« 中国は何処に | トップページ | 竹島 »

2005/03/13

M&A

M&Aとは、Mergers(合併)and Acquisitions(買収)の頭文字をとったもので、日本語では、「企業の合併と買収」という意味(まあ、みんなもう知っているだろうけど)。
今年は、この言葉が「流行語大賞」に選ばれるかも。それとも「ホリエモン」かな。
いまやワイドショーの華になった感すらあるニッポン放送の買収合戦。
俺は、フジとライブドアのどちらが勝とうとどうでもいい。
ただ、この合戦、けっこう教えられるところがある。
まず、堀江貴文という男、まだ32歳だが、なかなかのモンだ。その発想と行動力。
もちろん批判はある。
「ライブドアは、わずか一年のあいだに、1株を1万株に分割するような極端な『虚業操作』を行い、『虚像資産』を確保することで肥大した」
あるいは
「『時間外取引』という、別の目的で許容されていた株式取得の方法を通じて、ニッポン放送の30%に当たる株式を一日で取得した。このようなやり方は、法の隙間を突いた
手法とも云え本来の趣旨に反する」
等である。
いわゆる「道義に反する」「商業倫理に反する」という類の批判だ。
しかし、商売の道義や倫理に普遍性はない。時代や地域によって大きく違う。
むしろ、グローバルスタンダードからすれば、ライブドアの行動は当たり前のことであり、
ニッポン放送のフジテレビに対する新株予約権発行の方が異常と映ったのではないか。
取締役が株主を選ぶのではなく、株主が取締役を選ぶのだ、という株式会社制度の
当り前のことを無視したやり方が認められるはずもない。
それに比べれば、ライブドアの行為は、あくまでも東証の市場内取引であり、非難される筋合いのものではない。
要は、堀江氏のやったことは、、ほかの人間が思いつかなかった、あるいは、思いついても現実的な手段として考えられなかった、ということだろう。
つまり、上記のような批判を口にする連中は、頭も体も硬直しているのだ。
これに対し堀江氏には、既成概念に囚われない柔軟な発想と行動力がある、ということだ。
これらの批判は、自民党の古参幹部や伝統的な大企業の経営者に多いという。
日経新聞によれば、今回の「新株予約権発行差し止めの仮処分決定」に対する反応は、
「予想通りの結果だった。公正な判断だったと思う」という日産自動車のカルロス・ゴーン社長に対し、「多くの企業が今回の司法判断についてコメントを避けた」という。
そして同紙は、「日本の企業社会に根ざした独特の共同体感覚がある」と指摘している。
この感覚こそが、バブル崩壊以降の「失われた10年」を生み出した元凶ではないのか。
護送船団、横並び、株式の持合い等々、戦後の高度成長を支えてきた体制が、バブル崩壊を機に限界を露呈した。
それを変革しようとして、もがき苦しんだのが「失われた10年」ではなかったのか。
にもかかわらず、こんなヤツラが、こんな経営感覚がまだ生き残っている。その危機感の薄さに暗然たる思いがした。
フジテレビの日枝久会長、読売のナベツネを髣髴とさせる。
「どこの馬の骨かわからない若造など相手にできるか」という感じがありあり。
自分が時代に取り残された人間であることなど、微塵も感じていない。
だから、新株予約権発行は「放送の公共性を確保するため」などと平気で申し立てられるのである。
フジテレビの番組のどこに公共性があるんだ。
こんなヤツが巨大メディアに君臨している。
日本の未来は、まだまだ明るくならないと思う次第。
郵政相経験者である自民党の野田聖子議員が言ったそうだ。「感情論を別とすれば、今回の地裁の決定は妥当」であると。
政治家も、若い(40代以下)世代は、まともになってきたということか。
余談だが、ニッポン放送の亀淵社長。俺たちが若いころ、オールナイトニッポンでアンコウと人気を二分するスタージョッキーだったんだよな。通称「カメ」。えらくなったもんだ。

人気blogランキングへ
↑記事に何か感じるところがあれば
クリックしてくれると元気になれます。

|

« 中国は何処に | トップページ | 竹島 »

経済」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91171/3283092

この記事へのトラックバック一覧です: M&A:

» ライブドアの仮処分申請が認められ新株予約権発行差し止めに [星を見る人]
総合株数を増やしライブドアの比率を下げる作戦に対し ライブドアが「支配権維持のために株を増やすのは不公正だ」と 新株予約権の発行差し止めを求めた仮処分申請で... [続きを読む]

受信: 2005/03/13 22:54

« 中国は何処に | トップページ | 竹島 »