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2005/08/12

仁義なき戦い

小池百合子環境相(衆院比例近畿ブロック)は9日、9月11日投票の総選挙に、衆院
東京10区から出馬する意向を固めた。小泉首相、武部勤自民党幹事長らと協議した
結果、「小泉改革を成し遂げるために小選挙区から出馬すべきだ」との考えで一致した。近く記者会見して、正式に選挙区替えの意向を明らかにする。
東京10区の前職は郵政民営化法案に反対した小林興起前衆院議員(亀井派)。首相や党執行部には、強硬な反対派の対立候補に小泉内閣の閣僚を擁立することで、
「郵政選挙」の象徴的な選挙区にする狙いがある。
(2005年8月10日 朝日新聞)

竹中平蔵・経済財政担当相のブレーンであった元財務官僚の岸本周平氏(49)が12日、和歌山市内のホテルで会見し、衆院和歌山1区から民主党公認で出馬することを表明した。
岸本氏は民主党から出馬することについて、「既得権益にからみとられている自民党
政権では本当の構造改革はできない」と指摘、その上で「本当の構造改革を実行するために、リスクをとって政治にチャレンジしたい」と述べた。
岸本氏は昨年10月から2年間の任期で内閣府政策参与に就任したが、今月8日付で
辞職。同選挙区は岸本氏のほか自民前職と共産新人の2人が立候補を予定している。
(2005年8月12日 産経新聞)

自民党は11日、「反対票」組の城内実・前議員が出馬予定の静岡7区に、財務省の
片山さつき国際局開発機関課長を擁立する方針を固めた。
また、熊代昭彦・前衆院議員が出馬する岡山2区には萩原誠司・岡山市長を出馬させる方針で、「刺客」選びは着々と進んでいる。
片山氏は、東大卒のキャリア官僚で、女性初の主計官として防衛関係予算を担当していた。
また、小泉首相は同日、首相官邸で、萩原市長と会い、岡山2区への出馬を要請した。萩原氏は「首相の改革への意欲に胸を打たれている。最終的に地元の方々と相談して結論を出したい」と記者団に語り、前向きな姿勢を見せた。
自民党は、山梨3区では、保坂武・前議員に対し、かつて同区で当選した横内正明・
元議員を擁立する方向で調整している。鹿児島5区の森山裕・前議員には、2003年の衆院選で無所属で出馬した米正剛氏をぶつける案が出ている。
ほかにも、候補者として知名度の高い比例選出の参院議員の擁立が取りざたされて
いる。
(2005年8月11日 読売新聞)

郵政民営化法案に反対した東京10区の小林興起前衆院議員について、東京都の
石原慎太郎知事は12日、「発想力のある人で、日本の政治の中で失いたくない」などと述べ、自民党が擁立する小池環境相らとの選挙戦で、同氏を支援する考えを示した。
もともと、石原知事はには賛成の立場。取りざたされる反対派による「新党構想」にも否定的だが、小林氏の応援については「それはそれ、これはこれ。彼は友人だから」などと語った。
一方、前日には、反対派に対立候補を立てる小泉首相の強硬姿勢について、「ある意味、当然だ。自民党の習慣になかっただけで、物事を徹底してやろうと思ったらああいうことになる」などと発言している。
(2005年8月12日 朝日新聞)

自民党富山県連の長勢甚遠会長は12日、武部勤幹事長と党本部で会い、郵政民営化関連法案に反対した綿貫民輔元衆院議長が出馬する衆院選富山3区について、綿貫氏と萩山教厳、橘康太郎両前衆院議員の3氏から公認申請が出ており、「県連として
候補者を決める段階に来ていない。引き続き検討する」と報告した。
武部氏は「党の方針は変えることはできない」として綿貫氏は公認しない考えを示し、萩山、橘両氏に対象を絞り最終調整するよう求めた。党内では萩山氏が有力視されている。
(2005年8月12日 共同)

小池百合子環境相が兵庫6区から東京10区にくら替え出馬するのに伴い、後継候補として自民党兵庫県連が公認申請した同県伊丹市議の木挽司氏(46)が12日、同市役所で記者会見し、正式に立候補を表明した。
木挽氏は小池氏の後援会青年部副会長。小池氏が10日夜、地元支持者にくら替えを説明した後、後継に指名されたという。「東京に出て行くと聞いた時はがくぜんとしたが、改革の一員として戦えることを喜びと思う。厳しい選挙だが挑戦したい」と述べた。
(2005年8月12日 共同)

自民党の武部勤幹事長は11日午前の記者会見で、郵政民営化関連法案の衆院採決で反対して非公認となる前衆院議員を地方組織が支援する動きが出ていることに関連し「国政選挙は(党本部が)公認、推薦を決める。それ以外にルール上、公認とか推薦はあり得ない」と述べ、都道府県連が反対議員の公認、推薦を党本部に申請しても
受け付けない考えを強調した。
(2005年8月12日 共同)

郵政民営化関連法案の衆院本会議採決で反対票を投じた自民党の「造反組」を衆院選で支援するとした地元組織は11日も増え、同日夜までに13府県連が20人を支援する方向となった。共同通信の調査で分かった。
造反組計37人、地元26都道府県連のうち、9府県連は未定で、さらに調整を続けている。
11日に新たに造反組の支援を固めたのは長野、大阪、滋賀、鹿児島の4府県連。いずれも反対した前議員を党本部に公認申請する。ただ、党本部は受け付けない方針を
示しており、具体的な選挙戦の戦い方は今後詰めることになりそうだ。
党方針に従って造反組を支援しないのは、青森が加わり、北海道、東京、愛知とともに計4つになった。東京都連は11日、反対派の小林興起前衆院議員(東京10区)に対抗して党執行部が擁立する小池百合子環境相の支援方針を決めた。
(2005年8月12日 共同)

自民党の能勢和子前衆院議員(亀井派)は11日夜、読売新聞の取材に対し、衆院選への出馬を断念する意向を明らかにした。
当選2回の能勢氏は従来、比例中国ブロックに立候補していたが、郵政民営化関連法案採決で反対したため、今回は党から公認されないことが決まっている。反対票組の出馬断念は能勢氏が初めて。能勢氏は12日に出馬断念を正式表明する。
(2005年8月12日 読売新聞)

自民党の亀井静香元政調会長は12日午前、郵政民営化関連法案に反対した「造反組」の新党結成について「(選挙用の)ポスターやビラの関係もあるので、いつまでも
ペンディングというわけにはいかない」と述べ、近く最終結論を出したい意向を示した。都内で記者団の質問に答えた。
造反組は新党をいったん断念したが、亀井氏は「無所属では選挙運動で手足を縛られる。選挙民の理解を得るには新党の方がいいか、仲間と真剣に協議している」と強調。同時に「自民党の人に選挙運動をやってもらってきて、公認されないから新党というのは本当に理解されるのか。地域によっても違いがあるので、どうするか検討の最中だ」と述べた。
(2005年8月12日 共同)

自民党の橋本龍太郎元首相(68)は11日、都内のホテルで後援会幹部らと会い、次期衆院選に岡山4区から立候補しない意向を正式に伝えた。出馬要請に「体調が芳しくないこともあり4区からはしない」と言明した。
後援会は代わりに久美子夫人(63)の出馬を強く要請。橋本氏はこれを拒否せず、岡山県連の調整に任せる考えを表明、同席した夫人も「よく考えたい」と前向きな姿勢を示した。橋本事務所が11日夕、記者団に明らかにした。
(2005年8月12日 共同)

自民党執行部は12日、橋本竜太郎元首相(68)の衆院比例選への単独での立候補を認めない方針を固めた。同党幹部が同日午前、「橋本氏の比例単独立候補を認めないのは、党の方針だ」と明らかにした。
(2005年8月12日 読売新聞)

まさに、政治は「権力闘争」であり、選挙は「戦争」であるということだ。そこには「仁義」などない。勝つか負けるか。勝てば100%、負ければゼロ。痛み分けがない分、戦争よりもきついかもしれない。
ただ、私たち有権者には「理」もあれば「仁義」もある。今の我が国にとって何が重要なのか?何が必要なのかを見極めて選択する必要がある。

それにしても、小泉首相の演出は鮮やかである。
「小泉劇場」を乗り越えるだけの舞台を、造反派や民主党は用意できるのか?
結果は、私にも分からない。が、一時的に民主党が政権を取るようなことがあっても、
必ず分裂する。基本政策においてコンセンサスが取れていない政党、「反自民」だけで野合している政党、こんな政党は細川政権の二の舞になるのは間違いない。
一方において、憲法観、外交、安全保障に顕著なように、自民党も右から左まで混在している。今回の選挙を引き鉄にしてガラガラポン、大胆な政界再編が起こるような気がしてならない。
小泉首相に勝利してほしいのが基本であるが、たとえ敗北しても、今回の選挙が、
日本が「普通の国」「当たり前の国」になる端緒になるという予感がする。

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コメント

 コメント・ありがとうございました。
 小泉さん”靖国参拝”のほうはダメのようですね・・・(ガックリ)。
 「毒を喰らわば、皿までも・・・」
 とは、いかなかったのかなぁ?あっ!これは”悪い表現”でした。
 「騎虎の勢い!」で、やって欲しかったですね。
 エエイ!こうなったら、8月15日には私が「小泉さん」「坂さん」の分まで、参拝して参ります!(笑)

投稿: 紫藤ムサシ | 2005/08/12 23:39

こんばんは。コメント有り難うございました。
私も小泉自民の勝利を願い勝つと信じていますが、僅かながら民主党の勝利もあるのでは?と考えております。良好な日米関係を反故にし、中国に平伏す岡田民主政権を想像すると恐ろしくて仕方ありません。どうなる事やら・・・。

投稿: サカエイ | 2005/08/13 00:13

>良好な日米関係を反故にし、中国に平伏す岡田民主政権を想像すると恐ろしくて仕方ありません。どうなる事やら・・・。

現在の日中関係・日韓関係は村山総理や河野や橋本総理時代の土下座外交のツケを払っているのだと思いますね。ここで岡田総理が日中友好・日韓友好とか言って表面的な取り繕いのために再び土下座を始めたら、後世の人間はどれだけのツケを払うことになるのか・・・
日本の不幸はまともな野党が育たないことにあるんじゃないかと思い始めました。

投稿: 青い炎 | 2005/08/13 06:56

解散後の株価の動きを見ていると、解散の信義と期待感から特に外国人投資家の買いにより連日上昇しています。銀行危機の際に海外資本が日本に流入し護送船団方式が崩れ、正しい競争が起こったと思います。今回の郵政の扉が開けば、競争が起き、日本経済の完全復活となるでしょう。左寄りは競争を恐れますが、競争の中で日本の強さを証明できると信じています。今回の選挙では、先ず友人や家族と意見を交わし、より多くの人が関心を持つこと、そして投票すること。投票率が上がれば(目標80%以上)、日本は素晴しい国になる。郵政以降の諸問題にも道が開けると思います。

投稿: NZ life | 2005/08/13 07:40

投票率が上がって自民党が勝てば、「投票率がもう少し高ければ・・・」という民主党のいつもの言い訳は使えなくなりますね。

投稿: 青い炎 | 2005/08/13 10:00

生きてるのよお
  しゅがー

投稿: sugar | 2005/08/13 16:49

紫藤ムサシさん、どうもです。
>小泉さん”靖国参拝”のほうはダメのようですね・・・(ガックリ)。

まだ、分からないようですよ。サプライズがあるかも。


サカエイ さん、こんばんわ。
民主の勝利はありえますが、風任せの政党ですからねえ。
何とも・・・
小泉さんに頑張ってもらうしかない。


青い炎 さん、どうもです。
>日本の不幸はまともな野党が育たないことにあるんじゃないかと思い始めました。

というか、理念なき野合なんですね。自民も似たところがあります。
政界再編を望みます。


NZ lifeこんばんわ。
>銀行危機の際に海外資本が日本に流入し護送船団方式が崩れ、正しい競争が起こったと思います。今回の郵政の扉が開けば、競争が起き、日本経済の完全復活となるでしょう。

そのとおり。ただ、目標80%以上は厳しいです(笑い)


sugarさん、お元気そうで何よりです。

投稿: 坂 眞 | 2005/08/13 18:41

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