左翼とは何ぞや?
読者の方から以下のようなリクエストがあった。
>「左翼の心理学」をリクエストいたします。
>左翼の人達がどうしてあのような思想を持ち行動に突き進むようになってしまったのか、冷静に分析した文章は見たことがありません。
>彼等は一体どんな社会を夢見ているのでしょうか。
したがって、今日は「左翼とは何か?」について書いてみる。ただ、このテーマで記事を書くと、Part-4~5くらいまで書かなければならないと思われるので、エッセンスの部分に止めたい。
不満足な点が残るかもしれないが、ご容赦を。
左翼とは、狭義の意味で言えば共産主義者のことである。もう少し定義の枠を広げると、社会民主主義者もその範疇に入る。さらに広義に捉えれば、無党派の進歩的知識人や米国民主党のリベラル左派なども左翼と言えるだろう。
左翼の語源は、フランス大革命にさかのぼる。フランス大革命における国民公会(1792~95年)で、議長席から見て左翼側の席を者・大衆を基盤とする急進的改革派のジャコバン党が占め、右翼側の席を大商人や資本家階級を基盤とする保守的改革派のジロンド党が占めた。
ジャコバン党の理念は、①人民主権、②立法府議員の直接普通選挙、③法律案に対する人民の異議申立ての権利など、当時としては画期的な内容を持ち、④基本的人権(自由・平等・安全・所有権など)を保証した。
そのころの日本と言えば、徳川幕府の老中・松平定信が「寛政の改革」を行っていた
時代である。同時代のジャコバン党が、いかに進歩的で急進的であったかが解るで
あろう。
このジャコバン党の理念は、その後のロシア革命にまで影響を及ぼした。ここから、
急進的改革派のことを、ジャコバン党が国民公会において陣取った席にちなんで
「左翼」と呼ぶようになったのである。
しかし、ジャコバン党から左翼が引き継いだのは「急進的改革理念」ばかりではない。ジャコバン党の主導権を握ったロベスピエールは、公安委員会を率いて独裁政治を
敷く。それは、やがて恐怖政治に転化し、数多くの反革命派や政治的反対派を粛清、ギロチンの露とした。そのロベスピエールも、やがて処刑される。
筆者は、まさに、ロシア革命後のスターリンによる粛清の原型を、このロベスピエールによる「極端な権力の集中と恐怖政治」に見出すのである。
狭義の意味の左翼である共産主義者については、過去のエントリー「共産主義とは?」を参照してほしい。
共産主義とは、者(人民)が主人公の社会を目指す思想である。搾取も抑圧もない、真に自由で平等な社会。人間が、もっとも人間らしく生きることのできる社会。
「一人は万人のために、万人は一人のために」生きる社会。「人は、能力に応じて働き、必要に応じて与えられる」。最終的な段階では、貨幣もなく国家すら存在しない。
このような理想社会を、組織された暴力とプロレタリアート(者階級)による独裁によって実現しようとするのが共産主義である。
では、社会民主主義とは何か?社会民主主義とは、共産主義に対するアンチである。暴力革命ではなく議会を通じた社会変革をめざし、プロレタリアートによる独裁を否定する。私有財産を肯定し、信教の自由を認める。
市場経済下における生産手段の公有化と富の再分配によって社会的平等を実現する。これが社会民主主義であり、西欧の政権は、この流れが主流になっている。
なお、日本の社民党は社会民主主義政党ではない。「共産主義政党もどき」である。
詳細は、過去のエントリー「絶滅危惧種・社民党のなぜ」を参照いただきたい。
なぜ、多くの人々が左翼を志向するのか?しかも、インテリにその傾向が強い。
まず、左翼を志す人は正義感が強いということである。差別や不平等を憎む気持ちが
極めて強い。私の場合も、まず身近にいた「在日」に対する差別が原点だったと思う。
学年が進むと学区が広がり、被差別部落出身者も同級生の中に存在するようになった。彼らに対する差別も、私の不正義を憎む気持ちを増幅した。
しかし、ここまででは、まだ左翼ではない。
そういう素朴な正義感に、「資本主義の矛盾が差別と不平等をもたらす」という論理が結びついて、初めて左翼が誕生するのである。
私が左翼運動に足を踏み入れたころは、ヴェトナム戦争の最盛期だった。
強力な米軍が、満足な武器も持たない解放戦線ゲリラを近代兵器で殺戮する。ゲリラ戦に手を焼くと、猛毒の枯葉剤を無差別に散布する。このような非人道的行為に世界中で反戦運動が盛り上がっていた。クリントン元大統領やシュレーダー独首相などもヴェトナム反戦世代である。
このような状況下で、米国=侵略者=悪、ヴェトナム=被侵略者=かわいそう、という構図が成り立つ。米国が侵略者なのは資本主義→帝国主義だからであり、それに
追随する日本も同罪である、という論理になる。
ここまで来ると、左翼になるまで、あと一歩である。
ヘルメットを被り、街頭で過激な反戦運動を繰り広げている人たちは、何を考えているのだろうと疑問を持つ。その背景にマルクスとレーニンの思想が潜んでいるのを知る。そこで、マルクスとレーニンの著作を読む、あるいはオルグ(語源:organizer) される。
マルクスの著作は、一部を除き極めて難解で、全体を独習するのは難しい。しかし、
レーニンの著作は、革命の実践家が書いただけあって極めて解りやすい。
そこで、国家が暴力装置であり、戦争は帝国主義(資本主義)の矛盾から起こることを知る。資本主義社会において者は搾取され、弱肉強食の社会では、差別と不平等が常に再生産されることを痛感する。
そこから左翼思想に染まっていくのだが、染まり方は様々である。共産主義を信じつつ、穏健な路線を望む者は日本共産党に流れ、暴力的手段に訴えてでも共産主義
社会をめざす者は新左翼(過激派)を選ぶ。
党派の無謬主義と独善性に嫌気がさした者は、無党派の急進主義に走る。心情的に左翼に同調しながらも、党派性や街頭行動を忌避する者は、社会民主主義的な傾向の強い無党派になる。
今の民主党の左派を構成するのは、無党派の急進主義者の残党と社会民主主義的な傾向の強い無党派である。
ただ、ときの主流が左翼であるからといって共産主義者になる者もいる。例えば、読売新聞の前会長である渡辺恒夫(ナベツネ)氏は、共産党東大細胞のキャップだった。
彼の場合は、正義感云々よりも上昇志向のなせる業(わざ)ではないか。終戦直後の1940年代後半において主流だった共産主義の潮流の中で、上昇しようと思ったのだ。時代が過ぎ、共産主義が主流から凋落すると、資本主義社会で伸し上がろうとする
(伸し上がった)。
1950年代までは、こういう輩もけっこういた。
ここまで書けば、左翼が何をめざしているかが解るであろう。
左翼の最大公約数は、
①差別<反差別、②不平等<平等、③競争<制限、④生産手段の私有<生産手段の公有、⑤富の偏在<富の再分配、⑥低負担・低福祉<高負担・高福祉、⑦民族主義<非民族主義、
である(共産主義のめざす「究極の社会」は別格)。
日本の左翼の場合、これに「非武装・平和」と「非国益」がくっ付くから世界に例を見ないのである。
欧米諸国の左翼は、国益と安全保障に関しては保守と同一歩調を取る。
私が、中国共産党を共産主義ではないと言うのも上記の公約数による。単なる強権的独裁政党に過ぎない。
なお、西欧における社会民主主義政権は、高負担=高福祉の行き過ぎに対する反省から、統制的な高負担・高福祉体制と、自由な低負担・低福祉体制の間で均衡を図ろうとしている。生産手段の公有化を進める気配もない。
要は、従来どおり福祉や環境問題も重視しますが、過保護はやめ、自由競争や市場の価値も認めましょうという路線に転換したのだ。
以上が、左翼になる人の一つのパターンであり、左翼のめざす社会である。もちろん、左翼になるきっかけは様々であり、千差万別であろう。しかし、「素朴な正義感」→
「差別や不平等に対する怒り」→「現代社会=資本主義社会の矛盾に対する怒り」→
「反権力・反体制」という流れは、ほぼ共通するのではないか。
その先が共産主義者なのか、社会民主主義者なのか、あるいは無党派の反体制的
市民運動家なのかは、その人の環境や性格によると思う。
素朴な正義感が強く、差別や不平等を憎む人たちが、なぜ仲間内で殺し合いをするのか?不思議に思われる方も多いと思う。連合赤軍によるリンチ殺人(死者12人)。革共同中核派と同革マル派及び革労協(社青同解放派)による内ゲバ殺人(死者100人を超える)。
特に、中核派と革マル派は、元々は革命的共産主義者同盟(革共同)の同志であった。にもかかわらず、血を血で洗う抗争を繰り広げる。
これは、共産主義社会を、人類社会の歴史的発展段階の究極であり、科学で証明された「法則」であるとしたマルクスの後継者たちの罪が大きい。
マルクス主義が絶対であり、共産主義社会に至ることが科学で証明された「法則」であれば、それに反する者(反しているとみなされた者)は、「反動」であり「反革命」であり「反人類」であるということになってしまう。
宗教を思い浮かべれば解りやすい。「唯一神」信仰は、それ以外の「神」を認めない。
信仰に背く者は「背信者」=「抹殺の対象」になってしまう。
共産主義も同じである。前衛党の指導に反する者は、「反動」であり「反革命」である・・・だから、アイツは「敵だ!」「敵は抹殺しろ!」という短絡的な思考に支配されて
しまうのである。
なまじインテリなだけに、現実よりも観念の世界が優先してしまうから怖い。
その点、社会民主主義は独裁を否定し、複数の価値観を認めるから共産主義ほど排他的にならないのである。
なお、このエントリーは論争をするために書いたものではない。時間もスペースも限られた中で、説明不足も多々あると思う。
したがって、エントリーの主旨を読んでいただきたい。間違っても、「共産主義とは何ぞや」「社会民主主義とは何ぞや」というような議論をふっかけるのは避けてもらいたい(笑い)
また、今の私は左翼ではない。
※革共同両派の争いは、一般人の想像を超えている。死者の数十倍、千人単位で
廃人同様になった者や身体に重度の障害を抱える者が発生している。
もちろん、どちらも狂信的集団で間違っている。ただ、一つだけ言えるのは、革マル派は党派闘争(内ゲバ)を権力闘争と同じくらい重要視しているセクトであるということだ。
お互いに「スパイ集団」とか「権力の走狗」と呼び合っているが、笑っているのは権力であろう※
関連記事1:共産主義とは?
関連記事2:絶滅危惧種・社民党のなぜ
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コメント
こんばんは。
masaさんのリクエストですね。「麻生の名はケ○の穴」爆笑しました。
昔、卒論で資本主義と社会主義というのを書いたのですが、ずいぶんあやふやな事を書いたものだと自己嫌悪。
理論的には、資本主義→競争→貧富の差、社会主義→平等→福祉の充実である。社会主義は理想郷、しかし共産主義まで行くと奴隷(圧制)制度に戻る。日本の場合は年功序列の思想も付いてますね。
私は資本主義寄りですし、社会主義の裏側は多額の納税と失業率(福祉に甘えた働かざる者)の上昇である。平等な競争があるから社会も個人も発展するし、努力の分だけ生活の糧が増える(税も)社会が理想に近いと思っております。でも思想や宗教は改めて程々がいいですね。
投稿: NZ life | 2005/09/16 21:01
私の場合は母が優秀な保険のセールスレディで、私と弟を私立のいいと言われている中学高校へ行かせてくれたという体験があって、子供のときに、母から頑張れば頑張るだけ税金で持っていかれるとよく愚痴を聞かされたため、一生懸命頑張った人と怠けた人が結果として同じになってしまうという点に「素朴な正義感」が燃えました。消費税が導入されたときは高校生でしたが、当時消費税(直間比率の見直し)賛成だったのはクラスで私一人だけでしたね。
今回の選挙結果では小泉―竹中の小さな政府路線が日本国民の力強い支持を受けたと見なせると思いますし、今後の日本社会は否応なくアメリカ式のグローバルスタンダードに近づいていくと思います。
投稿: 青い炎 | 2005/09/16 21:39
年取ってくると、都会の喧騒から離れ、田舎の美しい山々や田園風景に囲まれて、自らも菜園などを持ち、隣近所と仲良く静かに暮らす。
そういった、ほのぼのとした情景に憧れを持つ方が増えているようです。サヨク思想でもウヨク思想でも、日本人はそうだとするなら、これは縄文からの歴史がDNAに刻まれているからでしょう。
戦い抜いた戦士に与えられる究極のご褒美。それを手に入れるために生き馬の目を抜くような過激な競争社会で脱落しないように頑張って働く。
老後は物価の安い海外で暮らすというのもはやっているようですが、年金などは是非日本の田舎で消費してほしい気もする。
田舎は、そういった人たちを受け入れる場所として、第二の人生誘致に積極的なところが活性化していくのかもしれませんね。
現実の田舎はどんどん衰退する一方。世の中難しいものです。
ところで、お~い、左のインテリさん達よ!!
その目線で、田舎は”差別とか”されていないかい? 中韓なんかに向かないで、日本の田舎も見てくれよ。本物の理想郷なら地方で実験しようぜ。なに?田舎には強奪できる金がないからだめ?どっから搾取するのってか? ただのタカリ思想でないかい?(笑
投稿: 岩手の田舎人 | 2005/09/16 22:52
リクエストに答えてくださって有難うございます。大体つかめてきました。共産主義の理想とする社会に、私は全然魅力を感じません。しかも、それを暴力革命で成し遂げるというのが、とても恐ろしいです。けれど、左翼思想が「平等」を重んじている点だけはいいと思います。どんな思想を持つにせよ、民主主義を前提として、民主主義を通じて、実現を目指すべきだと思います。初歩的なことかもしれませんが、まだちょっと分からないことがあります。
1.生産手段の公有とは、具体的にどういうことでしょうか。
2.共産主義と社会主義は、端的に言ってどこが違うのでしょうか。
3.革マル派と中核派は何が原因であそこまで抗争することになったのでしょうか。
投稿: masa | 2005/09/16 23:42
>masaさん
それくらいなら検索すればすぐに分かる筈ですよ。
しかしブログ主さんの実体験に基づく記事はいつ読んでも読み応えがあります。
投稿: a | 2005/09/17 01:09
こんばんは。ごぶさたしております。非常に興味深い内容ですね。奥が深く左翼の理解に一歩前進しました。ネットで検索しますとマルクス主義、マルクス・レーニン主義、レーニン主義などど多数ヒットし読んでみても同じようで同じでないような・・・。これらは同じ定義だと考えて宜しいのでしょうか?それとも微妙に異なるものでしょうか?機会がありましたらお願いしたいのですが、正反対の分析をお聞きしたいのです。保守・右翼の心理分析・目的を知りたいのです。お手数ですが宜しくお願い致します。
投稿: サカエイ | 2005/09/17 01:56
NZ lifeさん、まいどです。
>平等な競争があるから社会も個人も発展するし、努力の分だけ生活の糧が増える(税も)社会が理想に近いと思っております。
同意です。
あとは、真の弱者をいかに救うかだと思います。
寄生や甘えは許せません。
青い炎さん、どうもです。
>一生懸命頑張った人と怠けた人が結果として同じになってしまうという点に「素朴な正義感」が燃えました。
西欧の左翼(社民)でも、これがイチバンの問題のようです。
社会の活力がなくなり、停滞→衰退に向かう。
我が国は正念場でしょう。
岩手の田舎人さん、まいどです。
>年取ってくると、都会の喧騒から離れ、田舎の美しい山々や田園風景に囲まれて、自らも菜園などを持ち、隣近所と仲良く静かに暮らす。
このセンスというか、ゆとりというか、今の社会には、これがまだまだ欠けてますね。
右も左も、こういう余裕を持ってもらいたいものです。
私も10年後は田舎に帰ろうと思っています。
masaさん、お役に立ちましたか?
1.国有化がイチバン解りやすい形態です。
毛沢東は人民公社(中共版コミューン)を作りましたが大失敗でした。
2.マルクスによれば、社会主義は資本主義の最終段階、プロレタリア独裁から共産主義社会に至る過渡期と位置づけています。
共産主義社会の一歩手前の社会と考えればよいかと・・・
3.元々根っこは同じです。
中核派は闘争を通して前衛党を作るのが方針。
だから大衆闘争に力を入れます。
革マル派は前衛党建設が闘争より優先。
大衆闘争は、党建設のための手段にしか過ぎません。
だから、革マル派は中核派を「大衆迎合主義」と批判し、中核派は「(中核派が)闘い傷ついた後で餌を拾うハイエナ」と言って革マル派を批判します。
要は、革命戦略がまったく違うのです。
aさん、おはようございます。
今後ともよろしくお願いします。
サカエイさん、おはようございます。
マルクス主義は、共産主義の根本的理論体系です。
哲学、経済学、歴史学、政治学、革命戦略論、ありとあらゆる分野に及びます。
かなり難解で、私などは5~6割くらいしか理解できていません。
レーニン主義は、マルクスの理論を実践レベルで捉え直したものです。
したがって、レーニン主義以外に、トロツキー主義、ローザ主義など、戦略・戦術的に多少違う理論を信奉する人たちもいます。
ただ、レーニンがロシア革命を実現させたので、レーニン主義が正しく正統であるとされています。
私は、トロツキーの方がマルクスの正統な後継者であったと思っています。
スターリンの独裁は、レーニン主義に原因があった→だから間違っていると思っています。
>保守・右翼の心理分析・目的を知りたいのです。お手数ですが宜しくお願い致します。
これは難しい宿題ですね。
まず、保守や右翼は左翼に対するアンチ(反対)として存在します。
したがって、概念的に括ることが難しい。
例えば、米国のネオコン(ネオ・コンサーバティヴ=新保守)という具合に特定すれば別ですが。
ネオコンについては、過去のエントリーで2つ記事にしています。
投稿: 坂 眞 | 2005/09/17 11:11
有難うございます。
そうすると、現在の朝鮮労働党は旧ソ連共産党のもっと堕落した形、中国共産党は共産主義の理念を捨て去り右翼化した独裁党、といった感じでしょうか。
投稿: masa | 2005/09/17 17:20
masaさん、どうもです。
朝鮮労働党はマルクス主義とは無縁です。
金日成が創始した主体思想(チュチェ思想)に基づく組織。
典型的なカルトです。
中共は、そう言えるかもしれません。
投稿: 坂 眞 | 2005/09/17 18:29
>今の民主党の左派を構成するのは、無党派の急進主義者の残党と社会民主主義的な傾向の強い無党派である。
これには賛同できません。
民主党の左派は、沈没船の旧社会党・現社民から逃げ出したネズミ共ですから、「無党派」では全くありません。
むしろ、民主党左派の「党派性」と権力志向は、沈没船に居残った連中(=社民党員)よりも遙かに高いんじゃないですか?
投稿: あqwせdrftgyふじこ | 2005/09/18 15:08
あqwせdrftgyふじこさん、初めまして。
記事を読み違えていますね。
「無党派」と言うのは、既成の左派政党に属していなかったという意味です。
旧日本新党や民主党発足後に入党してきたリベラルと称する人たちは、旧社会党右派だった人たちよりず~っとラジカルです。
横路氏は守旧的左派ですし、仙谷氏も中道右派といった感じが強くなっています。
今の社民党は極左の成れの果て。
もっと正確に言動を吟味されることをお勧めします。
投稿: 坂 眞 | 2005/09/18 16:17
電車男{100万部突破}・嫌韓流{30万部突破}につづけ! [2ちゃんねる] は金のなる木 -出版社談-
ビラのHP パクリ大国南朝鮮 韓国製品不買運動 のサイトを見せよう!
学生は学校で、社会人は会社で、無職の方はご近所でチラシを配りましょう。
サイドビジネスのチャンス!
投稿: 合言葉 テロリストの資金源を断て! | 2005/09/19 12:24
こんにちは、坂眞さん。
左翼思想についてご説明ありがとうございます。わかりやすいご説明で、参考になりました。
ところで、少し、あつかましいかも知れませんが、坂眞さんにご質問したいことがあります。これは、ネットでよくたたかれる左翼について、日々感じている疑問です。坂眞さんがというわけではありませんが、坂眞さんが考えるところ、思うところで結構ですので、よろしくお願いします。
質問1. 左翼の偏狭性について
左翼(右翼もそうかもしれませんが)思想の方の多くに、インテリ(学者、教師、マスコミ等)に多いのは分かります。しかし、インテリであればこそ、世の中には、善悪や二者択一で割り切れないことが多いのに、自分以外の価値観を認めることができないのでしょうか?(多様性を認めることができないのでしょうか?)
質問2. 左翼の偏レッテル貼りについて
歴史問題等にしてもそうですが、インテリであればこそ、他人の意見に対して、調べもせずに判断するのでしょうか?インターネット等、調べる技術は発達したのに、自分で調べて、自分で考えて判断しようとしないのでしょうか?
質問3. 左翼の売国的行動について
日本特有のものかもしれませんが、左翼の方の多くは日本の利益よりも、他国の利益になるような行動が多いように思われます。これは、やはり、他国の利益の何分の一かは左翼にとって利益につながる、ということなのでしょうか?
長々と質問、申し訳ないです。ご迷惑でしたら、削除をお願いします。
投稿: Mars | 2005/09/22 16:42
Marsさん、どうもです。
こういう疑問、確かに感じられていると思います。
まず、左翼の思想はロジカル(論理的)だということですね。
マルクス主義は『科学』と言われています。
つまり『真実』なんです。
インテリに左翼が多いのは『科学』だからです。
そして『真実』だから、他の考え方を認めない(他は間違っている)ということになります。
こうなると、もう宗教と一緒で、何を言っても受け付けない。
逆に自分が『正しい』という証明に明け暮れる。
日本の左翼が『反国益』なのは、大戦後の米国による洗脳が大きいと思います。
戦前の日本はすべてが悪だった。
日本人も中国人も、すべての悲劇をもたらしたのは戦前の日本の体制だった、というところが出発点です。
だから米国が作った憲法に固執する。
米国が裁いた東京裁判を無批判に受け入れる。
要は日本という国を否定しているわけです。
今の日本の繁栄が、戦前があってのものだ、ということを認めない。
戦後の教育も米国の意向に従って、戦前を否定することがメインでしたからね。
ただ、日本共産党は少し違います。共産党は政権をとったら憲法を改正して再軍備するというのが本音です。
反米はもちろんですが、中国(中共)とも北(朝鮮労働党)とも仲が悪い。
要は民族主義的共産主義というところです。
私は大嫌いですが。
投稿: 坂 眞 | 2005/09/23 10:46
こんばんは、坂眞さん。
ご回答ありがとうございます。坂眞さんの鋭い読み。感謝いたします。
>『真実』だから、他の考え方を認めない(他は間違っている)ということになります。
私のような愚者でもわかるような気がします。自分が少し知っていれば、恐らく、詳しく知っていないだろう相手を、やや見下し、あまり意見を聞き入れようとしない態度になるのは。
でも本当に頭のいい人は、他人の意見をすべて聞き、そして、判断するものですが(すこしでも、有意義な意見があれば、それを取り入れる)。日本の、インテリは、少し残念です。
>大戦後の米国による洗脳が大きいと思います。
でも、左翼の方には、第九条や、東京裁判には肯定的なのに、核に関しては、合衆国を非難しています。どうように、核の大国のロシアや中国、そして、北が核を持つのには非難します。また、人権問題にしても、今回の天災やイラク等に関しては合衆国を非難するのに、拉致やチベット、チェチェン等にはノー批判なのは何故でしょうか?
左翼には左翼なりの考えがあるのでしょうけど。私のような愚者には、ダブルスタンダードにしか見えませんけどね(所詮、左翼は、人権抑圧国家と、利益関係で結ばれているから、批判できないのではないのかと、愚者の脳では理解しています)。
投稿: Mars | 2005/09/23 22:28
Marsさん、考えすぎです(笑)
>また、人権問題にしても、今回の天災やイラク等に関しては合衆国を非難するのに、拉致やチベット、チェチェン等にはノー批判なのは何故でしょうか?
これは誤解だと思いますよ(笑)
拉致やチベット、チェチェン等を批判している左翼はたくさんいます。
極左も含めて。
NETで検索してみて下さい。※キーワードによっては出てこないかも(笑)※
中核派も革マル派も反ソ連、反中共、反北朝鮮です。
拉致に関しては社民党のイメージが強すぎるのではありませんか???
日本共産党も『北』に対する批判は強烈です。
人権抑圧国家と結ばれている左翼???
自民党にはいますが、左翼にはいません。
少し先入観が強すぎるのでは???
投稿: 坂 眞 | 2005/09/23 23:45
こんばんは、坂眞さん。
ご指摘ありがとうございます。
>拉致に関しては社民党のイメージが強すぎるのではありませんか???
>少し先入観が強すぎるのでは???
確かに、おっしゃる通りかもしれません。
自称人権家(部落差別や在日差別の活動家等)の多くを見ていれば、私のような愚者からは、=左翼と見てしまいます。
左翼といっても、色々あるのですね。もう少し、勉強が必要ですね。
>自民党にはいますが、左翼にはいません。
自民党にも民主党にも右翼と左翼の議員さんがいると思います。もちろん、そういう左翼の議員さんは、○国と利益関係で繋がっていると、うがった見方をしてしまいがちです。
以前にもコメントしましたが、今回の選挙は、自民党が選択れたのも、他の政党があまりにも左翼(?)志向だから、やむなく選らんだ人も多いと思います。
今回の記事とは関係ないかもしれませんが、自民党、民主党の党を問わず、右翼、左翼で別れてくれた方が、有権者にもわかりやすいと思うし、やむなく投票といった、ねじれが少しは解消されるのでは、愚者は思うのです。
(再々の他愛もなく、コメントの価値もないコメントで、申し訳ないです。)
投稿: Mars | 2005/09/24 00:33
妄想と捏造の作文
↑
削除しようと思いましたが、こういうバカもいるという見本で残しておきます。
思考能力がないのか、思考停止しているのか
不思議ですねえ(爆笑)
恥とか自己嫌悪とかないんですかね、こういう類の人(笑)
Blog主
投稿: M | 2005/09/25 00:51
TANIさんへ
【警告】
これ以上書き込みすると「アラシ」とみなして、すべて削除する。
投稿: 坂 眞 | 2005/11/28 15:57
”日本の左翼の場合、これに「非武装・平和」と「非国益」がくっ付くから世界に例を見ないのである。”
なぜ日本の左翼だけが「非国益」がつくのでしょうか?
よろしければ、ご解説お願いします。
投稿: 太平五郎 | 2007/04/08 03:37