懲りない大統領:盧武鉉
この大統領も懲りない人だね。
5月の終わりには、ワシントンの韓国大使館を訪れたローレス米国務次官補から駐米
韓国大使が、
「北東アジアのバランサー論は韓米同盟と両立できない概念だ。もし同盟を変えたければいつでも言ってくれ。希望通りしてやる」
と言われた。
6月初旬にも、韓国を訪れた同次官補から韓国外交部首脳が、
「韓国の戦略的価値は終わった」
「韓国が米国側の要求を受け入れない場合、駐韓米軍を撤退させる状況が来ることもあり得る」
と脅かされた。
(参照:6月10日 朝鮮日報)
同じころ、日本の谷内正太郎外務事務次官からも韓国与野党議員団が、
「日米は情報を共有しているが、米国が韓国を信じていないため、日本が入手する北朝鮮情報を韓国と共有するのが難しい」
と言われ、
(参照:5月27日 産経新聞【潮流】)
「韓米日3国の団結が核心であり、もっとも重要であるが、最近、韓国が韓米同盟から脱している」
「米国と日本は右側におり、中国と北朝鮮は左側にいるが、韓国は今、中国と北朝鮮により近いようだ」
と指摘されている。
(参照:5月25日 朝鮮日報【社説】)
これに対し盧武鉉大統領は必死になって自らを取り繕い、体面を保とうとする。
6月11日のワシントンにおけるブッシュ米大統領との首脳会談では、
「(両首脳は)米韓に見解の差はなく、原則では完全に合意している」(盧大統領)
と、協調姿勢をアピールした。
(参照:6月11日 朝日新聞)
しかし、9月13日から19日にかけて行われた6カ国協議について
「韓国は、米国にとってあまり助けにならなかった」
と9月末にワシントンで開かれた非公開のセミナーで、米国代表のヒル国務次官補から非難され、出席してい韓国大使館員は
「メモを取ってソウルに報告してもよい」
とまで言われた。
(参照:10月6日 産経新聞)
一方において、北の金正日からは、
「南朝鮮革命は既に完了。これからは日本の世論育成に力を尽くせ」
との方針転換指令が平壌から(朝鮮総連に)下されている。
(参照:AERA 7月18日号)
「外交とは駆け引きであり騙し合いである」と言われる。これは「国益第一」ということが、外交の大原則になっているからだ。したがって、一国のトップである大統領は常に国益を意識した言動を取らなければならない。
上記の一連の流れを見れば、今、盧大統領が取るべき言動は、米国の信頼を取り戻すことだ。それが本心から来るものであろうとなかろうと。
そうあってこそ、一国の大統領としての責任が果たせる。
ところが、この大統領はどこまで行っても分かっていない。以下は東亜日報の記事で
ある
↓
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は21日、「巷間では韓米日3国の安保体制をつくって中国に対処しよう、という主張がある」とし、「しかし韓国はいま、それとは異なり、北東アジアの多国間安保体制をつくって北東アジアに平和構造をつくろうという考えだ」と述べた。
盧大統領は同日、インターネット新聞の「デイリー・ソフライズ」の書面インタビューに
答え、「参加型政府は、北東アジアにおける陣営構図を解消し、経済協力という構図を土台に多国間安保体制までもっていくことを考えている」とし、このように述べた。
盧大統領はまた、「米国が対決的戦線を前提に北東アジアにおける戦略構図を運営すると、北東アジアには常に緊張が生じる」とし、「逆に、北東アジアに欧州連合(EU)のように平和と繁栄の共同体秩序が形成されれば、米国はより大きな利益を得るはずであり、韓国としてはそれを選択するほかない」と強調した。
韓米関係について盧大統領は、「われわれが米国に一方的に依存していた時期は、
調整役は不可能であり、相対的に独立性を保ってこそ北東アジア秩序に対する積極的役割を果たすことができる」とし、「(しかし)多くの人が北朝鮮を恐れるあまり、米国の影響力を過剰に大きく受け止めて、過度に米国の顔色をうかがっている」と指摘した。
(以下略)
盧大統領「韓米日でなく、多国間安保体制の構築を」
(2005年10月22日 東亜日報 )
米国からあれほどまでに言われ、まさに見捨てられようとしているのに、相変わらずの「北東アジアのバランサー論」だ。
しかも、さらに踏み込んで、「北東アジアに欧州連合(EU)のように平和と繁栄の共同体秩序が形成されれば」とまで言及するに至っては、もう政治家というより人間としての
オツムの程度を疑う。
中国、北朝鮮、韓国、そして日本。どこにEUのような共同体を展望できる要素があるのだ???「北東アジアの多国間安保体制」???北東アジアの4カ国で作るの???「北東アジア安全保障機構」=「NEASO」か(爆笑)
一国の大統領に対して失礼かも知れないが、盧武鉉くんに忠告する。
外交は夢を語ることではない。現実を冷徹に分析することだ。
ほんとうに懲りない人、ほんとうにアホな大統領と言うしかない。
ところで、先の総選挙で、「東アジア共同体の構築」「米国に追随するだけでなく必要な場合には米国に自制を促す」「日米地位協定の改定に着手」「在沖縄海兵隊基地の
国外移転を目指す」などとマニュフェストに掲げていた大政党がありましたなあ。
なぜか盧武鉉大統領の言っていることにそっくりな気がするんだけど(笑)
とくに「東アジア共同体」。盧大統領の言う「EUのような共同体」と重なりませんか?
前原代表になって、言ってることがかなり変わってはきたが、やはりこの政党は分裂・再編されるしかない。
私は「小泉マンセー」ではない(笑)けれど、小泉首相を支持して良かったと心の底から思っています。
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コメント
日頃隣の大統領を馬鹿にしてきましたが、彼の思想というのは岡田元代表とそんなに違わなかったんですね。先日の総選挙でもし岡田民主党が大躍進していたら、と考えると、ちょっと寒気がしました。
投稿: masa | 2005/10/22 17:11
凄い人ですね、ノ様。
完全にノーマークですね、北朝鮮にこれだけトライを許し、ボウルキックも百発百中、金様はアメリカには”攻撃は無理だよ、ソウル近いもんね”。
”「ノ君」はよ、「迎恩門」作って呉れるらしいから感謝してるんだよ”、ってなもんですね。
日本のマ様も危ないですね、北東アジア、北東アジアて場所も知らずに云ってるんでしょうか。
投稿: 猪 | 2005/10/22 17:16
「北東アジアに欧州連合(EU)のように平和と繁栄の共同体」に、日本は入っているのでしょうか?やるなら、中国、北朝鮮、韓国の3国で勝手に何でもつくって下さい。お願いですから、日本をその中に入れようなどと考えないで下さい!!
ところで、民主党の前原党首は、最近ガス田問題では強硬な主張をしていますが、靖国参拝では、相変わらず中国に迎合する発言をして主張に一貫性がありません。単なるパフォーマンスのような気がします。しばらく、情勢を注意深く見守りたいと思います。
投稿: なつなつ | 2005/10/22 17:43
こんばんは、坂眞さん。
朝鮮人に懲りるとか、反省するとか、そういう言葉は無理のようですね。
「東アジア共同体」大いに結構じゃないですか。どんどん推進して行きましょう。
但し、大陸国家だけで、お願いします。
もう自由にしてください。反日でもなんでも。全て自分のお金で、自分の責任で行ってください。日本人はその行動を止めませんが、援助もすべて止めるんで、後は自分でお願いします。
今日はブランクを埋める為の練習、だと思いますわ。それに、先発は、あの井川だし。
まぁ、今日明日もTV観戦で、木曜だけ球場ですが、四たてされますかな?
投稿: Mars | 2005/10/22 20:20
隣国の国家元首さまはほんとに頭おかしいんでしょうね。消えてくれないかな、国ごと。あっいかんいかん汚い言葉で板汚し申し訳ありません。
第5戦のチケットが無駄になってしまうのでしょうか..今日の試合はとにかく1回の金本のゲッツーがすべてですね。
井川君は来年海の向こうですから、日本ラストということでよかったのではないでしょうか。堂々と追い出してあげましょう。私、今ポスティングにかけるために書類を提出しておきました(笑)
投稿: ファイブ | 2005/10/22 21:40
こんばんは
盧武鉉大統領はあちらの小学生にすらバカにされているそうです。北東アジアに欧州連合(EU)のようなと言っても、国力の差をみれば、連合なんか不可能です。
中国は反日デモを過敏に警戒し、 胡主席、は訪朝 。 「核」「経済」を協議。
米国は北朝鮮8企業の資産を凍結
日本も制裁発動に好機です。でも韓国が裏切って北を支援したら・・どうなるのでしょう。
<米国防長官>有事作戦統制権を米軍から韓国軍に返還へ・・これって本当に見捨てることを示していますね。
投稿: SAKAKI | 2005/10/22 21:44
>>ローレス米国務次官補
ローレスは国防省の副次官では?
投稿: syn | 2005/10/22 21:56
失礼しました。
ERITA DI LAWRENCは
Principal Deputy Assistant Secretary of Defense for Public Affairs
なので北の某国みたいになってしまいますが「公共事件?担当第一国防副次官補」が正しそうです。
次官補の下ですから日本だと局次長級の審議官に相当しますか。
所で件のローレス副次官が審議官級協議の前に守屋防衛次官と会談してる。防衛次官は格が低いのかな?
参考
①米国防省のローレス副次官のセクション http://www.defenselink.mil/bios/dirita_bio.html
②ローレス副次官と守屋次官の会談 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051014-00000005-san-pol
投稿: syn | 2005/10/22 22:22
いつも貴重なコメント、ありがとうございます。
私は仕事で月一回のペースでソウルに行っております。そして、帰国していつも思うのは、東京の美しさと「自分が日本人で良かった」ということです。
投稿: Y.N | 2005/10/22 22:42
ここに書き込むのは久しぶりになります。
毎日貴重な情報ありがとうございます。
ノム君の面白い話が21日の産経に載っておりました。
”韓国指揮権移管を提案。 ノムヒョン大統領は今月一日の「国軍の日」演説で「(韓国軍は)戦時作戦統制権の行使を通じ、朝鮮半島の安保に自ら責任を負う名実ともに自主軍として生まれ変わるだろう」と延べ、戦時作戦権移管に強い意志を示した。
韓国軍の指揮権は朝鮮戦争勃発直後の一九五○年七月に米軍に委譲された。平時作戦指揮権は九四年、韓国に移管されたが、戦時は在韓米軍司令官が保持しており、「軍事的に北朝鮮の脅威が変化していない現状で、戦時作戦統制権の韓国軍への移管はありえない」(軍事筋)。~韓国の軍事専門家によると、戦時作戦統制権が移管された場合、米韓両軍は双方が自国の軍に独立した指揮権を持つことになり、一九七八年に創設された米韓連合司令部は解体される。”
ノム君の希望ならやらせてあげて!
ステルスだけじゃなく在韓米軍は全面撤退希望!
なにせ責任持つそうですから。
どんな責任のとりかたするのやら、、
投稿: arere | 2005/10/22 23:49
軍事同盟として中共ほど鬱陶しいものは無く、仮に同盟
を結んだとして中共政府に偉そうな態度を取られて
不愉快にも体面を踏みにじられるのは目に見えている。
然も、軍事技術では米国に遙かに及ばない。そんな
中共に擦り寄って何の得があるのかと┐(´ー`)┌
芸能の話題一つにとっても中共では「抗韓流」と言う
べき感情や動きが存在する程でありますので( ´,_ゝ`) プ
こう言うことを踏まえると如何に韓国政府が馬鹿ばっかり
やっているかがエントリーで否応なく説明されている事を
感じますなあ。
投稿: abusan | 2005/10/23 09:01
みなさん、おはようございます。
やはり盧武鉉くんのバカっぷり、皆さんも相当頭にきているようで(笑)
でも当たり前ですよね。
我々も、一国のリーダーがアホだとどうなるか、「他山の石」とするべきです。
ローレス米国務次官補の肩書きについてですが、
プログレッシブ英和中辞典第4版では、
Deputy Assistant Secretary→「次官補」
となっています。
頭に「Principal」が付いているから
国務第一次官補でよいのでは?
あまりこだわってはいませんが(笑)
(国務)次官補が(防衛)次官と会談する。
この場合、格は別に問題ではありません。
アーミテージ国務次官補(当時)は我が国の外務大臣と会談するのが常だった。
これを田中真紀子のアホが、カウンターパートではないと言って会談を拒否。
大いなる顰蹙を買いましたね。
我が国は、断念ながら一本立ちして外交を展開できるほどの力はない。
情報収集、分析、米国に依存している部分が大きい。
常に米国を見ながら外交や安全保障の問題に対処せざるを得ない。
これは格の問題ではなく、彼我の力の差です。
トラ、まあ許しましょう、昨日は。
私は10:1の時点で見るのを止めました(笑)
投稿: 坂 眞 | 2005/10/23 11:16
でも日本人はノム・ヒョン以上に馬鹿ですから・・・
以外に増えてる(ように見える)左翼ブログ。
党首変わってもやる事変わらずの民主。
遂に施行された鳥取の人権救済法。
反対派が弱まり、可決寸前の人権擁護法案。
相変わらず反日の日弁連
・・・・etc
もう最近疲れました。
投稿: コレクト | 2005/10/23 12:33
坂さんが略された部分に、大統領のこんな言葉もありました。
「自画自賛のようだが、外交では期待以上の成果を出しているのではないかと思う」
誇大妄想狂なのではないかと思います。
投稿: masa | 2005/10/23 22:18
コレクトさん、あまり自虐的(笑)にならないでください。
お気持ち解ります。
が、若い世代では主権国家としての意識、高まっていると思います。
首相の靖国参拝支持と不支持が、ほぼ拮抗している。
一昔前では考えられません。
国民の意識も変わりつつあるということです。
masaさん、おはようございます。
「自画自賛のようだが、外交では期待以上の成果を出しているのではないかと思う」
上記は意図的に省略しました。
「アホのレベル」が高すぎる(笑)ので、バカにする言葉もひどくならざるを得ない。
それを避けたかった。
私も思いやりがあるんです(爆笑)
投稿: 坂 眞 | 2005/10/24 09:01