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2005/10/29

自民党造反組の処分について

昨日、自民党の造反組に対する最終処分が決まった。
正直に言うと、この話題を当Blogであえて取り上げる必要があるのかどうか迷った。が、政治とは何かを知る上で参考になる点が多いと思い、エントリーとしてアップすることにした。

まず最初に、今回の政争の本質である権力闘争とはいかなるものであるかについて
書く。但しこれは、いわゆる「権力闘争論」ではない。

ネットで政治を評論したり、政権を批判したりされている方も多い。が、政治、つまり
権力闘争がいかに非情であるか、いかに醜悪であるかを体感しておられる方は少ないのではないか。

私は、10代後半から20代後半まで、約10年間にわたって政治に関わりを持った。今も、政治の現場にネットワークを持っている。ここで私が痛感するのは、政治の理念と現実とのギャップの大きさである。
権力者をめざす政治家は、(一部の例外を除いて)それなりの理念や信念を持っている。しかし、政治の現実は理念とはほど遠い。そこで現実との妥協が始まり、最後は
理念より現実が優先してしまう事態になる。
理念を実現するために権力をめざしていたのに、権力を獲得しなければどうにもならないという現実を前にして、権力を掌中に収めること自体が自己目的化される。
つまり、手段が目的化する、それが権力闘争である。

権力を掌中に収めることそのものが目的であるから、野合もあれば裏切りもある。昨日の友は今日の敵。その逆もしかり。相手のスキャンダルも暴けばデマも流す。水に落ちた犬は、さらに棒で叩く。
権力闘争とはそういうものだ。そこは、既に理念とは無縁の世界である。あるのはむき出しの権力欲だけだ。それは右も左も、自民党も共産党も左翼過激派も同じである。

ところで、そのような苛烈な権力闘争を勝ち抜いて最高権力者になった政治家には、
二つのタイプがある。
一つは、やっと手に入れた権力の維持を優先するタイプ。もう一つは、本来の政治理念を、手に入れた権力を行使することによって実現しようとするタイプ。
もちろん、権力者は二つの要素を併せ持っている。違いは、どちらの要素がより強いかということであろう。

歴代の首相は、前者を優先するタイプが多かった。それに対して小泉首相は、どちらかと言えば後者の、自らの理念や信念を貫くタイプである。
この点だけをとっても、小泉首相は、永田町の常識からすれば異色=変人なのである。

※小泉首相は、権力を掌中にするまでは「野合もあれば裏切りもある。昨日の友は
今日の敵」を地で行く政治家だった。
加藤紘一氏や山崎拓氏と組み(Y.K.K)、反小沢で「小選挙区・比例代表制」に最後まで強硬に反対した。かと思えば、「加藤の乱」では盟友の加藤氏や山崎氏と袂を分かち、宿敵・野中広務氏と手を結んで加藤氏の前に立ちはだかった。
総裁選に臨むに当たっては、「反経世会」の一点のみで、まったく政治理念の違う田中真紀子氏とも手を組んだ※

以上の政治=権力闘争の現実を踏まえた上で、今回の自民党の「造反者処分」について言及したい。

政治は、よく「一寸先は闇」と言われる。実際、何が起こるか分らない。したがって、
瞬時の判断を誤ると、取り返しがつかない致命傷を負うことになる。
最近、自民党内やメディアでも「小泉首相は政局を読む天才である」と言われる。まさに、この政局を読む天才的能力こそが、子分を1人も持たない小泉氏を総理総裁に押し上げた最大の理由であると思う。
その点、党内有数の大派閥の領袖であり、次期首相の呼び声が高かったにもかかわらず、今や番外地に追いやられた加藤氏などは、そもそも権力者をめざす政治家としての資質に欠けていると言わざるを得ない。

「政局を読む天才」小泉首相が、今回の郵政民営化法案否決から解散・総選挙に至る政治過程について、どう分析しているか。
以下に興味深い記事を引用する。


「造反してついて行った人。倒閣運動だと早く気が付けば、こんな多く犠牲者は出なくて済んだ。後の祭りで仕方がない」。小泉首相は19日夕、総選挙をこう振り返った。
自民党本部であった「日本夢づくり道場」で、佐藤ゆかり、片山さつき両氏ら初当選した議員約60人らを相手にあいさつした中でのこと。神妙な面持ちの新人議員たちも、首相の刺激的な表現に歓声が上がった。

首相は「今日は現実的な話がいい」と切り出し、郵政民営化法を巡る党内の駆け引きを「当初の政策論が政局、権力闘争に転じた」と説明。造反について「政治家の資質は
洞察力。本質を見抜けず、ついて行った人は本当に可哀想だ」とも。
「今日の友は明日の敵。戦国時代じゃなくても人間の社会。わきまえながら友情を育むことが大事」と結んだ。

「造反者、早く気づけば犠牲は…」小泉首相が新人議員に
(2005年10月19日 朝日新聞)

郵政民営化法案をめぐる政局は、早い段階から政策論争ではなく「倒閣運動」の色彩が強かった。それは反対派の主だった顔ぶれを見ただけでも分る。
綿貫民輔、亀井静香、古賀誠、堀内光雄、高村正彦、平沼赳夫、野田聖子。
綿貫、亀井、古賀、堀内、野田の各氏は、すべてが守旧派である。綿貫氏は郵政利権とイコールであり、亀井氏は名だたる公共事業推進派。古賀氏は郵政のドン・野中広務氏の右腕、野田氏はその子分。
高村、平沼の両氏もポスト小泉を虎視眈々と狙っており、このままだと中二階組として棚上げされてしまうという危機感があった。

彼らは、政界及び自民党において、権力者あるいは実力者としての立場を確保するには、あの時点で小泉内閣を打倒するしかなかった。
だから、郵政民営化法案反対にかこつけて倒閣運動を起こしたのである。
彼らは「郵政民営化法案反対」の錦の御旗を掲げて言った。
曰く「郵政民営化は米国から日本政府に提示された【年次改革要求書】に基づいた
改革」。
曰く「郵政民営化法案と人権擁護法案は表裏一体。公明党は郵政法案成立に協力し、自民党は人権擁護法案成立に協力する。このふたつの法案は【セット】」。

これらの主張に踊らされたブロガーも多かったようだが、プロであるはずの政治家の
中にも、このようなプロパガンダを信じて行動したバカ者がいたのであるから無理もない。
少し考えれば、これらの主張がいかに滑稽かが解る。小泉首相は既に30年以上も前から「郵政民営化」を主張している。私も、小泉氏が郵政相に就任して以来の「郵政民営化」論者であるから、13年になる。

グローバルスタンダードを押し付けようとする米国の要求と法案が重なったからといって、郵政民営化が米国の意向によるものであるなんて「為にする議論」である。
(株式等価交換等による)外資の買収に対する懸念は、企業防衛の範疇に属する問題である。
郵政民営化法案と人権擁護法案がセットだなんて、笑う以外にない。反対の一方の
旗頭であった古賀氏は、人権擁護法案推進派の最右翼である。まったく整合性の取れ ない主張と言わざるを得ない。

にもかかわらず、60名近い自民党議員がに反対し、結果として小泉内閣に対する倒閣運動に加担した。ある者は「解散なんかできっこない。総辞職だ」と息巻き、ある者は「仮に解散しても、反対派に風が吹く」と世論の動向を読み違えた。
皆が「政局が流動化すれば自分たちがキャスチング-ボートを握り、政治の表舞台に
浮上できる」と信じていた。まったく愚かな政治家たちである。

彼らは現実を見失っていた。小泉政権下では派閥は有名無実化していた。最大派閥である旧・橋本派は実質的に解体され、派の大半は、既に小泉支持になびいていた。
そして何より、綿貫氏や亀井氏、古賀氏といったカビの生えた政治家が前面に出ることによって、反対派は国民から胡散臭い存在と思われていた。
選挙においては、選挙制度が中選挙区制ではなく小選挙区制に変わっていることも
見落としていた。
小選挙区制は政党選挙が基本である。したがって、政権政党は全選挙区に候補者を
立てるのが基本。中選挙区制において、派閥単位で行われた選挙とは訳が違う。
1選挙区1人が原則。無所属でも、当選したら追加公認されるのは、古い派閥全盛時代の話である。反対派はそれさえ理解していなかった。

三度の国政選挙と二度の総裁選挙で公約した「郵政民営化」を否決すれば、「衆院解散」の大義名分が立つ。解散を支持したメディアも多かった。このあたりも反対派は読み違った。

小林興起氏ごときは、自民党が対立候補を立てたことを受けて、「ローマ皇帝が、処刑人を猛獣と闘わせて、もて遊んだのを思い出す」と言った。
私は、この言葉から、この政治家の中身の薄っぺらさが透けて見えた。

このようにして、前時代的な錯覚に陥り、自らの力を過信した政治家たちが厳しい処分を受けるのは当然である。まさに自業自得。また、それくらいの覚悟もなくして自らが
選んだ総理・総裁に叛旗を翻したのだとしたら、笑止千万。
ところで、以上のような政治家たちに対する今回の処分(10月21日分を含む)の妥当性はどうなのだろうか?

10月21日に処分された綿貫氏以下の8名(計9名)は、新党を結成し、自民党に敵対したのであるから除名処分は当然である。
綿貫氏たちは、自民党が綿貫氏ら国民新党メンバー5人を除名処分にしたのは不当として、処分取り消しなどを求める訴訟を近く起こす予定だと言うが、「何をか言わんや 」である。

昨日の処分も概ね妥当であると思われる。政党としてのケジメは付けなければならないが、衆議院の首相指名選挙で小泉首相に一票を投じた政治家を、完全に敵に廻す
必要はない。
彼らは自民党の議員ではなくなり、小選挙区の支部も閉鎖するのであるから筋は通っている。

野呂田芳成氏の除名処分も、首相指名選挙で国民新党の綿貫民輔に投票し、会派も国民新党との統一会派に加わっているのだから当然だろう。
問題は、今回も郵政民営化法案に反対した平沼氏が「離党勧告」に止まったことと、
先の通常国会で途中退席した古賀氏が、二番目に軽い「戒告」に処されたことだ。

党紀委員会の森山真弓委員長は、平沼氏について「自民党の行動にすべて反対しているわけではない。『政治的信念を変えられない』ということで、理解できないこともない」(産経新聞)としている。
実際は、平沼氏を支持する勢力が自民党内に少なからずあること、一度は自民党の
次代を担う政治家として期待を集めていたことなどが考慮されたのではないか。それに首相指名選挙では小泉首相に投票している。
旧・亀井派は、平沼氏が復党し次第「平沼派」に衣替えすることで合意しているという。本人は「除名」を覚悟していたらしく、処分を聞いて驚いていたそうだ。

古賀氏の「戒告」は、心情的には納得できない。棄権・欠席組は全員「戒告」であるから致し方ないが、古賀氏は亀井氏とともに「反対」で党内世論を誘導した責任者の一人である。こういうところに、まだまだ自民党の古い体質を感じる。
本人はダンマリを決め込んでいるが、また「人権擁護法案」が取り立たされるようになったら表舞台に登場する予定であろう。
水面下では、旧・堀内派、谷垣派、河野派の三派をまとめて大「宏池会」を作る陰謀をめぐらせているという。次期総裁候補の中では、麻生太郎、谷垣貞一の両氏が、この
大「宏池会」に属する。
努々、このような「金権・腐敗の自民党政治」の生き残りを復活させるようなことがあってはならない。

なお、除名処分を受けた野呂田氏は、「(昔のローマでは)ライオンと奴隷を戦わせ、
それを国民に見せて興奮させた。小泉さんはしゃにむに刺客を作って戦わせた。ローマの再現だ」(朝日新聞)と語気を強めたという。
これは、落選した小林興起氏と同じ発言である。「奴隷」とか「処刑人」としか自らを例えられない。政治家としてより、人間としてどうかと思う。
今月初旬の、野田氏の「郵政民営化法案反対という自らの政治的主張は完敗した」「郵政民営化法案が完ぺきなものでなくても、民営化のスピードを上げろという国民の声として理解した」(共同通信)という発言も情けなかった。
まるで「できるだけ軽い処分をお願いします」と哀願しているようにしか聞こえなかった。
通常国会で反対票を投じた後、「私、女を上げたでしょう」と得意げに語り、同僚議員
から「その辺に男性議員のキンタマがいっぱい落ちているよ」という言葉を返され、
ゲラゲラと笑い転げたのは誰だったのですかねえ???

まったく、情けない。「オマエらは政治家じゃねえよ!」と言ってやりたい。

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自民党の党紀委員会が28日決定した法案反対者50人の処分は次の
通り。(敬称略。※は離党届を提出済み)

【除名】

▽衆院議員 野呂田芳成

【離党勧告】

▽衆院議員 堀内光雄、保坂武、野田聖子、古屋圭司※、平沼赳夫、山口俊一、武田良太、今村雅弘、保利耕輔、江藤拓、古川禎久※、森山裕※

▽前衆院議員 八代英太※、小西理※、山下貴史※、小泉龍司※、松宮勲※、藤井孝男、城内実※、田中英夫、左藤章※、森岡正宏、川上義博※、自見庄三郎※、衛藤晟一※、松下忠洋※

▽参院議員 亀井郁夫

【党員資格停止1年】=執行猶予2年

▽参院議員 田中直紀、中川義雄

【党役職停止1年】=執行猶予2年

▽参院議員 秋元司、岩永浩美、河合常則、中曽根弘文、二之湯智、吉村剛太郎、
魚住汎英、大野つや子、柏村武昭、狩野安、倉田寛之、鴻池祥肇、後藤博子、桜井新、田浦直、田村公平、真鍋賢二

【戒告】

▽前衆院議員 村井仁、熊代昭彦、能勢和子

(共同)


自民党が10月21日に除名処分にした9人(敬称略)

【衆院議員】

綿貫民輔(国民新党代表、富山3区)

亀井久興(国民新党幹事長、比例中国)

亀井静香(国民新党代表代行、広島6区)

滝  実(新党日本副代表、比例近畿)

【参院議員】

荒井広幸(新党日本幹事長、比例)

長谷川憲正(国民新党副幹事長、比例)

【前衆院議員】

津島恭一(国民新党、衆院青森4区で落選)

小林興起(新党日本、同東京10区で落選)

青山 丘(新党日本、同比例東海で落選)

(2005年10月22日 産経新聞)

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構造改革&小泉内閣」カテゴリの記事

コメント

どの評論家だったか忘れましたが、小泉首相が一年前に忠誠心の強い武部氏を幹事長にするというサプライズ人事を行なったのは解散総選挙に備えてのことだった、という文章を読んだことがあります。その通りだったと思います。また、これはなぜかネット上で話題にならなかったのですが、総選挙後武部氏が「NEWS JAPAN」のインタビューに答えて、官邸が数か月前にもしも総選挙になった場合どの党に投票するかという世論調査を秘密裏に行ない、その結果自民党が勝つという手応えを得ていたと話していました。
造反組がもしもという時の戦略を全く練っていなかったのに対し、小泉首相は十分準備し、抵抗勢力一掃の機会を狙っていたのです。ただ、そうは言ってもやはり、選挙は水物です。小泉首相があの時、政治生命を賭ける覚悟で解散に踏み切ったのは確かでしょう。そして、それを支持し小泉自民党に大勝をもたらしたのは国民です。民意を問うた小泉首相を独裁者呼ばわりするのは間違っていると思います。

投稿: masa | 2005/10/29 20:59

 うむーーーー。大変勉強になりました。来て見て良かったです!
 私も9割かたは小泉自民が大勝してよかったと思います。特に中韓への毅然とした態度が出てきたあたりは、それを実感します。
 残り1割は2点あります。一つはやはり小泉という人物の自己矛盾の多さ。ある時間を切ってその時点での行動規範には矛盾はないんです。ただ、時系列で追ってみると、郵政民営化以外では、3年前に自分が委員会で答弁たことを、今は忘れている(無視している)ような行動が目立ちます。その意味においてのみ、私は造反組に同情します。政治家も、政治家である前に人間です。悪さもすれば、失敗もする。それこそ有権者がいままで思い知らされてきたことだと思います(懲りない有権者が大半ですが)。さらに、国民が政治家に求めている「政治家像」も大きく変化していますよね。そのために、小泉が勝利したというのは理にかなった論法であります。
 しかし、「政治の闇に関する『戦術理念』」は旧態依然だというのが小泉の矛盾点の一つです。行動は「変人」でも、今回も一寸先を闇にしたのは小泉でしょう?小泉は「非情」なのではなく、「矛盾」だというのが私の意見です。勘違いしないでいただきたいのは、私は「非情」であって大いに結構だと思います。問題は、「官の制度と構造は改革できても、政治の闇を維持した」矛盾と、「自分が守らない公約はどうでもいいが、他人が反対した郵政改革には処罰」という矛盾だけは、押さえておかなければならないと思います。
 今、小泉が変革をもたらしているように、小林興起が未来の政治に合った「スリムな(現:薄っぺらい)」政治家にならないとも限りません。できれば、小林を野田聖子と同列に扱わないでいただきたいのです。
 masaさん↑おっしゃるとおり、小泉は独裁者なんかではありません。多分「独裁者」呼ばわりするメディアは、この「自己矛盾」の多さを言いたいんでしょう。
 ま、人間誰にも長所と短所があるもの。いずれにせよ、私は「特定アジア」に対する外交面で小泉にエールを送ります。そのためにも、できれば町村外相留任を希望します。(福田がなったら大変だ)

投稿: 未定 | 2005/10/29 22:11

大概の「小泉ウォッチャー」(信者と呼ぶ方もあるようですが)は『解散』と思っていたのではないかと思うのですが、どうしてプロの政治家が読めなかったのかと不思議でした。
それと、私は造反組は大なり小なり「確信犯」だと思っています。まあ政治家として「天下取りをしたい」というのはごく健全なことなんですが、masaさんご指摘どおり、退路を確保出来てなかったと思います。自民党的には小泉だけだったら退陣で済んだわけですし、小泉にも退路が無かった点では同じだったかも知れないですが選挙区では勝てる人であるわけですからね…。彼等は議席は失うわ、党を追われるわ、といった結果を招いたわけで。

投稿: 枇杷 | 2005/10/29 22:20

こんばんわ。今回の小泉圧勝で、ちょっと違う見方があってもいいかと思います。それは政治家の品性ということで。反対派の動きははっきり言って「嫌がらせ」でしたよ。これ見よがしに勉強会をやって見たり、小泉さんの人格批判はとにかく聞くにたえなかった。平沼さんなんか「小泉さんの笑顔が気持ち悪い」って言いましたから。これが女(下等なの)ではなく、大の男の口からでたんですから。しかも硬派の正統保守派。こういう嫌らしさに嫌悪感を感じた国民もいたのではないかと思います。まあ、反対派ばかりではないにしても、政治家の品性の下劣さに国民の判断が下ったという側面があるかも知れないと思っています。

投稿: 空色 | 2005/10/30 00:23

綿貫氏ら国民新党組が除名で訴訟だ!と言っている件ですが、
司法の世界では「共産党袴田事件」や「日本新党繰上補充訴訟」
などにおいて「政党内の決定に司法は介入せず」という
最高裁判例があるので、全く相手にされません。

訴訟と口にするくせにこうした有名判例すら知らない綿貫氏らも
馬鹿そのものですが、その周りにいるブレーンもかなりの大馬鹿
と言わざるを得ません。この親分にしてこの子分、といったところでしょうか。

訴訟を起こして恥の上塗りをなさらないことをお祈り申し上げます。

投稿: 名無し | 2005/10/30 00:29

 選ぶ側においても、何をやりたい政治家なのかということと、何をやれる(実現できる)政治家であるのかということでしょうね。政党政治になって選び方の自由度は減りましたが、政党の緊張感は高まりました。
平時であれば権力は腐敗するという見方で、政権交代あるいは実現含みの緊張感が欲しいと思うものでしたが、「自民党をぶっ壊す」のが直接的な利権に大きく左右されない政党の実現ということであれば政権交代のようなものです。
 今回の衆議院選挙は、何をやりたいかで見ても何が出来るかで見ても、民主党には悲観的でございました。結果、「守らなくてもいい公約があるらしい」けれども、小泉自民党の選択になってしまった。自分で変われない野党には愛の鞭になっているといいですが・・・。
政党政治になってわかりやすさが増しました。
 選んだ後、評価するには、「何を言ってきて、何が出来てきた(あるいは出来なかった)を見続ける」ということでしょう。個人でも政党でも、筋が通らないものは却下です。

投稿: 岩手の田舎人 | 2005/10/30 00:43

上で書いた、「政党の緊張感」というのは、変態サヨクから支持される政策・政党はダメということです。(希望含む)
↓たとえばこんな。
http://www9.big.or.jp/~cumy/sayoku/nini_05.shtml

投稿: 岩手の田舎人 | 2005/10/30 00:54

岩手の田舎人様

>↓たとえばこんな。
>http://www9.big.or.jp/~cumy/sayoku/nini_05.shtml

私も結構下ネタ大好きですからギクっとしますね。
マジで書くときは流石に下ネタは使いませんが。

それはさておき、除名、離党勧告された人は
結果論として政局を読めなかった人である事ですな。
特に自民党員は「権力闘争」を強く意識して当然で
あるのにその割りには「空気がよめない」者共が
如何に多かったか。負けるべくして負けたって
感じですね。国民新党の8人組は造反的に政党
を立てたのですから除名当然って事で。
というか自民党からの「脱党行為」としか言いようが
ありませんので > 国民新党立ち上げ

投稿: abusan | 2005/10/30 06:56

おはよう御座います。
坂さん、コメント有難う御座います。坂さんもデリケート?でしたか、私もです!(^^)!。
今回もボリュームたっぷり。小泉さんになって政治に興味を持った人も多いでしょうから、政治の裏側の勉強になります。
私は、小泉=織田信長、谷垣=明智光秀、武部=小粒の羽柴秀吉(草履持ち)、と捉えています。現在は人権擁護法案も親中政策も影を潜めた様ですが、もし、次期総理に谷垣さんがなったら謀反を起こす、政治路線が180度変わる可能性を秘める、と感じてます。彼の気の弱さは光秀の様、小泉に不満を持った連中に利用され、コレまでの流れを壊す、予感めいた物があります。
来週、内閣改造があるそうなので、大変注目しています。阿倍(毛利元就?)か町村(前田利家?)の路線に向かう事を心から願っています。

投稿: NZ life | 2005/10/30 07:32

皆さん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。

私も、あれらの超ベテラン政治家たちが、「解散なんかできっこない。総辞職だ」とか「仮に解散しても、反対派に風が吹く」などと信じていたことが不思議でなりません。
やはり、浮世離れした世界にいると、庶民の感覚に疎くなるのですかね。
私は、衆院が5票差だった時点で解散を100%確信しましたし、世論における解散待望の空気も大いに感じました(高村氏や古賀氏も解散を警戒していたようです)。
その空気が極限に達したとき、あの小泉首相の「記者会見」があった。
すごいインパクトでしたね。
視聴率も瞬間的に20%をはるかに超えたとか。
良し悪しは別として、小泉純一郎は変人ではなく、「異能の人」だと思います。

投稿: 坂 眞 | 2005/10/30 11:57

造反議員を処分する、首相の取った処置は間違いがないと思いますが、衆議院に於ける最大の造反者を放置している事には「納得」出来ない、造反者が出た最大の原因は「古賀」「加藤」の衆議院に於ける、「棄権」が引き金、人権法案、追悼施設の根を断つ意味でもこの二人を「殺す」事を躊躇した自民党に禍根を残す。

投稿: 猪 | 2005/10/30 12:56

坂真 様

>良し悪しは別として、小泉純一郎は変人ではなく、「異能の人」だと思います。

全くそのとおりですね。
9・11選挙では都市市民を自民党支持層として初めて取り込んだという点で非常に画期的であったと思います。
これは普段のTVぶら下がりインタビューを始めとする官邸発のマスコミ対策の他、
元NTT広報課長の世耕議員始めとする自民党選挙対策の近代化による賜物でしょう。

特に東京・愛知・大阪・千葉といった大都市圏での自民の圧勝が象徴的でした。
愛知県下ではトヨタが総動員をかけたことなどを別にしても、
大都市圏市民が今回大きく小泉自民党支持に回った背景を考えてみました。

私は
(1) 小泉首相=旧田中派をぶったたく=土建行政利権をぶったたく、という図式が大都市市民に広く爽快感を与えた
(2) 民主党=守旧派=公務員の組合=役人天国を守る=特殊法人擁護という図式がついにばれてしまった

という二点が特に大きかったのではないかと考えます。

以前から指摘されているとおり、「民主党が公務員の組合を抱えることで自滅に向かっていること」はかなり目に見えてきました。


これからの話ですが「いわゆるサラリーマン増税はしない」という小泉首相の選挙前の発言が実質的に翻っていく一連の動きは重要です。
数の力で増税してしまって、納得できる説明が明快にできなければ次の選挙で都市中間層・貧困層は小泉首相を支持できないでしょう。

「政府系金融の縮小・民営化」も国民のためになる中身なのだろうかという部分が心配です。
政府系金融改革と増税を財務省とバーター取引しているのでは話になりません。


改革の中身について心配するもう一つの理由は「郵政民営化法案」において「官から民へ」というスローガンと逆のことをしたからです。

既に財投国債は郵便局だけでなく銀行が買えるものとなっています(橋本政権時の改革の結果、2001年から)。
つまり「民から官へ」というカネの流れを作って、財投国債の償還は財務省銀行(こう呼んだ方が分かり易いですね)
が保障するので、安心して民間銀行が買っています。
つまり特殊法人へ、(理屈の上では世界中の民間の)カネが流れ込む仕掛けを作っているので
郵貯が民営化したとしてもo.k.というのが財務省のハラです。

また民営化後は
郵貯は金融庁の監督部分になり(財務省の利権も増える方向)、
総務省にとっても天下りポストが大幅に増えるので
結局、官僚にとってhappyな法案が「郵政民営化」なのです。

もちろん小泉首相はこんなことは承知の上です。

自民党をぶっ壊すと言うからには自民党のビジネスモデルを壊していただきたいと願うところです。
「道路建設発注を行い、業者から発注額の一部をリベートとして受け取る」という
この自民党のビジネスモデルを壊す第一歩が9・11選挙では見られた。
小泉首相には賛否両論ありますが旧来の自民党の悪い部分を壊す力はあると私は見ており、今後に期待をしています。

投稿: beat&spike | 2005/10/30 13:58

坂眞さま
ご無沙汰しています。閑話ノートです。
理路整然として纏められ、まったくご指摘のとおりでございます。
先の郵政民営化造反劇の一部始終の総括編と承りました。
拙ブログ、先の総選挙前エントリーしたもの、
すでにご覧頂いたとは思いますが、あらためて、TBさせて頂きます。隙だらけのコラムでございます。

投稿: 閑話ノート | 2005/10/30 16:39

板さんこんにちは。
おっしゃるとおり、平沼さんなどは郵政民営化を権力闘争に使い、闘って、そして敗北したんだと思います。おそらく拉致被害者家族会も平沼さんの小泉倒閣運動に利用されているような気がします。

城内さんのような人権擁護法案反対派でかつ信頼できる議員が落選したのは非常に残念ですが、彼は人権擁護法案阻止よりも郵政民営化阻止のほうが大事と思っている時点で終わっていましたね。

明日は内閣改造ですね。私のブログで改造人事を予想してみました。おそらく権力闘争の勝者である小泉さんがこれから行いたいことのすべてがこめられたものになると思います。

投稿: 青い炎 | 2005/10/30 17:29

皆さん、こんばんわ。

猪さん
>人権法案、追悼施設の根を断つ意味でもこの二人を「殺す」事を躊躇した自民党に禍根を残す。

特に古賀氏ですね。
私は故郷が近いので、氏の人間性をよく知っています。
一口で言うと「苦労人」
野中氏とダブルところが多いですね。
今の政治には適さない。むしろ社民党に行ってほしい(笑)
か、さっさと引退する。
野中氏みたいに。
でないと、スキャンダルが必ず出てくる政治家です。


beat&spikeさん
仰っていること、よく解ります。
まともにお返しすると長くなってしまうので(笑)
簡潔で失礼します。

財務省と総務省。
手強いと思います。
国の財布と地方の財布を握っている、双璧ですからね。
財務省は「郵政民営化」で勝鬨を上げましたが、政府系金融機関の改革では抵抗勢力になる。
総務省も、本丸の旧・自治省は「三位一体改革」では抵抗勢力の代表選手。
小泉首相の改革手腕が真に問われると思います。


閑話ノートさん
貴Blog、拝見しました。
あの時点では、かなり鋭い読みだと思いました。
私のエントリーも、今だから言える、というところが多々あります(笑)


青い炎さん
お久しぶりです。
城内さん、惜しい人材です。
復活を祈っています。
内閣改造、今度はどんなサプライズがあるのでしょうか?
政治にはシビアな私も、既に乗せられています(笑)

投稿: 坂 眞 | 2005/10/30 21:59

>郵政民営化は米国から日本政府に提示され
>た【年次改革要求書】に基づいた改革
そのとおりじゃないですか?どこが違うのか知りたいです。郵便事業の切り離し。郵貯・簡保の完全民営化。どれもアメリカの要望どおりじゃないですか?

投稿: unname | 2005/11/08 14:12

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