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2005/11/05

株価1万4000円台を回復

(以下引用)

日経平均株価が1万4000円台を回復した。小泉政権誕生から約4年半かかって、政権が発足した平成13年4月26日の終値1万3973円03銭を上回ったことになる。

景気拡大が鮮明になったことが株価を押し上げているのはいうまでもない。日銀は8月に「踊り場脱却宣言」を行った。上場企業の17年9月中間決算も、経常利益ベースで
過去最高益を更新する勢いだ。

しかし、より大きな要因を忘れてはなるまい。来年9月に任期が切れる小泉純一郎首相が見せる「改革の総仕上げ」への強い意欲に対する市場の期待感の高まりである。

実際、小泉政権になって、株価動向のキーワードになっていたのは、常に「改革」だった。

政権発足翌月には、大きすぎた期待の反動もあり、株価は下落に転じた。IT(情報技術)バブルの崩壊、米中枢同時テロ、銀行の不良債権処理の加速に伴う相次ぐ上場
企業の経営破綻(はたん)などマイナス要因が続出、15年4月には、7607円88銭というバブル崩壊後最安値をつけたのである。

ある意味では、ここまでは首相が唱えた「痛みを伴う改革」の「痛み」が先行した時期といえる。

それでも、企業が続けたリストラ努力と、政府の銀行に対する不良債権処理を促す厳しい姿勢は徐々に成果をあげていった。企業の財務体質は強固になり、収益も好調、
今年になって銀行の不良債権処理はほぼ終結した。

しかし、実体経済の好転にもかかわらず、上昇軌道に乗り切れなかった株価の起爆剤となったのは、衆院の解散・総選挙だ。

参院本会議での関連法案否決を受けた首相の決断をマーケットは「改革への強い意志の表れ」と見て、外国人投資家を中心に買いが殺到したのだ。そして、その総選挙で与党が大勝すると投資家は一斉に好感したのである。

今回の株価上昇も第三次小泉改造内閣への高い期待感を反映している。逆に首相
自身が掲げた「改革続行内閣」の看板に偽りがあれば、再び株価が下落する可能性が出てくる。改革続行こそが株価好調を維持する絶対条件であることを改めて確認したい。

1万4000円回復 改革続行こそキーワード
(2005年11月5日 産経新聞【主張】)

日経平均株価が1万4000円台を回復し、やっと小泉政権発足前の水準に戻った。株価は「経済を映す鏡」であるから、株価の上昇は実体経済の着実な回復を示していると
みなすことができる。
最大の原動力は企業の血のにじむ努力だが、小泉内閣が周囲の猛反対を押し切って実行した「不良債権の強制処理」が、ここにきて効果を上げ始めたとも言える。
「不良債権の強制処理」を発動したとき、竹中平蔵金融担当相(当時)は、「学者に実体経済の何が解る」と非難されボロクソに言われた。

一口に「4年半」と言うが、私には実に長い道のりに感じた。
一時は、株価の大幅な下落と円安の同時進行、相次ぐ上場企業の破綻などが続いて、この先どうなるのかという不安が社会全体を覆った。
メディアには「日本が売られている」というセンセーショナルな文句が踊り、銀行による
不良債権の処理は、「貸し渋り」や「貸しはがし」という流行語さえ生んだ。
実際、この時期が、バブル崩壊後の我が国にとって、最悪の状態だったと思う。私自身も、このころがドン底だった。子供は大きくなってカネがかかる、にもかかわらず収入は極端に減る。
しかし私は、不良債権の強制処理と構造改革を進めなければ「真の景気回復はない」と確信していたので、くじけることはなかった(ほんとうは不安に駆られた時期もあったが~笑)。

もし、この時期に、亀井静香氏や野中広務氏などが主張した「不良債権の先送りと
財政出動による景気回復」政策を実施していれば、国の借金は今よりはるかに増えていたであろう。
そして問題企業が生き残り、相変わらず株価は低迷する。金融不安が解消されないから、我が国はいつまで経っても立ち直りのきっかけを掴めない。
やはり「構造改革なくして景気回復なし」という小泉内閣の方針は正しかったということだ。
小泉首相を嫌う人は、否定的な側面ばかりを捉えて批判する(笑)。別に「小泉マンセー」になる必要はないが、やはり功績はきちんと評価してやるべきだ。

政府は8月に「景気の踊り場」からの脱却を宣言した。企業の9月中間決算は過去最高益を更新する勢いだし、来年3月期の業績も引き続き増益が見込まれている。企業の設備投資は堅調だし、個人消費も底堅い。
デフレは依然として続いている。が、最近の日銀レポートによると、消費者物価指数は2005年度から06年度にかけてプラスに転じる可能性がある。おかげでデフレ脱却期待が一気に高まり、株価を押し上げた。
金融機関の不良債権処理にもめどが付いた。大手金融機関の9月中間決算は高水準の利益が見込まれている。

ここまでだと、まるで「バラ色」「万々歳」という感じだが、そうではない。今回の景気回復は、「小泉改革」と併せて実施された、いわゆる「ゼロ金利政策」と「量的緩和政策(注-1)」によるところも大きい。
「ゼロ金利政策」は1999年2月に発動された。「量的緩和政策」は「ゼロ金利政策」だけでは不十分だったため、苦肉の策として2001年3月に導入された。
これらの政策を実施した結果何が起こったか?それは、家計から銀行や政府(自治体含む)への巨額の所得移転である。つまり、本来は預金者が受け取るべき金利収入が、銀行の利益や国債(地方債)の利払い軽減に廻されたのである。
その額は、約40兆~50兆円に上ると試算されている。

この「ゼロ金利政策」で、もっともしわ寄せを受けたのが年金生活者(高齢者)である。年金の不足分を、「老後の蓄え」に対する金利で補っていたのに、「ゼロ金利」になったため、「老後の蓄え」を取り崩さなければならない破目に陥ってしまった。
ここでも、「改革」が弱者に「痛み」をもたらした。が、これは一時的なものだ。景気がより回復し、デフレが完全に克服されれば「ゼロ金利」は解消される。

今の景気回復基調を維持し、株価をより高くするには、産経の【主張】も指摘しているように、「改革続行」が絶対条件である。
はまだ第一歩を踏み出したばかりだし、財政構造改革や年金改革、公務員の削減や政府系金融機関の統廃合といった重要課題が行く手に待ち構えている。
小泉内閣の「改革」とデフレ脱却への期待が株価を上昇させた。株価の上昇が、さらなる景気の回復を加速させる。日本経済は、やっと好循環にたどり着いた。
しかし逆に見れば、「首相自身が掲げた[改革続行内閣]の看板に偽りがあれば」、
株価はたちまち下落し、経済に悪影響を及ぼすという状況でもある。また、「改革」に
対する国民の期待が大きい分、その反動も計り知れないものがある。
改革を断固実行し、ポスト小泉へそれを確実に繋いでほしい。


(注-1) 量的緩和政策

各銀行は日銀に当座預金口座を設けている。日銀が銀行などから手形や国債を買って資金を銀行に流すと、この当座預金の残高が増える。量的緩和では日銀がこの資金の流れを太くし、銀行の業務上に必要な金額をはるかに上回る資金を供給する。

当座預金には利子がつかないため、各銀行が利子を得られる企業向けの貸し出しを増やしたり、株式や債券市場での運用に資金を回したりすることができる。

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コメント

こんばんは、坂さん仰る通りですね。
日本は上昇気流に乗ったと判断して良いと思います。
竹中効果と呼べますし、なかなか開かない栓のフタを開けたのは郵政民営化でしょう。それに運が回ってきた。原油高に強い構造を身に付けたし事や、それに伴うドル高が輸出にも好影響を及ぼすでしょう。
日本の最大の武器は経済力ですから、その復活は大変頼もしく思います。今後は最悪の不況を多くの人が体験してるから同じ道を辿る事はしないと信じたい。
有難う、小泉さん、竹中さん、町村さん(関係ない?)
ps. NZ$も私が来た時から20円上がりました(1万$で20万円得)。お金あればぼろ儲けです(ーー;)。

投稿: NZ life | 2005/11/05 16:48

溜池通信のかんべえの不規則発言( http://tameike.net/comments.htm#new )の記事にこういうのがありました。
<11月1日>(火)の記事。
1989年末の3万9000円に比べると3分の1である今の日経平均1万3000円台という水準をどう見るか、ということで、「GDPと上場株時価総額の対比」です。
当時と上場会社の中身が違うので、単純ではないということながらも、
1989年当時のGDPは400兆円、東証の時価総額600兆円(=1.5倍あたりがピーク?)
今は名目GDPが500兆円で東証の時価総額400兆円

同じように1.5倍あたりまで買われると見るなら、今度のピークは25000円あたりですかね??
単純に20000円くらいは超えて行くとみて、それがいつであるか判れば、投資が簡単でいいですがねぇ。(笑
ただ直近の上げ方はスピード違反のような気もしますが、どうなるか?

投稿: 岩手の田舎人 | 2005/11/05 18:36

 ここ数ヶ月、株価が上がり始めたのは、金融機関の投売りがもう止まった、というのが一番大きな要素だと思います。
 過去数年、金融機関は、持ち合い解消の名の下に、持ち株の売却を続けてきました。その目的は、自己資本比率を上げるための総資産圧縮と、不良債権償却のための利益出しです。ご承知の通り、銀行の不良債権問題は、ほぼおわりました。

 竹中さんの方針は正しかった、また、それを実行させた小泉首相も正しかった、と言っていいと思います。
 不良債権問題は、少なくとも5年は先送りされました。残念です。早くこの処置をすれば、日本の経済も、財政ももう少しましだったはず。

投稿: 三等水兵 | 2005/11/05 19:04

未だに親に小遣いせびってる身としては、経済はさっぱりですけど。しかし、この4年半で世間一般は、マスコミの垂れ流す情報は全て逆に読むのが正しいと認識したのではないでしょうか。何しろマスコミは小泉首相も竹中さんも、ボロクソにけなしまくってましたからね。

投稿: 空色 | 2005/11/05 22:43

テーマと関係ないですが、おもしろいもの発見しました。
ピーク時の22時台のウェブ利用者が400万人を突破だそうな。
http://www.wab.ne.jp/pdf/20051031.pdf
利用者がどれくらいいるのかわからないけれども、1000万人くらいになったら影響デカイですね。

民主党も自民党もブロガーとの接点を探ろうとしているようです。
自民党「第2回メルマガ/ブログ作者と党幹部との懇談会」参加者一覧(41名)
http://www.surusuru.com/news/archives/Entry/2005/11/02_0454.php
見たこと無いところがたくさん。当然かな?(笑
第一回 民主党ブロガー懇談会 (様子の中継がありました)
http://shinta.tea-nifty.com/nikki/2005/10/dpj_bloggers_ec1b.html
ネットと政治の接点とかの話中心かと思ったら、政策提言とか始めるつもりのブロガーさんもいるようで・・・。
まあそれでも、民主党に聞くなら、今回負けたのは「主権をアジアに」とか、「沖縄ビジョン」のせいだとか思っているのかいないのかじゃないの?失うもの無いんだから突っ込めばいいのに。

投稿: 岩手の田舎人 | 2005/11/06 00:11

投資家の榊です
竹中さんが1990年に長谷川慶太郎氏との対談で今日の施策を討論してます。企業の借金は減り(中国にくれた?)PER(株価利益率)も改善、配当利息は銀行の金利の10倍以上・・
今後配当への課税はゼロを目指すでしょう。株式にたいし様々な優遇が10000円以下のときにいろいろあったのですが、マスゴミがあまりにも批判するモンで、新聞に大きくでることはありませんでした。細かい改革はたくさんやっているんですよ。新聞記者が勉強不足なだけです。バブル最盛期にバブルを批判し、しぼんでからもバブルを批判を続け、株式土地に投資する人をもっとも卑しいものと扱ってきたんです。記者が経済、軍事を知らない・・悲しいことです。

投稿: SAKAKI | 2005/11/06 08:53

追加
竹中さんは15年前に処方箋を(郵政民営化も含め)出していたんえです。株価も持ち合い解消のため一度下落するとまで言っています。
今朝の某新聞の社説では
「小泉政治の成果と言うには早すぎる」でした。「こつこつ働く価値がなくなる」「バブル再来」でした。こちこつ働く人がいたから、不良債権も企業の財務もここまで改善できたのです。新聞記者は記者クラブで労せず記事を得ることが出来ました。苦労を知らないからでしょうね・。。
首相は増税の前に小さな政府をつくると言っています。改革の痛みは公務員にも及んでいるのです。次はマスコミだと思います。

投稿: SAKAKI | 2005/11/06 09:00

皆さん、おはようございます。
コメントありがとうございます。
新聞各紙の中で、景気回復における小泉-竹中ラインの功績をまともに評価しているのは産経だけですね。
讀賣も積極評価ではありませんが肯定的です。
あとはまったくダメ。
朝日を除いて「構造改革」には肯定的なんだから、もっとまじめに評価してほしい。
しかし、新聞に限らずブロガーもそうだが、小泉憎しとなると、すべてを「斜」に見てしまう。
ある意味かわいそうな気がする。
客観的かつ相対的なモノの見方ができないんですね、こういう方たち。
何しろ、私のブログを「小泉マンセーブログ」と呼ぶ人もいるくらい(笑)。
こういう方たちは、私の経験から言うと、左翼偏向の人たちと頭脳の構造が似ている。
左が右になっただけ。
小泉首相がすべて評価できるわけではない。批判すべき点も多々ある。
が、評価するべき面も多いし、何より従来の内閣に比べれば「出色のでき」です・・・と書くと、「やっぱり小泉マンセー」と言われるのかな(爆笑)

投稿: 坂 眞 | 2005/11/06 10:28

 ”励ましのコメント”をいただきまして、勇気が湧いて参りました。本当にありがとうございました。
 やはり「マイペース」でやるのがブログの基本でね。
 私も「1日のアクセス400ぐらいでRanking登録をしまして、今週・やっと1日平均:2000アクセスを達成いたしました。
 1ヶ月前に比べますと3倍近くアクセスが増えています。
 まだまだ坂さまには遠く及びませんが、一応ある程度の地位は確保したと思います。
 これも坂さまを始めとするRanking上位の方のお引き立ての賜物と感謝の心を忘れることはありません。とにかく多方面にTBをどんどん送りましたからね!(笑)
 眞鍋かをりさんに毎日のようにTBをおくりました。終いに「政治のブログが眞鍋かをりにTBなど送るな!」とファンの方から怒られましたが、それでも送りました(笑)。
 まぁ、記事の中に「タレントの名前」が一つでも出てくればいいんじゃないかと、とにかく送りました(笑)。真鍋さんへのTBは1つの記事に2000ぐらい来ますから、本人はいちいちチェックなどしていないと踏んでエチケットも何も無視して送りました(笑)。
 
 いい記事を書くと6割ぐらいの方がRankigのクリックをしてくれるのですが、ちょっと学術的な記事を書くと2割以下に落ちます。
 これが私の最大の悩みです(笑)。
 私は「お笑い」や「タレントとの(架空)対談」なども再度やりたいのですが、評判が良くないのですよ(笑)!
 でも適当に挟んでやりますがね(笑)。
 とにかく色々なことに挑戦して新しいブログの可能性を追求したいです。
 では、今後ともよろしくお願い致します。

投稿: 紫藤ムサシ | 2005/11/06 13:06

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