中国の誹謗に朝日が呼応
(以下引用)
↓
国連総会第三委員会(人権)で、ディエヌ特別報告者(セネガル)は日本に在日韓国人、朝鮮人への差別や同和問題が存在すると指摘した。これを受け、近隣諸国が一斉に日本を批判した。
とりわけ問題だと思われるのは、中国代表の「悪名高い東京都知事らの人種差別主義的な発言がある」という発言である。ディエヌ氏も「外国人差別的な東京都知事の発言に日本政府がどういう立場を取っているのか、説明を求めたい」と中国に同調した。
石原慎太郎・都知事を指すとみられるが、どんな発言が差別的とされたのか、よく分からない。日本の一部新聞は平成12年4月の「三国人」発言を例示しているが、そうだとすれば、誤解を多く含んだ批判である。
石原知事は自衛隊の式典で、「不法入国した三国人、外国人」による凶悪犯罪が多発している事実を指摘したが、通信社が「不法入国した」という部分を省いて報じたため、「三国人」という言葉だけが誇張されて世界に伝えられた面が強い。
また、平成15年10月の集会で、石原氏が日韓併合を「私は百パーセント正当化する
つもりはない」と述べたのを、一部民放は「百パーセント正当化するつもりだ」と誤報した。
日本のマスコミの一部に、特定政治家の発言の真意を伝えず、片言隻句をとらえて
批判する風潮がある。こうした一面的な報道に基づいて、日本に外国人差別があると
指摘しているのなら、筋違いの批判である。
国連総会第三委員会では、欧州連合(EU)が拉致事件を含む北朝鮮の人権侵害を
非難する決議案を提出し、今月末までに採決に付される予定だ。第三委員会では、
この問題こそ真剣に議論されるべきではないか。中国も国内で人権問題を抱えている。
日本は平等の思想が普及し、障害者らを思いやる意識も高まっている。日本代表も
「何らかの形の差別が存在しない国はほとんどない」と述べ、教育分野での差別解消に向けた取り組みを強調したが、まだ反論が不十分だ。
日本側は中国などの批判の中身をただしたうえで、もっと具体的に反論すべきだった。日本の国や政治家の名誉にかかわる誤解を正すことも、外交官の重要な役割の一つである。
国連人権委 理解に苦しむ「差別」指摘
(2005年11月10日 産経新聞【主張】)
産経新聞が指摘するように、まったく理解に苦しむ非難である。日本に差別がないとは言わない。しかし、世界中のどの国にも差別はある。
ディエン(=ディエヌ)特別報告者(セネガル)に同調して「一斉に日本を批判した近隣諸国」には、もっとひどい差別や人権蹂躙の実態がある。
人権問題を論議する委員会であれば、まず拉致事件を含む北朝鮮の人権侵害を非難するべきだ。この国こそが北東アジアにおける最悪の人権侵害国である。
ところで、中国のお先棒を担ぐような発言をしたディエン氏が属するセネガルとはどういう国なのか?実は、この国は先月の25日に中国と国交を結び、台湾と断交した西アフリカの小国である。
↓
台湾外交部は同日夜、緊急の記者会見を開き、「中国が金銭的な誘惑と圧力により
セネガルとの国交を回復した。台湾の主権と尊厳において、セネガルとの外交関係を中止するとともに一切の援助計画を停止する」と声明を発表した。
(2005年10月26日 毎日新聞より抜粋)
中国の金銭的な誘惑と圧力に負けて転んだ国、それがセネガルだ。こんな国が国連の場で我が国を非難する。まったくの「ヤラセ」である。
こんな国に我が国は、フランス、米国に次ぐ援助を実施している(2240万ドル)。事実の歪曲を厳重に抗議したうえで即刻援助を停止するべきである。
日本代表は「何らかの形の差別が存在しない国はほとんどない」と述べたとされるが、産経新聞が指摘するように、中国などの批判の中身をただしたうえで、もっと具体的に反論すべきである。
そもそもチベットやウイグルにおける異民族虐殺で血塗られた国に、我が国を批判する資格などない。
ディエン氏は国連人権委員会が選任した特別報告者である。が、そもそも国連人権委員会自体に問題があるのだ。
国連人権委員会には人権侵害国もメンバーに名を連ねており、その機能不全がこれまでも問題視されてきた。なんと中国、 ベトナム、 キューバ、スーダン、ジンバブエなどの強権的独裁国家がメンバーの一員なのだ。
米国の国連代理大使も、国連人権委員会の現状に懸念を表明し、その根本的改組を提案している。
↓
残念なことに、国連人権委員会の現在の構成では、ジンバブエやキューバのように
深刻な人権侵害の過去を持つ国が民主主義国家を裁く立場にあることが、委員会の
業績に影を落としており、委員会の評判と有効性を大きく損ねています。
私たちは、最も深刻な人権問題に効果的に対処する組織として提案されている国連人権理事会のようなメカニズムを支持します。こうした組織は、効率性を向上させ、政治性を抑えるために、規模を縮小する必要があります。構成国は20カ国が理想的です。
私たちは、この新たな理事会の構成国は、人権尊重の確固たる実績のある国に限定されるべきであり、深刻な人権侵害を行っている国は除外されるべきであると考えます。これは、合否を判断するテストではなく、国連総会の加盟諸国が理事国を選出する際に考慮すべきガイドラインであり、またすべての諸国と国連指導層が強調すべきメッセージでもあります。
米国の国連改革案に関するアン・W・パターソン国連代理大使の国連総会における発言 (2005年6月22日)より抜粋
このような人権委員会が選任した特別報告者の指摘など、はなからある種の政治的意図が秘められていると判断せざるを得ない。
中国代表が、即座に「悪名高い東京都知事らの人種差別主義的な発言がある」と反応し、ディエン氏も「外国人差別的な東京都知事の発言に日本政府がどういう立場を取っているのか、説明を求めたい」と中国に呼応する。
まさに特定国の特定の政治的意図がミエミエなのだ。
産経新聞は「日本のマスコミの一部に、特定政治家の発言の真意を伝えず、片言隻句をとらえて批判する風潮がある」と指摘している。
その一部のマスコミが、今回の件に関する報道でも「特定政治家の発言の真意を伝えず、片言隻句をとらえて」批判がましい報道している。
以下は朝日新聞の記事である。
↓
人権問題を扱う国連総会の第3委員会で7日、国連人権委員会の人種差別問題に関する特別報告者のディエン氏(セネガル)が、人種差別や外国人差別に関する調査報告を行った。ディエン氏は日本についても言及。質疑応答の中で「東京都知事の外国人差別的演説」についても取り上げた。
ディエン氏は、今年7月に行った日本での現地調査の結果として「日本には外国人差別や外国人排斥が存在する」として、在日韓国・朝鮮人や中国人、新たにアジアやアフリカ諸国から来た人々が差別などの対象になっていると指摘。中国代表の質問に答えて「東京都知事の外国人差別的発言に対して、日本の当局がよりはっきりした態度を
打ち出すなど、人種差別と戦う政治的な意思が求められる」とした。
石原慎太郎都知事は2000年4月に「三国人(さんごくじん)、外国人が凶悪な犯罪を
繰り返しており、大きな災害では騒擾(そうじょう)事件すら想定される」と発言するなどしている。
石原氏の演説、「差別的」と報告 国連人権討論
(2005年11月8日 朝日新聞)
ものの見事に、「三国人、外国人」の前提となる「不法入国した」という重要な言葉が
欠落しているのである。
「不法入国した三国人、外国人」が凶悪な犯罪を繰り返しているのは事実であるし、
「大きな災害では騒擾(そうじょう)事件すら想定される」可能性も高い。これを否定する日本人は少ないであろう。
そういう事実を指摘した発言が、朝日新聞にかかると「差別発言」に姿を変えるのである。
やっぱり朝日。さすがは朝日。最初から石原都知事を差別者に仕立て上げ、中共に
媚びる記事を書く。この新聞だけを購読している人は、石原知事が在日朝鮮人や在日華僑を犯罪者とみなしていると受け取るであろう。
毎度のこととはいえ、腹立たしい限りである。
産経新聞は、「日本の一部新聞は平成12年4月の『三国人』発言を例示しているが、
そうだとすれば、誤解を多く含んだ批判である」と書いている。この「日本の一部新聞」が朝日新聞を指していることは間違いない。
今や同業他社からも批判されることが多くなった「大朝日」。部数が急減していると言われているが、そのうち総スカンを食うことになるだろう。
なお、「三国人(第三国人)」という言葉は差別語ではない。戦後まもなくGHQが使用したという説があるが、これは定かではない。が、当時の我が国政府やマスコミは、半ば「公用語」としてこの言葉を使用していた。
関連記事:甦るゾンビ:人権擁護法案
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コメント
鮮烈な視点を主張するブログ拝見しました。脱帽です。
サンケイ新聞の正論路線から言えば、朝日とアカハタを偏向的としますが、彼等は自分達が正義だと信じているのでしょうか。
貴ブログの様に情報を精査の上、主張すれば、多くの読者が集まるのだと思います。
これからも度々寄せていただきます。
投稿: mymwinfo | 2005/11/10 17:46
日本の諸悪の根源が「朝日新聞」ですね、朝日が間違いでした!と一言云えば全て解決、日本は世界最高の国の一つ、石原発言も「不法滞在」と「つもりではない」この文言、朝日、TBSの捏造なんですがね。
投稿: 猪 | 2005/11/10 18:00
今日、CNNでフーチンタオのイギリス訪問やってましたが、メインで映ってたのはチベット独立派のデモでした。コレと並行してか、ブッシュがダライラマと会いましたね。APECでの二人の会談が楽しみです。
この差別?問題って、フランスの暴動と同様だと思います。
移民が貧しい所から流れてくる→習慣・(言語)・宗教が違う所に来て馴染ず働けない→収入が無いため福祉を受ける。→十分な福祉は働く意識を奪い、生活・仕事に慣れようとしないか貧しさから抜けられない。彼等はコレを差別と呼び不満を持つ。デモが起こる→マスコミが過剰に伝える→火がつき拡大する(話が大きくなる)。
ただ彼等が郷に入っても郷に従わないだけなのに。日本における差別?もそうだと思います。
移民国にいて感じますが、逆に住民が移民に対し不満を増幅(報道はしない)しています(日本の在日嫌い増加の様)。
自分のいる国を尊重せず、慣習にも従わず、馴染もうともしない。「何が差別だ、笑わせるな」と言いたい。怒)
投稿: NZ life | 2005/11/10 19:09
こんばんは、坂眞さん。
国連のディエン氏や日本側の支援団体について、興味深いブログがありますので、紹介しておきます。
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50202677.html
管理人のmumurさんの電凸によると、ディエン氏は今回が初来日で、9日間滞在したそうですが、日本側は反差別国際運動(http://www.imadr.org/japan/ )という団体だそうで、その理事は武者小路公秀という人物で間違いないそうです(http://www.imadr.org/japan/jc/jc.statement.8.7.No.2.2001.html )。
この人物はチュチェ思想国際研究所の理事(http://www.infovlad.net/underground/asia/nkorea/html/covert_domestic/studygroup_juche_worldwide.htm)であり、どういう繋がりであるか、推測に難くありませんね。
ディエン氏自身、買収されただけのことでしょうね。そして、用意された役を演じただけのこと。
本当に、日本の外国人差別を追及するのであれば、特定の外国人への差別(永住権や税金などの優遇)を取り上げないことからも想像に難くありません。
特定の外国人への差別を認めることは、ディエン氏の同胞のセネガル出身者も、他の外国人と同様に差別を受けること(特定の外国人のみ利益を得ること)にも、ディエン氏自身、理解できないようですね。
投稿: Mars | 2005/11/10 19:10
この時期にディエン氏がこのような指摘をしたのは、北朝鮮の人権侵害問題から目を逸らす為でしょうか。ディエン氏を日本によんだ武者公路氏は北朝鮮と関連があるようですし。
そして中国が石原氏を槍玉に挙げたのは、先日の米での石原氏の発言もそうですが、彼が中国に対して耳の痛い発言をし目障りだからなんでしょうね。
国連の人権委員会というのは、人権侵害国にとっては本当に都合のいい隠れ蓑ですね。まともな報道機関なら、こういった国連の実態を報道すべきなのに、それに便乗して、今度は石原氏の追い落としを図るとは最低です。ただ、日本はきちんと反論したのでしょうか?たとえ人権委員会が胡散臭い存在であっても、ちゃんと反論すべきだと思います。でないと国連の実態を知らない外国人は、本当に差別がある、そして石原知事は差別主義者だと誤解されます。
投稿: なつなつ | 2005/11/10 19:54
これまで日本政治が土下座外交を繰り返してきたのは国民がそういった政治家を選んできたからです。
そういう視点で考えると朝日新聞を取っている人が多いという事実が朝日新聞を生きながらえさせているのだと思いますね。少しでも多くの人が朝日新聞を取ることをやめることを希望します。
投稿: 青い炎 | 2005/11/10 19:57
このディエンという人物は7月に日本を訪れ、朝鮮学校、ウトロ地区などを回り在日朝鮮人が差別を受けていると発表しましたよね。私は良く覚えています。やはりまた出てきましたね。そしてそのバックに日本の武者小路公秀という人物がいるのですね。彼はMarsさんの記載した通りの人物です。それ以外にも人権擁護法案を成立させようとしていた人権フォーラム21という団体の代表を5年間していたそうです(現在は解散してるそうです)。また日本国内で日本を潰そうとしている反日左翼の正体が公になりましたね。これからもどんどんでてくるでしょうが、かえって誰が敵か明らかになるのでこれからの日本にはいいかもしれません。
投稿: 冒険ダン吉 | 2005/11/10 20:08
朝日のサイトに、興味深い(笑)記事がありました。
「日韓協約交渉、日本軍が韓国側の行動制約か 米公使指摘」
http://www.asahi.com/national/update/1110/TKY200511100220.html
内容は、「詳細は不明だが、『物理的な暴力が行使されたとは考えにくいが、閣僚らが条約調印を承認する際、まったく自由に行動できたとも思えない』と米国公使が言っていたから、あるいは第2次日韓協約は無効ではないか」とするものです。
当時の米国外交官が、「推定だけ」で述べたことを「日韓協約交渉、日本軍が韓国側の行動制約か 米公使指摘」と麗々しく見出しに掲げるのですから流石は朝日と感心します。
投稿: おやじ | 2005/11/10 21:07
↓「日本には国連を聖域、国連職員を聖職視する珍妙な錯覚があるが、国連が腐敗と縁故主義の巣なのは世界の常識だ。 」
http://gendai.net/contents.asp?c=023&id=18224
国連至上主義というような論調は「護憲・平和を叫ぶ連中が中心」で「人道・人権・差別」といった言葉が好きな様子。
その資金の多くを負担しているのが日本で、その成果が捻じ曲がった日本批判となって現れる。
批判が人権無視の独裁国家に向けられず、その彼らに政治的に利用されるってところが、なんとも・・・。
こんな国連に資金出すのはやめましょう。
投稿: 岩手の田舎人 | 2005/11/10 21:20
トラックバックを頂き、ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
投稿: 屋根の上の三毛より | 2005/11/10 23:58
日本の大マスコミは報じませんが...
http://kokubou.blog11.fc2.com/blog-entry-219.html
胡錦涛国家主席が炎上中だそうですw
日本のマスコミと人権団体のヘタレっぷりがよくわかります...
投稿: ιょぅ | 2005/11/11 11:05
皆さん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。
ディエン(=ディエヌ)特別報告者、皆さんもクサイと思っておられるようですね。
特に、拉致事件を含む北朝鮮の人権侵害を非難する決議案にぶっつけるような形でこの報告が発表された。
もう、ある種の政治的意図がミエミエです。
なお、自民党の古賀誠元幹事長は、このディエンの報告が国連の場で発表されるのを待って、人権擁護法案の再提出に動くつもりだったようです。
が、その策謀も先の選挙で木っ端微塵に粉砕された(爆笑)
投稿: 坂 眞 | 2005/11/11 16:14
すばらしい話敬服しました。随分勉強になりました。今後も楽しみにしています。よろしく
投稿: hontino | 2005/11/12 09:36
朝日新聞の日韓協約無効キャンペーン、第二弾です。どうしても、約100年前の日本外交を否定したくて仕方ないようですね。
韓協約交渉、日本側が武力で圧力 シンポで発表
http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200511120235.html
何でこういう報道を韓国の新聞ではなくて日本の新聞が一生懸命やるのか不可解です。
投稿: おやじ | 2005/11/12 21:07
この記事は私たちが現実を観察できる光を与えます。
投稿: мобильный склад | 2011/09/30 22:12