中国は間違いなく崩壊する part4
私が、このブログを立ち上げたのは今年の3月12日だった。最初のころのご来訪者数は、1日40~50人程度だった。1ヶ月後の4月11日の時点で、アクセス数は延べで1300人超。
これが、4月14日に『中国は間違いなく崩壊する』を上梓してから、一気にご来訪者数が増えた。このエントリーは好評を博し、いくつかのブログで紹介された。アクセス数は7週連続して第1位であった。
今でこそ、讀賣や産経などでも中国の深刻な現状が報じられるようになったが、当時はそういう記事は主要メディアでは皆無に等しかった。だから、ある意味、衝撃的だったのだろう。
次にエポックメーキングなエントリーになったのが、5月23日の『中国は、いつ崩壊するのか?』である。このエントリーをキッカケに、急激にアクセス数が増え始めた。調べてみると、当時の人気ブログ『娘通信♪』さんが高い評価を与えてくれていた(感謝!)。
また、人気ブログの中には、『中国は崩壊しない!』という反論を書くところもあった(笑)。
そして、4ヶ月目の7月13日に17万人を突破、11月26日には100万人突破。今では、
毎日1万人前後の方にアクセスしていただけるまでになった。ちなみに今現在のアクセス数は、延べで132万4312人。
読者の皆様に深く感謝いたします。
このブログの特徴は、何といっても『中国崩壊』に関するエントリーが多いことである。
これまでに、既に28本ものエントリーを上梓している。昨日、『中国崩壊シリーズ』というカテゴリーを新たに作り、関連エントリーをまとめたので、関心のある方は、正月休みの間に通読してみてほしい。
ところで、最近は、この『中国崩壊』に関するエントリーの人気がパッとしない。やはり、内容が過去のエントリーと重複するのと、他のブログでも『中国崩壊』に言及するエントリーが増えてきたためと思われる(要は、もうインパクトに欠ける~笑)。
振り返ってみれば、読者の反応がもっとも高いのは、『韓国の瑣末なことを取り上げ、
韓国及び韓国人をあげつらう』エントリーである。それだけ国民の間に、韓国に対する
フラストレーションが溜まっている、ということであろう。
私は、それを否定するものではない。が、極力『韓国及び韓国人をあげつらう』ことは
やめたいと思う(このブログでは、そういうエントリーは稀)。もちろん、盧武鉉政権と
韓国の愚かな行為は徹底的に批判するつもりだが・・・
という訳で、今日のエントリーも『中国崩壊シリーズ』である(笑)。
中国で、民衆の中共政府に対する不満が噴出している。
根本の原因はカネ。そして、そこから派生する『カネがないから医療が受けられない』という現実。
『拝金主義』の中国では、カネがなければ生きていけない。カネのない庶民は、医療さえ受けられない。これは切羽詰った問題である。何しろ『生死』に直結する問題である
からだ。
ところで、このカネと医療の問題は、中共体制の必然的な帰趨であるから手の施しようがない(笑)。
官僚組織の際限のない腐敗・堕落。すべてをカネでしか判断できない社会。
中国で、共産主義の『平等思想』が崩壊して久しい。『共産主義共同体』の象徴であった『人民公社』はとっくに廃止され、国有企業も民営化か解体の運命にある。
つまり、者も農民も、平等主義の『共産主義共同体』から弱肉強食の『拝金主義
社会』に放り出されたのだ。
そこで、彼らが直面したのが、『カネがないから医療を受けられない。医療を受けられ
なければ死ぬしかない』という社会の現実なのである。
中国の悲惨な医療の現実は、あの朝日さえ最近、記事や社説で書いている。
朝日新聞によれば、今年2月の時点で医療保険に加入していない人は全体の約66%。4人に1人は医療費が支払えないため受診をあきらめている(中国社会科学院)という(2005/12/23 朝日新聞)。
つまり、8億人以上が無保険状態にあるということだ。この状態がどのような現実を引き起こしているか!
↓
『病院の門は大きく開いている。だけどお金がないから入れない』『病気になったら
焦る。焦る。病気になったら、計画経済が懐かしい』
中国ではやっている中国式狂歌である。最近、医療への不満をぶちまける歌が増えている。
計画経済が中心だったころは、職場が医療費を負担した。だが、市場経済化に伴って、国有企業が次々に解体し、多くの人たちが医療費を自分で工面しなければならなくなった。おまけに、病院は金もうけに走り、検査費だけで月給を上回ることも珍しくない。
貧しい人は病院に行けないのだ。
中国の経済発展はめざましいが、国民の収入の差は大きい。国家統計局が都市住民の収入を調べたところ、上位10%の人たちに富の45%が集まっていた。下位の10%の人たちは2%も得ていない。
医療だけでなく、福祉や年金の制度もくずれたため、貧しい人たちの生活は悲惨だ。
このままでは5年後に社会がもたなくなる、と政府系の賃金研究所でさえ警告している。
参照:(2005/10/14 朝日新聞【社説】)
↓
黒竜江省のハルビン医科大学付属病院に皮膚がんで入院し、治療を受けた末、死亡した老人(74)のケース。かかった医療費は、2カ月の入院・検査費140万元と治療に使用するという名目で病院が家族に薬局で買うように指示した医薬費410万元の計550万元(約8千万円)。
カルテでは1日170キロの点滴など常識では考えられない治療が行われたことになっている。患者が買わされた医薬品は、医者が裏金を受け取っていた製薬会社の製品で、患者の治療には使われないものだった。
深セン市の病院でも、必要のない高額医療を患者に説明なく行い、120万元(約1千750万円)も請求したことが問題視され、世論の圧力に院長が辞職に追い込まれた。
北京駅で吐血した男性が救急車で病院に運ばれたものの、金がないことを理由に十分な治療が受けられず、痛みでのた打ち回りながら死亡した。
北京の在留邦人の妻(中国人)は、出産前の誤診で、帝王切開にすべきところを自然分娩にされ、母子ともども命の危険にさらされた。
胎児が仮死状態になったので、主治医の誤診を口外しないことを条件に緊急に帝王切開に切り替えてもらったが、今度は開腹手術ミスで子宮内の動脈を傷つけ、患者の体と心に重い後遺症を残してしまった。
ミスを指摘すると、担当医は『訴えてみろ。こちらは経験があるので裁判に負けることはない』『私は衛生局幹部と知り合いだ』『命を拾ったと思いありがたく思え』と高圧的に
なり、賠償や謝罪などは一切なかった。
夫は『妻の入院中、患者を間違えるケースなど2~3日に一度は見かけた。感染症は
患者の体力が原因だから責任がもてないとも言われ、輸血による感染症は病院の責任を問わないとする証明書へのサインを迫られた。医療ミスにあった患者は【失敗例】と
呼ばれ、人間的な扱われ方をしてもらえない』など、病院の恐るべき実態を打ち明けたが、『患者には泣き寝入りしかない』という。
参照:(2005/12/30 産経新聞)
この現実に、産経新聞は
『世論の怒りが噴出している』
と書いている。
朝日新聞さえ以下のように書いている。
『国民の声が政策に反映する民主的な仕組みができない限り、貧しい人たちの不満は収まらないだろう。
光り輝く計画の一方で、影の部分に本当に光をあてることができるのか。世界がその
成り行きを見つめている』と・・・
もちろん、世論の怒りは医療だけではない。 FujiSankei Business i.は今日の記事で、
『胡錦濤・中国国家主席の人気が、この一年間で急落した。江沢民・前国家主席の
影響力が薄れ、胡主席は確実に権力を掌握しつつある。しかし、このところの保守化
傾向の強まりや民主化軽視の姿勢に対する“胡錦濤離れ”が、貧富の格差拡大を背景に、従来の知識層から農民にも広がっており、胡主席は危機感を強めている』
と書き、そして
『香港の中国筋によると、胡主席は民衆の立場に立った政治を行うとの「親民主義」を掲げてはいるが、人気低落が農村部にも広がりつつあることに強い危機感を抱いて
いる。胡主席は人気ばんかいのために、来年春の全国人民代表大会(全人代=国会に相当)で、「所得の均等化」を強く訴えると伝えられているが、「時すでに遅し」と見る向きもある』
と指摘している。
参照:(2005/12/30 FujiSankei Business i.)
胡錦涛は、『親民主義』、『所得の均等化』、『調和社会の実現』とかとか、極めて耳障りのよいスローガンを掲げている。が、これは単なる『スローガン倒れ』に終わる可能性が高い。
実際の胡錦涛は、『調和の取れた文明型経済モデルへの大胆な転換』などとっくに
諦めている。
胡錦涛は、昨年秋の党中央委員会総会後の内部会議で、国際的な流れと逆行する
北朝鮮やキューバの共産党一党独裁体制を称賛し、『中国も北朝鮮の金正日総書記やキューバのカストロ大統領を見習わなければならない』などと発言している(同上FujiSankei Business i.)。
つまり、胡錦涛の主唱する『科学的発展観』の中身は、化粧をはがせば、金正日の
『悪魔の体制』と同じである、ということだ。
中共指導部の脳裏を離れないのは、『旧・ソ連の崩壊』であるという。情報公開や民主化を安易に進めれば、その先に待ち受けているものは何か!彼らも解っている。
民主化=体制崩壊、独裁強化=体制維持、これが本音であろう。が、1日の収入が
1ドル(約117円)未満の貧困人口が1億7千3百万人もいる現実を考えると、独裁強化
=体制維持の先に何があるのか???
これもまた地獄である。
讀賣新聞も、
『中国の胡錦濤政権が掲げる弱者重視路線が、正念場を迎えている。来年3月の全国人民代表大会(国会)で、政権は、農民や出稼ぎ者、失業者らに配慮した「調和
社会」建設を急ぐ「第11次5か年計画」(2006年~10年)を制定する。だが、現実には、民衆を軽視した当局の不祥事が相次いでおり、政権に対する信頼は急速に失墜しつつある』
と書き、
『民衆が政府を見限りつつあるようにも見える。「調和社会」のスローガンに背き、
「弱者」を顧みない例が、あまりに多いためだ』
と極めて中共体制の将来に対して悲観的だ。
参照:(2005/12/25 読売新聞)
一方において、胡錦涛は、『民の声』を聞き、『民の痛み』を知ることによって『公正』、『公平』な社会を作るのではなく、強権的に『民の不満』を押さえ込むことで現在の苦境を乗り切り、現体制を維持しようとする動きを本格化させている。
↓
【北京=竹腰雅彦】独自報道で人気の高い中国紙「新京報」の編集局長ら複数の幹部が更迭され、これを不服とする同紙の記者や職員らが29日から大規模なストライキに
入ったことがわかった。
同紙関係者が明らかにした。中国メディアでストが行われたことが表面化するのは、
極めて異例のことだ。
新京報は2003年11月に発行を始めた日刊大衆紙。当局の厳しい規制下にある中国紙の中で、市民のニーズに沿った紙面と独自報道が持ち味で、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)患者の後遺症問題や、土地収用を巡る河北省の住民襲撃事件などをスクープ。
最近の松花江汚染問題でも11月24日付の社説では、中国当局による事実公表の遅れを「遺憾」だと論評していた。編集幹部更迭は当局の規制強化の一環とみられる。関係者によると、記者らは処分の撤回を求めている。
(後略)
幹部更迭に抗議、人気中国紙の記者らが大規模スト
(2005/12/30 読売新聞)
民衆に真実を知らせる=当局にとって都合の悪いことも公にする、このメディアとしての当たり前のことを実践した新聞社を弾圧する。
国務院(政府)の新聞弁公室は29日、『突発事件や関心の高い問題への記者会見を
充実させるほか、報道官育成に力を入れるなど、内外メディアへの情報公開を強化する方針を明らかにした』。
『2008年北京五輪を控え、国際社会に透明性をアピールする狙い』(2005/12/29 時事通信)というが、インチキ極まりない。
いくら『記者会見を充実させ』、『報道官を育成』しても、中身が『偽りあり』であれば欺瞞でしかない。そんなことも解らないのか???
第一、2008年の北京五輪まで『現体制』が持つのかどうか???力の入れどころを勘違いしている(爆笑)。
新型インフルエンザの世界的流行という危機が秒読みになる中、『真実の報道』を志向するメディアを弾圧する。一方において、デタラメな医療機関が世の中を跋扈する。
今の中共体制の明日は、『最悪の結果』で終わることは間違いない。断言する!
人気ブログランキング
↑中共体制は間違いなく崩壊する
と思う方はクリックをお願いします。
にほんブログ村
↑よろしければ、ココもクリック願います。
| 固定リンク
「中国崩壊シリーズ」カテゴリの記事
- 人民元の表はヒトラーのような人物(2016.05.22)
- 中国は何処に(2016.05.12)
- アンドリュー王子の態度がすべてを語っている(2015.10.24)
- 朝鮮日報:中国=胸の筋肉はすごいが脳みそが足りない国
乗用車の運転免許証でジャンボ飛行機を操縦している国(2015.09.20) - 速報!元主席=江沢民 逮捕か!!!(2015.08.23)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
さて年末にもかかわらず、素晴らしい記事をありがとうございました。先ほどテレビでホームレスの実態を淡々と写していましたが、日本も弱肉強食の時代で、弱者は路上で死ぬしかありません。日本的な、皆が少しずつ才能や財産を分けあって一億総中流でいましたが、完全に崩壊したようです。さて特定アジアでは北朝鮮も、明日にも崩壊すると10年来言われて来ましたが、何やら息を吹き返しているかのようです。中国は比較にならない大きさの大陸と人口を持っています。その大国は耕地面積が少なく、雨が少なく砂漠化が進んでいますが、世界の工場に化け、安い電化製品などを生産して、GNPも急上昇。しかし今回の記事を読むと胡錦涛が「中国も北朝鮮の金正日総書記やキューバのカストロ大統領を見習わなければならない」と発言したとか。はるかに小さな国の独裁者を羨ましがっている。これはおもしろい現象で、大国ゆえに逆に問題の規模が大きくて、崩壊すると言われている北朝鮮やキューバよりも先に崩壊する危険が大きいわけです。まるで不安定なウラン原子が核を分裂させて小さく安定した元素になるようなものでしょうか。実際にソ連も割れましたから、中国も4つ程度に分裂するのでしょう。日本は、そして政財界は共産党崩壊と中国の分裂が起きるとして今後の計画を行うほうがよいかもしれません。我々としては手ごわい競争相手が倒れてくれたほうが、日本の工業製品、衣料品、農産物などを生産する所が少しは息を吹き返すかもしれませんので、日本人の生存に役立つかも。やっかいなのは中国の核ミサイルの管理でしょうが。たとえば朝鮮半島に大量に持ち込まれ、日本への恫喝に使われないように、あるいはロシア等の周辺諸国に盗まれないように、混乱時に破壊するか回収するかを今から米軍と自衛隊で、計画するべきです。
投稿: 普通の国民 | 2005/12/30 17:21
日本に帰った時に、病院で診察して貰いましたが、保険ないと医療費がバカ高い事にビビルと同時に、有難味も実感しました。
私もこのブログに共感する中国崩壊論者ですが、崩壊は市民がレーニン像を薙倒したり、ベルリンの壁を崩壊する様な劇的なシーンは見れない気がします。中国に当てはめれば、天安門広場の鄧小平に傷が付く事がなく、唯、中共政権が軍事政権に変わるだけではと危惧しています。
刻々と崩壊の足音は大きくなっていますが、一般人に抵抗する知恵も力もなく、金や武器を持った権力者がその力を手放すはずもない。民主主義が根付く民族ではない事は朝鮮半島を見れば明かな気がします。
投稿: NZ life | 2005/12/30 19:03
中国は間違いなく崩壊しますよね。何しろ易姓革命を繰り返すのが伝統、っていうか、あの辺の民族のDNAですから。今回もやるのね〜って感じで。そして今回もまた凄まじい流血?
投稿: 空色 | 2005/12/30 23:13
皆さん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。
やはり、中国というか、中共体制というか、
海の向こうの大陸は、来年が正念場だと思います。
では本年のご支援に感謝して、ブログ主の今年最後のコメントとさせていただきます。
来年もよろしくお願いします。
投稿: 坂 眞 | 2005/12/31 15:31
>坂さま
あけましておめでとうございます。
今年も鋭い視点の投稿、よろしくお願いします。
古い話で申し訳ありませんが、5年前に旅行で大陸を訪れたことがあります。
あちらの病院ですが、日本の保険会社と提携しているところは日本の診療所より豪華(見た目だけですが)でホテル並みの入院施設がありました。
また、ローカル局でのことですが、テレビで病院のコマーシャルを見たことがあります。 最後にその病院の外観の映像が流れましたが、電飾一杯で日本の郊外型パチンコ店みたいでした。
こうした病院がある一方で庶民の医療はお粗末。 日頃マナーが悪いといわれる人民ですが、こればかりは同情します。
投稿: 笹団子 | 2006/01/01 12:45