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2005/12/12

人民元の表はヒトラーのような人物

ユン・チアンさん。ご存知の方も多いであろう。そう、あの世界的ベストセラーになった『ワイルド・スワン』の著者だ。
そのチアンさんが今月初旬に来日した。新著『マオ ― 誰も知らなかった毛沢東』の日本語版発売に合わせたものだ。
12月7日の讀賣新聞夕刊に、来日したチアンさんのインタビュー記事が載っている。 とても興味深い内容が語られているので、エッセンスの部分を以下に抜粋する。

>冷酷非情、自己中心、暴力嗜好、信念の欠如、実利主義、世界支配欲・・・。
チアンさんが取材に10年以上かけ、計1100ページ(日本版)に及ぶ大著で描き出した毛沢東像・・・

>紅衛兵として若き日を中国で過ごし、文化大革命の過酷な時代を生きた著者にしても、「毛のあまりの冷酷さを知り、ショックを受けました」・・・

>チアンさんによれば、毛沢東は大躍進のころ食料輸出を優先させて3800万人を餓死、過労死させたのを始め、生涯で実に7000万人を非業の死に追いやった。
「実際、彼は中国人民の半分は死んでも構わないと発言していたのです」

>毛沢東を巡っては、・・・キッシンジャーは<哲学者>と持ち上げたと記す。こうした欧米人にも、チアンさんは厳しい。
「・・・キッシンジャーは、まさか自分の業績がヒトラーのような人物との国交回復交渉だったとは言えないでしょう?」

>「鄧(小平)は毛沢東そのものを否定すべきでした。政治の不透明性や表現の自由の制限など、負の遺産を受け継いでしまっています」
( )は筆者

>いま、中国は「超大国」へ突き進んでいるといわれる。しかし、チアンさんは言い切る。
「いまだに人民を抑圧し、民主化されていない国が、どうして世界をリードできるでしょうか?」

取材10年 毛沢東の実像 (2005年12月7日 讀賣新聞夕刊)

上記のインタビューで語られている内容は、これまでにもメディア等で報道されており、特に目新しいものではない。が、それを10年以上の歳月を費やして、既に70~90歳代になっている当時の関係者に取材することによって裏付けた、という点に、チアンさんと彼女の新著の素晴らしさがある。

ワシントンポストによると、中国で毛沢東が実権を掌握していた1950年から76年の間に、大躍進政策や文化大革命で8千万人が犠牲になったという。
それからすれば、チアンさんの7千万人という死者(犠牲者)数は真実に近いのではないか。
毛沢東の性格、人格についても、そのとおりであろう。以下に毛沢東という指導者を如実に物語るエピソードを記す。

日本共産党(日共)と中国共産党(中共)が訣別することになった1966年の宮本顕治書記長(当時)と毛沢東の会談で、毛沢東は次のような主旨の発言をしている。

・対米戦争も辞さない覚悟でいること。
・戦力では圧倒的に劣るが、「人民の海」に米軍を誘い込めば十分に勝機があると考えていること。
・原爆を何発か落とされて100万~200万人の中国人が死んでも、中国の人口からすれば痛くも痒くもないと思っていること。

宮本書記長は、この毛沢東の発言を聞いて、中共との決裂も「やむなし」の決断を下したという。

石原慎太郎東京都知事も、上記の毛発言を裏付けるような話を「知事定例記者会見」で披瀝している。


彼らは人命というものを全然尊重しませんからね。それは日本人は忘れているけれども、文化大革命で3,000万(人)、毛沢東は自分の国民を殺した。あのころ、ポンピドー(ジョルジュ・ポンピドー:仏第5共和制2代大統領)がですね、前のフランス大統領が行って、「あなた、本気で水爆使って戦争するんですか、アメリカと」と言ったら、「いや、場合によったらするかもしらん」と言うから、ポンピドーが驚いて、「そんなことをしたら数千万の人が死にますよ」と言ったら、毛沢東が、「うちは人口が多いから、それぐらい死んでも丁度いい」と言った。ポンピドーはびっくりしてね、日記に書いているよ。私も読んだけども。

平成17(2005)年10月28日 石原知事定例記者会見録

日共の宮本書記長の時には100万人単位だったのが、ポンピドー仏大統領(当時)に対しては千万人単位になっている(爆笑)。
もう人間を人間と思っていない。だから単位なんてどうでもいい。百万人であろうが千万人であろうが(爆笑)。
しかし、笑って済まされないのが、チアンさんの「(毛沢東の)負の遺産を受け継いでしまっています」という指摘である。毛沢東以降の中共指導部も本質的な部分では変わっていない、ということだ。
だから、党官僚の絶望的なまでの腐敗、頻発して止むことのない住民暴動・騒乱、常軌を逸した環境破壊などなどが、中国大陸で進行・拡大するのである。

「いまだに人民を抑圧し、民主化されていない国が、どうして世界をリードできるでしょうか?」
チアンさんの言うとおりである。こんな国がリーダーであり得るわけがない。我が国を批判する資格なんて、これっぽっちもない。

中国の李肇星外相は、先月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)で「ドイツの指導者がヒトラーやナチス(の追悼施設)を参拝したら欧州の人々はどう思うだろうか」と言って、小泉純一郎首相の靖国神社参拝を非難した。
が、「ヒトラーのような人物」(チアンさん)の肖像を自国紙幣(人民元)の表面に載せているのはあなたの国ではないか(爆笑)。
中共の暗黒の歴史を総括してから、あれこれ言うんだな、中国くん!そうしないと、何を言っても「天に唾する」ことになる。

mao マオ―誰も知らなかった毛沢東 








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中国(政治)」カテゴリの記事

コメント

坂さん いつもながら鋭いエントリーで本当に凄いです。
 毛沢東は確かに人減らしを画策していましたね。戦争、一人っ子政策、食料の輸出、飢餓の誘発、過剰労働の強制、鉄生産のための環境破壊。禿山だらけで砂漠化する中国の実態は毛沢東から始まったと言えますよ。
 こんな支配者が中国建国の父とは、悲惨な歴史以外の何者でもありません。(ついでにこんな国を崇拝する知識人たちの気が知れない)
 日本も批判すべきです。中国の民、6000万人(もしかしたら1億)の命を奪った毛沢東の記念館を表敬訪問する政治家こそ、世界の人々の心を傷つける行為であると・・本当は中国人自身の心をイチバン傷つけているんですけどね。
 多くの中国人(古老)の記憶に、大躍進の頃の毛沢東の記憶は残っています。それは大きな心の傷となっているそうです。
 あちらの農民達は本当に悲惨です。人が多いから代りはいくらでもいるのです。だから、幹部の一声で耕地は接収されます。補償なんかろくにありません。北方では、不足する水で村が砂漠に飲まれ、土地は痩せる一方です。未だ、自由な作物の栽培も制限されていますし、過酷な環境を生かすような農業技術もありません。一方で沿岸地区ではろくに働かないで、不動産の転売で大儲けしている連中もたくさんいるのです。医療の充実度から保険まで生まれで、雲泥の差なのです。本当に怒りが湧いてきます・・・
 やがて毛沢東の記念館が人民の手によって破壊される日がくるかもしれません。

長文で失礼しました・・

投稿: 榊雲水 | 2005/12/12 15:59

毛沢東の行為が人道上絶対に許されないことはわかりますが、あれほど巨大な国と人口を法の元に統治するにはああいった感覚になるのかもしれません。
中国は国内の別民族を独立させるか連邦制のような地方自治を確立させるかしないと統治できないのではないかと思います。ですが国力の問題やらなんやらでできないんでしょうね。
いつもためになる記事・意見をありがとうございます。とても勉強になります。
中国の未来はどうなるのか。不安ながら見守りたいです。

投稿: nana | 2005/12/12 16:30

この間自分のホームページに書いた文を、ここにも書き込ませていただきます。

中国が靖国カードを使ってくるならば、日本は毛沢東カードを使ってみてはどうだろうか。「なぜ中国は、人類史上最悪の大量殺人者の肖像を天安門広場に掲げ、全ての紙幣に印刷しているのか」と。

投稿: masa | 2005/12/12 17:29

私も常々、現地人に使っている、「何故、大量殺戮者がお札の肖像なのか?」、坂さんがブログで大々的に発言・検証された事を大変嬉しく思います。
コレこそ、スピーカーの様に大声で多くの人に訴えなければならない事実。
4月の反日暴動の映像をもう一度思い出して下さい。大量の若い人達(年配者ではない)が群がり日本大使館に投石し、日の丸を燃やす映像を。彼等が尊敬する人物は毛(マオ)なのです、そして毛の事実の裏返しが反日教育・南京大虐殺誇張で靖国問題だという事に、全ての日本人が気付くべきです。

投稿: NZ life | 2005/12/12 18:56

NZ life さん、私も中国人が日本大使館に投石し、日の丸を燃やす映像を時々思い出しますが、あれだけはこれからも忘れることができないでしょう。もう私の体にあの出来事は刻まれたようです。あれから中国製品をできるだけ購入してませんし、中国人の経営する中華料理店に行くのがいやになりましたものね。ただし完璧にそれらを避けることはできませんけど。例えば、日本のメーカーのパソコンを購入しても、付属のアダプターやマウスにはMade in China と刻印されてますものね。ところで、日本大使館の被害についての謝罪と賠償(市ではなく国からの)はまだされていませんね。もう殆どの人はこれを忘れてしまったんでしょうね。マオの肖像のお札は酷いもんですが、エリザベス女王の肖像がオセアニア、太平洋の諸国など多くの国のお札に使われているも私は嫌いですね。

投稿: 冒険ダン吉 | 2005/12/12 22:31

初めましてん。
いつも見させてもらっています。今回は特に思うことがあったのでTBさせて頂きました。
私の父は文革の体験者で、あのおぞましい出来事についての体験談を聞かされて育ちました。だから中共の肩を持つ知識人やマスコミを見ると頭にきます。

後、誤って連続でTBしてしまい、すみませんでした。

投稿: 軍曹 | 2005/12/13 01:24

日本大使館の被害についての謝罪と賠償(市ではなく国からの)はまだされていませんね。 冒険ダン吉さんが指摘したこれが嫌で東アジア共同会議で日中観首脳会議をボイコットして逃げたのです。
東アジア共同体会議での「日中観首脳会議が開催されないのは靖国参拝をするからだ」と言うデマはマトモナ思考からは大幅に外れてる。
何故なら儒教文化が共通項だと力説して礼儀を重んじるならば最初に中国の首脳が日本の首脳の顔を見たら開口一番に謝罪が無ければならない。
小さな記事だったので、見落とした読者も多かったかもしれないが、いま、北京の日本大使館、大使公邸では、中国側による修復工事が行われている。又日曜日の討論会でも指摘された。謝罪も済まさずに何故日本外務省は大使館の修理を許可したのか?東アジア首脳会談に先駆け、中国側の謝罪が本当であると強調するつもりで 中国側にすり寄った点数稼ぎをしてた。謝罪が無いのだから放置してオリンピックに来る外国人多数に見せて世界に知らせる機会を潰すなど馬鹿げてる。謝罪が嫌だからだし国内が江択民の癌なので権力抗争が忙しいし、農民を射殺する土地収用の内紛を隠蔽したいし、中国の悪行の隠匿が大事で、それどころでは無い国内事情をちゃんと報道しないと駄目です。アムール川の猛毒ベンゼンがいよいよ日本海へ注がれて重大な海の汚染が開始される時期が目前だし、ロシアには通告して謝罪して日本へはつんぼ桟敷で知らぬ顔など出来ないからでしょうが・・・。全く卑怯で男らしくない嫌な野郎の集団で人間の屑など相手にする必要が無い。


投稿: ようちゃん | 2005/12/13 05:20

こんにちは、坂眞さん。

中共が発表しているだけでも、文化大革命での死者は1000万人であり、実際はその数倍に上るでしょう。そして、WW2以降も、ほとんどの周辺諸国と戦火を交えた(侵略した)中国に、わが国に対し、戦後の総括なんておこがましい。自分のことは棚に上げて、他者を非難するのは、古今東西、変わりませんが、それだけの言う資格が、中共にあるとも思えません。
しかし、自国民を粛清し続けた人物をお札の肖像にするなんて、中国人は本当は相当のマ○だったりして(笑)。という冗談はおいておくとしても、中共の狙いも明白ですね。まぁ、できたらできたら1枚はもっておきたいですね、マ○の証拠として(笑)。まぁ、「天に唾」をしても、目先のことだけで気付かない、中国人らしいといえば、それまでですが。

投稿: Mars | 2005/12/13 08:49

日本には、武家政治の遺産が今も残っていますので、政治家や役人は「清貧であるべし」「民の幸せを常に考えるべし」「賄賂は論外」ということになっています。もちろん、実際は役人による役人のための行政が行われていたりしますが、少なくとも「街頭で警察官が賄賂を求める」とか「自衛隊が風俗店を経営している」なんてことはありません。賄賂を取った政治家や官僚は逮捕されて社会生命を絶たれます。中国人からすれば、信じられないことでしょう。

中国は、歴史上ほとんどの統治者や官僚が私利私欲に狂奔し、ごく稀に名君や名代官がいるという国です。運良く権力に連なった者は、平安時代の日本の地方官のように、速やかに金持ちになるべく手段を尽くします。

毛沢東や金日成・正日は、それを徹底的にやった男ですね。

思えば、日本も武家政治が始まるまでは中国と同じような政治・倫理状況でした。平安貴族は、民がどんなに苦しんでいても都の豪壮な邸宅で「末世」を嘆いていたようですから。何しろ、民からひたすら収奪して都で消費するだけなのですから、国が荒廃するのも当然ですね。それが今の中国です。

我々は、武家政権を打ち立てた源頼朝に深く深く感謝するべきでしょう。それ以後に、東洋的専制とは全く違う「日本のかたち」が成立し、現代に至っているわけですから。

投稿: おやじ | 2005/12/13 13:14

皆さん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。
中国、「なにをかいわんや」ですね。
あの、史上最強の殺人鬼を自国のお札に刷って何とも思わない(笑)。
殺人鬼の記念館すら作って、青少年に表敬訪問させる。
絶対に、どこかが狂っています。
こんな国と『友好』
やめてくれ~
おぞましすぎる。

投稿: 坂 眞 | 2005/12/13 15:44

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