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2005/12/24

非人間的なのは歴史のせい?

連日のように、中国の非人間的な現体制を象徴するニュースが続いている。


中国広東省を流れる北江に猛毒のカドミウムを含んだ工場廃水が流入した問題で、
香港紙「太陽報」は22日、流域の村の水道供給がストップした後、当局が理由を説明しなかったため、住民が川の水を飲用水にあてていたと報じた。

住民からは、健康被害への懸念と、相次ぐ情報隠しへの批判の声が上がっていると
いう。

2005年12月22日 読売新聞


中国社会科学院が21日に公表した「中国社会の形成の分析と予測」によると、今年
2月の時点で医療保険に加入していない人は全体の約66%。4人に1人は医療費が
支払えないため受診をあきらめているという。
(中略)
中国政府は9月、98年以降17度目となる薬価の引き下げを実施、22品目に平均4割の値下げを命じた。しかし、医薬品製造会社は品名や錠剤の形を変えただけの「新製品」を発売するなどして対抗。いたちごっこの状態だ。

12月初めには吉林省の病院が、2カ月の入院後に死亡した老人の遺族に550万元
(1元は約14円)という法外な医療費を請求していたことが発覚。批判を浴びた。

2005年12月23日 朝日新聞


中国安全生産監督管理総局の李毅中局長は23日の会見で、今年1年で安全対策が著しく劣っていた炭鉱4000カ所以上を閉鎖処分にし、大規模事故の責任者として陝西省と広東省の副省長を含む222人を処分したことを明らかにした。

中国では今年、黒竜江省七台河市で11月末に171人が亡くなった爆発事故など、30人以上が死亡した炭鉱事故が11回も起きた。全体では昨年1年間とほぼ同数の約6000人が死亡したとみられている。

李局長によると、山西省寧武県で7月に起きた事故では、36人が死亡したにもかかわらず、地元政府幹部らが共謀し「死者は19人」と上部機関に報告し、残り17人の遺体を
隣接する内モンゴル自治区に隠すなど情報隠ぺいを図る悪質なケースもあった。

2005年12月24日 毎日新聞

猛毒を含んだ水を住民が飲んだ?健康被害の懸念がある?
→昔はもっと汚い水を飲んでいたではないか!何が健康被害だ!

4人に1人は医療費が支払えないため受診をあきらめている?
→仕方がないだろう!医者にかかりたきゃ、カネを稼ぎな!

製薬会社が、品名や錠剤の形を変えただけの『新製品』を発売して当局の『薬価引き
下げ命令』を無視する?
→それが資本主義さ!企業努力に文句は言えないよ!

炭鉱事故で1年間に約6000人が死んだ?遺体を隠した?
→昔はもっとひどかったさ!事故だって、なかったことにしてたんだから(笑)

上記の記事を読んで感じるのは、以上のような中共当局者の本音である。
当ブログの常連の方は、上記の記事を読んでも、もう驚くことはないだろう。
今の中共体制は、人権とは無縁の社会。今の中国では、人命の重さは薄っぺらい紙にも及ばない。
常連の方は、それがお分かりだからである。

しかし、なぜなのか?なぜ、人を人と思わないのか?
その点になると、常連の方もイマイチ理解できないところがあるのではないか?(笑)
もちろん様々な要因がある。
中には、共産主義イデオロギーにその原因を求める向きもある。中国だけではない。
ソ連におけるスターリン、カンボジアにおけるポルポトもそうだった。それらを見れば、
それが共産主義の本質的なものであると。

その見方には一理ある。『科学』であることを自称する共産主義イデオロギーは、
『真理』を標榜するが故に人間や組織を敵味方に峻別する。
毛沢東が、自国民を7千~8千万人殺しても平然としていたのは、それも影響している。『「反革命」=「敵」を殺して何が悪い!』。『反共産主義』=『反革命』=『敵』=『存在
そのものが悪』という発想、構図である。過激派の内ゲバ殺人を知る人は、この見方に納得するであろう。

しかし、別の角度から見ると、共産主義イデオロギーが主たる原因ではないとも言える。まず、今の中国共産党(中共)は、共産主義イデオロギーの政党ではない。
鄧小平は、1978年12月、中共の11期3中全会において『継続革命』路線から『改革
開放』路線へとコペルニクス的転換を図った。
この路線の本質は、『黒猫でも白猫でもよい。ネズミを獲る猫が、いい猫なんだ』という鄧小平の有名な言葉が総てを言い表している。この言葉は、『資本主義でも社会主義でも、どちらでもよい。要は、中国が豊かになればよい』と読み替えることができる。
この時点で中国は、政治的制度としての共産主義(一党独裁)を維持ししつも、イデオロギーとしての共産主義は捨て去り、経済成長至上主義に転換したといってよい。

鄧小平は『先に豊になれるものから豊になれ』と、一時的な経済格差を容認する『先富論』を提唱した。先に豊かになった地区(沿海部、都市部)が後発地区(内陸部、農村部)を支援すればよいと。そして企業の自主性尊重と外資の積極的導入を奨励した。
ここにおいて、共産主義イデオロギーの根幹ともいえる『平等』と『生産手段の公有』が明確に否定されたのである。
今では、『人民公社』は解散、国有企業の民営化や解体・整理が進んでいる。『人民公社』こそ、共産主義共同体を象徴する制度であった。が、市場経済化が進行する中で、それは桎梏以外の何ものでもなくなった、ということだ。

以上述べたように、今の中共は共産主義政党ではない。また、経済も『計画・統制経済』ではなく『市場経済』である(もちろん中共は独裁政党であり、自由な『市場経済』との間に齟齬をきたしているが、ここでは言及しない)。
つまり、今の中共体制の非人間的体質は、共産主義イデオロギーのせいではないのである。

今の中国は、よく『法治ではなく人治国家』といわれる。確かにそうである。が、ここで
見逃せないのは、未だかつて一度も法治の経験がないということだ。
1911年に辛亥革命が起こり、清朝が倒れ中華民国が成立した。この中華民国を、中国における近代国家の始まりと理解されている方もおられるかもしれない。が、それは
まったく違う。
確かに清朝は倒れた。が、その後に誕生したのは、全国各地に軍閥が割拠する、中央集権的封建体制(清)よりも時代遅れの体制であった。

1928年の『北伐』完了によって国民党が中国を統一したという説もあるが、それは事実ではない。『北伐』終盤の1927年、国民革命軍は国民党と共産党の勢力に分裂する。その結果、国民革命軍に参加していた旧軍閥は元に戻り、またまた軍閥が群雄割拠する時代に逆戻りしたのである。
1931年には満州事変が起こり、1937年には日中戦争(日支事変)が始まる。この時点で、国民政府(蒋介石)は重慶へ逃亡。
そして1945年、日本が敗北。国共内戦が本格化し、1949年には中華人民共和国
(中共政権)が誕生する。
つまり、清朝崩壊後の近代において、中国大陸では一度も法治の経験がないまま現在に至っているのである。

自由、平等、基本的人権の尊重、民主主義。中国の歴史が3千年なのか4千年なのかは分らないが、大陸の中国人は未だかつて、これらを一度も経験したことがない。
しかも、歴史の大半を『異民族支配』の下で生きてきた。唐、元、清、誰もがその名を
思い浮かべる歴史上の大帝国は、すべて中華民族以外が打ち立てた王朝だ。だから、歴史的に『服従』することに慣れている。しかも歴史のかなりの部分が『戦乱』の時代
なので、『血とカネ』しか信用しない。

封建的奴隷制(清)→辛亥革命→軍閥の群雄割拠→日中戦争→国共内戦→中共
独裁。
この近代史に『基本的人権』や『民主主義』の要素などカケラもない。
角度を変えると、欲望→争い→弾圧→内戦→独裁→虐殺の歴史とも見て取れる。

つまり、基本的人権が何なのか、支配者も被支配者もまったく解っていないのだ。
だからブッシュ米大統領の批判に対し、
『中国は発展の道を歩みつづけ、人権問題でも大きな進展を得た。中国人民は宗教の自由を含む、民主主義と自由を享受している』(2005/11/18 中国情報局
などという、たわけた反論を平気で口にするのである。

以上のように、中国が非人間的独裁体制を脱皮できないのは、共産主義イデオロギーのせいではない。それは中国と中国人の歴史に由来する。つまり、極めて『中国大陸』的な要素による部分が大きい。
おそらく、国民党が政権を取っていても、事態は変わらなかったであろう。事実、中共に追われた国民党が台湾で行ったのは、今の中共に匹敵する非人間的独裁政治であった。
これを、現在の民主体制に変革できたのは、過去に日本人の経験がある李登輝氏を
始めとする『内省人』の存在が大きかった。

結論を言うと、中国の民主化は容易ではないということだ。
今後も民主化を求める動きは続くであろう。また、過去のエントリーで何度も指摘した
ように、中共体制が崩壊する可能性も高い。
が、中共体制崩壊→民主化、というわけには行かないのが中国及び中国人なので
ある。
中共体制が崩壊すれば、大混乱が起こる。内戦が勃発する可能性もある。また何百万人かが死ぬのであろう。そして、それ以上の中国人が国外に逃げ出す。
その結果、民主主義国家が誕生するのかどうかは、何とも分らない。

いずれにしても、我が国に災難がふりかかるのは間違いない。であれば、できるだけ
ふりかかる災難を小さくする、これが肝要だと思う。

【追記】
読者の方からご指摘があったので調べてみたら、炭鉱事故の死者は約6000人ではなく、11万9827人だという(日本経済新聞)。
それにしても数字が違いすぎる。どちらが、正しいのか?
出所は毎日も日経も、『国家安全生産監督管理総局の李毅中局長』だから、どちらかが間違っているのであろう。
ただ、日経の方がデータが詳しいのと、2004年には産業の現場で80万3600件の事故が発生し、13万6700人が死亡した(国家安全生産監督管理総局発表)というから、
やはり死者11万9827人が正しいような気もするが?
それにしても、にわかには信じがたい数である。
※ただ、炭鉱事故で約6000人、生産現場全体での事故(労災)で11万9827人とも考えられる。


【北京=宮沢徹】中国国家安全生産監督管理総局の李毅中局長は23日に記者会見し、昨年11月から今年8月までに発生した6件の大規模炭鉱事故で、関係者222人を
処分したと発表した。陝西省と広東省の副省長も処分の対象となった。今年に入って
12月18日までに生産現場で発生した事故は、69万1057件で死者は11万9827人。
李局長は事故多発の原因について「管理が低下し幹部の考え方がまひしている」と
指摘した。

(2005/12/23 日本経済新聞

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中国崩壊シリーズ」カテゴリの記事

コメント

いつも楽しく拝見させて頂いております。
ところで、本日の日本経済新聞の朝刊に
中国の炭鉱事故で犠牲になったか方々の
人数は、十数万人となっていたような気がします。2面の下の方の記事だったので目立ちませんが。 年間の犠牲者は数千人ではなかったような気が。一度お確かめ下さい。

投稿: 奈良の田舎者 | 2005/12/24 17:54

中共は単なる圧殺国家であることが赤裸々になってきますね。
それにしてもそんな中共に阿って小泉批判を繰り返す加藤紘一や河野洋平は
現実を見ることの出来ない単なる馬鹿ですか。

投稿: yuki | 2005/12/24 20:43

「民主主義は中国には合わない」と言った中国の政治家がいたようですが、残念ながら賛成です。民度が一定レベルにならない限り、少なくとも、宗教や伝統に基づいた最低限の道徳が無い限り、民主主義は大変な化け物を生み出しかねません。今の中国人はジコチュー、もしくは、一族チューで、根本的な公共心は薄いといわざるを得ません。

 だが、そんな中国ですが、大混乱はあっても経済成長は続けると思います。中国人は貧乏に慣れていて、かつ、結構働き者だからです。これは強い。そして世界中を撹乱しつづけるでしょう。

 唯一の希望は、中国人が自国外でチャイナタウンのような自分達のコミュニティーを作りながらも、結構、その土地に溶け込む術を知っているということです。つまり、犯罪などに走って目先の利益を追うよりも、地元に溶け込んで商売をした方が得だという事を知っているということです。今の共産党教育を受けた中国人が、その伝統を失っていなければいいのですが。

投稿: 三等水兵 | 2005/12/24 21:50

>三等水兵 さん 「民主主義は中国には合わない」
なるほど。制度上は民主主義であるはずの韓国事情を知れば納得できる話ですね。事大しない分、多少は違う格好になると思いますが・・・。
国の有り様(社会)は、考えや行動を律する法以前の教え=宗教観に寄るところが大きいのだとこの頃強く思います。
 布教と支配が一体であったように、統治と宗教は切り離せないもののようですからね。
普段宗教を意識しない私(多くの日本人?)ですが、何気ない善悪感、ウソや騙すこと弱い者いじめは卑怯で恥であるとか(=元は武士道だという人もいますね)、ご先祖様に申し訳ないという発想とか、先祖を祀るとか、災い回避の祈りとか、そういったことが、実は大きいことなんだと、特亜の人々に関するニュースや話題を見るたびに思います。

投稿: 岩手の田舎人 | 2005/12/24 22:42

昨夜に引き続き、今夜も(クリスマスだというのに)大変勉強になりました。

ペコ---m(o_o)m---リ

ところで、

>欲望→争い→弾圧→内戦→独裁→虐殺

が大陸の国家の栄枯盛衰の歴史の循環だとすれば、このスキームのはじめと終わりだけとって

欲望→*→*→*→*→虐殺

とすれば、これは中国人の犯罪パターンですな。つまり、大陸の歴代政府と中国人は同一だということ。坂さんおっしゃるとおり、中共が崩壊したところで、似たような政権が興る可能性が極めて高い。「中共=悪、人民=善」という大紀元の考え方をよしとする限りは、大陸はまた同じ事を繰り返すような気がします。

投稿: 未定 | 2005/12/24 22:49

民主主義がうまく働くための大きな要素の一つとして、逆説的ですが、上の者が下の者のことを考える、ということがあるように思います。と言うのは、たとえ民主主義だろうと、必ず権力を持つ者、政治家や高級官僚が生まれるからです。権力者達が、権力の座に就くとすぐに私利私欲に走るようだと、いつまでたっても国民は不幸なままです。
日本でも勿論そういう例もありましたが、上に立つ者は下の者のことを考えなければいけない、という規範は昔からあったように思います。万葉集には天皇の歌と名もない庶民の歌が一緒に収められていますが、こんな例は他の国ではなかったそうです。一方、中国はと言うと、こうした規範は昔からなかったようですね。

投稿: masa | 2005/12/24 23:11

結局、あのあたりは2000年前と変わらないと言うことw
秦が漢に変わり 漢が三国を経て晋になったあの時代のままです。
今の中共が崩壊したときに新しい「史記」が書き記されることでしょう。

投稿: いなかもの | 2005/12/24 23:43

http://www.nikaidou.com/column02.html
http://www.nikaidou.com/column02.html

留学生を税金補助は犯罪者育成の無意味。
【12/24(土)9:30】

< tさんより>

 どれだけの血税が中国人留学生一人につぎ込まれているか? おそらく、大多数の日本人は知らないのです。知ったら、爆発するよ。

大学に留学する場合です。
1)奨学金/月額142,500円(年171万円)
2)授業料/国立大学は免除、公立・私立大学は文部省が負担(年52万800円:現時点)
3)渡航旅費/航空券支給 東京-北京 (111,100円)
4)帰国旅費/奨学金支給期間終了後所定の期日までに帰国する場合は航空券を支給 (111,100円)
5)渡日一時金/25,000円
6)宿舎費補助/月額9,000円または12,000円 (年144万円)
7)医療費補助/実費の80%

 上記 1) +2)+3)+4)+5)=380万円!年に380万円ですよ。 なおかつ全て血税ですよ。奨学金とはいえ、支援・支給額です。返さなくていい。 奨学金をほしい日本人はわんさかといるのにもらえない人が多い。

 それなのに、中国人留学生は当たり前の支給と思って全ての人がもらっているのです。 繰り返し、言います。年に380万円ですよ。 4年いたら、1520万円ですよ。血税で養っているのですよ。 貧乏な日本人学生が多くいる中で。

 しかも、10万人。いくらでしょう? 3800億円です。 どこかの国の国家予算規模ですよ。それをふんだくるばかりか、勉強もせずに、バイト。居心地よくて不法滞在。

→不法滞在で止まればいいですが、その先に犯罪者やマフィアとつながる連中も多くいます。そのまま犯罪者になる連中もワンサカ。シナ人を受け入れていいことなんて何もありません。

「それでも、日本の本当のよさを教えられる

続きはクリックして本文を読んでください。
中国人は国外脱出が常套手段です、華僑となって世界へたんぽぽのように飛来して定住して独特のコミュニティを作ります。今度は小規模ではなく大挙して日本へ来たら大変です。核爆弾以上の人口爆弾ですよ。甘い顔してたらマレーシアのようになりシンガポールとして独立されて国が分割占拠される、フィリピンもインドネシアも華僑の増加で頭を悩ませてる。対岸の火事では無い。中国留学生など即時取り止める事です。税金の無駄です。

投稿: ようちゃん | 2005/12/25 00:05

Merry Christmas!
私も三等水平さん言われる「民主主義は中国には合わない」は、大正解だと思います。しかし、各国にチャイナタウンはあっても、その土地には溶け込んでいないのが現実だと思います。実際、NZでは犯罪の温床になるのでチャイナタウンは禁止されていますし、どの国(日本含む)も不法滞在や重犯罪の温床になっているから。

「1人殺せば犯罪者、多数殺せば英雄」とは言いますが、中国の歴史・現在を鑑みれば、そのまま当てはまる気がします。
心の底から、日本人で良かったと思えます。

投稿: NZ life | 2005/12/25 05:13

論語に「葉公、孔子に語りて曰く、吾が村に正直者の躬というものあり。その父、羊を盗み、躬はこのことを告発した。孔子曰わく、吾が村の正直者はこれとは異なります。父は子の為に隠し、子は父の為に隠します。正直さはそこにあるものですよ」
清朝以前の中国では儒教が基本にあり、親の犯罪を子が告発する、あるいは子の犯罪を親が告発するというのは大罪でした。それを完全に否定したのが、中国共産党で、親の告発、子の告発を奨励しました。つまり、親が子を守るという基本中の基本が崩れると国の根幹そのものが崩れてしまうんじゃないかと思います。

投稿: 青い炎 | 2005/12/25 08:34

皆さん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。
クリスマス、私にはもう無縁ですね。
子供が大きくなると、クリスチャンではない人にはクリスマスは関係がない(笑)

>国の有り様(社会)は、考えや行動を律する法以前の教え=宗教観に寄るところが大きいのだとこの頃強く思います。

激しく同意します。
我々日本人は、特定の宗教には関係なく、宗教的倫理観を醸成してきました。
私は浄土真宗(大谷派)ですが、神道やキリスト教、儒教にも大きな影響を受けていると自分で思います。
死生観は仏教ですし、倫理観は儒教、博愛に関してはキリスト教、自然観は萬の神です。
であるにもかかわらず、無神論者であるところはマルクス主義(爆笑)。

正月は神社、お盆はお寺、クリスマスはキリスト教。
結婚式も私は神前でしたが、教会や仏式で挙げる人もいる。
もちろん何の形式も取らない人も多い。
特定の宗教に帰依しない人が多いにもかかわらず、世界でもまれに見る、礼儀正しく温厚な国民性は、このあたりにあるのでしょう。
だから創価学会に拒絶反応を示す人が多い。
私は、日本人は無宗教ではなく多宗教だと思っています。
神様がいっぱいいるんです(笑)
昔は水道がなく、田舎は井戸水でしたが、井戸に唾を吐くと、水の神様に叱られると祖母から言われたものです。
祖母に言わせると、釜戸(かまど)にも神様がいる(笑)
でも、そのことによって飲料水の大切さや釜戸=飯(食べ物)の重要性を教えられたような気がします。

投稿: 坂 眞 | 2005/12/25 14:44

坂眞さま。

>神様がいっぱいいるんです
それこそが無宗教では無く神道だと思います。神社の神様はあまりにも寛大であるため、10円参りであれ、苦しい時の神頼みであれ、受け入れて下さっているのでは?あまりに大愛であり、自由なため、宗教と感じられないのが神道だと思っています。仏教やキリスト教は心の救済に従事するため確かに宗教ですが、
神道は御魂の修行であるため、宗教とは言えないと聞きました。あらゆる宗教や文化を受け入れ同化する点が日本の特質ですね。

投稿: すわ | 2005/12/25 23:57

最近コメントしておりませんが、ずっと拝見させて頂いてます。楽しみに見ております。

でもアニキ、中共の人権蹂躙の話しの流れで「(笑)」と書いてはいけないと思います。

記事をどう読むかであり、ここの賢明な読者さんに対する過去からの流れの話しの中での(笑)
だとは承知していますが、ちょっと軽薄に見えます。

だって、中国人いっぱい死んでますから(笑)←嫌みな書き方(許して下さい)

揚げ足取りっぽいですよね、すみません。でもホントそう思ってしまいました。
お気を悪くなさらないで下さい。応援しております。。。

投稿: ιょぅ | 2005/12/26 00:29

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