中国の隠蔽体質が人類を脅かす
私は、先月28日のエントリーで、中国における環境汚染や災害の凄まじさを書き、
「まさに、カネのためであれば、あらゆるものを殺す社会。中国の自壊がここから始まる」と指摘した。
昨日の讀賣新聞朝刊に、その環境汚染の凄まじさが、より詳しく報じられていたので、抜粋のうえ以下に紹介する。
現時点で観測所のある川の7割が「汚染河川」とされている。
中国では工業排水の3分の1、生活汚水の9割以上が未処理で直接河川に流れている。
観測所のある全国1200河川のうち、「汚染河川」数は850に上る。
深刻な有機物汚染を受けた飲用水の利用人口は、1億6000万人に上るとされる。
長江(揚子江)では、工業、生活排水、農薬や化学肥料などを含んだ汚水が、年間
約256億トン流入。約500都市の飲用水を脅かしている。
黄河には、こうした水が少なくとも40億トン流入している。流域の汚水処理施設は25ヶ所に過ぎず、生活排水の処理率は13%。
↑
中国政府系ネット「中国環境資源網」
農村部では、事態はより深刻である。
広西チワン族自治区の村では、マンガン採掘と加工に伴う排水垂れ流しが続き、汚染は、環境基準の30倍以上に達している。
住民は、「川が澄むのは(工場が操業停止する)正月など1年に2日だけ」と訴えている。
↑
新華社電(電子版)
海や湖も例外ではない。
(中国)環境保護総局が昨年行った調査によると、近海の海水の約50%が環境基準に達しておらず、約35%が深刻な汚染と判定された。また、全国の湖の75%に富栄養化現象が現れている。
↑
環境保護総局
参照:排水垂れ流し深刻…中国政府、企業への監督強化を通知
(2005年11月30日 讀賣新聞)
信じられないほど凄まじい数字が並んでいる。深刻な有機物汚染を受けた飲用水の
利用人口が1億6000万人。
「大躍進政策」や「文化大革命」で2600万人(一説には4000万人)が殺された毛沢東
時代の次にやってきたのが、「環境汚染による殺人の時代」というわけだ。
しかし、これでもまだ表面化していない汚染があるという。
↓
中国国家環境保護総局は28日、全国の関係機関に、表面化していない環境汚染事故を探し出し、汚染物を排出する企業への監督を強化するよう求める緊急通知を出した。(上記・讀賣新聞)
実際、中国当局者の隠蔽体質は根深いものがある。先日、大問題になり、ロシアとの国際問題にまで発展した吉林省吉林市の工場爆発による「松花江の汚染問題」も
しかりだった。
下流の吉林省松原市当局は「『水道管修理』を理由に断水が行われている」と発表。
汚染を知らされなかった漁民たちが断水中も川で漁を続け、市場にその魚が並んでいた。
中国政府の発表では最大で基準値の40倍とされた同市周辺の汚染濃度は、実際には断水開始の11月16日に60倍、翌17日には300倍にまで達していたという。
13日の吉林市の工場爆発の際、同市の技術者はその日のうちに有害物質流出の
事実を知っていたとされる。
これらの事実が発覚したのは、メディアのスクープによるものだ。
「人々の知る権利は守らなければならない」(張左己・黒竜江省長)などと、当初は報道を許容する姿勢を見せていた政府当局者は、あまりにもひどい事実が次々と明らかになると態度を一変。国内メディアに独自報道の禁止を指示。国営新華社通信の原稿のみを使うように求めた。
結果、主要メディアはここ数日、新華社電の転載のみの報道に戻ってきているという。
参照:中国メディア、異例の政府批判 松花江の汚染問題で
(2005年11月30日 朝日新聞)
2003年の新型肺炎SARSの際は、中国政府の「情報隠し」がその大流行につながった。この件で国際的非難にさらされた胡錦涛指導部は「市民の健康にかかわる情報は速やかに公表する」と繰り返してきたが、実態はまったく変わっていないということだ。
今年は特に鳥インフルエンザが大流行する恐れがある。中国では既に感染者が確認されている。が、こんな調子では、また中国が世界的大流行の火元になりかねない。
あの朝日新聞も以下のような懸念を示している。
↓
初の鳥インフルエンザ感染者が確認された中国政府は、「情報隠蔽」と国際社会から非難を浴びた新型肺炎SARSでの失敗を教訓に、情報公開や防止対策に懸命だ。しかし、全土に140億羽以上の家禽(かきん)を抱え、地方から中央への報告も滞りがち。
周辺国への一層の感染拡大が懸念されている。
(中略)
農業省は17日、衛生省との連携強化や地方政府からの速やかな報告を求める予防
措置を通達した。 しかし、地方政府の担当者が責任の追及や投資の減少などを恐れ、不都合な報告をしないケースもあるという。
(後略)
鳥インフルエンザ、中国で感染者 周辺国に被害拡大懸念
(2005年11月18日 朝日新聞)
河川や海の汚染は、被害が我が国を含む周辺国にまで及ぶ。中国の現状をこのまま放置することは許されない。
ましてや、SARSのときのような、中国当局の「情報隠蔽」による鳥インフルエンザの
大流行が発生したら、世界は恐怖のどん底に突き落とされる。
我が国も、WHOなどの国際機関や国際社会と協力して中国を監視し、圧力をかけ続けなければならない。
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コメント
えーと、中国は国連では安保理の常任理事国でしたね。
中国の排出する石炭のすすが北極、南極に到達して融雪剤となり、猛烈な勢いで氷を解かしています。すると地球規模での海水の循環がおかしくなり、大規模気象変動の原因になりますし、水位上昇で日本の海岸から砂浜がなくなります(もうすでに始まっている)中国は自分一国どころか、世界を破滅にむかわせている状況です。試験管の中で細胞を培養しても、自らの汚物に沈んで死んでいきます。試験管は「地球」dす。中国こそノストラダムスの予言した恐怖の大王ではないでしょうか。これから人類はウイルスと共に中国人とも闘うのでしょう。自らの生存権を掛けて。
投稿: 普通の国民 | 2005/12/01 19:56
まったくその通り。
中国の情報は誰もしらないから、
おそらくとてつもない環境汚染が起こっている地域があるはずです。
ハリケーンにも大分貢献しているでしょう。
そして自然災害で中国のみならず地球ごと滅びちゃうかもしれませんね。
投稿: hide | 2005/12/01 21:07
こんばんは、坂眞さん。
情報隠蔽体質は、我が国のような民主国家でもあるものの、北の独裁や一党独裁とは比べ物にならないものだと思います。
環境の汚染や疫病もそうですが、軍事に対しての情報隠蔽も恐ろしいものがあります。
合衆国においては、中国をパートナーと見る向きもなきにしもあらず、ですが、見えない軍事増大には、大きな脅威を感じています。
まぁ、どこかの国のように、友好、友好で直視しないより、はるかに健全と言えるでしょうね。
(核ミサイルの照準や、原潜の侵入、空母建造など、北の脅威よりもはるかに大きいのに、スルーするマスコミは少なくないですね)
数千万規模の文化大革命での死者や、環境汚染による影響(直接死亡しなくても、公害病の恐ろしさは、記憶に新しいことだと思います)を考えると、中国は、根も葉もない南京でのことがよく言えたものと、呆れるものです。
(しかし、自体は楽観できるものではないですが。)
>普通の国民さん
>中国は国連では安保理の常任理事国でしたね。
これも、中国のしたたかさがあると思います。
本来、自称戦勝国であり、安保理の常任理事国に入れるのは、共和党政府ではなく、国民党政府であったはずです。
それが、「一つの中国」という妄言で今の地位を手に入れ、更には、国民党政府の後継である台湾をその手中に収めようとしています。
我が国は「一つの中国」に、断固反対すべきだと考えます。
(扶桑社の歴史教科書には文句をつけるのに、中国と台湾の国境線を表示していない地理の教科書があることもご存知でしょうか?)
http://taj.taiwan.ne.jp/koe/unacceptable/chizucho.htm
投稿: Mars | 2005/12/01 21:28
(訂正です)
共和党政府ではなく → 共産党政府ではなく
投稿: Mars | 2005/12/01 21:31
1986年のチェルノブイリ原発事故のあまりにも甚大な被害状況が ゴルバチョフにグラスノスチを決断させ、ソ連共産党の情報独占に風穴を開けることとなり 5年後の1991年ソビエト連邦は地球上から消滅してしまいました。中華人民共和国もまったく同じ道を より深刻な形でむかえようとしているのではないでしょうか。風邪は最後にうつされた人間の症状が一番重いと言われますが、中国も大変な事態をむかえる事になるでしょう。
ソ連崩壊後のロシアの生産力は2割にまで落ち込んでしまったのですから、中国崩壊後のシナ地域の生産力が激減するのは間違いないでしょう。
結局、彼らに、地球を滅ぼすような力が与えられる機会は 永遠に訪れることがなくなったということでしょう。
投稿: 武井 | 2005/12/01 21:57
いくら警察や軍事の権限を共産党政府が握っているといっても、これじゃ国民の不満を抑えきれないんじゃないかなあ。
報道はされていないが、日本の水俣病やイタイイタイ病のような公害病は、もう中国では起こっていると思う。
とはいうものの、中国国民は、超個人主義(もしくは一族主義)でありながら、労働意欲は高く、その能力は人件費の割にはひくくは無い。
中国こそ21世紀の世界の撹乱要因であり、普通の国民さんの言うように「恐怖の大王」かもしれない。
投稿: 三等水兵 | 2005/12/01 22:35
「大気汚染で年40万人死亡」 だそうです。
スケールが違いますなぁ。水質汚染で何人死ぬのやら・・・。
ますます加速するでしょう。外貨稼げるうちになんとかしないとね。稼いだカネで足りるかどうかは知りませんが。
奇形児とかも生まれてくるでしょう。健康被害で、医療費やらなにやら、大変でしょうな。
食料が自給できるのはいつまでか?エネルギーだけではなく食料も買いあさり始めたら・・・。
Mars さん >見えない軍事増大
軍人さんが喘息持ちで戦えなくなっていることも隠している可能性ありますよ。
投稿: 岩手の田舎人 | 2005/12/01 22:35
追伸。
また、資金略奪詐欺?が始まるようです。
日本株好調に浮かれた連中が引っかかる様子が目に浮かぶぁ。みなさん、くれぐれもご注意を。
中国の未公開企業対象のファンド、日本企業が相次ぎ設立(2005/12/1)
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200512010016a.nwc
新規上場を来年再開 上海・深セン証券取引所(2005/11/30)
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200511300009a.nwc
中国株ブームでやられた連中も多いでしょうな。
http://www.epochtimes.jp/jp/2005/05/html/d46672.html
投稿: 岩手の田舎人 | 2005/12/01 22:49
「契約は破る為にある」、「他人は裏切る為にいる」中国人と違って、健全で良識的な日本人であったとしても、仮に中国への投資を考える場合は、会社を治めるであろう中国人の持つ「気質」を考えて、「反日系企業感情」、「暗黙の了解となっている共産党幹部への斡旋」、「対日系企業ストライキを誘発しやすい政治的要因」、「暴動鎮圧→強制収容所→人権蹂躙」等々、中国との付き合いは日本にとってまさに塗炭の苦しみ!!!
黄文雄氏、{中国が嫌われる七つの理由}より引用
対中国人防衛用戦術マニュアル↓
1.自己中心
「自己中心的であ」を略して「自己中(ジコチュー)」などと呼ぶが、こういう人間が好かれることはまずない。「中国」という自称がその最たる証拠である。客観的に見て、この丸い地球上に中心となる地点があるわけはない。天下(世界)の中心を意味する「中国」は、地理上の中心点ではなく、精神的な中心である。ごく簡単に言えば、自分が世界の中心、文化の中心であるという強い思いこみだ。この精神的な中心意識から生まれたのが、中国文明至上主義である。中国文化が最も優れており、周辺に伝えて文明の恩恵を与えているという同心円的な観念が中華思想の精神構造で、それは揺るぎない優越意識でかためられている。
2.ご都合主義
ジコチューは自分の都合に従って行動する。したがってご都合主義が普遍化されるのである。他人の都合や思惑は二の次、三の次というより、最初から考慮されていない。ジコチューの中国は、原則(建前)と本音を実にうまく使い分ける。日本人はまったくこの点を読むことができない。あまりに思いやりのある民族であるため、日本人は相手の意に添うことばかりを考え、ときには迎合することさえある。ジコチューの中国人と、相手の意に添うことの上手な日本人ならば、これほど理想的な友好カップルはないはずだ。だが、それはあくまで日本人がついていかれるならばの話である。人治国家の中国では、法はあっても自分の都合で利用したり、無視したりするのが通常である。したがって、朝令暮改、契約反故などが頻繁に起こり、たいていの日本人は中国人の独断にふりまわされ、最後にはノイローゼになってしまう人までいる。
3.独善
信仰の自由はなく、国内で邪教とされた宗教は徹底弾圧し、日本の総理の靖国神社参拝にまで政治的に干渉してくる。中国の内政干渉は靖国問題にとどまらない。歴史教科書、政府高官の発言、南京事件の評価、日本の生存権問題に属する日米安保、憲法改正論議、ダライ・ラマや李登輝前台湾総統の訪日、航空会社の空港使用、ホテルでの国旗掲揚など、ありとあらゆることに干渉し、外交問題にしようとする。 かつてテレピ朝日の二ュースステーションで、キャスターの久米宏がチベットに関して発言した内容に中国が圧力を加え、翌日の放送で中国に対して謝罪した事件があった。同じように、テレピ各社の中国特番で、中国政府と協力して制作されたものであるにもかかわらず、放送後、中国の一方的な抗議を受け、公開謝罪させられたケースが何度もある。中国の独善的な思惑の押しつけは、日本に対してだけではない。世界のいたるところにおよんでいるのである。
4.責任転嫁
「悪いのは全部他人で、成果は全部自分のおかげ」という責任転嫁と絶対無謬の独善意識が中華思想の真骨頂である。「絶対自分の非を認めない。それは中国人が責任感の意味を知らないというよりも、失敗を他人のせいにする習性があるからだ。もともと、中国は熾烈な競争社会であり、責任をとる段になったら、なるべく自分の身にふりかからないようにしなければ生き残れないからだ」
5.人間不信
中国人は国家を信用していないばかりか、社会も人間も信用していない。妻さえ住用しない。中国のことわざに「一人で廟に入るな、二人で井戸をのぞくな」というものがある。一人で廟に入ると、悪い坊主のカモにされ、殺されて金品を奪われてしまうかもしれない。二人で井戸をのぞくと、相棒に突き落とされる危険があるという意味である。この人間不信社会で生き残り、競争に勝つために兵法が発達した。孫子は「兵は脆道なり」と言った。つまり戦争は詐欺の道だというわけである。中国人気質の最大の特色も「詐」にある。中国人は「詐の民」だという人もいる。嘘でぬりかためられた人間不信の社会の中で、中国人は上から下までだましあっている。政府はマスコミを通じて民衆をだまし、民衆は面従腹背で良民を装いながら国家を食い物にする。中国人社会で詐欺師が暗躍し、偽物が氾濫するのは当然なのだ。
6.土匪国家
この数年来の日本における中国人犯罪の急増はいまや常識といえる。実際、外国人犯罪者の半数以上が中国人犯罪者で、新手のピッキング強盗となるとほとんどが中国人の手によるものである。石原慎太郎都知事も、この類例を見ない凶悪犯罪を新聞で指摘しているし、ある自衛隊関係者は、警察署に収容された中国人に提供する食事の一食分の経費が、自衛官のそれよりも高いことをぼやく有様だ。九四年、中国の浙江省杭州の千島湖で、台湾入観光客二十四人を乗せた遊覧船が湖上で強盗にあい、全員が船室で焼き殺された事件があった。台湾では有名な事件である。当時の中国政府はこの痛ましい事件が強盗殺人事件であったことをひた隠しにしていた。李登輝総統は激怒し、中国を「土匪国家」だと非難した。
7.危険な「友好」
友好」という言葉を額面どおり受け取っていると、思わぬ落とし穴にはまることになる。実は中国が「友好」を語るとき、ことに相思相愛を語るときが最も危険なのである。それは歴史を振り返ればわかる。たとえば、中ソ、中印、中越戦争が起こったときは、いずれも両国の「友好」関係が蜜月のピークに達した時期にあたり、まさに老子のいう「物極まるときは必ず反(かえ)る」という結果になった。「友好」という言葉を額面どおり受け取っていると、思わぬ落とし穴にはまることになる。実は中国が「友好」を語るとき、ことに相思相愛を語るときが最も危険なのである。それは歴史を振り返ればわかる。たとえば、中ソ、中印、中越戦争が起こったときは、いずれも両国の「友好」関係が蜜月のピークに達した時期にあたり、まさに老子のいう「物極まるときは必ず反(かえ)る」という結果になった。親善、好意を示す「友好」という言葉は、本来嫌われるはずがない。だが、中国人との「友好」だけは別である。
投稿: JSF | 2005/12/02 00:53
私も「大気汚染で年40万人死亡」の記事も読みました。
中国自体、末期ガンの患者の様な気がします。環境についても、経済についても、人民の存在価値についても。ついでに自分の核ミサイルで放射線治療しろ!と言いたい。
中国の環境汚染のせい?で、ルーターが壊れました。インターネット無い世界は原始時代の様。新しいのを買いラン設定で躓き、元のルーターをつけたら繋がる始末。 中国の様に地獄の無限ループに落ちなかっただけでも良かった。
投稿: NZ life | 2005/12/02 12:16
皆さん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。
>中国こそノストラダムスの予言した恐怖の大王ではないでしょうか。
まさに、そうかもしれません(爆笑)
この国は世界を滅ぼす可能性があります。
資源の枯渇
食糧の枯渇
環境の破壊
砂漠化
ウィルスの蔓延
原子爆弾を持って暴走
色々可能性は考えられますね(笑)
投稿: 坂 眞 | 2005/12/02 15:50