政治がアホだと国が滅ぶ
政治がアホだと国が滅ぶ。
当ブログをご覧いただいている方は政治に関心が高いと思う。が、国民の中には政治に無関心の方もいる。『誰がやっても世の中、変わらねえよ』と。
しかし、それは違う。政治次第で国内が混乱し、最終的に国が滅ぶことだってありうるのだ。
その典型例が今の韓国である。
米国は今年9月、中国・マカオの金融機関『バンコ・デルタ・アジア』に対し、北朝鮮の
マネーロンダリング(資金洗浄)に関与したとして米金融機関との取引などを禁じる制裁措置を取った。
北朝鮮が精巧な偽ドル『スーパーノート(公式名称C-14342)』を製造し、世界各地で
資金稼ぎをしていることは過去のエントリーでも書いた。去年から今年にかけて、欧州や韓国などで摘発されている。
6カ国協議の米国首席代表・ヒル国務次官補は、今月20日、偽造100ドル札が数百万
ドル単位で出回っていると指摘し、偽造に関する証拠について北朝鮮側に説明する
準備があると言明している。
その偽ドルで稼いだ資金が『バンコ・デルタ・アジア』で洗浄されていたのである。
『マネーロンダリングの主要懸念先』に指定され、米金融機関との取引を禁止された『バンコ・デルタ・アジア』は容疑を否認しながらも、北朝鮮との取引を停止した。
その結果、北朝鮮は経済活動に支障が出ているほか、幹部が預金を引き出せない
状況に追い込まれているという。
これに対して北朝鮮は、朝鮮党機関紙において、『米国が金融制裁解除と関連した会談を回避している条件では、6か国協議再開は絶対的に不可能である』と主張している。
つまり、6カ国協議再開を金融制裁解除の人質にしているのである。
『盗人猛々しい』とは、まさにこのことである。
ところが、この『犯罪者国家』北朝鮮の肩を持つ国があるのだ。それは何と韓国である。
今月7日、アレクサンダー・バーシュボウ駐韓米国大使は、ソウルで開かれたシンポジウムで『北朝鮮は犯罪政権』と述べて、北朝鮮に対する金融制裁解除に応じない米国の方針を強調した。
ところが、バーシュボウ大使の『犯罪政権』という発言に、韓国の潘基文外交通商相が同日、『表現を自制するべきだ』と警告したのである。
それだけではない。
与党ヨルリン・ウリ党の中核的存在である金元雄議員は13日、バーシュボウ大使に対し、『今後もこのような態度を示す場合、国会で召喚要求決議案もしくは建議案の提出も検討する』と言い放ったのである。
金議員は『韓半島の平和統一の障害になる国は、どんな国であれ韓国の友邦になることはない』とし、『韓半島の平和と同盟国のうちのひとつを選べと言われたら、韓半島の平和を選ぶべきだと考える』とまで言った。
議員だけではない。ヨルリン・ウリ党出身の金元基国会議長は15日、KBSラジオに出演し、『バーシュボウ大使がいろいろ語った内容が度を過ぎていたようで遺憾だ』とし、『我々にとって、南北間に平和基調を定着させるのは死活問題だが、駐韓大使がそうやって軽はずみな発言を行うのは望ましくない』と非難した。
また、魏聖洛駐米公使は12日、ジョセフ・デトラニ朝鮮半島和平担当特使を訪ね、『6カ国協議の開催に一切メリットなき発言』という申し入れをした。
まさに韓国は異常である。狂っている、としか言いようがない。偽ドルを作って世界中にばら撒いている政権を『犯罪政権』と呼ぶのは当たり前である。しかもドルは、米国の
通貨であり、世界の基軸通貨でもある。
米国が北朝鮮を非難し、制裁を課すのは当然であるし、世界経済への悪影響を考えれば、各国が協力して北朝鮮を追及するべきである。
それを、こともあろうに、米国の『同盟国』であるはずの韓国が非難する。外交通商相が、国会議長が、与党の中核的議員が!
もはや、韓国は米国の同盟者たる資格がない!米国はそう思ったであろうし、今後ますます韓国との距離を広げるであろう。それが当然である。
米国務省高官は、『バーシュボウ大使の北朝鮮関連の発言は米政府の政策を反映したもの』と指摘。米国議会下院のヘンリー・ハイド国際関係委員長は、『北朝鮮のために言い訳をする者は米国の友だちではない』と言い、猛烈な反発を示している。
韓国の外交通商相も、国会議長も、与党の中核的議員も、米国がこのような反応を
示すことはお見通しの上で発言したはずである(でなければバカだ!)。
ところが、である。
潘外交通商相は、ヘンリー・ハイド国際関係委員長の発言に対し、『私を念頭に置いての発言かどうか分からないが、私が北朝鮮を擁護したと理解するのは間違い』と弁明、一度は非難したはずのバーシュボウ大使を『韓米関係について特別な情熱や意志を
持ち、経験や知識を持つ外交官』と称賛したのである。
一度吐いた唾を、米国の反応を見てあわてて飲み込む。あまつさえゴマまでする。こんな人間が一国の外交を担う最高責任者とは???大笑いしそうになる方もおられるかも
しれないが、笑ってはいられない。極めて深刻。
外交通商相だけではない。米国を訪問している鄭東泳統一相も、21日、記者会見で『偽造紙幤と北朝鮮の核開発問題は別問題で、これを結びつけているのは北朝鮮』とし、『我々は偽造紙幤問題で北朝鮮の立場を弁護したことがない』と弁明に努めている。
鄭統一相は、『米国の国内法に則って法執行の観点から措置を取ることと理解している』とも述べているが、これが当たり前の発想、発言である。
北朝鮮におべっかを遣い、米国が不快感を示すと、今度は弁明に努め、ゴマさえする。
確かに北朝鮮と米国の間に立ってフラフラしている様は、廬武鉉大統領の目指す『バランサー』の役割を果たしていると言えなくもない(爆笑)。
しかし、こんな腰の定まらない外交姿勢では、狡猾で独善的な金正日には絶対に対処できない。振り回されて、むさぼられて、いいように利用される。
そして、米国からは、間違いなく『ポイ』される。
朝鮮日報も、
『北朝鮮による偽造紙幤製造の容疑が、各種の証拠から充分証明されるものの、同意すれば北朝鮮の反発が懸念されるため、にっちもさっちもできないまま、その中間で
綱渡りをしているものと見られる』
と嘆いている。
まさに、『政治がアホだと国が滅ぶ』典型である。
参照記事
「北朝鮮は犯罪政権」と駐韓米大使…制裁は解除せず (讀賣新聞)
「駐韓米大使、問題発言続けば召喚要求も検討」 (朝鮮日報)
駐韓米大使の対北強硬発言、韓米外交問題に飛び火か (朝鮮日報)
韓国政府、北朝鮮の偽ドル札疑惑で米朝間を綱渡り (朝鮮日報)
偽100ドル札「スーパーノート」 韓国でも流通 (朝鮮日報)
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コメント
韓国だけを阿呆扱いには出来ません、残念ながらあれだけの印刷技術は韓国の技術だけでは出来ないでしょうね。
アサレンからマンガンゴウで送られた機械で金令一下見事に刷り上げ洗濯した札束で今度はヨーロッパから買う、日本も手を貸している事を自覚して居ないとすれば危ない国の一つです。
日アサ国交正常化なんて騒いでる阿呆も居ます。
投稿: 猪 | 2005/12/22 16:39
▼よく分かる朝鮮の歴史
┃有史以前 : 原始人が生息。
┃2世紀 : 中国軍(漢)の駐屯地になる。
┃4世紀 : 日本(倭)の属国になる。
┃7世紀 : 中国(唐)の属国になる。
┃13世紀 : モンゴルの属国になる。
┃14世紀 : 再度中国(明)の属国になる。
┃17世紀 : 明が滅亡し、清の属国になる。
┃20世紀 前半 : 日本の属国に なる。
┃20世紀 後半 : 北半分がソ連の、南半分がアメリカの属国になる。
かって我々はソ連の崩壊を目の当たりにしました。そしてベルリンの壁が市民によって壊されるのを実際にテレビで見ました、次は100年毎に起きる朝鮮半島の崩壊を目にするのでしょう。マキャベリいわく、「同じところに住んでいる民族は、過去と同じふるまいをするものだ」だそうです。誰かに吸い付いて栄養分を搾取するコバンザメのような国家である朝鮮は、いま誰かに取り付きたいのでしょうか。しかし 猪 さんの御指摘のように「では日本はどうなのか?」という疑問が生じます。半導体は、ほんのわずかな不純物を混ぜるだけで性質が大きく変わります。日本も少数の不純物によって汚染されています。対岸の火事の見物のつもりが、実は隣家の火事になるでしょう。飛び火が来ても耐えられる壁を作るように、日本人の結束が欲しいと思いました。
投稿: 普通の国民 | 2005/12/22 17:36
いやーいっちゃってますねー
北朝鮮は現実版カリオストロの城
といったところでしょうか。
韓国は同胞意識で頭がぐちゃぐちゃのようですね。
火種にならなきゃいいが・・・
投稿: hide | 2005/12/22 18:37
韓国の大統領(ボケナス)ノムタンは外国に行くたびにドイツと日本の戦争賠償、謝罪を比べて (この件については日本とドイツは比べる対象ではないのですが)、いかにドイツは誠意があり日本は誠意がまったくないという、日本批判を未だに飽きずにやっていますが(国家間の別の重要なテーマがあるのにねえ)、私から見れば以前の東ドイツと西ドイツの関係と現在の北朝鮮と韓国の関係を比較したなら、ドイツと韓国では大人と幼児の思考、理性の違いがありますね。そして逃げた女房の北朝鮮(永遠に未練タラタラ)の外交官は外交官のノーチェックの特権を利用して黒いアタックケースに偽札をぎっしり詰め込んだ運び屋ですからねえ。将来いい映画ができると思いますよ。いつ見れるかなあ?但し、韓国、北朝鮮の家族、親類などが互いに引き離された人達が統一したいと思う個人的な気持ちは別問題です。
投稿: 冒険ダン吉 | 2005/12/22 18:43
確かに日本も笑ってられないですね。我が国も、ほんの10年前は村山内閣でしたからね。
悪夢の村山内閣
↓↓↓
http://blog.livedoor.jp/hamaguri1101/archives/50213234.html
投稿: 青い炎 | 2005/12/22 19:36
アホとばかりはいっていられない。北朝鮮は中国の事実上の自治領になりつつあり、このままだと韓国もそうなるのは確実。米国は中国が取り仕切ることにより、不安定要因が消えるので歓迎するかもしれない。日本は隣国に巨大な敵国が出現することになり、おちおちしていられなくなる。対馬・九州・中国地方は不法侵入が頻繁に起き、風前の灯火となるかも知れない。大軍備増強が必須となるのではないだろうか。韓国の現状は日本の安全保障上、黙過できない。明治人の苦心が今更ながら偲ばれる。
投稿: まつ | 2005/12/22 20:28
となると日本は防衛上韓国を生かさざるを得ないのですね。
戦前と同じ状況になってるぞ、おい!
先生、滅べとは言わないから半島を太平洋の真中あたりに引越しさせて下さい!
投稿: なな | 2005/12/23 00:12
私は呉善花(オ・ソンファ)女史の著書を書店に並ぶや否や買い求めます。オピニオン誌の中吊り広告や新聞広告に彼女の名前を見つけると無条件で購入します。シンポジュームのパネリストに名前を連ねていれば迷わず出かけて行きます。ただ、駆け出しから中堅のサラリーマンに向かう こま鼠のように働いていたころは、時間をやり繰りして出かけたシンポのステージ上や安月給を省みず景気よく購入した誌上に呉智英(くれともふさ)を発見して 途方にくれた事も有りました。
10代から20代半ば頃まで 私の韓国を眺める眼差しは今とはまったく違うものでした。
有色人種の近代国家は地球上にこの日本しかなかったのです。そこへ「漢江の奇跡」韓国の登場です。ハリウッド映画で日本人を小ばかにする数え切れないシーンにやりきれない思いの私にとって、このころは韓国人を誇りにさえ思った時期でした。左がかった連中がどんなに韓国を罵倒してもその気持ちは変わらなかったことを覚えています。
呉善花は私の中の良き韓国人の典型として存在してるのかもしれません。
呉善花によれば 当時韓国内では金日成、金正日の顔を知っているものは稀であったといいます。角の生えた鬼であり人間ではないとさえ子供たちに教え込んでいたようです。そしてにこやかに金大中と握手する将軍さまと朝鮮半島では美男子と呼ぶべき容貌の金日成の写真の公開となれば 今日の情勢はある程度予感できたといいます。
情報操作の恐ろしさというべきでしょうか。
投稿: 武井 | 2005/12/23 00:46
韓国の指導層が突き抜けてバカをさらしてくれるお陰で、実は日本は助かっている部分もあると思う。
ニセドル札や核開発の資金の供給源になっていることがほぼ明らかな、日本国内にくまなく存在する非日本人所有&経営のギャンブル場を、日本政府がいまだに放置し続けていることが、とりあえずまだ大問題としてアメリカに公然と扱われてはいないのだから。
ただし、いつでもアメリカは攻撃材料にする腹づもりはあるんでしょうね。今はとりあえず様子見ってだけで。
投稿: 雑感 | 2005/12/23 03:31
我々の東アジアは、昔から旧ソ連とアメリカの2大国の綱引きの場でしたし、現在は(ロシア・)中国とアメリカに変わってるだけなのでしょう。そう考えると、私には現日本政府が大変頼もしく見えます。国内経済の建て直しを行ったばかりでなく、国際路線(親米・反中)がハッキリしている。
逆に、韓国(国家倒産経験済み)は、国内経済の路線も見つからず、国際路線も路頭に迷う姿は、ある意味滑稽と言えるかも知れません。
韓国はもう終りに近い。中国(北)に飲み込まれるのは時間の問題と考えるべきでしょう。
ますます、日本(世界2位の経済大国)路線の重要性は増していると思います。
投稿: NZ life | 2005/12/23 05:05
坂様
いつも貴重な記事、ありがとうございます。
産経新聞の黒田さんが、民主主義国家の法治にたいして、中国を人治そして韓国を情治と看破されていました。言い得て妙だと思います。
投稿: Y.N | 2005/12/23 09:32
武井さん、私も同じ経過を・・・・・
「漢江の奇跡」懐かしいですね
当時から反日は知っていましたが経済発展とともに薄れていくと思ってました。(笑)
酷くなるとは・・・
朴大統領の時は同情できたのですが、それ以降の軍人上がりの大統領の反日は多分に経済援助を引き出すための梃子に使っていたのを憶えています。
民主化後の大統領は本気で反日で、まあ如何しようも無いバカですね。
反日国家の間は先進国には成れないでしょうね、結局以前と同じで貿易は在るけど外交はほぼ断絶状態に成りつつありますから・・・
小泉首相の外交路線は首相が変わっても引き継がれるでしょう。
投稿: のぶ鈴♪ | 2005/12/23 10:12
マカオというところがキーポイントですね。昨夜、東京・日比谷で行われた拉致問題の国民集会に参加しました。韓国の被害者家族の他にタイとレバノンの被害者家族が参加してアピールしました。北朝鮮の工作拠点はいくつもありますが、ヨーロッパではベオグラード(今はどうか)、ウィーン、アジアではマカオであり香港、そして日本だと思います。
タイのチェンマイ出身のアノーチャさんはマカオで1978年に拉致されました。
マネーロンダリングや偽札だけでなく、麻薬や武器取引、そして拉致の拠点がマカオだとみて間違いないでしょう。
バーシュボウ大使の発言もそこを打ち抜いたものです。盧武鉉政権がこれにクレームを付けるということは、分かっていて北朝鮮の不法行為や国家テロを容認する行為ですね。
大昔(朝鮮戦争当時)に「釜山赤旗論」という議論がありましたが、すでに赤旗が立っていると思います。あるいは太極旗=赤旗(人共旗)になっているのでしょうか。
投稿: さぬきうどん | 2005/12/23 17:18
皆さん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。
『韓国だけをアホ扱いにはできない。日本はどうなのか?』
というご心配、ごもっともだと思います。
今日のエントリーで、少し言及してみました。
お読みいただければ幸いです。
さぬきうどんさん。
>マネーロンダリングや偽札だけでなく、麻薬や武器取引、そして拉致の拠点がマカオだとみて間違いないでしょう。
バーシュボウ大使の発言もそこを打ち抜いたものです。
というご指摘、そのとおりだと思います。
さすがです。
投稿: 坂 眞 | 2005/12/23 17:27
退院してきて早速サイトを覗いたら、いつものことながら秀逸な記事がいっぱい
2週間のブランクがあると読むのが大変(イイ意味で)
このエントリーには直接関係ありませんが
入院中に「黄禹錫ウル大教授の胚性幹細胞(ES細胞)研究が虚偽?」というニュースを聞いていて、退院してきたら論文偽造が公表されて、苦笑いしてからこのエントリーを見たものですから、こちらにコメントを書き込ませていただきました
「さすが偽造・捏造大国。歴史の捏造だけでは飽き足らなかったか」
と勝手に思ったりしてます
ここで語られたアホ政府が、今後どんな「言い訳」をしてくれるのか楽しみです(苦笑)
投稿: あるす | 2005/12/24 20:38
韓国政府の指導部が北朝鮮を弁護するのは、今北朝鮮に崩壊されては、難民が潮の如く韓国に押し寄せて、折角此処まで経済的に向上した国家の基盤が滅茶苦茶にされる事を恐れている為だと思います。何とか北鮮が崩壊せず、日本からの経済援助で生き延びて再生する事を夢見ているのでしょう。シナも立場は全く同じだと思います。情けないのは日本の政治家の中に、このようなシナ・韓国に同調して、自分の利権を増やすことしか考えない輩のいる事です。何とか選挙で、かかる売国政治家を落選させるのが、喫緊の安全保障策ではないでしょうか。
投稿: 北辰 | 2005/12/26 11:00