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2006/01/03

医療から崩壊する中国

私は、昨年12月30日のエントリー『中国は間違いなく崩壊する part4』で、

中国で、民衆の中共政府に対する不満が噴出している。
根本の原因はカネ。そして、そこから派生する『カネがないから医療が受けられない』という現実。
『拝金主義』の中国では、カネがなければ生きていけない。カネのない庶民は、医療
さえ受けられない。これは切羽詰った問題である。何しろ『生死』に直結する問題であるからだ。
ところで、このカネと医療の問題は、中共体制の必然的な帰趨であるから手の施しようがない(笑)

と書いた。

民衆の間では、『病院の門は大きく開いている。だけどお金がないから入れない』という中国式狂歌が流行っている。
かつては、人民公社が、農業生産の他にも行政、経済、教育、軍事、医療などの機能を総合的に担っていた。しかし、改革開放政策の下で人民公社は廃止され、市場経済化に伴って国有企業も次々に民営化、もしくは整理・解体された。
つまり、多くの人々が医療費を自分で工面しなければならなくなったのである。が、
医療保険に加入している人は全体の約34%(中国社会科学院)にすぎない。おまけに病院は金もうけに走り、検査費だけで月給を上回ることも珍しくないのが現状である。
その結果、4人に1人は医療費が支払えないため受診をあきらめているという。要は、
貧乏人は病気になっても病院に行けないのだ。

このような状況の中で、医療現場では異常事態が現出している。
その異常ぶりを、高学歴読者に人気のある週刊紙・南方週末に掲載された『用心棒付きの医者(2004/04/01)』という記事を参考にして見てみよう。記事の舞台は、四川省成都市にある四川大学華西医院という大学病院である。

まず、華西医院の入り口には2人の警察官が立っている。警察官の横には、『成都公安局武侯分局110番受所』と書かれた控え小屋(交番)がある。
なぜ入り口に警察官が立ち、交番まであるのか?
それは病院の医師が、刃物などで襲われる例が後を絶たないからである(笑)

この病院の李寧博士は、2004年2月に、元患者の妻に刀で斬りつけられた。刀傷は
9センチで博士の頭蓋骨に達し骨を削っていた。まさに瀕死の重傷を負わされたのだ。
元患者は末期癌で助からない命だったのだが、その妻は医療過誤と思い込み、『今に見ておれ!命を貰いに行く』と言って博士を脅していた。
李博士の前にも、別の医師が担当患者の家族に13カ所を刀で斬り付けられ、目が潰れたうえに指4本を失くすという被害に遭っている。

病院は、04年4月の時点で24名の医師をブラックリストに載せている。いずれも、過去に『脅迫』や『襲撃』などを受けた者たちだ。
病院は、04年4月現在で6名の医者に1対1のボディガードを付けている。6名の内1人は女性である。1人が精神科で他は外科の教授。少し前は10人以上がボディガード付きであった。

李博士を襲った元患者の妻は56歳で、ある中学校で会計を担当しているという。日本で言えば学校事務員で、おそらく平凡な末端公務員であろう。
その平凡な公務員である妻が、夫の元主治医を刀で襲う。いくら医療過誤で夫を亡くしたと思い込んでいたとしても、ちょっと異常である。
この大学病院に何人の医師がいるのか分からないが、襲われる可能性のある医師が24名、うち6名が1対1のボディガード付き。中国の異常な医療体制が生み出した深刻な歪(ひずみ)の一つであることは間違いない。

四川大学華西医院の院長は、このような医療現場の異常事態を以下のように分析している。

①中国の医療制度がまだ整っていないこと、②医療が平等でないこと、③一度病気になれば窮乏が避けられなくなること、④薬価が不合理で金額も不適正であること、
⑤医療部門の専門化が不合理であること。
これらの矛盾が激化し、患者の怨恨が溜まって“生け贄要求”を引き起こしている、と・・・

大学病院のトップがここまで解っていれば、不合理なシステムを改革すればよいと思うのだが、それができないのが今の中共体制ということだろう。

四川省の担当役人は、
『用心棒が必要な状態は望ましくはないが当面は仕方ないでしょう。これは患者にも
先生達にも大きな精神的負担となっています。この原因は中国では医療改革が昔の
ままでほとんど改善されていないこと。薬価がべらぼうで、医者は賄賂を当然として
要求し、医療費の査定は不適正で、病院には管理や規律などが無く、現制度が不健全の一言に尽きる。このままでは緊張の激化は更に高まる一方でしょう

と語っている。

役人も、今の医療体制が問題だらけであることが解っている。にもかかわらず、『このままでは緊張の激化は更に高まる一方でしょう』などと、対岸の火事を見物しているような感覚しかない。
医療現場の責任者である院長といい、省の担当役人といい、当事者意識がまるで
ない。

中共体制崩壊の要因は多岐にわたるが、案外、このような身近な問題から変革の
うねりが起きてくるかもしれない。なにしろ医療は命にかかわる問題だからだ。

李博士の事件があったころ、現地では『政治協商会議』(注-1)が開かれていた。医療代表も多数参加し、多くの代表が発言して討議が活発に行われた。しかし現実的な
問題については誰も発言しなかった、という。
まさに、上から下まで無責任体制が行きわたっているのだ。

自分さえよければよい、という・・・

(注-1):政治協商会議

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中国崩壊シリーズ」カテゴリの記事

コメント

 古代帝王制国家の残滓である、まだ近代社会になれない文明というのは、世界に支那、朝鮮のほか、イスラム社会などあるが、近代国家に必要なエトスは何一つ満足していないようです。
 ひとくちに家産制国家と言いますが、譬えてみればやくざの縄張りが国家なんですね。威勢が良くて縄張りが膨張するとき、周囲の国家といざこざを起こし、、ヤクザよろしくひどい虐殺、拷問、自己正当化、口をぬぐって知らん顔。
 古典古代中国の残映を現代支那に重ね合わせて有り難がる向きも一部にいますが、その実はゲスで食人種で残酷なヤクザもどきが実相です。
 その昔、私が子どもであった頃、よく大人が朝鮮人だの中国人だのを軽蔑的に冷笑していたことを思い出しますが、この年になってみれば、それらが本当の事なんだと思うわけです。
 支那大陸に深入りした経済人は早く撤退すべきです。権益があろうと、あんな大陸に邦人保護とはいえ軍隊を派遣して、日支事変の二の舞だけはしたくないものです。

投稿: 一味神水 | 2006/01/03 15:51

中国もそうでしょうが、

 実際日本も  中国化医療制度に突き進んでいます。

たぶん理解できない人は日本の富裕層でしょうね、

投稿: tutiryu | 2006/01/03 16:13

確かに日本も貧富の差ができ、医療保証も昔とは変わってるのかも知れない。でも<中国化医療制度に突き進んでる>と言う事は、日本の消費税アップ(中国の消費税は17%)とタバコの値上げに賛成せざる得ないと言う事(両方とも1部福祉目的)。何処の国にも医療をまともに受けれない人はいる、それに中国と比較する事もナンセンスすぎる。
外から日本医療を見ると技術・設備どれも世界最高水準だと断言できる。そんな所で、日本人は一様に診療を受ける事ができる。裏金も要らなきゃ死ぬ確立も低水準。ココの多くの日本人も「病気になったら這ってでも日本に帰る」と言っているぐらい。

コノ記事を読んだら、中国の場合、医者も医者なら患者も患者という気がしてきました。

投稿: NZ life | 2006/01/03 17:42

日本の医療制度がNZ Lifeさんが言われるほど素晴らしいとは思いませんが、中国の庶民に生まれないで本当によかったと思います。

ところで、朝日の記事によると「中国が年貢制度を廃止」だとか。
http://www.asahi.com/international/update/0103/001.html

しかし、「06年から廃止する」というのに、既に「地方政府が財政収入の落ち込みを嫌ってひそかに別の名目で徴収したりと言う事態が発生している」というのがいかにも中国らしいです。

恐らく、1年も経つと「そんな中央の発表があったっけな」という程度になり、相変わらず農民は際限のない搾取に曝されているのでしょう。

現在の中国、革命前の帝政ロシアや中華民国と酷似している感じがします。確か「農村が都市を包囲する」とかいうのが中国共産党(現在はひたすら農村を搾取)のスローガンだったんですよね。

投稿: おやじ | 2006/01/03 18:00

NZ lifeさんこんばんわ。
>何処の国にも医療をまともに受けれない人はいる、それに中国と比較する事もナンセンスすぎる。

おっしゃるとおりです。
このtutiryuという方、ちょっと偏向しています。
中国人か親中国の方か?
いずれにしてもマトモではありません、この人。
日本は原則『皆保険』ですし、癌治療などの特殊な医療を除けば誰でも治療を受けられます。
私は、バブルが崩壊した後、親子4人で年収300万未満という時代が2年ほどありましたが、医療も子供の教育も何の支障もなかった。
今は、頑張ってそれなりの年収がありますが(笑)、医療の現状はそのころと変わっていないと思いますよ。
このtutiryuと名乗る方のいう『日本の富裕層』って、きっと年収300万円以上の方なんでしょう(爆笑)
母親はもうすぐ85歳で、亡き父の年金で暮らしていますが、医療費で困ったなんて話、聞いたことがありません(笑)

ときどきありますね、こういうカキコ。
『日本だっておかしい。人(中国)に言えた義理じゃない』という立場に立つ方。
私が言う、思い込みが激しすぎて、物事を正視できない方たちです。
右にも左にもいますよ、そういう方。

『小泉憎し』が昂じて、郵政民営化を『米国の書いたシナリオ』と信じて疑わない方もいますし(爆笑)

今後、こういうバカなカキコは無視します。
レス書くだけ時間のムダ!

投稿: 坂 眞 | 2006/01/03 18:08

おやじさま、坂さま、コメント有難う御座います。

私も日本の医療制度も物足りない部分が多いし、完全な国もないと思ってます。私が言いたいのは医療の水準や技術が、世界最高と言う事です。
日本人が羨む福祉国家(外国)とは、高い消費税と中間(所得)層からの高い所得税(扶養控除も無い)から成り立つものです。つまり、ゆりかごから墓場まで税に追われます。
坂さん、(ToT)/~~~(泣)です。
追記、失礼しました。

投稿: NZ life | 2006/01/03 20:15

医療に限らず中共の内政はほとんどボロボロではないかと思います。
何故中共の内政がボロボロになっているかという根源的原因は
共産党一党独裁、普通選挙という国民の意思を聞く事のない政治制度にその根源があると思います。

こうした民主主義を持っていない中共を支持し
民主義国家の日本を非難する朝日や
加藤紘一、河野洋平は全体主義の烙印を押し
民主主義の敵として長く歴史にその名を留めるだろう。

投稿: yuki | 2006/01/03 20:37

坂眞さん、今年も宜しく御願いします。

ところで、支那の医療では単に金のあるなしだけでの差別だけではなく、「現金払いかカード払いか」でも差別があるようです。

支那に出張していた時に同僚から聞いたのですが、病院にいくと問診よりも何よりも真っ先に「現金か?カードか?」を聞かれ、現金払いであれば設備の整った綺麗な部屋で、それなりの医師に治療してもらえるが、カード払いだとロクに設備もなく、判るんだか判らないんだか怪しそうな医師の治療になるそうです。
拝金主義もここに極まれり、というところです。
そして、これは支那だけではなく、返還後“支那化”が急速に進んでいる香港も同様です。

まあ日本でも“医は算術”なんて揶揄されるような時代ではありますが、こんなに腐っちゃいませんね。

私は支那では医者に掛かったことはありませんが、もしそうなったら這ってでも日本に帰ります。命に関わる病気だったとしても、支那なんかで死ぬよりは、せめて日本の領土(領空)に入ってから死にたいものです。

投稿: 物欲皇帝閣下 | 2006/01/04 11:39

皆さん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。

そうですか、現金かカードでも差別がある。
凄まじい国ですね(笑)

病気になったら、這ってでも帰国してください(爆笑)

投稿: 坂 眞 | 2006/01/04 14:40

いつも暗い隅で隣国の崩壊を祈っている日本の国民、こんな陰湿の隣人がいるとアジアの他の国々の不幸だね

投稿: kim | 2006/01/04 22:48

>いつも暗い隅で隣国の崩壊を祈っている日本の国民、こんな陰湿の隣人がいるとアジアの他の国々の不幸だね

ワハハ!!!
あなたは、おそらく日本人じゃない!!!
別に『暗い隅』じゃありません!!!
これが世論の多数派ですよ!残念ながら(笑)

>アジアの他の国々

それは中国と韓国、それから北朝鮮かな???
『不幸だね』で結構!!!
なにも気にしていません!!!

こういうカキコ、反省なし!!!
バカまる出し!!!


投稿: 坂 眞 | 2006/01/06 00:36

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