« 日本に依存する中・韓 | トップページ | 盧武鉉くんが『飯嶋』と呼ばれるわけ »

2006/01/31

中共官僚 くさ~い臭いの源

中国の共産党官僚が、どうしてあんなに腐敗・堕落しているのか?なぜ不正を働いても恥じることなく平然としていられるのか?

開発業者と結託して農民の土地をタダ同然で取りあげる。土地を転売して大もうけをする。本来は農民に支払われるべき補償金も自らの懐に入れる。反発する農民は警察力を動員して押さえ込む。あるいは暴力団をカネで雇って農民を襲撃させる。

炭鉱主と結託して違法炭鉱に投資し、もうけを吸いあげる。違法炭鉱は安全性を無視して採炭作業を行うから事故が続発し死者が続出する。
共産党官僚は事故を隠蔽する。そのためにはメディアの記者に現金を握らせる。それでも発覚すると、者のレベルが低く規則を守らないから事故が起きると言って開き直る。

病院もカネがなければかかれない。
黒竜江省のハルビン医科大学付属病院に皮膚がんで入院し、治療を受けたが死亡した老人(74)のケース。
医療費は、2ヶ月の入院・検査費140万元。治療に使用するという名目で病院が家族に薬局で買うように指示した医薬費410万元。合計550万元(約8千万円
カルテでは1日170キロの点滴など常識では考えられない治療が行われたことになっていた。患者が買わされた医薬品は、医者が裏金を受け取っていた
製薬会社の製品
で、患者の治療には使われないものだった。
国立大学の付属病院ですらこうである。一方で国民全体の約66%が健康
保険に加入していない
。つまり3人に2人は全額自己負担。

者の国、働く者の天国であるはずの国が、なぜこうなってしまったのか?
野村資本市場研究所シニアフェロー・関志雄氏(中国人)が言うように、「中国はもはや社会主義ではなく、資本主義」で、「しかもアジア型の開発独裁」であるからか?
しかし、かつて『アジア型の開発独裁』であった台湾やインドネシアも、ここまでひどく
なかった。朴正熙政権下の韓国は、今より汚職や犯罪が少なかった。

では、中国人及び中国社会の民度が低いからか?
これは確かに原因の一つであろう。が、民度の低さをもってしても、本来は『者の国』であり『働く者の天国』であるはずの国家の役人が、ここまで腐敗・堕落することの説明にはならない。

私は、主要な原因を共産党と、その独裁に求める。
共産党は前衛党である。プロレタリアート(者階級)の前衛。つまり『共産主義と
いう科学で理論武装した職業革命家』=『前衛』が結集した組織が共産党なのである。
当然、『前衛』は、もっとも先進的で革命的。その『前衛』で構成される共産党は、人類社会の未来を指し示し、者・人民を指導し教育する立場にある。
要するに、共産主義思想において、前衛はエリートであり、共産党はエリートの集団
なのである。
逆に言えば、者・人民は無知蒙昧。無学で文字の読み書きさえ満足にできず、
政治的・社会的意識も極端に低い。

これが、共産党官僚の貴族化・特権階級化を生み出した原因である。
実際に、ロシア革命時のロシア人は大半が農奴であったし、中国共産革命当時の中国人も多くが半奴隷状態にあった。
共産主義革命の先輩・(旧)ソ連においても、共産党官僚の貴族化・特権階級化が顕著に見られた。共産主義思想における選民意識が、中国的伝統というか特殊性によって、さらにひどくなった。

共産主義思想において『独裁』とは、「いかなる法にも、いかなる絶対的支配にも拘束されることのない、そして直接に武力によって自らを保持している、無制限的政府」のことである。
なぜなら、革命後も、全ての生産手段が社会化される社会主義社会に至るまでの時期には、反革命勢力となるブルジョアジー(資本家階級)が残存している。革命勢力で
あるプロレタリアート(者階級)は奪った権力を行使して、これを抑圧しなければならない。
これが共産党の言う『プロレタリア(者)独裁』であるが、歴史的な事実は、『プロレタリア(者)独裁』ではなく『共産党の独裁』であった。

このような共産党と共産党独裁が上部構造(政治)として維持されたまま、下部構造(経済)だけが公平・平等を旨とする社会主義から弱肉強食の資本主義になった。
そこには、もはや『生産手段の公有化』による平等という考え方は微塵もなく、『権力を持った者がすべて、カネがすべて』という社会しか存在しない。

中国共産党の官僚が腐敗・堕落し、不正を働いても恥じることなく平然としていられる
背景には、このような政治的・社会的状況があるのである。
『共産党独裁の政治』+『弱肉強食の経済』+『民度が極端に低い社会』。
これらが今の中国の現実を解明するキーワードであろう。

私は、出世作(笑)の『中国は間違いなく崩壊する』で、「『下部構造が上部構造を規定する』というマルクスの理論を持ち出すまでもない。要は、油(資本主義)と水(共産主義)は永遠に交わることがない、ということだ。加熱した油に水を差すと、油が弾け飛び、鍋は爆発する、これが自然の成り行きである」と書いた。

どうあがいても、中共体制は崩壊する!

人気blogランキングへ
人気ブログランキング
↑この記事に何かを感じたら
  クリックしてくれると元気になれます。

日本ブログ大賞2006にエントリーしています。
ご支援のほど、よろしくお願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へ 
にほんブログ村
↑よろしければ、ココもクリック願います。

|

« 日本に依存する中・韓 | トップページ | 盧武鉉くんが『飯嶋』と呼ばれるわけ »

中国崩壊シリーズ」カテゴリの記事

コメント

中狂は共産主義か...自分は違うと思うのですがね.
結局,彼らは中華思想.で,世界の中心に居る自分達が目指すものは...天ですよ.
な~んか宗教染みてますよね.
共産党も,黄巾党よろしく,絵空事で人を動かすのですが,嫌なことが無くなると,宗教って力を失うのですよね~.
結局,上に立って醒めた人は俗っぽくなると...
やがて国が堕落して,新しい宗教が世直しすると.
まさに5000年の歴史でしょうか.

結論!中狂は間違いなく崩壊する!
(でも,民度は低いままで,迷惑な隣人は変わらず...)

投稿: toorisugari | 2006/01/31 14:59

 未だに中国に夢持ってる人が多いんだよね・・・ マスゴミもいい加減隠しきれてないけど、気づかん人はまーだ居る。
 触れるメディアがテレビだけって人が多い。新聞を読んでいるから大丈夫だって言う人も居る。

 ネットが無かったら、俺もきっと中国に夢見たまんまだったんだろうなぁと思う。逆に言えばバカでも自分で調べてみたいという意思さえあれば、ネットという道具を手に入れることで多少マシにはなれるっちゅーことで、インターネットを発展させた人たちに感謝したい。
 さて、あとはケータイの発展を待つのみか。(ネット環境はケータイのみって人結構多いよね。)

投稿: RARTY | 2006/01/31 19:45

 私は中共は中間的な原因に過ぎないと思います。理由は、中共崩壊後の、新体制への展望です。反中共の大紀元の主張は、「中共=悪、人民=善」ですよね。このような、責任分割・分担を知らない民族による新統治では、私はあと数世代~数世紀は堂々巡りを繰り返すと思います。
 では根源は何か?私も↑toorisugariさん同様、宗教観にあるような気がします。多くの東南アジアの仏教は、輪廻解脱のために祈ります(結局ヒンドゥー教の影響が大きい)が、中国人は金持ちになるために祈ります。要するに、中国人の宗教観念は、「悪いことをしたらこうなる」とかいう道徳的社会規範をあまり担っていないということです。ですから、サルが人間になった後も、国とりゲームに明け暮れるわけです。中共は、その長い歴史の単なる一断面ではないでしょうか。
 私も中共は嫌いですし、近いうちに崩壊すると思いますが、だからといってその後の中国が、現在より国際的に良くなるとはいえないと思うわけです。

投稿: 未定 | 2006/01/31 19:58

普通に「王朝末期」なような。
その内「易姓革命」が起きるか。

「共匪」はいつまで経っても「共匪」?

投稿: 煬帝 | 2006/01/31 21:42

経済崩壊の予兆。まずは証券市場から。銀行はまだかな?

↓大鵬証券に破産宣告 業界初 「経営危険」も20社以上
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200601310009a.nwc

投稿: 岩手の田舎人 | 2006/01/31 23:57

こんばんは、坂眞さん。

もしも、坂眞さんが「不正義はあっても秩序ある国家と、正義はあっても無秩序な国家のどちらかを選べ」と言われたら、どちらを選びますか?マキアヴェッリは迷わず、前者を選ぶそうです。
中共という不正義はあっても、まかりなりにも秩序が保たれていた時期とは、勝手が違うようになってきていますね。
我が国の秩序も、崩れかけていますので、何としても食い止めなければなりませんね。


投稿: Mars | 2006/02/01 00:33

http://www.epochtimes.jp/jp/2006/01/html/d19180.html
EUが共産党引責決議をしましたね、あまり意味はないと思うが。

NZでは中国人の旧正月のせいで、街中が中国色で染まり、多数(半端な数ではない)の中国人が練り歩いてます。我々日本人には「うざい、ココが何処の国だか解らない」と大変不評です。そう思うのは日本人だけかと思っていたら、皆さんも彼等の身勝手な振る舞いに怒り心頭です。
外でビジネスを行う最低限の基本は、「中国人は絶対に信じるな(韓国人からは先に金を貰え)」です。コレを忘れると大変な事になりますし、Marsさんの言う通りだと思います。

投稿: NZ life | 2006/02/01 06:25

NZ lifeさんの仰る通り!!東南アジア諸国(シンガポール=中国の代弁国家を除く)でも同じです。これは海外でビジネスを行う場合の基本中の基本。今後は日本でも常識にせねば。

投稿: 未定 | 2006/02/01 09:42

>ロシア革命時のロシア人は大半が農奴であったし

ロシアでは、ロシア革命前に農奴解放が実施されています。ご確認ください。

投稿: コペテン | 2006/02/01 11:47

皆さん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。
確かに、まだまだ中国の実態、我が国民には認識されていませんね。
新聞は産経、讀賣だけではなく、毎日、そしてあの朝日まで部分的ですが報道するようになりました。
が、テレビはまったくといってよいほど沈黙。
テレビしか見ない人が多いから、テレビの責任は重大です。

>ロシアでは、ロシア革命前に農奴解放が実施されています。

確かに1861年に「農奴解放令」が公布されています。
が、要は実態がどうだったかです。

当時の社会的伝統や経済的条件は依然として農民を地主に依存せしめ、苛酷な雇役や分益小作を農民に負担させた。また、土地は農民の私有地として与えられたのではなく、ミールという村落共同体の共有地となり、定期的にミール構成員のあいだで土地の割当替えが行われたので、それは農民の自由経営心をそこない耕地を荒廃させ、また人口の増大とともに分与地をさらに小さくした。なお、ミールは元の地主に代わり行政的・司法的権力をもったので、農民は事実上ミールの農奴であった。
(中略)
一般農民の貧窮は避け難く、かれらは土地に飢え、その不満は解消されず、その出稼ぎ人を大きな構成部分とする都市労働者の運動と結びつき、ロシア革命の前提を形成した。

農奴解放令(ロシア)
http://www.tabiken.com/history/doc/O/O162R100.HTM

つまり、農民は「農奴解放令」公布後も実質的には農奴だったのであり、それがロシア革命の前提を形成したということです。

投稿: 坂 眞 | 2006/02/01 12:16

昨日の中央電視台の例のニュースに「共産党員が人民をリードする!」というプロパガンダを流しておりました。 自分たちは何をやってもいいという特権階級なんでしょうね。

投稿: 笹団子 | 2006/02/01 23:05

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 中共官僚 くさ~い臭いの源:

» 中国経済崩壊の兆し [ヨン様の南中山教室!]
バブル真っ只中の中国経済。いつ破裂してもおかしくない状況下であると思いますが、その兆候が出てきたようです。それは鉄鋼の生産量の問題。 日本の場合、新日鉄に代表される高炉メーカーと東京製鐵などの電炉メーカーが有名であり、国内の生産量は約1億2千万トンと言われ日本の基幹産業でもあります。その日本の生産量に匹敵する生産設備が中国では過剰とのこと。世界の粗鋼生産が11億トン強であるのに対して、昨年先進各国は価格安定を狙う減�... [続きを読む]

受信: 2006/01/31 18:45

» 欧州評議会の共産主義批判 [ikeday1な日々]
欧州評議会Council of Europeが「全体主義共産政権による犯罪の国際的批判の必要性決議」を行った。この決議は中央/東ヨーロッパにおける全体主義共産政権の人権侵害を激しく非難したもので、その所行をナチズムにもなぞらえる激しい口調の批判となっている。特に面白かったのは「全体主義共産政権は例外なく大規模人権侵害を行っている」との分析だ。更にこの犯罪は階級闘争とプロレタリアート独裁の名の下に正当化され、社会建設に邪魔な人間を全体主義共産政権の敵として排除し、暗殺、強制収容所での殺人、飢餓死、流刑... [続きを読む]

受信: 2006/02/01 18:25

» どこまでが”脅威でない”? [電脳空間「高天原」]
中国、脅威でない 政府答弁書 (産経新聞) - goo ニュース  政府は三十一日の閣議で、照屋寛徳衆院議員が提出した「中国脅威論」に関する質問主意書への答弁書を決定した。答弁書では、中国が日本侵略の「意図」を持っているとは考えず、「脅威」と認識していないとの認識を示した。----------------------------------------------------------- のんきな話です。ここまで来て脅�... [続きを読む]

受信: 2006/02/01 19:07

» 北京 ウハウハ官僚天国 [中華 状元への道]
 防衛施設庁談合事件とやらで騒がしいですがこれで逮捕された官僚さんはかわいそう。 日本ではあらゆるところで談合がはびこっているし、それも官製談合。天下り受け入れの人数の多さで発注が決まるなんてのは誰もが知ってる慣習です。 特殊法人だけでなく一部上場企業でも天下りを受け入れているところはごまんとあります。  誰もが知っているし悪いと知っているけれど淡々と行われる。だけどたまに政治権力争いがからんで問題として出てくる。 だいたいいつもつかまるのはノンキャリア。一番おいしいのは実務レベルでなく... [続きを読む]

受信: 2006/02/05 09:26

» 孤独死の年齢は? [現実にある出来事の紹介]
私がお手伝いさせていただいた、孤独死の方の数は200件を超えるようになりました。 色々な事情で寂しくお1人で亡くなられる方の数は、どんどん増え続けています。 「まるで社会の流れに全く沿わず無人島で1人で生きていた人と変わらない生活を送っているようだ・・・」 こんな方が突然、病に倒れたら・・・・・ 皆さんは、考えられないと思われるでしょうが、お手伝いさせて頂いた方の3割近くの�... [続きを読む]

受信: 2006/02/14 11:20

» 西暦1861年 - 農奴解放令 [ぱふぅ家のホームページ]
年表を改めました。HTML5に対応しました。 [続きを読む]

受信: 2013/09/22 15:12

« 日本に依存する中・韓 | トップページ | 盧武鉉くんが『飯嶋』と呼ばれるわけ »