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2006/02/21

朝日のねつ造体質は永遠である(笑)

朝日新聞の記事ねつ造体質は相変わらずのようだ。以下の記事を読んでほしい。


所得格差を巡る議論が盛んだ。国会で野党が小泉改革の「影」として所得格差の拡大を攻撃するのに対し、小泉首相は格差は拡大していないと反論する。

データをみると、所得の不平等度合いを示すジニ係数は1980年代から上昇を続け、2002年は当初所得でみて0.5となった。それは、25%の人が所得総額の75%を
得ていることを示し、年収100億円ファンドマネジャーの登場といった話題と
併せ、格差拡大を印象づける
ものとなっている。

一方で、ジニ係数の上昇は主として、そもそも所得格差が大きい高齢者が増加したためで、実体上の格差は言われているほどには拡大していないという指摘も多い。実際、年齢別に見たジニ係数には大きな経年変化がみられない。現時点で入手可能な
データからみれば、後者の方がもっともらしく思える。

しかし、だからといって問題がないと断じることもできない。
(以下略)

所得格差論争
(2006年02月20日 朝日新聞)

私は2月12日の『出口の見えない中国に圧力を加える米国』というエントリーで、次の
ように指摘した。


私の記事の信頼性を貶(おとし)め、中国も日本も変わらないと言いたいのか、我が国のジニ係数が0.4983というカキコがあった。
この0.4983という厚生省の数字は2002年のデータである(ジニ係数は4年ごとに
公表されるので、これが最新データ)。この数字は、民主党の前原代表も取りあげ、
「小泉首相の在任中に、所得の不平等指数であるジニ係数は0.50に拡大した」と1月の衆院代表質問で声高に強調した。
また、ネットで調べてみると、このジニ係数0.4983を捉えて、「日本も上位25%の金持ちが総所得の75%を占めている極端な格差社会である」と主張している
ブログがけっこうある。
が、ちょっと待ってほしい。それはタメにする議論である。

まず、この0.4983という数字は、公的年金を所得として含んでいない。したがって、公的年金だけが所得となる高齢者世帯は所得ゼロとカウントされるので、高齢者世帯が
増えればジニ係数が大きくなる。
実際は、世帯所得から税金や社会保険料(年金、医療など)を引き、公的年金などの
社会保障サービス(再分配所得)を加えると、ジニ係数は0.38にとどまる。さらに、国際比較のために世帯別ではなく個人単位にしてジニ係数を算出すると0.322に
なる。
これはOECDが2005年に公表した日本のジニ係数0.31とほぼ同じである。

アメリカ(0.368=2000年)やイギリス(0.345=1999年)よりも格差は小さく、フランス(0.288=1994年)やドイツ、スウェーデン(0.252=2000年)よりも大きいという結果で、3年前の調査(小泉内閣発足前)とほぼ変わっていない。

ちょっとでも調べる気があれば、我が国のジニ係数は国際標準で計算すると0.31~0.32で、25%の人が所得総額の75%を得ているような社会とはほど遠いことが分かるはずだ。
それを、わざわざ「2002年は当初所得でみて0.5となった」と指摘し、そこから「それは、25%の人が所得総額の75%を得ていることを示し、年収100億円ファンドマネジャーの登場といった話題と併せ、格差拡大を印象づけるものとなっている」と書く。
さすがに、このままではウソになると思ったのか、「現時点で入手可能なデータから
みれば、(実体上の格差は言われているほどには拡大していないという)後者の方が
もっともらしく思える」という文章を付け加える。
が、この記事を読んだ人は、「我が国は25%の人が所得総額の75%を得ている、すごい格差社会なんだ」と思ってしまう。そして「やっぱり、小泉改革で格差は大幅に広がっているんだ」と認識する。

「小泉改革=経済格差の大幅な拡大」という自らの主張をもっともらしく見せるために、裏付けとなるデータのうち、自らに都合のよい一部分だけを切り取って強調する。

天下の大朝日である。記者の頭脳レベルが、「このジニ係数0.4983を捉えて、『日本も上位25%の金持ちが総所得の75%を占めている極端な格差社会である』と主張しているブログ」と同じとは思いたくない(笑)
やはり、ジニ係数0.5(正確には0.4983)という数字を元に「格差の大幅な拡大」という
記事を書くのは適当ではない、と解っていながら、あえてそれを実行したのであろう。

あの中国のジニ係数(2004年)は0.45~0.53(国連人類発展報告)である(地域間で
ばらつきがある)。ベンツやBMWが飛ぶように売れる一方で、1日の収入が1ドル未満の貧困人口も1億7千3百万人いる(アジア開発銀行報告)。
朝日新聞は、我が国をこのような国と同列に置きたいのであろうか???

ある種の出来事やデータの、都合のよい部分のみを切り取って、自らの正当性を主張する。これは左翼がよく使う手法である。
であれば、朝日の今回の記事も「さもありなん」というところであろうか(笑)

なお、「我が国のジニ係数が0.4983というカキコ」は善意によるもので、「私の記事の
信頼性を貶(おとし)め」というのは、私の早とちりであったことを付け加えておきます。

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朝日新聞・偏向メディア」カテゴリの記事

コメント

こんばんは、いつもご執筆お疲れ様です。
私は幼少の頃は読んだ新聞、見たニュースのことは無意識に“正しい情報”として信じ込んでいたクチでした。
でも、今は管理人さんのブログなど、分析性の高い有益なブログを拝見するようになり、新聞の信憑性を疑うようになりました。
信憑性が高いのはどの新聞?どのブログという意味ではなく、どの情報も客観的に見ることが習慣付いたと思います。
また管理人さん個人のお話も非常に興味深く拝見しております。
私は日本人でありながら、まだまだ日本のことを何も知らないんだなと、悟ることができます。
これからも楽しみにしております。
頑張って下さい。

投稿: マ | 2006/02/21 23:47

・新聞、テレビ、出版物、ラジオなどの報道機関は「心理的防衛」の重要な役割をなす。そのため敵の極左工作員は、編集部門の主要な箇所に食い込もうとする。日本の国民はこれに警戒をしなければならない。特定アジアを擁護する朝日新聞、特定アジアから来た者を擁護する朝日新聞、人権擁護法案・外国人参政権を擁護する朝日新聞は相手にしてはいけない。特定アジアとの歪められた親善、友好を立ち上げる報道関係者は逮捕し、特定アジアの宣伝のために身を売った朝日新聞は発行を差し止める。侵略者特定アジアのために有利になることを行った者は、その程度のいかんを問わず、裏切り者として裁判にかけなければならない。われわれは、われわれの防衛意欲を害するあらゆる宣伝に対して抗議しよう!

・国家は共同社会を守らなければならない。そのため、国家はスパイ行為と戦う義務を持つ。自由は良い。だからといって無秩序はいけない。ゆえに国家的独立なくして、われわれを弱体化させようとする謀略宣伝組織朝日新聞社に対して、人々の注意を喚起する必要がある。売国主義者、朝日新聞信奉者以外の教育者、政党、組合、愛国者グループなど、世論に影響を及ぼす立場の人間は、絶えず自らの責任を自覚しなければならない。

・「敗北主義」それは猫なで声で最も崇高な感情に訴える。アジア諸民族間の協力、世界平和への献身、愛のある秩序の確立、相互扶助、戦争破壊殺戮の恐怖...
そしてその結論は、時代遅れの軍事防衛は放棄しようということになる。
朝日新聞は、サヨク的な人道的感情によって勇気付けられた記事を書きたてる
日教組に支配された学校は中国朝鮮との妄想的友情の重んずべきことを教える。
サヨクの蔓延した教会は、福音の慈愛を説く。~汝殺すなかれ~
この宣伝は最も尊ぶべき心の動きをも利用して、最も「陰険」な意図のために役立たせる。
日本人はにせ平和主義者が竹島侵略、尖閣侵略を正当化し、軍武装するのをやめないでいることを確認している!われわれの信念は誠実なものだ。われわれは誰一人殺そうとするつもりはないが、ただ正当防衛を確保しなければならぬ。われわれが武器を使用せざるを得ないことがないように!小鳥を捕らえるわなに、おびき寄せられないようにしよう!

投稿: JSF | 2006/02/22 00:29

朝日新聞の偏向・捏造・曲解報道を楽しむ?専門のサイトが多々ありますね。
みなさん頑張っておられるようです。参考に。
↓朝日新聞を今すぐ購読したくなる資料集
http://www.asahicom.com/
↓検証朝日新聞報道
http://www.geocities.jp/tamacamat/index.html
↓電波よ永遠なれ (朝日が好む投稿記事の事例集)
http://www.hi-ho.ne.jp/inverse/legend.htm
そういえば新聞に採用されるのは、教師の投稿(権威のつもりか?)が多いような気がしますが、さて?

投稿: 岩手の田舎人 | 2006/02/22 01:54

旅行で海外に行って、美しく暮らしやすそう(福祉国)だと感じても、日本以外の国に住めば、税金(消費税も)の高さや所得格差の大きさ・失業率の多さに、すぐに気付くと思いますよ。
世界的な高齢化の中で、ジニ係数(所得格差)を下げろと騒ぐ事は、老後の豊かな生活のために今すぐに税金を上げろ!と騒いでるのと同義だと気付いてないんでしょうね。こんな連中に限って消費税上げの問題になった時に、声高々に反対する。本末転倒の連中です。

投稿: NZ life | 2006/02/22 05:28

 こうしたブログなどで中国の現状が広く知れわたっている以上、中国様万々歳の記事がなかなか書きにくくなった。そんなわけで、日本も同様なんだよという記事をねつ造してまで書くようになった。ということなんでしょう。まぁ「朝日」正常運転の法則ですね。
 ところで講談社インターナショナルから「中国はいかにチベットを侵略したか」という本が出ましたよ。私は別に講談社の回し者ではないんですが、いい本です。中共の本質を知る上で実に参考になります。とにかく出版界はがんばってますね。

投稿: duzhe | 2006/02/22 09:06

ジニ?痔に効く薬かな、なんて新しい材料を自分の都合で出してくるのが、過去GHQ検閲で新聞紙の供給を止められた時からの朝日の方針。

インテリ、戦後流行の骨抜き野郎達の合言葉
喧嘩も出来ない、口論泡を飛ばすが、叩けば暴力は止せ、ペンは暴力より強い?、暴力に一番弱いくせに数を頼んで民主主義。

戦前、戦中、戦後の記事は全部見れる、朝日新聞の捏造、新造、歪曲、誤報記事、戦前、戦中、戦後、見事一貫しているのは「時代に迎合」、戦後は東京裁判史観に齧り付き、日本を評価してきたから、時代に取り残されてきつつ有る、初めての経験見ものですよ。

朝日には日本の戦争は全てが悪で侵略~、
日清、日露、日米、日本が自分より小さい国を開国以来、痛めつけた事が無い国だ!と云う単純な事が未だに理解できていない、稀なアホウマスコミ。

投稿: 猪 | 2006/02/22 13:08

最近の所得格差を煽るマスコミの論調にはうんざりしています。確かにIT企業家のように若くして巨万の富を得る人が登場し、ニートが問題視され、所得の格差が広がったような印象を受けますが、ジニ係数を見る限り、それ程所得格差が拡がっているわけでもない。
私は、資本主義による自由競争の下、ある程度所得格差が拡大しても仕方がないと思っています。今までの「一億総中流」という社会が普通ではなかった。能力のある者も無い者も、同じ報酬では、能力のある者に対して不平等だと思います。結果の平等では、人間から努力と向上心を奪うことになるし、それは日本の社会にとっても損失になると思います。
だから、安易に「所得格差」を煽る論調には賛同できません。

投稿: なつなつ | 2006/02/22 15:05

皆さん、こんにちわ。
コメントありがとうございます。

人間社会が平等になることは永遠にない。
格差があるからこそ人間が進歩・成長する。

ただ、真の弱者、つまり自助努力をしても及ばない人たちには社会的援助が必要だと思います。
交通遺児とか難病の方とか重度の心身障害を抱えておられる方とか。
ただ、怠け者に税金を渡すようなことがあってはならない。

国民年金をまじめに払ってきた方の老後の収入が、生活保護者の3分の1なんてのは、はっきり言って「異常」です。

投稿: 坂 眞 | 2006/02/22 15:35

△インターネットで見た。のですが
[年次改革要望書]
http://japan.usembassy.gov/j/p/tpj-j20041020-50.html#mineika-s

近年の郵政民営化を初め、ほぼこの要望どおりに改革?が進んでいますが、
日本は米国にちゃんと対案を提示しているのでしょうか?
これは相互に要望書を提示するずですよね・・・

投稿: 誰が為の改革? | 2006/02/22 20:12

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