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2006/04/10

国連分担金を保留せよ!!!

日本が唱える国連分担金の見直しが立ち往生している。
負担増となる中国とロシアが反発し、国連での議論が進まないためだ。

日本政府は3月上旬、国連の通常予算である分担金(年間総額約19億ドル)の2007年以降の見直しに関し、(1)安全保障理事会の5常任理事国の負担割合に「3%または5%」の下限を設ける(2)3年ごとの負担割合見直しを経済情勢に応じて毎年行う――
ことを柱とする案を、国連総会第5委員会(行政・予算)に提出した。安保理常任理事国に対し、「拒否権など強い権限を持つ以上、予算上も相応の責任を果たすべきだ」とし、一定以上分担金を負担させるのが最大の狙いだ。具体的には、約2%を負担する
中国、約1%のロシアの負担増となる内容だ。

米国もその後、中露両国の負担を増やす別の案を提出したため、両国は強く反発した。第5委員会は見直しに際し、通常は3月中に、具体案をまとめる分担金委員会に検討を求める決議を採択する。しかし、中露両国が決議採択に反対しているため、議論の場を移さないまま、第5委員会は近く閉会する見通しだ。

金田勝年外務副大臣は6日の記者会見で、「一部の国が従来の慣行に反し、分担金
委員会への送付に反対し続けた。誠に遺憾だ」と中露の対応を批判した。

日本は、国民総生産(GNP)などを基に算定した本来の負担割合は14.7%だが、途上国割引分を肩代わりしているため、04~06年は19.5%(年約380億円)を負担。政府が分担金見直しに熱心に取り組むのは、こうした不公平の是正が第一の目的だが、日本の果たしている重い役割をアピールすることで、“悲願”の常任理事国入りの機会を
探る狙いもある。しかし、「外堀」と位置づける分担金改革が暗礁に乗り上げ、「本丸」の常任理事国入りは道筋が見えないのが現状だ。

国連分担金の見直し暗礁、日本提案に中露が反発
(2006年4月9日 読売新聞)

国連分担金は、各国の国民総生産(GNP)などを基に算定されることは知っていた。2004~06年の我が国の分担率が19.5%(年約380億円)であることも。
しかし、それにしてはおかしいなあと思っていた。

2004~06年の分担割合は、1位米国22%、2位日本19.5%、3位ドイツ8.7%、4位英国6.1%、5位フランス6.0%、6位イタリア4.9%、7位カナダ2.8%、8位スペイン2.5%、9位中国2.1%、10位メキシコ1.9%となっている。ちなみに韓国は1.8%で11位、ロシアに
いたっては1.1%で16位である。

現在の日本の分担率は、EUの3大国(独、英、仏)の合計(20.8%)とあまり変わらない。アメリカを除く現常任理事国4ヶ国(英、仏、中、露)の合計(15.3%)をはるかに上回っている。
国連分担金ばかりではない。PKO予算においても約20%を分担している。ここにおいても日本の分担率は、米国を除く常任理事国4カ国の分担率の合計(18.4%)よりも大きいのである。

各国のGNPのデータが見当たらないので、2004年の国内総生産(GDP)を比較してみる。すると、米国は我が国の約2.5倍、ドイツは我が国の約58%、英国は約45%、フランスは約44%、中国は約35%ロシアは約12%。
つまり、国力に応じた負担という原則に立てば、我が国は米国の半分以下、ドイツの1.7倍、英国やフランスの2倍、中国の3倍程度でなければおかしい。

にもかかわらず、実際の我が国の分担率は、米国よりやや少なく、ドイツの2.2倍、英国やフランスの3倍以上、中国の9倍以上になっている。
これは、「途上国割引分」を我が国が一手に引き受けているという現実を示している。
つまり、「日本は黙ってカネだけ出してりゃいい」と言われているようなものだ。
なぜ、こうなったのか?私は、我が国及び我が国民の「国連幻想」、「国連信仰」も大きな影響を与えていると思う。
国連分担金をたくさん負担する、ODA(政府開発援助)をたくさん出す、それが国際貢献だと勘違いしている節が国にも国民の中にも間違いなくある。

国連は、発足時は連合国=戦勝国の「連合」。今は、「戦勝国の=米国」の意に沿わない弱者=途上国の「連合」。大国の思惑と、途上国の打算に振り回され、地域紛争ひとつ解決できない。そして我が国は、ドイツと並んで未だに「国連の敵国」扱い。
事務局には、非効率と縁故主義が蔓延し、途上国首脳の利権の巣窟になっている。
こんな国連の、どこに期待するのだ!!!

まあ、私は、カネを出すなら応分に口も出す、という立場に立つので、我が国が国連の安保理常任理事国をめざすことを支持している。
が、中国やロシアのようなルールを守らない国がのさばり、我が国の行く手を妨害するようであれば、常任理事国問題に見切りをつけてもよいと思う。
そして、「途上国割引分」の約5%は負担しない、拠出を保留すると宣言してやればよいのだ。我が国は「打出の小槌」ではないと!!!
そうすれば、傲岸不遜な国々も、腐敗・堕落した国連事務局も、我が国のことを多少は見直すであろう。
讀賣新聞は「日本が唱える国連分担金の見直しが立ち往生している」などと無責任な書き方をしているが、このままズルズルと引き延ばされるのがもっともよくない。

一度くらいは毅然とした態度を取るべきである。「たかが国連」なんだから!!!

参照1:2004-06年国連通常予算分担率・分担金
参照2:世界各国の名目GDP

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政治(国際)」カテゴリの記事

コメント

管理人さん、素晴らしいご意見です。とくに「たかが国連なんだから!!!」は、まったくそのとおり。現在日本は1000兆円の借金を抱えて、困っています。医療費も3割にアップし、子供の貧困による学力格差は深刻です。「ない袖は振れない」わけです。結局カネをとられ、「おまえは黙ってろ!」と恫喝されるアホ坊みたいですね。毅然とした賢くしたたかな日本を復活させたいものです。

投稿: 普通の国民 | 2006/04/10 18:47

私は別の意味でも、常任理事国になる事を望んでいます、それは中共対策。国連の敵国条項を削除し、常任理事として中共と肩を並べる事が最低限の対策(国連を脱退するという究極の手段もありますが)。いつまで(戦後60年)経っても敵国・敗戦国では、唯でさえ近隣国(勝ち組だと思ってる様だが全く違う国々)がタカリ屋だらけなのに、国連加入及び高額納税では意味をなさない。
坂さん言われる、「国連分担金を保留せよ!!!」には大賛成。腐敗しきった国連を威嚇、ぶち壊し再構成する事が正しい道かも知れません。

投稿: NZ life | 2006/04/10 19:20

どうも。初カキコです。
国連は「国際連合」の略だと言われてますが、WWⅡの「連合国」そのものであることを忘れてはいけませんよね。

日本はいまでも、枢軸国なのですよ。特に常任理事国にとっては。

投稿: 全米が泣いた | 2006/04/10 21:34

今ですらGDPに応じた拠出額になっていませんので、外貨準備高一位の国に応分の負担をお願いして、枢軸国のわが国は、ドイツと同額ということでお願いしましょう。w


投稿: 正成 | 2006/04/10 22:21

>国連分担金をたくさん負担する、ODA(政府開発援助)をたくさん出す、それが国際貢献だと勘違いしている

全くです。金(ODA)を安易に与えることによって相手は逆に甘えてしまっているように見えます。良くないですね。相手のためにもなりません。
国連の存在意義もあまり見いだせないこの頃です。
少なくとも国連に「正義」はないでしょう。

投稿: 法大生 | 2006/04/10 23:41

一党独裁で言論・報道の自由を保障できない後進国が拒否権を持ち続ける組織に、どんな意味があるんでしょうね。中国は、国連が紛争後の各国で行う民主化プロセスにおいてどんな貢献をしているんでしょうか。常任理事国は、少なくとも総選挙で国の代表を選んでいる国に限定して欲しいです。途上国の代表が必要というならインドのほうが資格があるでしょう。

分担金を払わなかったら、国連を破壊する軍事行為に等しいって攻撃されちゃうかもしれないですね(汗)。なにしろ、日本はいまだに敵国ですから。。。

とにかく、日本は民主国家。国民が納得しない税金からの巨額の拠出はできないということを明確に主張すべきでしょうね。

投稿: ゆみこ | 2006/04/10 23:43

アメリカ、イギリス、オーストラリアあたりと一緒に
国連脱退というのも一つのオプションとして
考えるべきですね。

ロシアや中国と一緒に協調していく意味がわからない。

投稿: ろろ | 2006/04/11 02:22

財政赤字を1,000兆も抱えているわが国に対して巨額の負担金を課しながら、わが国では不可能な宇宙開発まで成しえた中国やロシアの負担増額が許されないとは、到底承服できない!!! と、一度ぐらい総会で叫べよ! それ位やらないと、国際社会には伝わらない。 実際、国連の活動現場で日本の金が無いと回らない現実を、少しは国連に実感させてやる必要がある。

投稿: 茗荷 | 2006/04/11 02:39

国連幻想にはウンザリですね。アナン一族がが国連を利用してフセインと裏商売をしていた事実を知ってる人間が何人いるんでしょうか?アメリカと連携して国連改革がなされないならビタ一文払わないとハッキリ圧力をかけていくべきです。
もっと言えばアメリカやヨーロッパの賛同国と一緒に別組織を作ってしまえばいい。中・露や穀潰しの途上国で何ができるというんですか。

投稿: 佐備人 | 2006/04/11 02:58

ブログ主様、
 初めてコメントさせていただきますが、こちらは毎日のように拝見し、蒙を啓かれております。
 「たかが国連」であっても、中国を牽制する手段としての常任理事国加入は賛成です。換言すれば、費用対効果が期待できなければ、「加入のための加入」する必要はないだろうとも考えます。
 中国が日本との戦争に勝利した国家でないにも拘わらず、厚顔にも常任理事国であることは多々指摘がありますが、これに関連して、私には積年の疑問があります。何故、「ロシア」は常任理事国なのか?
 「ロシア」はナチ・ドイツや大日本帝国を相手に戦争して勝った歴史はありません。勝った国家は「ソビエト連邦」と呼ばれ、歴史に消滅しました。ソビエト連邦とロシアは、国土、国民、文化・言語に連続性が認められるから、ソビエト連邦が常任理事国だったから、その地位をロシアが受け継いでいい、という理屈でしょうか?
 その理屈が通るなら、かつてロシアとガチンコ戦争をやって勝利した、大日本帝国という国があって、現在の日本と、国土、国民、文化・言語は連続しているのですが。昔ロシアに勝った日本に、国連常任理事国の資格はないのでしょうか。第2次大戦参戦国でないロシアが常任理事国に留まる正当性は、何なのでしょう?
 かつて国連の要職を務めて後に帰国し、一流大学教授を歴任した方を存じています。西欧圏生活が長い日本人によくあるように、イエス・ノーを明確におっしゃる方ですが、この疑問をぶつけてみました。話をそらされました。しつこく食い下がって問いただし続けましたが、ついに明確な回答は得られませんでした。
 私は、国連の要職を務めた人でも、この問題は突かれたくないことなのだ、と解釈しています。
 見方によっては、所詮この程度の組織です、国連は。イラク戦争に向かうアメリカに何の影響も及ぼせませんでした。ですから、私は上記のように、費用対効果を勘案の上、モト(国際社会での信用や発言力・影響力含め)が取れるなら常任理事国入りを狙うべきと考えます。

投稿: Kimi | 2006/04/11 09:08

管理人様
私が思っていたことを明快に喝破していただき、すっきりした思いです。
常日頃思っているのは中国の嫌がらせとしか思えない、常任理事国反対、その割には自分は「発展途上」といって憚らない厚顔無恥ぶり、挙げ句の果てには負担金増額反対。いったい中国は何様?。
経済発展をある程度成し遂げ、国力も相応についたのだから、負担金増額には応じさせるべき。
3%でも、かなり日本側としては譲歩した方だと思いますよ(私なら常任理事国には10%要求しますけど・・・)
それを増額反対とは・・・常任理事国のメンツというものはないのでしょうかね?
自国のメンツにはこだわるが、連合のメンツなんてどうでもイイと思っている輩の多いこと多いこと・・・

投稿: joker | 2006/04/11 10:04

もう黙って半額くらい不払いにすればいいんですよ。
「今払えません」とか言って。
その分で直接各国に援助した方がなんぼかいいでしょう。
いい加減お人よしは止めてほしいです。

投稿: hana | 2006/04/11 12:44

少なくとも国連分担金はGDP比で単純に割り振るべきです。
それが公平さだと思います。

私は先進国は発展途上国に経済的援助の手を差し伸べるべきだと思っています。
ただいまのような非民主国家である中共が常任理事国であったり、非人権国家が人権委員会を形成したり、国連官僚の腐敗汚職が蔓延している現状では、先進国の善意(資金)を国連に託すことに疑問を感じています。
日本は国連幻想を捨て去るべきです。
発展途上国への経済支援は直接国連を通さずに当事国に行うべきだと思います。

投稿: yuki | 2006/04/11 13:34

国連だけじゃないですよ。

世界銀行やアジア開発銀行に、日本は幾ら払っているのでしょうか?アメリカは世銀で不正をしている(プールされた資金を貧困国の人々のために使っていない)と、つい一昨日、アメリカのCNBCの番組で、元世銀のスタッフをしていたアメリカ人が、告発していましたよ。そんな組織に日本は、幾ら盲目的に払っているのでしょう?

投稿: 本当に | 2006/04/11 13:47

それから、アフリカやイランへの、債務放棄。。。
ブレアがブッシュに持ちかけて、英字新聞は2人の手柄として書きたてましたが、実際に一番債務放棄の金額が多かったのは、日本ではありませんか?ところが日本人の貢献として、国際的に報道も認識もされない(日本国内でさえも、そうした視点で報道されない)。

国連の分担金も、これほど不公平な責務を、第2次大戦後、半世紀以上経ち、戦争と無関係な世代の日本人が主流になっても、黙々と不条理な負担を強制させられている。常任理事国のほとんどが、第2次大戦後、他国に軍隊を送って殺し合いをしたというのに、日本政府は、その責任を追及して分担金の計算をご破算にすることもしない。支払いを止めて抗議すべきです。

投稿: 本当に | 2006/04/11 13:50

そして日本人の納税者が知らない間に、外務省が勝手にODA増額だの、他国への巨額支援金を決めてしまう。というのも外務省内に、戦勝国のエージェントとして働く、黒い目をした外国人が配置されているからでしょう?

日本人の金を勝手に、しかし「合法的に」使い込むために彼等がいる。そして青い目の外国人は、取引として、黒い目の外国人が、日本へ移住したり外国人投票権を得ることへの、間接的な支援をする(OECDが日本は移民が必要だ、とかの提言を出したり)するわけです。  彼らは、グルですよ。

ただ、日本の一般大衆が気づいて声を上げることで、事態を変えることは出来ると思う。アメリカは中南米で反共のため独裁者を支持し、一般大衆が何十万人も殺されるのを、「見て見ぬフリ」をした。けれど世界の一般人が気づいて抗議を始めたら止めました。そこが、アメリカが中共や北朝鮮より、betterである理由です。

日本の一般大衆が抗議の声を上げれば、民主主義を標榜する世間体もあって、渋々でも行動を起こすのが、英米のはずです。

投稿: 本当に | 2006/04/11 13:56

管理人さんや「本当に」さんのご主張に150%同意です。

財政赤字で苦しんでるときに、金持ちぶって分不相応な国連分担金を支払い、ODAをばらまいてきたのは官僚が国民のお金でいい格好をし、政治家が利権をむさぼってきたためではないでしょうか。

マスコミの怠慢で今まで国民に隠されてたけど、ネットの普及で、もうそうはいかんざき!(←古いか)

一般大衆の一人として、私も声をあげます。具体的には官邸や自民党にメールするつもり。

投稿: UFO | 2006/04/11 16:25

皆さん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。

皆さんも激しくお怒りのようで(当たり前か)
で、小沢新代表、横路氏と組んで、国連用の部隊を作るとかのたまわれていますね。
国連といえば、何か「崇高」であるような錯覚をしている。
こんな御仁たちが「国連幻想」「国連信仰」を撒き散らしてきたのです(笑)

渇っ!!!

投稿: 坂 眞 | 2006/04/11 19:17

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