麻生太郎の転向
↓
麻生太郎外相は11日午後、福岡県北九州市での記者会見などで、中国の胡錦濤国家主席が条件が整えば訪日したいとの意向を示したことを評価した。
麻生氏は、胡氏が3月に日本の友好7団体との会談で、友好発展が日中の利益に合致すると表明したことを踏まえ「訪日に意欲があることは3月の話を裏付けている」と歓迎、「何を条件にしているか今から詰めなければいけない」と指摘した。
一方、凍結していた2005年度分の対中円借款解除に関連し「(日中間に)何かことが起きたら、残りの2年間止めなければいけない。友好関係が維持されるのが一番の
希望だ」と述べ、対中円借款を終了させる08年までの間に再凍結の可能性があるとの認識を示した。
暗礁に乗り上げている日中歴史共同研究については「共同研究を双方でやらないと、言い合っているだけで、歴史は風化して分からなくなりかねない」と述べた。〔共同〕
外相、中国主席の訪日言及を評価
(2006/06/11 日本経済新聞)
上記の報道、TVニュースでも見ましたが、麻生外相は、完全に方針転換しましたね。
私は昨日のエントリーで、
中国外務省の劉建超報道局長も5月25日の定例会見で、「麻生氏は中国が中日関係を改善、発展させる過程で協力する必要のある重要な相手だ。会談は関係の改善、
発展に有益だった。双方が共に努力して主要な障害を除くなど、いくつかの共通認識に達した」 (2006/06/03 毎日新聞)と述べ、麻生太郎外相を露骨に持ち上げて見せた。
と書きましたが、冒頭の日経新聞の報道は、この劉報道局長の発言とリンクしていると言ってよいでしょう。
麻生外相は、「何を条件にしているか今から詰めなければいけない」ともったいぶって
いますが、以下の劉報道局長の発言を読めば、「条件」は一目瞭然です。
↓
外交部の劉建超報道官は25日の定例記者会見で、カタールでこのほど開かれた中日外相会談について記者の質問に答えた。
――麻生太郎外相にはこれまでに中国を失望させるような言論が何度もあった。カタールの会談で中国側は、麻生氏の意見や態度を変えることができたか?
麻生氏は日本の外相であり、中日関係を改善、発展させようというプロセスにおいて、中国が協力すべき重要な「同僚」だ。今回の外相会談は中日関係の改善と発展にとって有益なものだった。李肇星外交部長と麻生外相は会談のなかで、双方が共に努力し、中日関係の改善と発展の障害を除去すること、そのほかの分野での協力を強化することなどを含めた認識で一致した。われわれはこれに対し、プラスの評価を
している。繰り返しになるが、中日関係の根本的な問題は歴史問題、
とりわけ日本の指導者たちによる靖国神社参拝の問題だ。
外相会談「中日関係に有益だった」 外交部報道官
(2006/05/26 人民網日本語版)
つまり、胡錦濤訪日の「条件」は「日本の指導者たちによる靖国神社参拝の問題」以外にないわけです。こんなことは政治のシロウトだって解ります。
対中円借款についても、「(日中間に)何かことが起きたら、残りの2年間止めなければいけない。友好関係が維持されるのが一番の希望だ」と言ってますが、これも「中国に対し、また援助するのか。正直言って分からない」(2006/06/06 讀賣新聞)、「官房長官と外相に『本当に援助するのか』と質問した」(2006/06/06 朝日新聞)という、中川昭一農水相に代表される自民党内の「対中原則派」にたいする釈明以外の何ものでもありません。
日中歴史共同研究については「共同研究を双方でやらないと、言い合っているだけで、歴史は風化して分からなくなりかねない」(爆笑)のだそうです。
「南京で30万人が日本軍により虐殺された」という歴史上の「事実」を我が国が認めない限り、中国が納得しないのは火を見るより明らかです。
「共同研究」の結果、何が期待できるのでしょう???風化する歴史って何なのでしょう???
私は麻生氏の立場が極めてよく解ります。所属する派閥は河野洋平衆院議長を除けばわずか11人。総裁選の必要条件・推薦人20人にはるかに及びません。
また支持率も、5割近い安倍晋三氏や2割を超えた福田康夫に対してわずか一桁。
完全に埋没しています。
党内の支持基盤も広がりがなく、河野派以外は「士志の会」で行動を共にしてきた古賀誠氏や高村正彦氏を頼る以外にありません。古賀氏や高村氏は、名立たる「反小泉」であり「親中派」です。
古賀氏らは、以前から、小泉首相の改革路線の継承を唱えていた麻生氏に対して、「戦略を変えるべきだ」と迫っていました。安倍氏に対抗するためには、「内政問題や
アジア外交などで独自の政策を打ち出すべきだ」という考えに基づくものです。
要は、麻生氏は総裁選を前にして「背に腹は変えられない」=「大事のためには、小事にはかまっていられない」と思ったのでしょうが、本当にそうなのでしょうか???
極めて疑問です。
まあ、今日はここまでにしておきます。
「麻垣康三」の中で、もっともよく知っている政治家だけに、心中は痛いほど解るからです。
【追記】
上記のエントリーには不正確な点があるので補足しておきます。
麻生外相は、胡錦涛が「ポスト小泉が靖国参拝しないことを日本訪問の条件と示唆していること」については「そんな感じはしない」と一応否定しています。
ただ、自身の「靖国参拝」について歯切れが悪かったことや中国外務省の劉報道官の発言と併せて、私は「麻生外相は、完全に方針転換した」と受けとめたのです。
【特記】
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コメント
ショックです!!靖国神社を取引の対象にするなんて!!
何か理由があるはず・・と思いたい。
でも、それでも嫌だ!!! これは絶対ゆずれない!!!
せっかく小泉さんが道筋つけたのに・・・
麻生さん、私は買ってたんだけどな。
頼みの綱が安部さんだけになってしまった。
ああショック!
(安部さんを先に総理にする為??わざと??と思いたい)
投稿: ねねこ | 2006/06/12 13:25
やはり河野グループにいるがための、負の面が出てきてしまったのでせうか。個人だけを見れば安倍氏よりも首相になっていただきたい人物なのですが、そのためにはオノレの信条と相反する人たちを取り込まなくてはならないという現実。現実のためには信条を曲げる、というのであれば、首相になった時にも同じ行動を取らないとも限りません。もし麻生氏が本当に転向したということであれば、もはや安倍氏しか選択肢は残らないということになります。いや参った。
投稿: KWAT | 2006/06/12 15:27
>山崎氏の盟友である加藤紘一元幹事長も「靖国問題が解決すれば日中問題の7割は打開される」(2005/07/28日 産経新聞)
この認識は結論だけはとても正しい。但し加藤紘一はその中身を正しく理解していない様なのだが(笑
中国共産党の靖国攻撃の目的は「屁理屈でも何でも、欧米を巻き込まない形で日本を政治的に屈服させ、アジアの盟主が中国である事を世界に知らしめる、更に日本人をして敗北感に浸らせる事。そしてその結果としてのフィンランド化を達成する事」である。
こうなれば日本は二度と常任理事国に立候補しないであろうし、日米同盟も破壊できる。しかも一銭も使わずに、だ!
そうなれば他のアジア諸国もG7も日本を見限り、アジアの事は全て中国共産党が決定するのだという世界潮流が決定的になる。そして加藤ごときはこの事が全く理解出来ない。
あるいは野中の「アジア機軸通貨は人民元か韓国ウォンで」という発言に見られる様に、「アジアのリーダーとしての日本の役割を全否定する気分」に汚染されているのである。さすがは元外務官僚だわな(嘲
麻生氏については、まだペンディング。中国共産党官僚の言う「歴史云々、靖国云々」は「それにつけても金の欲しさよ」の類であるからである。麻生氏が首相の靖国参拝はけしからん、と明言するまでは判断できない、という事で。
第一「敵の機関紙」ですからね(笑
投稿: ペパロニ | 2006/06/12 16:18
方針転換したのが本当であればとても残念です。
阿部さんよりどっしり感があったので期待していたのですが・・
投稿: グリフィス | 2006/06/12 16:33
政治はきれいごとではない。百鬼夜行の世界。それは百も承知。しかし、総理になるために、右顧左眄し、信条も曲げるというのなら、本末転倒。私利のために公は捨てるということに他ならない。民は愚にして賢。外見をいかに繕っても必ずばれます。麻生さんともあろう方がそれくらいのことがわからないはずはないと信じたい。断じて行えば鬼神も避くとか昔風にいってもせんないことながら、小泉さんが数々の失策にも関わらず高支持率を維持しているのは彼の頑固さにもあると思うのですがね。靖国に行かないとなれば、要するにシナ人の下につくということを表明したに等しい。
投稿: まつ | 2006/06/12 16:45
ちとよくわかりませんが、麻生さんは少なくとも半年くらい前から首相になったら靖国参拝しない派でしたよね。まあ、それはそれでいいんじゃないかと思いますけど。もちろん私は参拝賛成の安倍派ですけど。
共同歴史研究についての真意はよくわかりませんが、別に南京事件を飲むという意味ではないと思いますねぇ。
先日たかじんの委員会と言う番組で黒白二元論が日本を覆っていて、それは危険な兆候だという話がありました。もしこのエントリが、麻生太郎という政治家自体にNOを突きつけているのだとしたらちょっと悲しいですね。(首相候補としてNGという意味なら、わかりますが)
投稿: ぱ2 | 2006/06/12 16:46
町村・麻生は歴代の外相の中でも媚中派ではない人だと期待していました。
麻生さんが総裁選で推薦人20人を集めるのに四苦八苦していることは判りますが、媚中派になることは国民の支持がごっそり落ちることになります。
国民の支持が無ければ仮に自民党総裁になっても、自らの思い描く政策など何も出来ません。
小泉首相は「私は日中友好論者だ」と国会質疑で答弁しつつ靖国参拝を継続してきました。
その小泉首相は退陣間際だというのに現在も50%前後の支持率を保っています。
そんな小泉さんの勝負勘みたいなものを麻生さんにも是非見習って欲しいです。
投稿: yuki | 2006/06/12 16:56
本当にに驚いています。
麻生太郎外相転向。
しかも首相に成りたい為
支持者を増やしたいためだと言う。
しかしこのような方針転換は
福田氏と競合することになる上
その硬派振りを買い支持して来た
多くの支持者を失うことだろう。
この人こそ政冷経熱に耐えられる人だと考え
支持してきた支持者にどう説明するのか。
この人の言うべきことは、
戦犯分祀などでは無い。
中共とは戦争していない。
従って戦犯は居ないと言うことだ。
戦犯を認めることは
戦争もしていない相手を
戦勝国だと認めることになる。
経熱だけで十分ではないか。
一党独裁政権国家と自由民主国家とは
政冷こそが本来のあり方である。
投稿: docdoc | 2006/06/12 17:21
あらら、嫌な記事だなぁ。(笑
いつか正面から、たとえば来年の参議院選挙の争点を靖国にしてほしいくらいに思っている私からすれば、とても残念。
麻生さんの歴史認識に関しては、まとも(共感できる)と信じているんですが、媚中っぽいのは痛いです。
政治の現実は厳しく、最後のチャンスでの軌道修正演出と思ってみたり、あるいは、福田さん寄り?の支持者の票を見込んでのことであれば、と思ってみたり・・・。
とはいえ、とにかく靖国でブレた印象はまったくダメですわ。
ここはひとつ、中川農水相に引き続き頑張ってもらいたいところ。
↓ここによると中川さんは伊吹派ですが、今回は誰も出ないのかな?
http://members.at.infoseek.co.jp/koizumijyunn160rou/habatu/0.htm
中川農水相にはブレない姿勢・発言を続けてほしいなぁ。
投稿: 岩手の田舎人 | 2006/06/12 18:17
皆さん、こんばんわ。
コメント、ありがとうございます。
このエントリーを書くとき、ちょっと躊躇しましたね。
私は、麻生氏が麻生興産の社長で日本青年会議所会頭のころから知っていますから。
私の気持ちは、まさか:2割、残念:5割、「しょうがねえか」:3割といったところで別に腹は立ちません。
前回の総裁選も高村派の支援のお陰でしたし、今回も高村派と丹羽・古賀派の支援がなければ実際のところ土俵にすら上がれない。
権力闘争の現実は厳しいなあ、というのが実感です。
ひょっとしたら、戦術かもしれないという気もします。
投稿: 坂 眞 | 2006/06/12 18:55
http://blog.goo.ne.jp/nagashima21/e/06c9870364972e4043c70859c905f932
民主党が、北朝鮮難民を大量に受け入れる法案を作ろうとしています。
しかもこの議員、偽装難民のテロリストが入ってくる危険性を承知の上で、なんの対抗措置も執らずに法を通しますと公言しています。
こちらのブログでも、この問題を取り上げていただけないでしょうか。お願いします。
安倍さんが総理になったら、こんな法案破棄してくれるんでしょうか・・・
投稿: 硫黄 | 2006/06/12 19:58
麻生氏は何故仲間作りを怠ってきたのでしょうか?
名門出身であり、資金力もある。日本青年会議所にも影響があると聞きます。それにも拘らず、自分の子分がいないのは不思議でなりません。
投稿: くろ | 2006/06/12 20:02
麻生外相、マスコミ的にはタカ派のイメージなんですが、
「天皇参拝発言」「創氏改名発言」「単一民族、単一文化発言」等々
大概が「要らぬ発言」からきています。次期総理候補として
世論の支持が盛り上らないは背景にはこうした不必要な放言も影響しているのでしょう。
更に麻生さんは靖国参拝を中国が政治カード化している問題についても
「中国が(参拝を中断しろと)言えば言うほど行かざるえない。
これはタバコを吸うなと言うと吸いたくなるのと同じだ。」
などど述べています。
これなどどう考えても低次元の比喩論法で、政治家の発言としてはレベルが低すぎる。
麻生さんは中韓の靖国参拝干渉に対してきちんとした反駁をしていなし、
国民も馬鹿じゃないからその辺のところは認知していると思う。
政治家としての度量が透けて見えるから世論の支持も盛り上らない。
現時点で総理候補として無理があると思う。
投稿: クルーソー | 2006/06/12 20:12
靖国参拝しないのは自由だと思いますが、否定するのは理解できません。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060612-00000104-jij-pol
麻生氏が靖国の非宗教法人化を提唱するとは個人的にかなりショック。
そんなに神道がおいやなら、それぞれの宗教や宗派で慰霊しやすいものをつくれば?靖国には骨があるわけじゃないのだから各宗教で慰霊碑を建立してください。靖国バッシングはとても心外です。
投稿: 薬師 | 2006/06/12 21:57
いずれにしても、中国が次期総裁選にまで内政干渉してきたことは、事実ですね。
日本の政治家は中国のこれまでの態度を忘れたのか?靖国参拝や、南京大虐殺などの日本の自虐歴史への推進、日本の安保理事国の反対、ガス油田など…
日本の政治家たちは本当にバカです。
投稿: ノック | 2006/06/12 23:45
国内での人気の低さに加え、総裁選に立候補するだけの推薦人の確保を難しい現状では、毒饅頭をも食べてでも現状を打破したいのはわかりますが、靖国を政争の道具にするとはあまり賛成できません。中国の内政干渉など淡々と無視すればいいだけで、あのワンパターンの非難に対して日本人も嫌気が差してきているはずです。
ただ今回の中国の動きはある意味日本的な、自分が譲歩をすれば相手も譲歩をするという部分を対日外交に取り入れ、中国に対する日本の敵対心を和らげようとした感じもするのですがどうなんでしょうか? 日本に譲歩するというのは中国の軍部が反発する所であるので、こきんとうが軍部をかなりの部分で掌握し、名実ともに中国の主席となっただろうか。いづれにしても中共の本質が変わることもなく、また難癖をつけて訪日キャンセルするのがオチなのかなぁと。
投稿: よし | 2006/06/13 00:42
私はこのテの人間を最も軽蔑します。
いわゆる「お立場」なんですね。主義主張・信念・・・そんなものを語っていても、いざ、「お立場」になると、ころっとスタンスを変えてしまう。こういうのを仲間にしたら大変です。とたんに獅子身中の虫に早変わりです。また、こういうのには、類を友を呼ぶで似たものが集まるので、数のまとまったグループになったりするのですね。
麻生の場合、総理候補のお立場になれば、媚中の与党公明党・学会の支持、媚中派議員(=反小泉議員)の支持、経済団体の支持、外務省始め役人の支持・・なんかが得られるのでしょうね。
でも、国民は、もう二度と相手にしないでしょうよ。
投稿: miekun | 2006/06/13 01:11
麻生氏の最近の他のコメントを聞いていると、あまり麻生氏は中道保守とかタカ派といった既成の概念通りの人ではないと思っている。イデオロギーとか関係なく感覚で動いているイメージ。小泉首相に近いかあるいはもっと感覚的な印象を受ける。
例えば、靖国神社天皇参拝発言など、普通の政治家には言えないことをすらっと発言することや、台湾国発言も訂正はするものの特に悪びれている節もない。単に一国の元首が参拝してなぜ悪いとか、台湾は国と国際的に承認されていないが実質的には国であるのは当然といった、まさに本来の意味の現実派(感覚派)
個人的には、この感性は政治家にとって大事な事だと思う。今まで政治家が言明してこなかった政策の論理矛盾を実に現実的(感覚的)に処理して得た結果を発言している点は危うさもあるが、新鮮さもある。竹島を日本国固有の領土と言っておきながら日本国自体が及び腰になっている矛盾、或いは、対中ODA供与について条件を与えることを今まで誰も言えなかった矛盾などを的確に発言している。
考えてみれば、彼は実務家から政治家に転進したから、このことは当然とも思える(小泉首相が同様の感性をもっているのは変人だからかも)。
今の自民党は世襲化され、所謂政治哲学教育を受けた人が多いため、また自民党一党独裁が継続しているため、一般国民から見れば当たり前のことですら正確に判断できない或いは、判断できないような古参の政治家の圧力などがあり、非常に風通しが悪いと思う。
それを踏まえて言うなら、総裁候補中このような天賦の才を持っているのは麻生氏しかおらず、小泉首相「流」の行政改革を継続できるのは麻生氏となる気がする。
個人的には次期総裁は安倍氏が好ましいが、麻生氏もあながち捨てたものではないと思う。但しこれには条件がついてくる。一つ目は気違いじみている取り巻きを追放する、二つ目は現実的故に、歴史認識を踏まえない空虚な発言が行われるのを防止するための有能なブレーンを抱えること。この二つをクリアできれば、意外と安倍氏よりも柔軟な政権を築くことができるかもしれない。
尚、他の二人は問題外。
投稿: freedom | 2006/06/13 01:47
はじめてコメントさせて頂きます
麻生さんに流れる血は眉中派の濁ったものでは無いと信じています。
総理になるまでは出来ぬ堪忍をするが堪忍。
中国にもへいこらばった。
でも総理になったら、中国の干渉を全部踏み潰してしまう。
若しそうなったら、中国の思惑・面目丸潰れですね
投稿: オコゼマン | 2006/06/13 07:24
坂さんのコメントを読んで安心いたしました。
個人的に麻生さんで一番気になるのは、志士の会です。
古賀さんがまたのこのこ出てくると思うと鬱です(苦笑。
投稿: ぱ2 | 2006/06/13 12:14
こちらの記事に関してですが、
>日中歴史共同研究については「共同研究を双方でやらないと、言い合っているだけで>、歴史は風化して分からなくなりかねない」(爆笑)のだそうです。
これは北九州でのタウンミーティングでの発言ですが、これに参加された方によると、「風化」とは、「戦争を知っている人たちがいなくなってしまう」という意味合いだったとのこと。
また、「国内ですら歴史認識を一致させるのは無理だから、 外国となればさらに難しい、一致できなくて当たり前。 一致しないけれども、未来をどうしていくかを考えるほうが建設的だ」 とも言っていたそうです。
もちろん、俺様国家・中国と歴史のすり合わせなどできるわけがないと、私も思いますが、気になったので書き込んでしまいました。
また、以前、麻生外相が無宗教の慰霊施設について、「つくるべきだと言っている人もいる」と(映像では)話していたのに、新聞では「つくるべきだ」となっていたこともあって、最近の靖国問題の記事には、つい眉に唾をつけて読んでしまいます。
しかし、マスコミは、靖国問題が大好きですね。(涙)
総理大臣の靖国参拝は続けて欲しいですが、それが総裁選の焦点かというと、違うような・・・。
個人的には、年金、消費税&その他の増税、不法滞在の外国人による犯罪の増加などのほうが重大問題だし、これらを解決してくれる政治家に総理になってもらいたいです。
投稿: わか | 2006/06/13 12:52
皆さん、こんにちわ。
コメント、ありがとうございます。
麻生氏、昔はもっとハンサムだったのに、小派閥で苦労しているのかな???
私は、中共の機関紙・人民網のインタビューで、「(麻生氏は)中国が協力すべき重要な『同僚』だ」と劉建超報道官が語ったことにもっとも注目しています。
これは、どう受け取っても麻生氏に対する「側面支援」としか考えられません。
日本経済新聞の記事は、これの関連記事でしかありません。
対中円借款の解除も麻生氏主導だったと聞いています。
カタールで何かがあったとしか思えません。
>総理になるまでは出来ぬ堪忍をするが堪忍。
この可能性は否定しません。
投稿: 坂 眞 | 2006/06/13 14:23
やっぱりそうでしたか。
今まで中国に対して一番骨のある発言をして来た麻生外相の言動が、最近怪しくなってきたと感じていましたが、「転向」ですか。
総裁選を控えての作戦かと思っていましたが。
またぞろ中国一流の工作で落とされたんとちゃいますか?
投稿: Ponko | 2006/06/14 08:40
トラバつけさせていただきました。
麻生さんの選択は彼の立場ではもしかしたらやむをえないのかなとも思います。
日中関係改善をダシにすれば、胡錦濤が総裁選に影響力を及ぼすことができるのではないかと考えております。今度の訪日は私は実現すると思いますが、インパクトは(あまり良くない意味で)大きいのではないかと危惧します。
すいません。一回送ったのですが、送った瞬間にブラウザが落ちましたので、再送させていただきます。
投稿: 真実一郎 | 2006/06/28 07:01