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2006/06/17

バール判事を悪用する左翼オポチュニスト

毒吐き@てっく」さんが警告を発しています。


なんか、保守がよく使うインド親日論の否定がいろんなとこで行われてるよ
ラダ・ビノード・パール判事は別に親日じゃないとか、インドの独立運動に日本が協力した「美談」は嘘だとか・・・

そして、「てっく」さんは以下のマンガを引用している。
(画像はクリックすると拡大され、読みやすくなります)

これ、島耕作ですね。そう、あの「週刊モーニング」連載の人気漫画。今は、常務に出世しているようですが、十数年前は課長でした。
「課長 島耕作」、当時は人気がすごかったです。主人公がカッコいいだけではなく、ストーリーの中で描かれるサラリーマン社会にリアリティがある、これが人気の源泉だったと思います。自分の身を、「島耕作の世界」に置くことができる。

引用したマンガは、「No.29・2006年6月29日号」に掲載されています。マンガの元ネタは、3月27日発売の「エコノミスト臨時増刊『まるごとインド』」に発表された中島岳志氏の「中村屋のボースとパール判事-日本人はいつまでインドを利用し続けるのか?」。

中島氏は、自らのブログ「コールタールの地平の上で」の「お知らせ(8)」の中で、「エコノミスト」に自らの記事が掲載されることを告知するとともに、以下のように記事の動機を書いています。

パール判事は東京裁判で「日本無罪論」を説いたとして、右派ポピュリストに都合よく
利用され続けています。しかし、彼の真意は植民地期インドでの研究活動を理解しなければ、捉えることができません。また、東京裁判後は世界連邦論者として活躍した点も重要です。パール判事のご長男・プラサンタ・パールさんが、映画「プライド」の制作者に深い憤りを抱いていらっしゃることも書きました。

また、「東京裁判開廷から60年」というエントリーの中では次のようにも書いています。

パールやマイニアを都合よく利用する右派ポピュリストは、これからも登場し続けるだろう。このような論者に対しては、きっちりと批判していかなければならないと強く思う。

注:マイニア
リチャード・H.マイニア(マサチューセッツ州立大学教授)のこと。マイニア教授は、
東京裁判―勝者の裁き」(Victor’s Justice: The Tokyo War Crimes Trial)を出版し、東京裁判のあり方を痛烈に批判したことで知られる。

つまり中島氏は、「パール判事の東京裁判における『日本無罪論』が、右派ポピュリストによって都合よく利用され続けている」「しかし、右派ポピュリストの『バール判決』に対する理解は間違っている」「したがって私(中島)は『右派ポピュリストの都合のよい間違い』をきっちりと批判していかなければならない」と思っているわけです。

中島氏の言う「右派ポピュリスト」が、どういう人たちを指しているのかは解りませんが、少なくとも私=坂 眞は、その範疇に含まれている、そう思います。

私も、「東京裁判」を批判するときに、バール判事の「日本無罪論」を「利用(?)」していますからね。ただ、私に言わせれば、中島氏のような人物は典型的な「左翼オポチュニスト」であり、それこそ「きっちりと批判していかなければならない」と思うわけです(笑)
しかも、「常務 島耕作」のような影響力の強いマンガの中で、中島氏の言い分が
「正論」のごとく表現されているわけですから、無視するわけにはいきません。

中島氏の主張は、マンガの中の次のような会話にほぼ集約されていると見てよいでしょう。

「でも東京裁判の時、インドのバール判事が唯一『日本を無罪だ』と主張しましたよね」
「それも多くの日本人は都合よく誤解しています。バール判事はけっして親日的な感情から『日本の無罪』を主張したのではありません」

「ラーダービノード・バールは、日本軍が行ったアジアでの残虐行為を批判し、不必要な時期に原爆を落としたアメリカをも批判しました。そして同時に戦勝国が報復的に敗戦国を裁くことを批判したのです。それは政治的都合で法の正義が曲げられるからです。つまり、裁判そのものが無効である以上『日本は法的に無罪』という結論を下したに
過ぎないのです」

「ということは、彼は東京裁判のあり方を批判しただけで、決して日本と大東亜戦争を
肯定した訳ではないのですね」

ここで、まず指摘しておかなければならない点は、中島氏の論点のスリ替えです。
「東京裁判が正当なものであったかどうか」が、「大東亜戦争が正当なものであったかどうか」にスリ替えられています。
私がバール判事の「日本無罪論」を引用するのは、私の主張する「東京裁判の不当性」を補強するためであって、「大東亜戦争を肯定するため」ではありません。私以外の
「右派ポピュリスト」の皆さんも同じだと思います。

「大東亜戦争は正義の戦争だった。だから、それを『犯罪』として裁いた東京裁判は
無効である」そんな主張、私はまったくしていないし、他の方のブログでも、そういう主張を見かけたことはありません。
にもかかわらず、バール判事は「裁判そのものが無効である以上『日本は法的に無罪』という結論を下したに過ぎない」のであって、「決して日本と大東亜戦争を肯定した訳ではない」と言う方向に結論を持っていく。

私は(そして、おそらく他の方も)、東京裁判は「戦勝国が報復的に敗戦国を裁いた
もの」であり、「根拠となる条例も『事後法』」で、「判事には中立国を含まず、連合国
(戦勝国)の人間のみで構成されており」、しかも 「典型的な条例違反国であるソ連が裁く側の一員だった」などの理由から「東京裁判は無効である」「戦犯など存在しない」と主張しているのです。
そして、「バール判事の『日本無罪論』」が私の主張に合致する。だから、それを引用するのであって、「右派ポピュリストによって都合よく利用され続けている」という中島氏の言い分は、「与太郎の言いがかり」に過ぎないと断言します。

マンガの中の会話を素直に受け止めると、中島氏自身が、「裁判そのものが無効である以上『日本は法的に無罪』」というバール判事の「結論」には異を唱えておりません。逆に言えば、「異を唱えられない」からこそ「結論を下したに過ぎないのです」と言って、バール判事の「日本無罪論」の持つ「重み」を貶めようとしているのです。

大東亜戦争に関して言えば、当時の我が国からすれば、国家の生存と発展(自衛戦争)、欧米列強によるアジア支配の打破(アジア解放戦争)という両面を持っていました。が、これは主観であって、客観的に見れば、欧米列強との「植民地争奪戦争」だったと言ってよいと思います。
したがって、当時の戦争指導者たちには、主観的にも客観的にも「侵略」などという意識は皆無でした。

近代における戦争で、「自衛戦争」はあっても「侵略戦争」などありません。
実際に、東京裁判で「日本の侵略」を裁く側にいたフランスやオランダは、裁判の最中も「アジア再侵略」を行っていました。

オランダがインドネシア独立軍と停戦協定を結ぶのは、裁判判決の翌1949年。フランスは、54年のディエンビエンフーにおける軍事的大敗までベトナムの再植民地化を諦めませんでした。
このときのフランスやオランダにとっては、これは「侵略」ではなく、自国の領土と権益を防衛するための「自衛戦争」でした。

確かに、中島氏が指摘するように、「ラーダービノード・バールは、日本軍が行ったアジアでの残虐行為を批判」しています。が、バール判事は、それ以上に欧米列強の「アジア侵略」を非難しています。そして東京裁判は、欧米列強の罪悪を正当化するための
ものであると・・・
(以下、抜粋)

要するに彼等(欧米)は、日本が侵略戦争を行ったということを歴史にとどめることによって自らのアジア侵略の正当性を誇示すると同時に、日本の過去18年間のすべてを罪悪であると烙印し罪の意識を日本人の心に植えつけることが目的であったに違いがない。
東京裁判の全貌が明らかにされぬ以上、後世の史家はいずれが真なりや迷うであろう。歴史を明確にする時が来た。そのためには東京裁判の全貌が明らかにされなくてはならぬ。・・・これが諸君の子孫に負うところの義務である。

田中正明著 「パール博士のことば 子孫のため、歴史を明確に正せ

つまり、中島氏は、自分こそバール判事を「都合よく利用し続けている」訳です。
「彼(バール判事)は東京裁判のあり方を批判しただけで、決して日本と大東亜戦争を肯定した訳ではない」と・・・
が、バール判事は「欧米列強とその戦争」を肯定した訳でもありません。むしろバール判事の怒りは、欧米列強の「非道」に向けられていることは、各種資料を冷静に判断すればすぐに解ることです。

にもかかわらず、裁かれた側の「大東亜戦争」だけを取り上げて、裁いた側の欧米列強の「侵略」には言及しない。
バール判事の「日本無罪論」の背景には、この「裁いた側の欧米列強の『極悪非道な侵略』」があったことは疑いの余地がありません。

東京裁判の首席検事であったジョセフ・キーナンの次の言葉に、この裁判の本質が
如実に示されています。
キーナンは、「南京虐殺」の責任を取らされて絞首刑になった松井石根陸軍大将を前にして、「この裁判の原告は文明である」と大見得を切りました。
つまり文明=連合国が野蛮=日本を裁く、これが彼らの立場であり意識だったのです。

これに対して松井大将は、アジア、アラブ、アフリカを侵略し、植民地化した西欧帝国
主義の戦争と、我々日本が戦った日清、日露戦争をはじめとする大東亜戦争は、同じ戦争といっても本質的に違う。欧米の侵略戦争は「文明に添った」戦争で、日本の戦った戦争は「文明への反逆」であるとでも言うのか、と強く反駁します。

まるで中島氏は、「この裁判の原告は文明である」と言い放ったジョセフ・キーナンのようです。松井石根大将のような、当時の日本人の視点が、まったく欠落しています。

中島岳志氏は1975年生まれだというから、まだ若いですね。歴史を皮相的にしか捉えていない。世界史的観点からの考察に欠けており、奥行きがありません。
「島耕作」の著者、弘兼憲史氏は、典型的な「団塊の世代」「全共闘世代」ですから、
こういう思考・論法に取り込まれるのも無理はないと思います。
この世代にとって「大東亜戦争」は「悪」ですから(笑)

なお、私は戦争指導者は「戦犯」ではないが、日本国を破滅に導き、320万人もの国民に犠牲を強いたことの責任からは逃れられないと思っています。

関連エントリー:再びA級戦犯について

【特記】
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靖国」カテゴリの記事

コメント

「なお、私は戦争指導者は『戦犯』ではないが、日本国を破滅に導き、320万人もの国民に犠牲を強いたことの責任からは逃れられないと思っています。」

20年ほど前に法務大臣を務めた秦野章氏の発言で
「国会議員というのは実に下らない連中が多い。思えば、昭和15年に時流に棹さした斎藤隆夫議員を他の代議士たちは見捨てた。国会議事堂を埋めていた国会議員たちは、ごく少数を除いて戦争に反対せず、翼賛選挙に協力して歳費を食んでいた」
というものがありました。

敗戦責任ということで考えれば、A級戦犯とされた人と同じかそれ以上に、国会議員と新聞社の責任を問わないわけには行きませんね。全く責任を問われずに戦後をのうのうと生きた分、さらに悪質です。

投稿: おやじ | 2006/06/17 20:00

こんばんは、坂さま。

中島氏はパール判事がいう、「このような苛酷な要求(ハル・ノートのような要求)を突きつけられたならば、地中海の小国モナコであっても、銃を執って立ち上がるだろう」というのをご存知なのでしょうか。というか、本当は知っていても無視なのでしょうけどね。『事後法』による遡及など、法でなくリンチ同然ですね(ナチスは戦前・戦中を通し、一党独裁でしたが、我が国では何度、首相が変わったことか)。

反日隣国人も、反日本国人もそうですが、本当に歴史というものが分かっていないと思います。歴史とは、日本と中国、日本と朝鮮、などいう1対1の関係ではなく、1対nの関係の上で成り立っているのに。もう少し、視野を広く見るべきでしょうね。
(某国は、日本に一時占領されたことは非難しますが、数年前まで、マカオ・香港を租借していた事にはスルーなのも、ある意味笑えますが。)

戦前、アジアの多くは植民地であり、戦後、独立を成し遂げたのを見れば、どちらが勝者で、どちらが敗者であるかは、見れば分かりますが。戦後、元日本軍の兵で、アジアの独立運動に、命を懸けた先達もいらっしゃいましたね。

これは、余談ですが、中島氏のような方は、インドは民主主義国家であることすら、正確には認識していないのでは、と思います。

投稿: Mars | 2006/06/17 20:06

「バール判事はけっして親日的な感情から『日本の無罪』を主張したのではありません」
 この箇所から冷静に客観的に東京裁判を見ている事が読み取れます。

「決して日本と大東亜戦争を肯定した訳ではないのですね」
バール判事が肯定した訳ではないと言ったのか?
誰が肯定しているのか? 今の日本で大東亜戦争は正しかったと言う人はいない、
しかたなかったと言う人はいるけど。

マンガを読んでいる時は、さら~と読むけど、後からボデーブローのようにきいてくるんです。
島耕作も中島を参考にしたのが間違い!
でも、マンガ読んでる人は、そうだったんだー!と思うかも。
(あーでも今は、テポドンが気にかかるーー。)

投稿: ねねこ | 2006/06/17 20:08

>日本国を破滅に導き、320万人もの国民に犠牲を強いたことの責任からは逃れられないと思っています。

国民が国のために戦うのは当然のことであり、単に「国民に犠牲を強いたこと」とは、考えられません。国民自ら玉砕を好んだ節もあったのではないでしょうか?身内にも志願兵がおり、そういう話もよく聞きますし、また古来より我が民族は命を軽んじ、玉砕好きな傾向があります。小生よく古典を読みますが、例えば武家義理物語を見ても、極端な言い方ですが、日本人(武士)は死ぬのが好きだなぁ、と思わざるを得ないシーンが多くあります。
明治以降国民皆兵になって、国民に武士道精神が行き渡り、国民総サムライみたいな時代ですから、過去の武士がやってきたことを再現するような現象がおきても不思議ではないと思います。
ただ、当時指導者に人物がいなく、戦術能力がなく、無意味に国民や国家を疲労させてしまったのは問題です。やはり勝てる戦をしてもらいたかったです。
「負ける」過ちは二度と繰り返したくありません。悔しいです。

投稿: 通りすがり | 2006/06/17 20:08

>「東京裁判が正当なものであったかどうか」が、「大東亜戦争が正当なものであったかどうか」にスリ替えられています。

エコノミストの原文を読んでいないので、中島さんがすり替えたのか弘兼さんがすり替えたのかわかりませんが、どうもこういうのはいかんですね。

あと、マンガの最後のコマで「同情ある判決」とありますが、そんなこと言われたら(実際にこのように言った日本人がいたのかどうかは知りませんが)法学者としてそら怒りますわね。純粋に法的に判断したのだから。

投稿: ぱ2 | 2006/06/17 21:08

>中島氏は、自分こそバール判事を「都合よく利用し続けている」

当に!国際法のプロであるバール判事。
捏造すり替え何でも有りの左翼。ユダヤとニダヤもそうですが(・・;;

>日本国を破滅に導き、320万人もの国民に犠牲を強いたことの責任

「敗戦」が国民に対して責任を果たせなかった全てですね。

開戦前の計画どうり講和できていれば是は無かった、しかし米ソがそうはさせなかった、そうなる位なら暴発へ追い込んだりはしません。
アメリカではユダヤ人大統領のもと、日本を爆発させるために周到な策略がしつこく練られていた、その記録が今は公開されている様ですね。

結局日本は原爆の実験台にされた上降伏し、大きく傷つきました。
しかし日本の戦いによってアジア諸国は独立が30年は早まったと云われます、日本と共に黄色人種の自立という開戦時の目的は事実上達成された様なものです。

投稿: MultiSync | 2006/06/17 21:09

坂さんやコメントを寄せられた皆様のご意見に全面的に賛同します。私にとって、全面的な賛同自体あまり無いのですが、大東亜戦争に対する見識は、一致しています。このような方々が居る事に、心強い物を感じました。有難うございました。坂さんのご活躍を祈念します。

投稿: koubunnyuu | 2006/06/17 21:44

>なお、私は戦争指導者は「戦犯」ではないが、日本国を破滅に導き、320万人もの国民に犠牲を強いたことの責任からは逃れられないと思っています。

 簡単に言うと、一生懸命采配を揮ったが、結果として優勝できなかったから、責任とって辞表を出さざるを得ないプロ野球監督のようなものだったと・・・?要するに、戦争自体に対する責任ではなく、戦争に「敗けた」責任がある、仮に勝っていたら責任はなかった、ということでしょうか(アメリカは戦争に勝ちましたが、それは国民の多大な犠牲のおかげでありました。だがルーズベルトやトルーマンに対してアメリカ国民から「戦争責任」が追及されたことがあったでしょうか?)?ここをきちんと区別しないと、その後の議論が滅茶苦茶になってしまいます。
 つまりギリギリ言って、「勝てば官軍負ければ賊軍」的な戦争史観に立つのかどうかということです。もし立つならば前の駐米大使であった栗山某と同じ考えですね。それは、歴史は戦勝国によって書かれる、敗戦国はそれを受け入れなくてはならないのだ・・・という考えです。

投稿: 中凶殲滅 | 2006/06/17 22:19

>少なくとも私=坂 眞は、その範疇に含まれている、そう思います。

 いや、違うでしょう。右派ポピュリストがどういう人々を指しているのか分りませんが、少なくとも坂さんのことではないでしょう。掲載マンガの女の人の発言を借りるなら、坂さんは『東京裁判のあり方を批判しただけで、決して日本と大東亜戦争を肯定した訳ではない』のですから。思うに中島氏と坂さんの主張はそれほど隔たりがあるとも思えません。
 ただ、私のようなそれこそポピュリストには、パール博士の発言は、利用どころか心の支えになるといっても過言ではありません。

投稿: プライム | 2006/06/17 23:04

>つまり、中島氏は、自分こそバール判事を「都合よく利用し続けている」訳です。「彼(バール判事)は東京裁判のあり方を批判しただけで、決して日本と大東亜戦争を肯定した訳ではない」と・・・

パール博士が再度訪日されたとき、帝国ホテルで開催された歓迎会の席上で或る人が「同情ある判決をいただいて感謝にたえない」と挨拶したところ、パール博士はただちに発言をもとめ、次のような所信を明かにしたと伝えられている。
「私が日本に同情ある判決をおこなったと考えられるならば、それはとんでもない誤解である。私は日本の同情者として判決したものでもなく、西洋を憎んで判決したものでもない。真実を真実と認め、これに対する私の信ずる正しき法を適用したにすぎない。それ以上のものでも、また、それ以下のものでもない」と、:田中正明著「パール博士の日本無罪論」p.180
パール博士が明かにした所信からすれば、確かに、中島氏の
>「彼(バール判事)は東京裁判のあり方を批判しただけで、決して日本と大東亜戦争を肯定した訳ではない」と・・・
のような主張は、真実に忠実でありたい、法の尊厳を守らんとしたパール博士の精神を冒涜するものであり、(パール判決は)「決して日本と大東亜戦争を肯定した訳ではない」などと都合のよいように利用するのは見当違いも甚だしいと思える。

投稿: 疑問符 | 2006/06/17 23:14

(続き)
 定式化してみましょう。

①戦争に勝てばよかったのであって、「敗けた」から悪い、従って責任がある→東京裁判での「勝者」による「敗者」の断罪を否定できない。

②「敗戦責任」はなく、「戦争責任」がある、従って、東京裁判での「勝者」による「敗者」の一方的断罪は否定されるべきである。→東条英機や松井石根のみならず、戦争当事国の元首であったルーズベルトやトルーマンやチャーチルやスターリンにも当然戦争責任がある。彼らの責任はどうやって問うのか?少なくとも戦勝国民が戦争指導者に対して「戦争責任」を追及しことなどない。「敗戦国民」だけが指導者の「戦争責任」を追及する権利があるとするならば、それは結局①に還元されてしまうから、①を否定することはできないし、また②だけが単独で成り立つこともない。

投稿: 中凶殲滅 | 2006/06/18 00:06

素直に共感できるエントリーでした。

投稿: 真名 | 2006/06/18 00:56

すいませんが、あまりにもバカバカしい内容で唖然とするばかりです。これを書いた作者および書かせた人、講談社、小一時間問いつめたいです。他にも「DAWN」ってマンガがかなり工作くささを感じますがあくまで個人的な意見ですので。それにしてもマスコミ・新聞に・TVにマンガ・教科書と汚染されまくりですね。彼らは日本国内のメディアも反日に塗り替える気なんでしょうか?もうスパイ防止法とか共謀罪とかなんでもいいので、ぶっちゃけ締め上げてほしいです!

投稿: 薬師 | 2006/06/18 01:06

坂 眞さん、こんばんは

まさに、我が意を得たりというようなエントリを書いていただき、ありがとうございます

マンガとは言え、今やこういう記者もいますので、きちんと反論せねばなりません

http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2068440/detail

右派ポピュリスト疑惑のてっく

投稿: てっく | 2006/06/18 05:27

日本に同情したり西洋を憎んで判決したわけではないからこそパール判事の判決には価値があるのだと思います。 判事がどちらにもつかず法にのみ従い判決を出したと言ってくれているのであれば何も問題はない。 ただ、マンガの中でパール判事が大東亜戦争を肯定したかのように思っている日本人がいてそれは間違いだ みたいなことを言っていますが それをインド人に言わせているのはなんか「こすい」やり方でパール判事の逆利用なだけではないでしょうか。弘兼氏については「人間交差点」のころは好きだったのですが最近のエロ中年、エロ老人路線には引いていたところでした これでますます引きました。

投稿: ころ | 2006/06/18 08:47

私はこうした中島氏のような意見がマンガという媒体を通して流れてくる事にサヨク陣営の全体の焦りがあるように思いますね。
従来はサヨクが牛耳っていたマスゴミによる報道ではパール判事の判決文もパール判事の存在自体もほとんど無視して日本国民に知らせないようにしてきました。
しかし近年、勝者が敗者を事後法で裁いた東京裁判は国際法に基づく正式な裁判と言うより一種の私刑だと日本国民の間に広く認識されつつあります。
多くの国民が事実を知ること、これは従軍慰安婦問題が朝日新聞の捏造に端を発していると国民が知った事なども含んで、それによって自らの従来の主張がドンドン崩壊している現状を見て、形振り構わずパール判事を持ち出して来ているのでと思います。

それにしても二十一世紀になっても”革命と成し遂げるには祖国を呪う青年を育てる事が必要だ”レーニンの十九世紀末的呪縛から逃れられない人たちは本当に哀れですね。

投稿: yuki | 2006/06/18 09:14

中島氏と同年代(1975年生まれ)として、思うに、
我々の世代って、デジタルデバイドの境目にいた世代で実はサヨク教師の力が一番強かった時期なんですよ。あの「従軍慰安婦」が普通に全国模試の回答に有ったり、所謂朝日的な手法に対してカウンター情報が非常に手に入りにくく非常に洗脳しやすい時代だったと回想します。(私も所謂サヨク的思想が正しく、右翼は変な連中、日本軍は悪、中国は素晴らしいなどと思っていた時期も有ります。)もう少し下の世代だと教師自体の劣化がはっきりするのですが、まだまともな教師も多かったので教師という看板に価値が有り、その中身に関してはあまり考慮されなかった(畠山容疑者の担任みたいなのもいたし)。
そこから、歴史なり、政治なりを考えるのは個人の嗜好で有って更に土台がサヨク的な史観ですので、私も2ちゃんねるのインパクトなどが無かったら脱却できていたかは分かりません。

中島氏の場合、我々の世代で興味も無いの外語大のヒンドゥ語学科というのですから、他に行けるところが無かったんでしょうね。そして、当時の大学って恐ろしいくらいに政治・歴史的な講義が少なく人文学系の学部以外では、ほとんど取らなくても卒業できたまさにモラトリアムのための施設でした。
ですから、中島氏が皮相的な歴史観しか持てなかったとしても世代的には普通か、まだ歴史に興味があるだけマシな部類だと思います。(国際法とか、そもそも「法」という概念が理解できないし興味もないでしょう)

投稿: なっぱ | 2006/06/18 09:22

日独伊枢軸国の過ごし方。
伊はファシスト崩壊消滅。
日独は余りに手ごわかったので裁判。

独逸は知識人が国民を守った。
悪いのはナチスであり、国民は無罪であると。
新政権はナチス政権を継続するものではないとした。
従って独逸は連合国と講和していない。

日本政府は皇室を守るために政権を継続し
敗戦を認め連合国と講和条約を結ぶ。

日本の知識人は、裁判に驚愕し
被告の立場に立つことを潔しとしなかった。
彼らの多くがマルクスにとらわれた。

彼らは共産主義が科学であると嘘をついた。
共産主義者の母国ソ連の言いなりになった。
そして日本非難つまり原告になることにに根拠を得た。

まんまと欧米にしてやられたのだ。
多くの日本人は裁判などしたことも無い。
判事原告被告の存在も知らない。
被告は原告になれないことも知らなかった。

共産主義者になると原告になれると妄想したのだ。

国民もこれらの人々に影響され
政治家が土下座外交しても平気になってしまった。

敗戦後60年ようやく
被告の立場を逃げない
当ブログ氏のような知識人が現れた。
世界の誰も味方してくれない。
自分の頭で一所懸命考え
欧米に負けない論理を考えるより他
日本の生きる道は無い。

投稿: docdoc | 2006/06/18 10:45

パール博士は「親日的な感情で」と云う文章でもうこの本は行き止まりですね。
判事、検事が感情的に判決、弁護をするのでは無く「国際法」「国内法」に違法性が有れば有罪、無ければ無罪、まあ日本には侭最近は羽目を外す人も居ますが、当時の「法律」の範囲では日本を裁く根拠が先ず無い事は日本人に知ってもらいたいものですね。
それと日本は無条件降伏では有りません「ポッタム宣言」を受け入れての日本軍の無条件降伏で有り、日本国の無条件降伏で無いのに突如無条件を押し付けた裁判である事も日本人は知るべきです。

投稿: 猪 | 2006/06/18 11:29

うわー、今週号のモーニング掲載漫画の話がこのブログででているとは。びっくりしました。まあ講談社ですし、ひろかねくんも結構フラフラした主張を随所にちりばめますから、あまり信用してはいけませんよね。

それにしても..左翼オポチュニスト(笑)いいネーミングですね。彼らの言動には笑ってしまいます。まさにオポチュニストだなあ。こんな輩を早く一掃したいものです。そのためにも、管理人さんのますますのご活躍、陰ながらお祈りしております。

蛇足..
できれば、月に1回ほど我らが虎ネタもいれていただくこと、できませんでしょうか(笑)

投稿: ファイブ | 2006/06/18 11:43

皆さん、こんにちわ。
コメント、ありがとうございます。

私は、経験上、「左翼な人たち」をずいぶんたくさん知っています。
一つは、人間を生身で捉えきれない。
なまじ頭がいいから、すぐ観念的思考に陥ってしまう。
「正邪」「善悪」で人間も人間社会も割り切れない、あるいは「真理」は「絶対的」なものではなく、「相対的」なものでしかないという現実を受け入れられない。
これが、彼らの特徴です。

戦場に「朝鮮人の慰安婦」がいた。
「悲惨だ」「可哀そうだ」「許せない」、ここから思考が組み立てられる。
炭鉱で過酷な労働を強いられた朝鮮人がいた。差別的扱いを受け、労災死した人も多かった。
「悲惨だ」「差別だ」「人権蹂躙だ」、これまた同様である。
そして、こんな悲惨な境遇に自ら志願するはずがない、きっと「強制連行」されたんだ、となる。
もう、こうなると、自らの思考を裏付ける資料・文献しか読まなくなる。
異論・反論は、右翼の暴論、でっち上げとして退ける。

もう、歴史的背景やその時代の社会状況などを客観的に考証しようとする姿勢がまったくないんですね。
左翼の精神構造は、まるで韓国の「反日」と同じです。
まず「反日」という大前提があって、そこから考証が行われる。

中島岳志氏も同様です。
氏の頭の中には、まず「大東亜戦争」の全否定がある。
すべてがそこから出発するから、今回のように「論点をスリ替え」ないと、論理が破産してしまう訳です。

>なお、私は戦争指導者は「戦犯」ではないが、日本国を破滅に導き、320万人もの国民に犠牲を強いたことの責任からは逃れられないと思っています。

これは、むつかしく考える必要はありません。
8月15日を「終戦『記念日』」などと称してありがたがっているバカどもがいますが、この日は「記念日」なんかじゃない。
「敗戦の『屈辱日』」です。
この敗戦を「屈辱」と考えれば、当然その「屈辱」に我が日本国を導いた責任者がいる。
その責任が問われるのは当たり前のことです。

なお私は、個人的には5人責任を追及したい人物がいます。
そのうち2人は、東京裁判で訴追されておりません。
我が国民には塗炭の苦しみを与えましたが、連合国にとってはどうでもよかったからです。
ここでは、あえて名前を挙げません。

それにしても、山下泰文大将、松井石根大将、広田弘毅首相、並びに南方の各地で満足な裁判も受けられずに処刑されたB、 C級戦犯の方々。
これらの方々は、「東京裁判の条例」に照らし合わせても「冤罪」です。
これらは、仮に東京裁判を認めたとしても受け入れられない。
それだけひどい裁判であったということだ。


投稿: 坂 眞 | 2006/06/18 12:38

なるほどー。
このマンガを読んで、異常~な違和感を感じたので、元ネタは何だろうと思ってました。
パール判事が「日本の残虐行為を批判」したなんて、今まで何を読んでも出て来なかったし…。やっぱり、そんな訳の分からないコトを証拠も無く書く人がいるんですね。
それにしてもこのマンガは巧妙ですね。論理の飛躍と言うよりも明らかな論理のすり替えによる逆説で、しかも「まことしやか」なところが許せません。やっぱりみんなで「正しい歴史認識」を語り継がないと、大変なことになってしまうかもしれませんね。

投稿: musashi | 2006/06/18 16:04

漫画の方は事実のみを述べ、論理飛躍していない点ではある程度は評価できる内容だと思います。問題は歴史の一部のみを取り上げることで意図的に世論誘導していると言われてもやむを得ない手法でしょうか。しかし中島氏の発言ほど酷くなくなんとか踏みとどまったかなという感じです。

中島氏の記事についてはあきらかに論理破綻です。朝日新聞や社民党の発言で見られる常套手段です。
この人達の文章は、ある程度までは理路整然と書かれているため油断すると術中にはまりそうですが、読んでいるとなぜかスムーズに流れない部分がある。論理飛躍している文章かどうかが、彼らを見分ける秘訣ですね。

大東亜戦争肯定/否定については、私は管理人さんとは異なり肯定です。否定する理由がないから肯定。

「大東亜戦争」と一言でいっても色々な視点がありますが、私が考えるに世間が一般的に否定する理由として以下の二つがあげられるでしょう。
(1)現在の世界観(植民地主義の否定や人道等)を基準にした場合に問題がある。
(2)日本国が敗北したことの結果責任がある

しかし、前者の観点から評価するのは全く見当違いで、現在の価値観で歴史を考察していたら日々歴史は変わっていくでしょう。勿論当時の歴史資料が発見されたことにより、客観的に歴史認識を訂正するのは否定しません。それでも敢えて行うのであれば北アメリカのインディアン以外は立ち退くべきでしょうし、オーストラリアからもアボリジニ以外は立ち退くべきでしょう。誰もこういったことは言わずに、なぜ日本の起こしたたった15年間の戦闘行為のみを否定するのか全くわかりません。
東京軍事裁判では「平和に対する罪」で裁かれていた最中に、日本が追い出した欧米が再度やってきてインドシナ半島等で侵略行為を再開したことは歴史的事実です。

これこそダブルスタンダード。

また、後者の観点で評価するのは理論上納得はできますが、これはあくまで国内での議論であって、これを歴史認識まで広げるべきではありません。またこの観点に立ったとしても大東亜戦争そのものを否定しているのではなく、敗戦の結果責任を日本国民に対して負うということだけです。

彼らは、こういう私を右派ポピュリストというのでしょう。

投稿: freedom | 2006/06/18 17:14

小林よしのり『戦争論』は、パールの発言を使いながら、大東亜戦争肯定論を展開していますよね。
中島氏の批判はまっとうな気がするのですが。

投稿: nishi | 2006/06/18 20:14

皆さん、おかしいですね。私は戦前生まれですから、大東亜戦争は日本にとって正しい戦争であったと、確信を持って言えます。当時の国際情勢をもっとしっかり勉強してください。皆さんが大東亜戦争を戦った日本を非難するのは、負けた戦争だからではありませんか? たった一回戦争に負けただけで大騒ぎするなと言いたいです。ヨーロッパのように勝ったり、負けたりを繰り返している国々は、自分の国の指導者の立場にあった人々を非難などしません。相手国への怨念をしっかり胸に秘めて忘れません。日本は日露戦争を戦い、大東亜戦争を戦う事によって、世界の歴史を変えたのですよ。その事をしっかり認めているのは世界です。戦後の日本人は大海を知らず、小さな国の中でああだ、こうだとごちゃごちゃと、まるでメダカですね。人間は、国がなければ生きていかれません。国を失ったユダヤの人々がちりぢりになり、どれほど悲惨な目にあって来たか考えてごらんなさい。日本人が、自分の国で安穏に暮らしながら、自分の国と自分の国の先人と自分の国の輝かしい歴史を呪詛する事は、どんなに馬鹿げた愚かなことであるか考えてください。 それは、徹底的に日本弱体化を謀ったアメリカの占領政策と日本撲滅を目的としたコミンテルンの謀略(これらは今も続いています)にまんまとはまる事ではありませんか。現在のアメリカのそれは、日本が優秀な戦闘機を開発すれば潰し、その技術を謀略を用いて奪い、自国の国益に合わない発明や技術の開発を日本人がすれば、潰すか奪うかする。そして「年次改革要望書」で着々と日本国解体を行っています。コミンテルンは日本国撲滅のために決定的に有効な方法として、教育現場とマスメディアを手中にし、日本人が祖国を呪詛するよう洗脳することを左翼に指示しました。この効果は絶大なもので、現在、日本人の殆どが染まってしまっていて、教育現場もマスメディアも是正されていません。日本人が日本人である事に本当に目覚め、この現状を直視し、立ち上がって戦い勝利をおさめないと、あと十年か十五年で日本は滅亡すると思います。

投稿: 香 | 2006/06/18 23:47

パール判事は『パル判決書』のなかで、南京における「残虐行為は日本軍がその占領したある地域の一般民衆、はたまた、戦時俘虜に対して犯したものであるという証拠は、圧倒的である」としていますね。
また、フィリピンでの「残虐行為」は、「鬼畜のような性格」で、それが「実際に行われたのであるということは否定できない」としています。
確かに田中正明氏は、この記述を『日本無罪論』の中で意図的に無視していますね。小林よしのり氏ももちろん、無視しています。
「都合よく使うな」という中島氏の議論に、正面から答える必要があるでしょうね。この点を避けては、弘兼-中島を崩せませんよ。

投稿: nishi | 2006/06/19 00:41

 度々失礼・・・。

>この敗戦を「屈辱」と考えれば、当然その「屈辱」に我が日本国を導いた責任者がいる。
その責任が問われるのは当たり前のことです。

 ですから、「敗けた」ことが悪いとお考えですか?そうすると、先にも述べましたが、「勝者」によって「敗者」が裁かれた東京裁判を否定できなくなります。東京裁判を否定するためには、「敗戦責任」なるものを認めてはならない、というのが論理的帰結になる筈ですが。

投稿: 中凶殲滅 | 2006/06/19 01:34

nishiさん、何か勘違いされていませんか?

>小林よしのり『戦争論』は、パールの発言を使いながら、大東亜戦争肯定論を展開していますよね。

私は、「小林よしのり」ではありません。
私は、エントリーで
>私がバール判事の「日本無罪論」を引用するのは、私の主張する「東京裁判の不当性」を補強するためであって、「大東亜戦争を肯定するため」ではありません。私以外の「右派ポピュリスト」の皆さんも同じだと思います。<
と書いています。

中島氏が言う「右派ポピュリスト」が「小林よしのり」を特定して批判しているのであれば話は別ですが、今回の書き方だと「右派」一般の批判と受け取れます。
大多数の「右派」は、そんな「論理のスリ替え」は行っていないと言うことです。

>パール判事は『パル判決書』のなかで、南京における「残虐行為は日本軍がその占領したある地域の一般民衆、はたまた、戦時俘虜に対して犯したものであるという証拠は、圧倒的である」としていますね。

これも同じです。
私は、
>確かに、中島氏が指摘するように、「ラーダービノード・バールは、日本軍が行ったアジアでの残虐行為を批判」しています。<
と認めています。
その上で、私は
>が、バール判事は、それ以上に欧米列強の「アジア侵略」を非難しています。そして東京裁判は、欧米列強の罪悪を正当化するためのものであると…<
と指摘しているのです。

>小林よしのり氏ももちろん、無視しています。<
だから何なのでしょう???

中島氏が「右派ポピュリスト」=「小林よしのり」と特定していれば別ですが、右派の主流に対する批判としては「的外れ」だと言うことです。

なお、私は「小林よしのり」を評価していませんし、まともな(?)右派や保守も私と同じだと思います。
以上


中凶殲滅さん、こんにちわ。

>ですから、「敗けた」ことが悪いとお考えですか?そうすると、先にも述べましたが、「勝者」によって「敗者」が裁かれた東京裁判を否定できなくなります。東京裁判を否定するためには、「敗戦責任」なるものを認めてはならない、というのが論理的帰結になる筈ですが。

これは、論理がおかしい。
「負けた」ことが「良い」とか「悪い」とかの問題ではないでしょう。
ただ、「負けた」という厳然たる事実があり、これをどう検証するかです。
その結果は、「良い」とか「悪い」とかいう評価にはつながりません。

私は東京裁判を『無効』とし、認めておりません。
敗戦という結果について、その原因を検証し、誤りのあった者には相応の責任を取ってもらう。
これは当たり前のことだと言っているのです。
この作業と、『無効』である東京裁判とは次元が違います。

勝者が敗者を裁く、それも一方的な基準で。
これと、敗北した側が敗因を分析し、情勢分析・戦略・戦術等において大きな過ちを犯した者がいれば責任を取ってもらう。
この両者には論理的なつながりもなければ、主体も動機も違う。
まさに、まったく違う次元の違う話です。

東京裁判という「リンチ裁判」があり、我が国はこれを受け入れた(まあ、「裁判」ではなく「判決」を受け入れただけという主張もありますが)。
私は、これが間違いであると言っているのです。
戦勝国だからといって、報復的に敗戦国を裁く資格なんて歴史的にも法的にもない。
むしろ、戦争責任を追及する義務を有するのは、我が国民である。

我が国民自身が、先の戦争を真摯に検証せず、東京裁判史観に安易に流されてきたから、未だに「国を守るにはどうするか」という国家としての基本の部分がタブー視されているのです(この2~3年で少しは変わりましたが)。

我が国と我が国民が戦後、行ったことは「懺悔」です。
東京裁判を受け入れることが「懺悔」につながったのです。
やらなければならなかったのは、「懺悔」ではなく、「検証」と「反省」と、そこから導き出される「将来の国の姿」でなければならなかった。
そうすることによって東京裁判の『偽善』が明らかにされ、そして唾棄されるのです。

しかし、我が国はそれをやっていない。
戦後の最大の問題は、そこだと思っています。

投稿: 坂 眞 | 2006/06/19 11:03

日本国は、東京裁判の判決
「日本軍は人道上許されない行為を行った」を
受け入れ、連合国は、その行為を主導した人物を
絞首刑を含む刑に処した。
これで東京裁判は完結している、終わっている。

問題は大日本帝国と戦っても居ない特亜諸国が
戦勝国である振りをして
戦犯についていまだに内政干渉してくることにある。

これは当ブログ氏のご指摘の通り
日本国自体が敗戦の原因の検証、
大東亜戦争時の情勢分析、戦略、戦術の検証を、
行わなかったことに起因する。
このような研究検証がきちんとなされていれば
国防に対する備えも完璧となり
特亜諸国に付け込まれるスキを与えることも無かった。

思うに総指揮官不在ではどんな戦争であれ
負けるということだ。
日清日露までは元勲が居て総指揮を執った。

元勲が亡くなっている昭和に入ると
軍部は大日本帝国憲法の
統帥権が天皇陛下にあるとする条項を利用し、
政治家の言うことを聞かなくなった。
しかしこうなると法理論上
戦争責任が全て陛下に帰すことになる。
日本国独自に責任者の訴追、
処刑を行えば必ず陛下に累が及ぶ。
帝国権法は天皇は神聖にして侵すべからずとあり、
それは不可能であった。

しかし憲法上統帥権は陛下にあるものの
詔勅には各大臣の助言と大臣の副署が必要であり
実質的には指揮権は陸海軍大臣にあった。
そのため本来戦費は必要に応じて拠出されるべきものが
陸海両軍が山分けにした。
また戦時であるにもかかわず
互いに負け戦の原因を相手のせいにして
非難し合いながら戦争をすることになった。
つまり大東亜戦争は総指揮官不在の戦争であった。

返す返すも帝国憲法の不備については残念なことである。
元勲亡き後、知恵者が居て
戦時下においては首相が統帥権を代行す
とでも変えておけばよかったのにと悔やまれる。

投稿: docdoc | 2006/06/19 15:41

これは、ただの中国リスクからインドに逃げる日本系外資の動きを心配した左巻きの宣伝にしか見えませんw

投稿: k(kmura) | 2006/06/19 20:28

坂さんに質問です。よろしければお答えください。

>「検証」と「反省」と、そこから導き出される「将来の国の姿」でなければならなかった

 そのとおりだと思います。ひとづてに聞くところによると、大東亜戦争開戦にいたった最大の原因は、当時の日本が有していた「空気」としかいえない、というようなことを聞いた事があります。また、中西輝政氏は、「日本はビジョンをもとうとしないため、新しい時代の動きを読むことができず、古いパラダイムに固執するしかなかった」から戦争に到った、というような分析をしています。開戦に到った理由について、坂さんはどのように分析されていますか?


投稿: プライム | 2006/06/19 22:49

中島氏はブログで以下のように書いていますね。

「パール判決書において歴史過程が議論されているのは「第4部全面的共同謀議」です。ここでパールが強調していることは、1920年代以降の日本の対外政策は、ナチスドイツに適応されたような「共同謀議」によって為されてなどいないということです。彼の第4部の議論は、この論点に尽きます。検察側が設定した「共同謀議」という「欺瞞」を崩すことに、議論は集中しています。」

「さらにパールが批判していることは、自らの植民地支配や原爆投下の責任を等閑視した上で、「文明の裁き」の名の下、日本への報復裁判を実行している連合国側の「欺瞞」です。パールは、そのような戦勝国による一方的な「断罪史観」を書き換えなければならないと主張しているのです。」

この点、全く正しくないですか?
彼は何故、サヨクなのでしょう?レッテル張りしたいだけ?
連合国軍側の「欺瞞」を指摘している点、まともな議論だと思いますが。「共同謀議」が成り立たない点もちゃんと主張してるしね。

「日本無罪論」を書いた田中正明氏は、雑誌論文などでパールの議論を用いて、大東亜戦争肯定論を展開しています。他にも、このような議論は散見されます。中島氏は論理のすり替えなどしていないように思います。少しでも気に入らない点があると「左翼」というレッテル張りをするのは、おかしくないですか?「左翼」の定義って何?

投稿: nishi | 2006/06/20 00:39

坂 真さん、こんにちは。

 小生なりにお答え致したく存じます。

>ただ、「負けた」という厳然たる事実があり、これをどう検証するかです。
その結果は、「良い」とか「悪い」とかいう評価にはつながりません。

 ですから、「検証」した結果何が出てくるのでしょうか?「敗けた」という「厳然たる事実」は変えようがありません。敗因分析は幾らでもできるでしょうが、それを価値評価に持って行かなければ意味がないと思います。ただ事実関係を記述したところで何にも出て来ないのですよ。例えば、真珠湾攻撃が不味かった、ミッドウェー海戦が不味かった、サイパン玉砕が不味かった、なんて記述したってそこからいったい何が出てくるのでしょうか?戦略上間違っていたってことしか出てきません。正しい戦略を取っていれば日本は勝っていたのに、と仰るならば、それは結局勝利が善で敗北が悪という結論しか導かれません。もし、そうなら「勝者」による「敗者」の裁判であった東京裁判を否定できませんよ、と言っている訳です。東京裁判を否定するためには、国内的にはともかく、国際的には「敗戦責任」なるものを認めてはならんのです。ドイツがいい例ではありませんか、ナチスの「敗戦責任」なんて誰も何も問題にしてないじゃないですか。私見では「戦争責任」は戦争当事国のあらゆる指導者にありました。ですが、日本は「敗戦国」としてそれら指導者の「戦争責任」までおっ被せられて、東条首相以下処刑されていったのです。彼らが責任被せられたからこそ、原爆落としたトルーマンやら、東京大空襲を指揮したルメイ少将やらはすべて免責され、何のお咎めも無かったのではないでしょうか。

>私は東京裁判を『無効』とし、認めておりません。
敗戦という結果について、その原因を検証し、誤りのあった者には相応の責任を取ってもらう。

 小生も東京裁判は手続上「無効」だと思います。しかし日本国は、悔しいけれど、「無効」な裁判の諸判決を受け入れた(accept the judgements)のです。もうこれは変えようがありません。裏から言えば、東条首相以下は、東京裁判がどんなに不当なものであったにせよ、日本国の行末を考えて死を以って「諸判決を受け入れた」のであって、これを覆そうとするのは彼らの死を無駄にすることに他なりません。
 「敗戦」の「責任」を取って貰う、ということは、結局「敗けた」から悪いということにしかならないのではないでしょうか。「戦勝責任」なんて聞いたことがありませんからね。


 

投稿: 中凶殲滅 | 2006/06/20 02:45

プライムさん

>開戦に到った理由について、坂さんはどのように分析されていますか?

確固たるリーダーシップの欠如と、責任のもたれあいというか、ある種の無責任な体制。
情報不足と、情勢の分析ミス。

15年戦争の発端となった「満州事変」を主導したのは「関東軍参謀」の石原莞爾であり、「日華事変」は同じく「関東軍参謀」の武藤章でした。

昭和天皇は、どちらにも反対の姿勢でしたが、政府も軍の幹部も関東軍を止められない。
つまり、日本国全体が、「関東軍参謀」レベルの人間に引っ張られていった。

下克上というか無政府というか、こういった「どこに責任があるのか分からない、誰がリーダーなのか分らない」状況の中で戦線が拡大し、なし崩し的に対米英戦争にのめり込んでいった。

東条英機は、もう限られた選択肢の中で方針を決めるしかなかったんだと思います。
いつの間にか流れが決まっていた。
その流れには逆らえない。

当時の事情を知れば知るほど情けなくなります。

ただ、これは、東京裁判におけるa項の「戦争の計画、準備、開始、又は遂行、若は右諸行為の何れかを達成する為めの共通の計画又は共同謀議への参加」が、我が国の指導者には適用できないということでもあります。

「共通の計画又は共同謀議」がなかったのですから(笑)


nishiさん

あなたこそ、よほど私のエントリーが気に食わなかったようで(笑)

私はエントリーの中で
>中島氏自身が、「裁判そのものが無効である以上『日本は法的に無罪』」というバール判事の「結論」には異を唱えておりません。<
と、中島氏の認識を正確に把握しています。

>彼は何故、サヨクなのでしょう?レッテル張りしたいだけ?

彼が「右派ポピュリスト」という、抽象的かつレッテル貼り的な捉え方で相手を批判しているからです。
その裏返しです。

私が知る限り、右派とか保守とか呼ばれる人で「バール判決」を「大東亜戦争の肯定」に利用している方はいませんね。
なぜなら、「バール判決」に頼るまでもなく「大東亜戦争は不当ではなく、ましてや犯罪的行為などではない」からです。
ただ、東京裁判が「大東亜戦争を犯罪」として裁いたことに対する「反証の一つ」として「バール判決」を援用している「論」はあります。
が、これをもって「利用」とは言えないでしょう。

nishiさんのカキコを読んでいると、中島氏のイメージする「右派ポピュリスト」とは「小林よしのり」氏のようですね(?)
はっきり言って、彼は異端です。
経歴を見ればすぐに分ります。
もし、「右派ポピュリスト」が「小林よしのり」氏を差しているのであれば、中島氏の指摘も当たっていると言えるのかもしれません。

なお、これ以上カキコをいただいても、お相手いたしかねます。
以上

投稿: 坂 眞 | 2006/06/20 13:55

東京裁判の是非と大東亜戦争の是非を論点の摩り替えと言われますが、中島氏自身の問題関心の表明に過ぎないと思われます。
大東亜戦争肯定に使ってないのであれば、反論する必要はないかと。右派ポピュリストとやらのレッテル貼りも同様です。
名指しで挙げられているのは小林氏だけです。
判決書自体に日本を擁護し西洋を批判するような記述がしばしば見られますので、それを強調するような場合には、大東亜戦争肯定論に利用してるとみなされることもあるかと思われます。
東京裁判批判に援用するならば、歴史観ではなく法理論としてのみ引用するように、気をつけたいものです。

投稿: メルロ | 2008/01/14 03:54

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