谷垣!Who?
谷垣禎一。
谷垣派(宏池会・所属議員15名)の領袖。
今回の自民党総裁選候補の中で、もっとも支持率が低い政治家。
最新の世論調査でも2%(7月10日 讀賣新聞)。ちなみに安倍晋三は46%。
おそらく、世間の認知度もイチバン低いのではないか。
しかし、立候補の手は真っ先に挙げた。この時期に出馬を表明したのは、おそらく不出馬を決めた福田康夫の支持勢力の取り込みを図る戦略なのだろう。
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まず、今日のエントリーに対するご理解を深めていただくために、この政治家のヒストリーを簡単に紹介する。
1945年(昭和20年)3月生まれの61歳。東京大学法学部卒、弁護士。
父親は元文部大臣の谷垣専一。
選挙区は京都だが、生まれは東京。麻布中学-高校-東大という、学歴的には典型的なエリートコースを歩んでいる。
政治家としての経歴は以下のとおり。
1983年 衆議院議員に初当選。
1997年 科学技術庁長官に就任
2000年 金融再生委員会委員長に就任
2002年 国家公安委員長に就任
2003年 財務大臣に就任(現在に至る)
2005年 宏池会会長に就任(旧・小里派)
政治的経歴は、財務大臣という、重要閣僚を3年近く務めていること以外に、これといって目立つものはない。
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この谷垣、皆さんも余りよく知らないと思う。
印象に残っているとすれば、2000年11月の「加藤の乱」の時のシーンくらいだろう。
当時、所属派閥の会長だった加藤紘一が、野党の森内閣不信任決議案に賛成票を
投じに行こうとするのを、「だめですよ、あんたが大将なんだから」と、涙を流しながら
体を張って止めた。
このときの谷垣を捉えてマイナスに評価する人もいるが、私は感銘を受けた。
政治生命を絶たれる可能性がある行動を取ろうとする親分を、体を張ってでも止める。それまで軟弱にしか見えなかった谷垣に、私は「男」を感じたのだ。
加藤派の内実は、既に古賀誠や池田行彦、丹羽雄哉、堀内光雄などの幹部を中心に半数以上が加藤から離反しており、加藤があのまま突っ走れば、自滅するだけという
状況だった。
このとき私は、「ああ、これで加藤は終わったなあ・・・」と思ったものだ。「いざ合戦」と
いう時に、家来の半数以上が戦線から離脱する派閥の大将なんて、首相になれる器ではない。
ところで皆さんは、谷垣が「官僚が選ぶ次期総理になって欲しい政治家ランキング」で
1位に選ばれたことをご存知だろうか?
確か、朝日新聞の各省庁の幹部クラスを対象にした調査だったと思う。時期は1997~98年の科学技術庁長官のころだったような。が、これも正確な記憶ではない。
ただ、ダントツの1位だったことと、理由が「政策に明るい」「頭の回転が早い」「温和で誠実な人柄」などであったことは間違いない。これだけは強く記憶に残っている。
なぜなら、無名に近い谷垣がダントツの1位だったことに、びっくり仰天したからだ。
もっとも当時は、野中広務や亀井静香、鈴木宗男などのコワモテが永田町や霞ヶ関を闊歩していた時代だったから、「政策に明るい」「温和で誠実な人柄」の谷垣に官僚の期待が集まったのも無理はないと思う。
ただ、官僚に人気があるということは、官僚から「御しやすい政治家」と思われている
ことの裏返しでもある。
人柄は「あの顔」に表れている。「政策通」に関しては、我が国が金融危機で揺らいでいた時に、金融再生委員長に指名されたくらいであるから、政策、特に金融・財政に
強いことは間違いない。
ここまでだと、「次期首相は谷垣でもいいじゃないか」ということになりそうだが、そうではない。
まず、権力闘争を勝ち抜くだけのパワーが感じられない。「温和で誠実な人柄」というのは、政治家としては欠点になる時もあるのだ。
権力闘争は、駆け引きと騙し合いの世界である。特に外交は、もっとすさまじい。頭の回転が早いのも必要だが、ズルさも要求される。
それが谷垣には欠けている、今までの彼の政治的言動を振り返って見ると、そう思えてならない。
ただ、消費税率の引き上げを明言したことは評価できる。
来年の参院選を考慮して、自民党内には消費税引き上げに関する論議は先送りすべきだとの声も根強い。
その点、谷垣の「政治に大事なことは、国民と正面から向き合い、正直に語ることだ」という姿勢は正しい。
今の我が国の財政事情を考慮すれば、歳出の削減や国有資産の売却だけで財政再建が可能とは、責任ある政治家であれば誰も考えていないはずだ。
しかし、中国や韓国との関係を悪化させないよう「総裁(首相)になった時は靖国参拝を控える」と言う発言はいただけない。
不出馬を決めた福田の支持勢力の取り込みや安倍との対立軸を鮮明にする狙いもあるのだろうが、外国が干渉を繰り返している問題を、実質的に首相を決める選挙の争点に持ち出すべきではない。
福田が出馬を断念したのは、公式には70歳という年齢にあるとされる。本人も、「この年になって首相をやれるか」と語っている。
が、福田の父である赳夫が首相になったのは71歳の時だ。年齢だけの問題ではない、と誰もが思う。
そこで聞こえてくるのが「自らの出馬によって、靖国参拝問題が総裁選の争点となり、国論が二分されている印象を内外に与えるのは国益上、好ましくない」というのが理由の一つであるとする声だ。
それに対し谷垣は、中・韓との外交関係や、それに絡んで靖国参拝の是非を総裁選の争点として提起した。つまり、扱いを誤ると国益を損ねかねない問題を権力闘争に利用しようとしている。
それだけで谷垣には、総理総裁の資格がないと断言してもよいだろう。
ただ、総理総裁の器ではないがテクノクラートとしては極めて有能である。次期首相は、谷垣を排除すべきではない。適材適所で使えば、大いに力を発揮するはずだ。
私はそう思う。
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今回の自民党総裁選は、このままだと、安倍の一人勝ちで終わりそうな雰囲気もある。まさに「消化試合」と言ってもよい感じである。が、それは、自民党にとっても、日本の
政治にとっても良くないことだ。
非正社員の増加と正社員との格差是正、少子高齢化対策、地方経済の活性化、荒廃した教育現場の改革、治安悪化に対する具体的対応策、財政再建への道筋、等々、
国民生活に直結する問題が山積している。自民党総裁選は、こういう問題を争点の軸に据え、大いに盛り上げるべきだ。
世代交代を進めることによって大臣に早くたどり着けるようにしようとか、勝ち馬に乗って甘い汁を吸おうとか、そういう邪念で選挙に臨んではならない。
それは、自民党を衰退させるだけだ。
候補者によるディスカッションが予定されている自民党のブロック大会は、まだ9箇所が残っている(東京は28日終了)。テレビでの候補者同士の討論会も、8月中旬以降からは各局で放映されるであろう。
特に、テレビでの言動、印象は世論に大きな影響を与える。各候補とも、信念を曲げることなく、国民に向かって真正面から歯切れよく自らを訴えることだ。
それが自民党総裁選を盛り上げることに通じる。
私は安倍支持だが、自民党のため、日本の保守のため、各候補にはもっと奮闘して
もらいたい。
※なお、谷垣を加藤の亜流のように見る向きもあるが、それは違う。加藤は、60年安保闘争の時に、左翼伝染病に罹患している。
が、谷垣は、安中派(60年安保と70年安保の中間)の世代であり、加藤のような「赤い
尻尾」は付いていない。
(文中・敬称略)
最後に、谷垣の出馬会見要旨と政権構想要旨を記しておく。
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■谷垣財務相・記者会見の要旨
(1)出馬の理由
国民のために何が出来るかを問いかけ、総裁選に立候補しようと決断した。これからは私の考えを正直に訴えたい。
(2)今後の取り組み
これからは、「谷垣色」を出さないといけない。(旧宮沢派の流れをくむ各派は)発想、
政策的センスは似通っている。同じ政策、方向を目指して頑張ろうという可能性はある。
(20人の推薦人確保は)同志の努力で出来ると思う。総裁選は小泉政治を総括し、
引き継ぐべきものは引き継ぐが、足りないものは付け加えるという議論をすべきだ。
(3)外交・靖国問題
小泉内閣の外交は日米関係を中心に大きな成果を上げた。ただ、日中で首脳外交が滞っているのが問題だ。「政経分離」でいける分野はかなり限定されている。
(靖国神社参拝問題については)A級戦犯の分祀(ぶんし)論にかなり近い考えを持っている。強制する考えはないが、ボールは靖国神社に行っているのではないか。
(4)消費税
まず歳出削減を徹底的にやっていくことは必要だ。(引き上げ幅を)5%としたのは、
債務残高のGDP(国内総生産)比を安定的に下げるためにそれくらい必要だろうという
ことだ。(財政再建の道筋を)明確に示す必要がある。
■政権構想の要旨
【アジア外交】
日本と中国、韓国とは現在、首脳同士が会うことすらままならない異常な関係だ。早急に関係を改善し、北朝鮮問題や地震、津波、感染症対策などのため、必要あれば、
すぐ意見を交わせる「アジアホットライン」を構築する必要がある。
障害が靖国参拝問題であることは否定できない。この問題は、日本が主体的に判断
すべきだが、相手国の政治や国民感情に配慮することは外交上必要。
首相の立場にあると、心の問題と行動の区別は海外で理解されにくい。首相として
行動することで対中・対韓関係を悪化させたままでは国益を損なう。首相になった時は靖国参拝を控える。
【地域の活力回復】
地域が滅びれば、国の荒廃につながる。私が最も心配しているのは「シャッター通り」だ。改革が目指す社会は、弱肉強食の冷たい社会であってはならない。
競い合いつつ、本来日本人が持つ「家族、地域社会の絆(きずな)」で支え合う社会、
国民と国家が信頼の絆で結ばれる社会を築くべきだ。
地方自治体間での税収偏在の是正に取り組む。法人住民税、法人事業税の配分などの見直しに取り組む。
【財政再建】
2011年の基礎的財政収支の黒字化に加え、10年代半ばまでに対国内総生産(GDP)比での債務残高を安定的に引き下げる必要がある。
消費税を社会保障の財源と位置づけ、10年代半ばまでのできるだけ早い時期に少なくとも10%の税率とする必要がある。
参照:自民総裁選 谷垣氏が正式出馬表明 政権構想 (2006年7月28日 讀賣新聞)
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コメント
政権構想!と言うのですが夢の無い事、快調な中国外交を又「宦官」思想を取り戻さんばかりの中共との地震、津波、感染症対策?中共はこんなのは興味も無いでしょう。
アジア韓国との付き合い、「ノ大統領はアホ」こんな時には外交などは存在しないのが理解出来ない、心の問題と行動の区別は海外では理解されにくい?はっきり云えば中共、韓国以外の外国は理解できるでしょうね。
改革を目指す社会は、弱肉強食で有ってはならない?、国内の強食、国潰しを退治しなくて次工程には移れないでしょう。
住民税、事業税まで声を出すのなら宗教法人や特権法人からも徴収の必要性を説くべきでしょうね、公共投資も不必要な男女共同参画などの無駄を省き将来の為の投資はどんどんすべき、省庁に任せるより地方の環境、歴史に合った投資を、「土建」だけが公共投資と考え利得を得ようとする政治家の排除も出来る。
財政再建も小泉政権が中途半端で終わってる分野はまだまだ有る、構造改革は進めるべき、自分達が利権を手放したくないから小さな事(議員削減等)が出来なくて良識の府が衆議院の付帯事業所?みたいな役所になっている、先ず「国」が模範を示さないと地方の人達も危機感を持たない、谷垣氏の政権構想からは夢も希望も見えません。
大陸王朝の「宦官」希望、教育、安全も語らず「国と国民の絆」、無駄も語らず「財政再建」~何も見えませんね。
投稿: 猪 | 2006/07/30 11:42
谷垣氏は、中国でハニートラップにひっかかり、おそらくとんでもない証拠と事実を認める供述を握られています。その1点だけで、日本を担う政治家としての資格は永遠にないと思うのですが・・・。どうなんでしょうか。
投稿: sam | 2006/07/30 13:31
谷垣氏は東京自民の大会で以下の発言しており、産経新聞にも出ています。
「アジア経済危機を二度と起こさない仕組みを、
どうやって作っていくのか。
アジアでも、ユーロのような通貨単位の研究を進めていく必要がある」
アジア経済危機は米国のヘッジファンドが原因だと、中国当たりでは思ってるんでしょうが、
本当の要因は経済の実態と、株価や土地の価格が遊離していたからです。バブルと言うことです。
今、二度目が起きそうなのは中国です。
これを起こしてはならないと谷垣氏は言っているのです。
でも、止めようにも余りにバブルが大き過ぎて止められないでしょう。首脳どうしが合っても、どうにもならないと思います。
そして、その対策として、アジアでも「ユーロのような通貨単位を研究する」。
これはアジアのブロック経済をやろうという事です。これをやれば経済を混乱だけでは済まないでしょうね。ユーロの出現だけで大きな弊害が出ているのですから。
こんな方が日本の金融行政の中心に居たのかと思うと(今も居ますが)、本当に恐怖を覚えます
投稿: 商人 | 2006/07/30 14:35
安倍氏が総裁選において圧倒的有利が伝えられる中、韓国カルトが朝日によって報じられた。
TVをみると予想以上に食いつきがよく、週明けのワイドショーの目玉になりそうだ。
カルト集団『摂理』の変態、鄭教祖は70年代に統一教会でも活動していた。これはこの間の統一教会に電報を送った安倍氏叩きに繋がる動きになると考えるのは下衆の勘繰りかだろうか。
このカルトは日本にも信者が2千人と教祖個人や素人では出来ない規模の集団だ。韓国か北朝鮮、または中国の支援があるように思う。有名大学の学生を勧誘したのは将来、大企業や官公庁に送り込むことが狙いだったらしい。
しかも香港で逮捕されながら保釈され逃亡して、今春まで中国東北部の鞍山で農村地帯の大邸宅に潜伏していた。なぜ中国でそんなに目立つことが出来たのか不自然に思う。
投稿: くろ | 2006/07/30 17:11
谷垣を適材適所とのご意見ですが。
イカに知識があり頭脳明晰であったとしても、中国偏重であればその政策能力は負に使われてしまう。
日本の国際的な強さが増すほど、殆んど全ての大臣ポストで外国と関係が切れないことは、北朝鮮経済制裁に反する船舶貨物輸送許可でも見えています。
はたして売国奴を活用できるポストが有るのでしょうか?
投稿: MultiSync | 2006/07/30 17:58
空気の読めない最低の政治家だね、特アのいわれのない内政干
渉に屈してどうする。
日本国総理大臣としては、靖国参拝について諸外国が行くな
と言えば総理は行くべきだと何故言えない、こんなやつに限っ
て、架空の事件でっちあげの南京虐殺捏造記念館には行って感
激して、謝罪して署名でもするんだろうな。
こんなヘタレには靖国さんも参拝してほしくないだろうよ。
投稿: yosi | 2006/07/30 18:22
「ただ、総理総裁の器ではないがテクノクラートとしては極めて有能である。次期首相は、谷垣を排除すべきではない。適材適所で使えば、大いに力を発揮するはずだ。」
坂さまのご分析には今更ながら感服します。
経歴・実績・漏れ聞こえる人柄・人相、いずれもハイレベルの人だが、総理の器かと言うと疑問があると結論付けられるように思います。
福田氏の貧乏神のような不景気な人相、左翼にウケがよいだけの特筆点がない経歴、他律性・消極性を物語る数々の逸話と比べると、「福田は国家に不要。谷垣は国家に有用な人材」と考えるべきですね。
投稿: おやじ | 2006/07/30 18:25
皆さん、こんにちわ。
なかなか厳しいご意見ですね。
猪さん。
確かに谷垣氏、「夢」がない。
彼の発想は所詮、官僚なんだと思います。
samさん。
>中国でハニートラップにひっかかり
これは、週刊文春の報道だったと思います。
私は、過去のエントリーで、日刊ゲンダイ10%、ポスト20%、文春30%、新潮50%と、その信用度を書いています。
各誌(紙)とも、私の愛読誌(紙)でしたから、よく解るのです。
30%くらいじゃないでしょうか、記事の信頼度。
商人さん。
>「アジアでもユーロのような通貨単位の研究を進めていく必要がある。大事なのは首脳同士の外交だ」
これは「言葉足らず」だと思いますね。
日本の対アジア貿易依存度は49%(04年)に達しており、将来的に共同市場化を進める必要があるのは間違いありません。
ただ、中国は共産党独裁が続く限り無理だというのは、ある意味、我が国では共通認識になっています。
(市場ルールが通用しないところがあるし、「為替操作国」でもある)
韓国、台湾、香港、ASEAN、インド、豪州などは対象になると思います。
好き嫌いは別にして。
谷垣氏の言う「ユーロのような通貨単位」を研究する必要はあるでしょうが、今のところ現実味がない話ですね(少なくとも中国は絶対に無理)。
総裁選向けのプロパガンダでしょうが、軽率のそしりをまぬがれない発言です。
やっぱり器ではないということですね。
くろさん。
これは何ともうさん臭く、気味の悪いカルトですが、総裁選には影響はないでしょう。
徹底した取り締まり(壊滅させる)を行うべきだし、そういう動きになると思います。
投稿: 坂 眞 | 2006/07/30 18:30
MultiSyncさん
yosiさん
おやじさん
コメントありがとうございます。
確かに谷垣氏、外交や安全保障に関してはサイテーのレベルだと思います。
が、与謝野馨氏のような使い方はできると思う。
対中外交や安全保障とは無縁のポストに置くべきです。
(例えば、地域経済活性化担当相とか・・・)
「テクノクラートとしては極めて有能である」
これは間違いありません。
投稿: 坂 眞 | 2006/07/30 18:41
ハニートラップですが、これは日本男性は仕掛けられると必ずひっかかると思います。小生は、北京で経験しましたが、かなり緻密な組織です。しかも、ヤクザも警察もからんでいます。もし、板様が30%という認識であればもう少しそのレベルを上げてもいいかと存じます。そのような疑いのある谷垣氏に国政をあずけるわけにはいかないのではないでしょうか。板様の影響力はたいへん強いので、このブログの読者の皆様が「30%か」とお思いになったとしたらそれは、個人的には危険だと思いましたので、再度主張させていただきました。
投稿: sam | 2006/07/30 19:02
フジテレビの最近の世論調査結果では、谷垣氏の支持率は、7%で、麻生氏の5.8%を抜いて支持率で二番目に躍り出ています。おそらく福田氏の支持率が谷垣氏に流れ込んだものと思われますが、谷垣氏では、やはり非力であり、安倍氏の対抗候補になりえるのは、麻生氏か、額賀氏になるのでしょう。
谷垣氏といえば、スパイ防止法反対論者として知られており、外交、安全保障では典型的なハト派に分類される政治家です。この政治家には、国や領土、国民を守る気概を感じることはないですね。官僚としての評価ならまだしも政治家としての評価は無きに等しいですね。
彼の公約を見ても、【地域の活力回復】を謳ってながら、れを達成するための具体策が何も示すことができてないし、消費税の大幅な増税を行ってどうやって地域や地方の活力が取り戻せるのかと。むしろシャッター通りが、さらに増え、シャッター街になりかねないでしょう。【地域の活力回復】という言葉をに信憑性がまったくない。
弱肉強食の冷たい社会を否定しながら、弱者に厳しい間接税増税(生活必需品への課税軽減は、税収効率が悪くなるという理由で不評)では、弱肉強食社会にさらに進むわけで、法人税や所得税中心の税制を敷くほうが、健全な社会になるでしょう。
谷垣氏では、格差の問題にせよ、財政再建にせよ、外国による主権侵害に対しても、問題を解決するのは相当厳しく、安倍や麻生氏のほうが、これらの課題に果敢に挑戦していってくれるでしょう。
投稿: Conserva | 2006/07/30 21:58
どうもこんばんわ。
なんか昭和天皇のメモ関係で靖国を批判する論調が強いですね・・・。
私はこのブログに書いてあるとおり捏造、もしくは8・15を狙った小泉首相や安倍官房長官に対するけん制だとおもっていますが・・・。
http://www.asahi.com/national/update/0728/TKY200607280687.html
http://www.asahi.com/national/update/0730/TKY200607290565.html
この記事にを坂 眞さんはご覧になられましたか?
なんか朝日だけにすごく胡散臭い気がするのですが・・・
最近の朝日の靖国に関する論調はキツイものが目立つし・・・
投稿: 若手 | 2006/07/30 22:16
消費税10%って・・・。
財源が足りないからって、消費税を上げて解決すればいいやという安易な発想が許せませんねぇ。
だったらパチンコに税金かければいいじゃないですか。競馬や競艇という立派な前例があるんだから。
それから、在日朝鮮人や同和の利権で、湯水のように垂れ流していたのをやめる。
特に在日朝鮮人は日本国民ではないのだから、生活保護など出してやる必要はないのだし、
総連や民団の施設などの固定資産があるならちゃんと税金を取る。
取れないならどんどん売るなどしてもかまわないと思います。
朝鮮学校への助成金ももちろんカットすべきです。
ものには順序があるじゃないですか。
まだまだ絞れるのに、それをやらずに消費税を上げようなんて、国民の納得は絶対に得られませんよ。
冗談じゃない!
投稿: まるまろ | 2006/07/30 22:40
谷垣の言う「国益」ってなんなんだろうね。
内政干渉を許す国、愛国心すら隣国の顔色を伺って表現しなければいけない国に、世界中のどの国が敬意を表するのだろう。
経済関係が悪化しようが(といっても対中、対韓国だけだが)国の誇りは絶対に守らなくてはならない。
投稿: おっさん | 2006/07/30 22:57
かなり長い間読ませて頂いておりましたが、今回はじめての投稿です。よろしくどうぞ。
各委員会に属されている議員さんは、あたかもその道の専門家のごとくに報道され、ご本人たちもそのように振る舞い・専門家のように勉強されておられます。政権党の議員さんなら最終的にはその大臣さんになるのかもしれません。
一方、利権に両方向から首かせをされ、ましてや御自身の政治家としての欲がある状況下、有能さや誠実さなるものは、単なる方便にしか過ぎません。しかしながら、その方便は、その時々の国益なるものに合致さえしていれば、報道され、評価されます。
同様の状況は、一般会社員・公務員・警察官からサッカーの監督まで、団体というものに属している限り有り得るものかと思います。
前置きが長くなりましたが、今の政権党の中で、方便であっても、国益になる施策・政策(内政・外交を問わず)を立案でき、われわれ納税者を納得させてくれる議員さんは、いったい何人いるのかが、総理になりたい人のことよりも特に最近は気になります。
私たちの回りの国が、崩壊・破綻し、何億もの経済難民や政治難民がわが国を目指してくるという最悪・最低のシナリオが徐々に具体化しそうな状況での外交に、今の有能なテクノクラート議員の中で、本当に進むべき道が見える人は果たして何人いるのか、が、知りたいですし、この国の未来を事実決定すると思うのですが、その割には情緒的であいまいな選挙公約しか私は見たことがなく、不満です。
今回の谷垣さんのそれは、私には消化できないものが多いです。
もし万が一、その他の方々のそれが出揃った時に、もしそれらが同様程度のものであった場合の坂様のコメントを読みたいような、あって欲しく無いような微妙な段階・状況です。今は。
敬具
投稿: 螺旋丸 | 2006/07/30 23:01
谷垣さんは有能だと思いますが、
個人的にいうと麻生さんを推したい。
ところでハニートラップ云々もわかりますがこれの対処法って
なんですかね。
奥さん同行同室で中国に行くとかでしょうか?
これに限りますかね?う~ん。
投稿: ちなみつ | 2006/07/31 00:02
谷垣氏はイギリスのチェンバレン首相のような人ではないでしょうか?
平和なときには非常に有能な政治家であると思いますし、内政的には勇気を持って消費税の増税を語れる人であると思いますが、いざドイツのような覇権国家を相手にしたときに大きなミスをして多くの人間を苦しませるタイプではないかと思います。
結局人がいいのです。
頭がお花畑で、人はすべていい人だと思っている人です。
そういう人は首相にはなってほしくありませんね。
投稿: game | 2006/07/31 00:39
はじめまして。いつも楽しませてもらってます。
谷垣氏の消費税10%、生活必需品に対する特別減税はなし。これに批判があまりでないのが、とても不思議です。在カルフォルニアなのですが、こちらでの8.25%の消費税で、米や野菜、肉など加工品以外の食料品は無税です。(ちなみに住宅購入にも消費税は掛かりません。)ようするに我慢できるものに掛かるのが消費税で、これ買わないと死ぬってものには税金が掛からないというものです。
消費税10%を偉そうに公約にする谷垣氏ですが、そんなの公約になるのですか?私たちもそんなに物わかり良くなる必要はないのでは?
投稿: フジコ | 2006/07/31 04:35
大丈夫ですよ。谷垣氏が首相になることはないでしょう。
小泉氏の首相就任以後、日本人は覚醒しました。小泉以前であれば、当選僅か5回・50台の安倍氏が首相最有力候補になることなぞ想像できなかったことです。
投稿: おやじ | 2006/07/31 08:24
現段階での谷垣氏への注目ポイントを幾つか・・・
・消費税10%を訴えるのは良いとしても、ここ20年、消費者物価が横ばいの中で税や社会保険等の公的負担ばかりが突出して増え続けている状況への認識が甘くは無いか? これマスコミは無視しているが、都市部有権者の小泉内閣支持を固めていた「セメント」でもある。
・靖国への総理参拝にNOを言ってしまった事で、自民他派閥からの支援を狙ったのだろうが、基礎票が少ない谷垣を担ぐのは朝日新聞くらいのものではないか? 少なくとも今言わなくても良い事を言ってしまった時点で、戦略眼の無さを露呈してしまった。谷垣さん、対中靖国カードが使えなくなるじゃないですか!(笑
投稿: ぺパロニ | 2006/07/31 09:39