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2006/07/08

「火事場泥棒」盧武鉉は相手にしない!

韓国政府は、今月の3日から、日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)周辺を含めた海域での海流調査を開始した。調査は3日から17日ま実施する予定だった。

当初、係争中の竹島周辺の調査は、今月中旬ごろになると見られていた。これは、
日韓両国のメディアが共に報じていたことだから、実際の予定はそうだったと思う。
ところが、韓国の調査船「海洋2000号」は、5日午前6時41分から竹島周辺の日本の
排他的経済水域(EEZ)~領海内に侵入した。
そして、同日午後2時3分に領海から、同日午後9時8分に日本のEEZから退去した。

北朝鮮が日本海に向けてミサイルを発射したのは、5日午前3時20分ごろから同8時20分ごろまでだった。北朝鮮のミサイル発射に合わせたかのように、我が国から「中止」を強く要求されていた「竹島周辺の海流調査」を急遽実施する。

まさに「火事場泥棒」とは、このような行為を指すのではないのか。
しかも韓国は、当初に発表していた「警備艇」ではなく、1ランク上の「警備艦」を護衛のために同行させていた。
海上保安庁の巡視船は、「海洋2000号」に対し、無線などで調査の中止と、領海とEEZ内からの退去を求め続けたが、相手は応じなかった。

要するに韓国は、我が国の足下を見ていたわけである。「対北朝鮮を考えると、今、
韓国ともめるのはマズイ」という我が国の立場を。

「大辞泉」によると、「火事場泥棒」とは「ごたごたにつけこんで不正な利益を得ること。また、その人」との意味である。まさに、韓国の行為は、これに当たる。

韓国国会議員らの追及に対し、尹光雄国防長官は「北朝鮮のミサイル発射を想定したタイム・スケジュールを事前に準備しており、発射が行われた際の対応についてすべて準備を整えていた」と説明したという。
この「北朝鮮のミサイル発射を想定したタイム・スケジュール」の中に、「竹島周辺の
調査日変更」が含まれていた可能性は高い。

なにせ、「政府の対応が遅れた」との批判に対して、「北朝鮮のミサイル発射」に対して、「早朝に会議を招集したからといって何が変わるのか」と、公式の席上でメディアに反論する政権だからね。
「北朝鮮のミサイル発射」より「竹島周辺の海流調査」の方が優先度が高い(笑)

韓国政府は、調査開始にあたって、「今回は、海上保安庁の巡視船の『退去命令』に
したがって引き下がった2004年とは違う」と言い放った。
そして、「日本の巡視船が出動しても引き返さない」、なぜなら「独島(竹島)について
“静かな外交”を放棄した以上、韓国の領有権を守るという意志を反映させた行動を
取らざるを得ないからだ」と述べていた。

で、実際に取った行動は「火事場泥棒」。
しょせん、自国の立場をわきまえない盧武鉉が考えるのは、この程度のものだ。

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Kougikankoku












ところで、北朝鮮のミサイル発射に対し、韓国世論は保守、左翼を問わず、共に北朝鮮を非難し、遺憾の意を表明している。
左右を問わず北朝鮮を非難するのは「実に異例のことだ」と朝鮮日報は書いている。

6日の讀賣新聞には、バカでかい金正日の似顔絵や北朝鮮国旗に、ソウルの中心部で市民が火を放って燃やしている写真がデカデカと掲載されていた。

が、左翼は「北朝鮮の態度に強い遺憾を表する」としながらも、「北朝鮮に強硬措置を
もって真っ向から対応するのは、問題解決の役に立たない。こういう時こそ対話を通じ問題解決策を講じなければならない」と主張している。
やはり、韓国の国論は完全に左右に分裂しているのである。

以下は、韓国の保守派最大野党ハンナラ党議員と李鍾ソク統一相のやり取りである。

ハンナラ党議員:「今後の対応策は」
李統一相:「(コメや肥料の)追加支援の留保を検討している」

ハンナラ党議員:「「11~14日に釜山で予定されている南北閣僚級会談は中止すべきだ」
李統一相:「対話を通じて解決しようと言っているのに、対話をしないと言うのはいかがなものか」

ハンナラ党議員:「「北朝鮮が挑発を続けるなら、開城工業団地や金剛山開発などの
南北経済協力は中止すべきでは」
李統一相:「それらの事業は北朝鮮の生存にかかわる問題だ。中止は適切ではない」
(2006/07/07 讀賣新聞)

この李鍾ソク統一相、完全なる「容共(親北朝鮮)派」である。

「南北閣僚級会談」の実施の可否については、さすがに閣内で深刻な対立があったと
される。

李鍾ソク統一相は、盧武鉉大統領も出席した「安全保障関係閣僚会議」において「状況が悪化しているときこそ南北対話のチャンネルは用意しておくべきだ。北朝鮮には6カ国協議で対話を通じ解決するよう促しておきながら、南北間の対話は避けるというのは
論理的にも間違っている」と述べた。

一方、潘基文外交通商相や尹光雄国防長官らは「今回は断固とした対応が必要で、
会談の延期も検討すべきだ」と主張し、激しく対立したという。

この中で、盧大統領の見解は李統一相の考え方に近く、会談開催に重点を置いていたとされる。
で、会議後の、同日夜に出された大統領府ブリーフィングは、「北朝鮮を対話の場に
導き出すため、対話を止めるようなことはしない方針」という内容だった。

もう、盧武鉉くんの頭の中は「真っ赤に染まっている」のである。

私は6日のエントリーで、「米国経由で韓国に圧力をかけてもらい、盧武鉉政権の『太陽政策』を変更させる努力も怠ってはならない」と書いたが、これは撤回する。
むしろ、ハンナラ党を始めとする、韓国保守派の「反北」世論の盛り上がりをバックアップするべきであると考える。

頭が「真っ赤」に染まった「火事場泥棒」・盧武鉉は、もう相手にしない!!!

参照1:韓国船、EEZ退去確認…竹島周辺
     (2006年7月6日 読売新聞)
参照2:韓国の市民団体、北を一斉に非難
     (2006年7月7日 朝鮮日報)
参照3:南北会談開催めぐり閣僚間で対立
     (2006年7月7日 朝鮮日報)
参照4:国情院「予測・準備していた」
     (2006年7月7日 朝鮮日報)

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韓国(政治)」カテゴリの記事

コメント

総連と民潭の関係は、北朝鮮と韓国の縮図なのでしょうか。
いずれにせよ、盧武鉉くんは、弾劾される可能性がまた高くなりましたね。

投稿: takayuu | 2006/07/08 01:23

管理人さま、先ほどフルタチ君の番組で韓国人武装スリの特集を放映していました。最後に日本の「ヤクザ」が韓国からの強盗団を手引きし、寝るところを与えている、と日本人が悪いような印象操作をしていました。ジャーナリストの勝谷氏によれば対馬でも韓国人プロ釣り師に竿、えさを与えて違法に魚を取らせ、最後に彼らが釣った魚を買い取るのは韓国人の釣り店である、との事。偏見かもしれませんが在日や韓国人で日本に住むヤクザ者が、強盗団を手引きしている可能性を考えてしまいます。すでに東京では1000件近くの韓国人強盗被害。わずか5年前は200件未満ですから5倍です。10年後は10倍でしょうか。
 さて「鼎の軽重」という言葉がありますが、この迷惑な隣人である韓国、正確には現韓国政府に対し、今までのような形の妥協は許されないと思います。日本国政府の関係者が見ているなら言いたい。日本人が日本国政府を見限ったら、加工貿易を中心としたヒトの努力でできている国ですので、日本が、あっという間に荒廃する可能性がある、と。「大衆は無知であるが、正しい方向を見出す目は持っている」と言ったのはローマ時代のマキャベリさんです。巨大掲示板に足を踏み入れるまでもなく、大新聞の社説より鋭い、ここの記事を読めば方向はあきらかです。最初は防衛省からいきましょう。我々はローマに滅ぼされたカルタゴではありません。もし「歴史は繰り返さない」が正しいなら、最初の一歩が重要だと思います。韓国は、もう終わりです。心中相手が悪すぎる。日本はとばっちりを受けないように外務省を説得してビザ解禁を即座にやめるべきです。もうすぐ小戦争です。北ではなく南朝鮮と。

投稿: 普通の国民 | 2006/07/08 01:32

管理人様。はじめまして。いつも拝見させて頂いております。

 ノムたんの頭が真っ赤に染まっているのは、今までの言動でも明らかで、多分韓国の一般市民にも、同じ様な感想を持っておられる方が多数存在するのではないかと思います。

 ただ、今回のノムたんはそんなに間違った事を言っていますかねぇ…?今回の彼の言動を持ってして、「脳内赤化」を謳うのはどうかと、私は思います。
 手段はどうあれ、6カ国の中、1カ国ぐらいは確かに対話ルートはあった方がいいと思うのです。

 でも、韓国って、北朝鮮が信頼をおいてこの危機に対する相談にやってくるようなタイプの国とは思えないので、対話ルートなんて、残してても無意味で、日米と協調して断固とした態度をとる方が、国際的に好感度が高いとは思いますけどね。
 対話ルートを残しておくとか言う意味で、他国とは同調しない方針をとって効果がありそうなのは、中露ぐらいの規模の国でないと、むしろ制裁効果を薄めてしまう意味できわめて逆効果ではないかと思いますが。

 ちなみに、中共は「中朝相互援助条約」っつー条約を北とかわしており、お互いの国がどっかの国から攻め込まれたら、無条件に同盟として、共に戦う事になっているそうです。
 つまり、北にアメが攻め込むと、中共はアメと対峙せねばならず、だから6カ国の議長国のようです。
 だから対話ルートは中国1本でなんの問題もないような気はしますけどねー。
 不謹慎ですが、北→中共とドミノ倒しになってくれないかなと、密かに思っております。

投稿: あきよし | 2006/07/08 10:25

>“静かな外交”を放棄した以上、韓国の領有権を守るという意志を反映させた行動を取らざるを得ないからだ・・・

ん・・・?ん・・で、「韓国の領有権を守るという意志を反映させた行動」が今回の「火事場泥棒」とも言うべき実に姑息な調査活動ですか?どうも、彼の国には「恥」という概念は微塵もなさそうですね・・・まぁ、いまさら改めて言うまでもありませんがね・・・・

投稿: 疑問符 | 2006/07/08 17:40

友好、友好も結構なのですが、矢張り歴史も大事にして欲しいですね、筆者は火事場泥棒と韓国を呼ばれていますが正にこの国の伝統だと云っても過言じゃないでしょう。。
近代史、この100年を見るだけでも日本は裏切られ続けている事を認識すると同時に将来も変らないともう気がついて欲しいものです。
併合は戦後は韓国人の誇りを傷つけたと云われれば李朝を検証する気の無い韓国では将来も変らないでしょう。李承晩ライン日本人は知って居ても韓国人は知らない。終戦で日本人の引き上げ全財産、公私共韓国、北朝鮮に引き継がれ金銭での要求もしていない、両国人は知らない。日本国内での共産党と朝鮮人との共同での暴虐と搾取、全て日本人は知る様に成ったにも関わらず、韓国、北朝鮮は独自の見解で歴史を見ようとしない。
韓国は日本が対称にする国じゃ無いのです、もう日本は中国と対等に話の出来る国力は有るのですから、対等に話し合える環境を自分の力でアメリカを巻き込みやるべきじゃ無いかと考えています、意思が有れば出来る問題です。

投稿: 猪 | 2006/07/08 18:58

皆さん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。

盧武鉉くん、未だに沈黙しています。
頭が混乱して、もうどうしていいのか解らない、
といった感じでしょうか。

この盧武鉉に電話もかけない小泉は異常だ、と森前首相が喚きました。
この森という政治家も、盧武鉉くんと同レベル。
間違いありません(爆笑)

投稿: 坂 眞 | 2006/07/10 00:21

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