人体実験だった広島・長崎の原爆
「後悔に1分たりとも時間を費やすな」は米大統領だったトルーマンの言葉だ。
実際、戦後何百回もたずねられた「原爆投下」について少しも後悔の念を見せなかった。難しい決断だったかと聞かれ「とんでもない、こんな調子で決めた」と指をパチンと鳴らした。
↑
これは、毎日新聞の8月6日付【余録】で紹介されている第33代米国大統領、ハリー・S.トルーマンの逸話である。
つまり、「指パッチン」で日本に対する原爆投下を決めた。後悔する必要なんて、これっぽっちもない、というわけだ。が、「後悔に1分たりとも時間を費やすな」という言葉を吐かざるをえなかったというところに、この人物の深層が表れているような気がする。
実際、非公式な場所では、良心の呵責に苦しめられていることを周囲の人や身内の人たちに洩らしていたと言われる。
【余録】氏も次のように書いている。
「妻や妹への手紙、内輪の会話、日記では、女性や子供の被害へのおののきや後悔を示している。(原爆の開発にかかわった)科学者らが自責の念を示すと、ひどく感情的に反発した」
やはり、大統領、そして国家に「過ち」はあってはならない、その思いが「後悔に1分たりとも時間を費やすな」という言葉と、「指パッチン」という態度につながったのだろう。
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私は昨年の8月6日、次のように書いた。(抜粋)
↓
私は米国を、日本のかけがえのない同盟国だと思っている。しかし、毎年8月がくると怒りがこみ上げてくる。
これは、もう理性を超越した、日本人としての血がなせる業だと思う。やはり、今日は、原爆と米軍の話を書かずにはいられない。
私は、広島の平和記念公園を二度訪れたことがある。もちろん、原爆死没者慰霊碑に首(こうべ)を垂れ、祈りを捧げた。そのときは、「過ちは繰り返しませぬから」という碑文の文言には、何の抵抗もなかった。しかし、今日、その碑文を読み直して強い違和感を覚えた。
原爆投下という過ちを犯したのは米国である。なのに「過ちは繰り返しませぬから」とは・・・・・・おそらく、この慰霊碑が建立された頃は、日本の誤った戦争が原爆の悲劇をもたらしたという認識が、我が国民に強かったということであろう。当時の私も、何の抵抗も感じなかったのだから・・・
広島に原爆が投下されたことに対して、我が国及び我が国民に非は一切ない。史上最大級の戦争犯罪を犯したのは米国である。したがって、原爆被害に遭われた方々に対して、「過ちは繰り返しませぬから」などと言うのはもう止めにしたい。
「原爆の悲惨さは永遠に忘れません。皆様の筆舌に尽くしがたい苦痛と無念を心の奥底に深く刻み込みます」と誓いたい。
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しかし、誤解してほしくないのは、当時の米国が戦争犯罪を犯したと断罪し、反米感情を煽ることが私の目的ではない。なぜ広島や長崎に原爆が投下され、20万人以上もの命が一瞬にして奪われることになったのかの真実を知ってもらいたいのである。
したがって、私の立場は、先月の中旬に広島で開かれた「国際民衆法廷」とは明らかに違う。
「国際民衆法廷」は先月16日、原爆開発や投下に関与した米国のルーズベルト、トルーマン両元大統領や元軍人、科学者ら15人の「被告」を、国際法違反で「有罪」とする判決要旨を発表した。また、米国政府に対し、被爆者や遺族への謝罪と賠償を求める「勧告」も盛り込んだ。
が、この法廷の「設立趣意書」を読むと、この「法廷」が、特定の思想的立場に立ったものであることが解る。
「設立趣意書」では「私たちは、憲法第9条の精神を単に形式上だけ維持するのではなく、積極的に世界に向けて拡大・活用させていく義務と責任があります」「原爆投下という大惨事を招いた当時の日本政府と昭和天皇にも被爆者の方々に対する責任の一端があると私たちは考えます」と書かれている。
これは、「私は米国を、日本のかけがえのない同盟国だと思っている」「広島に原爆が投下されたことに対して、我が国及び我が国民に非は一切ない」という私の立場とは、対極にいる人たちの考え方だ。
ただ、この「国際民衆法廷」で明らかにされた「原爆投下に至る事実関係」には、米国政府が公開した「保存記録」に基づく記述が多く、参考にはなる。
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米国の主張は、「原爆の投下がなかったら戦争は続き、原爆の犠牲者以上の死者が出たであろう」というものだ。原爆は、逆に多くの人命を救ったのだ、だから原爆の投下は正しかったんだ・・・
これが、米国の論理である。が、これは真っ赤なウソである。
米国の狙いは、実際に原爆を使用することによって、核実験だけでは得られない、その効果を検証することであった。つまり、広島の原爆も長崎の原爆も「人体実験」だったわけである。
1945年7月26日、米・英・中の3国は、我が国に対して降伏を勧告する、13条から成るポツダム宣言を発した。
宣言の骨子は以下のとおりである。
日本軍の無条件降伏 、及び日本国政府によるその保障(13条)
カイロ宣言 の履行(8条)
領土を本州、北海道、九州、四国及び諸小島に限定(8条)
戦争犯罪人 の処罰(10条)
日本を世界征服へと導いた勢力の除去(6条)
特に13条の最後は、「右以外の日本国の選択は迅速且(かつ)完全なる壊滅あるのみとす」という「殲滅宣言」とも受け取れる言葉で結ばれている。
ポツダム宣言の詳細は→ポツダム宣言(米、英、華三国宣言)
実は、このポツダム宣言と、それが成立する過程に、米国の日本に対する原爆投下の真実が隠されているのだ。
ポツダム宣言は、天皇制維持についてまったく言及していなかった。そのために、我が国政府の内部では、この宣言をめぐって激論が交わされた。が、出された結論は「宣言の黙殺」と「断固戦争完遂に邁進する」というものだった。
ところが、宣言の起草段階では、天皇制の維持が含まれていたのである(12条)。にもかかわらずトルーマンが12条を書き換えさせたため、明確な天皇制の保証は姿を消した。残ったのは「日本国国民の自由に表明せる意思に従い」「政府が樹立せらるる」という文句である。
我が国政府が後日、ポツダム宣言受諾を決定したとき、付けた条件が「天皇制の維持(国体の護持)」であったことを考えれば、12条を書き換えていなければ、我が国政府の最初の結論が違ったものになった可能性は高い。
もちろん、12条に「天皇制の維持」が含まれていたとしても、我が国が早い段階で宣言を受諾したか否かは分らない。が、トルーマンが、日本政府の宣言受諾を遅らせようと企図したことだけは間違いないのである。
以下に、原爆投下までの経緯を時系列的に整理してみる。
1942年8月13日、レスリー・グローブズ陸軍少将を最高指揮官に、オッペンハイマー
博士を原爆の設計・製造の総責任者として「マンハッタン計画」がスタートする。
1944年9月19日、、ルーズベルト米大統領とチャーチル英首相との間で交わされた
ハイド・パーク協定によって、原爆の投下対象をドイツから日本へ変更することが決定される。
1945年4月に、ルーズベルトから大統領職を引き継いだトルーマンの下、目標検討委員会では、初めから軍事目標にたいする精密爆撃ではなく人口の密集した都市地域が
爆撃目標とされる。
1945年4月の時点で、トルーマンは原爆の完成予定を知っていた。
1945年6月01日、ジェームズ・バーンズ国務長官の報告を聞き、トルーマンは原爆投下を決断した。
1945年7月16日、米国はニューメキシコ州で初の原爆実験に成功する。
1945年7月17日、ドイツのベルリン郊外・ポツダムで米・英・ソ3国首脳による会談(ポツダム会談)が始まる。ポツダム会談の期中に、トルーマンに原子爆弾の製造完了が
伝えられた。
1945年7月24日、トルーマンは、8月10日までに日本に対して原爆投下を繰り返し行うよう指示。
1945年7月25日、トルーマンは日本への原爆投下命令を出す。
1945年7月26日、ポツダム宣言が発せられる。
1945年8月06日、広島に原爆が投下される。
1945年8月08日、ソ連が深夜に日ソ中立条約の一方的な破棄を宣言。9日午前零時にソ連軍が対日参戦。
1945年8月09日、長崎に原爆が投下される。
1945年8月09日、我が国政府は、御前会議で「国体の護持」を条件にポツダム宣言の受諾を決定し、10日に連合国に伝達した。
1945年8月15日、 天皇自身によってポツダム宣言受諾の決定を日本国民に知らせる玉音放送(ラジオ)が行われる。
以上を振り返って見ると、我が国のポツダム宣言受諾が、米国による原爆の投下やソ連の参戦に促されたことは間違いない。が、米国による原爆投下は、我が国のポツダム宣言への対応とは関係なしに実行されたことが解る。つまり、原爆を投下するまで我が国を降伏させない、そしてソ連が参戦する前に原爆を投下する。これがトルーマン政権の基本的姿勢であった。
「ポツダム宣言」は、別名「米、英、華三国宣言」とも呼ばれる。これは、会談に加わっていたソビエト連邦(ソ連)が、我が国に対して(条約上)中立の立場をとっていたため、宣言に加わらなかったからである。
また英国代表は、直前の総選挙の結果、ウィンストン・チャーチルからクレメント・アトリーに変わっており、アトリーは選挙後の後始末のために不在だった。中華民国代表の蒋介石もポツダムにはいなかった。
つまり、米、英、華(中)、3カ国代表のサインは、トルーマン一人によって書き上げられたのであった。
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米国は、日本の文化財に敬意を表して京都を爆撃しなかったというが、これも真っ赤な嘘である。
原爆の投下候補地は、
①直径3マイルを超える都市
②爆風により効果的に破壊できる地形を持つ都市
③8月までに通常爆弾による爆撃を実施していない都市
だった。
つまり、正確に原子爆弾の威力を測定するため、通常爆弾との被害の違いを区別できることが必要条件であったのだ。
これに適うのが京都、小倉(北九州市)、新潟、広島、長崎で、中でも盆地状の京都市街は申し分なかった。そこで、原爆投下の照準点は京都駅に近い梅小路機関車庫に定められ、京都に対する通常爆撃の禁止命令が出された。おかげで、古都の街並は原爆投下用に保存されたのである。
ところが、米陸軍長官ヘンリー・スチムソンが京都案に強硬に反対したため、最終段階で京都は第一候補からはずされたが、「日本の文化財に敬意を表したから京都を爆撃しなかった」というのは嘘なのである。
広島も爆撃されなかったし、小倉、新潟、長崎も、他の大都市に比べればほとんど無傷だった。ちなみに、長崎は第二候補だった。が、広島とともに第一候補にされた小倉上空が曇りであったために、長崎が標的になったのである。
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以上からすれば、広島の平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に刻まれた「過ちは繰り返しませぬから」の主語は米国のはずである。いや、米国でなければならない。
にもかかわらず、「国際民衆法廷」の主催者のような「原爆投下という大惨事を招いた当時の日本政府と昭和天皇にも被爆者の方々に対する責任の一端があると私たちは考えます」という輩が、未だに我が国には存在する。
私は米国を、日本のかけがえのない同盟国だと思っているから、いまさら米国を責める気持ちはない。「国際民衆法廷」のように、当時の米国指導者を糾弾するなんて、特定の政治的意図が込められているとしか思えない。
が、こと原爆投下に関して言えば、我が国及び我が国民に非は一切ない。史上最大級の戦争犯罪を犯したのは米国である、と思っている。
関連エントリー:残忍な人たち
参照1:ハリー・S・トルーマン (Wikipedia)
参照2:ポツダム宣言 (Wikipedia)
参照3:原爆投下を裁く国際民衆法廷・広島
参照4:原爆投下、米元大統領らに「有罪」
参照5:「原爆神話」からの解放-「正義の戦争」とは何か-
参照6:原子爆弾
参照7:東京裁判(極東国際軍事裁判)開廷
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コメント
「国際民衆法廷」の判検事さん、人権擁護を第一とするグループの皆さんのことだから弁護士もいたでしょうね。
この法律的素養があるとも思えない皆さんには、少し重荷かも分からないが、是非もう一人の超A級戦犯(このAはa)項該当という意味ではなく、超弩級という意味)であるS(Cか)をさばいてもらいたいものだ。
投稿: H.H生 | 2006/08/13 19:57
管理人さん、「過ちは繰り返しませぬから」に違和感を持つ者の一人です。そのための実行策は稚拙ですが以下のような案はいかがでしょう。
(1)広島市独自あるいは工学系大学の有志によって高感度なスパイ衛星を打ち上げる。
(2)米国、ロシア、フランスなどを含め、全ての核保有国の核ミサイルサイトあるいは核施設を空撮する。特に中国が日本に向けているミサイルサイトを撮影する。たとえ地下移動式であっても、その周辺地域を空撮し、その映像をネットなどで全世界に放送する。
日本政府からストップがかかるでしょうが、「過ちは繰り返しませぬから」と誓った以上、その信念で核に関する情報を発信し続けるのが一番かと。たまにアメリカ映画(たとえばターミネーター2)で仮想的な核爆発のシーンがありますが、日本人の知る核の姿である小型の太陽のような数千度の熱線とビルも吹き飛ぶ爆風、強烈な放射線の恐怖、焦げて手から皮をたらして歩く数百人の人々の悲惨さなど、ダンテも逃げ出す真の地獄が出現します。しかしアメリカ映画では核の使用に、それほど悲惨な感じはしませんでした。まったく知らないか、米国政府から注文がでているためです。
かって被爆者がアメリカで一般の市民につるし上げられていました。それは原爆の悲惨さを強調することで、アメリカの軍事力を削ぐのが目的だろう、と言う理由です。戦争にもルールがあり、銃の弾丸は人体に負担の少ない貫通弾を使うように決まっています。捕虜の扱いも決まっています。核ミサイルによってどんな地獄が出現するかを常識として知ることで、人は自然と核を兵器として使用しないようになるかもしれませんし、ヒトに使用しないというルールができるかもしれません。それが甘い、というのなら宇宙ステーションで地球を監視し、「核を使用した国には同等な爆発力の核ミサイルを打ち込む」と宣言しなければならないでしょう。核を止めるために核を使う皮肉な事態が出現します。「過ちは繰り返しませぬから」を守るのに軍事力が必要かもしれません。人類はまだ精神的に成熟していません。
少林寺憲法 「力愛不二」
極真空手 「力なき正義は無能なり」
「正義なき力も無能なり」
投稿: 普通の国民 | 2006/08/13 20:18
>が、こと原爆投下に関して言えば、我が国及び我が国民に非は一切ない。史上最大級の戦争犯罪を犯したのは米国である、と思っている。
同感。開戦に踏み切らせるよう日本を散々挑発し、挙句の果ては非戦闘員であった市民に対する大虐殺を「核実験」という形で実行し、「もっと多くの被害者を出さないためだったのだ」と大ウソをつく。許せない、アメリカだけは絶対許せない。
投稿: 中凶殲滅 | 2006/08/13 20:20
こういうことを申しますと石を投げられそうですが、アメリカの原爆投下はソ連の第二次大戦における蛮行よりはよほど罪が軽いと考えます。
1) 1945年当時、敵国の非戦闘員を殺してはいけないという戦時国際法はなかったと考えるべき。1949年のジュネーブ条約で、非戦闘員の殺傷が国際法上禁止されたようです。
2) 原爆投下当時、日本と米国は戦争をしていた。日本は未だ降伏の意思を示していなかった。
3) 仮に1945年の日本が原爆を持っていたとして、その使用を躊躇したであろうか?
私には、原爆投下が1945年当時の国際法に違反しているとは考えにくいように思えます。
一方、ソ連が満州などで行ったことは
1) 有効であった日ソ中立条約を無視して日本に宣戦布告。日ソ中立条約違反。(当たり前ですが)
2) 停戦の前後を問わず、侵攻占領地域の非戦闘員を躊躇なく殺傷、ないしは一切保護せずに略奪暴行。ハーグ陸戦条規に違反。
3) 日本軍将兵及び適当に捕まえた日本民間人男子を自国領内に拉致して奴隷労働に使役。ハーグ陸戦条規およびポツダム宣言に違反。
1945年当時の戦時国際法と日ソ中立条約に明らかに違反しております。
投稿: dog | 2006/08/13 21:35
私も最近、「あやまちは繰り返しませぬから」に「おかしい!」と感じ始めた一人です。パル判事が再来日して広島を来訪された時の記事を読んだときからでしょうか。
考えたら全くおかしな話です。
戦前のソ連の対米・対日工作に関する資料が徐々に公開されてきていますが、それを見るといかにアメリカと日本の政権中枢が共産主義支持者に犯されていたか分かります(私は素人なのであくまで研究者の記事を読むだけですが)。
原爆使用については、トルーマンと側近のバーンズがソビエトに自分達の核の力を見せ付けるために行ったというBBCの原爆投下50周年記念番組を見たことがあります(かなり良い番組でした)。
爆弾を落とした直後に基地に戻ってグレープフルーツジュースとサンドイッチを食べて仮眠をとってね~と誇らしげに語る当時のパイロットを見ていたら、腹の底から恐怖と怒りが湧いてきてしまいました。
米国は原爆投下後の広島に密かに偵察機を派遣して、原爆の影響に関するデータを集めていたそうです(そのデータは確かまだ公開されていないはず)。
蛇足ですが、イギリスに滞在していた際、下宿のポーランド移民のおじさん(ごくごくフツーの方でいわゆるインテリなどではない)と日米開戦の話をした所、「しょうがないよ。ルーズベルトの側近の大半は共産主義者だったんだからな~」と笑いながら言われて、「何いってるのおじさん!」と憮然としていましたが実は全くその通りだった…。さすが元共産圏(驚)。
ポーランド移民の人たちは自分達のコミュニティ紙などで昭和天皇のご容態などもいち早く知ってましたし、本国で発禁になった書籍などもイギリスで出版していましたね。まだ壁崩壊前でしたのでイギリスに亡命政府を作っているとも言ってました。
投稿: おれんじ | 2006/08/13 21:42
やはり映画「東京裁判」からですが、冒頭の起訴状朗読のシーンの後、アメリカ人弁護人が共同で補足動議を行うシーンが印象的です。ブレークニー弁護人が「戦争による殺人は法的に犯罪ではない。よって戦争を発動することを“平和にたいする罪”として裁くのならば、私たちは原爆を落とす命令を出した者の名前を挙げることができる。」と明確に述べています。動議自体は当然ながらウエッブ裁判長に簡単に却下されてしまうんですがね。
“原爆”という重い問題を抱えていたとしても、私はやはり日本にとってアメリカとの関係は最重要と考えます。というのもアメリカにはこの“ブレークニー弁護人”のような人間を期待することができるからです。まかり間違っても中共にこのような人間を期待することは絶対にできません。
原爆だけではなく、アメリカ先住民の虐殺、アフリカ系奴隷から始まって現在の中東への軍事力行使。アメリカにはこれらの問題についての議論があります。中共中国にはそういう意味での議論がありません。かなりものわかりの良い中国人であっても、中共のチベット、東トルキスタン、モンゴルに対する侵略について“あれは間違いだったかもしれない”といった程度の疑問さえ持っていません。そしてエザワタミちゃんの言いつけ通り、日本に対しては“歴史問題”を永久に手放さないつもりです。こういう自分自身のダブルスタンダードな考え方に悩み一つ感じない知性に欠陥のある連中よりもアメリカ人の方がよっぽどましなような気がしますが・・・甘いかな。
投稿: duzhe | 2006/08/13 23:37
>「後悔に1分たりとも時間を費やすな」は米大統領だったトルーマンの言葉だ。
「偶然に」大統領になった男ハリー・トルーマンは、「後悔に1分たりとも時間を費やしてはならない。それは時間の無駄である」と教えている。大統領の座にあったあいだ、自信に満ちた政治家というイメージを打ちだしていた。しかし、自信と信念の男という外見の裏には、複雑な人格がある。劣等感、人種差別主義、男らしさを示したいという欲求、動揺し自責の念にかられる内面がある。・・・・原爆投下の決定に至った経緯を分析するにあたっては、トルーマンという人物に注目すべきだ。決定的な年になった1945年について・・・トルーマンは、「嵐の中心にいたのではない。トルーマンが嵐の中心であった。すべての行動はトルーマンが起こしたものであった。」アメリカななぜ、原爆を広島に投下したのか。それを理解する鍵はトルーマンにある・・・「アメリカはなぜ日本に原爆を投下したのか」ロナルド・タカキ、山岡洋一訳、草思社、1995。
アメリカの大統領ハリー・トルーマンと国務長官ジェームズ・バーンズの二人は、原爆の威力を実証するために手持ちの二発の原爆を日本の二つの都市に投下し終えるまで日本を降伏させなかった。・・・・「原爆を投下するまで日本を降伏させるな
~トルーマンとバーンズの陰謀」鳥居民、草思社、2005。
>>dogさん
>アメリカの原爆投下はソ連の第二次大戦における蛮行よりはよほど罪が軽いと考えます。
貴殿にとって如何にソ連の「蛮行」が許しがたいものであるにせよ、高々地上500メートルで太陽の表面温度の2倍の超灼熱を炸裂させ、一瞬にして蒸発した被災者も含め甚大な爆死者・被爆者を出した原爆投下よりも「罪」が重いと見る感覚が理解を超え、唖然というか、絶句の極みであります。正常な精神を持ち合わせておられるのなら、もう一度冷静にお考え頂けたらと思います・・・
投稿: 疑問符 | 2006/08/14 00:22
いかに感情的なわだかまりがあっても
反米になってはならないという姿勢はまったく正しいと思います。
中国、韓国に対しても同様です。感情的にはいくら腹が立っても、政治的立場として反中、反韓、反北にならないように自分の中で論理だてることが大事だと思います。
アメリカ、ソ連(ロシア)についての罪を追求することは日本人のきちんとした歴史認識にとって重要であると思いますが、やはり朝鮮、中国間の解決を回避してはそれを問う資格はないものと考えます。
投稿: 電話君 | 2006/08/14 01:40
趣旨は大いに賛成です。非常に整理されていて勉強になりました、ありがとうございます。なお、2件TB入れました。
投稿: 練馬のんべ | 2006/08/14 06:44
原子爆弾といった大量破壊兵器の使用を恥じないとすれば
明らかにキリスト教の神をも恐れぬ傲慢な考え方で有る
事を少なくとも日本人は指摘することでありましょう。
人間は誤魔化すことが出来ても神は誤魔化せないからです。
「ジーザス」もさぞかし人間の業を嘆いた事でありましょう。
逆に言えば原爆投下を誇る事は米国社会道徳に自己矛盾
をきたす事を知るべきですな。
投稿: abusan | 2006/08/14 08:32
>電話君さん
反中、反韓、反北にならないように自分の中で論理だてることが大事だと思います。
日本が、そうしようと思っても相手が受け付けないのではしかたがありません。
中国は反日を煽り北にバックアップし
韓国は愚かにも軍の延命に手を貸し援助するし
北朝鮮は脅せば見返りがあるとばかりミサイルを撃つ
ミサイルを撃ち込まされそうになったのに、仲良くするとは絶対に無理です。
>朝鮮、中国間の解決を回避してはそれを問う資格はないものと考えます。
解決を回避とは?何回も公式で謝り、金銭的にも最大限の保障はしており、何をこれ以上望むのでしょうか?
ああ・・わかりました。
これから以後もずーと言う事を聞けと言う事ですか?
子孫に屈辱を継承させたくないので、あなたの考えには反対です。
あなたの言う朝鮮、中国間の解決とはどんな事を言うのでしょうか?すみませんが教えて下さい。
投稿: ねねこ | 2006/08/14 09:52
「あやまち」の主語をめぐって喧々囂々ですが、あまり意味もありますまい。「アメリカ」とするのも正しく、「人類」とするのも正しいのでしょう。「日本人」を当てはめたがる輩はカルトです(笑
ただ、我々側が先に核兵器を手にしていたら・・という仮定は心の隅に留めておく必要があるかも知れません。
頭痛いのはヒロシマカルト、核カルトの連中です(笑
いわゆる反核平和運動が変性してしまったあれです。
何しろ「アメリカさん『軍都広島』原爆を落としてくれてありがとう」と学校教師がほざくのですから、尋常ではありません。
単純に言って「理由がつけば日本人よアメリカ人には何しても良い」という思想ですから、真性カルトですね。軍事拠点の長慶への「普通の定期爆撃」は大問題でも、都民3万が死ぬ様な爆撃は「何の問題も無い。なぜって軍国主義だから(笑」で済ませて、良心の呵責を感じません。
広島長崎における「犠牲の意味」を一番重く受け取らねばならないこの国で、しかも反戦平和を自称するのものが、易々と『攻撃する側の論理』にのってしまう・・・この思想的荒野こそ「現在におけるヒロシマ問題」ではないでしょうか。
投稿: ペパロニ | 2006/08/14 10:19
中学校校庭から旧日本軍砲弾206発 中国黒竜江省
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/14879/
>中国軍の遺棄化学兵器処理当局関係者は「7―8割は旧日本軍が遺棄した砲弾」との見方を明らかにした。
とすると、2-3割の砲弾は中国軍かソ連軍のものなのか?例えば旧日本軍が敗戦直前に砲弾を埋めようとしたとき、中国軍かソ連軍がやってきて「一緒にこれも埋めといてくれよ」なんて頼まれたのか?
連中の言いたいことはただ一つ。「みんな日本が悪いのさ」ということだ。
中共はこういう印象操作を平気でやる。下手な推測はしたくはないが、日本降伏後に中国軍なりソ連軍なりに引き渡された砲弾がその後の事情により彼らによって埋められた可能性も充分に存在する。旧満州では日本降伏後も国共が戦闘を継続しており、そのどちらかが、旧日本軍から獲得した砲を失ったか何かで使用不能になった砲弾を遺棄するケースもあり得るでないか。
日本は戦後、アメリカ軍による日本の一般市民に対する“大量虐殺”の証拠である不発弾処理を自国の責任で全て処理してきた。カーチス・ルメイに勲章までやりながら、だ。
でも、私はそういう日本を誇りに思う。
中国にはもう何度も行ってきたし、ある時期は日本人の知り合いより中国人の知り合いの方が多かったけれども、一点だけ、何か自分に不都合なことが起きると、とにかく遮二無二他人に責任を転嫁する彼らの反射的な反応には辟易した。
日本人は場合によれば他人の責任まで引き受けて自分で解決しようとする。ひどい話だが、それが日本人自身の能力の向上に結びついているようにも感じがするのです。議論は色々あるけれども、広島・長崎の原爆についても日本人はその習性で自分の責任として引き受けているような感じです。それによって日本人がどのような結論や方向性を出していくか私には解りませんが、おそらく“反米”にはならないでしょう。ご都合主義的歴史認識を国民に洗脳し続ける中共中国とは違います。(コメントとしては長すぎました。すみません。)
投稿: duzhe | 2006/08/14 10:28
私個人の考えですと、やられたらやり返すのが普通だと思うのですが、敗戦後の状況を見ると進駐軍の洗脳、マスコミ力には日本は到底適わず「洗脳工作」に嵌り、牙を抜かれてしまいました。
その後はアメリカの思うが侭の日本政策、日本も之で利益を享受、両方メデタシの冷戦時代を核の傘を頂き自分で考える事無くお目出度い日を送って来た日本。
核実験で有ると言えるのは広島調査団が大量にアメリカから送られて来て資料を持って帰り、その後の実験もヤギ、牛、コンクリート、木造の建物を爆心地に配置、繰り返し長崎、広島型を爆発させている、日本軍艦も材料、大量殺戮の現場で「過ちを再び繰り返しません」の文字を読んだパール博士がこの言葉をアメリカの当時の姿を見て非難されて居るのです。
今更アメリカに反発し、報復をする等とは近代国家としての有るまじき思考ですが、2度と繰り返さないためには矢張り報復する手段を持ち、抑止力の役目を果たす実力を自分達の思考の中に持って居なければならない事も明らか、自立心の問題。
同盟国に日本の立場を理解させると同時に、日本の政治家は日本人を説得する義務が有ります。それが日本の平和を続いて維持できる道でしょう。
中国、韓国問題の回避?中国、韓国にも日本は借りも有りません、お互いに「内政不干渉」を歴史を振り返り平和条約、正常化を正式に済ましている。これが近代国家同士の約束事、こう言う条約を破り、横車を通そうとすると戦争が起こるのです。
横車の内容と云えば「南京」「靖国」「慰安婦」、全て条約締結後に日本人が作り出した「物語」と言えるでしょう。両国とも資料も証拠も出せない、こんな事件が何処に有るのか?普通に考えれば判ると思うのです。政治的立場で反中、反韓、反北
、政治的に処理されたものを再度持ち出す事で政治的に無理矢理日本より優位に立とうとする相手国には政治的に反対しなくてどうするのですか?叙情的に対応するのでしょうか?
政治と経済は何時も別です、そして一定の軍事力を持って対応している経済は安泰です、軍事力に庇護されない経済は只、頭を下げ、所謂「叩頭経済」利益など及びもつきません。
今日もニュースを見ていると「日本の戦争を民意で反対出来なかったか?」なんてバカな事を言って居ました。テレビが有り、ネットでニュースを別の目で見る、新聞「紙」も多数あるこの時代と、朝日新聞、読売新聞、ラジオ、雑紙、軍報道しかない時代、世界が見えない時代と同じ目線で見ている日本の報道機関のバカさ加減、彼等の言う事の半分は「嘘」と考える世に成れば日本の正常化にも繋がるでしょうね。
投稿: 猪 | 2006/08/14 11:12
>過ちは繰り返しませぬから
なんかずっと小さい頃から「今生きている僕ら(米日関係なく)が再び過ちを犯さない」っていうふうにとらえてきたので特に違和感は感じたこと無いです。
投稿: とら | 2006/08/14 11:56
私も、いろいろな皆様のブログなどで過去の経緯を知るようになってから、「あやまちは繰り返しませぬから」に“むっ”ときた者です。
でもその時に、“ああ、これは二度と本土に被害をもたらすような戦い方はしません。あらゆる手段を講じて国益を守りつつ戦争を回避し、戦わざるを得ない状況になった場合には 必ずあらゆる戦術をもって本土に被害をもたらさずに戦略を遂行し、勝利いたします。という誓いだよな”と、思い直しました。
そうであってもらいたいと思います。
投稿: 大志 | 2006/08/14 12:32
小生も、幼少の頃は、主語の無い>過ちは繰り返しませぬから>と言う文句の主語は、これを読む人自身のことと思っておった。即ち殺生というものを行う罪深い我々人間のことであると。日本人に限定するものではないと。やはり日本人は、仏教徒(あるいは仏教徒的)であるなと。しかし、成長するとともに、色んなことを知るにおよんで今では、「アメリカ人や、ロシア人や支那人や朝鮮人など日本を狙う外国人には二度と過ちを起こさせませぬから」と思うようになりましたで。
投稿: オッサンや | 2006/08/14 12:38
「今生きている僕らが再び過ちを犯さない」とすると その前に「原爆で死んだあなた方のように」というのが入るのでしょうか そりゃないでしょう ただ8月15日に皇居前でひざまづき涙を流す人々とかを見ると「過ちは繰り返しません」に変わる言葉も思いつきません 「この恨みは忘れないぞ」とかいうのも悲しいですしね。
投稿: ころ | 2006/08/14 13:52
過去の歴史に私はあれこれいう気がない。
政策論や方法論の勉強になれば、というよりそれしかない。
過ぎたことを変えることは神様でも出来ないだろう。
アメリカが日本を猿として扱い殺したことは戦争中であれば仕方ないと思う。相手を人として、その尊厳認め、接すれば殺せなくなる。兵隊も人である。
同じように日本も多くの人を殺している。お互い様ではないが、侵略したほうも悪ければ侵略を許したほうも悪い。されたほうも悪い。見て見ぬフリしたものもいる。
二度と原爆被害を受けないように敵基地攻撃能力を持ちミサイル防衛網を構築することですね。
普通の国民 さんへ
(2)米国、ロシア、フランスなどを含め、全ての核保有国の核ミサイルサイトあるいは核施設を空撮する。特に中国が日本に向けているミサイルサイトを撮影する。たとえ地下移動式であっても、その周辺地域を空撮し、その映像をネットなどで全世界に放送する。
これをするとどうなるか細かいメリットとデメリットが示されていなのでなんともいえませんが、監視の意味合いなら核ミサイル装備している原潜がいるので・・・・・意味薄いかも。
投稿: ちなみつ | 2006/08/14 14:16
電話君さん
反米はいけない、同様に反中・反韓もいけない。との論は短絡に過ぎると思われます。
いけない状況とは"反*"という教条に自ら拘束されてしまい、自らの手を縛ってしまうことです。何が何でも"反*"という選択をしてはならない、という方針もまた自らの手を縛る行為であり本質的には同様であると思います。
世界の生存競争というゲームにおいて「切れないカード」をわざわざ自ら設定して他のプレーヤーに暴露するということは自殺行為です。実際に切る切らないは別として。
自縄自縛に陥った例は世界史上から現代に至るまで枚挙に暇がありませんが、その一つの典型例として日本の反核運動が挙げられます。
殺された膨大な人間の無念を思い、我々が二度とこのような目に会わないようにすることは誰も否定することができない当然のことです。しかし、そこから「絶対に我々が核保有をしてはならない」という結論を導くということは本末転倒もいいところです。第一次大戦終了後、化学兵器保有国同士の化学戦はなく、毒ガスで殺戮されたのは常に非保有国だったことを考えても、一方的絶対非保有が安全保障につながるわけはないことは明白なのですが、教条的"反*"論に囚われた思考においては考えることすらタブーになってしまっているのです。
投稿: 神戸牛 | 2006/08/14 14:21
碑文内容はいかにも日本人らしいと考え、特に問題だとは思いません。米国のように「忘れるな真珠湾」と国威発揚し未だ先の戦争を正当化する国と違って、決して他国を貶めるようなことはしない。まさか「過ちは繰り返させませぬから」なんて事を日本人がたとえ戦争に勝っていたとしても決して言うことはないでしょう。まさに武士道の国といえ、「日本人は被害者なのに?」といった疑問は確かにあるが、こうしたつつましい日本に私は愛着を感じます。
問題なのはこれを曲解して日本人の間違った行為によって事が起きたとする連中の存在です。
これら勢力を打倒するためにも日本人の多くが先の戦争において少なくとも米、ソなど連合国に対して何ら間違ったことはしておらず、逆に彼らは日本に大して非道な戦争行為を行い、国際法を無視したリンチ裁判を行い多数の戦犯なるものをでっち上げ殺したという事実を認識することが大事です。ただ中国に対しては日本もすくなからず非道を行っているため、その行為にいたった理由が中国に多分にあるにせよ認識する必要はあります。
また、先に米ソの行為に比較がありましたが、たしかに全体的にみて行為自体はソ連の方がより卑劣だと思いますが、ソ連の参戦を招き満州や千島樺太の領土を奪われ、多数の民間人が殺されかつシベリアに抑留された原因を作ったのはヤルタでのFルーズベルト本人である事実を考えると、米国が一番問題ある行為をしていたといわざるを得ません。さらに東ヨーロッパをソ連に明け渡し、冷戦構造の土台を作ったのですから人類に対する害悪を考えると米国こそが最低の国であったと考えられます。
投稿: freedom | 2006/08/14 17:45
ちなみつさん
>「切れないカード」をわざわざ自ら設定して他のプレーヤーに暴露するということは自殺行為
そうですかね?
外交的な話においても、前提としてそれを提示しなければ発展的な話ができないという関係もありうるのではないですか? 中国、韓国には日本は仲良くしたいと思ってるという意思表示がなさ過ぎることは大きな問題ですよ。
また、外交の話ではなくて、反米、反中、反韓の姿勢はなにか有益な議論を導けますか? こんな腹立つ困ったちゃんとでもどうやったら懐柔できるかって考えるのが知的なのでは。手を縛るという意味では、まず知性を縛るのは感情や雰囲気だと思います。
現在の日本において、アメリカ、中国、韓国はきわめてに重要な相手国です。教条的ではなくリアリスティックに考えてもこれらの国を積極的に嫌うことのメリットは見つけにくいかと。
あと、現状の外交で戦争を前提に考えるのはちょっと非現実的では。特に日本において現実的に開戦を構想できますか?むずかしいと思います。
投稿: 電話君 | 2006/08/14 18:09
abusanさん
>あなたの言う朝鮮、中国間の解決とはどんな事を言うのでしょうか?すみませんが教えて下さい。
私見です。反論してみてください。
現在、中国、韓国(北朝鮮はよくわかりません)の歴史認識は大きく誤っています。南京事件、従軍慰安婦など個々の事件だけでなく、中国、韓国の建国の歴史における日本の役割、当時の意図自体をかなり湾曲した捉え方をしていると思います。それも最悪な方に。
それが意図的なものであれなんであれ、多くはそれに起因し、対日本の関係はあまりよろしくありません。それゆえ国際的な場面で日本に協力してくれることは望むべくもありません。
しかし、たとえば中国は国連では常任理事国といって、日本より格上です。どんなに日本ががんばっても中国が反対したら何一つ重要な決定はできません(現実には拒否権はかなり制限的な運用ですが、それはおいといて)。国連の場だけではなく、中国は経済、軍事的にもきわめて強大です。日本なんか間違いなく国としては負けます。近い将来。
ところで日本は今自国の利益のためにきちんとした外交ができているでしょうか?できていません。なぜでしょうか?アメリカに追従することしかできないからです。
アメリカから独立するにはどうすればよいでしょうか。日本と利益を共同してくれる仲間をたくさんつけて、アメリカがおいそれとそれを否定できなくなるようするしかありません。
そのときに味方になってくれると一番うれしいのは誰でしょう? 中国です(韓国も。あと、個人的にはインドです)。
中国と日本らの利益を国際的な場で同一なものとしてアメリカ、EUに主張できる状態を作ること。そのための最初の試金石として歴史問題をいい加減決着させること。
これが問題解決されたイメージです。
どうでしょうか。
ちなみにこれは日本の戦前の右翼の発想の変形で、ある意味、大変むかしからある考え方です。
投稿: 電話君 | 2006/08/14 18:30
ちなみつですが電話君さんへ
>「切れないカード」をわざわざ自ら設定して他のプレーヤーに暴露するということは自殺行為
えー、コメントの名前を見間違いしていると思いますよ。
神戸牛さんのコメントですよ。投稿者はしたに名前が出ます
↓ ここに出ます
投稿: ちなみつ | 2006/08/14 18:32
ちなみつさん
ご指摘ありがとうございます。
上のコメントは神戸牛さんあて、
下のはねねこさんあてです。
過ちを繰り返してしまった。。
以後気をつけます。
投稿: 電話君 | 2006/08/14 18:58
二度と起こらないようにする方策を考えるには、限られた国家予算の中で優先順位をいかに上げていくかですが、政党政治では参政権の行使で国民に決定権があるはずなのに、
① 選ぶ側の投票率が半数近くという現実
② 選ばれる側の手抜きに近い主張の提示という現実
③ メディアの偏狭・偏重・恣意的な報道という現実
④ その他もろもろ
を思えば、私たちがいかに危うい状況にあるのかがわかります。
あの劇ではミサイルを迎撃できないということは確かですから方策になり得ませんが、逆に非難を承知で申し上げれば、依存症さんってアル中さんの話?と聞かれる程度なのも、また我が日本の歴然たる現実。
誰が国民の啓蒙をどう進めるべきなのでしょうか。
大陸も某政党もまだ別々に別の目的で虎視耽々と狙っています。
敬具
投稿: 螺旋丸 | 2006/08/14 20:22
皆さん、こんばんわ。
コメントありがとうございます。
安倍官房長官の「美しい国へ」を読み終えました。
小泉首相ほどのカリスマ性はありませんが、その代わりに「理念」を感じました、小泉さんよりは。
特に「教育」と「外交」は安心できそうです。
「教育」にはしっかりとした軸がありますし、日米同盟の重要性についても、小泉首相と変わらないくらいの認識があります。
後は、もう少しケンカ慣れしてほしいですね。
政局を読む力がないと政権が長続きしません。
小泉さんは経世会(橋本派)に挑戦して勝った。
が、安倍氏は戦わずに(というか、その必要がなく)権力を掌中にしようとしているような感があります。
ご本人も「最初に守りから入ってしまった」という不安があるようです。
が、「闘う政治家」ですから大丈夫だと思いますが…
電話君さん
あなたは、私のブログをほとんど読んでいませんね(笑)
>中国は経済、軍事的にもきわめて強大です。日本なんか間違いなく国としては負けます。近い将来。
>ところで日本は今自国の利益のためにきちんとした外交ができているでしょうか?できていません。なぜでしょうか?アメリカに追従することしかできないからです。
アメリカから独立するにはどうすればよいでしょうか。日本と利益を共同してくれる仲間をたくさんつけて、アメリカがおいそれとそれを否定できなくなるようするしかありません。
そのときに味方になってくれると一番うれしいのは誰でしょう? 中国です(韓国も。あと、個人的にはインドです)。
↑
もう笑うしかありません。
反論する気にもなりませんので、電話君さんも、これ以上のカキコは無用です。
螺旋丸さん
別にあなたを「非難」するような人はいないでしょう。
ただ、主張にあなたの「主体」をまったく感じません。
自分は「どうしよう」と思っているのですか???
それがないと、非難も反論も誰もする気になれないでしょう。
もちろん、私もこれ以上相手にする気になれません(笑)
投稿: 坂 眞 | 2006/08/14 21:55
私は会う方には一人ずつ、わたしの考え<我が愛する日本という国家の安泰の方策について>を話しておりますが、それについては投稿という形では申し上げておりませんでした。
話し相手から言われた言葉をそのまま載せたことがお気に障りましたなら謝罪申し上げます。
敬具
投稿: 螺旋丸 | 2006/08/14 22:24
電話君さんは中国の方でしょうか?
>中国は国連では常任理事国といって、日本より格上です
ここ、戦勝国~優越感!! と、にじみ出ていますが・・
もし、日本の方なら馬鹿と呼んでさしあげます。
もう、この手のコメントにいちいち反応した私が恥ずかしいです。
他の方の理路整然としたコメントを読むだけにしておきます。
投稿: ねねこ | 2006/08/15 07:51
http://makihara-but.cocolog-nifty.com/blog/
というHPができて管理人さんに対抗意識燃やしてますよ。
その名も「打倒 依存症の独り言」
投稿: 桃人間 | 2006/08/16 00:03
はじめまして。
「戦時作戦統制権」を調べていて、ここに流れ着きました。
長崎の原爆資料館で、以前、アメリカ合衆国の公式の調査報告書をみた覚えがあります。
内容は、
「原爆を投下しようが、しまいが、戦争を終わらせることに影響は与えない」
というようなものだった、と記憶しております。
なぜこういった事実が、広められることなく、「原爆投下のおかげで」終戦が決まった、という話がまことしやかに教科書にもなんにでも載っているのが、不思議です。
また寄らせていただきます。
あまりの衝撃で、卒倒しそうになったので、よく覚えております。
なぜ、終戦に必要のない原爆を、それも2発も落とす必要があったのか?
ニミッツ提督も投下には反対していた、と聞いております。
投稿: 月夜 | 2006/08/17 20:10
アメリカの原爆投下をどう捉えるか?。
大変意義深く、かつ非常に複雑な問題だと思っています。
淵田美津雄という海軍軍人をご存知でしょうか?真珠湾攻撃の攻撃隊長を務め、ミッドウェイ海戦において赤城艦上で負傷(両足骨折)、海大教官を経て角田中将の第一航空艦隊参謀、
連合艦隊航空参謀を歴任し、戦後牧師になった人ですが、彼はまた被爆直後の広島を視察した数少ない海軍軍人の1人でもあります。
その彼が戦後こう語っています。(甲斐克彦著「真珠湾のサムライ淵田美津雄」より抜粋)
『仮に日本が原爆を先に開発したならば、われわれはそれをアメリカに向かってちゅうちょなく投下しただろう。連合艦隊の航空参謀として、マリアナやフィリピンやアメリカ本土に投下する責任をもっただろう。私はむしろ、喜んでそれをやったに違いない。そしてそのことに、誇りすらもっただろう。』
戦争状態というものは人間の英知を破壊し、通常では考えられない様な行動を取らせてしまうんですね。
アメリカの原爆投下をどう捉えるか?人類はそこからどの様な未来への教訓を感じ取るべきなのか?
長年興味を持って思考錯誤を続けておりますが、非常に複雑で未だに心の整理はできません。
投稿: osabetty | 2006/08/23 00:46