加藤紘一の自宅放火事件について
加藤紘一の自宅が放火によって全焼したことは、皆さんご承知のことと思う。実行犯は、現場で割腹自殺を図った右翼団体の幹部と見られている。
実は、この件について言及するのは、あまり気が進まなかったのだが、やはり少しだけ触れておいた方がよいと思うようになった。
その理由の一つは、この事件をめぐって、私がよく訪問しているブログで見解が対立しており、そこに書き込まれた読者の方の意見も賛否両論に割れていることである。両者のエントリーに寄せられたコメント数は、57+56=113にものぼっている。
それだけ関心が高いということだ。
もう一つの理由は、この事件が言論の自由と政治的テロ行為という、今後の日本を考える上で重要な問題を孕んでいるということである。
結論から言うと、ある政治的主張に対して暴力で応酬するというのは間違っている。
かつての私が、政治的暴力を容認していただけに、なおさらそう思う。
皆さんは「内ゲバ」という言葉を聞いたことがあると思う。これは、極左内部において、
政治的主張が異なる者を「反革命」と規定し、暴力によってその肉体的抹殺を図る行為を指す。
私は、その当事者になった時、これは間違っていると確信した。それは「恐怖」に駆られたからではない。無惨なまでに痛めつけられた友の姿を見て、テロに対する「怒り」に
体がふるえたからだ。
今回の事件は「内ゲバ」ではない。が、その論理は似たようなものだ。
首相の靖国参拝に反対する、親中国的な発言を繰り返す。それを捉えて、あいつは
「売国奴」だと規定し、暴力をもって威嚇する。
要するに「あいつは敵だ!敵は殺せ!」という狂信的な思想が根底にある。そういう
意味では、極左の「内ゲバ」と共通した思考回路が働いているのである。
-------------------------------------------------------------------
今回の事件を引き起こしたとされる人物が所属する右翼団体は、東京・新宿区にある「大日本同胞社」である。朝日新聞によると、「関東を拠点とする指定暴力団が資金
提供したり幹部を送り込んだりするなど、現在も暴力団と緊密な関係があるとみられている」らしい。
関東を拠点とする指定暴力団と言えば、あの浜田幸一がかつて所属した稲川会と住吉会が挙げられる。おそらく、そのどちらかであろう。
が、指定暴力団から資金の提供を受けていたからといって、今回の容疑者が「ヤクザ
右翼」とするのは間違っている。
容疑者と見られている右翼団体幹部は65歳だ。この歳になって、自爆覚悟で一文の
得にもならないテロ行為を実行する愚かなヤクザなんていない。
おそらく、この右翼団体幹部の行為は、義憤に駆られてのものだろう。
-------------------------------------------------------------------
右翼と暴力団の関係は古くから続いている。
児玉誉士夫は、60年安保闘争(1960年)に備えて、関東地区の暴力団を糾合して
「関東会」を結成した。1963年に田中清玄が結成した麻薬追放・国土浄化連盟には、
田岡一雄山口組三代目が名前を連ねている。
1987年の、香川県高松市に本部をおく日本皇民党による竹下登(元首相・当時幹事長)に対する「ほめ殺し」事件においては、経世会のドン・金丸信-稲川会会長・石井進-京都の「会津小鉄」系組長-皇民党総裁・稲本虎翁のラインで事態の収拾が図られた。
このように、右翼と暴力団は、歴史的に密接な関係がある。街宣右翼の中には暴力団のダミー組織もある。が、すべての右翼団体が暴力団とメダルの裏表の関係にある
わけではない。
中には、明確な右翼的思想に基づくものもある。が、これらの団体も、資金面においては暴力団とつながっている場合が多い。
つまり、行動右翼と呼ばれる団体は、暴力団そのものの場合もあるが、暴力団と相互依存関係にあるものの、思想的裏付けを持っている組織も多いのである。
私は、今回の右翼団体幹部は、明確な右翼的思想の持ち主であると思う。
-------------------------------------------------------------------
いずれにしても、今回の事件が、容疑者と見られている右翼団体幹部が起こしたものであるとすれば、その行為は許容されるものではない。
それが、たとえ義憤に駆られてのものだとしてもである。現代の民主主義国家においては、暴力によって問題が解決されることはない。
それは、かえって、一般社会の批判と反発を招くだけだ。
我々が、実力行使に訴えなければならない時があるとすれば、それは、現在の民主主義体制を崩壊させるような勢力が台頭してきた場合である。
なお、私は加藤に同情はしない。民主主義社会においても、オピニオンリーダーたらんとする者は、常に命を張るだけの覚悟が要求されるからである。
これは、米国においても欧州においても同様である。
おそらく加藤も、何らかの否定的リアクションがあることは覚悟していたと思う。
それが政治家というものだ。
その点においては、暴力団の力を借りて右翼の攻撃を押さえ込み、結果的に首相の座を手に入れた竹下は最低の政治家であったと言える。
-------------------------------------------------------------------
余談だが、暴力団と行動右翼の違いをヤクザの幹部に訊いたことがある。
その幹部曰く「ヤクザは思想とか理念に関係なく人が殺せる。が、右翼はそれなりの
大義名分がないと人を殺せない。だから右翼はヤクザには勝てない」
ということだそうだ。
なお、暴力団とまったく無縁な右翼団体が存在することも事実である。右翼≒暴力団ではない。
誤解しないでほしい。
※容疑者と見られる右翼団体幹部は、顔と喉に火傷を負っており、言葉を発せる状態ではないという。だから、まだ「容疑者と思われる」であって、「容疑者」とは断定できないそうだ。
だから氏名を公表できないのであろう。
(文中・敬称略)
(注)「ほめ殺し」事件
1987年、香川県高松市に拠点をおく政治結社日本皇民党は、自治省に「竹下登輝励会」設立届を提出した。以降、1月末から10月2日まで街宣車を使って「竹下さんは立派な政治家です。日本一金儲けの上手い竹下さんを総理大臣にしましょう」と拡声器で
連呼し東京中を走り回った。
中曽根康弘から「右翼活動を止めさせなければ総裁指名をしない」と言われ、竹下は
心労から円形脱毛症になったという。
焦った竹下は、同志であり実力者でもあった金丸に相談した。そこで金丸は東京佐川急便社長の渡辺広康に皇民党の活動を中止できないかと持ちかけ、渡辺は指定暴力団・稲川会会長の石井に皇民党との仲介を依頼した。
石井の「活動を中止してもらうには、どうしたらよいか?条件はどんなことですか?」との問いに、稲本は「竹下が田中元首相を訪ね、謝罪すること。それだけです。竹下がこのまま総裁選に当選すれば、裏切り者が天下を取ることになりませんか。だったら、あの明智光秀も英雄ということになり歴史を書きかえなくちゃならなくなる」と言った。
竹下は、その後、田中邸へ訪問をした。その際に門前払いを受けたが、正門の前で
黙礼した。そのことを境に嫌がらせは止んだ。
※コメントやTBは、すぐには表示されません。重複して投稿されないようお願いします。
人気ブログランキングに参加しています。
人気ブログランキング
↑この記事に何かを感じた方は
クリックをお願いします。
| 固定リンク
「政治(国内)」カテゴリの記事
- 安倍総理ご苦労様でした。来年は憲法改正の正念場です。(2018.12.30)
- 山本一太氏の群馬県知事選出馬に思う...(2018.12.25)
- 日本共産党の微笑みに騙されてはなりません!(2018.12.16)
- 鬼の目にも涙 って言うけど、こういう場合は何と言えば(2018.12.08)
- 山尾志桜里と望月衣塑子は中学・高校の先輩・後輩(2018.11.29)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
もし犯人が義憤に駆られて行ったのなら、それは極めて狭小な視点で物を考えたのではないでしょうか。
極左に起る粛清行為も独善としか言い様が無いのですが、何かに執り付かれた様な行動です。
事の真相はなかなか判らないと思いますが、解明と同時にテロや犯罪に対する考え方も真剣に議論し明らかにする事が重要と思います。
投稿: MultiSync | 2006/08/19 21:19
やはり、故郷が近い政治家の実家に放火されたというのは
ショックです。
たとえ、今は信条が異なるとしても。
もちろん、彼もそれくらいの気概を持ってやっていることはわかりますが。
逆にそれが厄介といえば厄介なのでしょうが。
なんにせよ、暴力によって政治行動が規制されることは危険です。
投稿: hide | 2006/08/19 22:24
初めてコメントさせていただきます
今回の事件、犯人と思われる男の所属団体および氏名が
日本より先に朝鮮の新聞で報道されたのは
いったいなぜなのでしょうか…?
投稿: たかよし | 2006/08/19 22:27
ん~両方のブログを読んでましたけど
情報が少なすぎて、まだ判断は出来ませんが、
暴力を認める様な事を言うのは、ちょっとどうかと思います。
これでは、読者の方が引いてしまうのでは?
ここのブログではあまり見られない様な、汚い言葉も多く、
暴力を煽る様な感じに思えます。(コメント欄)
私は、やはり言論に対する弾圧の暴力肯定には、反対です。
投稿: ねねこ | 2006/08/19 22:53
ほめ殺し…う~ん、懐かしいですね。
子供のころに浅間山荘事件、集団リンチ事件、よど号ハイジャック、テルアビブ空港乱射事件、三菱重工爆破事件、ピース缶爆弾事件、とリアルタイムで散々見てきましたので思想による暴力はもうこりごりです。もちろん思想以外による暴力もですが。
他のブログでも書かせていただいたのですが、父が三菱重工の隣のビルで働いていましたので、爆風で窓ガラスが吹っ飛び、窓際に席のあった父はあやうく大怪我をするところでした(運良く外出していたので助かりました)。
街では号外が貼られており、それを見た大学生風の男が「ざまあみろ」と笑いながら言っていたのが今でも忘れられません。
愛とか平和とかを叫ぶ一方で平気で人を殺すこの人たちは何なんだと思いました。
そのせいか、私は団塊の世代には疑念をもっています。もちろん全員がそうではないとは思いますが。
脱線してしまいました。加藤さんの発言には全く賛成できませんが、今回のような行動には反対です。犯人は命は取りとめたと聞きましたが、よほど思いつめていたのでしょう。
別のやり方で主張をすれば、自らの命も傷つけることはなかったものと思いますが。
長々と失礼しました。
投稿: おれんじ | 2006/08/19 23:36
いつも興味深く読ませて頂いております。
今回の放火事件で一番得をしたのは加藤氏です。
テロにも屈しない政治家を演出できて、さらには加藤氏の意見に反対するものは「テロも辞さないような連中の仲間」とのレッテルを貼ることが可能になってしまいます。
そう言う意味でも、犯人の行動は愚かな行為ではないでしょうか。
古来テロにより目的が良い方向に進んだ例はありません。
投稿: バーレナン | 2006/08/20 00:55
初コメントさせていただきます。
今回の放火事件ですが、反小泉派(加藤氏とは無関係の)の自作自演のように思えてなりません。
バーレナンさんもおっしゃるように、結果的には、このような行為が、むしろ、小泉首相の外交姿勢に懐疑的な雰囲気を作り出すことにわずかなりとも成功したと見えないこともないからです。
そして、自作自演といえば、それを得意とする集団が思い浮かびます。
容疑者が入院中ということで、結論を急ぐわけにはいきませんが。
投稿: pooh | 2006/08/20 02:19
>今回の放火事件で一番得をしたのは加藤氏です。
加藤が得したことなんて、何もないよ。国民からは同情の声など皆無だったことからも、むしろ加藤の失墜に拍車がかかっただけだろう。
>古来テロにより目的が良い方向に進んだ例はありません。
明治維新などは、暴力によって政権転覆を図った、まさにテロだが、明治維新は否定されるわけだ?
テロルは、暴力だから、悪いという論理だけでしかものを見れてないだけでしょう。
暴力は悪という論理は子供でも分かるものだが、外交は軍事力を背景にしないかぎり、発言力も影響力もないし、言論だけでは相手は無視すれば、それで話し合いは進まない。
加藤がやってきたことは単なる言論活動ではないだろう。北京詣でに行き、中共の国益を日本で実現するために活動することは、立派なスパイ活動だろう。
民主主義国家といえども、売国や、外国と通じるのは、許容範囲を超えている。これらの行為を言論の自由として、容認している国は他にはないだろう。またこれらの行為は、言論活動ではなく、対日工作活動として見なすのが妥当だろう。
話し合いで問題を解決するのは一番いいに決まっている。
しかし、最後の手段としての実力行使は否定されるべきものではないだろう。
ただ、最後の手段を使う前に、問題が解決できるのが好ましいということ。
本来、国民が放火などしなくとも、法律を制定して、国を売ったり外国に通じている政治家や官僚、スパイを刑務所にぶちこんで、罰することができるようにするのが、最良の解決策だろう。スパイ天国のまま放置されるなら、今後とも、切れる国民は後を絶えないだろう。
投稿: 国民 | 2006/08/20 03:42
某極右団体のブログではこのテロを手放しで評価する
エントリーが為されましたが案の定猛反発を招きました。
極右ですから、時に暴力やテロをも辞さないという論理
に従うにせよ、結局は利敵行為であり、杜撰な攻撃だと
言わざるを得ません。勿論、民主主義的観点からは論外
の一言ですね。
ヤクザ者でも考えて敵を攻撃する事を考えると少なくとも
世間の目を無視した愚か者であるという非難の声だけは
免れませんね。実際にはもっと酷いですけど┐(´ー`)┌
投稿: abusan | 2006/08/20 05:13
今回の事件、左翼による「新しい歴史教科書をつくる会」への放火事件と、放送局、新聞社の「言及の度合い」が著しく違う。アンフェア。世論誘導の作為。
しかも、左翼の場合、今回の右翼によるテロ事件より、遥かに危険ではないか。
理由。自己の生命をかけていないから。
「ハラキリ覚悟」なんてそうざらには出来ないだろう。
一方「捕まらなきゃいいっす。やったモン勝ちオイシイッス。」の左翼は、これほど言論の自由にとって脅威となる存在は無い。
自殺(ハラキリはしかも相当苦しいはず)覚悟の法律違反(死傷者なしの放火)なら、法律上は裁かれるが、倫理上はどうであろう。特に、左翼のケースと比較して考えていただきたい。
むしろ「言論の自由」を求める者は、「ハラキリ」という点に着目して、この点のみは顕彰すべきではないのか。
「やったモン勝ち、オイシイッス」式の左翼型テロを右翼が真似しないように、である(赤報隊事件想起の事)。
投稿: 早起き鳥 | 2006/08/20 05:57
言論の自由には責任を伴うことを再認識すべき。言論には言論で、というが一般人は公の場で意見を言う機会がない。加藤紘一が頻繁に公の場にしゃしゃり出て自分勝手な言を弄ししかも中国韓国におもねた発言ばかりを行うことは聞いていてうんざりするのは当たり前。何故こんな人間をマスコミは登場させるのかそこに大きな原因がある。
投稿: 斜構え | 2006/08/20 09:14
云われる通りですね。加藤氏はテレビのお呼びが急増しています、私に言わせれば犯人が目的を持ってやるには「セコイ」本人を殺害するなら兎も角、老人しか居ない場所を襲う、計画性もなく幼すぎます。
只の「放火犯」の存在でしかない、加藤氏はテロに屈しない政治家の様な立場で「反靖国神社」を堂々と語れる、反論が有れば「右翼の存在が中国との友好~」と来るんじゃ無いでしょうか?
現状の警戒態勢の中で加藤氏は殺される恐れなど一つも無いのは本人が一番知って居るでしょう、家族に対する護衛もされている、彼よりも酷い人間が襲撃されても居ない、又こんな男を殺しても意味が無いのに中途半端な事をやって仕舞った、人を見る目のない暴力が、最低の男を持ち上げた役目しか果たさなかったのは情けなかったですね。
投稿: 猪 | 2006/08/20 09:52
火付けはいけないですね。
目的以外の方々に迷惑をかけます。
なんと情けない右翼が居たもんです。
右翼は一人一殺
こうでなくてはいけませんやね。
いつの時代でもサイレンとマジョリティーの我々。
鼻ずらを反日メディアに引きずり回されるのをじっと我慢するしかありません。
既に贖罪を終わった方々を侮辱する行為に対して、
ミエミエの売国行為に対して
せめてもの抗議の行為として認めてもいいんじゃないかと思いますよ。
意見を言うことが出来ないのですから。
投稿: 佐衛門 | 2006/08/20 10:56
放火事件前に、火災保険の掛け金を上げてたってうわさがありますが、真偽はどうなんでしょうね?「自作自演でここまでするか?」と思いましたが、裏事情も含めて徹底的に調べて欲しいです。民主主義において言論の自由はもっとも重要な権利だと思います。この事件があいまいに済まされたら、逆の事件(左翼が右翼を襲う)も起こるでしょう。あ、もう起こってるか・・・
投稿: yoshi | 2006/08/20 12:00
「古来テロにより目的が良い方向に進んだ例はありません」
例えば、金日成や金正日が暗殺されるとすれば、それは人類にとり良いことではないでしょうか。実際、スターリンの死はソ連国民にとってプラス効果をもたらしたと思われます。
投稿: dog | 2006/08/20 12:04
本人常在の可能性の高い東京事務所を狙わず地元、山形
しかも 本当に義憤にかられた信条的右翼なら「天誅」とか声明文もあってよさそうなものなのにそれも無し?
加藤氏は確かに 8.15アンチ靖国参拝前夜祭的報道からしてマスコミに出ずっぱりでした。しかし、安直な知識で上坂さんにも遣り込められてたくらいで、政治的影響力は概に終わった人という印象でしかないのに何故?テロ行為に及ばなければ為らないほどの大物か?
以上の疑問を持ちつつも特に 加藤氏の被害を受けた実家現場に駆けつけた直後インタビューに私は凄い違和感を感じました・・・・
こんな場合「情け無い」と言う日本語になるんでしょうかね? 先ず第一声としては 職員や特にご高齢の御母上や家族に被害が無かった事の安堵や支持者にたいする心配をかけたことの謝辞が述べられるてしかるべき。翌日の「朝ズバ」で発したとされる「昨日と同じ服ですみません・・」家全焼してそんな余裕有りか? 人的被害は犯人と思わしき人の自傷だけであり家は保険で新築されるでしょうからでもあるんでしょうが、いずれにしても全貌がもう少し明らかになるまで静観するが吉。
もしかしたら ウチゲバ的自傷行為という展開もある屋も知れないわけだし。
投稿: K.Y. | 2006/08/20 17:51
忘れないでほしいが、加藤氏は国会議員である。
民主的手続きによって選ばれた人を暴力的に脅迫するのは、
自由と民主主義という根本的な近代国家概念に反する行為で、
何の正当性もない。
現状では民主主義は機能しており、最後の手段なる私刑が
必要とされている状況にないのは明らか。
投稿: 島 | 2006/08/20 19:35
同じことを左翼が安部さんや小泉さんに対してやったらどうでしょう?今回の放火事件を肯定することは逆のことも認めることになります(放火だけではなく暗殺も含めて) だから今回のことは100%、放火した犯人が悪いと思う。婆さんを逃がしたとか言う人もいるけどそのようなことで情状酌量すべきでないと思う。
投稿: ころ | 2006/08/20 20:32
気になって、その後も極右ブログを読みましたが、
極右も極左も同じとは良く言ったものです。
頭の中ではわかっていたつもりですが、
目の当たりにしたのは、初めてで吃驚しました。
奮起を促す為にわかってて言った様な確信犯的な感じを受けました。
世間が受け入れるのは、ちょっと無理でしょう。
投稿: ねねこ | 2006/08/20 21:33
日本の右翼団体のメンバーの90%が在日朝鮮人や部落民出身者だという情報を別のブログで見ました。
いまだに容疑者の名前が公表されないのは不思議です。
思わずかんぐってしまうのはいけないことでしょうか?
↑
こういう情報が本当かどうか見分けるだけの見識を身に付けてほしいですね。
私は、ヤクザも右翼もよく知っています。
別に友人ではありません(あるはずがない)が、住〇会の2次団体の幹部にも面識がありますし、私がその昔、部落解放運動に参加していたことは、古くからの読者の方はご存知です。
「日本の右翼団体のメンバーの90%が在日朝鮮人や部落民出身者」
こういうことを書くアホがいるから、ネットの言論が「ゴミ貯」などとバカにされるのです。
ただ、関西から西に限って言えば、ヤクザの4分の1はそうかもしれません。
中には100%在日という組織もありましたから。
「白龍会」という名前だったと思う。
今もあるかどうかは知りませんが・・・
坂 眞
投稿: ponko | 2006/08/20 22:23
皆さん、おはようございます。
コメント、ありがとうございます。
私は、政治的暴力を頭から否定するものではありません。
この国の民主主義が、特定の勢力によって脅かされそうになったら、私は断固として闘います。
が、今の我が国は、米国や欧州に引けをとらないだけの民主主義国家です。
革命期や社会が不安定になったときは、確かにテロもやむを得ないときがあるでしょう。
が、今の日本は、国家の体制が転覆するような時期じゃありません。
左翼過激派が、成田空港の関係者や千葉県庁の空港担当者にテロ行為を行い、いかに世論の反発を喰らい、社会から浮き上がってしまったか。
このようなやり方は、マイナス以外の何ものも生み出しません。
今と明治維新のころを同列に論じるなんて、まったくの論外です。
むしろ、我が国にネットワークを張り巡らしている北朝鮮の秘密工作組織を摘発する体制を整えることの方が先でしょう。
社民党は言うに及ばず、民主党や自民党にまで総連からカネが流れて(いると聞いて)います。
名誉毀損に当たる可能性があるので、これ以上言及できませんがね。
いわゆる「中国の友人」も、加藤氏以上の政治家が何人も存在します。
攻撃するなら、そちらを正面から糾弾してほしかったと思います。
投稿: 坂 眞 | 2006/08/21 00:18
殉教者はイデオロギー集団にとってかけがえのない財産となります。集団は殉教者に自らを投影することによって批判を封じることができます。テロは敵側に免罪符をプレゼントする重大な利敵行為です。
なお、司馬遼太郎は、桜田門外の変ただ一つを除いて、幕末における暗殺ですらポジティブな結果をもたらしたケースは皆無だと言っています。
加藤なんかは政治力絶頂期にもみ消した共和疑惑のようなスキャンダルの古傷を抱えているわけで、命を張るくらいなら、その古傷を攻撃する方がはるかに効果的なのに・・・
ponkoさん
私は自称右翼団体の構成員の大半が在日・被差別部落出身者であるというBBCニュースサイトの記事を当時見ました。このBBC報道については現在掲載されていないため今ではネット左翼からは存在自体デマ扱いですし、ソースが消失した以上強く主張するつもりもありませんが、実際記事を見た私からすると問題をとりあげること自体を非難することには釈然としないものがあります。もちろんBBCが報道していたから事実であると言うつもりもありません。この命題についてはきっちりと検証されるべきでしょう。
現代の自称右翼団体の、聞く者の鼓膜を痛めて反感を煽るためとしか言いようがない大音量街宣の意図は何なんでしょうか?見るものを威嚇する黒トラック街宣の意図は何なんでしょうか?私には右派と皇室に敵意を持っている人々の行為であるとしか解釈できません。
投稿: 神戸牛 | 2006/08/21 05:35
神戸牛さん、おはようございます。
コメント、ありがとうございます。
前半部分は、ほぼ同意ですが、後半部分は間違っていますね。
BBCの報道があったのかどうかは知りません。
が、仮にそういう報道があったとしても、それは事実誤認です。
まず、行動右翼と呼ばれる中に、実際に右翼思想に基づいた組織と街宣右翼の2種類が存在します。
前者と暴力団の関係は微妙ですが、街宣右翼は100%近くが暴力団のダミーです。
竹下登「ほめ殺し」事件を起こした日本皇民党は、街宣右翼ですが、三代目山口組系白神組と表裏一体でした。
しかし、構成員の「90%が在日朝鮮人や部落民出身者だ」というのは絶対に間違っています。
まあ、デマと断言してもよいでしょう。
ただ、暴力団自体が「在日朝鮮人や被差別部落民」の構成比率が高いのは事実です。
特に関西以西はそうでしょう。
が、それでも20~30%だと思いますよ。
>大音量街宣の意図は何なんでしょうか?
確実に言えることは、社会に対する威嚇行為です。
これが企業からカネをむしりとる時に、意外と大きな威力を発揮するんですね。
あの竹下が音を上げたくらいだから、その効果の大きさが解ると思います。
あと、暴力団の隠れ蓑としての価値もあります。
「百聞は一見に如かず」です。
実際に街宣右翼を知っているものの情報が、イチバン事実に近い。
情報の真贋を見分けるには、色んな情報に当たってみることをお奨めします。
別に街宣右翼や暴力団に知り合いがいなくても、溝口敦さんのノンフィクションや飯干晃一さんの小説などを読めば分ることです。
投稿: 坂 眞 | 2006/08/21 11:09
加藤紘一氏実家が放火されて以来
日本マスゴミは、彼に
「物言えない空気が生まれつつある」
と言わせている。
日本マスゴミは戦後一貫して
自分たちが帝国を敗戦に導いた。
自分たちは戦勝国民であるというばかげた態度を取った。
そして日本人は戦争犯罪人であり、永遠に
その罪をあがない続けなければならないと言い続けた。
日本マスゴミは言いたい放題、間違っても訂正さえしない。
第四権力という特権を手にしていた。
言論を牛耳り、その影響力を楽しんでいた。
常識で考えてもおかしなことをどうして
言い続けられたのか。
反論が握りつぶされ、
全く逆の意味に書き換えられて公表されたからだ。
反論の存在はネットが出来て判明した。
ネットが国民のものになり
国民は自由に自分の意見を表明できるようになった。
今までの日本マスゴミの言論がいかに偏向していたかは
ネット上で表明される国民の意見のほとんどが右より
であることからもよく分かる。
多くの人々が自分の意見を言い出したからだ。
靖国問題や歴史教科書問題を見れば、
戦後言論の自由を奪い続けてきたのが
日本マスゴミであることは明らかだ。
今や日本マスゴミは嘘を書いたり
国民に対する裏切り行為をすれば決して許されない。
既に特権を失ったのだ。
こんな当たり前のことが長い間実現しなかった。
これからのマスコミは嘘を書いてはいけない。
真実以外書いてはいけない。
少なくとも日本人の利益と名誉に反することを書けば
徹底的にネット上でさらし上げられることになる。
投稿: docdoc | 2006/08/21 14:27
>同じことを左翼が安部さんや小泉さんに対してやったらどうでしょう?
これは単なる反乱者だから、鎮圧してそれで終わり。
>革命期や社会が不安定になったときは、確かにテロもやむを得ないときがあるでしょう。が、今の日本は、国家の体制が転覆するような時期じゃありません。
現在こそ、変革期であり、戦後最大の転換点にあたる。政権転覆は全く必要ないが、やらなければならない改革は山積である。守らなければならないのは、民主主義だけなわけはない。国家、国民、日本の伝統、これらを破壊しようとする勢力とは、断固戦わなければならないだろう。
むしろ、極左による反日テロ(成田闘争)と、右派による売国防止を同列に論じることのほうが、問題だろう。日本を破壊する反日テロリスト(加藤、山崎、河野一族、野中、古賀、野田毅、中曽根、小沢一郎、菅、田辺誠、辻元清美、本多勝一、池田大作)たちと、それらの勢力から体を張って日本を守ろうとする者を、一緒にするのは、日本の破壊に手を貸しているも同じこと。
幕末よりも現代のほうが、事態は悪化している。幕末に、日本を明らさまに売ろうとした人間がいただろうか。現代の日本は、国を売る人間が普通に存在している。幕末ならありえなかったことだ。
法整備を進めていき、公的な制裁を加えることを前提にしながらも、法によって解決できないものは、私的制裁(言論、デモ、選挙落選運動、その他古来より伝わる命がけの抗議手段)の出番だろう。
投稿: 国民 | 2006/08/21 21:20
右翼テロをいささかでも容認するような意見は認めるわけにはいかない。日本の恥部として外国からも糾弾されているほどだ。本当は警察の力などで根こそぎに出来ればよいのだが、右翼と暴力団と政権党との関係が強くてなかなか実効が上がらないのではないかと想像している。小泉さんも今回の事件にはノーコメントだ。そういえば靖国神社も街宣車に駐車場を貸していたっけ。
投稿: KappNets | 2006/08/23 14:15
テロは確かに良くないかもしれませんが、テロの起きない社会はもっと不健全ですね。
そこのところに言及しないのは何故でせう^^;北朝鮮では見事にテロが抑止されていますが、そのような国を目指すべきでしょうか?
テロの無い国が良いと言うなら、どうぞお引越し下さい^^
投稿: 敷島次郎 | 2007/09/17 01:42