人権団体の立場と暴力団の威力:解同幹部の犯罪
皆さんは、東日本よりも西日本の方が、ゼネコン(大手建設会社)の見積もりが3~5%高いのをご存知だろうか。
なぜか?
理由は「近隣対策費」である。「近隣対策費」は本来、工事によって生じる現場周辺
住民の日照問題や営業損失に対する補償であり、これは西も東も同じである。
ところが、西日本には、通常の周辺住民対策や地域対策とは違う補償費が必要なのである。それは暴力団対策費である。
ゼネコンは、決算処理上、「近隣対策費」を使途不明金として計上する。使途不明金は、「使途が明らかでないもの、または法人が使途を明らかにしないもの」をいい、所得とみなされて課税の対象になる。
つまりゼネコンは、税金を払ってでも「近隣対策費」の使途内容を明らかにしたくない、ということだ。
これは、施主が民間であれば、施主が割高な買い物をしたということで済む。が、公共事業であればそうはいかない。なぜなら国民の税金が、理由もなく暴力団及びその
周辺の人間に流れているということになるからだ。
次の記事を読んでほしい。
↓
大阪府八尾市発注の公共工事に下請け参入した建設業者から「地元協力金」などの名目で約100万円を脅し取ったとして、府警捜査4課は20日、同市のNPO法人「八尾市人権安中地域協議会」理事長・丸尾勇容疑者(58)ら2人を恐喝容疑で
逮捕した。
丸尾容疑者は部落解放同盟大阪府連合会安中支部相談役なども務め、以前から同市安中地区での公共工事の受注業者に受注額の3%程度の「上納」を強要していたとの疑惑が浮上している。
調べによると、丸尾容疑者らは、同地区内での同市発注工事に孫請けで参入した同市内の建設業者に地元協力金名目で現金の支払いを要求したが断られたため、「工事の邪魔をするぞ」などと脅迫し、約100万円を脅し取った疑い。
関係者によると、丸尾容疑者は業者が協力金を支払わない場合、「組長の若い衆を
預かっているので金がかかる」とすごむこともあった、という。
丸尾容疑者は、財団法人「飛鳥会」理事長の小西邦彦被告(72)(業務上横領罪などで起訴)の運転手役だったとされ、ある八尾市議は「小西被告のように同和の看板を悪用していたのではないか」と話した。
公共工事巡り恐喝、NPO理事長逮捕…飛鳥会関係者か
(2006/08/21 読売新聞)
「以前から同市安中地区での公共工事の受注業者に受注額の3%程度の『上納』を
強要していた」「地元協力金名目で現金の支払いを要求した」「『工事の邪魔をするぞ』などと脅迫した」
まさに、「西日本には、通常の周辺住民対策や地域対策とは違う補償費が必要なのである。それは暴力団対策費である」という私の指摘を裏付ける典型的な事件である。
大阪府では、今年の5月にも、大阪市の落解放同盟大阪府連合会(解同大阪府連)
飛鳥支部長(「飛鳥会」理事長)の小西邦彦が数十億円単位の公金を横領した容疑で逮捕されている。
このとき、この解同支部長は、「人権団体の立場と暴力団の威力をちらつかせ、行政を食い物にしてきた」と批判された。
今回も、犯行の態様は違うけれども、「人権団体の立場と暴力団の威力をちらつかせ、税金を食い物にしてきた」という点では、飛鳥支部長の場合とまったく同じである。
飛鳥支部長の小西邦彦が摘発された時、解同大阪府連は、「同和をかたり、個人利益を得ているとすれば、エセ同和行為で、断じて許されるものではない」と強調した上で、
「府連として強い指導力を発揮できなかった点は、真摯に総括したい」という見解を初めて公表した。
が、いくらうわべを取り繕っても、実態はどうにもならないくらい腐敗しているんじゃないのか???
NPO法人「八尾市人権安中地域協議会」だって???
もうブラックジョークを通り越して、「羊頭狗肉」以下だよ、言ってる事とやってる事が!!!
私が、人権擁護法案に反対した理由の一つが、第二十二条第3項の人権擁護委員の選任方法の後段が、「弁護士会その他人権の擁護を目的とし、又はこれを支持する
団体の構成員のうちから」推薦することになっているからだ。
解同は、この「人権の擁護を目的とし、又はこれを支持する団体」に該当する。
実際のところ、解同は、「被差別部落出身者、女性、障害者、在日外国人などを人権
委員にする」ことを要求している。そして、執拗かつ強力な圧力を政治家にかけている。
が、現状を見れば、NPO法人「八尾市人権安中地域協議会」理事長であり、解同大阪府連・安中支部相談役でもある丸尾容疑者のような人物が人権擁護委員に選任される可能性は大いにある。
これは、もう悪夢でしかない。
暴力団が「人権」を掲げて一般市民を「糾弾」する。
こういう可能性が大いにある人権擁護法など、断じて許してはならない!!!
今回のような問題は、大阪府や大阪市だけではなく、西日本を中心に全国いたる所にあるはずだ。
行政は、もっと毅然として対応するべきである。
そして、我々国民も、このような理不尽をいつまでも許してはならない!!!
【追記】
産経新聞によると、さらに詳しい内実が解る。(抜粋)
↓
毎年実施される同工事の発注は、丸尾容疑者が市に圧力をかけて随意契約とし、受注業者まで決めていたという。
丸尾容疑者は、財団法人「飛鳥会」理事長、小西邦彦被告(72)=詐欺罪などで起訴=と同様、「同和」と「暴力団」を背景に公共工事に介入。受注業者を中心に大手ゼネコンなどから「地元対策費」名目で現金を要求していたとされ、同課で追及する。
ほかに逮捕されたのは、八尾市南本町、政治結社「皇義塾」塾長、北川芳明容疑者(45)。
▲
つまり、単に公共事業費の上前をピンはねしていただけではなく、対象になる受注業者までも丸尾容疑者が決めていたということだ。
そして、彼の周辺には暴力団だけではなく、街宣右翼(政治結社「皇義塾」)もいた。
つまり、「同和」-「暴力団」-「街宣右翼」がリンクして税金を食い物にしていた、そういう構図なのである。
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コメント
特亜に同調し、部落開放同盟・同和がバックの、人権擁護法案推進派と言えば、代表格は 野中→古賀ライン。
老獪な古賀氏は、福田氏が降り、谷垣氏が無理とみると、無節操にも、政治理念が全く違う安倍氏に急接近。
新政権での影響力回復を狙っているのでしょうが、古賀氏に油断すると、日本はとんでもないことになる危険。
投稿: けんと | 2006/08/22 22:42
地回り等への対策費もそうですが、河川漁業への対策費を求められることも多々あります。県は見て見ぬ振りですね。
名目は工事をすれば泥水が発生し、河川が汚染されるからだそうです。生意気に建設業の業界紙まで定期購読してます(金を払ってるかどうかは不明)。どこの業者がどの工事を落札したかチェックするためです。大雨が降れば工事どころじゃない泥水が発生するのは、わかりそうなもんですがね。なんでもかんでも金です。
投稿: 兵庫県では | 2006/08/22 22:47
>>暴力団が「人権」を掲げて一般市民を「糾弾」する。
この一文に尽きますね
投稿: yoshi | 2006/08/22 23:27
特別な情報は持っていませんが、エントリのご趣旨に全く同感します。
例の地方財政問題(同和問題・創価学会問題など)と絡んで議論すべきことだと思います。私は公立学校の教員を整理(不適格教員の排除など)し、「2007年問題」に備えて若い教員を思い切って採用すべきだと思うのですが、その際障害になってくるのが、「同和枠」であり、現業職種の創価学会(系労組)の跋扈です。
地方財政問題は非常に深刻だと思います。
一言付け加えます。昨日麻生外相が『報道ステーション』で加藤千洋氏と激論していました。私は麻生大臣の外務省職員の増員に賛成します。まさに正論です。
投稿: さぬきうどん | 2006/08/22 23:29
人気ブログランキングから来ました。非常に勉強になりました。仰るとおり、このような問題に対して、国は毅然とした対策を採るべきですね。今からゆっくり過去記事も読みたいと思います。
投稿: 諸君!正論なき主張 | 2006/08/23 00:32
平成14年3月8日、第154回通常国会に提出され、翌年衆議院の解散によって廃案となった人権擁護法案。 しかし、平成17年2月、自公両党による人権問題懇談会によって、前回の提出時に物議をかもしたマスコミ規制条項を凍結する方向で、第162回通常国会での提出の方針が決定されると、政治家・言論人・そして名も無き一般の人たちによる熱い戦いが開始された・・・!
この本はその人権擁護法案の国会提出をめぐる戦いの中で、反対派の人々が何を思い、何と戦ったのか、そして守るべき人権とはいったい何であるのか、それら人々の率直な声を政治家マスコミ一般の別なく汲み取ろうとして書かれたものです。
現在、この法案を巡る戦いは地方での条例という形で全国に広がっています。 どうか、この法案の危険性と、人権というあいまいなものを法で一律に括って守ろうとさせる恐ろしさを知ってください。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4886562825/sr=8-1/qid=1156247009/ref=sr_1_1/249-3270760-0857107?ie=UTF8&s=gateway
投稿: 「危ない!人権擁護法案」発売中 | 2006/08/23 07:24
解同の不法行為は早くから知られていた。
解同を名乗って高額の本を買わせたり、
役人に会報を買わせたり、会費を強要したり
役人ほど脅しやすいものは無いと
やりたい放題されていた。
彼らは人権を主張する一方で暴力団の威力をちらつかせ、
国民の税金を食い物にしてきた。
問題の一つは何故こんな不合理が
何十年もの長きに渡って行われ、
それをとがめるべき警察権力が
作動しなかったのかということだ。
もう一つの問題は何故今になって警察権力が
機能しだしたのかということである。
役人の間では長い間、対処できない無力感が広がっていた。
何故今頃になって警察権力が機能しだしたのか。
小生は政治の転換
つまり利権政治からの決別が大きく影響していると思う。
利権政治屋の復権を断固として阻止していくことが
このような不合理を無くし政治や行政を合理的にしていく。
投稿: docdoc | 2006/08/23 12:00
はじめまして。
いつも拝読させていただいております。
人権問題といえば、このような問題も報道されておりませんが、ありますね。
http://blog.livedoor.jp/mumur/archives/50588699.html
投稿: at | 2006/08/23 13:24
ある原則を極限まで尊重するとおかしなことになるという例の一つだろう。いろいろな例がある。
1。部落解放を過度に尊重すると、予算獲得団体をのさばらせる結果になる。
2。平和主義、戦争放棄を謳うと自衛すらやりにくくなる。
3。社会主義を追い求めると、変な教員が増えたり、つまらない媚中主義になったりする。
4。表現の自由を尊重すると、ポルノや暴力マンガが野放しになる。
5。個人情報を大事にしすぎると、死者が出るまでは事態が動かない。
6。未成年者保護をやりすぎると、見透かしたように少年犯罪が増える。
7。厳格な証拠主義で、あからさまな談合が取り締まれない。右翼や暴力団も取り締まれない。
8。信仰の自由を尊重するあまり、極右の靖国神社が野放しになる。怪しげな新興宗教が野放しになる。
9。反テロを追い求めるあまり、新興国の反感をまねく。
10。4島返還に固執するだけで、何もアイデアを出さず、外交に失敗する。
11。国の安全審査が厳しくて、医薬の進歩が遅れる。
民主主義だからやむを得ない、と考えるのではダメだ。官僚や政権党の不作為が絡むと受けとめるべきだろう。あるべき小泉改革の続きとは憲法改正や教育基本法の成立だけではない。総理候補達はもっと琴線に触れる「改革の姿勢」を示すべきだ。
投稿: KappNets | 2006/08/23 18:27
皆さん、こんばんわ。
コメント、ありがとうございます。
同和利権、同和暴力が問題視され始めてから30年以上が経ちます。
この間、この問題は完全にタブー視されてきましたね。
1989年8月4日付の「解同による糾弾」を否定する法務省見解が出されてから、かなり改善はされましたが、本質的な問題は相変わらずだった。
確認・糾弾会について(通知)
http://homepage3.nifty.com/zjr/kyuudan.htm
なぜ解同が放任されてきたのか?
それは、地方レベルでは暴力という恐怖もありましたが、国家レベルでは「対共産党対策」という要素も強かった。
つまり、解同と共産党は不倶戴天の敵同士でしたからね。
しかし、冷戦の崩壊以来、共産主義の脅威はほぼなくなりました。
そして、2001年の小泉内閣の登場です。
最大の同和利権であった「食肉利権」(ハンナングループ)が2004年に摘発された。
これは、小泉政権の下で、「政・官・暴」の関係が解体されたことが大きく関係しています。
つまり、同和利権や公共事業利権に依存していた政治家たちが権力中枢から排除された。
検察と違って警察は、時の権力者に大きく左右されます。
したがって、権力中枢からそういう政治家が排除されたことで、警察には何の遠慮もなくなったわけです。
私は、このことが、小泉政権の隠された大きな功績だと思っています。
投稿: 坂 眞 | 2006/08/24 21:48
この同和問題は最近まで、「さわらね神にたたりなし」とばかり、あまり捜査の手が入らなかったのは、もしかして、あの野中元幹事長がにらみを利かせてイタカラカナァ・・
いずれにしても、よりによって「人権」を売り物にし、その実態はいかがわしい人達がそれに関係していたんですね・・・
一般的に、「大阪は商売人の町」というのに大阪府のいろいろな乱脈振りをニュースなどで聞くと、こんなおかしげな団体に対しても、公務員の労組に対してもソロバン勘定をキチンと徹底していたなら・・・と思います。
ご先祖様に見習ってもう少し合理的金銭感覚を思い出してください。
やたらおばさん達が、買い物する時値切っても、こんな所でザル勘定していたら・・・、大阪も赤字指定団体に転落するのではないですか??
投稿: 容子 | 2006/08/26 18:25
多くの方に知らせたくメールしました。以前しんぶん赤旗に家畜用の輸入飼料が、カビ毒に汚染されているのではという記事があったようです。参院農水委員会での話しです。参院カビ毒飼料を検索すると記事が有り、他のカビ毒関連記事も検索してみましたが、強い発ガン性が有り危険な毒物の様です。このカビ毒記事をまとめるとカビ毒汚染は事実と思われ、既に家畜死亡被害が有る様です。中国食品の不正多発のニュースが有りましたが、日本でもBSE問題よりも深刻な消費者問題が隠されている様です。また天下りの不正が問題と成りそうです。失礼します。
投稿: 匿名です | 2007/07/23 10:26