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2006/09/17

史上最大のファッショ国家には深入り禁物


中国共産党と国務院(政府)は14日までに、メディア規制強化を盛り込んだ「国家文化発展計画綱要」を公布した。

指導部人事を決める来年の第17回党大会や2008年の北京夏季五輪を控え、胡錦濤
指導部はメディア統制を一層強める方針を明確にした。

綱要は全10章48項目で構成。新聞メディアについて「主要任務は宣伝。『党ののどであり、舌』としての役割を堅持しなければならない」と規定した上で、「全面的に党の主張を宣伝し、民衆の意識や思想に対する影響力を不断に強化」することを義務付けた。

特に地方党幹部や学生らに対し、10年までに「理論、思想、道徳」の教育を強化するとし、党が掲げる理論をあらゆるメディアを通じて「頭にたたき込ませる」と強調した。

中国国家新聞出版総署の柳斌傑副署長は、記者会見で「中国は市場経済体制の期間が短く、法整備が進んでいないため、行政規定での管理が必要な時もある」と述べ、
メディア管理強化を正当化した。(共同)

「新聞は“党の舌”」 中国、報道統制強化の綱要公布 (産経新聞)

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「中国は市場経済体制の期間が短く、法整備が進んでいない」ため、「(新聞メディア)の主要任務は宣伝。『党ののどであり、舌』としての役割を堅持しなければならない」と要求する???
まったくのコジツケ。何の弁明にもなっていませんな。

昨年あたりから、メディア規制を強めてきましたが、情報の国際化、ボーダレス化が進む中で、一向に実効性が上がらない。
国内の否定的状況が世界中に広まり、それがブーメランのように中国内に跳ね返って
くる。もう我慢の限界だあ・・・このままでは体制が崩壊する・・・
ソ連のグラスノスチ(情報公開)の二の舞いだけは絶対に踏みたくない!そんなところ
ですかな、本音は。

しかし、これでは、中国の体制的危機はますます深まっていると世界に向けて発信しているようなものですよ。
えっ、なりふりかまっていられない?もうほかに手段がないですって???
なるほど、そうかもしれませんね(笑)
そう言えば、去年の末ごろ「日本のメディアはいつも中国のマイナス面の情報を伝えており、日本政府は管理すべきだ」と、理解不能なたわ言を吐いて、怒りではなく失笑を買いましたね。

10日には、国営新華社通信が「外国通信社の中国国内におけるニュース・情報発布
管理規定」を即日実施すると発表しました。外国通信社が中国でニュースを配信する
場合、新華社を通じて行い、顧客との直接契約を禁じるという趣旨の規定を。
規定では、(1)中国の国家統一、主権と領土保全を破壊(2)中国の国家安全と名誉、
利益を損なう(3)邪教や迷信の宣伝(4)民族の団結の破壊(5)虚偽の情報で経済や
社会秩序を乱す(6)社会道徳や民族の優秀な文化伝統を危うくする-などの記事を
禁じ、新華社が削除したり、通信社を処罰、業務停止にしたりする、となっていますな。

つまり、国内メディアは中共の宣伝に徹し、余計なことは言わない。外国メディアの都合の悪い記事は配信禁止、違反したら処罰する。
これは、もうアナクロニズム、前世紀の遺物以外の何ものでもない。しかも、これで、
国内総生産(GDP)世界第4位というのだから始末におえません。

まさに、史上最大のファッショ体制、暗黒国家の誕生です!

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こんな国と友好関係になるべきだ、という方の気がしれませんな。こんな危ない隣人がいたら傍に寄りたくないと思うのが普通じゃないですか?

まあ、友人は選ぶことができても隣人は選べませんから、付き合いを絶つわけにはいきません。が、それも必要最小限にする。
もちろん、相手が手を出してこない限り、喧嘩をする必要もありません。東シナ海のガス田のような、我が国の主権を侵害するような行為とは断固闘わねばなりませんが。
それから、こちらから頭を下げるのは禁物です。 そんなことをしたら、どこまでも付け上がリますよ、こういう輩は。
外面(そとづら)はともかく、内面はガタガタで、自分でもどうしていいか分らずにオロオロしているのですから。

これ以上の深入りは危険です。ヘタしたら共倒れしますよ、経済界の皆さん。
主権尊重、相互内政不干渉、互恵平等、是々非々で粛々と行きましょう。
それが、今できる精いっぱいの「日中友好」だと思いますけど、私は・・・

参照:新華社の外国通信社規制、手数料狙いか (産経新聞)

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中国(政治)」カテゴリの記事

コメント

脱亜論の実践あるのみ。
福沢諭吉は『脱亜論』の最後の文で
>我れは心に於て亜細亜東方の悪友を謝絶するものなり。
と書いています。流石、福沢諭吉です。
120年前から何も変わっていないのが特亜。
決してプラスになる事はありません。
特亜とは付き合うな!! 北京五輪はボイコットせよ!!

投稿: 青雲大空 | 2006/09/17 15:11

中国さん、ついに本音。衣を脱いで鎧姿。「情報を制御するぞ」「新聞は党の宣伝に専念せよ」「いやならブチコムぞ」
こんな国に媚を売る文学者、新聞屋、企業幹部。情けない。

投稿: ブローガー | 2006/09/17 16:53

こんにちわ。
シナの政策を見るにつけ、かの「日本解放第二期工作要綱」がネタではないことを感じますね。
社民や共産が「自衛隊反対」「警察権力の縮小」を叫ぶたび、日本国内の武力を削減して、将来シナが日本を「解放」する手助けをしてるとしか思えませんね。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~kokumin-shinbun/S47/4708/470801china.html

投稿: 市川電蔵 | 2006/09/17 17:01

福沢諭吉ですか・・・アナクロニズムの極致ですな。

投稿: ごろ | 2006/09/17 17:25

>これ以上の深入りは危険です。ヘタしたら共倒れしますよ、経済界の皆さん。

まさしくそのとおり。中国は中央と地方が別々の方向を向いています。中央は加熱した投資を抑制しようとし、地方は経済発展しか考えていない。中国に大規模な製紙工場を建設しようとした王子製紙の例もあります。2300億円もの準備投資をし、中央の許可がでないためにいまだ稼動にいたってないと言う例もあります。北越製紙のTOB失敗もそれが原因かもしれない。

投稿: プライム | 2006/09/17 17:43

若くてアカかった頃、拾い読みしたマルクス・レーニンのプロパガンダ書の切れ端を思い起こします。今目の前にある支那は、彼らが記述した「体制は危機になる程その残虐さを表す」、資本論記述の「1850/60年代イギリスの恥知らずな資本家と弾圧される労働者」、「血をしたたらせてその富を築く資本家」そのもののようですネ。慈愛を述べるキリスト教など宗教がない分、残虐さは増している気がします。
 しかし「泥の足をした巨人」は崩壊するでしょう。日本としては、崩壊する際トバッチリが来ない様、しっかりした防衛を行うことが必要だと思います。

投稿: よっちゃん | 2006/09/17 18:35

やはり最後のババを引くのは日本の企業なんでしょうね。ロスチャイルドなんか、実にうまく、逃げるのでしょうね。ガラス張りゆえ、リスク計算ができるのに、中共の煙幕のもとではリスク計算もままならず、これって、リスク上昇宣言と同じ。企業なんかどうでも良いが、日本政府は、対シナ被害は考えているんでしょうね。しっかりしてくださいよ。

投稿: からす | 2006/09/17 20:46

こんばんは。
このような隣人にこちらから頭を下げる必要はないですね。
中国進出している企業はいつでも撤退できるだけの準備をする必要があるでしょう。
またこちらにリンクさせて頂きます。
http://blog.goo.ne.jp/sakuragaokanogen/e/95fe360016f38442a093ecc816252506

投稿: ヨン様 | 2006/09/17 21:00

情けない事に、中国製品を輸入してか、バブルに浮く中国で販売して設けたい企業が身の回りにも。
中小零細でさえこの様子ですから、同じようなのは星の数ほど居ます。

取っ掛かりのなるところへばかり押しかける、日本人の内弁慶さには言葉の問題も有るのかな。
そうなると、英語の早期教育も、精神の影響などと批判を受けているが、悪いばかりではない。

投稿: MultiSync | 2006/09/18 06:46

言論統制ってこらから始まるんでしょうかね?私はこの国の単語「焚書」「梵書」「禁書」と古代から「言論弾圧」をしている国と考えています、近代では日本が教えて上げた「指導」「誘導」「監督」脅迫」なんて洋語を翻訳したのを自由に使い「嘘」を国民や他国民(日本ですが)に迄押し付けている。
偉そうに「言論統制」なんて言葉を中国が使う事自体がおかしい~何時「統制」していない時期が有ったのでしょうね、中国の独裁者に聞いて見たい。

まったく~戦後だけでも15,6回戦争してんじゃないですかそんな事も中国人は知らない(もっとも日本のマスコミも言わないから)、日本人でも「へー」と言う人も居るでしょうね。
兎に角「無茶苦茶」な国13億人か14億人の人口が世界への「脅迫」の種の触り、奴等が「友好」と言う時、碌な事は有りません。この30年を見ても明らかです、そんな遠くを見なくても「一億人」の自国民を平気で殺す国、顔が黄色いから、似てるからなんて甘い事を考えないで、「文書」通りにお付き合いで充分。

投稿: 猪 | 2006/09/18 10:10

大変申し訳御座いません。 コメント無しでEnterを押してしまいました。
お手数をお掛け致しますが、削除願います。

毎日拝読させて頂いております。
チャイナリスク、日に日に高くなって行くのを毎日のニュースから感じるようになってきましたね。
今まで幾度と無く叫ばれてきたリスクに対して、日本企業がすべきことと言えば…
売れるうちに売って、売れなくなったら即撤収。
これしか無いようにも思えますが、撤収する際に現地従業員の暴動も考えられますか。
既にシナに進出してしまった企業は早め早めの従業員削減と撤収に向けた道筋を作っておくべきですよね。

投稿: ぐりん | 2006/09/18 10:34

中共がメディア規制強化を盛り込んだ「国家文化発展計画綱要」を公布したことは、後世の歴史家が中共崩壊の歴史的な分岐点であったと評価することになろう。「昔陸軍、今経団連」というぐらい、日本経済界は大陸進出に血道をあげているようですが、企業が自己責任で投資し、失敗しようと成功しようとそれは勝手ですが、日本の貴重なる血税を中共の延命に使われては馬鹿馬鹿しい。馬鹿経団連が何をいおうと、日本国は大陸から手を引くべきです。経団連の大陸熱は、全体が見えない前線指揮官がよくかかりやすい病気です。総司令部である安倍政権は、断固として世界有数の汚染帝國中共からの撤退を実行すべきでしょう。経団連が文句を言ったら黙らせても日本国民は安倍政権を支持することでしょう。

投稿: 朝日将軍 | 2006/09/18 19:04

安倍政権は、胡錦涛主席にさまざまな条件を突きつけて、訪日を促すべきでしょう。安倍総理の訪中は絶対に中共国家主席訪日後でなければなりません。日本側から中共に対して「臣下の礼」を取ることを要求するのです。プライドの高い漢族が素直に応じるわけがありませんが、日本の目的は交渉を長引かせることだけですから一向に構いません。いろいろ弱みがある中共は無碍に断れるわけもなく、かといって応じるわけにもいかずとせいぜい苦悩すればいいのです。この交渉ごっこの副次的効果は、韓国の対日政策が変わらざるを得ないことでしょう。宗主国中共をいたぶれる日本国の立場を再確認して、露骨な反日政策は影を潜めざるを得ないでしょう。

投稿: 朝日将軍 | 2006/09/18 19:06

皆さん、こんばんわ。
コメント、ありがとうございます。

中共の言論統制。
想像を超えるようです。
編集者も記者も問答無用で解雇・追放。

今の中共中央、問題点が解っているのに有効策を打てない。
打ち出してはいるのだけれど、効果がまったく上がらない。
だから、危機感と焦燥感の裏返しとして言論抑圧に走っているわけですが、指導部が感じているプレッシャーは半端じゃないでしょうね。

元々、胡錦涛は胡耀邦に連なる共青人脈ですから民主派のはずなんですが、それでも逆行する以外に選択肢がない。
それだけ中国の現実は深刻で、自縄自縛状態にあるということです。

やはり民主化は不可能、そんな気がしますね。
体制崩壊-混乱-民主化の動き-分裂-まともな国と、どうにもならない国に分かれる(4~5の地域国家)
そうなると思います。

投稿: 坂 眞 | 2006/09/19 18:50

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