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2006/09/30

民主党は説明責任を果たせ

昨日の讀賣新聞によると、民主党内に「(小沢一郎代表の)健康問題は重要だ。きちんと説明しないと有権者も不安に思う。このままでは、来月の衆院補選も戦えない」(若手議員)という不満の声がくすぶっているという。

昨日(29日)、鳩山由紀夫幹事長が、来週中にも退院するとの見通しを明らかにしたが、これも党の正副幹事長会議の場におけるもので、公式の発表ではない。

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小沢氏は25日午後の臨時党大会で代表に選出された後、記者会見をキャンセルし、
そのまま入院した。新首相を選出する26日の衆院本会議には出席したが、その直後、再び入院した。

入院期間について、菅代直人代表代行は25日の入院当日の記者会見で、「(退院まで)2~3日程度」と説明したが、28日の記者会見では「検査が終わって一定の結論が出れば退院する」とあいまいになった。
入院の理由も、当初は「風邪気味」「のどが痛い」といった説明だった。が、鳩山氏は26日、「小沢氏が『(狭心症で入院した)10年余り前の兆候らしきものを感じた』と話していた」と明かした。
その結果、心臓病の再発説も浮上した。

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小沢氏は、当初予定していた10月2日の代表質問も見送るという。
が、民主党は、ただの野党ではない。野党第一党であるだけではなく、政権交代を目指し、影の内閣(次の内閣)も組織している。そういう意味では、自民党と並ぶ責任政党であると言ってよい。
その党首が、新内閣発足後の最初の衆院代表質問にも立てない。
民主党には、この理由を、国民に向かって明確に説明する責任がある。それを無視する執行部に対して、若手議員から不満の声が上がるのは当然である。

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私は、小沢氏を非難しているわけではない。むしろ早く良くなってもらいたいと思っている。
が、野党第一党の党首が、検査を理由に衆議院における代表質問にも立たない。そして、その入院理由を明らかにせず、復帰の目途もはっきりしない。
これは非難するに値する態度であり、公党としての責任放棄であると言える。

一時流れた危篤説は、確かに沈静化した。が、自民党からは「重病でもないのに、新
政権誕生の重要な時期に、わざわざ検査入院する必要があるのか」という疑問の声も出ている。
これは、国民が抱いている率直な思いと重なるのではないか。

民主党は、小沢氏に関して、説明責任をきっちりと果たさなければならない。

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ところで私は、かつて小沢一郎の支持者だった。1993年5月に発行された『日本改造計画』を読んだ時は、この政治家しかいない、とまで思ったものだ。が、その思いは、1999年1月14日に自民・自由(自自)連立政権が成立した時点ですっかり冷めてしまった。

小沢氏が『日本改造計画』で訴えた理念は、小沢氏の政敵であった小泉純一郎が率いる内閣で大部分が具現化された。また、小沢氏が尽力した小選挙区・比例代表制の
恩恵をもっとも被(こうむ)ったのも小泉内閣だった。
そして、私は小泉純一郎の支持者になった。

歴史の皮肉とも言えるが、これが政治の現実である、と言った方がよいだろう。

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私は今、小沢氏を痛烈に批判している。が、過去における軌跡は、評価できるところもある。それだけに、今さら無理をする必要はないという思いを強く持っている。

かつて、大平正芳首相が、衆参同日選の第一声を挙げた翌日に体調を崩して入院、
12日後に心筋梗塞で急死した。
大平氏は以前からニトログリセリンを常用しており、心臓に不安があった。つまり、総理大臣という激務に耐えられるような体調ではなかったのである。
大平氏の場合、その職責と重圧が命を縮めたのは間違いない。“40日抗争”と呼ばれる激しい権力闘争の直後だっただけに、なおさらその感が強い。
その後、大平氏の長女が、大平氏を止めなかったことを悔いていたという話を聞いた。

小沢氏も同様である。民主党は自民党から政権を奪取することを義務付けられている。もし、政権が奪取できなければ、民主党は空中分解する可能性が高い。
それだけに、その党首が受ける重圧は相当なものがあるというのは容易に想像できる。
私は、小沢氏は代表を辞退するべきだと思うし、民主党も党利党略だけで小沢氏を
代表に担ぐべきではない。

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元々、持病(心臓病)を理由に、ほとんど衆院本会議に出席しなかった(できなかった)政治家である。そういう政治家を代表に担ぎ続けることは、国民にとっても小沢氏にとっても不幸なことだ。

民主党に責任政党としての自覚を求める。

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参照1:小沢氏入院、広がる波紋 退院は来週の見通し 説明責任問う声も
    (2006/09/29 讀賣新聞)
参照2:小沢代表:来週中にも退院へ (2006/09/30 毎日新聞)

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政治(国内)」カテゴリの記事

コメント

>管理人様

http://bbs6.fc2.com/php/e.php/datokyosanto/

このサイトにてこちらの関係者を名乗る海鼠なる人物がこちらのサイトをリンクしろと騒いでます。
本当にこちらの関係者ですか?

投稿: www | 2006/09/30 20:00

wwwさん、こんばんわ。
前回も同じようなご質問があったと思います。
その時にお答えしたので、長くは書きません。

海鼠なる人物は無関係というか、迷惑な存在ですね。
あのカキコは“ほめ殺し”です(笑)
このブログをおとしめるのが目的と断定してよいと思います。
相手にしないで下さい。

以上

投稿: 坂 眞 | 2006/09/30 20:22

 与党自民党議員に限らず 政府系の人が何か事を起こせば「説明責任がなって無い!」と喚き散らし何かと言えばトップの責任を追及するマスゴミ各社もこの件には音無しの構え・・というか 怖くてコメント出来ない思考不能状態なのではないですか?
 反自民なら 中身はともかく何でも可 の人達にとって最後の御輿が小沢氏みたいですから。
 また本日各ブログでお騒がせしてる 政調会長代理?細野某議員とTBS「ニュース23」の新女性キャスターとの不倫報道記事(議員の特典JRフリーパスを密会行きに利用したのでは?という疑惑に対しても正式な記者会見を開く様子も無く)に対しても民主党は風が去るのを待ってるかのように沈黙・・メール問題で危機管理の無さをを曝け出して反省しきり平身低頭してたが 結局何にも学んで無い! と言う事が党首の健康問題という重要な危機と二重にまた露になったわけです。マスコミが甘やかす限りこの体質は変わりません。 
昨日のNHK中継 「所信表明演説」時 数多の議員の中にあって鳩 管 両幹部連中の 終始浮かない覇気の無い表情は 民主の未来を暗示するようで 清新な安倍新首相と際立った対比を為してました。

投稿: K.Y. | 2006/09/30 20:39

>管理人様

お答えいただきありがとうございます。前回の回答を確認してませんでした。すみません。
俺もそうだと思ってましたが一応確認したかっただけです。
管理人様の主張には共感できるのでこれからちょくちょく来させていただきます。

投稿: www | 2006/09/30 20:47

似たような話ですが
Wikipediaにて「国民新聞」サイトへのリンクをあちこちの記事に貼りまくる編集が一人のユーザによって行われ、その後国民新聞サイト自体がSPAMサイトとして登録され、国民新聞への引用が一切禁止されました。SPAM登録はおそらく現在も続いているはずです。狂信的な支持者を装い対象を貶めるやり口ですね。

本題ですが、小沢氏は果断だが独創性に乏しい人です。角栄と金丸の教え以上のことはやっていません。常に先人の背中を見て方向を決める人です。いま小沢氏が見ているのは大平元首相であり、死に場所を探しているのでないかと思ったりもします。また民主党もそれを内心期待しているのではないかと。「預言者を殺し、その墓を建てる」です。

投稿: 神戸牛 | 2006/09/30 22:12

私も克っては小沢一郎の支持者でした。私の妻は後援会にも入会していた程ですが、二人とも今ではすっかり「醒めた」状態と云うか寧ろ反感を感じる今日この頃です。「政治」に関して、小沢一郎程の変節漢はいないのではないでしょうか。この点ではあの「福島瑞穂」さんの方が立派に思えるくらいです。言ってる内容の馬鹿臭さはお二人とも今や同等のレベルですが・・
小沢氏の今回の入院は、またお得意の敵前逃亡・遁走では無いかと言う気がします。この前は幸運にも「年金問題」で遁走出来ましたが、今回は遁走理由が見つからず「党首」を引き受けざるを得なくなり、するずると「再選」まで来てしまったってところでしょう。
人気度の高い自民党の安倍新総裁が選出されるに至って、また自民党内に党首討論に備えて「小沢一郎検証チーム?」が彼の過去の「変節」度を色々調べ上げている事が報道されるに至り、遂に「出社拒否」症状が出て「遁走」入院へと至ったものと推測されます。小沢氏は「狭心症再発」かどうかは兎も角、心臓が「弱い」のは確かの様です。
それにしても、菅直人、鳩山由紀夫のバカ二人に加えて「3馬鹿トリオ」と言われる様になってしまったら、かっての支持者としては寂しい限りです。

投稿: そんそん | 2006/10/01 00:49

小沢さんは安全保障・社会保障・教育改革・行財政改革どれ一つとっても具体的な小沢さん自身の政策を明確にしていませんね。
民主党の常なんでしょうが政府自民党が提案した事に何でも反対という事が政策なんでしょうね。
代表質問でボロがでるのを回避するために入院したのでは?と思いたくなりますね。

投稿: yuki | 2006/10/01 09:17

私もかっては小沢さんに期待した一人でした。
しかし今では、彼は口先だけのお金儲けしか出来ない昔の政治家でしかないと認識しています。
山崎拓などの媚中議員と同じで、もう賞味期限の切れた政治家でしょうね。
しかし・・・媚中媚朝議員ってここ最近なんか行動が裏目、裏目にでることばかりですねぇ・・・。
このままいなくなってもいいと思いますよ。
日本の政治の癌ですから・・・。

投稿: Asid | 2006/10/01 15:23

皆さん、こんばんわ。
コメント、ありがとうございます。

小沢氏に期待していた方、私のほかにもけっこういるようですね。
が、もうあまりいないのではないでしょうか。

それにしても、民主党のめぐり合わせの悪さ、どうなっているのでしょう?
私は、野党第一党がそこそこ頑張ってもらわないと困るという立場です。
そうしないと、政治に緊張感が欠ける。
が、あくまでも“そこそこ”です。
頑張りすぎたら困ります(笑)

投稿: 坂 眞 | 2006/10/01 23:02

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