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2006/11/27

日本的保守とは何か?

1980年代末の冷戦構造崩壊以降、日本の政治は極めて解りづらくなってしまった。
それ以前は、共産主義が一つの尺度だった。
つまり共産主義を容認するのか、それとも共産主義に反対するのかで大まかに分けることができた。「容共」対「反共」である。
そして「容共」が革新とされ、「反共」が保守とされた。

ただ、この区分は、先進国の中では極めて日本的な状況であり、欧米の先進諸国に
おいては左右を問わず基本的に「反共」であった。
つまり欧米諸国では「反共」を大前提として、競争と自助自立を重視するのか、平等
(所得の再分配)と公的扶助を重視するのかが対立軸になったのに対し、わが国だけは「容共」か「反共」かが政治の対立軸になったのである。

※欧米先進諸国でイタリアだけは例外だが、ここでは言及しない。

このような日本的状況下でどのような現象が起こったのか。それは「反共」の自民党が永遠の政権党になり、「容共」の社会党は万年野党に甘んじるという、いびつな2大政党制が当たり前になってしまったということである。
その結果、自民党の中に「競争と自助自立を重視する」勢力と「平等(所得の再分配)と公的扶助を重視する」勢力が並存し、同じ党内で離合集散と擬似的な政権交代を繰り返すという、極めてユニークな民主主義が実現された。

しかし、1980年代末にソ連型の共産主義体制が破綻すると、それまでは常に国会議席の3分の1を占めてきた社会党が崩壊の危機に直面する。そして「反共」を党是としてきた自民党も、その結集軸があいまいになってしまった。
そこで湧き起こってきたのが「政治改革」という名の政界再編であり、それは10年近くの紆余曲折を経て自民党と民主党という新たな2大政党制を出現させた。

ところが、この新たな2大政党制においても「日本的状況」は解消されなかった。つまり自民党も民主党も党内に「競争と自助自立を重視する」勢力と「平等(所得の再分配)と公的扶助を重視する」勢力が並存し、その対立軸は極めてあいまいなのである。
違いは、自民党は党内に「明治維新以降の歴史を肯定的に捉える」勢力がより多く
存在し、民主党は党内に旧社会党的な「戦前の日本を全否定する」勢力を抱えているということだ。

自民党と民主党の間には、「機会の平等」を重視するのか「結果の平等」を重視するのかという対立軸は明確には存在しない。あるのは政権党か野党かという対立である。
このような状況下では「保守」も「革新」もその定義が極めてあいまいで、ご都合主義的な解釈がまかり通ることになる。

その典型が以下の菅直人民主党代表代行の発言だろう。
菅氏は、この中で「民主党こそ保守本流」と主張している。
まあ、この菅氏の言い分には反発を感じる方も多いだろうが、とりあえず読んでみて
ほしい。

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◇保守主義インタビュー

戦後日本で言われてきた「保守本流」は吉田茂、池田勇人両政権のように、軽武装、経済重視で国民を豊かにする考え方だ。これに対し、安倍首相の就任前の発言はかなりかけ離れており、異質だ。どちらかといえば国家・国粋主義で、国家の威信的なものを強く求めようという岸信介政権型の考え方に近い。あえて言えば、首相は「保守亜流」の立場で、民主党の方が保守本流と共通点が多い。

「保守」という言葉には元々、日本の伝統や文化を尊重する考え方もベースにある。
しかし、首相はそれを守るのではなく、壊そうとしているのかもしれない。首相のブレーンと言われる人たちは少なくとも「戦後体制は間違っていた」と考えている。戦後の保守本流的な政治が作り上げてきた60年間は間違っていたという認識で、これは「革新」だ。昭和初期の「革新官僚」のイメージが強い。

ただ、首相は政権発足後、従軍慰安婦に関する「河野談話」について認めるなど、従来の主張を変えた。「戦う政治家」「批判を恐れず」はどこへ行ったのか。日中、日韓関係のこじれを回復し、短期的には良かったかもしれないが、中長期的に国民に評価されるかどうか。現段階で首相の本質がよく分からない。

自民党の加藤紘一・元幹事長や山崎拓・前副総裁らは、首相の靖国神社参拝などで我々と懸念を共有していたが、(首相が当面は参拝しない見通しのため)今は全く連携する状況ではない。ただ、我々が「保守本流」を売り物にするかどうかは別の話だ。かつての保守本流は、格差をなるべく少なくする政策を続けてきたが、安倍政権が小泉政権のように弱肉強食的な政策をとれば、「我々の方が保守本流に近い」と訴えたい。

我々はあまりナショナリズムを振りかざさないリベラルな立場だ。自民、民主両党を
「保守2大政党」と区分けする人もいるが、その点では色合いが違う。

民主党こそ「本流」 民主党代表代行・菅直人氏 (2005/11/25 讀賣新聞)

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上記のインタビューを読む限り、菅氏は「軽武装、経済重視で国民を豊かにする考え方」が「保守本流」であると捉えている。そして保守は「日本の伝統や文化を尊重する
考え方」であり、その「日本の伝統や文化」とは「戦後の保守本流的な政治が作り上げてきた60年間」であるという論理を展開している。

まあ「保守本流」なんて、時の権力者が政局を有利に導くために政略的かつ便宜的に使った言葉にすぎず、そこには理念的裏づけや思想的背景があるわけではない。
「軽武装、経済重視」も、敗戦後の荒廃と冷戦という対立構造の中で、安全保障は米国の「核の傘」と日米安保に依存し、もっぱら米・欧に「(経済的に)追いつき追い越せ」という方向で全力疾走するしかないという時代的背景、政治的制約の中での選択だった。
つまり、「保守本流」という言葉には何の定義もない。「軽武装、経済重視」も「日本の
伝統や文化」とは何ら関係がなく、戦後の一時期においてわが国が歩むべき必然の道 であったと言うほうがより正確である。

要するに菅氏の主張は、彼特有の「こじつけ」「詭弁」のたぐいであると断言できる。
党内の左右の対立を避ける、あるいは右にウイングを伸ばして支持層を拡大したいと
いう思惑が込められているのであろうが、あまりにも国民を愚弄した主張と言わざるを
えない。

では「保守」とは何か?

はっきり言って、わが国には「保守」の定義は確立されていない。ただ言えることは二つある―と私は思っている。
一つは「競争」である。互いに切磋琢磨して目標を成し遂げる。そして成果を収めた者が報われる。これがなければ人間は成長しない。
もう一つは高い規範意識である。ルールを守る。卑怯なまねはしない。弱者をいたわり理不尽には屈しない。我々の祖先が長きにわたって築き上げてきた倫理観、道徳観を尊重する。

「競争」だけでは弱肉強食になる。規範意識に裏打ちされた「競争」であってこそ、人間 も社会も進歩し発展する。
つまり保守とは「自律」の精神を涵養することであり、「自律」精神の基本になるのは
日本人を律してきた伝統的価値観である。伝統的価値観とは具体的には勤勉と謙虚、 礼節と公正、「祖先を敬う心」や「惻隠の情」などである。

もちろん、日本の歴史と文化に誇りを感じ、豊かな自然を大事にする心も保守の基本だろう。

私は、これが「保守」だと思っている。ただ、そうではないと主張する方もおられよう。が、それはそれでかまわない。この場で論争する気などさらさらない。
ただ、「『保守本流』は軽武装、経済重視で国民を豊かにする考え方だ」という菅氏の
主張は詭弁であり、批判云々以前の政略的発言である。

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戦後の日本は経済的には大成功した。これは、わが国の歴史上、特筆するべきことで ある。が、豊かになるにつれて規範意識が希薄になり、カネが価値判断の基準になる
ような事態も出現した。
戦後の民主主義は基本的人権の尊重という恩恵を国民にもたらしたが、これが権利ばかりを主張し義務を放棄する風潮も生み出した。

小泉純一郎氏が行った「構造改革」は、「競争と自助自立」を基本にする社会に変革したという点では高く評価できると思う。が、そこでは戦後の日本社会が喪失しつつある規範意識の回復が置き去りにされた感もある。
安倍晋三氏がなすべきことの一つはそこだと思う。「自律」の精神を涵養し、希薄になった規範意識を立て直す。日本人が日本人であるための伝統的価値観を回復する。

教育基本法改正も憲法改正も、これが基本になければ「仏作ってたましい入れず」に
終わってしまう。

切磋琢磨して成果を収めた者が報われる。真の弱者をいたわる。権利ばかりを主張し義務を放棄する者には鉄槌を下す。
こんな社会が実現すれば、日本の未来は明るいと思う。

「自律」精神を涵養する社会を切に望む。

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政治(国内)」カテゴリの記事

コメント

保守本流=(日本人で有る事を認識、自立心を持つ事)これから派生する道徳がその国を作ると考えています。
(日本の歴史と文化に誇りを感じる)現状の教科書を拝見すると小学、中学、高校で教育に使われている教科書では基本的に日本を把握できない仕組みに成って居ます。

任那日本府も語れ.ない、国風平安王朝も語ら.ない、元寇の勝利も語れ.ない、秀吉出兵の事情も語れ.ない、約300年の江戸の功罪も語ら.ない、明治維新からの世界への日本が現状の教科書では触れられて居ない、日清、日露、日英同盟、朝鮮併合、大正デモクラシイ、世界恐慌とアメリカの日本人排斥、今大戦の本当の事情も語ら.れない、これで日本人としての「誇り」をと云われても無理でしょうね。

「誇り」を取り外した歴史教科書で小、中、高校を卒業、しかも日教祖が主体の教師が教える歴史教育では、個人的に歴史に興味を持つか、職場が必要とする以外には「保守」を考える必要がない「国風」に作られて仕舞ったのでしょう、此処の処閣僚から「核」議論の話が出ましたが、大手マスコミは判りますが、国民の80%が議論の前に「核保有」に80%が反対、「核議論」には辛うじて賛成が反対を上回った。

「怖い国」と思いました、自分の居る場所が判っていない、世界の状況も自分では考えて居ない、誰かが守って呉れるか、助けてくれる、としか考えていない「保守自律」なんて段階でも有りません。
2名を除いて国会議員も「核」議論からも逃走、日本国民をどうして守るのかも議論しないと云われて居るのですから救われません、「国民を守る」、議員として初歩の義務を放棄しているのです。
シン、ガンスを釈放しろとパホーマンスをやらかした「アホ」議員と五十歩百歩。

あの、ルーズベルトが、「教育は国家を作る事能わざれども、教育なき国家は遂に滅亡を免れず」と語っている、戦後教育は正にこの路線で行われたもの、いい加減に目を醒まして欲しい。

投稿: 猪 | 2006/11/27 12:07

以下2chで拾ったコピペですが・・・


朝日が日露戦争をマンセーした事をもって保守化したとか言ってる奴がいるが、
日本の思想対立の構造が分かってないな。
日本の対立構造は

親大陸派 (共同体主義、ランドパワー)=親アジア主義、親儒教、親社会主義、親官僚制(=中央集権)、
親全体主義、親人治主義、親合理(観念)論、親水戸学、親平田派国学、親朱子学

親英米派 (自由主義、シーパワー)=親国際主義、親資本主義、親封建制(=地方分権)、
親自由主義、親立憲主義、親法治主義、親経験論、親仏教、親国学(本居宣長)、親徂徠学

なんだよ。
親大陸派は天皇制を認めるかどうかで国家社会主義(親ドイツ)か共産主義(親ソ連)に分かれ、
親英米派は伝統の重視の度合いで保守主義と自由主義に分かれる。

今風の言葉で言えば、反米保守は親大陸派で、親米保守は昔ながらの親英米派なんだよ。
両者は戦後、反共産主義という一点で手を組んだ訳だが、元々は水と油。
共産主義が崩壊した90年代以降、元の親大陸派vs親英米派の構図に戻っただけの話。
戦前の革新官僚や軍部の中の国家社会主義者に儀装した共産主義者が沢山いたってのは
有名な話で、この両者は天皇の扱いを除いては対立点はないから、転向は簡単。
西部邁、小林よしのりも何度も転向してるでしょ。
でも、親大陸派は絶対に親英米派にはなれない。逆もしかり。根本の思想が違う。

で、日露戦争の評価について言えば、「白人に対する被支配者有色人種の勝利」と言う点を
重視するのが 親大陸派の特徴で、英米日の文明国が専制的(=アジア的)なツァーリのロシア
に勝利したと言 う点を重視するのが親英米派の特徴。当時の人々はどう思っていたかと言うと、
圧倒的に後者 が多いだろね。当時の一般の日本人は文明の度合いを肌の色よりも重視した。

このように考えると、朝日が日露戦争を賛美したのは何の不思議も無い。国家社会主義と共産
主義 の間は容易に転向できる。そのうち、大東亜戦争の「白人支配からの解放」という面につい
て 賞賛する日も近いだろうね。そして孫文のアジア主義の訴えだが、中国は伝統的に日本と英
米との 離間を企てるのに熱心で、孫文は日英同盟にも強硬に反対していた。今の中国の日米
同盟反対と同じだな。
これに東洋の王道だなんて感動してる奴は馬鹿としか言いようが無い。


参考までに。

投稿: 初心者 | 2006/11/27 12:41

管理人様に同感です。日本人が長い年月をかけて作り上げた価値観の上に築かれた自由社会こそ多くの国民の望む社会の形だと思います。それに今から見れば吉田、池田、岸などの歴代首相は管氏がこじつけて分けるほど違いは無いと思います 3氏とも立派な保守本流政治家ですし安部さんはやっと現れたその後継者だと思います。また政策が「日本人の心」にまでに及んだことで、現代日本の経済力に精神を追い付かせた政治家と後世評価されるかもしれません。自由競争社会に心を入れる まさに「保守本流」です。国粋主義など全くピントはずれです そんなことを言う菅氏など保守がどうのこうのと語る資格のない政治家 というか「ペテン師」のたぐいです。 戦前と聞いただけで否定したり、明確な反日勢力を抱える民主党が「保守本流」に近いなどと、あまり笑らわかさないで欲しい。

投稿: ころ | 2006/11/27 15:00

 ひとり一人の国民が高い規範意識を涵養して自由競争することを、米国では「草の根保守」と言っている。100年前、小泉八雲は、日本人には道徳的衝動・倫理的本能があるとまで称賛していた。高い規範意識(日本精神)は公意識をも醸成するから自由競争を健全化する。戦後から民主主義は発展していないように思う。談合、腐敗選挙、党利党略、反日、投票率の低下、低劣な議会、マスコミ、政治無関心など。教育改革もさることながら、何か身近な手本である仕組みを作らねば、もう、日本精神は回復できないと思っている。

投稿: ぷく | 2006/11/27 15:59

大変面白く勉強になりました。保守の思想とは何か、はっきりさせないとマルクス主義の亡霊がまたよみがえるように思います。
私は「競争」と云うのは「平等でないことを容認する」ことと受け取ったんですが如何でしょうか。そして不平等を「慈悲」「思いやり」でカバーする、そんな社会が保守の社会じゃないでしょうか。
「競争」「不平等」から「自由」が生まれ、活気のある社会が作られるんで、またその「自由」は今言われているような自由でなく責任とか義務とかが伴う自由ですね。誰か、こんな思想を確立してくれたらいいな、と思ってます。

投稿: ごじ | 2006/11/27 17:04

菅氏の保守本流は民主党は、ある意味で民主党の本質を捉えた言葉のように思います。表面上は、格差を少なくする政策、日本の伝統を守るなどと都合のよいことを並べていますが、民主党の本質である既得権益を守ることに死力を尽くすと言う意味では、民主が保守本流であることは的を得た主張はないか。すなわち、労働者や公務員の既得権益であったり、日教組の既得権益であったり、時代遅れの主張のほころびを保守(メンテナンス)する党の皮肉をこめて、まさに民主党は保守党だ。すなち、今日本の緊急課題である行財政改革、政治改革を阻止する勢力の権益を守ることが民主党ではないか。菅氏の言葉の浅さに本心が見え隠れしている。

投稿: makotobito | 2006/11/27 18:31

保守を語るならエドマンド・バークぐらい読めと言いたいですね。
まあ教育基本法や憲法の条文を「保守」したいという意味では、
菅さんは保守主義者なのかもしれませんけど。

投稿: ぽんぽん | 2006/11/27 19:24

管氏の発言が意味不明。

保守本流が素晴らしいものとは全く思わないが、仮に民主党が保守本流だから何だというのかさっぱり分からない。文脈からすれば保守本流が本来あるべき正しい姿勢のように聞こえる。
それであればそのまま自民党にいればよかったわけで、何らかの理念があって民主党を結党したのではないのか。また保守本流の流れを汲む旧田中派などによる金権政治を批判する材料にしていたのは他ならぬ民主党だったと記憶しているが今の民主党はこれらを否定しないのか。(変節甚だしいから特に驚かないが)
そもそも保守本流とは自民党のビジョンを描いた岸信介ではないのか。そのあと池田内閣後は経済一色になったがその孫である安倍総理に受け継がれている。つまり保守の仮面をかぶった偽者から保守本流にやっと戻った解することが妥当であろう。

いくら考えてもさっぱり彼のいいたいことが分からない。やっぱり民主党は駄目だ。普通の議論さえ支離滅裂では審議拒否とう意味不明な行動もさもありなんといったところ。

また彼の発言の気になるところは、保守すべき起点を勘違いしている部分である。あたかも日本の歴史がポツダム宣言受諾後から始まったといわんばかりではないか。まさか永遠に自主独立のできない日本を維持すべきと考えて「保守」の意味を意図的に修正してはいないだろうか。
だが、国民のほとんどはそんな底の浅い考えなどもっていない。古事記、日本書紀に記述されている神話時代から連綿と続く天皇を中心とした国家観を保守することが「保守」である。目的語が異なっているよ。管さん

さらに不思議なのは、発言の随所に経済のことが語られている点である。普通の発言で年金、医療、介護、税制など語るのはかまわない。保守うんぬんの話の時になぜ経済の話がでるのかさっぱりわからない。日本の伝統を守るかどうかと経済と何のつながりがあるというのであろうか。

また、先の保守の起点がここでも修正が加えられているといってよい。なぜか経済を話す場合はその起点が1970年代から1980年代までの高度経済成長時代を指しているからだ。

全く頓珍漢な政治家である。
自己に都合のよく虚飾を重ねてもその心のうちが多くの国民には透けて見えているよ。菅さん、民主党さん。

投稿: radical | 2006/11/27 19:27

女子大生のブログですが、管理人さんやごじさんの言われる思想はすでにアメリカでは常識のようですね。
http://vaughan.jugem.jp/?eid=93
彼女の視点から見ると、日本は共産主義に見えているようです。

投稿: 初投稿 | 2006/11/27 21:37

管直人の「我々こそ保守」という発言はある意味で正しい。

それは「我田引鉄」「利益誘導」をもっぱらとした旧自民党が現民主党の大きな部位である事から明らかだし、左派も自民党のカウンターパートとして恩恵を被って来た社会党の流れである事からも明らかでしょう。つまり「黴臭いぜオッチャンよぉ!(笑」であります。

それにしても管直人が師匠である市川房枝の墓前で「先生、私たちも立派に保守となりました」と報告している図が脳裏をよぎり、爆笑しそうになったのは私だけでしょうか?

まぁ「いわゆる保守」が分裂し・・・というか平沼や亀の様な「都市部にたかって談合やって身内だけでヌクヌクして何が悪い!」を真性保守だと言いつのる輩に事欠かない現代日本の精神は、明治初年よりも個人の意志、社会貢献の心という点で後退しているのではないでしょうか?

投稿: ペパロニ | 2006/11/27 23:02

保守主義という政治哲学上の概念と、「保守派」などの政治的な態度
は区別すべきでは?

保守主義はエドマンド・バークが生み出した哲学。
それを語るのに、バークの名前にも、聖典とされる「フランス革命の
省察」にも触れないのは、どういうことでしょう?

投稿: イタリア研究会 | 2006/11/28 08:49

<もう一つは高い規範意識である。ルールを守る。卑怯なまねはしない。弱者をいたわり理不尽には屈しない。我々の祖先が長きにわたって築き上げてきた倫理観、道徳観を尊重する。>

談合、賄賂の横行を見るとこの点は多少納得しかねるように思う。

投稿: KappNets | 2006/11/28 09:54

><もう一つは高い規範意識である。ルールを守る。卑怯なまねはしない。弱者をいたわり理不尽には屈しない。我々の祖先が長きにわたって築き上げてきた倫理観、道徳観を尊重する。>

>談合、賄賂の横行を見るとこの点は多少納得しかねるように思う。

それは田中角栄が仕掛けた「土建屋政治モデル」が顕著になったここ30年間の話。それも国内インフラの底上げに繋がったことも過去にはあったが、現在は夕張のような破綻自治体を増殖させる一因ともなっている。

投稿: のらくろ | 2006/11/28 23:11

 保守の巾は広いほど良いが、日本の国民と領土と治安を守る気概のない無責任な人間は、反保守と断言できる。 本人が何と言おうが回りが良く知っている。 世間は見てないようで、見ている。 一度、二度は騙せても三度、四度となると詭弁は通じません。 そもそも日本人が雑種民族なので外人でも前記三点を守る気概のある人なら売国日本人より愛すべき真正保守と言える。この観点から判断すると国会議員の一割位いが保守であり真正保守は1%位い(上記三点に命運を賭けれる議員)となりお寒い限りだが、やっとの事で目が醒めてきた様だ。 不謹慎だが来年の参院選が待たれる。 この選挙には日本の将来が託されており相当過激な闘争が生じるので各人共かなりの覚悟を必要とされる筈だ。 これだけ周辺国から馬鹿にされ辱めを受けながら売国議員に荷担して選挙に負けるなら日本は無いと思って差し支えは無い。 アジアの一地方人として生きる事をお薦めしたい。


投稿: みのやん | 2006/12/10 20:29

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