「大国崛起」にみる中共の本音
昨年の11月に中央電視台(中国中央テレビ=CCTV)で放映された歴史ドキュメンタリー番組「大国崛起(くつき)」が中国国内で大きな話題になっているという。
この番組はポルトガル、スペイン、オランダ、英国、フランス、ドイツ、英国、日本、ロシア、米国という大国の勃興を歴史映像や識者の解説などでまとめた9時間にもおよぶ超大作だそうだ。
放映されるやいなや大反響を呼び、今や「大国崛起」という言葉は流行語となり、発売されたDVDを「学校の教材に使うべきだ」といった意見まででている。
この番組について、朝日新聞が今日の社説で取りあげているので引用する。
↓
「約150年前、島国日本は西洋植民者の脅迫のもと、国家存亡の危機を迎えた。日本はこれを古きを捨てて脱皮する歴史的チャンスにし、アジアで初の現代的国家を実現した」
中国の代表的なテレビ局の中央電視台が昨秋放送した「百年維新」の冒頭の説明だ。ドキュメンタリー「大国崛起(台頭)」の第7回で、日本編である。
このシリーズは近現代の大国の興亡を追ったものだ。かつての歴史物と比べて「客観的眼光(まなざし)」による描写が中国で話題になった。
日本編では、2年近く米欧を視察した岩倉使節団など明治の国づくりに強い関心を示す。さらに富国強兵やアジア侵略を追ったうえで、戦後を伝える。日本は主権在民、戦争放棄を定めた平和憲法に守られ、明治以来の基礎的実力を発揮して再び台頭した、と紹介された。
~後略~
-------------------------------------------------------------------
つまり、この番組が大反響を呼んだのは、従来のような中国当局の公式に従った紋切り型の構成ではなく、「客観的眼光(まなざし)」による描写が国民の心に強くアッピールしたからだと言えるだろう。
わが国についても、「国家存亡の危機を迎えた日本」が「アジアで初の現代的国家を実現した」、「日本は主権在民、戦争放棄を定めた平和憲法に守られ、明治以来の基礎的実力を発揮して再び台頭した」と紹介されている。
産経新聞の中国総局・福島香織特派員も、この番組について
「これまでの中国の歴史観と違う。中国の歴史番組で憎むべき侵略者として描かれてきた日本が、列強の侵略をうまくかわし自ら侵略者となり、敗戦後も驚異的な経済成長をとげた大国として評価された」
と書いている。
しかし、である。
朝日新聞はこの番組と、昨年12月に実施された中国での日本語能力試験の受験者(申し込み)が世界各国・地域の中で最多の20万人以上に達したことと併せて
「日本をもっとありのままに見よう、との姿勢が芽生えてきたのかもしれない。反日デモが荒れたころには考えられないことだった」
「その背景には、靖国神社参拝にこだわった小泉首相から安倍首相に代わり、その訪中を機に、中国政府が日本との関係改善に踏み出したこともあるのだろう」
と書いているが、それは早計にすぎる。
やはり、
「このブームが、中国人民の対日感情の改善や民主主義への肯定につながるならすばらしい。が、この番組を見て『次の世界の覇者は中国だ』と悦にいる隣人の話を聞くと、なにか単純に喜んではいられない気がするのも、正直なところである」
という産経新聞の福島氏の受けとめ方が「納得」なのではないか。
福島氏は、
「中国が直面する経済・社会矛盾の緩和のためには世界の大国の経験から智慧を吸収せねば、という焦りがあるのか」
「それとも過去の大国の植民地主義のやり方に学ぶのだと、自らが目下行っている軍事力強化やアフリカなどで行っているプチ植民地主義や経済侵略を肯定、拡大していく意志の表れなのか」
とも書いている。
私もそのとおりだと思う。
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中国共産党の代弁者である国営新華社通信は9日、日本の防衛庁が防衛省に昇格したことを論評で取り上げ、「日本が再び軍事大国に向け重要な一歩を踏み出した」と厳しく批判した。
安倍晋三首相が8日、英国のブレア首相との首脳会談で、欧州連合(EU)の対中武器禁輸措置の解除問題に言及したことに対し、劉建超報道官は11日の定例会見で次のように述べた。
「中国は平和発展路線を歩んでおり、禁輸解除が東アジアの平和に脅威をもたらすという日本側の見解には、道理もなければ、成立もしない」
つまり、わが国が安全保障を強化することは「軍事大国化」と言って公然と非難する。
自国(中国)が軍事力を増強することは、「平和発展路線を歩んでいる」として一切の批判・懸念を許さない。
これが「強国富民」を掲げる中共指導部の本音なのである。
「政治体制の違いや戦争の歴史などで、日本人と中国人が理解し合うのは簡単ではない。だが、それでも、相手をありのままに見て理解の糸口を探る努力が芽吹いている。その芽を大切に育てたい」
という朝日新聞の社説の結びは、あまりにも安易かつ楽観的すぎる。
今の中共率いる中国は、どこまで行っても東アジアの、そして世界の不安定要因であり、最大の脅威なのである。
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それにしても、中共でさえ「客観的眼光」で見れば、明治維新以降のわが国の歩みを肯定的に評価せざるをえないのに、それに「軍国主義」というレッテルを貼り、自国を貶めてやまない日本人がいるのはどうしたことだろう。
やっぱり連中の頭の中はゆがんでいる。
参照1:日中の明日 「客観的眼光」を生かせ (朝日新聞 【社説】)
参照2:【中国を読む】余裕か焦りか「大国崛起」ブーム (産経新聞)
参照3:防衛省発足:中国・新華社通信、厳しく批判 (毎日新聞)
参照4:安倍首相の対中武器禁輸解除への反対について (人民網日本語版)
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コメント
御指摘はその通りだと思います。
『遅れてやって来た帝国主義国家』が中国であると思います。
チベット・東トルキスタンを侵略・併合したのも、清王朝が支配していた地域だから
共産中国になっても支配するのだという論理ではないかと思います。
しかしこのまま中共指導部の思惑通りには、順調には行かないでしょう。
何と言っても独裁国家であるし、相も変わらず貧富の差は激しい。
そのターニングポイントは北京五輪であると思います。
此処が中共体制のピークであり、後は坂を転げるかの如く内乱状態になるのではないかと予想しています。
日本はこれ以上中国に関わるべきではないと思います。
投稿: 青雲大空 | 2007/01/12 16:00
中共率いる「中国」はアジアと世界の不安定要因である、正解ズバリですネ。~14億人の性悪の人材を「国家」の一員と意識させる努力、「東夷の末裔が、我が国家を踏み台に繁栄を続けている、我が国はもうすぐ追い越せるぞ」、悔しさを見せながらこんな事を100年前から同じ事を繰り返しているのです。
朝日新聞も知りながら「売国」に努力を払ってる、進駐軍に媚を売った癖が荒地と人口が多いと言うだけで今度は「中国」に媚を売り続けている姿は朝日新聞の主張する人権、平和、環境全てを見ても大事にしている仕草さえ見えない、「北京」の一箇所だけを大事にしていれば生き残れる?甘いのじゃないでしょうか、日本人の眼も怖いですよ。
日本に対する「政策」が変化して来ているのは確かですが「夷敵」、アメリカ、ソ連、インド時と場合により「敵」が変ります、今一番「敵」にして置いて危険の無いのが日本、朝日新聞も日径新聞も経済団体も叩けば叩くほど協力してくれる、自国を纏める相手にはこんな重宝な国は有りません、しかもナイーブと来ている。
殺人犯を輸出しても文句も言わない、観光ビサも自由に呉れる、友好と一言云えばコダマの如く、~友好と言う言葉が溢れるほど帰って来る。
笑顔で足蹴にしていても判らない様に振舞う、現状、かの国の外務大臣の顔を見ていれば、普通の人間なら安心してしまうでしょう、トップの眼を見ますと、「チべット」を感じます。さすが殺人眼ですよ。
孫文も蒋介石も周恩来も全て日本を手本に国作りを模索して来ましたが政権は毛沢東の言う「銃口」で奪取、独裁でなければ生きて行けない体系の癖に、経済だけを自由化?益々矛盾を抱える状況を自ら作り出しました、しかし独裁の怖さ、何をするか判らない、テロを口実にアメリカと組むかも判らない。
こんな時に日本が集団的自衛権などと暢気にお経を唱えています、一時期から見ればネットのお陰で一般人でも意見を言える、変な言論には反論が出来ますが、政治家の歴史観、官僚の歴史観も現役世代では本当に勉強したのかよ?と疑いたくなる人が少なく有りません、常識を疑う様な人も大勢居ます、怖いですね。
一日も早く、日本国民の恐怖を取り除いて欲しい、国内ではもう隣国と合せて犯罪の70%を占める、殺されるのが判りながら相手が手を出さないから待っている人なんて居るんでしょうかね、日本の回り「敵」だらけなのですが「敵」と言う「単語」すら忘れて居る日本人が多すぎる気がします。
投稿: 猪 | 2007/01/12 17:11
中共でさえ「客観的眼光」で見れば、明治維新以降のわが国の歩みを肯定的に評価せざるをえないのに、それに「軍国主義」というレッテルを貼り、自国を貶めてやまない日本人がいるのはどうしたことだろう。
↑
本当にそうですね。やっぱり左翼思想に一旦染まってしまうと自分が偏向していることも分からなくなってしまう人が多いのでしょうか。「諸君!」の最新号によると未だに大学では左翼シンパが教育の現場を牛耳っているそうです。これが真実なら実に憂うべきことですね。
まあ保守主義の方も偏っていると言われたりしますが(笑)。ある左翼の方はオリンピックでも絶対に日本を応援しないそうです。歪みすぎです。
それにしても中国共産党がまともな報道をやると逆に怖いです(笑)。
投稿: おれんじ | 2007/01/12 22:19
やっぱり中共は恐ろしいですね。坂様のブログを見ていつも考えさせられます。
以前見たhttp://dragon-cross.jp/というサイトの池田大作関係の動画で、中共と創価学会には「密約」があり、その密約の内容について語られていました。
この密約の内容に関して、坂様のご意見を教えていただければと思い、コメントいたしました。
それではお体に気をつけて頑張ってください。乱文乱筆失礼いたしました。
投稿: ヤマ | 2007/01/13 00:23
朝日新聞ほど浮かれてはいけませんがこのような番組が放送されたという事実は評価してもよいのではないでしょうか。明治維新以後をすべて侵略の歴史とすることはどう考えてもおかしいと言うことですね 朝日とか左翼の人達がまた梯子を外されかけているようで可笑しいです。「日露戦争は朝鮮支配が目的だった」とか最後の一兵まで言い張って早く全滅してもらいたいです。
投稿: ころ | 2007/01/13 09:05
「蓮池さんが拉致画策」は事実無根=政府と本人が講談社に抗議書 (時事通信)
政府の拉致問題対策本部事務局(事務局長・中山恭子首相補佐官)と北朝鮮による拉致被害者の蓮池薫さんは25日、講談社発行の「週刊現代」(同日発売)で、蓮池さんが拉致された後、日本に上陸し男性を拉致しようとしたと報道されたことについて、同社の野間佐和子社長らに「事実無根だ」と抗議する文書を送付したと発表した。
蓮池さんは記事を全面否定し、「拉致問題の解決にも悪影響を及ぼすものだ」と主張。同事務局も「読者に誤解を与えるもので、極めて遺憾」としている。
[時事通信社]
この週刊現代の報道は、万が一そういう事実があったとしても(そんなことは絶対にないと思うが)、軽々しく書いちゃいかんだろうに。
これが週刊現代の言う報道の自由なのか?
そこで、週刊現代のバックにいる野間佐和子という人物が安部政権を批判しまくることから、中国→民○党→講談社というラインが浮かび上がる。これは事実だろうか?もし、事実なら恐ろしいことだ。
講談社と民主党、講談社とチャイナスクールがあちこちの裏話で聞く。このようなマスコミを放置しておいて良いのだろうか?
朝日新聞、毎日新聞、そして、講談社。本当に危険である。
投稿: 週刊現代 | 2007/01/13 18:09
コロラド大学のピーター・グリース助教授は、
「中国の新ナショナリズム」という書で、
中国共産党の正当性を「誇示する」為の反日ナショナリズムは、
日本からの譲歩を獲得する手段にも使われるとして、
九八年の江沢民国家主席(当時)で、
対日謝罪要求の「計算された戦略」と、説明していた。
ロシアKGBを手本とし、中共工作活動組織は、
中共プロパガンダ広告塔AOLによって日本戦犯捏造宣伝作戦による
既成事実で、平和呆けの歴史に弱い地域や年齢層を狙って
日本人に次々襲い掛かる。
ここには、ロシア政府の思惑も繋がっている。
日本を中国の支配で身動きが取れなくなれば、西側の軍事情報や、
高度技術が思うように手に入るからだ。
更に、特亜同様、過去日本に敗戦した事実を歴史から外し、
世界に知られたくない共通点があるので、日本叩きは筋金入りだ。
もはや、手段を選ばない。
ロスの日本人街も、アジア同志の友好を隠れ蓑にし、
執拗に付き纏い中華工作員と婚姻関係が増加し、とんでもない中華思想プロパガンダと捏造歴史と自虐史をしつこい宣伝で洗脳され、
日本史無知層の極左翼派と共産党の友好推進も凄まじく、結局中華に乗っ取られた。なんで、中国の国民的捏造行事まで一緒にやってるんだよ。もはや、中国人。
埼玉県川越市に「中帰連 平和記念館」なる反日ブロバガンダ施設???
「クレヨンしんちゃん」まで、図々しく中国に乗っ取られ、「中国漫画」として昨年一時米国で放映され打ち切られたが、ずるがしこい中国政府と仲良し埼玉県で終わって良いのですか。
次の中華の砦は、埼玉県か。
歴史は、策略の工作道具である。
中華の方が日本乗っ取りに凄まじい執念をかけている事実を日本人は知るべし。
米インターネット大手AOLの副会長がアイリス・チャン著『ザ・レイプ・オブ・南京』を下敷きにしたドキュメンタリー映画「南京」の制作予定が報道されたが、ほかにも何作か制作計画が着々と進んでいるようだ。
中国で映画とは毛沢東時代以来の伝統的プロパガンダだ。
今回の一連の南京事件映画制作に当局の政治的意図は働いている。
日本人は覚醒せよ。
投稿: K.Shaw | 2007/01/14 00:06
背景はともかく、日本を客観視したTV番組が登場した。これを日本側に最大限有利に使うように考えるのがいいのでは?中国側の意図はともかくね。
投稿: mahito | 2007/01/14 00:21
>やっぱり連中の頭の中はゆがんでいる。
一言で言えば正しいリベラリズムを持たない「根無し草」
なんでしょう( ゚д゚)ポカーン
奴等の心の祖国「ソ連」は地球上から消滅して、その亡霊と
化して日本国民に怨念を抱き、尚もたぶらかそうとしている
のでしょう。
「間違ったマルクス信奉者」の憐れな姿でしょう。
愛国心無しに社会主義を貫ける筈はありませんのに( ´,_ゝ`) プ
国民を貶めてどうするのだと(嘲笑)
投稿: abusan | 2007/01/14 07:33
今年は中国が露骨に日本に歩み寄ってくるはずだ。もちろん友好などとは関係なく、中国の利益に利することだからだ。とは言え、国として自国の利益に利することを行うのは当然のことだ。我が国はこの点で中国より遅れている。
安倍首相は中国のおだてに乗らず、我が国の利益を拡大できるだろうか。ぜひがんばってもらいたいものだ。
投稿: 楼主 | 2007/01/15 21:00
新型ブログパーツRich設置のお願い
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さて、宣伝になってしまい申し訳ないんですが、新型RSSリーダー【Rich】のサービスが開始されました。
このパーツをブログに設置することにより、あなたがブログを更新した時に、Richを設置している全てのブログに
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もしご迷惑で無ければ設置してみてください、それでは失礼致します。
RSSリーダー【Rich】
URL 【http://blog7.tv/rich/】
投稿: Rich | 2007/01/17 23:15
坂さま
「中央電視台(中国中央テレビ=CCTV)で放映された歴史ドキュメンタリー番組「大国崛起(くつき)」が中国国内で大きな話題になっている」との事を大興味深く読みました。
私は中国に対し警戒感をもっているものですが、少なくても江沢民氏のあの無礼な態度は決して忘れる事ができません。その点で、今の総書記はある意味もっと怖い存在かもしれないと思います。そして残念ながら賢い・・・
この中国を相手に日本も精一杯頑張ってなめられない存在に日本を作り変えていかないと、もう平和ボケでは済まされない事態がやってくるかも・・ト思うと、ぞっとします・・・・
投稿: 容子 | 2007/01/18 19:31
>政治体制の違いや戦争の歴史などで、日本人と中国人が理解し
>合うのは簡単ではない。だが、それでも、相手をありのままに
>見て理解の糸口を探る努力が芽吹いている。その芽を大切に育て
>たい
ありのままか…
政治がネックなんだよね。
(人民の本音はともかく)政府の都合で世論の風向きが変わる国なので、気の毒と言えば気の毒な人々です。
台湾人と日本人が上手くやっている事を考えると、長年に渡る政治に付随する歪んだ対日観が日中間の障害だ、という事がよく解るのですが。
投稿: 匿名 | 2007/01/18 22:32
大紀元時報-日本 中国四川省:ホテル女性従業員惨殺事件、群衆1万人が警察と衝突
【大紀元日本1月18日】中国四川省大竹県の莱仕徳(ライシーダ)ビジネスホテル(NEST BUSINESS HOTEL)に勤務していた十代の女性接待係が暴行を受け惨殺された事件で、ホテルと地元行政・警察との癒着関係に憤りを募らせた民衆がホテル側に対して犯人の追求を迫った。
それに対して、当局は武装警察を大量に出動させ、民衆と衝突した。怒りに燃えた民衆はホテルを放火するものも出て、負傷者が多く出ているとみられる。
情報筋によると、同ホテルが開業して半年も経たない内に、これまでに少女2人が同様の暴行事件で殺され、今回が3人目の犠牲者であるという。
四川省の地元ネットサイトの掲示板情報によると、莱仕徳ホテルは半年前に開業した四ツ星のビジネスホテルで、被害者・楊莉さん(当時15歳)は昨年10月から同ホテルで接待係として勤め始めた167センチの奇麗な少女だという。
情報筋によると、被害者は昨年12月31日に、政府高官3人を接待したのち、下半身が大量出血し、死亡時には、ひどく殴打されたことで歯は数本も折れ、舌は噛み千切られ、乳首は切断され、下半身は爛れていたという。
ネットサイトの情報によると、被害者は県病院へ運ばれたが、その病院は封鎖されたという。一方、ホテル側は少女はアルコール中毒で死亡したとし、外部に対して明確な発表はない。
これに対して、被害者側家族とそれに同情した民衆が、ホテル側に対して犯人を追求し続け半月が経っても何の回答も得られなかったという。
ホテル前には数千人に上る民衆が12日から連日集結していた。ホテル側はことを大きくしないように、50万元(約770万円)で和解しようと試みたが、被害者側の家族に拒否された。
16日、ホテルのまわりについに1万人以上の民衆が集まった。当局は大量の武装警察と部隊を出動させ、高圧放水によって群集を追い散らした。17日、現場を見学に来た数百人の学生は警察に暴力をふるわれ、多くの学生が負傷した。
怒りが爆発した学生たちがホテルに入り、ものを壊し始め放火したという。当時、現場に集まった民衆は5~6万人もいたという。情報筋によると、現在、公安局や警察は大竹県へ集合した学生らを制圧しており、多くの学生が連行されたという。
同ホテルの従業員(自称)の話によると、これまでにすでに2人の少女が死亡し、関係者は口を封じられ、ホテル側は2人の少女の指に注射の痕を作り、2人ともに自分で薬物注射して死亡したと対外的に言いふらしたことを明らかにした。
さらに、秘密を知ってしまったホテル側の警備は、殺害され口止めされたという。
情報筋によると、同ホテル経営者は大竹県西城派出所の徐大強・所長であり、地元行政府高官や警察当局と癒着関係にあるという。
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投稿: こういう民族 | 2007/01/18 23:36
論調が若干変わったように見えるのは
おそらくコレも影響しているのでしょう↓
■06年は30%の大幅減=日本の対中直接投資(2007/01/18時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2007011800013
ただ、その前にこんなメチャクチャな事もやってますが↓
■清水建、「マイカル大連」工事費訴訟で敗訴確定 (2007/01/17日経)
http://www.nikkei.co.jp/china/news/20070117d1d1708m17.html
投稿: 柚須 | 2007/01/19 01:54
いくらシナが日本ヨイショな番組を国内で作ったところで、裏ではハリウッドにいわゆる「南京虐殺」な映画を製作させ、世界中で公開させようとしている。
これを考えると、シナ人とはかくもずる賢い、小賢しい連中であると判断できる。
要は、深く関わってはならない、決してこちらの懐に飛び込ませてはならない連中である、ということだと思います。
投稿: 大将 | 2007/01/20 17:08
1927年に碩学、桑原じつ蔵先生は「国際間の嬌児としてのシナ」という論文(桑原じつ蔵全集、第1巻、岩波書店)の中で、「シナ人は天性の宣伝者である。・・シナほど看板を大切にするところはなく、看板の偽りの多いところがない。・・」といい、「米国がシナに対してとったご機嫌とり政策がシナ国民を増長させ、・・彼らは自己の過失は棚に上げ、自己の尽くすべき義務は省みず、・・国際連盟の負担経費は払わず、、条約は無視し、破棄する。・・」とあります。なんと恐ろしいほど現在に似通っているではありませんか。事実と歴史を無視してシナ人の走狗に成り果てている学者、ジャーナリストの怠慢が大きいと思いますね。ついでに「日支の共存共栄について」では幣原外相のシナ宥和外交の困難を予言しています。
投稿: まつ | 2007/01/22 12:47
>大将さん
南京の映画には、米国と英国も大いに協力しています。中国人(とは言いたくないが...)は、相手が何をすれば喜ぶかを良く心得ている賢い人達だと思います。「残虐無比な日本軍国主義者が南京を踏みにじる、それに果敢に立ち向かった欧米のシンドラー達!」というストーリーが、白人さん達に受けているのです。
私は中国が大好きで、常々もう一つの故郷と呼んでいる者ですが、中国政府がいつまでも反日を続けるならば、「可愛さあまって憎さ百倍」と言わざるを得ないでしょう。
こちらのブログを閲覧されている中共の関係者さん達に是非言いたい事が有ります。中国と日本には、二千年に渡る深くて長い交流の歴史が有ります。国内統治の目的で、子供達に対し、誤った対日観を植えつけないで戴きたいという事です。もしも、そうした愚行を続けるならば、私は必ず敵に回ります。以上。
投稿: 匿名 | 2007/01/22 13:16
いずれとしても、国と国の関係は夫婦というわけじゃない、永遠な敵もないし、永遠な友人もないです。私たち中国人はすでに300年の圧迫歴史を持って、物事の見る方法は島国の日本人と違うのが理解できるでしょう。どの国の人でも、自分の価値を他人に認めてほしい、自分の国は世界に認めてほしい。確かに、今の中国は米国と日本にかなり差がある。私たち中国人は今より10倍、100倍の苦しい生活にも頑張って国を作りました。日本は天国じゃないでしょ、じゃ日本人は神ではありません、なぜ日本人は自分自身の考えことは唯一の正しい真実と確信しているのか?日本にいいことはすべていい、日本に悪いことはすべて悪い、こんな考え方は日本人自身じゃないですか。これから、自分の庭だけ、掃除してください。
投稿: 飛べない豚 | 2007/01/25 12:38
>飛べない豚
物事の見る方法は、江沢民から中共がマスメディア・学会・教育界も動員した凄まじい反日プロパガンダ・文革時代の狂信宗教同然に煽りシナ人が嘘の世界観の中に生かされているから、事実を求めその世界観に生きようとする日本人と違うのが理解できる。事実を知りえずに、自分の価値を他人に認めて欲しいばかりでは、泣きわめく子のダダ同然なのだが…。
投稿: ぷく | 2007/01/31 10:57