拙著:韓国が世界に誇るノ・ムヒョン大統領の狂乱発言録(飛鳥新社)、ネットではかなり売れているようだ。amazonの「政治」ジャンルでは、今日現在、第9位(過去最高6位)につけている。
ただ、反日朝鮮人・姜 尚中東大教授の著作が一つ上にランクされているのが不満だが(笑)
一般の書店では、勢いが今一歩の感じ。
出版社も日本経済新聞や産経新聞にかなり大きく広告を載せてくれたが、ネット書店ほどの反響はないようだ。
やはり、あのインパクトの強い表紙(笑)が、もしかしたら“お笑い本”というイメージを店頭で与えているのかもしれない。実際はけっこう硬派の本なのだけど・・・
ここで、拙著の本質的な部分を知っていただくために、プロローグの部分とエピローグを紹介させていただきたい。
これをお読みいただければ、拙著のエッセンスがご理解いただけると思う。
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まえがき
ここ数年の韓流ブームで、韓国を旅行したり韓国語を学んだりする人が増えている。が、韓国の今の大統領が誰であるかを知っている人は意外なほど少ない。あの北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)将軍様の方がずっと有名である。
ところが、インターネットの世界では韓国の大統領は超有名なのである。名前は盧武鉉(ノ・ムヒョン)というのだが、色んなニックネームが付けられている。
なぜ盧大統領はネットの世界で有名なのか?
それは、その規格外の言動にある。
盧武鉉の発言・行動が、普通の人から見れば予想外の連続なので、ネチズン(ネット市民)が驚き、かつ喜ぶのである。
今回は、その盧武鉉の規格外の発言を中心に考察することにより、彼のあまり知られていない素顔と、それにともなう韓国の意外な一面を明らかにしたい。
ところで皆さんは、2005年から2006年の初めにかけて、韓国で“釜ジョーク”が流行っていたのをご存知だろうか?
“釜ジョーク”とは、歴代の韓国大統領の功績を釜に例えて言い表したものだ。
李承晩が買った釜に朴正熙が飯を炊き、
全斗煥と盧泰愚がご飯とお焦げまで食べてしまうと、
金泳三が釜を売ってしまった。
金大中が借金して炊飯器を買ったが、
盧武鉉がコンセントをさし間違えて故障させた。
これが“釜ジョーク”のストーリーである。
こういうジョークが流行っているということは、歴代大統領に対するこの評価が、韓国の世論をある程度は反映していると見て間違いないだろう。
李承晩、朴正熙、全斗煥、盧泰愚、金泳三、金大中、盧武鉉。
この中で私が評価できるのは朴正熙だけである。“釜ジョーク”でも「飯を炊いた」大統領となっているから、韓国民の評価も高いということだろう。
そして、最低はもちろん盧武鉉くん。韓国民の評価も、「コンセントをさし間違えて故障させた」大統領というものである(笑)
2006年6月、日本のある民放テレビの報道番組に民団(在日本大韓民国民団)の幹部が出演していた。温和な風貌と穏やかな口ぶりのこの幹部は、総連(在日本朝鮮人総聯合会)との和解に反対で、盧武鉉の対北朝鮮宥和政策を厳しく批判していた。
で、インタビュアーが「どうしてそんな人物を韓国民は大統領に選んだのですか?」と訊ねると、この幹部は次のように答えた。
「盧大統領が誕生してしばらくたってから韓国に行った。タクシーに乗ると盧大統領の話になった。すると運転手はこう言った。『盧武鉉はキズ物だった。でも選挙の時はそれに気づかなかった。今になって欠陥商品であることがわかったが、今さら返品できない。任期が終わるまで我慢するしかない』と・・・」
本書を読んで、皆さんがこのタクシーの運転手と同じ感想を抱くかどうかは分らない。が、私はその時、大いなる共感を覚えた。
なお、北朝鮮の核実験を盧政権が後押ししたという声が韓国内にも高い。その理由の一端は、本書をお読みいただければおわかりいただけると思う。
盧武鉉くんの発言を読み解いていくと、この人物とその政権の本質が実によくわかってくる。きっと、新しい発見が、そこにはあるはずだ。
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以上が、拙著:韓国が世界に誇るノ・ムヒョン大統領の狂乱発言録(飛鳥新社)のプロローグである。
この後に盧武鉉くんの狂乱発言が42本も続く(笑)
そしてエピローグである。
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あとがきにかえて――なぜ韓国民は盧武鉉を大統領に選んだのか?
これまでの盧武鉉の大統領就任以来の発言を目の当たりにして、読者の皆さんはどう感じられただろうか。
私に言わせれば、まさに直情径行。盧武鉉大統領及び盧武鉉政権は完全に狂っていると結論せざるをえない。
民主主義を標榜する国家で、このような人物が大統領に就任したことは、我々日本人には理解しがたい出来事である。韓国民の間でも、今では「盧武鉉は欠陥商品だった」という認識が強まりつつあり、それが支持率十数パーセントという数字になって表れている。
が、だからといってそれは韓国民の単なる選択の誤りだった、あるいはたまたま盧武鉉を見誤った、ということで片づけられる問題では決してない。
むしろ逆に、今の韓国には盧武鉉大統領を誕生させたそれなりの必然性があると考えることで、われわれ日本人に見えてくることがある。
◆「恨(ハン)」の文化と韓国人
韓国は、「恨(ハン)」の文化の国と言われる。
盧武鉉大統領は、この「恨」から生まれたと言っても過言ではない。
では「恨」とは、どういうものか。
これは、韓(朝鮮)民族特有の心理状態であり、異文化圏に暮らすわれわれ日本人には理解しがたいものである。
ただ言えることは、韓国・朝鮮人のメンタリティを示す概念であり、単純な「恨み」とは
まったく違うものであるということだ。
小倉紀蔵氏の私家版・韓国思想辞典や風野春樹氏の私家版・精神医学用語辞典によると、「恨」は―理想的な状態、あるべき姿、いるべき場所への「あこがれ」と、それへの接近が挫折させられている「無念」「悲しみ」がセットになった感情、あるいは「悲しみと喜び、悲嘆と希望、悲しみと幸福といった相反する二つの感情の混合状態のようなもの」―だという。
そして、度重なる戦争や侵略、政変などにさらされた経験から生れた韓国・朝鮮人特有のメンタリティと言われており、多くの韓国の専門家は、「恨」は単なる個人的な感情ではなく、韓国・朝鮮人に共有された集団的な感情状態であると信じている。
つまり、この「恨」の文化は、韓国・朝鮮の歴史を抜きには語れないということだ。
◆韓国人が盧武鉉に見た夢
中世から近世~近代まで、韓国・朝鮮は、その歴史の大半を中華圏の一部として生きてきた。世界の中心は常に中国だった。
そして歴代の韓国・朝鮮王朝は、中国から王の爵号を授かるよってその地位を承認され、国内において自己の権威を確立してきた。
この中国との君臣関係は、日本が日清戦争(1894~95年)で清(中国)を破ったことで消滅する。宗主国であった中国が敗北した結果、韓国・朝鮮は大韓帝国として独立を
果たすのである。迎恩門や「恥辱碑」と言われる大清皇帝功徳碑を倒して独立門を立て独立を記念した。
ところが大韓帝国は、日本がロシア・フランス・ドイツによる三国干渉(1895年)に屈するのを見て、既に満州(中国東北部)を実質的支配下に置くなど、北東アジアにおける
南下政策を推し進めていたロシアにすり寄っていくのである。
その結果、朝鮮半島を国土防衛上の生命線と位置づける日本は、ロシアと戦うことになる(日露戦争―1904~05年)。そして、日露戦争に勝利した日本は、その後、1905年の第二次日韓協約で韓国を保護国とし、1910年の日韓併合条約の締結により日本に併合した。
つまり、韓国・朝鮮は、ようやく独立できたのに、自ら近代国家として脱皮できず、北東アジアを支配下に置こうとしていたロシアの力を借りようとして、結果的に日本の植民地になってしまったのである。
日本の統治下に置かれた韓国・朝鮮は、1945年に突然、日本の支配から解放される。
それは、日本が連合国(米国)に敗北したからである。ところが解放されたはずの韓国・朝鮮は、南半分を米国に、北半分をソ連(ロシア)に占領支配されることになる。そして1948年に、南に大韓民国(韓国)が、北に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が建国される。
この南北に分断された韓国・朝鮮国家は、1950年の北朝鮮による侵略によって引き起こされた朝鮮戦争と呼ばれる内戦によって徹底的に破壊された。朝鮮戦争は1953年に休戦協定が結ばれ停戦が実現するが、軍事境界線が制定されたことで韓国・朝鮮の分断が確定された。韓国・朝鮮は現在も停戦状態のまま南北に分断されており、この状態が50年以上続き今に至っている。
要するに韓国は、中世から近代にかけて、ほとんどの期間、自主独立国家であったことがない。特に、近代においては日・中(清)・露、あるいは米・ソ(露)の狭間で翻弄されてきた。
したがって、誇り高き韓国・朝鮮の近代史は、実際は「理想的な状態、あるべき姿、いるべき場所」からはほど遠く、それは「無念と屈辱」でしかなかった。民族的誇りと自立自尊への強いこだわりは、その裏返しなのである。
そして、米国の庇護下にあった歴代の軍事政権に対する反発が反米感情につながり、日本による植民地支配という忌まわしい過去が反日感情として表出するのである。
韓国の歴代政権は「反日」姿勢は一貫していたが、冷戦下である以上「反米」についてはタブーであり、時の政権が反米姿勢を取ること自体考えられないことであった。
ところが、2002年の大統領選に候補者として急浮上した盧武鉉は「反米だからどうだと言うのだ」と公言し、そのタブーを打ち破った。
そこで「自立自尊の韓国」を夢みる韓国民は盧武鉉に希望を見出し、彼に熱狂したのである。
◆韓国の風土病「火病」
~中略~
政治も外交も現実である。情緒に依存していてはやっていけない。
集団的な感情としての「恨」が「鬱積」して「火病」にかかり、それを癒すために「反日」「反米」に走る。それは、もう、政治でもなければ外交でもない。亡国への道まっしぐらである。
そんな盧武鉉トンデモ政権を「返品できないから仕方がない」などとこのまま放置していれば、韓国はまた「いつか来た道」を歩むことになるだろう。
「火病」という風土病を、政治の世界から根絶しない限り韓国に未来はない。
一日でも早く現実を直視する韓国に脱皮してほしい。それがお互いのためではないだろうか。
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以上が拙著のエピローグである。
どのような本であるか、ご理解いただけたと思う。
なお、主要書店の状況は以下のとおり。
紀伊國屋書店 丸善
新宿南店 (在庫僅少) お茶の水店 (在庫僅少)
新宿本店 (在庫僅少) 北千住店 (在庫僅少)
福岡本店 (在庫あり) 丸の内本店 (在庫あり)
梅田本店 (在庫僅少) 新静岡センター店 (在庫あり)
札幌本店 (在庫あり) ラゾーナ川崎店 (在庫あり)
広島店 (在庫僅少) 津田沼店 (在庫あり)
徳島店 (在庫あり) 名古屋栄店 (在庫あり)
神戸店 (在庫あり) 大阪心斎橋そごう店 (在庫あり)
横浜店 (在庫あり) 岡山シンフォニービル店 (在庫あり)
大手町店 在庫あり 仙台アエル店 (在庫あり)
大津店 (在庫僅少) 札幌アリオ店 岡山店 (在庫あり)
松山店 (在庫あり)
福岡天神店 (在庫僅少)
熊本店 (在庫あり)
長崎店 (在庫あり)
仙台店 (在庫あり)
札幌ロフト (在庫僅少)
渋谷店 (在庫あり)
久留米店 (在庫あり)
新潟店 (在庫あり)
熊本 光の森店 (在庫僅少)
鹿児島店 (在庫あり)
加古川店 (在庫あり)
佐賀店 (在庫あり)
高松店 (在庫僅少)
八重洲ブックセンター本店(八重洲) (在庫僅少)
ジュンク堂書店(池袋) (在庫18冊)
旭屋書店本店(大阪市北区曽根崎) (在庫あり)
Amazon.co.jp (1500円以上 送料無料)
セブンアンドワイ (7&Y) (セブンイレブン受け取り:送料無料)
楽天ブックス (1500円以上 送料無料)
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