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2007/03/12

慰安婦 対日非難は極東軍事裁判と同じ

例の米国下院における“従軍慰安婦”をめぐる対日非難決議案だが、米国内の風向きが明らかに変わってきた。今までは、選挙区に韓国系米国人を多く抱える議員たちの打算、あるいは親北朝鮮系NGOの暗躍などが指摘され、メディアの関心は薄かったし、決議案に反対する議員も少なからずいた。

ところが、安倍晋三首相の「(狭義の)強制性の証拠を否定した発言」を境に、もともと「反日」的なニューヨーク・タイムズのみならず、他の有力地方紙も対日批判に転じた。たとえば、「近隣アジア諸国にとどまらず、同盟国たる米国の信頼も失った」(ボストン・グローブ紙)、「家族(昭和天皇)の名において行われたすべての犯罪への謝罪(を求める)」(ロサンゼルス・タイムズ紙)、「ホロコースト(ユダヤ人虐殺)を否定するようだ」
(サンノゼ・マーキュリー紙)といった具合だ。
決議案に反対する考えを公言していた共和党のダナ・ローラバッカー議員も7日、一転して賛成に回る考えを表明した。これも、安倍首相の発言を踏まえて考えを変えたという。

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「狭義の強制性」、つまり旧・日本軍による組織的強制連行を裏付ける証拠がないのは紛れもない事実だし、その点では安倍首相の発言は間違っていない。では、なぜ事実を指摘しただけの安倍発言に対して、米国メディアや政治家はセンシティヴ(sensitive)なまでの反応を示すのか。
知日派のマイケル・グリーン前・米国家安全保障会議(NSC)アジア上級部長が言うように「強制性があろうとなかろうと、被害者の経験は悲劇で、現在の感性では誰もが同情を禁じ得ない。強制性の有無を解明しても、日本の国際的な評判が良くなるという話ではない」という見方も確かに一理ある。
が、ほんとうに米国のメディアや政治家の対日非難の根拠が、「現在の感性では誰もが同情を禁じ得ない」被害者の経験の悲劇性にあるのだろうか。
私は、そうは思わない。

私は、彼らの対日非難の背後にあるのは、白人社会の人種的優越意識と、裏返しとしての贖罪意識だと思う。マイケル・ホンダ下院議員は日系だが、精神的には白人社会の価値観の下(もと)にある。
つまり、肌の色ではなく、歴史的、文化的、道徳的優越意識と贖罪意識が理不尽な
対日批判を生み出すのだ。

この意識と事件の構図は、実は60年前の極東軍事裁判とそっくりなのである。極東軍事裁判は、人類の“正義”をかざす戦勝国が、敗戦国日本を裁いたものだった。
が、その“正義”の戦勝国が戦前にやったことは、アジア諸国と諸国民に対する収奪と搾取、隷従の強制と酷使であった。
米国は戦中、東京大空襲と原爆で非戦闘員(市民)40万人の命を一瞬にして奪った。
フランスやオランダは戦後、極東軍事裁判の最中にベトナムやインドネシアを再侵略し、戦闘や無差別爆撃などで100万人以上の命を奪った。
それでも戦勝国は“正義”であり、敗戦国は“犯罪者”なのである。

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今回も同様である。
米軍が日本を占領した時、最初に進駐した神奈川県では、一ヶ月に何と2千件もの「大きい男」による婦女暴行事件が起きた。「大きい男」とは米兵のことである。連合国軍総司令部(GHQ)が、新聞検閲で米兵をそう表記するように命令したのだ。
米兵による婦女暴行事件の続発に驚愕したGHQは、日本政府から申し入れのあった、米兵のための「慰安所」を急ぎ用意させる。
GHQの意を受けた政府は、既に1945年8月26日に設立ずみの特殊慰安施設協会(RAA=Recreation and Amusement Assoiation)を通じて慰安婦を提供した。大義名分は「良家の子女の防波堤」づくりであった。
施設第1号として開設された大森小町園には初日から米兵の乗ったジープが群がって行列を作った。政府は、この日以降、東京に3カ月間で25カ所の施設を設置し、慰安婦は1,600人に及んだ。
この慰安婦たちの大半は、焼けたり潰れたりした工場で働いていた、農村出身のうら
若き女工たちだった。

この、敗戦直後に慰安婦として働かざるをえなかった農村出身のうら若き女工たちの
経験は悲劇ではないのか???米兵が相手だったから恵まれていたというのか???
米軍は朝鮮戦争のときも韓国に慰安所を設営させている。この場合、韓国人が韓国女性を慰安婦として斡旋したから悲劇ではない、と米国人は言うのか???
まったくのダブルスタンダード、偽善以外の何ものでもない。

自分たちのやったことには口をぬぐい、そ知らぬ顔をしてわが国だけを非難する。悲劇性の原因は、時代的背景と戦争にあるのに、それが日本という国家の体質にあるかのごとく非難する。

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米国などで、南京事件を扱った映画が続々と製作されていることを受けて、元外務省
北米第1課長の岡本行夫氏は次のように指摘している。
「どの国にも、触れられたくない殺戮や虐待の歴史がある。この映画で『近代史上最も残虐な行動』として語られる日本軍の6週間の所為は、アメリカを含め、自国がしてきたことに後ろめたい意識を持つ全ての国の人々を、『自分達はこれほどひどくない』と安堵(あんど)させ、連帯させてしまうかもしれない」と。
今回の対日非難決議案をめぐる動きも同様である。自分たちも戦場で慰安婦を買ったが、『自分達はこれほどひどくない』と自己弁護したいのだ。が、本質はちっとも変わらない。女性たちの悲劇性も同じである。違うのは、買う側の兵士が白人(米国兵)かアジア人(日本兵)かの違いだけだ。

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今、ヨーロッパでは、東欧の若い女性たちが騙されて身売りされるケースが後を絶たずに大きな社会問題になっている。騙すのは同じ東欧の不良たちであり、買い受けるのは西欧社会の地下組織である。
現代のヨーロッパでもこういうことがあるのだ。
なぜか?
根本の原因は東欧社会が貧しいからであり、豊かな西欧にあこがれて不良たちの甘言に乗せられる女性が多いからである。

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戦前の日本、特に農村は貧しかった。朝鮮半島はさらにひどかった。だから生活苦ゆえに娘を売ることがあっても少しも珍しくなかった。
中には甘言を弄する仲介業者もいただろうし、脅迫めいた言動を取る輩もいたに違いない。また、誘拐まがいの行為が行なわれていたことも事実である。
そういう、わが意に反した身売りを“強制”と言えぬこともない。また、そういう境遇下に置かれた女性たちは確かに悲劇的だ。
が、だからといって、慰安婦たちがわが国を責めるのは筋違いもはなはだしい。ましてや米国議会や米メディアがわが国を非難するなんて傲慢以外の何ものでもない。
当時の国内法では、慰安所も慰安婦も合法だったのだ。

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最近発覚した、千葉県の売春クラブを舞台にしたタイ人女性の人身売買と売春は、かつては自らも同じ境遇にあった同胞の女たちが首謀者だった。
彼女たちにとっては、性を売ることは生きるための糧を稼ぐことであり、性は“商売道具”なのだ。だから、自らが騙された分を他の女で取り返そうとする。

昨年だったか、九州の温泉街で保護されたタイ人少女の故郷を取材したテレビの報道番組を目にしたことがある。テレビカメラの前に登場したタイ東北部に住む少女の父親は、自らのしゃれた家を指差しながら「これも日本に出稼ぎに行った娘のおかげだ」と、むしろ誇らしげに語っていた。
この、身売りされ売春させられるタイ人少女(確か16歳だった)は、われわれの感性からすれば確かに悲惨である。が、その娘の稼ぎによって、その地方では例外ともいえる
瀟洒な家に住み、息子たちを上級学校に進学させて喜んでいる親も一方にはいるのである。
だからといって、タイ王国の中で、最も忘れ去られ貧しい地域であるタイ東北部に住む人たちの生き様を、豊かな社会に住むわれわれの感性で非難できるだろうか。

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“従軍慰安婦”も同じことだ。女たちが慰安婦になった根本的な原因は貧困である。が、“カネ”のために性を売る職業に従事したからといって、今の道徳観で彼女たちを
責めることはできない。逆に言えば、それを許した当時の国家、当時の政府を非難することもできない。
当時はそういう時代だったのであり、娘の身売りも合法で、売春婦は“公娼”と呼ばれる「公の存在」だったのだ。

そういう時代的背景や歴史的制約を無視して、今の価値観で「慰安婦の存在」を悲劇だと言い、それを許した国家や政府は糾弾されるべきだと声高に叫ぶ者たち。
この者たちは、ある特定の意図に基づいて行動していると判断して間違いない。
私は、こういう特定の政治目的のために、時代の犠牲者である慰安婦を利用する者こそ、むしろ糾弾されるべきであると考える。
そして、その策略に乗せられ、日本非難を合唱するメディアや政治家は「恥知らず」以外の何ものでもないと思う。

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慰安婦を出汁(だし)にわが国を非難することは、拉致問題を風化させたい北朝鮮の
策略に踊らされているのと同じだ。
政治的利害や偽善的な正義感を振りかざしてわが国を非難する者たちこそ糾弾されるべきである。

8日付の米・タイム誌(電子版)は「核計画より四半世紀前の拉致を優先させるのは
健全ではない」「(安倍)首相は一握りの日本人の拉致の清算を北朝鮮に求める一方、何百何千と言われる性的奴隷に対する自国の責任に疑問を投げかけているように見える」と書き、6カ国協議での日本の立場にも影響を与えると警告した(讀賣新聞)。

まさに北朝鮮が書いた絵図に米国議会もメディアも完全にはまっている。

われわれは、けっして妥協することはできない!!!

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従軍慰安婦&強制徴用」カテゴリの記事

コメント

アメリカ市民権を持つ主婦です。このブログで沢山、勉強させて頂きました。長い間、有り難うございました。パイロットのアメリカ人の夫は、伝説のカミカゼ機手、坂井三郎氏を大変尊敬していて、生前、坂井氏から、サイン入りの色紙を送って頂いてイタリア製の額縁に入れ、マントルピースに掲げて「遥拝」して居る有様です。それでもアメリカ人魂は頑固です。私は、このブログで読んだ御陰で、夫とは、お茶碗がカラカラに乾燥するまで議論します(日本食を食べさせているので)。
坂様、私の洗脳を解き、知識を与えて下さいまして、誠に有り難うございました。今は娘に慰安婦の歴史に関して、アメリカメディアに騙されない様に、このブログで学んだ情報を伝えます。坂様、まずは、どうかごゆっくり、御自愛なさいませ。そして、いつか必ず、ブログに復帰して下さいね。今迄Big Thank You!

投稿: なずな | 2007/03/12 03:07

「慰安婦 対日非難は極東軍事裁判と同じ」という坂氏のタイトルは簡潔にして本質をついていると思います。ただ、マッカーサー司令部の権力による私設裁判ごっこに対してまともな反論をする機会を与えられなかった(それでも裁判の違法性を糺したことが記録された)あの時と決定的に違うのは、安倍首相も麻生外相もきちんと反論していることだ。これが以前の自民党政権であれば、あの悪名高き「河野談話」のごとき謝罪をさせられたことだろう。日米議会合同の調査委員会を開催を要求・提案し、米国議会の外国非難決議の乱発に対して一定の歯止めをかけるべきであろう。これが小沢民主党政権であれば、ろくに日本の主張もせずに非難を受け入れるだけだっただろう。

投稿: 朝日将軍 | 2007/03/12 04:12

いつも、お疲れ様です。今回の記事、大変気に入りました。凄いですね。これだけの内容を考えて記事にする、とても労力がかかるとお察します。ちなみに私がこの記事を自分でタイプしてみたら86分(約3700文字)かかりました。坂様はそれに構想する時間もかかりますよね。本当、本物のブログってのは力技だと、痛感します。
 今後は、一休みされたら、またゆっくり復帰して下さい。やっぱり、読んでみたいブログですから。

投稿: まこと | 2007/03/12 05:47

正しいと思うことは最後まで突っ張ってみるのもいいと思います 国際社会がどんなものか、見物させてもらおう。 もう事態がここまで来た以上、ここで引いたら歴史確定です。 幸い東京裁判の時と違い我々にも主張する手段があるのだから政府は積極的に日本の主張をしていくべき 一時的に嫌われ者になろうが永遠に汚名を着せられて生きていくのよりはいいと思う。 それにしてもここに至っても「黙っている方がよい」という政治家がいるのにはあきれる。主張しなければ、何時かはわかってくれる者も現れない。

投稿: ころ | 2007/03/12 08:56

北朝鮮問題は北朝鮮問題、日本の政治家はこの慰安婦のイチャモンを小事と捉える事無く対決姿勢を表面で受けて欲しい。

先ず、日本の資料を全て公開する事、合せてアメリカ軍が日本に進駐してきた時の状況を公開する。当時「神奈川県下」では一日三千件の強姦事件が起きているのが「真実」の姿、恥を掻くのはアメリカ。
戦地での混乱を防止しようと女性人権保護を理解していた日本軍と放置し強姦、強盗が日常の業務の一つのアメリカ軍、ロシヤ軍と比べて見ても良く判る。

河野議長も宮沢元首相も生きて居る。生まれてくる子供、今生きて居る子供達、日本人、汚名を着せられた先人の名誉回復、之をやれるのは、今生きて居て真実を明らかに出来る「現代人」がやらなければならない仕事です。下らない金銭の事で国会では「証人喚問」を叫んでいる野党、慰安婦問題は日本の名誉に関る事、関係者の「証人喚問」をし、「日本の名誉を守る」と一言でも言って見ろと言いたいですね。

腐り切った朝日新聞の報道姿勢、問題を作り、広げ、世界にばら撒き、日本の名誉を傷つけ、反省もせず、反論する事に「品性」を欠くと自己の欺瞞を「アイマイ文」をひねくり回し未だ隠し続けようとする、本当にふざけた「紙」反省する度胸もない、こんな紙に踊らされる事なく、この問題解決する事、引いてはアメリカの恥に成る事を先ず下院に伝達、日本も腹を括り対応すべき。

終わった事を小出しにする国が「近代国家」と呼べるのかアメリカ下院の非常識を笑うのが普通の国、日本は野蛮国の政治を正してやる事が出来る唯一の国だと自信を持って良いと思います。
本音で戦えよ、一種の戦争だよ、喧嘩売られているんだよ、本当に腹が立つ。

投稿: 猪 | 2007/03/12 09:33

坂さま、おはようございます。
慰安婦という不幸な境遇にあった人々をダシにして、政争の道具、自己の贖罪意識の慰撫につとめる国々、人々に対して、我々日本は、例え評価を落としたとしても、正しいことを訴えていかなくてはなりません。
最近思うのですが、世界には「正しき人々」が必ず一定数おります。今は反日でもそういう人々というのは真実を知れば親日になると思います。そういう人々との連携を世界規模で行っていくしかないと思います。虚妄による「闇の工作」に対して、正しい人々と真実を共有し対抗していくことを私は「光のインテリジェンス」と称していますが、そういう活動をする要員を日本政府は世界に派遣する必要があると感じます。

上記のなずなさんのコメント、嬉しく思います。こういう人が少しでも増えるべく、努力していきたいと思います。

投稿: ナルト | 2007/03/12 09:48

日本はアメリカの保護領(Protectorate)だと言い放ったのは、カーター政権で外交顧問を務めたズビグニュー・ブレジンスキーですがそういわれても反論するわけには行かないほど、国防と外交をアメリカを頼りにしてきました。

その出発点は、やはり昭和25(1950)年6月に北鮮の南鮮への侵攻です。当時我が国はアメリカ軍に徹底的に自衛力を解体され、いわば丸裸の状態でした。我が国が北朝鮮の金日成を使ったスターリンの犠牲にならなかったのは、自由と民主主義を守るため3万8千人の戦死者を出して戦った米軍を主体とする国連軍のおかげです。

米国も大統領は民主党のトルーマンでしたが、ローズベルトと違って、アメリカの主敵は日本の国家主義者でなく、スターリンのソ連であることをはっきりと悟り、ローズベルトの日本国民ジェノサイド政策から転換したのです。

それに活路を見出した日本は、経済的に奇跡の復活を遂げ、世界でも比例のないEconomyを作り上げました。

当然、嫉妬や反感が憎悪に転化することは、あり得ることであります。何度もありました。アメリカだけでなく、ヨーロッパでもずいぶん経済的な差別的な嫌がらせを受けましたが、沈着冷静に対応してきました。今回もここは落ち着いて、明治以降敗戦に到る我が国の近代史を振り返り、落ち着いてレベルの低い外国の議会、メディアに対応するべきです。

それには、昨年7月小学館から出版された佐藤優氏の読み解き付きの大川周明博士の「日米開戦の真実」(1680円)は格好の教科書となります。

投稿: H.H生 | 2007/03/12 10:32

正確に分かりやすい表現に感動いたしました。
 日本以外「虫の音」は雑音にしか聞こえないのだそうです。呉善花氏も藤原教授もお書きですので本当のことだろうと思います。相手は感性豊かでない外国人ですね。
 日本文化の良い点の一つ、陰徳を積め、があります。善行を人に言うことなんて恥ですね、外国人に日本文化の神髄を理解させることは不可能と言って良いと思います。米国を始め、声高に叫ぶことでしか理解させられない・・結果訴訟社会→悪徳弁護士の横行となるのでしょうか。先生のこの文を欧米人に理解して欲しい・・と念じております。

投稿: Kankyo Fuzen | 2007/03/12 11:00

坂様、はじめまして。中国東北部に駐在しておりますが、いつも拝見させて頂いております。3/10のエントリーで少しお疲れのようなご発言があったので心配しておりましたが、今回のエントリーは、坂様のいつもの力強さを感じ、そのまま産経の主張にでも掲載して多くの人々に知って頂きたいと心底感じる内容でした。
種々ご多忙のことと思いますが、これからも楽しみにしておりますので、是非とも引き続きエントリーよろしくお願い申し上げます。

投稿: たつ | 2007/03/12 12:40

>彼らの対日非難の背後にあるのは、白人社会の人種的優越意識と、裏返しとしての贖罪意識だと思う。

今回の対日批判の背景に「人種的優越意識」があるのはおっしゃるとおりだと思いますが、「贖罪意識」というのはかけらもないのではないでしょうか。彼らはひたすら日本を悪者にし、「正義」が自分たちにあるのだとしたいだけなのでしょう。

その意味で、今回の対日批判は極東裁判と同じ構図であり、特亜や米国の態度は当時と全く変わらないのですが、違っているのは、現在の日本の議会及びメディアに、この理不尽な風潮に同調し、あるいは逆にこの風潮を煽る輩が多数存在しているということです。極東裁判に関しては、国内法的に犯罪者は存在しないとする国会決議まで出したのに、この対日批判については一個人の誤った談話を踏襲するのしないの、首相の事実に関する発言が誤解されるのなんのと、あまりに薄っぺらな、空虚な議論の続出に非常に情けない思いがしています。

投稿: 違法廃棄物処理業者 | 2007/03/12 13:50

管理人さんこんにちは。
見識にあふれた論説を毎回興味深く拝見しています。

>私は、彼らの対日非難の背後にあるのは、白人社会の人種的優越意識と、裏返しとしての贖罪意識だと思う。

これは「私が白人だったらこう思うので、彼らの心理状態もこうに違いない」という、心理学用語でいうところの投影現象であり、必ずしも事実ではないんじゃないかと感じました。すなわち、アメリカ世論は単に無知なだけなんじゃないかと予想しています。

従って、日本側の対策として必要なのは、地道なロビー活動と政府のマスコミ(国内・国外)対策だと思いました。これは情報戦です。

「下院議会の決議案は中国か北朝鮮による日米の離間工作」という旨の外相発言もあったと聞きます。これが事実であれば、アメリカへの反撃はまさに思うつぼであり、アメリカ下院議会とともに上手に踊らされたことになります。

大陸の人々やアメリカ人とやりあうのに彼らと同じ民度に堕ちる必要はありません。が、彼らの根底にある本質(中華思想、フロンティアスピリット、その他)を冷徹に理解したうえで行動する必要があると思います。

投稿: tk | 2007/03/12 15:19

>>彼らの対日非難の背後にあるのは、白人社会の人種的優越意識と、裏返しとしての贖罪意識だと思う。

アメリカの一部に贖罪意識を持つ人たちがいるのは知ってますけど、この対日非難を持ち出した人たちは違います。
欧米が『自分達はこれほどひどくない』と思い込むためです。
これは放って置けば、アメリカ下院議員だけじゃ済まないと思います。
国連まで持って行かれて、ドイツのように『異議を唱えるコトが違法だ』というところまで追い込まれます。

投稿: かかし | 2007/03/12 15:39

今回の記事,まさに保存版ですね。
要点を英訳して各マスコミ,議員連中,知識人に
読ませてやるべきですね。

「被害者がかわいそう。だから日本は謝るべき」
とはまさに金と単純な正義感がすべてのアメリカ的発想。
拉致被害者家族があれだけ好意的に迎え入れられたのもこの単純さゆえかと思うと
簡単に手の平を返されそうでがっかりします。

この件に関しては同様の事件が戦中・戦後・そして
現在にいたるまでどれだけ起こっているのか具体的に示し,
誰が誰に謝るべきなのか冷静に考えさせたい問題ですね。

投稿: d_d- | 2007/03/12 15:41

今回の記事,まさに保存版ですね。
要点を英訳して各マスコミ,議員連中,知識人に
読ませてやるべきです。

「被害者がかわいそう。だから日本は謝るべき」
とはまさに金と単純な正義感がすべてのアメリカ的発想。
欧州人はさすがにここまで愚かだとは思いませんが
アメリカ人がまさかここまで不条理な反応を起こすとは
思わなかったのも事実。
拉致被害者の家族があれだけ好意的に受け入れられたのも
この単純さゆえだったのかと思うと,簡単に手の平を
返される可能性もあるわけでがっかりします。

戦前戦後,そして現在,世界中でこの手の出来事が
どれくらいどのように起こっているのか具体的に示して
誰が誰に謝るべきなのか冷静に考えさせたいものですね。

http://blog.goo.ne.jp/d_d-/

投稿: d_d- | 2007/03/12 15:44

書き忘れてた。日本は横田夫妻のアメリカ政府(共和党)への働きかけやドキュメンタリー映画製作などの活動を通して「北朝鮮非難決議」の採択を成功させた。日本側がアメリカ(共和党)にねじ込んだ結果です。世界は一丸になって北朝鮮に対する拉致非難を行ったばかりのことろでした。そんな目にあっても、北朝鮮は「かえるのつらにションベン」状態でしたがね。それに対抗する「日本非難決議」を今が非常によいチャンスだと思って民主党に動いてもらうことで、これにぶつけてバランス効果としようと、相殺効果をねらっている人々がいるんですよ。民主党は対北朝鮮融和推進派で、彼らの主張していることはちょうど日本の左翼勢力が盛んに吹聴していることと実はパラレルなんですから友とするにいいパートナーでしょうよ。帝国主義理論(それはもともと左翼の論理ですが)で世界の動きを解釈し、アメリカの活動を解釈し続ける限り、どれほど「日本愛」を叫ぼうが、彼らマルクス由来の世界観の信奉者たちの思うつぼですよ。「世界の統治実態をどうみるか」ということに関しては右翼の世界観も左翼の世界観と同じですから。つまりマルクス由来の世界観ですよ。現在の日本の右翼人には自覚がないようですが。

投稿: 抹茶 | 2007/03/12 16:01

その通りなんですよ
信憑性にない証言のみでアメリカの「正義」が日本を断罪する
東京裁判の構図となんら代わる所はありません
勿論日本側の証拠は全て無視
米メディアさえ証言を検証する事無く日本を非難する
自分自身の事を棚に上げて・・・
米メディアは検証せず報道した事でキャスターが辞めた事もあったはずです
アメリカで裁判を起こし莫大な賠償金と新聞1面を使った謝罪をしてもらいたいぐらいです

また日本側の弱腰加減にも腹が立ちます
トルコは米軍基地の使用制限にまで踏み込んでいると言うのに

投稿: take | 2007/03/12 17:33

現在チョンの工作活動を生中継
http://edition.cnn.com/2007/WORLD/asiapcf/03/04/japan.sexslaves.ap/index.html
もちろん No
今朝はNOが86%、何度もしつこくてすみません

現在16時から18時までで50万もYESが増えた!!どうなってんだ!?
18時頃から、急激に増えたな。

16:00 ┃ 1,234,686 │ 8,324 │ 15% ┃ 6,972,968 │ 31,407 │ 85%
17:11 ┃ 1,248,470 │ 13,784 │ 15% ┃ 7,021,772 │ 48,804 │ 85%
17:39 ┃ 1,269,174 │ 20,704 │ 15% ┃ 7,044,185 │ 22,413 │ 85%
18:24 ┃ 1,872,446 │ 603,272 │ 21% ┃ 7,076,637 │ 32,452 │ 79%
18:31 ┃ 2,052,918 │ 180,472 │ 22% ┃ 7,083,441 │ 6,804 │ 78%
18:47 ┃ 2,307,119 │ 254,201 │ 25% ┃ 7,094,045 │ 10,604 │ 75%

もちろん“NO”

呼びかけを!!

投稿: CNNの反日アンケートに異常発生!! | 2007/03/12 19:43

この問題は外務省と朝日、毎日などの反日機関紙が煽ってきた問題であって、アメリカがどうのという問題じゃないですよ。
黒幕に中国、走り使いに韓国、狙いはずばりカネ。
時系列で問題が起こった時期と中国、韓国への日本の借款とか金融保証を誰かが調べ上げると何かが浮かび上がってくると思うんですがね。ソウル地下鉄でも日本へのキックバックが噂されていたし、インドネシア援助でも商社の暗躍があったし、中国の借款でも色々とあるはず。「日本人はカネに汚い」って中国の役人が言ってるけど、「お前が言うな!」はあるんだけど、しかし、そう言う言葉が出てくる側面はあると思う。いずれ、調査好きな誰かが調べ上げるとは思うけれども、ある意味、日日問題であるはずと確信してます。

投稿: 煙 | 2007/03/12 20:32

日本政府はこれをアメリカ版「ガセメール問題」として反論して欲しい
日本が共和党と共闘し日本の名誉を取り戻して欲しい
大統領選にも大きい影響を与えるだろうし・・・
「民主党は信憑性のない証言を検証もせず取り上げ、同盟関係を危うくした」と共和党に言わせる
日本としても名誉を回復できる
中韓のプロパを否定できる
国内の左翼勢力にダメージを与える事ができる
「南京事件」にも応用できる
もし大統領選で共和党に有利に働けば共和党に恩を売る事ができる

良い戦略だと思いますが

投稿: take | 2007/03/12 20:42

 米国では、相手に車をぶつけられて自分の車が大破しても最初に
 'I'm sorry 'と言ったら最後、謝った人間が悪い、となっています。(北米在住の方、最近はいかがでしょうか。) 日本最上級の売国
政治家の談話で、日本国が謝罪をしました。あとは何を言っても超法規で「謝ったやつが悪い」のシーケンスに入り込んでしまいます。これは
文化の違いであり、政治家はそれを知っていなければなりません。
 
最近読んだあるブログでは、電車で痴漢にまちがえられたら、とにかく逃げろ、と書いていました。やっていないにも関わらず駅の事務所な
どに行くと100%冤罪の罪を着せられてしまいます。これはきわめて理不尽な状況ですが、慰安婦問題と重なってみえます。

 さて、いま思い出すのは拉致被害者の両親、横田夫妻の偉さです。最初は支援者もなく、訴えては日本人でない方々に脅され、生タマゴをぶつけられていました。しかし現在はどうでしょう。ついに世界中が真実を知ったわけです。我々には真実があります。資料があります。あの朝日新聞や自民党山崎議員、吉田教授や社民党議員、左翼歴史研究者がどのように真実を曲げて日本人を徹底的に貶めようとしても、これは逃げずに学問的事実としてやったほうが良いと思います。そのへんの呼吸がわからないのが安倍首相でしょうか、でも日本を背負うと慎重にならざるを得ないのでしょう....

投稿: 普通の国民 | 2007/03/12 22:40

渾身のエントリーですね。熟読しました。
何の反論もありません。


こういった情報がもっと世の中に拡散していくことを望みます。
そのためのインターネットだと思いますし、その時期が来たのだと。
今回の件は、これから先十年の分岐点になる気がします。


投稿: r | 2007/03/12 23:38

どんな事実に基づく論なのか,この際NYタイムズやボストン・グローブに公開質問状でも出して聞いてみればいい.彼ら彼女らなりになんか出してくるだろう.そこで提出された材料を基に気が済むまで議論をすればいい.事実を明らかにするまたとないチャンスだと思うのだが.

投稿: 二勝一敗 | 2007/03/13 00:23

初めての書き込みなんですが、感動しちゃったので一言。
>私は、彼らの対日非難の背後にあるのは、白人社会の人種的優越意識と、裏返しとしての贖罪意識だと思う。
自分はヨーロッパにいますが、坂さんに同意しますね。
優越意識や贖罪意識は往々にして自覚されていませんけど。
>今、ヨーロッパでは、東欧の若い女性たちが騙されて身売りされるケースが後を絶たずに大きな社会問題になっている。騙すのは同じ東欧の不良たちであり、買い受けるのは西欧社会の地下組織である。
>根本の原因は東欧社会が貧しいからであり、豊かな西欧にあこがれて不良たちの甘言に乗せられる女性が多いからである。
まさにそうです。同じ女性として彼女等には同情しますが、だからといってこの彼女等が欧州のどっかの政府を訴えたらそれを支持するんでしょうか。
日本はブレずに恐れずに進むべきです。今は辛くても。

投稿: るる | 2007/03/13 00:50

 我が国と米国の間にコレという懸案の無い状態で、中東政策には我が国は米国に協力している。米国から感謝されてもイチャ付けられる理由が無いと思っていた。
 この時期、降って湧いたように南京、慰安婦など遙か60年以上前の事を
持ち出し日本叩きをする。コレが友邦のする事でしょうか、メディアの何紙かが声を揃えて謝罪要求をする。
 この時期ヤンキーの優越感を損ねるような事といえば車でしょうか、
石油をがぶ飲みする米国産車の凋落と躍進著しい日本車。どうやらこれが日本叩きの真因ではなかろうか。そうでない事を祈る。

投稿: ぱろちん | 2007/03/13 01:05

>米兵による婦女暴行事件の続発に驚愕したGHQは、日本政府から申し入れのあった、米兵のための「慰安所」を急ぎ用意させる。

調べたところこれを裏付ける文書や証言が見つかりませんので、一次史料がのっている参考文献やwebでみられる史料をお教えください。

投稿: グラドリエル | 2007/03/13 01:20

感服しました。日頃思っている事を余すことなく文章にまとめて頂いたようでスッキリしました。
この文章をそっくりそのまま英訳し送りつけてやれないこ事が悔やまれます。今日ほど英語が出来ない事を悔やんだことはありません。
それにしても日本の国会議員の有様にはあきれかえります。
国会審議における野党の質問などは、こんなになっちゃってどうすんの?・・・・ってな感じでまるで他人事の様です。
この国難に際し何を考えているのやら・・・余り重く受け止めていないようで残念です。

投稿: いつも読んでます | 2007/03/13 06:20

本当にいつも教えられ、考えさせられる内容でうれしい限りです。
海外生活が20年も越え、外から日本の姿勢を見ると本当にお人よしで、ナイーブな国であるか、その反面、正直と謙虚である事が美徳である、数少ない国であるとの思いが溢れてきます。
日本をアメリカを頼りにしないと何もできないような国にしたのは、まさに、羹に懲りて膾を吹く政治家が多すぎたことでしょうが、何とか私たちの世代で変えて行きたい物です。従軍慰安婦問題も、その他の様々な戦後処理案件も含めて、これを機会に日本の主張を論理立てて発信するときが来たのだと思います。それにしても恥知らずの国家に関わると孫子の代まで厄介なことになる物ですね。いっそのこと国交を断絶することで、どこが一番困るのかをもう一度思い知らさせたい誘惑に駆られます。
これからこのような記事を毎日読めないかと思うと正直残念ですが、
やはりこれほどの記事を毎日書くことは超人的な労力を持ってでないと無理なのでしょうと思います。

投稿: 転びバテレン | 2007/03/13 09:30

白人(あるいは欧米人)による「人種差別」という点を強調してやればいいでしょう。

あるいは、アメラシアンや枯葉剤や原爆の件を徹底的につついてやればいいのです。

脅迫的で卑怯に感じるかもしれませんが、そうでもないでしょう。
これは、外交ですから。

投稿: ななし | 2007/03/13 11:16

緊迫感を増す韓国経済、米国の100倍の先物取引実績、ワロス曲線その後、12兆円の短期外債の借り換え・・・

実は経済崩壊寸前なのではないか
http://toanews.sakura.ne.jp/pukiwiki/index.php?%C1%ED%B9%E7

投稿: 生 | 2007/03/13 11:50

もう閣僚なり政治家かなり学者なりがアメリカにいってホンダ議員とテレビで公開討論するしかないんじゃないかと。
向こうはもともとまともな資料を持っているわけではないしね。

投稿: よし | 2007/03/13 14:57

↑追伸 上記の『るる』さんと拙稿置き換わっております。
よろしくお願いします。

投稿: ぱろちん | 2007/03/13 15:38

ぱろちんさん、はじめまして。

このブログ、投稿者の名前が下に出るんです。
ココログのレイアウト上の問題です。
ちょっとわかりにくいですが、ご了承ください。


グラドリエルさん

下記をお読みください。

http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2006/03/post_05de.html

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%AE%8A%E6%85%B0%E5%AE%89%E6%96%BD%E8%A8%AD%E5%8D%94%E4%BC%9A

『敗者の贈物―特殊慰安施設RAAをめぐる占領史の側面』 (ISBN 4062631350)

『終戦秘史有末機関長の手記』(ISBN 4829500093)

投稿: 坂 眞 | 2007/03/13 17:15

>坂 眞様
wikiの記述には目を通しましたが、GHQが米兵のための「慰安所」の開設に関与した、要請したとの直接的な証拠、証言がある、というものではありません。
被占領心理―肉体の戦士R.A.A.と官僚的「合理性」
http://www.isc.meiji.ac.jp/~takane/ronbun/hisenryou.htm
において、「要請があった可能性」には触れられていますが、「GHQが用意させた」ということを決定づけるものではないと考えます。

投稿: グラドリエル | 2007/03/14 06:00

とにかく慰安婦問題については、小林よしのり著「戦争論2」の「総括・従軍慰安婦」を読んでみてほしい。
あらゆる関連本の中で一番良い。
この問題の全容も把握できる。

投稿: a | 2007/03/14 13:10

全く同感です。歴史問題で日本が一方的に非難される度に、非難する側のあからさまな偽善性に憤りを感じます。管理人様、この記事をもう少し短くまとめたのをどなたかに英語に訳してもらって、この件で日本を批判してる欧米新聞社などに送りつけてはいかがでしょうか。核心をつかれて、相手は何も言えなくなることと思います。

投稿: うさぎ | 2007/03/14 22:44

>グラドリエル様
>GHQが米兵のための「慰安所」の開設に関与した、要請したとの直接的な証拠、証言がある、というものではありません。

とありますが、終戦直後の日本は敗戦国としてGHQの支配下にすべてが行われたいたはずです。
米兵相手の慰安所がGHQの許可なしに存続できるはずはなく、積極的であれ消極的であれ日本軍が慰安所と関わっていたのと同様、慰安所の存在にGHQが関わっていたことは否定できないでしょう。GHQの関与は状況証拠として「従軍慰安婦の証言」よりは信憑性が高いと思います。

投稿: なまずひげ | 2007/03/14 23:08

投稿: タツヤ | 2007/03/19 11:26

グラドリエルさん
私も同様の疑問を感じて「敗者の贈り物」ドウズ昌代著を読みました。

結論から言うと、この著作は
>米兵による婦女暴行事件の続発に驚愕したGHQは、既に日本政府から申し入れのあった、米兵のための「慰安所」を急ぎ用意させる
という記述を裏付ける資料とはいえません。

私の疑問は二点、このエントリにおける以下の記述
・>米兵による婦女暴行事件の続発に驚愕したGHQは、既に日本政府から申し入れのあった、米兵のための「慰安所」を急ぎ用意させる。
>GHQの意を受けた政府は、1945年8月26日に設立した特殊慰安施設協会(RAA=Recreation and Amusement Assoiation)を通じて慰安婦を提供した。
は、時系列的に矛盾をはらんでいること
・仮にも五大改革をうたい、民主化を強引に推し進めようとしていたGHQが本国アメリカでは到底容認されえないような慰安施設を要請しえたかどうか甚だ疑問
という点でした。

そこで私は連合軍が占領軍兵士による性犯罪リスクについて関心をもっていたかという視点で坂眞さんが挙げられているドウズ昌代氏の著作を読んでみたのですが、改めてそのような視点を設定してみてうかがえるのは、当時の連合軍においては、性病蔓延による兵士の損失リスクが主要なリスクとして認知されており、被占領国における強姦等の性犯罪については「りんご箱のなかにある一部の腐ったリンゴ」(アイケルバーガー司令官談)程度の認識しかなかった可能性です。

またRAAについては性感染症拡大防止という建前のもと、WSP的な道徳観念にもとづいいて、解散させられている経緯が記述されていますが、総司令部公衆衛生福祉局のサムス大佐は、むしろ、性病リスク管理という面から公娼制度に一定の合理性があるとみていた節があります。セックスワークが闇にもぐってしまい管理困難になるくらいなら、公然と公のリスク管理が及ぶ制度のほうがまし、という考え方です。しかし、おりしも医学が急速な進歩を遂げた時期と重なり、性感染症リスクが相対的に低下していきます。その結果として、性病に対する関心が薄れ、朝鮮戦争期のR&Rにみられるように、アメリカは倫理的にもリスク管理の点でも性の解放期を迎えるようになる。

大変勉強になる本でした。

投稿: mescalito | 2007/03/21 15:12

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