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2007年7月

2007/07/31

共産主義はなぜ破綻したのか?(1)

過去のエントリで評価が高かったものを再掲させていただきます。

共産主義はなぜ破綻したのか?(1)  

今日(11日)は、午後2時半にエントリーを書き上げ、ココログにアップしようとしたところ、何とメンテナンス中で不可。
メンテナンスは13日(木)の午後2時まで続くというからガッカリ、というかウンザリ。
皆さんにも、コメントやTBでご迷惑をおかけすることになると思うので、この場を借りて
お詫び申し上げる。

ただ、ガッカリ&ウンザリしていても仕方がないので、今日から明日(12日)にかけて、普段は時間がなくて書くことがなかなかできないテーマのエントリーを書くことにする。

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皆さんの中には、なぜソ連のような社会主義(共産主義)体制が破綻したのだろう?
なぜ社会主義(共産主義)の思想から、中国や、それ以上に残酷な北朝鮮のような
非人間的社会体制が生み出されたのだろう?と思われている方もおられると思う。
今回は、そのことに言及したい。

このことを明らかにするには、20世紀の世界に最大の影響を及ぼした共産主義思想とは何だったのか、人間とは何なのかまで踏み込まざるをえない。
したがって、限られた時間とスペースの中では書きつくすことは不可能に近い。が、できる限りのエネルギーと、持ちうる限りの知識、経験を費やしてチャレンジしてみようと
思う。

長いエントリーになるし、中には難解な言葉も出てくるので、途中で投げ出したくなる
かもしれないが、世界や人間を知るうえで必ず参考になると思うので、できれば読み
通してほしい。

なお、ここでは、社会主義という言葉は共産主義に通じると理解してもらいたい。なぜなら西欧では、社会主義というと、一般的に社会民主主義(社民主義)のことを指すからだ。
また、よくマルクス主義とも言われるが、それは、ドイツ人のカール・マルクスが共産主義思想の始祖であるためで、共産主義と同義である。

これから述べることは、少々むつかしいかも知れないが、高校のころの世界史を復習するつもりで読んでほしい。

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歴史上、最初に社会主義革命を成功させたロシアのウジミール・レーニンによれば、
マルクス主義の基本的源泉はドイツの哲学、イギリスの経済学、フランスの社会主義の三つとされる。(「マルクス主義の三つの源泉」)
ただ、この捉え方は、「ステレオタイプすぎる」という批判も強く、実際のところ、マルクスが洞察した内容はもっと奥行きが深いと思う。
が、だからと言って、レーニンの捉え方が間違っているわけではない。

マルクスが、
①ゲオルク・ヘーゲルやルートヴィヒ・フォイエルバッハなどのドイツ観念論、
②アダム・スミスやデヴィッド・リカード、ロバート・マルサスなどのイギリス古典学派
経済学、
③サン・シモンやシャルル・フーリエ、ロバート・オーエンなどの、いわゆる「空想的社会主義」
を批判的に摂取し、「科学的社会主義」へと発展させたことは事実である。
「科学的社会主義」を具体的に言うと、「弁証法的唯物論」と「史的唯物論」と「資本論」である。

「弁証法的唯物論」や「史的唯物論」などと言うと、文字を見ただけで「嫌になりそう」という声が聞こえてきそうなので、今回はそういうところまでは、できるだけ言及しないようにしたい。

ところで、レーニンの唱えた「マルクス主義の三つの源泉」が、なぜ「ステレオタイプ」と批判されるのか?
それは、マルクス自身及びマルクスが自らの思想をまとめ上げていった当時の時代
背景に対する考察が不足しているからである。
もっとも、マルクスが哲学者であり、経済学者であり、そして革命家であったのに対し、レーニンは純粋な革命家であったから、理解が単純化されたのは必然であったのかもしれない。

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マルクスはユダヤ人である。マルクスが生きた1818年~1883年のころは、まだゲットー(都市の中でユダヤ人が強制的に住まわされた居住区)が存在していた時代である。
特に、マルクスの祖国・ドイツでのユダヤ人差別はひどいものがあった。

そのような時代にあって、父はユダヤ教からキリスト教(プロテスタント)に改宗した。
職業は弁護士。母はオランダ生れのユダヤ人だが、父よりユダヤ性向が強く、日常生活ではイディッシュ語(ユダヤ語)を話していた。マルクス自身も6歳の時、プロテスタントとして洗礼を受けている。
マルクスの思想を理解する上で、彼の出自が被差別民族であったという事実は見逃せない。

また若かりし日には、啓蒙思想にも大きな影響を受けている。
啓蒙思想は、あらゆる人間が「共通の理性」を持っているとの「肯定的命題」を立て、
世界に何らかの「根本法則」があり、それは「理性」によって認知可能であるとする考え方である。方法論としては自然科学的方法を重視した。
マルクスは高校生時代に、教師を通じて、フランスの啓蒙思想家・ジャン-ジャック・
ルソーが唱えた社会契約説の影響を受けた。ルソーの考えは、「社会や国家は自由で平等な諸個人の契約によって成立する。主権は人民にあり、政治体制は主体の意志に従う」というものである。
この啓蒙思想は、フランス大革命にも大きな影響を与えた。

私は、
①この啓蒙思想の、あらゆる人間が「共通の理性」を持っており、世界に何らかの「根本法則」が存在するという考え方、
②特に「主権は人民にあり、政治体制は主体の意志に従う」というルソーの主張、
③そしてキリスト教(ユダヤ教)の「唯一神信仰(神=真理は一つ)」と、
④出自が被差別民族(ユダヤ人)であるという潜在意識が、
マルクスの思想の「根っこ」にあると思っている。

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マルクスにとって、というか、マルクスの生きた時代においては、ヨーロッパと北米が
「世界」であった。それ以外は、「未開の地」か「未知の地」であり、マルクスの「世界」には、アラブもインドも中国も存在しない。
ここでいう「アラブもインドも中国も存在しない」というのは、「知識」としてではなく、
「認識」としての意味である。

ヨーロッパ(英国)が清(中国)を最初に侵略した阿片戦争は1840年、ヨーロッパ諸国がアラブ(イスラム)世界の覇権をめぐって戦ったクリミア戦争が1853年。ムガール帝国
(インド)が完全に英国の植民地になったのは1858年。
マルクスが生きた時代を考えれば、アラブやインド及び中国は、マルクス的世界においては「外界の存在」にすぎず、アフリカや南米は「未開の地」であったと言ってもよい。

つまり、「白人」及び「キリスト教(ユダヤ教)文化圏」がマルクスの「世界」なのである。
その「世界」には既に、資本主義が高度に発展した国々が存在し、自由や平等、人権といった民主主義の基本的価値観が社会的土壌としてあった。

アメリカ独立革命やフランス大革命が起きたのは、マルクスが生まれるよりずっと前だった。
アメリカ独立革命(1775~1783年)は、独立宣言で「全ての人間は平等に造られている」と謳い「(自然権としての)生命、自由、幸福を追求する権利」を掲げた。
フランス大革命も、人権宣言で「自由の保障・人民主権・法の下の平等」という近代
民主主義の基本的価値観を謳いあげた。

要するに、
①あらゆる人間が「共通の理性」を持っており、世界には何らかの「根本法則」があるという思想が知識人を中心に普及し、
②キリスト教的「倫理観」が社会及び人々の規範になっている。
③そして既に資本主義が高度に発展しており、
④自由、平等、人権という価値観が社会的土壌として存在している。
⑤にもかかわらず、ユダヤ人は「自由、平等、人権」からは疎外されていた。
そういう世界で生まれた「科学に裏付けられたユートピア思想」がマルクス主義なのである。
そしてマルクス自身は、その世界においては被抑圧民族であるユダヤ人だった。

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ここまで読んだだけで、なぜソ連が破綻したのか、なぜマルクスの思想(共産主義)から中国や、それ以上に残酷な北朝鮮のような非人間的社会体制が生み出されたのかが、ある程度は解った方もいると思う。

もちろん、もっと様々な問題が「なぜ?」を解明するうえで存在する。
その様々な問題に言及する前に、ここで共産主義について簡単に説明しておこう。
以下は、カール・マルクスが定義した共産主義社会についての私なりのまとめである。

①共産主義社会とは、社会主義社会がさらに発展した人類の理想社会。
②搾取も抑圧も差別もない、真に自由で平等な社会。
③人間が疎外から解放され、もっとも人間らしく生きることのできる社会。
④「一人は万人のために、万人は一人のために生きる」社会。
⑤「各人はその能力に応じて働き、必要に応じて与えられる」社会。

以上の社会が共産主義社会であり、その理想社会を目指す思想が共産主義である。

ここで、共産主義社会とは、社会主義社会がさらに発展したものと書いた。
マルクスによれば、社会主義社会とは「各人はその能力に応じて働き、に応じて
与えられる」社会である。そして、社会主義社会において、生産力が最大限に発達しきった段階でようやく共産主義社会に到達する。

※(注)
ここにおける「」は、資本主義下における「」とは違う。

なお、社会主義社会の前段として、「者(プロレタリア)独裁社会」が不可避とされる。
なぜなら革命が成功しても、者階級(プロレタリアート)が司法・立法・行政の三権及び軍を独占し、資本家階級(ブルジョアジー)を駆逐しない限り、常に資本家階級
(ブルジョアジー)による「反革命」の危険にさらされるからである。マルクスは、これを、1871年のパリ・コミューン(世界初の者階級による民主国家)の失敗から学んだと思われる。

資本家階級(ブルジョアジー)を駆逐し、「者(プロレタリア)による独裁」が実現して初めて社会主義社会への扉が開かれる。
者(プロレタリア)独裁下では、資本家階級(ブルジョアジー)の駆逐と共に、生産手段の社会的共有と富の平等な(に応じた)分配が進められる。
そして、資本家階級(ブルジョアジー)がなくなり、生産手段の社会的共有と富の平等な(に応じた)分配が完全に実現したときから社会主義社会が始まる。

社会主義の初期段階では、まだ国家も貨幣も残存している。が、社会主義がさらに
発展すると、国家は死滅し貨幣も廃棄され、富も「各人はその能力に応じて働き、に応じて与えられる」社会から「各人はその能力に応じて働き、必要に応じて与えられる」社会になる。
これが、共産主義社会だが、なぜ、そんなことが可能になるのか?

私が学んだ範囲では、その「なぜ?」に対する確信的な答えは見出せなかった。
だから私は、次のように勝手に解釈した。

計画経済により供給と需要が均衡するので、資本主義のような好況-不況-恐慌という景気の極端な変動がなくなり、安定的な経済成長が可能になる。投資や資源の配分も効率的かつ効果的に行われるから、さらなる成長を促す。
つまり、効率的かつ効果的な投資と資源の配分が、安定した高い経済成長をもたらす。高い経済成長が新たな投資と資源を生み出し、その効率的かつ効果的な再配分が、
さらなる成長の基盤になる。
そういう「無限の成長サイクル」ができ上がる。

また、生産手段が社会的に共有されているので、働く主体(人間)が搾取されることもなく、抑圧からも解放される。失業の恐れもなくなり、働く主体(人間)の意欲も向上する。
したがって、「無限の成長サイクル」+「意欲の向上」が、相乗効果も伴なって
「生産能力の飛躍的拡大」を可能にする。
だから、やがて「必要に応じて与えられる」ような社会が実現する。

経済(下部構造)が政治や国家(上部構造)を決定するから、そういう理想社会(生産力が極限まで発展し、司法・立法・行政の三権と生産手段のすべてを人民が共有する
社会)になれば、上部構造としての国家は死滅する。
生産手段が社会的に共有され、かつ供給と需要が均衡しており、「各人は必要に応じて与えられる」から、価値交換の媒介としての貨幣(交換価値)も必要なくなる。

以上が私なりの勝手な解釈だった。

※(注)
「生産手段の社会的共有」は、資本主義社会において「私有財産の廃止」と理解されている場合が多い。が、これは、(悪意の込められた)誤解である。
「生産手段の社会的共有」とは、工場や土地などの「生産手段の私的所有廃止」が
その核心であり、個人的生活を営む上での必需品まで否定されるわけではない。

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かつてマルクスの教えを信じていた私は、今は、このような考えを完全に否定するようになった。
それは、極めて単純な理由からである。
「必要に応じて与えられる社会」が可能であるためには、その社会が「無限に近い生産力を持っている」か、全ての人間が「必要限度をわきまえている」かの、いずれかが
必要である。
社会が「無限に近い生産力を持てるようになる」とは、現実の世界を踏まえれば考えられないし、また全ての人間が「必要限度=節度と中庸をわきまえる」ことができるとは
絶対に思わない。
もう、この時点で、マルクスが夢見た理想郷は、私にとっては科学とは無縁の「願望」としか思えないようになったのである。

私の50数年の人生経験から言えば、人間の原点は「欲望」である。その「欲望」をどこまでコントロールできるのかが「理性」である。
が、「理性」は人によって千差万別である。中には「理性とは無縁」と思える人間もたくさんいる。だから、あらゆる人間が「共通の理性」を持っているなんて、とても信じられない。
「下部構造としての経済が人間意識までも決定する」「人間の社会的存在がその社会的意識を規定するのであって、その逆ではない」とマルクスは言う。
この捉え方はある面では正しいと思う。ただ、「現実の人間」を見れば、あまりにも一面的にすぎる。

※(注)
ここで言う「理性」とは、自己の内にある矛盾(葛藤)を止揚して、より高い次元へ至る
「具体的な思考能力」を意味する。

力を商品として資本家に売らなければ生きていけない社会から、自分の生命活動(生きること)を意欲や意識の対象にし、人間に特有の活動的機能であるに自由や生きがいを感じることのできる社会に変わったからといって、人間の本質というか、根源的な部分は変えようがない。
私は、そう思う。

マルクスは、弱冠26歳で書いた「経済学・哲学手稿」の中で、次のように書いている。

疎外されたは、人間から(1)自然を疎外し、(2)自己自身を、人間に特有の活動的機能を、人間の生命活動を、疎外することによって、それは人間から“類”を疎外する。疎外されたは、(3)人間の“類的存在”を、すなわち自然をも人間の精神的な“類的能力”をも、人間にとって疎遠な本質として、人間の個人的生存の手段としてしまう。疎外されたは、人間からそれ自身の身体を、同様に人間の外にある自然を、また人間の精神的本質を、要するに人間の人間的本質を疎外する

これは、それなりに有名な一節である。が、ちょっと難解で、理解できない方も多いと
思う。私は次のように理解している。

人間は本来、社会的生き物である。個体としての存在ではなく、自分と同じ存在である他人との関わりの中での自分である。
つまり人間は“類的存在”なのである。
その“類”としての生活から、資本の下で賃に従事する人間は疎外されている。
賃によって、人間に特有の活動的機能であるが、「個人の生存を維持する
手段」に貶められている。
本来の人間は、自分の生命活動(生きること)を意欲や意識の対象にしており、社会的生き物=“類的存在”であろうとする。そこに自由や生きがいを感じるのであり、動物の生命活動が「生きることそのものである」のとは明らかに違う、と・・・・・・

が、私は思う。人間も動物であると。
まず「生きることそのもの」が「生命活動」の第一義的目的であり、それは本能の領域に存する。自分の「生命活動(生きること)」を意欲や意識の対象にできるのは、その第一義的目的が満たされた後の話である。
そして、世界中のすべての人々が、その第一義的目的を満たされる日は、未来永劫にわたってありえない。

人間は弱い。常に「欲望」に負けそうになる。「理性」だけでは対応できない。
ここにおける人間は、「下部構造としての経済が云々」や「人間の社会的存在が云々」では理解できない。もっと奥深い、「人間存在」そのものが抱える根源的な問題なのではないか。
だから強制的規範としての法律がある。倫理や道徳がある。宗教心も、倫理や道徳を涵養する上で欠かすことができない。
そもそも、「人間存在」を「科学できる」と思うことそのものが、大きな間違いなのである。

※(注)
ところで、マルクスは宗教を「アヘン(痛み止め)」として否定している。
ただマルクスの言いたいことは、宗教の全否定というより「(宗教は)痛み止めのアヘンだけを与えて病気の原因治療をしないのと同じだ」という意味であるから、宗教の持つネガティブな部分を射ているとも言える。

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ここで、なぜソ連のような社会主義(共産主義)体制が破綻したのか?なぜ社会主義(共産主義)の思想から、中国や、それ以上に残酷な北朝鮮のような非人間的社会
体制が生み出されたのか?という本題に入ろう。

私はマルクスの思想が、以下の条件の下で生まれたと前述した。

①あらゆる人間が「共通の理性」を持っており、世界には何らかの「根本法則」があるという思想が知識人を中心に普及し、
②キリスト教的「倫理観」が社会を及び人々の規範になっている。
③そして既に資本主義が高度に発展しており、
④自由、平等、人権という価値観が社会的土壌として存在している
と・・・・・・

マルクスは、資本主義そのものは社会の生産力が高まる時代と捉えている。
その資本主義がより成熟し、拡大した生産力に資本主義の体制が耐えられなくなった時、つまり、生産力の拡大に伴なって、資本主義の抱える諸矛盾もよりいっそう深刻化して解決不能になった時に革命が起こり、社会主義に移行すると考えていた。
したがって、革命が起こる可能性があるのは、祖国ドイツか英国、あるいはフランスで
あると想定していた。

ところが、実際に革命が起きたのはロシアであった。
当時のロシアは、マルクスの思想が生まれた土壌とはあまりにも違いすぎた。
1861年に農奴解放令が出されたものの、農民の生活は一向に向上しなかった(ミールと呼ばれる、司法・行政権力を有した村落共同体の小作農に変わっただけ)。19世紀末に産業革命が起こったものの、ヨーロッパの大国の中では、資本主義はもっとも遅れていた。
政治体制も、ロマノフ朝による絶対専制(ツァーリズム)支配が貫徹されており、自由、平等、人権という価値観からは、ほど遠い社会だった。
つまり、もっとも社会主義革命にふさわしくない国で革命が起きてしまった。これが不幸の序章になるのである。

ロシア革命では、マルクスが考えていた革命を指導する「前衛(共産主義者)」が、
「前衛党(共産党)」になってしまった。
このロシアの共産党はボリシェビキ(多数派という意味だが、実際は少数派だった)を
名乗り、者・農民を覚醒させるためには「前衛党(共産党)」による指導が必須と
考えた。

マルクスがイメージした「者(プロレタリア)独裁」はパリコミューンのイメージがあった。そして、ロシアでも同様に者や兵士を中心にしたソビエト(評議会)が地域ごとに組織され、これが司法・立法・行政の三権及び軍を独占し、永続革命の推進母体になるはずであった。
が、民主主義的価値観とはほど遠い社会だったロシアでは、「前衛党(共産党)」が
司法・立法・行政の三権及び軍のすべてを独占し、ソビエト(評議会)は名のみの存在となり、「者(プロレタリア)独裁」は「共産党独裁」に変質した。

※(注)
「ソ連」とは、「ソビエト(評議会)によって構成された国家の連邦体」という意味である。

ロシア共産党は、ロマノフ朝による絶対専制(ツァーリズム)から厳しい弾圧を受け、
革命後は、常に反革命派(白軍)やそれを支援する欧米列強(日本を含む)に脅かされた。
そこで、この党は、「下部組織は上部組織に従う」という「民主集中制」を組織原則にし、「鉄の規律」を保ち、社会のあらゆる部門に党委員会や党細胞を張り巡らせて社会を
統制していった。
この体制は、本来は「戦時体制」のはずであったが、ロシアの後進性と指導者に都合のよいシステムでもあったため、その後も継続されて行くことになる。

このようにして共産党による強権的支配体制が確立され、しかも共産党は、「下部組織は上部組織に従う」という組織原則によって貫かれたため、社会はもちろん「前衛(共産主義者)」の組織であるはずの共産党内でも自由な言論は完全に封殺された。

そのような中で、前近代的社会から一気に社会主義社会に導くために、強引な農業の集団化や重工業偏重の政策が推進された。
また、強引な政策を貫徹するためには、強力な指導力が必要とされたため、指導者
(ヨシフ・スターリン)は、その政敵(レフ・トロツキーやニコライ・ブハーリン)を追放し、
粛清した。また、党内の反対派もほとんどが強制収容所送りか処刑になった。
スターリンによる独裁は、彼の個性にもよるが、以上のようなロシア的特殊性も大きく
影響している。

共産党の政策により、ウクライナを中心に、農地の収用に反対する農民たちは数十万人単位で殺害された。反革命派(白軍など)だけではなく、元貴族や資本家、富農たちも同様の運命をたどった。中には、反革命派や資本家、富農に仕立て上げられて強制収容所送りや処刑になった者もたくさんいた。
そして残ったのは、マルクスがもっとも忌避した「スターリンの個人崇拝と神格化」及び数千万人とも言われる犠牲者たちである。

※(注)
ヨシフ・スターリンは、ロシア革命の指導者であったウジミール・レーニンの後継者で
ある。

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初期のソ連は、1930年代に資本主義諸国を襲った大恐慌とは無縁であり、かなり高い経済成長を遂げた。
またノルマと呼ばれた計画生産数値の設定は、生産物の質より量が重視されたこの
時代では一定の効果があり、ソ連の鉱工業生産を大いに高めた。
このような、資本主義諸国の没落(大恐慌)とソ連の躍進を見て、ソ連型社会主義(スターリン主義)を礼讃する論調が世界的に数多く見られたのも事実である。

が、急速な工業化推進の原資は、農業から余剰を絞り出す形で行われたので、その分、農業部門が立ち遅れた。1933年には、そのツケが回って大飢饉が起きた。
ところがヴャチェスラフ・モロトフ書記は、ノルマ達成のために農民が次年度用に貯蔵
している種子までも取り上げるように地方幹部を叱責した。その結果、32年から33年にかけて500万人~700万人とも言われる餓死者が発生したのである。

順調に見えた工業部門も、第2次大戦後、量と共に質が重視されるようになると、ノルマを重視する計画経済では質の問題を解決できなくなってくる。
また、重工業の偏重は軽工業の軽視をもたらし、サービス部門にはコスト意識やサービス精神がまったくなかった。そのため一般国民には劣悪な消費財と質の低いサービスしか提供されなかった。
共産党官僚は、ノルマの達成が立身出世や保身を左右するため、虚偽の数値や報告が横行した。そのために、党中央や政府は経済の実態を正確に把握できず、有効な
政策を実行することはおろか、その立案さえできなかった。
そういう体制の劣化・堕落が、1970年代以降になると、日用品や食料さえ事欠く事態を
もたらすのである。

ノルマ重視の経済は、自然環境も大きく破壊した。例えば、かつては世界第4位の面積を誇ったアラル海は、旧・ソ連による無計画な灌漑事業のため、面積が62%、水量が84%も減少、塩分濃度が6倍以上になるという完全なる「死の海」になった。
チェルノブイリ原発事故も、旧・ソ連の隠蔽体質のため、公表と対策が遅れ、結果として約16万人が移住を余儀なくされた。死者は9,000人(世界保健機関=WHO)とされるが、40,000人(ロシア科学アカデミー)という説もある。

また、情報統制社会であったため、情報工学は、軍需部門などの一部にしか導入されず、民生部門における「情報革命(IT革命)」はまったく進展しなかった。

このような数多くの問題点も、共産党官僚の強権支配と言論の封殺により批判される
ことがなく、したがって改革も常に後手に回った。

これに対し、資本主義諸国は、第2次大戦後は資本主義が抱える諸矛盾を解決する
ための社会政策や経済政策を次々に打ち出し、「弱肉強食社会」ではなく「福祉社会」を目指す動きを強める。
これは資本主義の「本丸」である米国も例外ではなかった。
また、「関税および貿易に関する一般協定(GATT)」により、国際的自由貿易体制が
保証されたため市場が大きく拡大した。そして、市場の自由化と拡大に伴ない競争が激化し、量のみならず、質の向上とコストダウンが並行して求められた。
このような条件下で、第2次大戦後の資本主義諸国の経済は大きく発展し、社会も国民も豊かになったのである(もっとも恩恵を受けたのは日本であろう)。
IT革命も、各国の垣根が低くなり、人、モノ、カネの世界的流通が急速に活発化する中で一気に進んだ。

こうして、旧・ソ連と西側先進諸国との格差は、絶望的なまでに大きくなったのである。
確かに冷戦下における「軍拡競争」も旧・ソ連にとっては負担であったけれども、その
体制そのものが劣化・堕落し、完全に時代にそぐわなくなっていたことが旧・ソ連崩壊の最大の原因なのである。

ミハイル・ゴルバチョフ・ソ連共産党書記長は、1980年代後半からペレストロイカ(改革・再構築の意味)によって、この時代にそぐわなくなった体制を立て直そうとしたが、皮肉にもそれは、ソ連型社会主義体制の崩壊を後押しする結果になってしまった。
それは、ペレストロイカの重要な核であったグラスノスチ(情報公開)が逆作用を呼び
起こしたからである。
グラスノスチにより、1930年代の大飢饉(餓死者500万人~700万人)などの「不の
部分」が明るみに出されるようになった。また、困窮を極めていた民衆の生活とはまるで別世界のような共産党幹部の豪華絢爛な暮らしぶり、その汚職体質なども暴かれ、
国民の反共産党感情を一気に高めたからである。

明日に続く。
明日は、「なぜ社会主義(共産主義)の思想から、中国や、それ以上に残酷な北朝鮮のような非人間的社会体制が生み出されたのか?」に言及する予定です。
期待(笑)して下さい。
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※(注)
この記事は、論争をするために書いたものではありません。したがって、批判はけっこうですが、論議や、論議を促すご質問には対応いたしかねます。

【特記】
コメント及びTBを許可制にさせていただきました。
カキコやTBがすぐには表示されませんが、勘違いして何度も送信することのないよう
ご注意ください。

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2007/07/30

真価を問われる自民と民主

>残念ですがネットで現実の世界を動かせるか、かなり疑問です

というtakeさんのご意見、そのとおりかもしれません。

>まあそのネットも前回と違い自民支持一枚岩ではない、という状況なのでここまで票が民主に流れるのはある種必然でしょう

という、らりるれろさんのご意見もまた然り。

まだまだ既成メディアの影響力は大きいですね。
特にテレビ。

これに対する政府・自民党の対応は稚拙でしたね。
既成メディアは狡猾ですよ。

情報のマスの伝達力、ネットはまだまだ既成メディアにかないません。にもかかわらず、「ネットも前回と違い自民支持一枚岩ではない」状況でした。
これでは勝てません。

ただ、時代がネットの方向に流れているのも間違いのない事実です。
それを踏まえて今後も情報発信を続けたいと思います。

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今回の選挙、読者の方のコメントにもありましたが、もともと去年の郵政選挙の「勝ちすぎ」に対する反動が出る可能性が高かった。
そんな背景がある中で、選挙の争点が「年金」になってしまった。
あの、高支持率を誇った小泉首相でさえ、2004年の参院選では「年金」で民主党に負けた。
いくらシステム(制度)の問題ではなくオペレーション(操作)の問題である、社保庁の労使に責任があると言っても「責任転嫁」にしか聞こえない。

政治の責任は逃れ得ないわけですから、まず謝罪から入るべきでしたね。
生活に直結する問題が争点になったら、もう後の政治課題はどこかに飛んでしまいます。
そして、与党は苦境に立たされる。

消費税が争点になった89年の参院選がいい例です。
あの反米・親中共の社会党が大勝しました。
そこでは、「消費税がなぜ必要なのか」など蚊帳の外。
国民は「税金が増える」、それだけで「No!」だったわけです。

自衛隊を否定し、日米安保を否定し、中共を崇め、朝鮮党(北朝鮮)を「友党」と呼ぶ政党でさえ「生活に直結する問題が争点になったら」勝つことができたわけです。

しかも、今回は閣僚の失言やカネにまつわる不祥事も相次いだ。
失言は「揚げ足取り」の面もあったし、カネの問題も、かつての不祥事に比べれば規模も内容も大したことはなかった。
が、逆風の中での「失言」と「カネの問題」。
もっと率直に謝るべきでした。

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メディアの出口調査によると、本来は自民党支持の有権者が今回は民主党に投票した例がかなりあったようです。このブログの愛読者にもそういう方がおられましたから、それも必然だったのかもしれません。
特に参院選ですから政権交代に直結しない―そういう変な安心感も民主党に1票を投じさせる動機になったのでしょう。
実際、内閣の支持率を不支持率が上回っても、民主党の支持率が自民党を上回ることはなかった。
まさに、あの北朝鮮の友人・社会党が大勝したときと構図は同じ。

選挙区の候補者に限れば、民主党の方が自民党より新鮮だった。
これも一因でしょうね。
やはり選挙は候補者の「印象」も大事。
89年の参院選でも社会党の「マドンナ候補」が「印象」で自民党の候補者を圧倒していました。
このあたりも自民党は反省すべきです。

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私は、今回は自民党は敗北したが、だからと言って民主党が勝利したわけではない、と思います。
逆に、野党が多数を占めることによって、民主党は「何でも反対」とはいかなくなった。当然、憲法観や安全保障に対する考え方、あるいは歴史認識、政治家としての価値観がモロに問われる場面が増えてくるわけです民主党の議員諸氏には。
ここで保守から左翼までが混在している民主党が一枚岩で踏ん張れるのか?
大いに疑問ですね。

自民党も旧来の手法では選挙に勝てません。
小泉改革によって地域の有力者である特定郵便局長が反自民になった。地方の中小の土建業者も自民離れを起こした。
平成の大合併によって、自民党の集票マシーンである地方議員も大幅に減った。
つまり、選挙も構造改革の波にさらされているわけです。
自民党もほんとうに「改革の党」になれるのかが問われていると思います。

今回の選挙で我々が得ることができたのは、民主党が真に責任政党たり得るのかという局面が生まれたこと。そして、自民党が真に国民の目線に立った政党になり得るのかという問いかけを突きつけられたこと。
まさに自民党も民主党も、その真価を問われる状況が出現したということです。
私は、しばらくは、その点に着目して政局を見守りたいと思います。

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ここまで負ければ、逆にいいかも

みなさん、こんにちわ。

自民党、大敗しましたね。
敗北は予測どおりでした。
が、40議席はいくと思っていたので、その分だけ意外でした。

今日は時間がないので、今回の選挙に関する私のコメントは次回にします。
まあ、私は惜敗(40議席後半)がもっともまずい、つまり国民新党がキャスティングボートを握る事態だけはあってほしくないと思っていましたので、多少はホッとしています。
逆説的ですが。

【追記】
民主党の勝利に舞い上がったのか、おバカなカキコをする輩がいますね。
自民は敗北しましたが民主が勝利したわけではない。
これが解らないかわいそうな人たち。

kakasiと通りすがり2。

あなたたちのコメントは削除しました(笑)

品性を疑われるようなコメントはダメです、当たり前でしょ(笑)

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2007/07/29

ネットは既成メディアに勝てるのか???

決戦だよ!!!
死闘だよ!!!
俺たちネットの住人にとってはな!!!

安易に考えてはならない!!!

メディアは自民党が40議席の前半だと言う。
最悪30議席台だと!!!

もし、そうならネットの惨敗だ!!!

あの郵政選挙の圧勝!
俺はネットの勝利だと総括した。

が、メディアの言うとおりだと、ネットの影響力を反省しなければならない。
まだまだ既成メディアにネットは勝てないのだと!!!

今日の結果がどうなるのか???

乞うご期待だな!!!

【追記】
民主党・渡辺周衆院議員の秘書さんのブログが大炎上中でしたが、突如、閉鎖しましたね。
何の応答もなく!!!

連中の本質を如実に示しています!!!

参照:石田日記 7月27日(金)「日本人でよかった」

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2007/07/28

官僚のクーデタに屈するのか!!!

なぜ、自民党の不祥事ばかりが表面化するのか???
それも何十万円かの領収書をめぐって???

こんなこと、官僚しか分からないだろう!!!
安倍は小泉の後を継いで、天下り―官製談合の温床を突き崩そうとした。
その結果が、このザマだ!!!

今度は小池百合子の事務所費だと!!!
できすぎている、あまりにも。

リークしているのは官僚だな!!!

それもこれも、公務員の天下りの制限に安倍内閣が踏み込んだからだ!!!
既得権益の牙城!!!
キャリア官僚!!!

やっぱり虎の尾を踏んでしまったということか!!!
このクーデタと言うべき反動に、安倍内閣はあまりにも甘すぎた。

官僚とメディア、この既得権益のかたまりと、反日左翼が連動している!!!
これを許してもよいのか!!!

公務員制度改革=天下り―談合―利権の駆逐
これを内閣の一方の旗にする安倍内閣
これの打倒が彼らの共通利益!!!

官僚のクーデタを許してはならない!!!

まさに、今度の選挙は小泉改革を前進させるのか、旧態依然たる官僚支配を延命させるのかの決戦だ!!!
明治以降、わが日本を支配した官僚機構は今でも健在だ。が、これが今、桎梏になっている。
これに宣戦を布告した安倍内閣を沈没させたら、この国はどうなる!!!

また、天下り―談合―政治献金―利益誘導型政治の復活か!!!
談合政治の帝王=小沢を復活させるのか!!!

ほんとうによく考えてほしい。
風に煽られることなく!!!

有権者の皆さん!!!

私は最後まで闘う!!!

(文中・敬称略)


追伸:
メディアの背後には北朝鮮がいることを忘れてはならない。
週刊現代は特にそうだ。
朝日新聞・共同通信・NHKにも極左系の幹部がいる。これは「NHK番組改変問題」で見事に暴露された。

官僚―メディア―反日左翼の策謀を許すな!!!


追記:
産経新聞によると
「さくらパパ」こと横峯良郎氏は東京、大阪の大都市部や地元鹿児島で強さをみせ当選圏内へ
だって。

「無党派の風」ってこのレベルなのか???

また、社民党の福島瑞穂党首は25日の那覇市内の会見で、「社民党は民主党に影響を与えており、連帯の核として頑張ることができる。共産党との明確な違いだ」と述べたそうだ。

つまり、民主と社民はメダルの裏表。
連帯して頑張りますよ、と福島さんが自ら告白したわけだ。

これでも民主党に1票???


追記2:
民主党・渡辺周衆院議員の秘書さんのブログが大炎上中です。
昨日のエントリですが、今(14時15分)現在のコメント数がなんと886

批判の対象になっているのは、エントリの次の部分。

東京では某党某女性候補が、一人を固めた某党の支援団体が動いて急浮上との話。ここから、最終までの動きは何が起こるかわからない。気を抜けない。

しかし、丸川珠代のポスターの「日本人でよかった」というコピーは何なんだ。見るたびにムカつく(あ、ムカつくことがもう一つありましたね)んだけど。

何故、海外まで行って広い世界を見てきた人が、そういう偏狭なナショナリストみたいになるのだろうか。そこがわからん。

もし、僕らがイギリスにいて、イギリスの総選挙で候補者が「イギリス人でよかった(I'm happy being English!)」とか書いてたら、絶対に爆笑するぞ。アメリカでもそう、「アメリカ人で良かった」とかかかれてたら、ぷぷぷ・・・。

(以下略)

参照:石田日記 7月27日(金)「日本人でよかった」

この秘書氏、「日本人でよかった」が即「偏狭なナショナリスト」に脳内変換されるらしい。
いやあ、さすがは反日・民主議員の秘書。

私は日本人であることに誇りを持っていますし、日本人に生まれて良かったと思っています。
だからといって、中国人というだけで、韓国・朝鮮人というだけで差別したことはないし、偏見もない。
まあ、許しがたい連中はいますが・・・

「日本人でよかった」というポスターのコピーを「見るたびにムカつく」この秘書さんの根本にある思想。

それこそヤバイと思います!!!


追記3:
産経新聞が当選有力と報じた民主党・さくらパパ、
とんでもない発言をしてますね。
読者の方からの情報です。

「年金なんかみんな言えばいいんですよ。みんな65歳以上の人が言って、はい私納めてましたと、納めてなくても言ってもいいと思います。言ってもいい」 (2007/07/21 高知民報

これはダメでしょう!
いくらなんでも!!!
これ、自民党候補の発言だったら話題騒然!
まず落選ですね!!!

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2007/07/27

あと1日、よ~く考えよう!

安倍内閣の業績。
安倍支持者から見れば色々ありますね。
教育基本法改正、防衛庁の「省」昇格、国民投票法成立、公務員制度改革、社会保険庁改革など。

教基法改正では、日本の教育に欠けていた“愛国心”を謳うことができた。
防衛庁の「省」昇格は、国防が国家の最大の責務の一つである以上、当然であり、今まで「庁」であることの方がおかしかった。
国民投票法は、国の基本法である憲法を、その時代に合わせて検証していくことを可能にしたという点で大きな意義がある。
公務員制度改革も、不十分ながら天下り―談合、つまり政-官-業の癒着の温床を突き崩すという安倍首相の意図は十分に買える。
社保庁改革も国鉄民営化に匹敵する行政改革になるかもしれない。

ところが、今回の参院選ではこれらがまったくかすんでしまっています。
なぜか?
それは、これらが国民の日々の生活に直結するものではないからです。
だから、国政を担うものとしては評価に値するものであっても、あまりアッピールしない。

逆に言えば、安倍内閣に反対する勢力の「日本を戦争ができる国にしようとしている」、「戦前の国家主義に回帰しようとしている」という批判も勢いを持たなかった。
それは、「戦争ができる国」とか「戦前の国家主義」という言葉が実感を持って国民の心に響かなかったからです。

この時点においては、安倍内閣の業績が額面どおりに受け取られていなくとも、まだ反対派のプロパガンダめいた批判よりは説得力があった。
ところが、安倍内閣はつまらないところでつまずいた。
「女性は産む機械」発言。
「(逆に言えば)男は産ませる装置なんだから、まったく気にならない」と言う女性がいましたが、そんなもんだと思います。
久間氏の「原爆投下はしょうがない」発言。
これも、今さら米国に謝罪を求めても「しょうがない」と自らを納得させている、というもので、けっして原爆投下を肯定したものではない。
(私は米国に謝罪させるべきだと思っていますが)
松岡氏の自殺も「政治とカネ」というより、天下り―談合、つまり政-官-業の癒着の問題だったと思う。これは安倍内閣がまさに突き崩そうとしているシステムの問題だった。
赤城農相の問題にいたっては、この程度はどこにでも転がっている。自民党ばかりか民主党にも社民党にも政治資金をめぐる疑惑はある。

ところがです。
年金の「行方不明問題」をきっかけに、これらが実際の数十倍もの大きな失点、失政として喧伝されました。
安倍晋三に怨念を抱いているとしか思えない朝日新聞を筆頭に。
年金も、オペレーション(操作)の問題が、あたかもシステム(制度)の問題であるかのごときに喧伝された。
年金が無駄づかいされたのは旧田中派―竹下派=小沢氏が自民党の中枢にいた時代の話であり、小泉内閣時代の特別会計の見直しや事業団の廃止、再編でこれらは大幅に改善されました。
にもかかわらず、社保庁の労と使の怠慢とずさんが、あたかも年金制度の欠陥であるがごときに批判される。小泉改革で年金事業は廃止され、年金の無駄づかいはほぼなくなっているのに、経世会(旧竹下派)が支配した時代の負の遺産まで安倍内閣のせいだと言う。

これらの野党・メディアが一体となった政治宣伝、政権攻撃に安倍内閣と自民党は有効に反撃できなかった。
それどころか、加藤紘一氏や山崎拓氏のような、味方の背に鉄砲を撃つような輩まで出現させてしまった。
そういう点で、確かに安倍内閣は甘い。
「少年官邸団」と揶揄されても仕方がないと思います。
が、ほんとうにマスコミが批判するほどの内容ですか???
そんなに大きな失政ですか???
5000万件の行方不明の年金は、野党も含めた政治全体の責任ではないのですか???

民主党に投票すると言う方。
「民主党がなんぼのもんじゃい」と言いたいですね。

メディアの煽りに載せられてはなりません。
ほんとうに安倍内閣はメディアが言うほどひどい政権ですか?

よ~く考えよう。

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2007/07/26

安倍内閣がダメだから民主党???とはなりません!!!

私は自民党を全面的に肯定しているわけではありません。
もちろん自民党員でもない。
が、今日、期日前投票で自民党候補と自民党に投票してきました。

なぜか???
それは、今のわが国で責任ある政治を実行できるのは自民党しかないからです。

安倍内閣、確かに不満があります。
安倍さんの若さが悪い方に出ている。
つまり、威厳がないから閣僚や取り巻きに良い意味での緊張感がないんですね。
だから久間防衛相のような発言が漫談みたいな形で出てくる。

閣僚の身体検査も甘いですね。
松岡前農相の自殺は事務所費が原因じゃない。
緑資源機構―官製談合―土建企業―政治献金―松岡利勝
という構図が検察のターゲットになった。
松岡氏が自殺したのは検察の捜査が松岡氏の地元に入った直後。

松岡氏は、盟友の鈴木宗男氏とともに農林族の実力者だった。が、二人とも身辺にカネにまつわる噂が絶えず閣僚になれなかった。
確かに力もあり、それなりの貢献もしているのだが、閣僚にするには危険すぎた。
このあたりの危機管理能力
安倍内閣は失格です。

が、だからと言って民主党を選択するのは危険すぎる。
民主党の実態を理解すれば、この党を選ぶのは亡国の道につながります。

小沢一郎
言わずと知れた旧竹下・金丸派=経世会の最高実力者です。
政・官・業の癒着という、戦後政治の闇と高度成長の影を体現してきた人物。
この政治家、既得権益の構造をぶっ壊すと言うから私は小沢氏の支持者になったのですが、結局、野中広務氏のような既得権益の権化(ごんげ)と妥協。
金属疲労を起こしていたアンシャンレジュームの延命に手を貸しただけだった。
実際、小沢氏は今でも35億円もの巨額な政治資金疑惑を抱えています。
赤城農相の事務所費疑惑???
あんなもん、誰もが抱えているものでしょう、民主党議員も含めて・・・

小沢氏を始めとする90年代の政治改革派の体たらく。
これが「自民党をぶっ壊す」と言う小泉純一郎の登場につながったんですね。

こんな、古い自民党の尻尾を断ち切れていない小沢氏が党首の民主党
など
支持できますか???

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代表は賞味期限の切れた小沢一郎
代表代行が、南京大屠殺遇難同胞紀念館を参拝した菅直人
彼はこのとき
「歴史を鑑に、未来に向ける」
と記帳した。
完全なる「中共の走狗」
こんな人物がNo.2の政党に投票などできません!!!

私は民主党を全否定しているわけではありません。
県知事選では民主党出身の上田清司知事に2回続けて投票しています。
彼は民主党系でありながら、政治スタンスは石原慎太郎都知事に近い。
民主党が前原誠二―枝野幸男のラインだったら、私の今回の投票行動も違ったものになったかもしれません。

とにかく参院民主党はひどすぎる。
労組の代表と、訳のわからない“反日”リベラルの集合体。

慰安婦に対する謝罪と賠償を自国に要求する政党
こんな民主党に1票を投じるわけにはいかないでしょう?
常識があれば!!!

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2007/07/23

頑張ってほしいよなあ、自民党!!!

産経新聞の調査でも今回の自民党は惨敗。
しかし、草の根保守は強く、各地で接戦です。

頑張ってほしいよなあ、自民党!!!

29日投開票の参院選で、産経新聞社はFNN(フジニュースネットワーク)と合同で19日から21日、世論調査を行い情勢を探った。与党の過半数維持には64議席の獲得が必要だが、自民党は支持層を固められず、選挙区、比例代表ともに苦戦し、公明党も前回の13席確保は微妙で与党での過半数割れが濃厚だ。民主党は選挙区、比例代表ともに自民を上回り、獲得議席を50台後半に伸ばす可能性があり、参院での第1党は確実となった。ただ、選挙区は接戦が多く、投票先を決めていない有権者が4割程度と情勢はなお流動的だ。

(中略)

29の1人区の多くは接戦で、自民が議席を固めたのは群馬、石川、和歌山、山口。富山、福井、愛媛、佐賀、長崎、大分などは接戦だが、優位に立っている。

民主は、岩手、山形、山梨、三重、滋賀、奈良で議席獲得の見通しで、接戦の青森、栃木、岡山、香川、高知などで優勢だ。野党共闘の無所属候補は沖縄で勝利しそうなほか、秋田で優勢。国民新も島根で議席獲得の可能性がある。

複数区は2人区の多くで自民、民主が議席を分け合う形。民主が2人擁立した新潟で議席独占の可能性が出てきた。3人区は民主が2人擁立した千葉で2議席獲得の勢い。埼玉、神奈川、愛知で自民、公明両候補と激戦を展開。5人区の東京は自民1人、民主2人、公明候補が抜け出し、残る1議席を自民、無所属候補らが争う。

(後略)

参院選情勢 与党、過半数割れ濃厚 本社・FNN合同世論調査
(産経新聞)

接戦の青森、栃木、岡山、香川、高知の有権者の皆さん!!!
ほんとうに、これでいいんでしょうか???

沖縄の親北朝鮮の極左候補が優勢???
やっぱり沖縄???

重要なのは、「国内益」より「国際益」。
国が栄えなければ、国民は困窮します。

目先の利益が大事か、将来を展望した奨励策が大事か???
大衆は今日のパンが必要だと言う。
が、明日にはもっとたくさんのパンがある。

今日が我慢できないのか???
皆さんに問いたい!!!

元・百姓の倅です、私は。
左の指には稲刈りのカマの傷があります。
が、「戸別所得補償制度」なんて受けようとは思いませんね、我が(心の)故郷は。
邪道です。

民主党!!!

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2007/07/21

寂しき目白の王女様

あのおバカな田中真紀子氏が、また、政治家としての「品格」、と言うより、もはや「人格」を疑われるような発言をしました。発言内容は既にあちこちで報じられているのでご存知の方も多いと思う。
当ブログでは、スポーツ報知の記事がもっとも具体的だと思ったので、同紙から引用します。

田中真紀子衆院議員(63)が3日、新潟市で民主党の森裕子参院議員(51)の総決起大会に出席。安倍首相をこき下ろすなど、1時間ノンストップで“真紀子節”をさく裂させた。

「晋三だか腎臓だか肝臓」と連呼した真紀子氏は、かって首相の家庭教師をしていた平沢勝栄衆院議員が「頭が悪くて勉強が嫌いで口が軽くて。コネでもなんかすれば慶大くらい入れるだろうと思ったら、それもダメだった」と話していたことを暴露。「それを黙らせるために(平沢氏が)副大臣になっている」と皮肉った。

また自民党をカレーライスに例え「最初はおいしかったが、だんだんしゃっこく(冷たく)なって、肉はミートホープの肉か知らないけど、見るだけでもいやになった。そういう時に新しく天丼が出てきたら、食べてみることだ」と、天丼=民主党支持を訴えた。

(以下略)

真紀子節痛烈!首相バッサリ…「安倍晋三だか腎臓だか」
(2007年7月4日06時01分 スポーツ報知)

どの大学の出身かということと政治家としての資質はまったく関係がない。まあ、安倍晋三首相が受験エリートでなかったことは確かだと思いますが・・・

成蹊大学、割といい学校ですよ。
真紀子氏が入学した昭和30年代の早大商学部、そんなに偏差値は高くなかったと聞いていますが(笑)
私の昔の上司など「俺たちのころの早稲田なんて」と自嘲気味に語るのが常でした。
いずれにしても、公人たる政治家が、政敵の学歴を攻撃するなんて下の下、サイテーですね。この人物の品性の下劣さがよく示されています。

真紀子氏、同じ席でこんなことも言ったそうです。
「拉致を解決すると言っておきながら、ラチがあかない」
「あの方の家族には戦犯がいっぱいいる。極めて危険な右翼内閣」
(2007/07/04 讀賣新聞【朝刊】)

自分のことは棚に上げて相手の家族のことまで非難する。真紀子氏の父親は刑事被告人ではなかったか。自身も、秘書給与を流用して議員辞職した過去がある。

真紀子氏は2003年10月31日に、地元・新潟県の選挙応援で、拉致問題に関して
以下のように発言しています。場所は、拉致被害者の一人、曽我ひとみさんの故郷である佐渡。

「拉致家族の子供は北朝鮮で生まれたから本来なら北朝鮮に返すべきじゃないですか?その辺のところを蓮池何とかさんはよく考えてください」
「(被害者に)耳触りのいいことを言うべきではない」「(帰国した5人の拉致被害者の)
家族の国籍は国際法上は北朝鮮籍。外務省も知っているはず。(日本帰国は)難しいと
はっきり言うべき」

これに対して、家族会などが猛反発。
翌11月1日、「田中氏はすぐに発言を取り消し、謝罪して政治家として完全に引退すべきだ」という声明を発表。

こういう政治家が、拉致問題で安倍首相を非難する資格があるでしょうか?「天に唾する」とは、まさにこのことです。
辞書で“厚顔無恥”と引けば、きっと“田中真紀子の代名詞”と書いてあるに違いありません。

ところで、今日は真紀子氏の言動を批判することが主ではなく、なぜ彼女が、こうも品性下劣で攻撃的な発言を連発するのかについて書きたかった。
が、書いているうちに、ついつい批判せずにはおれなくなった(笑)

真紀子氏は外相当時、関係がギクシャクしていた外務官僚に対し、「人間には三種類ある。家族と使用人と敵だ」と語り、自分への忠誠を求めた(2001/06/07 朝日新聞)ことがあります。
つまり真紀子氏にとって、自分と自分の家族以外は、すべてが自分より下等な使用人か、あるいは攻撃すべき敵でしかないわけです。

この極端な自己防御本能、そして劣等感の裏返しとしての優越感、異常なまでの家族へのこだわり。
私は、これは真紀子氏と父・角栄氏の関係に原因があると思います。

角栄氏には辻和子さんという愛人がいて、2人の息子がいました。で、角栄氏、夕食はこの辻さんのところで済ませていた。
息子さんのインタビューを読んだことがありますが、角栄氏にとって「家庭」というのは、あの「目白御殿」ではなく、辻さんのところだったんですね。

また、「越山会の女王」と呼ばれた佐藤昭子さんは、角栄氏の愛人であり、かつ政治的同志でした。
つまり角栄氏にとって、個人としては辻さん、政治家としては佐藤さんがパートナー。子連れの再婚で、しかもかなり歳が上だった正妻=真紀子氏の母親はまったく存在感がない。
これを、母親は父親(角栄氏)からないがしろにされている、と真紀子氏が受けとめていたことは想像に難くありません。
つまり、真紀子氏には家族団欒などなかった。周りは皆、父親に向かって頭を下げる使用人か、自分の幸せを奪っていく敵ばかり。
憎むべき敵、それは自らの父親(角栄氏)でさえ例外ではない。

もうずいぶん古い記憶ですが、角栄氏の「娘(真紀子氏)を殺して自分も死のうと思ったことさえある」という述懐を読んだことがあります。それだけ田中家における父娘の関係は熾烈だったということです。両者の葛藤は想像を超えるものだったと思います。
まさに真紀子氏にとって父親は最大の敵。

角栄氏が脳梗塞で倒れ、体や言葉が不自由になった後、真紀子氏は角栄氏の頬を平手打ちすることもあったようです。
それが愛情によるものなのか、それとも憎しみがこもったものなのかはわかりません。

いずれにしても、真紀子氏の猜疑心の強さ、際立つ攻撃性、独善性、そしてカネに対する異常なまでの執着心。
すべては「寂しき目白の王女様」だった時代にさかのぼることができると思います。

【追記】
真紀子氏の応援を受けた森裕子候補。
讀賣新聞(2006/10/12)から「週刊誌の記事を右から左に取り上げた森氏の質問は、永田氏の(偽メール事件)のケースと本質的には差がないと言っていい。永田氏が本物と信じて質問したのに対し、最初から『よく分らない』と言いながら質問した森氏は、さらに悪質とも言える」と酷評された政治家です。

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2007/07/20

“従軍”慰安婦への謝罪・賠償法案を許すのか???

米国下院外交委員会でいわゆる“従軍慰安婦”問題に関する決議案が採択された。昨日の讀賣新聞によると、わが国の参院選挙に配慮して、選挙後に本会議で決議されるようだ。
皆さんも既にご存知かと思うが、この決議案は在米の華人系や韓国系米人団体の策謀によるものであり、その背後には中共(中国共産党)や北朝鮮の存在がある。

ところで、わが国内でも「戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案」というものを推進している勢力があるのをご存知だろうか。

法律案の主旨は次のとおりである。

(目的)
第一条 この法律は、今次の大戦及びそれに至る一連の事変等に係る時期において、旧陸海軍の関与の下に、女性に対して組織的かつ継続的な性的な行為の強制が行われ、これによりそれらの女性の尊厳と名誉が著しく害された事実を踏まえ、そのような事実について謝罪の意を表し及びそれらの女性の名誉等の回復に資するための措置を我が国の責任において講ずることが緊要な課題となっていることにかんがみ、これに対処するために必要な基本的事項を定めることにより、戦時性的強制被害者に係る問題の解決の促進を図り、もって関係諸国民と我が国民との信頼関係の醸成及び我が国の国際社会における名誉ある地位の保持に資することを目的とする。

そして、次のようにも書かれている。

(名誉回復等のための措置)
第三条 政府は、できるだけ速やかに、かつ、確実に、戦時における性的強制により戦時性的強制被害者の尊厳と名誉が害された事実について謝罪の意を表し及びその名誉等の回復に資するために必要な措置を講ずるものとする。

2 前項の措置には、戦時性的強制被害者に対する金銭の支給を含むものとする。

参照:戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法律案

つまり、“従軍慰安婦”にわが国政府が公式に謝罪し、国家として賠償することを促す法案なのである。
この法案は、2001年から昨年まで何と7度も参議院に提出されている。が、自民・公明が多数を占める参議院では、ことごとく否決されてきた。

昨年9月の法案提出者は以下の面々である。
岡崎トミ子・円より子・千葉景子・和田ひろ子・喜名昌吉(以上民主)、吉川春子(共産)福島瑞穂(社民)、糸数慶子(無所属)。
しかも、この法案に対する賛同者が提出者も含めると80人以上になるというのだから驚きである(参照:糸数けいこの国会活動報告)。
これは参院議員(定数242人)の3分の1にあたる。
社民党の5人と共産党の9人、計14人は全員賛同者であると思われるので、残りの70人弱が民主党と推定される。民主党の参院議員は現在83人であるから、そのほとんどがこの法案の賛同者であるということだ。

これは何を意味しているのか?
今回の参院選挙で与野党の議席が逆転すれば、この「“従軍慰安婦”にわが国政府が公式に謝罪し、国家として賠償することを促す法案」が可決されてしまうということである。

なぜ衆議院ではなく参議院なのか?
それは民主党の参院議員は衆議院と違い、組織内議員―日教組などの労組や部落解放同盟の出身または推薦を受けた議員―つまり旧社会党をそのまま引き継いだ議員が多いからである。だから、このような「売国法案」にこぞって賛同する。

この法案の2002年7月23日の審議において、民主党の円より子議員は、自民党議員から「戦時性的強制被害者はいわゆる従軍慰安婦、これと一緒だと、こういうような理解でよろしいのか」と問われて次のように述べている。

「いわゆる従軍慰安婦のことを指しておりますが、なぜ戦時性的強制被害者としたかと申しますと、被害者はその意に反して慰安所に連れていかれ性的行為を強制されたものでありまして、従軍慰安婦といたしますと自発的な行動であるかのように誤解を生みかねない、また被害の実態を反映したものとは言えないと思います。また、そればかりか、被害者に対するいわれなき非難、中傷を招くことになり、むしろ被害者を二重に
傷付けるおそれのある極めて適切さを欠く表現だと思いまして、私たちは戦時性的強制被害者という文言にしたわけでございます」

つまり、「従軍慰安婦」という言葉でさえねつ造されたものであるのに、それでも適切でない=物足りない。そこで、わざわざ「戦時性的強制被害者」という新語を考え出したというのである。

そして、共産党の吉川春子議員の次の発言に、これらの売国議員の考えが凝縮して
表れている。

「政府は官房長官談話を発表して謝罪したと言っておりますけれども、93年の河野官房長官談話は、いわゆる慰安婦とされた方々におわびと反省の気持ちを申し上げるとしているのみで、その後も個々の被害者へ直接謝罪はいたしておりません」
「政府は、道義的な責任を果たすとして、1995年7月に民間団体である女性のための
アジア平和基金、アジア女性基金を設立して、総理大臣のおわびの手紙と国民の募金による償い金の支給で事態を収拾しようとしてきました。しかし、この取組は国家補償に代わるものではありません。国連等も指摘するように、被害者に対する謝罪、名誉回復にはならないと私たちは考えます。韓国、台湾の被害者などからも、女性のためのアジア平和基金の事業は日本政府の責任が明確ではないと非難され、受取を拒否されています」
「いずれにしても、韓国の慰安婦問題はアジア女性基金では解決が付きませんでした。最近も韓国の被害者が述べているように、謝罪なくお金を受け取ったらお金で性を売ったことになるといって受取を拒否しているからです」

この吉川議員の発言に円議員は、「先ほど吉川議員から述べたとおりでございます」と全面的に同意している。

-------------------------------------------------------------------

共産党の吉川議員は、河野洋平官房長官(談話)の謝罪は不十分であり、「女性のためのアジア平和基金」は、「謝罪なくお金を受け取ったらお金で性を売ったことになるといって受取を拒否」されている、と主張しているのだ。
つまり、なされるべき謝罪も補償も行われていないと。そして国連等も同じ指摘をしていると。
そして民主党もこれに同調している。

慰安婦制度(軍用公娼制度)が女性の尊厳と名誉を傷つけるものであったことは事実である。しかし、「カネで性を売った」のはまぎれもない事実であり、それも当時としては破格とも言える高額の「カネ」だった。しかも軍が、慰安婦だったと名乗る女性たちを、その意に反して慰安所に(強制的に)連れていき、性的行為を強制したという証拠は本人たちの申し立て以外に何一つない。
何より、過半数を占めていた日本人慰安婦は、誰一人としてそのような申し立てをしていない。
国連等の指摘も、韓国や吉川・円両議員のような国内の売国議員による活動=策謀の結果である。

にもかかわらず、何かに憑りつかれたように「反日プロパガンダ法案」を提出するので
あるから、もう民主党、特に参院民主党は共産党や社民党と同程度の反日・売国政党であると断言しても差しつかえなかろう。
このものたちにおいては、事実よりもまず自分たちの偏向したイデオロギーが先にある。そして、それに沿って“事実”がでっち上げられる。

民主党の衆院議員にもかなりひどいのがいるが、良識的な議員も多い。が、参院民主党は反日・売国勢力の牙城なのだ。もう社民党と合併して、“社会党”と改名したほうがスッキリして国民に解りやすい。
民主党と名乗ることによって、何か昔の社会党とは違う中道リベラル政党のような錯覚を国民に起こさせる。まさに羊頭狗肉である。

繰り返しになるが、参院選挙で民主党に1票を投じるということは、「“従軍慰安婦”にわが国政府が公式に謝罪し、国家として賠償することを促す法案」が可決されてしまうということである。
これが与える影響は、米国下院で「わが国政府に謝罪を求める決議案」が議決されることの比ではない。
韓国はもちろん、中国や北朝鮮も「ここぞ」とばかりに大声を上げ始めるだろう。

韓国政府や北朝鮮は、今でも北朝鮮による「拉致被害者」と“従軍慰安婦”を同等とみなし、わが国の「拉致被害者」救済の動きを慰安婦問題と相殺し、牽制している。
こんな主張に勢いを与えるような法案を可決させてもよいのか!

ほんとうにそれでよいのか、じっくりと考えてほしい。

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2007/07/19

「冷血」と呼ぶのがふさわしい人たち

平岡秀夫
1954年(昭和29年)1月生まれ
民主党ネクスト法務大臣
東京大学法学部卒業
弁護士
元大蔵官僚

郡 和子
1957年(昭和32年)3月生まれ
民主党遊説局次長
衆院「青少年問題特別委員会」委員
東北学院大学卒業
元東北放送報道制作局部長

冷たい、ほんとうに冷たい。
ず~っと苦労というものを知らずに生きてきたのだろう。
弱きもの、虐げられたものの“痛み”がまったく解らない人たちだ。
こんな人たちがリベラルを名乗る。
一人は民主党のネクスト法務大臣、もう一人は衆院の「青少年問題特別委員会」委員。きっと自分たちは「弱者の味方」「正義の人」と思い込んでいるのだろう。
が、実態は、鼻持ちならないエリートたちの思い上がりにすぎない。

私は、こういう人間が許せない!
目の前にいたらぶん殴ると思う、おそらく。

こういう連中がのさばる民主党って一体何だ!!!

以下は、「太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。」からの採録である。

民主党 平岡秀夫、郡和子 「加害者への厳罰に反対」(YouTube)

平岡秀夫「本当に被害者が望むのは少年が罪を認め更生していくこと」

平岡の発言に激昂した女性(女優?)「そんなこと思えますか?平岡さんがお子さんを殺された場合にそう思えますか?」
激昂のあまり、あとは聞き取れず。

平岡秀夫「実際に(被害者に)お伺いになったんですか?」

女性(女優?)「私は自分の子供が殺されたら一生恨みます」

平岡秀夫「少年が死刑になったら(死んだ人が)戻ってくるんですか?」

郡 和子「あだ討ちばっかりになってしまう」

へんな国際コラムニスト「民事訴訟すればいいじゃないの」

女性(女優?)「お金の問題じゃない」

へんな国際コラムニスト「他に方法がないでしょ!」

山本モナ「厳罰を求めるのが被害者。それが正直なところです」

(会場から大きな拍手)

へんな国際コラムニスト「あんた!『目には目を』、復讐のことを言っているんだよ」

弁護士・中嶋博行「『目には目を』でいいんですよ」

へんな国際コラムニスト「弁護士がこんなこと言ってる。『目には目を』でいいんですか?」

弁護士・中嶋博行「もちろんです」
弁護士・中嶋博行「犯罪というのは『被害』と『加害』の2つある。今までは全て加害者側から見ていた。『少年である』『責任能力がない』とか。被害者の立場から見れば20歳の人間に殺されようが14歳の人間に殺されようが変わらない。それが今まで無視されてきたことが問題」

(会場から、さらに大きな拍手)

郡 和子「性格形成の過程にある人たちが重大犯罪を犯さざるを得ない状況に目を向けることこそ大切」

山本モナ「犯さざるを得ないって状況は何なんですか?」
山本モナ「少なくとも厳罰を求める被害者の気持ちはどう解消されるんですか?」

郡 和子「事件の過程をしっかりと開示することが必要。少年がなぜそう至ったのか」

山本モナ「それを知っても相手が厳罰に処せられなければ」

郡 和子「自分の子供がもしそういう犯罪を犯してしまったら?」

山本モナ「(厳罰の)ルールがあればしょうがない。そういう(厳罰の)ルールを決めるべき」

郡 和子「(相手を小ばかにした笑いを浮かべながら)それは違いますよ」

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モナさん、なかなかしっかりしていた。冷静かつ的確。見直しましたよ。
もう一人の目の大きい女性は女優かな?平岡、郡両名の鬼畜発言に激昂していた、ほんとうに目をむいて。

いずれにしても、中嶋弁護士の発言が正解、というか会場の人たちの共感を呼び起こしていた。
それに対する平岡氏と郡氏。偽善者と言うか、醜悪なリベラルの本性をさらけ出したという感じ。
こんなのが、民主党のネクスト法務大臣と衆院「青少年問題特別委員会」委員(民主党遊説局次長)。

それにしても平岡氏、同じ会場で、左足が不自由な16歳の息子を、17歳と15歳の鬼畜たちになぶり殺しにされた母親に向かって次のような信じられない発言をした。

ちなみに鬼畜たちは、わずか2年で少年院を退院。
2年ですよ、2年!体の不自由な少年をなぶり殺しにして。

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母親「加害者には死んでもらいたいくらいに思っています」

平岡秀夫「加害者の人に死の恐怖を与えることで青木さん(母親のこと)が幸せ、というか納得できるとは思えない」

平岡秀夫「むしろ悪いことをした子供たちは、それなりの事情があってそういうことになったと思う」
平岡秀夫「加害者の子供たちにどうなってもらいたいのか?」

母親「(とつとつと話していた母親がキッとなって)事情って何ですか?」

平岡秀夫「それは育った環境とか親子の関係とか・・・ムニャムニャ・・・それはとにかく置いといて・・・」
さすがにバツが悪くなったのかボソボソと声が小さくなった。

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以上のやり取りもYouTubeで見れる。

民主の平岡ネクスト法務大臣がリンチ殺害被害者母親へ(YouTube)

正確に聞きたい方は、最初の分も併せて「You Tube」を見てほしい。

母親(青木さん)の話を聞きながら、全員が沈痛な表情をしていた。中には涙を流す人も。
が、平岡氏と郡氏と「へんな国際コラムニスト」だけは別。

まさに冷血。
民主党リベラルの正体見たり。

冷血の党=民主党

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2007/07/18

カネに汚いのは民主党も同じ!

以下は、去る3月、朝日新聞で報道された民主党の中井洽元法相の資金管理団体による光熱水費虚偽記載の記事である。

民主党の中井洽(ひろし)元法相(衆院比例東海ブロック)の資金管理
団体が、05年に計上した光熱水費286万円に、電話代や花代など別の費目の経費を付け替えて政治資金収支報告書に記載していたことがわかった。中井元法相は14日、複数年にわたって不適切な報告をしていたことを大筋で認め、管理団体の会計責任者らに報告書の修正を指示したことを明らかにした。

中井元法相の資金管理団体「洽和(こうわ)会」は、東京都千代田区の議員会館にしか事務所がない。議員会館の電気代や水道代は公費で負担されているのに、収支報告書では毎年、光熱水費を数百万円単位で計上。04年にも236万円、03年546万2千円、02年446万円、01年336万円、00年136万円と、00年~05年の6年間で計1986万2千円に上った。

中井元法相は、朝日新聞社の取材に対し、「事務所の人間から、そのような報告を受けている」と述べ、電話代や花代などの経費を光熱水費に付け替えて報告していた事実を認めた上で、「僕はお金が足りるかどうかチェックしているだけで、詳しいことは分からない」と弁明した。さらに、「会計責任者が長年のやり方を続けていたのだと思う。領収書はある。訂正するなら、ずさんなものにならないように、現在、見直している。全く恥ずかしい思いだ」と話した。

政治資金規正法は収支報告書の虚偽記載を禁じており、違反した場合は5年以下の禁固または100万円以下の罰金に問われる。

中井元法相は当選10回。民社党、新進党、自由党を経て民主党に参加。94年羽田内閣で法相。03年には民主党副代表を務めた。

『民主・中井衆院議員の資金管理団体、光熱水費を虚偽記載』
(朝日新聞 2007/03/14 11時02分)

いい加減にしろよ!
民主党!
自分のところも、同じじゃないか!!!

この事件、赤城徳彦農水相よりひどい。
赤城農水相の問題は後援会だが、中井元法相は資金管理団体である。
資金管理団体の方が、より透明性を求められる。
なにしろ「5年以下の禁固または100万円以下の罰金」なのだ。
「詳しいことは分からない」と弁明(言い逃れ)しながら、しぶしぶ事実関係を認めたから「赤城とは違う」ってか!!!
ふざけるな!!!と言いたい。

ある意味、こんなことは当たり前。
情けないが、それが日本国の政治の現実だ。
冠婚葬祭や後援会の維持費用など、選挙民対策にカネがかかる。田舎になればなるほど。
無縁なのは共産党と公明党くらい。
この二つは、カルトやイデオロギーに支えられてるから逆にカネが上納される。

私は不透明なカネを許しているわけではない。
が、「目くそ鼻くそ」のくせに、自分は潔癖ですというふりをして自民党を攻撃する。
それが許せないのだ。
角田義一前参院副議長が朝鮮総連からもらった闇献金はどうした!!!
拉致の共犯・朝鮮総連からカネをもらうか???
今回、引退するから口をつぐむってか!!!

みなさん!
民主党に幻想を抱いてはいけません!!!
中井元法相は小沢一郎代表の元側近ですよ!!!

資金管理団体が行った「10億円の疑惑の蓄財」=小沢一郎!!!
「詳細を明らかにする」と言ったきり、今に至っても何の説明もない。

説明せよ!
民主党!!!
小沢一郎!!!

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2007/07/17

怒れ!都市部の有権者!!!

Minsyu

上記が「国民の生活が第一」を実現する民主党の「3つの約束」です。

参照:民主党マニュフェスト

いやあ、飛びつきたくなる「約束」ですね。
でもやっぱり
気をつけよう!
甘い言葉と民主党!

です。

●消費税率は現行のままにして、その全額を年金の財源に充てます。それにより、現行の給付水準を確保します。
●年金の基礎(最低保障)部分の財源は全額税で賄い、保険料未納をなくして、確実で安定した制度に改めます。
●1人当たり月額2万6000円の「子ども手当」を創設し、 中学校卒業まで手当を支給し続けます。
●高校の無償化を実現するとともに、奨学金制度を拡充します。
●農家に対する「戸別所得補償制度」を創設して、農家が安心して農業に取り組めるようにします。

民主党のマニュフェストを見ると、甘い蜜のような「約束」が並んでいます。

が、現在、国の消費税の税収の使途は、毎年の予算総則に「基礎年金、老人医療、介護」という福祉目的に限定すると明記することにより、事実上、福祉目的にあてられています。
これ以上、どうやって年金に消費税を廻すんですかね。もしかして、老人医療や介護を切り捨てるとでも???

「年金の基礎部分の財源は全額税で賄い」にいたっては、もう詐欺ですよ。
16兆円もの巨額の財源をどうやって確保するの???

「1人当たり月額2万6000円の『子ども手当』を創設し、 中学校卒業まで手当を支給し続けます」
「高校の無償化を実現するとともに、奨学金制度を拡充します」
そりゃあ、もらう方はうれしいけれど、これだって半端じゃない金額の財源が必要でしょう。

農家に対する「戸別所得補償制度」もひどすぎる。
自民党の農水副大臣じゃないけど、
「栃木のコシヒカリが今、1万5700円だ。たとえば作りすぎて5000円になった。その場合は(民主党は)1万円くれると言うんだ。余っているものをなお作るために、税金を使うことが許されるんですか」
ということになる。

こんな馬鹿げた公約。
都市部の納税者は腹が立たないんですか???
あなたの税金が、作りすぎた農産物の損失補填に使われるんですよ!!!
小泉内閣になる前、民主党は自民党を「タックスイーター(Tax Eater)」、つまり「税金を食い物にする政党」と批判していました。
が、これこそ「タックスイーター(Tax Eater)」の典型じゃないですか!

怒れ!
都市部の有権者!!!

まあ、多少の常識というものがあれば、こんな甘い蜜のような「約束」を信じる人はいないでしょう。
はなから実現できる当てのない「約束」ばかり。
こんな有権者を馬鹿にした「約束」を信じるとしたら、あなたも馬鹿です。

本気で政権を担う気がないから、こんな無責任な「約束」をばらまける。
ウソをついてでも目先の1票が取れればよいと思っているから、こんな「約束」を恥も外聞もなく掲げることができる。

何度でも言います。

気をつけよう!
甘い言葉と民主党!

この標語!
広めてください!
もっともっとたくさん、あちこちに!!!

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2007/07/16

気をつけよう!甘い言葉と民主党!

気をつけよう!
甘い言葉と民主党!
だって(爆笑)

で、返す刀で
やっぱりダメだ民主党!
だけどやっぱり自民党!

これ、最近の自民党のキャッチフレーズ。
石原都知事の選挙戦術そのままですね。

この標語みたいなフレーズ
浸透してほしいですね
と言ったら、公職選挙法違反???

私はそうは思いません。
だって事実を告知しているだけですから。

ただ、自民党には
間違いもありました!
謝らなければならないこともあります!
自民党は反省しています!
と冒頭で言ってほしいですね(笑)

農家が損をしたら税金で補填???
そんなこと許されませんよ、今の日本で。

「戸別所得補償制度」
これって田中角栄のころの自民党が考えそうな政策です
よね、小沢さん!!!

基礎年金の国庫負担割合が09年度に3分の1から2分の1に引き上げられる。この財源約2.5兆円を現行の消費税5%でまかなうと民主党。
これって、どう考えても非現実的ですよね、小沢さん。
しかも、いずれは基礎年金を全額税方式にすると言う。これ、民主党の参院選公約の目玉。
でも、新たに発生する16兆円の財源はどうするの???

今、日本国の借金残高(2006年度末)は、前年度より0.8%増えて834兆3786億円。
赤ちゃんも含めた国民1人あたりの借金残高は653万円。
それでも農家に戸別に損失補填するの???
基礎年金を全額、税金でまかなうの???
日本国が沈没するんじゃありませんか?小沢さん。

それでも1票取れればいい、国や国民の未来より目先の1票が大事。

やっぱり
気をつけよう!
甘い言葉と民主党!
だね(怒)

民主党は愛国政党です!
日本の農業を憂えている!
国民の老後の安心(年金)を真剣に考えている。

期待していますよ!
小沢さん!!!

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2007/07/15

「」と「The Circle Game」

今朝のラジオで、ユ~ミンの「」が流れていた。
この歌がはやったのは1975年(昭和50年)。
私は大学に復学したばかりだった。

この歌、最初に聴いたときは複雑な気分だった。
なぜ?
「俺たちの闘いはそんな甘いもんじゃなかった」という反発と、なんとなく理解できる当時の一般学生たちの心のありよう。
そんな相反する感情が交錯していた。
そして、なにより、当時の私はどん底まで落ち込んでいた。


「いちご白書」が最初に上映されたのは1970年(昭和45年)。
ベトナム反戦運動に揺れる米国の大学で、ノンポリの男子学生が、活動家の女子学生に惹かれて学生運動に参加し、やがて反体制運動に目覚めるという内容の映画だった。
この運動は、最後は警官隊の暴力によって鎮圧される、そういう点では日本の全共闘運動との共通性もあった。
が、当時、すでに権力、具体的には警察との暴力的対峙が恒常化していた私のような活動家にとっては、なんとも甘ったるい映画だった。
しかし、一方で、この映画が持つ「陽性の世界」に対する憧れも本音の部分ではあった。
私たちの運動は、70年安保のまさにその年、すでに展望を見失い、実態は暗い消耗戦の世界に突入していた。
だから「反体制映画」というより「青春ドラマ」の「いちご白書」の世界に心のどこかが共鳴したのだと思う。

実際、ユ~ミンの歌にあるような、若い男女の出会いと別れもけっこうあったと思う。
「いちご白書」の世界に素直に感動した恋人たちもいたのだろう。
きっと、ユ~ミンの周りにもそんな風景があったのだと思う。


いつか君と行った映画がまた来る       
授業を抜け出して二人で出かけた      
哀しい場面では涙ぐんでた  
素直な横顔が今も恋しい
雨に破れかけた街角のポスターに
過ぎ去った昔が  鮮やかによみがえる
君もみるだろうか「いちご白書」を
二人だけのメモリィー  どこかでもう一度

僕は無精ヒゲと髪をのばして
学生集会へも時々出かけた
就職が決って髪を切ってきた時
もう若くないさと  君に言い訳したね
君もみるだろうか「いちご白書」を
二人だけのメモリィー  どこかでもう一度
二人だけのメモリィー  どこかでもう一度


私は「もう若くないさ」なんてキザなセリフは吐かなかったが、肩まであった髪を切った。昔の仲間たちになんとなく後ろめたさを感じながら復学した。
そんなときに聴いたのが、この「」。


私にも辛い思い出はある。

「私と革命のどっちが大事なの?」
「革命なんて起きると思ってるの?」
訊かれた私は
「恋愛と革命を比較することなんてできない」と・・・

彼女は一晩泣き明かしたそうだ。
で、きっぱりと別れる気になったと・・・
私はというと、心の整理がつかないまま長い時間が経過していく。

この歌を聴くと、最初のときの「複雑な気分」が今でもよみがえる。
にがくて重苦しい日々とともに


「」より忘れられないのが、「いちご白書」の挿入歌・「サークル・ゲーム(The Circle Game)」だ。
この歌、ほんとうに好きだった。
今でも何かの拍子に口ずさんでいる。

ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)の曲で、バフィ・セントマリー(Buffy Sainte-marie)が歌っている。
バフィは自身が原住民(インディアン)の血を引くカナダ人で、ベトナム反戦運動やアメリカ原住民解放運動に熱心なフォークシンガーだった。
まあ1960年代のアメリカを象徴する若者の一人だろう。


Yesterday a child came out to wonder
Caught a dragonfly inside a jar
Fearful when the sky was full of thunder
And tearful at the falling of a star

つい昨日のこと 子供がひとり現れて 不思議だなぁと思い
手を入れて ビンの中のトンボをつかみ
こわごわ 稲妻でいっぱいの空をのぞき
そして涙を 星が流れるのを見て 流しました


Then the child moved ten times round the seasons
Skated over ten clear frozen streams
Words like "when you're older" must appease him
And promises of someday make his dreams

それからその子供は10回 四季を重ね
スケート遊びを 10(とお)のきれいに凍った川でして
「大きくなったらね」という言葉に なだめすかされ
いつの日かきっと という約束に夢をつなぎます


And the seasons, they go round and round
And the painted ponies go up and down
We're captive on the carousel of time
We can't return, we can only look
Behind from where we came
And go round and round and round
In the circle game

そして季節は 巡り 回り
ペンキで塗られた子馬が 上下します
私たちは 時間の回転木馬から出られません
戻ることはできずに ただ後ろを振り返るだけ
やって来たところから 私たちは見るだけ
そして 巡り 回り 回転します
サークル・ゲームの中で


Sixteen springs and sixteen summers gone now
Cartwheels lost to car wheels through the town
And they tell him, "Take your time, it won't be long now
Till you drag your feet to slow the circles down"

16回の春と16回の夏が去り
町で荷馬車の車輪は クルマの車輪に負けて 
少年に言います「あわてなさんな もうじきお前さんだって
足をひきずるようになるさ 時の流れを緩めるためにな」


So the boy who dreamed tomorrow now is 20.
Though his dreams have lost some grandeur coming true
There'll be new dreams, maybe better dreams and plenty
Before the last revolving year is through

そして明日を夢見た少年は 今20歳
夢は いくぶん輝きをうしなったけれど
新しい夢が生まれるはず 今よりいい夢がたくさん
最後の 目まぐるしく回る一年が終わる前に


And the seasons, they go round and round
And the painted ponies go up and down
We're captive on the carousel of time
We can't return, we can only look
Behind from where we came
And go round and round and round
In the circle game

そして季節は 巡り 回り
ペンキで塗られた子馬が 上下します
私たちは 時間の回転木馬から出られません
戻ることはできずに ただ後ろを振り返るだけ
やって来たところから 私たちは見るだけ
そして 巡り 回り 回転します
サークル・ゲームの中で


And go round and round and round
In the circle game

そして 巡り 回り 回転します
サークル・ゲームの中で

And go round and round and round
In the circle game

そして 巡り 回り 回転します
サークル・ゲームの中で

And go round and round and round
In the circle game ...

そして 巡り 回り 回転します
サークル・ゲームの中で ...


訳: HideS


当時の若者の、10代が過ぎることへの嘆き、大人になることへの不安を歌ったものだが、メロディ、リズム、歌詞ともに未だにお気に入り。
体制に「No!」と突きつける若者を描いた映画の挿入歌。
でも、この歌が好き、今は「右翼」と呼ばれることもある私だが。

音楽の好みまでは変えられないか?

参照:The Circle Game (Buffy Sainte-marie/Joni Mitchell)

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2007/07/14

自民党惨敗?参院選挙

最近のメディアが報じる世論調査を見ていると、どうも今回の参院選は「自民党惨敗」で終わりそうだ。ひょっとしたら安倍内閣の存続さえ揺るがしかねない結果になる可能性もある。
もちろん、世論調査がいつも正しいというわけではなく、選挙が終わってみれば「大山鳴動してネズミ一匹」になるのかもしれない。

ただ、僅差ながら自民党が民主党に敗北した前回2004年の参院選を見てみると、世論調査の示す結果は無視できない。
前回選挙のとき、直前の小泉内閣の支持率は、各種世論調査で50%台から40%前後に急落し、不支持率が支持率を上回った。今回も安倍内閣の支持率は続落し、30%前後になっている。不支持率が支持率を上回っているのも前回と同様である。
しかも、前回はそれでも自民党の支持率が民主党を大きく上回り、「比例選で自民党に投票する」とした人が「民主党に投票する」とした人をわずかに上回っていた。ところが今回は、自民党と民主党の支持率はほぼ拮抗し、「比例選で自民党に投票する」とした人を「民主党に投票する」とした人が上回っている。

つまり、世論調査をみる限り、自民党にとって今回選挙の方が前回より深刻なのだ。それだけ「年金をめぐる逆風」が強いとも言える。
前回は自民党49議席で民主党は50議席。比例区で惨敗した自民党(自民15:民主19)が選挙区で盛り返した。が、今回は、選挙区でも「自民党に」より「民主党に」投票するとした人が多い。
讀賣新聞によると、その原因は、町村部、つまり自民党の地盤である田舎で「民主党に投票する」という人が増えているからだと言う。参院自民党幹部は、「(29ある1人区で)10議席も取れないかもしれない」と超弱気だ。

「消えた年金」は安倍内閣だけの責任ではない。政治に責任があるのはもちろんだが、年金の「システム上の欠陥」や社会保険庁の「体質」を放置してきたことの責任は共産党を除く与野党にある。
「政治とカネ」の問題にしても、公明党や共産党のようなカルト的宗教組織、あるいは狂信的政治組織に支えられた政治家以外は、皆、多かれ少なかれ抱えていることである。
民主党の角田義一前参院副議長や近藤昭一衆院議員の「朝鮮総連からの違法献金疑惑」、もう過去の問題になったが「社民党議員の秘書給与の違法流用」。
近藤議員は「疑惑」を認めて謝罪したが、角田前副議長はシラを切ったままだ。
小沢一郎民主党代表の資金管理団体は10億円もの土地建物を所有している。うち4億円が「秘書たちの寮」???

民主党は「戸別所得補償制度」で農村での支持を拡げていると言うが、「栃木のコシヒカリが今、1万5700円だ。たとえば作りすぎて5000円になった。その場合は(民主党は)1万円くれると言うんだ。余っているものをなお作るために、税金を使うことが許されるんですか」(自民党・国井正幸農水副大臣)。

今の世論が、政治に怒ることはわかる。が、それが即「反自民」になるところが私には理解できない。05年の郵政選挙で自民党が大勝したことに対する反動もあるのかもしれないが、もう少し冷静に判断すべきではないか。

まあ、前回の選挙直前の世論調査と選挙結果の関係から、今回の参院選の結果を「自民党惨敗」と見るのは「中(あた)らずと雖(いえど)も遠からず」とも思う。
が、メディアが垂れ流す情報に振り回されるのは愚かなことだ。自分の目と耳で、どの政党が国民と国家のためになるのかを選択してほしい。

外国人参政権付与法案
夫婦別姓法案
人権擁護法案(解同の「糾弾権」承認法案)
戦時性的強制被害者法案(従軍慰安婦への謝罪・賠償法案)
に賛成が民主党

国旗国歌法
教育基本法改正
教育職員免許法改正(教員免許の更新制)
集団的自衛権
に反対が民主党

部落解放同盟(解同)を公式に「関係団体」と指定しているのが民主党

「消えた年金」に対応が遅れた安倍内閣
複数の閣僚に「不透明な事務所費」が発覚した安倍内閣
「女性を産む機械にたとえた」閣僚がいる安倍内閣
「原爆投下はしょうがない」と発言・辞任した閣僚がいた安倍内閣

あなたは、小沢民主党と安倍自民党のどちらを支持しますか?

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2007/07/10

本島・元長崎市長の原爆発言

本島等―1979年から1995年の4期にわたり、長崎市の市長を務めた。
この元市長、1988年12月7日に市議会で「天皇の戦争責任はある」と発言。その結果、右翼に銃撃された(重傷)ことで有名だが、実は同日の記者会見でも「天皇が重臣らの上奏に応じて終戦をもっと早く決断していれば沖縄戦も広島・長崎の原爆投下も無かったのは歴史の記述から見ても明らかです」と重ねて発言しているのだ。

つまり、「天皇の戦争責任はある」と考えているだけではなく「沖縄戦も広島・長崎の原爆投下も天皇のせい」と言っているのだ。
右翼の暴力はもちろん許せないが、この本島氏の発言も許容できる範囲を超えている。

で、この本島氏、3期目までは自民党の支持(自民党県連顧問)を受けて当選しているのだから驚く。4期目は共産党を中心とする革新勢力の支持を得て当選。5期目は、今年4月に暴力団員に射殺された伊藤一長氏(自民党推薦)に敗れて果たせなかった。

本島氏は、戦時中にスパイ疑惑を掛けられたこともあったというから、自民党を母体に市長になったが、本質的には左翼的思想の持ち主だったと断定してよい。
長崎では自民党でなければ市長になれない―だから自民党だったということだ。

朝日新聞や左翼知識人の間では、この本島氏、「平和を愛する正義の人」で通っている。右翼のテロにも屈しなかった信念の人であるというイメージも強い。
では、本当にそうか?
実は本島氏、以下のような驚くべき発言をしているのだ。

「(広島と長崎への原爆投下について)落とされるべきだった。(満州事変から終戦までの)15年間にわたるあまりに非人道的な行為の大きさを知るに従い、原爆が日本に対する報復としては仕方がなかったと考えるようになった」
「南京大虐殺、三光作戦、731部隊などは残虐の極致。日本人の非人間性、野蛮さが出ている」
(1998年7月 共同通信)

「米国やアジア太平洋諸国は原爆投下を『正しかった』『天罰だ』『救世主だった』と思っている。確かに、日本がアジア太平洋戦争などで行った数々の悪魔の所業を思うと、原爆投下は仕方なかった、やむを得なかったと、と言わざるを得ない。東京大空襲や沖縄戦も同じだ」
「1996年に国際司法裁判所は核兵器の使用を『一般的には違法』と判断したが、それまでは規定はなかった。当時の原爆は今の核兵器と比べれば、おもちゃのようなもので、通常兵器と変わらない。原爆による死を残酷だというが、南京大虐殺や三光作戦による死もすさまじい」
(1998年8月 産経新聞)

本島氏に言わせると、米国による原爆投下は「日本がアジア太平洋戦争などで行った数々の悪魔の所業」に対する「天罰だ」ということになる。
久間(前)防衛大臣の「しょうがない」発言など、この本島氏の発言に比べれば「かわいい」もんだ。にもかかわらず、本島氏の発言は、既に「公人」ではないということで大した問題にならなかった。
まあ、被爆団体からは非難をあびたようだが。
しかし、4期16年にわたって市長を務めた人物の発言ですよ、長崎の皆さん。どうして世を挙げて非難するような反応を示さなかったんですかね。
不思議です。
しかも、伊藤市長(当時)射殺事件の時も、今回の久間氏の「しょうがない」発言の時も、本島氏はメディアに登場して偉そうにコメントを垂れている。
本当にメディアっていい加減、そう痛感する。

いずれにしても、原爆にしろ、東京大空襲にしろ、沖縄戦にしろ、米国の責任よりもわが日本国の責任を執拗に追及する左翼の心理状態の一端が、本島氏の一連の言動によく示されていると思う。

はっきり言って「異常」だが、もうこれは信仰に近いものであるから変えようがないと思う。
我々も左翼を批判しても、彼らのオツムの構造は変わらないことを自覚しなければならない。

参照:久間氏どころではない本島・元長崎市長の原爆発言

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2007/07/09

消去法でやはり自民党

しかし、今度の参院選には参りますね。
左派系ブロガーは安倍内閣攻撃と与野党逆転で盛り上がってますけど、保守系はイマイチなのではないでしょうか?

安倍首相は、教育基本法改正、国民投票法成立、社会保険庁(社保庁)民営化、公務員制度改革法成立など、やることはやっているんですね。
国民投票法では民主党の護憲派と改憲派にくさびを打ち込むことができたし、社会保険庁民営化などはもう少しうまく国民にアッピールすれば、国民の共感を得られたはずです。
私は、自身の健康保険や厚生年金の件で社会保険事務所を訪ねたことがありますが、応対はまったく事務的で「木で鼻を括る」という表現がピッタリの冷たいものでした。
国鉄民営化以来役所も変わった。NTT(旧電電公社)や郵便局はもちろん、ハローワーク(職業安定所)や法務局なども、私が若いころとは雲泥の差です。
ところが社会保険事務所だけはまったく変わっていない。「親方日の丸」、国民は保険料を徴収する相手であって「お客様」意識など皆無=ゼロなのです。

ところが民主党は社保庁の民営化に反対し、こんな社保庁に引き続き「行方不明の年金」の対処に当たらせるという。これは「ドロボーにドロボーを取り締まらせる」ようなもので、とんでもない発想です。
なぜ民主党が社保庁民営化に反対するのか、それは社保庁に根を張る労組が民主党の支持基盤だからです。
政府自民党は、このあたりをもっと突くべきでしたね。
それに、「行方不明の年金」は政治の責任ですが、安倍内閣だけの責任ではない。歴代自民党政権、細川連立政権、自・社・さ連立政権、自・自・公連立政権、自公連立政権のすべてに責任があります。
つまり、共産党を除くすべての与野党にその責任がある。
このあたりを政府与党は国民に知ってもらう努力をするべきだし、国民も理解してやるべきです。つまり「行方不明の年金」は政治全体の怠慢によるものであり、与野党の政争の具にするべきではないと。

しかし、安倍政権も情けないですね。柳沢厚労相の「女性は産む機械」発言、松岡農相の自殺、久間防衛相の「原爆投下はしょうがない」発言。閣僚の言動が軽いし、身体検査(金銭問題)も甘い。
これでは「行方不明の年金」問題で反撃もできないでしょう。やるべき事はやっているのに、対応のまずさ、イメージの悪さで実績が完全にかき消されている。

米国議会における「従軍慰安婦にかかわる非難決議案」に対する対応もそうでした。「狭義の強制性はなかった」「米議会で可決されても改めて謝罪しない」と言ったのだから、それを貫くべきだった。なのにブッシュ大統領や民主党の下院議長の前では「慰安婦へのお詫び」を表明し釈明した。
釈明するくらいなら、最初から無視を決め込むべきだった、と私は思います。

永田町や霞ヶ関では、安倍内閣のことを「少年官邸団」と呼んでいるそうです。リーダーは小林少年ならぬ安倍少年。
この「少年官邸団」で怪人二十面相に対抗できるんですかね?

ただ、南京大虐殺のプロパガンダを積極的に認める人物がNo.2の代表代行を務めている政党、従軍慰安婦たちへの国家賠償を先頭に立って要求している女性議員グループを抱える政党、朝鮮総連から参院の大幹部が闇献金を受けていた政党、朝鮮総連を議員会館内に招き入れ、抗議集会を開かせていた政党、部落解放同盟を「関係団体」として公式ページに載せている政党
これが民主党の実態です。
社保庁のデタラメも、民主党と相思相愛の社保庁労組(旧自治労国費評議会)にその責任の半分がある。

安倍内閣を積極的に支持できないからといって、こんな政党に1票を投じたらエライことになりますよ。
中国や韓国には、また土下座外交。朝鮮総連や部落解放同盟が再び跋扈する。参院では従軍慰安婦に対する謝罪と国家賠償が可決される。
もちろん社保庁の改革などできません。

参院選挙で政権が変わるわけではないから、お灸を据える意味で野党に投票するという方もおられるかもしれませんが、そうではありません。
参院で与野党が逆転すれば政治が停滞し、改革が進まない。嫌気が差して株価が下がる。不景気になる。憲法改正も5年は遅れるでしょう。
もちろん、政界が一気に流動化し、政界再編へと進む可能性もありますが、これは冒険ですね。

前回の郵政選挙。
私は小泉改革支持で燃えました。
去っていった読者も多かったけれども、その数倍の支持者が集まってくれた。そして私は人気ランキングでダントツの1位になった。
私は、毎日エントリを更新しながら、日々小泉改革への支持が盛り上がるのを膚で感じたものです。
それからすれば、今回はさびしい限りですが、やはり自民党しかないでしょう、現状では。

皆様の賢明なるご判断を期待しております。

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2007/07/08

独善とデマに満ちたブログは許されない

「灰色のベンチから」というブログがある。
人気ブログランキング(政治)の第6位につけている。
1週間で43,000ポイントほどを獲得しているから、およそ1日600人くらいがクリックしていることになる。まあ、特に高い支持率ではないが、左派系ブログとしては人気があるほうだろう。
同じ傾向のブログとしては「きっこのブログ」に次ぐのではないか。

ところで、このブログ、「きっこのブログ」と極めて似たところがある。それは「コメント欄」がないことだ。
なぜか?
それは、書いてあることがデタラメだからだ。
情報のソースもまったく示していない。というより、おそらくソースなんてないと思う。あるとすれば、業界で飛び交う噂話や憶測、推測、与太話の類でしかない。
だから「コメント欄」を設けないことで、記事に「疑問」を感じた読者が質問できないようにしている。質問されても、情報の確たる根拠がないのだから回答できない。すぐに論理破綻する。
だから「ねつ造記事の書きっぱなし」「デマの垂れ流し」という無責任きわまりないスタイルを取っているのだ。

しかも、「きっこのブログ」もそうだが、この「灰色のベンチから」もかなり文章力がある。だからデマやプロパガンダも、それなりに「う~ん、そういうこともありえるかも・・・」と思わせるだけの記事に仕上がっている。真実に疎く、現状に不満を抱いている連中は、これだけでコロッといってしまうだろう。
だから、こういうブログは悪質なのだ!
その悪質度は週刊現代やポストに匹敵するのではないか。

私は、これまで他人のブログをほとんど批判したことがない。あるのは、向こうから私に理不尽な攻撃を仕掛けて来た時だけだ。
ただ例外はある。
それは「きっこのブログ」だ。
このブログはデマを垂れ流し、相手を誹謗中傷する。記事の根拠はまったく明らかにしない。いかにも「もっともらしい話」をでっち上げ、書き散らす。
つまり、己の言葉に対する「責任」というのがゼロなのだ。
これはもう言論ではない。名誉毀損罪を始め、犯罪に該当するものさえある。
悠仁親王誕生時のエントリや東京都知事選に絡むエントリなど、まさにそうだった。
だから私は「きっこのブログ」を批判した。
(ただ、本人も「ヤバイ」と思ったのか、前記の二つのエントリはソッコーで削除した~笑)

「灰色のベンチから」というブログは「きっこ」ほどひどくはないが似たようなものだ。
7月6日のエントリは拉致被害者、そしてその家族に対する侮辱以外の何ものでもない。私は、この男(だと思う)を絶対に許さない!
もし、言論に「責任」を持つのであればソースを明らかにせよ!他人を批判するのであれば「コメント欄」を設けよ!
メールアドレスを記載しているが、そんなもんは「まやかし」にすぎない。

「書き逃げ」「書き散らし」は許されない!
ネットの評価を落とすだけだ。

私は、誹謗中傷・罵詈雑言及び「チョン」とか「チャンコロ」という差別語を使用したもの、エロサイトの宣伝以外はすべて受け付けている。
他者を批判するのであれば、己に対する第三者の反論や批判も受け付けるべきである。それがブロガーの最低限のマナーだと思う。

【追記】
私のブログではコメントは「承認制」になっています。
このブログを立ち上げた2年4か月前は、コメントが「承認制」になっているものはほとんどありませんでした。が、今は「承認制」になっているブログが多いですね。
なぜか?
それはアラシ行為が横行するからです。

私のブログが人気ランキング(政治)で第1位、総合でも20位以内に入ってからは、そういうアラシとしか思えないコメントが急増しました。
目的は、単に「私のブログをつぶすため」
が、「承認制」に移行してからは、そういうアラシ行為はほとんどなくなりました。

かつて(私のブログがダントツの1位だったころ)、コメントを「承認制」にしていることを他のブログのコメント欄で批判している輩もかなりいましたね。
曰く「自分に都合の悪いコメントを排除している」と・・・
「言論封殺」というトンチンカンな批判を投げかける人間もいました。
が、「自分に都合の悪いコメントを排除」することなんてできません。そんなことをしたら、他のブログで「こういう批判を投稿したら削除された。狭量で独善的なブログだ」とカキコされて、私のブログの品格が一気に失墜します。

コメント欄のカキコをお読みいただければ分かることですが、私のエントリに対する真っ当な批判、根拠のある反論はすべて掲載しています。ただ、時間の関係で、それらのすべてに回答、あるいは再反論をしているかというと、そうではありません。
むしろ、読者の方が私の代わりに反論したり回答したりしてくれている例が多いですね。
私は、これだけは反論しなければ、あるいは回答する義務があると認めるもの以外は、当ブログに対する批判や反論を放置しています。
それは主として時間の関係であり、もしくは「批判や反論、質問」の持つ重要性の問題です。

今後も、放置したままで対応しない「批判や反論、質問」があるかもしれませんが、以上の事情ですのでご了承ください。

いずれにしても、コメント欄を設けないのはブロガーとしてマナー違反だと思っています。
「真っ当な批判や根拠のある反論」を公開することにより、却って自らのブログの信頼性が高まる――そう認識すべきです。

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2007/07/07

拙著:今度は朝鮮日報が写真付きで紹介

今年の1月末に、韓国三大紙の一つ東亜日報に私の著作が紹介されたことは既に書いた。ところが最近、今度は最大の発行部数を誇る朝鮮日報が著作を写真付きで紹介してくれたのだ。

私は、東亜日報で記事になった時、次のようにコメントした。

それにしても、韓国の三大紙の一つが拙著を取り上げたことにまず驚かされる。それから、韓国人から見れば、自国をバカにしているとも受け取れる書籍について、淡々と客観的に紹介していることも意外な感じがした。
が、それだけ盧武鉉くんが韓国人、とりわけ韓国メディアから見ても“どうしようもない大統領”であるとみなされているということだろう。

今回の朝鮮日報の記事を読んでも、この私のコメントはズバリである。
以下の記事を読んでほしい。

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(原文)
[독자 편지] 노 대통령 일본어 발언록

日 저자도 못마땅하지만 놀림당한 대통령에도 화나

김현정·자영업·서울 종로구
입력 : 2007.06.27 21:59 / 수정 : 2007.06.27 22:01

54468_2 사업차 일본에 갔다가 신주쿠에 있는 대형 서점에 들렀다. 수많은 책 중 노무현 대통령의 얼굴 그림이 그려진 책 한 권이 눈에 들어왔다. 몸은 태극기가 그려진 엘비스 프레슬리와 같은 복장을 하고 있고 가슴에는 북한 인공기를 그려놓아, 노 대통령의 모습을 우스꽝스럽게 표현한 책이다. ‘노무현 대통령의 광란 발언록’이라는 제목을 보고 놀란 마음에 읽어보니 한 일본인이 그동안 국·내외에서 했던 노 대통령의 발언들을 모아 “한 나라의 대통령이 이런 말도 한다”라는 식으로 비꼬는 내용이었다.

사실 책 내용이야 지난 4년 동안 매일 신문이나 뉴스에서 들어 더 이상 놀랄 것도 없었지만, 일본에서는 이런 발언들이 낯설고 의외였던 모양이다. 한 나라의 대통령을 이렇게까지 희화화하고 있는 일본인 저자도 너무 한다는 생각이 들면서도 한편으로는 대통령이 평소에 국가원수로서의 품위를 지키지 못해 결국 다른 나라에서까지 놀림을 당하고 있다고 생각하니 더 화가 났다. 창피한 마음에 도망치듯 서점을 나왔다.

[독자 편지] 노 대통령 일본어 발언록 (2007年6月27日 chosun.com)

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(翻訳)
[読者の手紙] 盧大統領日本語発言録

日 著者も不満だが冷やかしされた大統領にも腹立って

金ヒョンジョン・自営業・ソウル鍾路区

ビジネスのため日本へ行ってから新宿にある大型書店に立ち寄った。幾多の本の中で盧武鉉大統領の顔絵が描かれた本一冊が目に入って来た。身は太極旗が描かれた
エルビス・プレスリーのような服を着ている。胸には北朝鮮国旗を描いておいて、盧大統領の姿をこっけいに表現した本だ。
‘ノ・ムヒョン大統領の狂乱発言録’というタイトルを見て驚いた心で読んで見たら、ある日本人がその間、国内外でした盧大統領の発言を集めて “一国の大統領がこんな言葉もする”というふうに皮肉る内容だった。

本の内容は事実だ。去る 4年の間、毎日、新聞やニュースから入ってきて、これ以上驚くこともなかったが、日本ではこんな発言が不慣れで意外だったみたいだ。一国の大統領をこんなにまで戯画化している日本の著者も酷いという気がしながらも、一方では大統領が普段国家元首としての品位を守ることができなくて結局他の国でまで冷やかしにあっていると思ったらもっと頭に来た。恥ずかしい心に逃げるように書店を出た。

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日本の著者(私)もひどいが、盧武鉉くんには「もっと頭に来た」「恥ずかしい」と、この韓国人は思ったわけだ。
まあ、割と冷静な判断ではないか。

この手紙に対する読者のコメントには、以下のようなものもある。

この本を書いた坂真(ばんまこと)という人は従軍慰安婦も認めないで独島も日本の領土だと力強く言い張る日本の極右報道人です。この人のホームページ http://banmakoto.air-nifty.comに入って行って見れば話にならない文でいっぱいになります。ノ大統領がいくら憎いとしてもこれはないようです。

これもまた、典型的な韓国人の姿。
このギムズンスンという投稿者から見れば、私(坂眞)は「日本の極右報道人」(爆笑)
これで、韓国でも私のブログを読んでいる人たちが存在するということがはっきりした。

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『韓国が世界に誇る ノ・ムヒョン大統領の狂乱発言録』 は、ほとんどの書店で「売り切れ」か「在庫僅少(1冊)」になっています。amazonは今朝の時点で在庫2冊になっていましたが、今はどうなんでしょう?

発売後、半年以上経っても売れ続けるというのはうれしいですね。
ところで、bk1に最近(6月14日付)、読者の方のレビューが載っていましたのでご紹介します。

ノムヒョン大統領は、極めて特異な韓国大統領である。これは、韓国ウォッチャー・韓国ファンにとって既に常識となっている。

就任以来、反米・反日・親北発言を連発し、米国の怒りは頂点、韓米同盟は風前の灯火であり、日本政府もすでに見限っているのだろう。

本書は、ノムヒョン狂乱発言を一冊に纏めたものである。一部の全国紙などでも報道され、韓国ファン(アンチ韓国ファンも含む)には既知のものだが、記録に残しておくにはいい。

それぞれの狂乱発言には、著者が詳しく解説を加えている。解説文に書かれた著者の世界観や歴史認識は極めて真っ当なものである。皮肉もたっぷり効かせており、楽しく読める。

本書にはないが、就任したばかりのライス国務長官との初会談で、日本の歴史認識問題を本題そっちのけで延々と教授し、米国側を呆れさせたという報道も思い出される。

発言内容の狂乱ぶりもさることながら、この政権は新聞法という、反ノムヒョン派の大手紙を狙い撃ちにする言論機関弾圧法や、戦前・戦中の親日派の子孫から財産を没収する事後法を成立させるなど、狂気の政策を実行中の狂乱政権である!

ところで、アジア太平洋地域において、韓国と日本は似通った立場・地位にある。どちらも米国との同盟に安全保障を依存し、近隣に軍事力で恫喝する国家も存在している。

そのようなシビアな国際環境で、無能な元首を戴くことが、いかに国を危うくするかという視点でも考えてみたい。

笑い飛ばすこともいいが、本書を反面教師にもしておきたいものである。

こんな韓国大統領が実在した!と記録に留めておくのもいい (としりん)

なかなか良いレビューだと思う。
皆さんも「笑い飛ばすこともいいが、本書を反面教師にもしておきたい」と思ってください。
つまり、安倍内閣に不満があるからといって民主党を選んだら、「日本のノ・ムヒョン」が必ず登場する。

要注意!

関連エントリー:東亜日報で紹介された“ノ・ムヒョンくんの狂乱発言録”

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