« 拙著:今度は朝鮮日報が写真付きで紹介 | トップページ | 消去法でやはり自民党 »

2007/07/08

独善とデマに満ちたブログは許されない

「灰色のベンチから」というブログがある。
人気ブログランキング(政治)の第6位につけている。
1週間で43,000ポイントほどを獲得しているから、およそ1日600人くらいがクリックしていることになる。まあ、特に高い支持率ではないが、左派系ブログとしては人気があるほうだろう。
同じ傾向のブログとしては「きっこのブログ」に次ぐのではないか。

ところで、このブログ、「きっこのブログ」と極めて似たところがある。それは「コメント欄」がないことだ。
なぜか?
それは、書いてあることがデタラメだからだ。
情報のソースもまったく示していない。というより、おそらくソースなんてないと思う。あるとすれば、業界で飛び交う噂話や憶測、推測、与太話の類でしかない。
だから「コメント欄」を設けないことで、記事に「疑問」を感じた読者が質問できないようにしている。質問されても、情報の確たる根拠がないのだから回答できない。すぐに論理破綻する。
だから「ねつ造記事の書きっぱなし」「デマの垂れ流し」という無責任きわまりないスタイルを取っているのだ。

しかも、「きっこのブログ」もそうだが、この「灰色のベンチから」もかなり文章力がある。だからデマやプロパガンダも、それなりに「う~ん、そういうこともありえるかも・・・」と思わせるだけの記事に仕上がっている。真実に疎く、現状に不満を抱いている連中は、これだけでコロッといってしまうだろう。
だから、こういうブログは悪質なのだ!
その悪質度は週刊現代やポストに匹敵するのではないか。

私は、これまで他人のブログをほとんど批判したことがない。あるのは、向こうから私に理不尽な攻撃を仕掛けて来た時だけだ。
ただ例外はある。
それは「きっこのブログ」だ。
このブログはデマを垂れ流し、相手を誹謗中傷する。記事の根拠はまったく明らかにしない。いかにも「もっともらしい話」をでっち上げ、書き散らす。
つまり、己の言葉に対する「責任」というのがゼロなのだ。
これはもう言論ではない。名誉毀損罪を始め、犯罪に該当するものさえある。
悠仁親王誕生時のエントリや東京都知事選に絡むエントリなど、まさにそうだった。
だから私は「きっこのブログ」を批判した。
(ただ、本人も「ヤバイ」と思ったのか、前記の二つのエントリはソッコーで削除した~笑)

「灰色のベンチから」というブログは「きっこ」ほどひどくはないが似たようなものだ。
7月6日のエントリは拉致被害者、そしてその家族に対する侮辱以外の何ものでもない。私は、この男(だと思う)を絶対に許さない!
もし、言論に「責任」を持つのであればソースを明らかにせよ!他人を批判するのであれば「コメント欄」を設けよ!
メールアドレスを記載しているが、そんなもんは「まやかし」にすぎない。

「書き逃げ」「書き散らし」は許されない!
ネットの評価を落とすだけだ。

私は、誹謗中傷・罵詈雑言及び「チョン」とか「チャンコロ」という差別語を使用したもの、エロサイトの宣伝以外はすべて受け付けている。
他者を批判するのであれば、己に対する第三者の反論や批判も受け付けるべきである。それがブロガーの最低限のマナーだと思う。

【追記】
私のブログではコメントは「承認制」になっています。
このブログを立ち上げた2年4か月前は、コメントが「承認制」になっているものはほとんどありませんでした。が、今は「承認制」になっているブログが多いですね。
なぜか?
それはアラシ行為が横行するからです。

私のブログが人気ランキング(政治)で第1位、総合でも20位以内に入ってからは、そういうアラシとしか思えないコメントが急増しました。
目的は、単に「私のブログをつぶすため」
が、「承認制」に移行してからは、そういうアラシ行為はほとんどなくなりました。

かつて(私のブログがダントツの1位だったころ)、コメントを「承認制」にしていることを他のブログのコメント欄で批判している輩もかなりいましたね。
曰く「自分に都合の悪いコメントを排除している」と・・・
「言論封殺」というトンチンカンな批判を投げかける人間もいました。
が、「自分に都合の悪いコメントを排除」することなんてできません。そんなことをしたら、他のブログで「こういう批判を投稿したら削除された。狭量で独善的なブログだ」とカキコされて、私のブログの品格が一気に失墜します。

コメント欄のカキコをお読みいただければ分かることですが、私のエントリに対する真っ当な批判、根拠のある反論はすべて掲載しています。ただ、時間の関係で、それらのすべてに回答、あるいは再反論をしているかというと、そうではありません。
むしろ、読者の方が私の代わりに反論したり回答したりしてくれている例が多いですね。
私は、これだけは反論しなければ、あるいは回答する義務があると認めるもの以外は、当ブログに対する批判や反論を放置しています。
それは主として時間の関係であり、もしくは「批判や反論、質問」の持つ重要性の問題です。

今後も、放置したままで対応しない「批判や反論、質問」があるかもしれませんが、以上の事情ですのでご了承ください。

いずれにしても、コメント欄を設けないのはブロガーとしてマナー違反だと思っています。
「真っ当な批判や根拠のある反論」を公開することにより、却って自らのブログの信頼性が高まる――そう認識すべきです。

|

« 拙著:今度は朝鮮日報が写真付きで紹介 | トップページ | 消去法でやはり自民党 »

社会」カテゴリの記事

コメント

はじめまして、こんにちは。
ずっと前は私も“きっこの日記”を読んでいましたが、最近は読むのをやめてしまいました。
読み始めた頃は、へ~そんなこともあるんだ~なんて思っていましたが、だんだんと疑問を感じるようになりました。
だけど、コメント欄がないので、その疑問をぶつけることもできず・・。
それに、坂さんは“文章力がある”と書かれていますが、私はきっこの文章は下品で読むに耐えません。
なんであんなに下品なブログが上位にあるのかわかりません。
コメント欄がないこともずっと疑問でした。
そうしたら、坂さんが今回こういった記事を書かれていたので、
読んですっきりしました。
そして思わずコメントしてしまいました(笑)

投稿: すっきり | 2007/07/08 13:20

管理人さんの今回のコメントは、身に沁みました。ネットがあるから、ちょちょいと確かめたつもりになって、十分な検証も無いまま、意見として書いてしまうのは我々一般ブロガーにはよくあることですから。日のアクセスが1日1000を超えるようなブログは特に注意しなければなりませんね。ご紹介にあった2つのブログは、何も学べませんね。管理人さんとはレベルが違う。お気に入りに入れるようなことは、良識ある人ならしないでしょうから、無視していいようにも思います。文章力があるとも思えない。いい情報と、おかしな情報を振り分ける勘を育てるには、年月が掛かります。それにしても横田めぐみさんが帰国するというのは、たしかにひどい。

投稿: アレックス | 2007/07/08 13:35

ウソつき電波妄想野郎が何を書こうが勝手なんだが、何も分からない読者がそれを事実だと信じ込み、きっこや廃ベンは、ネトウヨや自民党の“嫌がらせ”“圧力”にもめげず、マスゴミが報じない情報を伝えてくれる、勇気ある媒体だと思い込んで、洗脳されてしまう人間が少なからずいるから厄介なんだな。2ちゃんねるでも未だに、安倍攻撃ネタにきっこをソースにするバカがいるくらいだし。

投稿: Blue | 2007/07/08 14:49

「きっこ~」はブログだけじゃなく「さるさる日記」も相当酷い。
上位常連の佐藤立志(保険ゴロ)と合わせて。
勝谷がさるさるから撤退したのもコイツらと同列に見て欲しくないからじゃ?

投稿: t | 2007/07/08 16:06

概ね同意しますが、一つだけ。
あのブログを文章力あるだなどと言って欲しくないです。
恐ろしいくらいに下劣な言葉を重ねた文章には、力なんてありません。

投稿: うーん | 2007/07/08 16:59

某巨大掲示板には種々の問題があります。しかし管理人氏の「嘘を嘘と見抜けない方は掲示板を読むべきでない。」の名言を残しています。本日もテレビで共産党、社民党の代表たちが安倍氏への個人攻撃に近い発言をしていました。日本は世界でも珍しい、言論の自由が保障された国です。極右から極左まで等しくテレビで発言ができます。その結果何が起きているか?それは混乱です。先日ブログ「アジアの真実」さんのところで、久間氏による原爆発言の是非でコメント欄が白熱しました。その結果わかったことは、コメント欄に書き込む方々に近代の歴史的事実において共通認識が少ないことでした。たとえば学校教育ではまったく近代史は学びません。原爆のこと、第二次世界大戦の真実は各自が本を読んで学んだことしか知らないのです。ある女性が日本の加害責任に固執した背景には日本軍の残虐さを強調する左翼的な知識を学んだことが過去にあったのでしょう。戦争当時の常識が現代と異なる点があることを知らないのです。
 ブログに関しても、ブログの記事がどのようなものか判断するには読み手の知識と見極める経験が必要かもしれません。それがなければ「きっこ」を読むのは宗教の勧誘ホームページを読むようなものです。あっという間に魅了され、信じるヒトの何と多いことか。
 
 傀儡(くぐつ)の術を使い女性名のブログで書く背後には、醜い忍者が隠れている気がしますが...。

投稿: 普通の国民 | 2007/07/08 21:06

ブログはブログ主と、その読者の交流の場に同意
とかく書き逃げや書き捨ては、単なる街宣活動と一緒
そんなのはただの自己主張サイト

私も「きっこ」は読んでいますが、どちらかと言えば
ゴシップを見るような感じですね
どんな変な事を喚いてるんだろと、そっちの興味が強いし

まあ、放って置けばいいんじゃないでしょうか
コメントするようなネット住人なら、長い目で見ている内に
自分の主義主張に合う方に住み着きますから

コメント欄を設けないのは、自分たちがやってること(謎)を
逆にやられることの恐れじゃないかと思いますね
そういうの、よくある話ですよ、はい(笑)

バンさんは、バンさんらしく、頑張ってください
何よりそれが楽しみでもあります
もちろん、主張に異を感じたら遠慮なくコメントで質問しますよ(笑)

投稿: とんび | 2007/07/08 21:32

初めまして
「お玉おばさん」もかなり酷いですね。
私はあのブログのコメント欄に一度として
表示されたことはありません。
「誹謗中傷などが含まれるようなコメント
は載せません」と書いていますが、自分
は誹謗中傷などで書いてなく、質問や問題提起
が主なのに掲載せず質問にも答えず、まったく
なかったことのように闇に葬り去り、
仲間内で「そうだよねぇ~やっぱあたし達
正しいよねぇ~」と、ただワイワイやっている
だけに見えます。

たまに右派系の書き込みもありますが、
反論可能なユルい書き込みや、サクラ的ニセウヨ
書き込みをだけを載せ、堂々論破しました
が何か?みたいな振る舞いをしている
ようにも見えます。

あと揚げ足取りも非常に多いですね。

安倍首相が会見で「私の内閣が云々」
と語ったのを「私物化」呼ばわりしたり。数えるとキリがないです(汗

投稿: poko | 2007/07/09 01:15

はじめまして。
コメント欄に関しては俺も痛感しています。
コメント可や認可制でも「美しい壷日記・ツァラトゥストラはこう言っている?・私もひとこと言ってみる・米国からの便り」などサヨク系のブログに質問をしましたが反論できないとなると削除されました。
「美しい壷日記」では俺のコメントに対して失礼な突込みを入れてきた(妄想・捏造と指摘してきた)コメンター(コメント欄のないブログ、blog*色即是空の管理者)に対して丁重に返事(妄想・捏造じゃない根拠となるソースを紹介)したのに俺だけに対して「他のコメンターに不快感を与えるという理由でコメント禁止にされたりもしました。
俺は反対意見にも耳を傾けなければ真実には近づけないと思いますので、個人攻撃や誹謗中傷など読む人を不快にさせるような文章じゃない限り反対意見も承認するようお願いします。

投稿: 烈堂 | 2007/07/09 01:23

「きっこ」や「灰色の」のミラーサイトを作って
勝手にコメントを受け付けてはいかがでしょう。
本人も気になって見に来たりして。

投稿: ごま | 2007/07/09 01:47

↑それいいですね(笑)

投稿: あじさい | 2007/07/09 13:12


そりゃあいい!きっと名物ブログになります(笑)。

「きっこ」は良く行く美容師さんが同じヘアメイクの方だからでしょうか、よく読んでいて、かなり信じていたようでした(汗)。危ないですね。
「灰色」は某ブログ管理人に対して誹謗中傷を書き、相手が訴えると言ったら謝罪のメールを入れたと返答。しかし何故かメールは相手に全く届いていない…。いい加減な奴だ!ホントに胡散臭いブログですね。

投稿: おれんじ | 2007/07/09 23:27

「文章力がある」っていうのは有る意味皮肉だと思う。
分かってる人には下賎に見えるが知らない人は騙される系の。

投稿: 読者 | 2007/07/10 00:04

コメント欄について。

基本的に、コメント欄は、必要だと
感じます。そのブログを拝見している
方々が、どの様な方々なのかを知る、
材料にもなると、思います。
私しも、あちら、こちら、ブログを
拝見させて頂いておりますが、
コメント欄の書き込みの、内容、
&、管理者の対応等、考慮し、
信頼できる、出来ないを、判断している
ところは、あります。

投稿: 伏せて下さいますか? | 2007/07/10 22:45

そういわれて2つのブログを覗きに行きました。「きっこ」は一瞬見ただけで私の評価は「ボツ」。議論のレベルは高くない。政治入門解説のレベル。
「灰色のベンチ」は面白い。世間を裏から見るという視点がよい。田中宇は国際状勢を裏から見た「国際ニュース解説」の評判からでしょうか、とうとう大学教授にまでなったようですが、「灰色のベンチ」にはそれの国内版のようなニュアンスがある。
役所などの建前議論の裏にある本質を1市民の感性でほじくりだすのだから、こういう文章に「出典」なんて要らない。読む方の立場は「読むか」「読むのを止めるか」である。気に入れば読む、いやなら読まない、でよい。
例えていえば「絶対に談合はやってない」という会社を我々は確信を持って「やっている」と感じることが出来る。「法律に則ってやっている」という政治家が「不正な経理をしている」と確信を持って感じることも出来る。このような感性に基づく議論を「証拠」がないからと伏せる必要はない。
品質を判断するのは個々の読者だと思う。くだらない週刊誌のようと思えば読まねばよい。美しい詩のようと思う人がいても良い。

投稿: KappNets | 2007/07/12 15:11

それって「援助交際は単純な商売行為であり、本人たちが了解しているなら問題ない」というのと同じレベルの意見だと思いますよ。福澤諭吉が、自分の金だからといって何でも自由に使えるわけではない、と言いましたが、自分のブログだからって何でも自由に発言していいわけではない。確信をもって感じるのは自由ですが、それを実際に口に出すのは全く別の話です。言論弾圧には組しませんが、平気で他人を殺人鬼呼ばわりするブログなんて、どう考えてもおかしいと思うでしょ。

投稿: 友衛 | 2007/07/13 09:09

いっていることはわかります。
考え方はそれぞれですから、左派の方々が意見を述べるのも問題はないと思います。

でも、このエントリーも十分独善的だと感じました。

所詮通りすがりの言うことですけれども。

投稿: たかはし | 2007/07/13 13:05

貴方の様にハッキリ物事や理由を言う方を私は支持します。
これからも頑張って下さい。

投稿: マー坊 | 2007/07/14 14:57

左派系の連中はいっつもそうですから、ブログだけではありません。YOUTUBEでもそうです。日本を批判していまくっている奴の動画を見てもコメント欄がありません。あの社民党の動画もなんですよね(笑

投稿: | 2008/02/25 13:01

初めまして。
福澤諭吉の顔がお札に乗ってるのってある種の皮肉だよな、と思い「福澤諭吉 皮肉」で検索してたらこちらを見付けました。

やはり、倫理道徳の範疇を越えている、デマコギー、風聞流説の類を「真実」と誇張するようなブログは確かに減って欲しいですね。
それらは所謂「便所の落書き」的な。建設的ではないし、デメリットばかりです。
インターネットに情報を出すからにはそれ相応の「義務(責任)」を背負い、他者を気遣わねばな、と再認識致しました。

投稿: 大竜 | 2008/12/14 15:51

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 独善とデマに満ちたブログは許されない:

« 拙著:今度は朝鮮日報が写真付きで紹介 | トップページ | 消去法でやはり自民党 »