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2007/07/15

「」と「The Circle Game」

今朝のラジオで、ユ~ミンの「」が流れていた。
この歌がはやったのは1975年(昭和50年)。
私は大学に復学したばかりだった。

この歌、最初に聴いたときは複雑な気分だった。
なぜ?
「俺たちの闘いはそんな甘いもんじゃなかった」という反発と、なんとなく理解できる当時の一般学生たちの心のありよう。
そんな相反する感情が交錯していた。
そして、なにより、当時の私はどん底まで落ち込んでいた。


「いちご白書」が最初に上映されたのは1970年(昭和45年)。
ベトナム反戦運動に揺れる米国の大学で、ノンポリの男子学生が、活動家の女子学生に惹かれて学生運動に参加し、やがて反体制運動に目覚めるという内容の映画だった。
この運動は、最後は警官隊の暴力によって鎮圧される、そういう点では日本の全共闘運動との共通性もあった。
が、当時、すでに権力、具体的には警察との暴力的対峙が恒常化していた私のような活動家にとっては、なんとも甘ったるい映画だった。
しかし、一方で、この映画が持つ「陽性の世界」に対する憧れも本音の部分ではあった。
私たちの運動は、70年安保のまさにその年、すでに展望を見失い、実態は暗い消耗戦の世界に突入していた。
だから「反体制映画」というより「青春ドラマ」の「いちご白書」の世界に心のどこかが共鳴したのだと思う。

実際、ユ~ミンの歌にあるような、若い男女の出会いと別れもけっこうあったと思う。
「いちご白書」の世界に素直に感動した恋人たちもいたのだろう。
きっと、ユ~ミンの周りにもそんな風景があったのだと思う。


いつか君と行った映画がまた来る       
授業を抜け出して二人で出かけた      
哀しい場面では涙ぐんでた  
素直な横顔が今も恋しい
雨に破れかけた街角のポスターに
過ぎ去った昔が  鮮やかによみがえる
君もみるだろうか「いちご白書」を
二人だけのメモリィー  どこかでもう一度

僕は無精ヒゲと髪をのばして
学生集会へも時々出かけた
就職が決って髪を切ってきた時
もう若くないさと  君に言い訳したね
君もみるだろうか「いちご白書」を
二人だけのメモリィー  どこかでもう一度
二人だけのメモリィー  どこかでもう一度


私は「もう若くないさ」なんてキザなセリフは吐かなかったが、肩まであった髪を切った。昔の仲間たちになんとなく後ろめたさを感じながら復学した。
そんなときに聴いたのが、この「」。


私にも辛い思い出はある。

「私と革命のどっちが大事なの?」
「革命なんて起きると思ってるの?」
訊かれた私は
「恋愛と革命を比較することなんてできない」と・・・

彼女は一晩泣き明かしたそうだ。
で、きっぱりと別れる気になったと・・・
私はというと、心の整理がつかないまま長い時間が経過していく。

この歌を聴くと、最初のときの「複雑な気分」が今でもよみがえる。
にがくて重苦しい日々とともに


「」より忘れられないのが、「いちご白書」の挿入歌・「サークル・ゲーム(The Circle Game)」だ。
この歌、ほんとうに好きだった。
今でも何かの拍子に口ずさんでいる。

ジョニ・ミッチェル(Joni Mitchell)の曲で、バフィ・セントマリー(Buffy Sainte-marie)が歌っている。
バフィは自身が原住民(インディアン)の血を引くカナダ人で、ベトナム反戦運動やアメリカ原住民解放運動に熱心なフォークシンガーだった。
まあ1960年代のアメリカを象徴する若者の一人だろう。


Yesterday a child came out to wonder
Caught a dragonfly inside a jar
Fearful when the sky was full of thunder
And tearful at the falling of a star

つい昨日のこと 子供がひとり現れて 不思議だなぁと思い
手を入れて ビンの中のトンボをつかみ
こわごわ 稲妻でいっぱいの空をのぞき
そして涙を 星が流れるのを見て 流しました


Then the child moved ten times round the seasons
Skated over ten clear frozen streams
Words like "when you're older" must appease him
And promises of someday make his dreams

それからその子供は10回 四季を重ね
スケート遊びを 10(とお)のきれいに凍った川でして
「大きくなったらね」という言葉に なだめすかされ
いつの日かきっと という約束に夢をつなぎます


And the seasons, they go round and round
And the painted ponies go up and down
We're captive on the carousel of time
We can't return, we can only look
Behind from where we came
And go round and round and round
In the circle game

そして季節は 巡り 回り
ペンキで塗られた子馬が 上下します
私たちは 時間の回転木馬から出られません
戻ることはできずに ただ後ろを振り返るだけ
やって来たところから 私たちは見るだけ
そして 巡り 回り 回転します
サークル・ゲームの中で


Sixteen springs and sixteen summers gone now
Cartwheels lost to car wheels through the town
And they tell him, "Take your time, it won't be long now
Till you drag your feet to slow the circles down"

16回の春と16回の夏が去り
町で荷馬車の車輪は クルマの車輪に負けて 
少年に言います「あわてなさんな もうじきお前さんだって
足をひきずるようになるさ 時の流れを緩めるためにな」


So the boy who dreamed tomorrow now is 20.
Though his dreams have lost some grandeur coming true
There'll be new dreams, maybe better dreams and plenty
Before the last revolving year is through

そして明日を夢見た少年は 今20歳
夢は いくぶん輝きをうしなったけれど
新しい夢が生まれるはず 今よりいい夢がたくさん
最後の 目まぐるしく回る一年が終わる前に


And the seasons, they go round and round
And the painted ponies go up and down
We're captive on the carousel of time
We can't return, we can only look
Behind from where we came
And go round and round and round
In the circle game

そして季節は 巡り 回り
ペンキで塗られた子馬が 上下します
私たちは 時間の回転木馬から出られません
戻ることはできずに ただ後ろを振り返るだけ
やって来たところから 私たちは見るだけ
そして 巡り 回り 回転します
サークル・ゲームの中で


And go round and round and round
In the circle game

そして 巡り 回り 回転します
サークル・ゲームの中で

And go round and round and round
In the circle game

そして 巡り 回り 回転します
サークル・ゲームの中で

And go round and round and round
In the circle game ...

そして 巡り 回り 回転します
サークル・ゲームの中で ...


訳: HideS


当時の若者の、10代が過ぎることへの嘆き、大人になることへの不安を歌ったものだが、メロディ、リズム、歌詞ともに未だにお気に入り。
体制に「No!」と突きつける若者を描いた映画の挿入歌。
でも、この歌が好き、今は「右翼」と呼ばれることもある私だが。

音楽の好みまでは変えられないか?

参照:The Circle Game (Buffy Sainte-marie/Joni Mitchell)

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コメント

管理人様、選挙対策でしょうか、昔話もなかなかです。
 
 さてどこかの選挙互助党が政権を取りますと外国人の国が合法的に日本に出現します。オランダやフランスに住むイスラム過激派のエリアより悪いです。そして人権擁護法案の成立で日本に住む外国人の噂話だけで刑務所行きでしょう。
 
 管理人さまの「革命」ですが日本の政治的、経済的混乱は、最悪の場合内戦にまで発展するかもしれません。旧少数民族日本人と特定アジアからの入植者プラス日本語が通じない日本に住む数十万の方々で。
 アフガニスタンのカブールは大学もあり知的な面もあったそうです。サラエボもそう、セルビアもそう、あのイラクのバクダッドも昔はよかったのではないでしょうか。戦争になればあっという間に戦場です。「戦争を避ける為に、戦争の準備をする。」は遠い言葉になりました。
 しかし本当に「革命」のために戦う日が近々来るかもしれません。

 たとえば北海道は広大です。ところが農地放棄で農家の離農が進んでいます。昔ソ連が行った強制移住のように、私が中共幹部なら内陸から1000万人の中国人を北海道に入植させます。人口減で誰も住んでませんから、いいではないか、と。中国内陸の農民に農地を与えるわけです。外国人に参政権がありますので、中華系の李、高議員などによってこれも合法的に行われます。
 チベットに人民開放軍を送る列車がNHKで美化される日本です。中国人の入植をどんなに美化して放送するでしょう。まあ、たわいない妄想です。...仕事に戻ります。

 

投稿: 普通の国民 | 2007/07/15 21:55

 管理人さまより10歳前後若い世代です。安田講堂の攻防をテレビで見てました。学生になってから少し背伸びをして、ベトナム戦争や「いちご白書」のようなアメリカのベトナム世代の小説など興味を持ってきました。すこし前に読んで印象に残ったのがスティーブンキングの「アトランティスのこころ」です。ここでも過激派に走る若い女性とそれにひかれる若い男というエピソードがありましたね。
 いつもの評論もためになりますが、今回の話もたいへん興味深く拝見しました。ありがとうございます。

投稿: 山また山 | 2007/07/16 08:27

「いちご白書」で管理人さんは私とほぼ同世代と知りました。
管理人さんの人生の一端を聞くことができてさらに親近感を持ちました。
ただ私はそのころ東京に住んでいて(今は地方に都落ちして何十年にもなります)管理人さんとは全く逆の思想に入っており石原慎太郎の都知事選にも参加し、美濃部都政を倒すため朝から晩まで選挙運動をしておりました。残念ながら敗北してしまいましたがかなり悔しかったです。
今は地方ですから石原知事には何の応援もできませんが、がんばってほしいと思っています。

管理人さんがどうして左翼の活動から今のような考えに転じたのかそのきっかけをまたご披露してください。
たまにはそんな記事もいいものです。

投稿: 琴姫七変化 | 2007/07/16 17:06

ついさっき投稿した琴姫七変化です。
「管理人さんがどうして左翼の活動から今のような考えに転じたのかそのきっかけをまたご披露してください。」とお馬鹿な投稿をしてしまいました。
「つれづれなるままの自分史」を今読みました。
失礼いたしました。感銘いたしました。

投稿: | 2007/07/16 22:52

管理人さんの人生と私も重なるところが、あります。思い出すと辛いことの方が多いようです。私もサークルゲームは、とても好きな歌でした。ミケ

投稿: 屋根の上のミケ | 2008/01/03 00:38

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