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2007/08/30

弱者が弱者を監禁・酷使 中国の貧困

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       中国はジャーナリストにとって世界最大の監獄   国境なき記者団

中国河南省の南西部にある人口約2000人の衡営村。小麦やトウモロコシの栽培以外に産業がなく、たびたび干ばつに見舞われる。4人に1人が出稼ぎする貧しい村だ。村民たちの視線は険しい。「知らない。何も知らない」。事件について尋ねても、村民たちのほとんどは口をつぐんだ。(引用終わり)

今年6月、中国の山西、河南両省で、ヤミれんが工場数十カ所が一斉摘発された事件をご記憶の方も多いと思う。ヤミれんが工場では、出稼ぎ者や知的障害者(未成年者が多い)を拉致・監禁し、強制的に働かせていた。
この事件は「現代の奴隷工場」として、国内外に大きな衝撃を与え、私も「大陸中国は、戦前から一歩も進歩していない」というエントリを書いたほどだ。

で、その事件の舞台になった村の一つが、上記の衡営村なのである。

この事件の続報が、28日付の朝日新聞に掲載されており、冒頭部分はそこからの抜粋である。この記事を読むと、事件の悲しい構図がよくわかる。
手短に言うと、貧しい村、貧しい農民が貧困から脱出するために、出稼ぎ者や知的障害者に奴隷を強いた、ということだ。
拝金主義が蔓延する中国では、豊かになるためには村ぐるみで“犯罪”を犯す。逆に言えば、内陸部の寒村では、そうでもしない限り豊かになれない。
そういうことだ。

Doreimura 衡営村








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手口はこうだ。まず駅周辺などで仕事にあぶれた出稼ぎ者らに「いい仕事がある」などと誘って車に乗せ、れんが製造の請負業者に1人数千円で引き渡す。被害者は監視され、満足な食事ももらえず、早朝から深夜まで働かされた。仕事が遅いと殴られ、死者も出た。作ったれんがは請負業者から工場主に納品され、業者は請負料を受け取った。

当局の発表などで確認できただけでも、九つの事件で衡営村の村民15人が逮捕、指名手配された。未発表の事件もあるという。村民によると、40人以上の村民が各地でれんが製造請負業を営み、見張りや拉致にかかわった村民も多い。ほとんどが逮捕されたり、逃げたりしたという。(引用終わり)

まさに、貧乏人が銭を儲けるために貧乏人を食い物にする。戦前の日本でも、これと似たような例はあったようだが、なにしろ今の中国は世界一の外貨準備高と貿易黒字を誇る国である。GDP(国内総生産)は、間もなくドイツを追い抜いて世界第3位になろうとしている。
戦前のわが国とは違うのだ。
にもかかわらず、こういう事件が起こる。来年はオリンピック、2010年には万博を控えているというのに。
いかに中国の高度成長が歪(いびつ)かがよくわかる。

で、驚かされるのが、村民の罪の意識のなさである。

請負業者として安徽省で働き、6月に強迫などの疑いで逮捕された村民(39)の妻(38)と会えた。裁判所によると、夫は昨年12月から今年1月にかけて、拉致者41人に過酷なを強いた。夜は小屋に押し込めて施錠。逃げた男性を連れ戻し、暴行を加えたとされる。

夫婦は89年に結婚した。トウモロコシと小麦を作っていたが、食べるのがやっとの農業に見切りをつけ、夫は3年前から、山西省のれんが工場で警備員として働いた。当時の同僚の紹介で、昨年12月、安徽省の工場でれんが製造の請負業にありついた。

仕事が決まった日、夫は「生活が良くなる」と喜んだが、仕事の内容は一切話さなかった。妻は「夫が犯罪者なんて信じられない。長男が専門学校に進めたのは、新しい仕事のおかげだった」と語った。
(引用終わり)

同じく逮捕された別の業者の妻も次のような本音を漏らした。
「十分稼がないうちに夫が逮捕されて悔しい。いくらわいろを渡せば釈放してくれるかしら」

基本的には貧しさが原因だが、その根本には倫理観を喪失した中国社会の体質がある。そこにおいて「人命は紙よりも軽い」。
石炭100万トンあたりの死亡率が米国の100倍にも上る違法炭鉱がはびこっているのも同じ理由である。こちらは、役人が裏から関与している分だけさらに悪質だが。

それにしても「いくらわいろを渡せば釈放してくれるかしら」と記者に問いかける業者の妻。
もう、言葉がない。

こんな中国。
いつまで目覚しい成長を維持できるのだろうか?

なお、この事件で救出された被害者は1340人。強迫や監禁などの疑いで逮捕されたのは147人。
法の不備で、拉致の実行役は逮捕された者が少なかったというから、これも驚き。理由は―中国の刑法には「児童誘拐罪」や「婦女・児童誘拐販売罪」があるが、被害者は女性か14歳未満の児童に限定。今回のような成人男性は想定されていない―からだそうだ。

参照:脱貧困へ弱者酷使 「奴隷工場」 (朝日新聞)

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コメント

環境も「当局」が臨界点に達している。と発表していますが、もう対策は「自国」では出来ません、と言うに等しいのでしょう。

北京の隣ですらこの調子ですから、将来が見えません。日本企業も又毒薬を持ち込んだのは日本企業と、話をすり替え叩かれそうです。

この前には「根」が腐ってると云われて居ました、「根」の元を観光庁を作り歓迎しようとする日本の政治家の中共観、本当に怖い。

こんな中国?目覚しい成長が維持できるのだろうか???日本の経済界・マスコミ・政界・誰も危機感を持たないのが不思議です。

投稿: 猪 | 2007/08/30 16:45

趣旨は違いますが、一昔前の「下放」を連想しました。

上が上だから、下々も右にならえで起きた事件のようですね。だから自制心も働かない。

中国社会は心まで腐りきっている。そのうち立ち枯れを起こすかもしれない。

投稿: トマソン | 2007/08/30 22:53

 どうやら「シナの繁栄の裏側には夥しい民衆の屍がある」様ですね。

 我々の社会も嘗て、貧困を最大の敵として居ました、貧困が社会の敵なのは、貧困が人間が持つ道徳心や正義を、作用不能にしたり、ねじ曲げる作用を及ぼすからです、そういう「魔が差す」行為が多くの人生に悲劇をもたらしました。

 それでも多くの人が、そういう誘惑をはね除け貧乏に耐えて真っ当に生きて行く事の素晴らしさを皆で共感できる社会を造ろうと努力したから、日本は此処まで来られたのだと思います。

 日本の民衆がそう言う力を持ち得たのは、基本的に為政者に対する信頼が崩れていなかったからではないでしょうか、つまり、国を形成するに必要な、国家への信頼が基底の部分で壊れていなかった、それは、天皇陛下がいらっしゃったからだと確信しております。

投稿: ナポレオン・ソロ | 2007/08/31 06:06

 中国は日本の十倍人がいるから、人の命の価値も十分の一なんでしょう。

 あと中国の場合は民衆が『法律と政府を信じていない』ということもあると思いますが、こと道徳としてはどこまで自分達の仲間にするかという意識の問題もあると思います。

 基本的に中国人も朝鮮人も日本人も自分の身内には優しいそうですが、海に囲まれてどこまでが自分達の国土かはっきり分かる日本に対して、大陸につながり国境線が見えない中国、朝鮮は国家の意識(どこまでが自分と同じ国の人か)という意識が曖昧で希薄なんじゃないかと。ぶっちゃけていうと、今回犯罪をおかして中国人は奴隷にしていた中国人を同じ自国民と思っていないのでしょう。だから平気で酷い事ができる。
 国家の意識が曖昧だから、反日をやって民族の一体感を作り、国をまとめているという話もあります。

投稿: 桜花 | 2007/08/31 10:57

恐ろしい、悍ましい。「弱者が弱者を酷使する」これこそ真の格差社会、いや階級社会ですね。
日本の左翼やリベラルは日本やアメリカ社会の格差は叩きますが、支那の格差社会振りは全く批判しませんね。まあ、日本社会の格差なんてアメリカや支那のには及びませんが。
こんな人権なんて一部の特権階級にしか無い国を擁護する人間がいるなんて信じられませんね。

投稿: KIRA | 2007/09/03 15:52

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