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2007/08/13

“反日のピエロ”になってはならない

もう、かなり前の話だが、船橋洋一氏が週刊朝日に興味深い話を書いていた。

米国の中国問題専門家であるピーター・グリーズ氏が、著書の中で次のように述べているというのだ。

中国人の深層心理の中には、「ナンキンはヒロシマより被害が大きかった」ことを確かめたいという心理が働き、それが20万人の死者を出したヒロシマより大きな犠牲ということで30万人の犠牲という数字をもたらしているのではないか。

船橋氏は、この中国人の心理の背景を次のように説明していた。

中国は、第二次大戦において、自らが大きな役割を果たしたと自負している。しかし、それが欧米諸国に評価されていないことを恨んでいる。
欧米諸国は、中国が被った甚大な被害にも同情していない。米国も世界も「ノー・モア・ヒロシマ」と言うのに、「ノー・モア・ナンキン」とは誰も言ってくれない。原爆ドームは、アウシュビッツのユダヤ人強制収用所とともに世界遺産(「負の遺産」)に指定されているのに、南京虐殺は知られてもいなければ関心も払われていない。
このことに中国は我慢ならないのである。(筆者要約)

この船橋氏の指摘は、まさにズバリである。

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中国の教科書には、「中国が日本を敗北させた」と書かれている。そして中共は、事あるごとに「中国共産党の指導のもとに抗日戦争に勝利した」と宣伝し、「その輝かしい共産党の指導に中国人民は従うべきだ」として中共による独裁を正当化している。
が、日本は米国に負けたのであって、中国に負けたわけではない。
ニューヨークタイムズも、中国は「中国が日本を敗北させた」という、事実とは異なる歴史教育を行っていると批判している。
これが、欧米の一般的認識なのである。

が、中国(中共)の主張は違う。

一昨年の5月、対独戦勝60周年記念式典出席のため訪露した胡錦濤主席はプーチン大統領と会談し、その中で次のように先の大戦での中国の役割を強調した。

中国でも今年、反日闘争終結から60年たつ。反日闘争で、中国人民は8年もの長期間、日本の占領軍と極めて苦しい戦いを遂行し、我が人民は甚大な損害を被ったが、中国人民はファシズムに対する勝利に大きな貢献をした。

つまり、第2次大戦の連合国側の勝利に「中国が大いなる貢献をした」と言いたいのだ。

なぜ、ここまで中国(中共)の勝利にこだわるのか。
それは、反ファシズムと抗日戦争に勝利した中共と中国の偉大な歴史を強調することによって、中国人民の愛国心を鼓舞し、併せて中共に対する忠誠心を高めたいからだ。

日中戦争(第2次大戦を含む)当時の中国は、軍閥が群雄割拠し、国の体をなしていなかった。当時の“中国”である“中華民国=国府軍”も、南方軍閥の一つにすぎず、南京から重慶にかけてを支配していたにすぎなかった。
酒井隆・支那駐屯軍参謀長は、漢口報の中で「支那は一つの社会ではあるが国家ではない。あるいはむしろ支那は匪賊(ひぞく)の社会であるといった方が適評」と書いている。
そんな“中国”が「ファシズムに対する勝利に大きな貢献をした」はずがない。
中共=人民解放軍(八露軍)にいたっては、匪賊と同レベルだったらしいから、「中国共産党の指導のもとに抗日戦争に勝利した」などと言うのは完全なるプロパガンダにすぎない。

が、それを認めることは、中国の偉大な歴史、中共の輝ける功績を自ら否定することになる。だから学校教育でも、ウソを教えざるを得ないのだ。

「ナンキン」も同じだ。
「アウシュビッツ」や「ヒロシマ」に劣らぬ犠牲を強いられながら、中国(中共)はファシズムに勝利した―そう世界にアッピールしたいのだ。

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誰しも、自らの醜い過去には蓋をしたい。そして輝かしいところだけを、ウソをちりばめてでも宣伝したい。
中国が日本に“勝利”したのは、日本が米国に敗北した結果である。中共が国民党に勝利したのは、ソ連の支援と“敵の自滅”のおかげである。
ちっとも輝かしくないし、誇れるものでもない。

中国が、第二次大戦において、自らが大きな役割を果たしたと自負しても、それが欧米諸国に評価されていないのは当たり前のことなのだ。
米国も世界も「ノー・モア・ヒロシマ」と言うのに、「ノー・モア・ナンキン」とは誰も言ってくれないのも同様だ。

にもかかわらず、わが国には未だにこの中共のお先棒を担ぐ連中がいる。

今回の米下院における“慰安婦”対日非難決議を推進したのはカリフォルニア州の華人系団体だった。この団体は、一昨年4月の北京や上海で行われた「反日デモ」の仕掛け人でもあった。
当時、彼らが何と主張していたか。

日本が歴史に真摯に直面し、南京虐殺、731部隊、慰安婦問題などを含む罪行を認めない限り、日本を常任理事国にさせてはならない。
日本政府は歴史を尊重し、その過去の行いを反省しないばかりか中国を侵略した歴史もねつ造しつつある。また、中国の海洋国土(東シナ海)をかすめ取ろうと企んでいる。このような国が常任理事国になる権利はない。

こんな団体のやることに同調する勢力が、わが国内にいることに、怒りというより悲しみを覚える。
それが社民党ならまだしも、野党第一党の民主党の中にもいるのだから情けない限りである。

歴史をねつ造しているのは中国(中共)ではないか!!!

私たちは、反省すべきは率直に反省しなければならないが、プロパガンダに踊らされて“反日のピエロ”になってはならない。

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コメント

中国は妄想族ですね(笑 何か怒りより呆れますね。はっきり言って北朝鮮より質が悪いのでは……。てか南京事件なんてそもそもないのに。

投稿: | 2007/08/13 19:33

以前どなたかが、本ブログを英訳公表すればとのご意見を出されていたと記憶していますが、如何なりましたでしょうか。
ほとんど目を通させていただいておりますが、見逃したのかもしれません。
小生英語が(日本語もではありますが)駄目でして、無念の思いをしています。
どなたか、手を挙げてください。

投稿: 10000001 | 2007/08/13 20:24

そりゃ南京事件は、
中島今朝吾師団などによる捕虜虐殺、
松井石根大将が認め嘆いた日本兵の
民間人女性強姦・略奪、
ならびに日本軍の残敵掃討における民間人誤殺に
よって構成され、
アウシュビッツのように人種抹殺目当てで
行われたものでもなければ、
ヒロシマのように第三国(=ソ連)を威圧しよう、
都市住民を放射能のモルモットにしようなどと
いう意図も南京事件を起こした側にはなく
悪くいっても、中華民国政府軍側から始めた
第二次上海事変に対する「復仇」かまたは
捕虜虐殺の「戦争犯罪」か
陸軍刑法上の犯罪(強姦・略奪)ですから。

投稿:   | 2007/08/13 21:05

文太さん
とりあえず、リクエストかかってますのでお願いします。m(_ _)m

投稿: bao | 2007/08/13 23:44

”反日のピエロ” で回りを苦笑失笑させながら(?)和ませてくれるのなら良いのですが…

”ハーメルンの笛吹き” あらため、”ハメルんのホラ吹き”で、
善良で無知な人々を扇動しないで欲しいですね。
踊らせる方も悪いかも知れませんが、
踊らされて民主党に一票を投じた人も、
「どんだけ~(愚かやねん!)」 です。

ピエロにも子どもにもなりたくない。
さらには、愚かな親にもなりたくない。

色々な情報を取り入れて、バランス感覚を養いたいものです!

投稿: 元気 | 2007/08/13 23:53

「反日のピエロ」ですか?(笑
代表格はNHKですかねぇ。今夏も「戦後61年」とか無意味なお題目で怪電波番組を垂れ流しておりました。

NHKによると日本軍が催涙ガスを使った事をアメリカが免責した為、世界に毒ガス兵器が蔓延したのだそうでございます・・・アホ過ぎて涙がチョチョ切れました。
催涙ガスが「恐るべき毒ガス作戦」だそうですから、警視庁もパリ市警もワシントン市警も、自国民に対して恐ろしい事をしたものですね(爆

日華事変に従軍した帝国陸軍兵士が前線で恐怖を味わった>中華民国軍兵士は精強であった、という組立の番組も繰り返し再放送されていますが、これも?ですね。
上海を包囲した30万以上の大軍があっさりと突破され、70万を越す「蒋介石ご自慢の大陸軍」が切り刻まれて敗退した事実は、NHKにとっては存在しない事なのでしょう。

ここまで尻尾を振る心理の原因とはいったい何でしょうか?

投稿: ぺパロニ | 2007/08/14 09:57

昨夜もピエロの王様NHKが東京裁判にかこつけて南京事件をやっていましたね 中立を装うためか中国、アメリカの判事に「さん」づけして発言させたりして白々しかったです。最近 放送では事実しか言えないせいか、外国の当事者の発言として放送したり、反戦ドラマにして日本や日本軍を貶めることが多いようです。先日さとうきび畑の唄を初めて見た(中身が予想できて見る気にならなかった)のですが教科書から削除するとしてもめたことが、ドラマだと何のお咎めもなく日本中のお茶の間に放送されてしまっています。 そして Amazonのカスタマーレビューでは感動して泣いたという人が大部分なんですよ 皆さんも是非ご覧ください(作品じゃないよ) ピエロ予備軍の群れです! 

投稿: ころ | 2007/08/14 13:12

>>baoさん
英文和訳と和文英訳では労力が10倍違います。それも毎日更新されてる専門的な内容のブログをリアルタイムで英訳版を作るなど、日本語で軍事・政治・歴史の高い知識があって更に中国語の知識のあるアメリカ人がチームを作らなければ出来る量ではありませんよ。

投稿: 文太 | 2007/08/14 15:07

自分の時間を取れた疲れた目で”反日のピエロ”を拝見、面白い表現で疲れも取れました。
中華人民共和国、これは”日本語的近代共産国らしき中共表現方法”なのですよね。

所詮日本の"借り物”元々「八路群」(軍では有りません)、彼等の売り物「長征」傘・鍋・女を連れて延安に逃げ込み、方々にスパイを放って居ただけの事、日本と戦う?国府軍に戦わして居たのが真相、アメリカの援助は蒋介石用!!!

国連には政権を奪取した事で国府に代り入っただけ、入れた国連の方がおかしいので、唯一国連軍と戦った中共が偉い訳では有りません。入る権利も無いのにちゃっかり居座り、拒否権まで持っている、まあ共産主義を知らないアメリカらしいと思いますね。

そんな事も教えていない日本の教育では"中共”様が”歴史を鏡に"なんんて云われても返す言葉が出ない政治家がゴロゴロいてもおかしく有りません。マスコミも自分達の先輩が”文筆ゴロ”ヤク*な商売で有った事位勉強して少しは”出所”(今では差別でしょうな)を知れ!!!

投稿: 猪 | 2007/08/14 18:21

南京の20マンという数字は、ヒロシマ、ナガサキの死者の合計と合わせるために、東京裁判でアメリカが主張したのではなかったでしょうか。
シナはそれに便乗しただけだと思います。何せ、自ら出した数字では信じて貰えませんから。
20万から30万に増えたことについては分かりませんけれど。

投稿: ogu | 2007/08/14 20:21

なるほど、中国があれほど南京に固執する理由が良く分かりました。
単に反日工作というだけでなく、自分たちのプライドが傷ついているわけなのですね。

南京虐殺は取り上げられないって…南京で虐殺なんか起こってないじゃん!

嘘言い過ぎてホントだと思い込んじゃったんでしょうかね。

共産党が日本と闘ってないこともバンバン宣伝しましょう。

投稿: おれんじ | 2007/08/15 00:17

中国に負けた、と言うのは難しいが、少なくとも日本は中国に勝てなかった。軽く勝つつもりでやり始めたが、南京までデバっても、重慶を空爆しても勝てなかった。フセイン大統領に勝つつもりでいまだに勝利していない米国と同じようなものだ。これで米国が撤退すればアルカイダは勝利したと言うだろう。似たようなものだ。

何年かかっても泥沼化するばかりで勝つことが出来ず、米国を戦争に介入させる理由を作った日本の軍部の責任は重い。

投稿: kappnets | 2007/08/21 15:21

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