政界の流動化が始まった?「真・保守政策研究会」誕生
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中国はジャーナリストにとって世界最大の監獄 国境なき記者団
福田政権になって人権擁護法案や永住外国人地方参政権付与法案の提出・成立に向けた動きが顕在化してきている。既に先月の3日、自民党の人権問題等調査会において人権擁護法案を巡る議論が始まっている。
今の国会は新テロ特措法案でいっぱいだが、おそらく次の国会あたりでより具体的な動きが出てくるのではないか。
福田政権は、この両法案で民主党との協調を図ろうとするだろう。人権擁護法は部落解放同盟(解同)が、永住外国人地方参政権付与法は在日韓国・朝鮮人が悲願とする法律であり、民主党の主流はどちらの法案も賛成である。また、与党の一角を占める公明党も大賛成。
つまり、このまま行けば両法案とも賛成多数で成立する可能性が高いということだ。
福田康夫首相はリベラル派という見方もあるが、実体は調整型、理念より現実を無難にまとめる方を優先する政治家である。
東シナ海のガス田共同開発問題にしても、安倍政権では秋までに日中協議に進展がない場合、試掘の前提となる漁業補償交渉に入ることを決めていた。が、これも福田政権になって棚上げにされた。
理由は中国ともめたくないからであり、そこには政権基盤の自民党・親中派や公明党、あるいは財界主流の意向に対する配慮も働いている。
要は、国の主権や国益よりも目先の利害―政局を無難に乗り切る方が大事なのだ。
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先の参院選で、「自民党に一度お灸をすえたほうが良い」という方もおられたようだが、その結果がこういう現実である。
人権擁護法案の本質は解同による糾弾闘争の合法化である。だから共産党も反対しているのだ。
永住外国人地方参政権付与法案に至っては、もう常識的な理解を超えたものと言わざるをえない。選挙権がほしければ日本国籍を取得すればよい。今後とも子々孫々にわたって日本の地で暮らそうとする者が外国人であろうとすることの方がおかしい。
どうしても外国人でいたいのであればそれは個人の自由だ。が、であれば選挙権など要求するな。
解同は“差別を解消する”のではなく、“差別を食い物にする”組織に堕している。こんな連中に糾弾闘争を合法化する法律を与えてはならない。
永住外国人地方参政権付与法案は、在日韓国・朝鮮人が「特別な過去を持っている」というのが大きな理由になっている。「特別な過去」とは“強制連行”のことだが、それはウソだ。そのウソは日本国内だけではなく、最近は一部とはいえ韓国の学会やメディアでも認められるようになっている。
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まったく絶望的な政権と絶望的な政局だが、ここに来て注目すべき動きが出てきた。「真・保守政策研究会」の結成である。
この会は12月4日に設立総会が開かれ、自民党議員29人と無所属の平沼赳夫氏が出席。そのほかに代理出席が29人いた。
設立趣意書には、(1)伝統・文化を守る(2)疲弊した戦後システムを見直す(3)国益を守り、国際社会で尊敬される国にする――などが盛り込まれている。
この「真・保守政策研究会」、実は最初は名称が決まっていなくて、「HANAの会」と呼ばれていた。
その由来は、中川昭一氏と麻生太郎氏の以下のやり取りにある。
中川氏「ANAに平沼氏を加えて『HANAの会』ってどうですかね」
麻生氏「おぉ! いい名じゃねえか・・・」
中川氏「AHANではいまいちですかね・・・」
麻生氏「アハ~ン? 何だ、そりゃ(笑い)」11月20日の衆院本会議で、中川氏は隣席の麻生氏に勉強会を旗揚げする考えを伝え、冗談交じりの会話をかわした。
参照:「HANAの会」って? (2007/12/05 産経新聞)
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HANAのHは平沼、Aは麻生、Nは中川、Aは安倍(前首相)。
つまり、安倍政権の路線を踏襲し、将来的には麻生政権、あるいは政界再編をにらんだ組織なのだ。
この「真・保守政策研究会」の役員は最高顧問・平沼赳夫、議長・島村宜伸、会長・中川昭一、会長代行・中曽根弘文、副会長・古屋圭司、幹事長・鴻池祥肇、事務局長・衛藤晟一(敬称略)
この「真・保守政策研究会」という名称が決まった12月19日の第2回目の会合には、谷垣派をのぞく党内8派閥と無所属から衆参合計77人もの国会議員が参加したという。
「真・保守」の政治家が公然と、しかも77人も参集する。
これは歴史的出来事だし、次期衆院選後の政局をにらんだ動きと見て間違いない。
特に、無所属の平沼氏が参加したということは政界再編もにらんでのこと。彼には国民新党だけではなく、民主党にも同調者がいるからね。
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次期衆院選の結果は自民党が単独では過半数を取れず、自・公で過半数という可能性がもっとも強い。民主党は200議席を超え自民党に肉薄するが、民主党主導の政権はかなわない―私はそう見る。
根拠は別の機会に明らかにするが、これが想像しうる近未来(年末)の最も高い政治の現状だ。
ここにおいては公明党の影響力が強まる一方、それに反発する自民党の議員、だけではなく民主党の議員も台頭する。もちろん、福田首相は退陣し、小沢一郎民主党代表も福田氏と心中。
一方、小泉純一郎前首相を支持する構造改革派も自民・民主の垣根を越えて動き始める。
ここで自・民大連立の動きが本格化するだろうが、自民の「真・保守政策研究会」と民主党内の「隠れ社民」が造反して大連立政権は短命に終わる。
で、待望の政界再編・ガラガラポンだ。
これって、私の正月の正夢ですよ。
ああ、これで日本もやっと“普通の国”になれる。
【追記】
今日で正月休みも終わり。
また、更新が滞るかもしれませんが、今後ともご支援のほど、よろしくお願いします。
坂 眞
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コメント
今日買い求めたSAPIOの巻頭に、平沼議員のインタビューが載っていました。
坂先生の初夢とつながっていますね。(先生、初夢と書くべきところを正夢と記してますね・・・確信してらっしゃる)
安倍首相がマスコミを含んだ反対勢力に潰されてしまったときはいったいどうなるのかと気を揉んでいましたが、これでやっと心を静めることができそうです。
中国五輪問題・米国選挙問題などまだまだ大波はこれからですが、今年もご指導お願いします。
投稿: 10000001 | 2008/01/05 01:16
HANAの会の事は知りませんでした、いい兆候ですね、去年の後半は色々と後退することが多くてうんざりしていましたが希望が持てそうです。
政界再編ガラガラポンは必ず実現して欲しいですね、福田さんが「調整」しすぎて益々後退しないうちに・・・今の閉塞感を打ち破って欲しいです。
それにしても左側には耳当たりの良さげな便利な言葉が多いですね、「人権」しかり「市民」しかり。
ちょっと学べば非常に特殊な意味で使っているのが分るのですが・・・。
今年も有意義な更新をお願いいたします、無理のない頻度で結構ですので。
投稿: ST | 2008/01/05 09:54
管理人様、あいかわらずの鋭い洞察をありがとうございました。ネットでは巨大掲示板を中心に中国への警戒心と、それにおもねる議員達への嫌悪が広がっています。安倍前首相に関してマスコミはいまだにバッシングを続けていますが、ネットではカムバックを期待する声も少なくない。かって小泉首相は膨大な経費を国民意識の調査に使ったとどこかで読みましたが、不勉強な議員達がマスコミやシンクタンクの言うことを聞いていては、完全に読み間違いを起こすでしょう。それは庶民の声を代表していないからです。
時代は中国・韓国・ロシアに領土を盗まれない「普通の国」への復帰を日本政府に望んでいます。だからこそ9条教や媚中派、在日団体、怪童はなりふりかまわぬ総攻撃をかけているのでしょう。沖縄で行っているように。
先を読み勝ち馬に乗るのが政治家の才能ならば、このブログを読む政治家の方々は、この研究会に参加なさったほうがよいと思いました。麻生氏が若者達から圧倒的に支持されていた姿を忘れたわけではないでしょうから。
投稿: 普通の国民 | 2008/01/05 10:17
初夢が正夢のままでありますように!
早く普通の国になれますように!
投稿: blue moon | 2008/01/05 10:47
正夢に成って欲しいですね。誰かがテレビで言って居ました~国会議員の半数以上が「社民党党首・福島瑞穂」状態~福島氏の人望ではなく議員の「質」の低下を表しているそうです。
公明党の悲願「国」を取る、この危険性が一部の国民に浸透してきたのは良い事です、第一号議員「東映フライヤーズ」投手の白木儀一郎参議院議員時代から狙いを定めて居たのです、排除したい「党」。
この時期に「真性保守」の77議員が一党を結成して、旧態依然とした政界編成の中心と成って欲しいと思います、共産党・社会党・民主党左派は日本には不要「国家安泰」を願う「党」「人」が議会を牽いて欲しい。
投稿: 猪 | 2008/01/05 11:09
郵政選挙のときはみなさん平沼氏のことをボロクソに貶していたのに、今度は妙に好意的なんですね。
投稿: 菱 | 2008/01/05 21:42
平沼さんは実はあまり信用していなかったのですが、
死線から帰還された事で、国の為にと覚悟した様に思いますが。
人間死を意識すると、人が変わりますからね。
投稿: ねねこ | 2008/01/06 08:25
ミンスがマスゴミの応援によって勢い付いてる今、支持不支持に関わらず、平沼に動いてもらう(利用する)しかないのでは?
投稿: アデル | 2008/01/06 09:08
>選挙権がほしければ日本国籍を取得すればよい。
韓国・朝鮮人を帰化させてはいけないと思います。彼らは日本人とは根本的に違います。半島に帰すのが一番いい解決法です。
投稿: RJOM | 2008/01/06 23:48