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2008/10/07

麻生内閣は逃げずに断固として戦うべき

麻生政権は、9月29日まで、中山国交相の失言による引責辞任にもかかわらず、10月21日公示、11月2日投開票という総選挙日程を崩す構えになかった。ところが9月30日を境に、状況が急転した。
麻生首相は、「景気対策を優先する」と言い、補正予算の成立だけではなく、米金融危機の影響に対処するための追加的措置にまで言及し始めた。
このまま行けば、衆院解散は、おそらく11月下旬にずれ込むのではないか。状況次第では来年になる可能性もある。

もっとも重要視されていた、9月26日に新聞各紙で報じられた内閣支持率(毎日45%、朝日48%、読売49.5%など)が、期待値を下回ったことも大勢には影響しなかった。にもかかわらず、突如、総選挙の先送りという雰囲気に麻生内閣は急転した。
なぜか?
このあたりの事情について、毎日新聞の10月6日付の記事に興味深いことが書かれている。

わずか半日で何があったのか。古賀氏がひょう変したのは、次期衆院選の情勢調査の中間集計を聞き、衝撃を受けたからだった。

調査は9月22日から27日の6日間、自民党が民間の調査会社に依頼して行われた。300小選挙区ごとに有権者1000人から電話で聞きとったものだ。

自民党が優勢な小選挙区は106から107。約50選挙区が当落線上にあり、残り約130は厳しいという結果だった。比例代表の獲得議席予測は「57から65の範囲」。これだと、民主党と競い合う激戦区の大半を制したとしても、自民党は220議席程度にとどまる。200議席の大台を割り込み、一気に政権から転落する可能性もある数字だった。

政権転落、おびえ 自民、独自調査で一変 (毎日新聞)

実は、自民党はメディアの世論調査を信用していない。なぜなら、自らが、ず~っと信頼度の高い世論調査のノウハウを有しているからだ。
自民党の選挙対策局には「オートコール」と呼ばれる世論調査のコンピュータシステムがある。このシステムを使うと、NTTの電話帳に載っている家庭すべてに自動的にアンケート調査をかけることができる(やり方によっては、電話帳に記載されていない家庭にもかけられる)。しかも、地域を特定することも、在宅率の高い曜日や時間帯を選択することもできる。
自動的に、軒並みかけることができるのだから、サンプル数はメディアによるものよりはるかに多い。選挙区内でどの地域が弱いのか、どの年代に弱いのかも分かる。もちろん、オートコールによる調査結果は専門家が分析して執行部に上げる。
毎日新聞は、有権者1000人と書いているが、おそらく人間による調査と併せて、このオートコールによる調査も行なっているはずだ。

で、この自民党独自の調査によって、良くて自公で過半数ぎりぎり、激戦区の勝敗次第では一気に政権を失うという結果が出た、ということだ。
これが、麻生政権が総選挙を先延ばししようとしている最大の原因だろう。もちろん景気対策や金融危機に対応することも重要である。が、「政権をなくしては元も子もない」というのが本音ではないか。

それから、「選挙は先になればなるほど良い。民主党は途中で息切れする」と小泉元首相が言ったらしいが、もともと民主党自体が自民党より財政的に劣り、しかも民主党候補にはカネのない元職や新人が多いということを考えれば、この小泉首相の指摘は当たっている。

私は自民党に言いたい。最も勝機の高い時に選挙に打って出るのは政権党として当然だが、もっと民主党の公約の不備を突くべきだ、と。
逃げるのではなく、攻めに徹しなければ、待っているのは敗北しかない。

7日付の讀賣新聞の社説は次のように書いている。(抜粋)

自民党の園田博之・政調会長代理は、民主党の政権公約と財源確保策を俎上に載せ、そのあいまいさを追及した。

政府予算案の質疑で、野党の政策の是非を論じるのは異例だ。次の衆院選で政権交代があり得るとすれば、民主党の政策の実効性が問われるべきだ、という立場からだろう。

民主党の小沢代表は、農家への戸別所得補償や最低保障年金の創設などの公約を掲げている。

その財源として、国の一般・特別会計の年間純支出計212兆円を抜本的に組み替え、20.5兆円を捻出する、と主張している。

これに対し、園田氏は、支出の8割以上は、国債償還や社会保障給付、地方への貸付金などに充てているため、「削減は難しい」と指摘した。

結局、公共事業や文教などに使っている30兆円の政策経費を削って20.5兆円を確保しなければならない計算となり、「大きな矛盾がある」と疑問を投げかけた。

特別会計の積立金など「埋蔵金」の活用についても、「1回使えば終わりで、恒常的財源にならない」と批判した。

これに対し、民主党の長妻政調会長代理は、政府支出には「ひも付き補助金や特別会計の無駄など官僚による膨大な税金の浪費がある」と反論したらしいが、反論になっていない。

支出の8割以上が固定的経費で、弾力的に運用できる政策経費は30兆円しかない。政策経費の内訳は公共事業費や文教費だ。地方が苦しんでいる中で、国直轄の公共事業をさらに縮減できるのか?特会積立金などの「霞ヶ関の埋蔵金」にしても1回使えば終わりだ。
民主党は「官僚による膨大な税金の浪費がある」と言うが、「税金の浪費」の内訳を具体的に明らかにしなければ、その主張には説得力がない。

自民党は、あらゆる機会を通じて民主党公約の欺瞞を追及し、その上で有権者の審判を仰ぐべきだ、そう思う。
それでも負けたら仕方がない。
それが民意なのだから。

民主党の代表が小沢氏ではなく、菅直人グループのような「変なリベラル派?人権派?」や旧社会党グループがいなければ、ここで1回民主党、という気にもなれるのだが、今度の選挙は本当に気が重い。

麻生さんに本格政権をやらせてみたいという気はヤマヤマなんだが。

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政治(国内)」カテゴリの記事

コメント

私も自民党はもっと追求すべきだと思います。
今のところ、抗戦一方で見ていて印象が良くない。
自民党は悪い事ばかりしている、
というイメージばかり強くなる。

ミスター年金と持ち上げられている長妻氏だが
支持母体の自治労が裏ネタを全て民主党に謙譲しているのだから、当然の事・・・・。
民主党の危険性をもっとアピールできるといいのですが
マスコミが偏りすぎていて自民党には
非常に不利です。

投稿: 翡翠 | 2008/10/07 19:56

坂さんこんにちは。はじめまして。いつも読ませていただいています。
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid558.html
こちらのブログによりますと、関西ローカルのアンカーという番組でジャーナリストの青山繁晴氏が、毎日新聞が書いているのと同じ時期の自民党の独自調査では、「最低でも241議席を越えて議席の過半数を取る」という結果が出ていたと言っているのですが、どういうことなのでしょうね。まあどちらかが間違えているのでしょうけども。まったく逆の結果に報じられるというのは、不思議です。

投稿: 1972 | 2008/10/07 21:41

「選挙は先になればなるほど良い。民主党は途中で息切れする」という小泉元首相の言葉は正しいだろう。

おそらく麻生は任期切れまで解散する気がないのではないでしょうか?

だから、今はあえて民主党のマニフェストの穴をつつかないのでしょう。

民主党は一枚岩ではありません。選挙が先になればまた離脱者が出るようになるでしょう。

おまけに顔を見てわかるように、小沢は多分持病を抱えています。

投稿: 七誌 | 2008/10/08 00:01

 毎日(変態)新聞の憶測・捏造記事はさておき、もともと麻生内閣では早期の解散・総選挙はないということは、総裁選もしくは少なくとも組閣の時点で分かっていたことではないでしょうか。そして、麻生総理の所信表明演説(及び国連演説)では、喫緊の課題として以下の諸点を指摘していることからしても、それが終わった段階ないしその際の民主党の対応を見た上で解散の時期を考えていくという当初からの方針は、まったくブレがないと思われます。
・緊急景気対策としての補正予算案(ここ一両日、更なる景気対策を示唆する発言もある)
・海上自衛隊によるインド洋での補給支援活動を継続するための諸法案
さらに・福田政権の積み残しである消費者庁の設置…
http://www.kantei.go.jp/jp/asospeech/2008/09/29housin.html

 おそらく自民党側から早期解散をリークしたのは古賀氏周辺で、それに民主党とマスコミが自らの願望も込めて乗っかって煽ってきたというのが実情でしょう。確かに、公明党が来年の都議会議員選挙との兼ね合いから、早期解散を望んで低支持率に喘ぐ福田首相を引きずり降ろしたというのはかなり蓋然性が高い話しですが、公明党の議員といえども、仮に総選挙で与党が過半数を獲得できたとしても、ねじれ国会の状況では「直近の民意」で支持されたという正当性を得るにすぎず、衆議院で3分の2を失うことの意味が分からないほど馬鹿ではないでしょう(その際に、自民党の獲得議席次第で民主党に寝返るという話しも、現時点ではあまり可能性がある話しではないように思われます)。

 マスコミは小泉時代の反省からか、総裁選から内閣発足以降にかけて、できるだけ麻生氏等の生の発言を報道することを避け、解説と称して自らの憶測や願望のみを報道することに終始してきましたが、最近の選挙延期に関する報道でも自らの見込み違いや憶測・捏造を認めるのではなく、自民党側に責任を擦り付けるつもりのようです。(実際選挙が延期されて困るのは、自民党ではなく事実上選挙運動開始のGoサインを出してしまっている民主党。また、年明けにずれ込めば、1月1日時点の議員数で配分される政党助成金が減少して困るのも民主党。小泉氏ほど意地悪な見方をしなくとも、少なくとも年内の解散はないと考えるのが普通でしょう。また、不謹慎な言い方かもしれませんが、昨今の金融危機は麻生内閣が選挙から逃げたと言われにくいという意味で、追い風になっているかもしれません。)

投稿: nanashi | 2008/10/08 01:46

又々、小沢将軍様がご入院あそばしたとか。

政権能力のない民主党に健康が芳しくない将軍様では、有権者も相当良く考えて投票しないと、万一にも政権を取れても、自民党の短期内閣を批判していられない線香花火内閣になってしまいそうです。

将軍様にはお馴染みの「我が不動産と我が健康が第一」をお忘れにならない方が宜しいかと思考する次第です。

投稿: 二本人でない日本人 | 2008/10/08 08:14

原子力空母が心配なら安心して原子力発電の電力など使っていられない。まあ日本人とは勝手な人種だ。過去の実績から言えばGWの安全性の方が、原発より遥かに安全だと言う事が理解されていないのか、左翼のお馴染み「先に結論有りき」で騙された市民にはそれが通じないのかも。兎に角、朝日には嘘の喚きが通じない時代になったと嘆いてもらうしかないでしょう。

投稿: 二本人でない日本人 | 2008/10/08 08:26

何で戦おうとしないのかが判りません、民主党の主張や計画が無茶苦茶だと言う事を表現するのが何故?できないのでしょう?公労・自治労・日教組・共産票・社会票まで取り入れようとする民主党に政権が渡った時の「マニフェスト?」を堂々と出し、戦う姿勢を麻生さん自身が持って欲しいものです。

小沢氏も入院らしい、この時期に入院するのは党首討論が嫌なのか、本当に虚弱体質なのか、これが反対の立場で有れば健康に不安の有る**候補とマスコミは煽りたてるでしょう、自民党もこの時期の予算に教員増の案を出してくる文科省をガツンとやりこめないといけません。

投稿: 猪 | 2008/10/08 10:17

麻生さんは一度も解散について口にしていないと思うんですが、、、、(日程について)

マスゴミが勝手に報道してるだけでは、、?!

任期いっぱいきっちりやることやって選挙すればいいと思うんですけどねぇ、、、

投稿: あきちゃ | 2008/10/08 11:35

はじめまして!時々、RPMさせて頂いています。初めてのコメントです。本当に不思議なのは、民主党の真の姿が歪んだ危険なものであることを、自民党や健全な保守派が大っぴらにしないことです。
去年の9月頃、西村幸祐氏が「月刊日本」という雑誌に「弁証法的民主党解党論」という非常に優れた論文を書いています。
その内容を去年の9月に行われたチャンネル桜の討論会で話していました。その討論会で、西村氏が切り出すと、他の出席者がみんな驚いているわけです。それだけ、民主党の隠された本当の姿は知られていないということです。
先日、その討論会がYOUTUBEとニコニコ動画に上がっているのを発見したのでご紹介します。

http://www.youtube.com/watch?v=itWi-hn0r84
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1863651

投稿: HIDE | 2008/10/09 04:43

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