絶望の総理
2回続けて個人を批判する内容のエントリをアップした。
理由は、国民を愚弄し、そして恥じるところがないからだ。
まあ、谷亮子は、本人の自覚のなさは問題だが、このようなレベルの人間を利用する側のほうがより批判されるべきだと思う。
が、鳩山由紀夫の場合は違う。彼の存在、彼の言動、これらが国家や国民に与える悪影響の大きさを考えると、徹底的に批判せざるを得ない。
彼には政策、渡辺喜美流に言えばアジェンダがない。
世界観もない。
「友愛」という言葉を好んで使うが、あまりにも漠然としており、彼自身の人生観や生き方と結びついたものとはとても思えない。
彼が得意とする夢想の世界で、ふわふわと漂っている言葉にすぎない。
普天間問題は混迷の度合いを深めるばかりで、まったく出口が見えない状況になった。
これも、鳩山由紀夫の「沖縄県民の思いをしっかり受け止めて真剣に取り組む」という言葉が根本の原因である。
「沖縄県民の思い」
極めて情緒的だが、こんな言葉を考えもなしに口走る。
普天間の問題、それは我が国の安全保障に直結する優れて政治的な問題である。
ほんとうに基地は必要なのか、米海兵隊の存在は我が国に対する脅威の抑止力たりえるのか、総理大臣であれば、いや、いやしくも政治家であるならば、まずこのことを考えてから普天間問題に言及すべきであろう。
熟慮の結果、米海兵隊も基地も要らないという結論に達したのであれば、それも良し。
後は信念を貫けばいい。
が、鳩山は、そんなことは頭の片隅にも思い浮かばない。ただの思いつきで「沖縄県民の思い」を口にし、「最低でも県外」と言った。
安全保障の問題に考えが及ばなかったのであれば政治家失格だが、「沖縄県民の思い」を斟酌したのであればまだ救いがある。
が、鳩山が沖縄県民の心を理解しようとしたとはとても思えない。
行為、思考、存在、あらゆる点において彼は沖縄県民からかけ離れたところにいる。
無知、無能、無責任―もうどうしようもない三無人間だが、本人にはその自覚が完全に欠落している。
彼は見るからに頼りない。
が、どこか憎めない。
私は、彼の育ちの良さからくるものだ、と以前は思っていた。
今は違う。
単に馬鹿で間抜けだから頼りないが憎めないのだ。
総理大臣になってからはそう思うようになった。
馬鹿な人間ほどそれを自覚できない。
鳩山はその典型である。
その見本のような彼の発言を記しておこう。
「政治家がバカ者であり、そのトップの総理大臣が大バカ者である、そんな国がもつわけありません」
これは4月初旬に行われた国家公務員合同初任研修における彼の訓示の一節である。
私にはもう言葉がない。
過去にも嫌悪感をもよおす総理大臣はいた。
橋本龍太郎と森喜朗である。
が、鳩山由紀夫はもう突き抜けている。
怒り、諦め、虚しさ、そして絶望
この国は「絶望の総理」を戴いてどこに行くのか?
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コメント
私も鳩山首相の資質については、ブログ主さんと似たような見解です。
彼は周りが抱えまわしてやる必要がある人間なんですな。自由な言動と行動を許されてはいけない人間です。理想と夢はあの特有の思いつめた、妙に高揚した表情で熱っぽく語るが、抽象的で意味不明。自分で何を言ってるのか、それによってどう思われて、どう影響が出てくるのか、まったく考えていないようです。詩人ですね。自分の言葉と生い立ちからくる根拠のない自信に酔っているとしか思えません。
ある一面は、吉田松陰に似てるような気もします。もちろん松陰先生の理想と夢とは雲泥の差。今の私が願うことは、鳩山首相にさっさと退場してもらうことです。
投稿: | 2010/05/14 22:39
ネットにあった言葉です。
-------------------------------
・普天間基地移設の混迷
・日米同盟の弱体化
・日本近海での中国の跋扈
・日本外交の信用失墜
・口蹄疫の蔓延
・国債発行高の著しい増大
・事業仕分けによる学術研究の失速
・補正予算停止による経済停滞
--------------------------------
CO2 25%削減公約による、製造業の崩壊(予定)
衆院環境委員会は14日、2020年までに温室効果ガス排出量を1990年比で25%削減する目標を明記した「地球温暖化対策基本法案」を与党の賛成多数で可決した。自民党は審議継続を求めたが、質疑を打ち切り、強行採決に踏み切った。
基本法案には25%削減の具体策として、暮らしに新たな負担を求める「地球温暖化対策税(環境税)」の導入を明記したほか、企業に温室効果ガスの排出削減を義務づけた上で削減量の過不足を売買する「国内排出量取引制度」を施行後1年以内に創設することなどが盛り込まれた。
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/100514/env1005142031003-n1.htm
管理人様、外国人の子供にも手当を出し国家財政を疲弊させる愚かさ。年間2兆円を中国に支払うであろう排出権取引。誰もカネを出さなかった排出権取引で、ついに無制限にカネを出し、欧米のハゲタカが考えたCO2環境サギに日本が率先して乗るわけです。
これが日本では子供が生まれないわけです。けっこうな絶望を感じます。実際に生活も貧しくなりましたので。
投稿: 普通の国民 | 2010/05/15 09:02
安倍さんや麻生さんの時は、テレビは「ヤメロ、ヤメロ」の大合唱。
鳩山は、森さんの1000倍無能だと思いますが、テレビは一言もやめろとは言わない。
そうするとテレビ脳の愚民は「あ~、鳩山さんはやめなくていいんだ。」と思ってしまう。
こんな所じゃないでしょうか。
投稿: 八目山人 | 2010/05/16 11:34
安倍さんや麻生さんの時は、テレビは「ヤメロ、ヤメロ」の大合唱。
鳩山は、森さんの1000倍無能だと思いますが、テレビは一言もやめろとは言わない。
そうするとテレビ脳の愚民は「あ~、鳩山さんはやめなくていいんだ。」と思ってしまう。
こんな所じゃないでしょうか。
投稿: 八目山人 | 2010/05/16 11:34