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2010/05/16

鳩ジョーク 座布団5枚

以下は、読者の方からコメント欄で紹介されたものである。

日本には正体不明の鳥がいる。

中国から見れば「カモ」に見える。

アメリカから見れば「チキン」に見える。

ヨーロッパから見れば「アホウドリ」に見える。

日本人には「サギ」だと思われている。

でも、鳥自身は「ハト」だと言い張っているようだ。

そんななか、誰かがあの鳥は「ガン」かもしれないと言った・・・。

斎藤登美夫氏の 「鳩ジョーク」 より

斎藤氏は次のように感想を述べている。

最初に聞いたのは、先月中ごろだったろうか。
一部ネットで流行っている、と知人が教えてくれたのだ。

その際には、「フンフン」と鼻にも引っ掛けなかったけれど、先日は某夕刊紙でも取り上げたりしてメジャーな存在になりつつあるようだ。しかも、内容が変遷、いや徐々に精練されつつあり、最初に聞いた話より現在では数段面白い。

斎藤氏がこの記事を書いたのが今年の2月3日。
今ではかなり広まっているらしい。
私がネットから遠ざかっていた時期に、はやり始めたようだ。
で、このジョークを読んだ私の感想
―秀逸!座布団5枚!―

特に、最初の
中国から見れば「カモ」

最後の
誰かがあの鳥は「ガン」かもしれないと言った・・・
が最高!!!

実際、鳩山首相の中国に対する弱腰ぶりは度を越している。
4月8日、東シナ海で飛行訓練を行っていた中国の艦載ヘリが海上自衛隊の護衛艦に異常接近した。
水平距離90メートル、高度差30メートルという至近距離。
まさに威嚇行為と言ってもよい。
ところが、外務省が中国政府に事実関係の確認と再発防止を求めたのはそれから4日後。
鳩山首相は、この異常接近があった後の4月12日(日本時間13日)、ワシントンで胡錦濤国家主席と会談したが、「東シナ海を友愛の海にする」という持論を繰り返しただけで、この問題には触れずじまいだった。
このような日本側の対応は、国会で「遅すぎる」と批判された。
そんな批判を意識したのか、さすがに4月21日の二度目の異常接近(水平距離90メートル、高度差50メートル)のときは、直後に「危険行為だ」と抗議した。
が、我が国の抗議にもかかわらず、程永華駐日大使は、4月27日の記者会見で「(日本の護衛艦が)ずっとつきまとった」と異常接近の責任を日本側に転嫁し開き直った。
もう完全に舐められているのだ。
4月29日付の新華社通信系の国際先駆導報は「中国艦隊の追跡、通信盗聴を繰り返した日本側の行為は、国際法に違反するだけでなく、非友好的だ」と我が国を非難する海軍少将の談話を掲載した。
これは「東シナ海は中国の内海である」と言っているに等しい。

海上保安庁は4日、奄美大島の北西約320キロの沖合で海洋調査をしていた同庁の測量船「昭洋」が、中国政府船舶から調査中止を求められるとともに追跡を受け、調査を中断したと発表した。この海域は、日本の排他的経済水域(EEZ)内にあり、外務省は同日、中国政府に「国際法に沿った調査」だと抗議した。中国側は「当該海域は中国の規則が適用される」との見解を示したという。
(抜粋)

参照:中国船、海保の調査妨害 日本の排他的経済水域内で
(2010/05/05 読売新聞)

我が国はEEZの境界を日中中間線としている。これに対し中国は琉球列島近海の沖縄トラフまでを自国のEEZと主張している。
中国の主張に従えば、東シナ海は大半が中国のものになる。
今回の中国政府船舶の行為も、中国からすれば当然の行為なのである。
ところで中国は2000年、ベトナムとのトンキン湾におけるEEZ境界画定では、大陸棚の権利を主張するベトナムに反対して中間線を基本に決着させている。
つまり中国は、一方では(我が国に対しては)大陸棚の自然延長論(沖縄トラフ)を主張し、他方では(ベトナムに対しては)中間線理論を押し通しているのだ。
要するに中国は、自国の利益のためには180度違う主張を平然と使い分けるのである。
このような国を相手に「東シナ海を友愛の海にする」などという持論が通用するだろうか?

1992年、独自に領海法を制定して以来、東シナ海を「自国の海」と主張する中国にとって、海自の 護衛艦やP3C哨戒機などによる監視活動は目障りでしかない。防衛省幹部は「監視飛行中に中国軍機が接近してくるため、回避せざるを得ないケースが増えている」と明かす。
しかも中国は、尖閣諸島や沖縄近海の大陸棚までを自国の領土とする島嶼(とうしょ)保護法を今年3月に施行し、連日、海監と呼ばれる監視船がガス田や尖閣の周辺海域で警戒監視している。
中央党校国際戦略研究所の宮力副所長は、香港紙の取材に対し、「尖閣(中国名・釣魚島)が完全に日本の手に落ちれば、中国の海洋戦略は急所を突かれるに等しい」と答え、活動の必要性を主張している。
3月下旬、首相官邸で関係省庁の幹部を集めたガス田の勉強会が開かれた。終了後、記者団に囲まれた鳩山首相は「東シナ海を友愛の海に仕立て上げていく努力が必要じゃないか」と、お決まりの“友愛”を繰り返した。その言葉からは、海洋権益を守るという自覚は、感じられない。
(抜粋)

参照:[メガチャイナ]変わる日中(3)海自の鼻先 自在に潜航
(2010/05/14 読売新聞)

胡錦濤との会談では「東シナ海を友愛の海にする」と、関係省庁の幹部を集めたガス田の勉強会でも「東シナ海を友愛の海に仕立て上げていく努力が必要じゃないか」と繰り返す鳩山首相。

ほんとうにこの鳩は、中国から見れば「カモ」で、国民にとっては「ガン」である、間違いなく。

前出の読売新聞によれば
「東シナ海のガス田で、日本は中国に屈してしまったのか」——
今年2月、ベトナム海軍から初めて公式招待され、海軍司令部を訪れた海上自衛隊の赤星慶治海上幕僚長は、席に着くなりベトナム海軍の中将からそう問いただされた、という。
これは、中国の法律に従ってガス田を共同開発する——という日中合意への批判であると記者は書いている。
さらに中将は「突っぱねるべきだ。日本は大国ではないのか」と言葉を続けたそうだ。

記者は、記事の中で次のように続けている。

赤星海幕長は「言葉の端々に『二度と中国の圧力には屈しない』という強い意志を感じた」と話す。
22年前、南シナ海のスプラトリー(南沙)諸島の領有権を巡って中国海軍と衝突、一蹴(いっしゅう)されたベトナムは昨年末、増大する中国海軍の脅威に備え、ロシアから静粛性などに優れた6隻のキロ級潜水艦を購入する契約を結んだ。ベトナムにとって、年間国防費の半分に相当する巨費だが、「潜水艦があれば、中国は南沙での行動に慎重にならざるを得ない」(防衛省幹部)との思いからだ。
~中略~
さらにベトナムは4月、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議で、米露に対し、地域安全保障への関与を強く求め、フン・クアン・タイン国防相も訪中した際、「南シナ海で脅威を与える行動を慎むべき」と自制を促した。
(抜粋)

台湾や韓国だけではない。ベトナムも日本や在日米軍に安全保障上の強い期待感を抱いているのだ。
それを、この鳩は何を考えているのか?
いや、きっと何も考えていないのだろう。

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コメント

以前、「かんぽの宿売却廃止は、あの時売っておけば良かったと後で思うだろう」と書いた者です。
偶然にも、ブログを始め、安全保障に関係する記事をアップしたばかりでした。
良かったら、一読ください。

http://croutongotyo.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-1996.html

投稿: しる | 2010/05/16 19:56

依存症さん、本格復帰、ありがとうと言わせてもらいます。
筆を折ったのかと心配しておりました。
なにせ、突然の断筆でしたから。でも、確かに怒涛の寄りには勝てませんね。明治の元勲のお一人もこんなことを言ってたのかな『時勢を背負ってくる奴には勝てない』と。
潮目が変わりましたね、これからも気鋭の論陣を期待しております。

投稿: ○ | 2010/05/16 19:58

久し振りの更新お疲れ様です。
毎日沖縄についてテレビであげてますが、今一大事が起きてます!
こうていえき 口てい疫 です。

確認お願いします

投稿: 通りすがり | 2010/05/16 20:14

管理人さん早くベスト10入りして下さい!

投稿: mikan | 2010/05/16 21:19

こんにちは  次の文章は,私がメモしておいたもの.一読の価値有り.
決定版 永田町を舞う「謎の鳥」
http://blog.canpan.info/sasakawa/archive/2360
日本には謎の鳥がいる。
正体はよく分からない。

中国から見れば「カモ」に見える。
米国から見れば「チキン」に見える。
欧州から見れば「アホウドリ」に見える。

日本の有権者には「サギ」だと思われている。

オザワから見れば「オウム」のような存在。
でも鳥自身は「ハト」だと言い張っている。

「カッコウ」だけは一人前に付けようとするが、
お「フクロウ」さんに、「タカ」っているらしい。

それでいて、約束したら「ウソ」に見え、
身体検査をしたら「カラス」のようにまっ黒、

疑惑には口を「ツグミ」、
釈明会見では「キュウカンチョウ」になるが、
実際は「ヌエ(鵺)」のようだ。

頭の中身は「シジュウガラ」、
実際は単なる鵜飼いの「ウ」。

「キジ」にもなる「トキ」の人だが、
私はあの鳥は日本の「ガン」だと思う。

投稿: ガセネタ | 2010/05/16 21:46

段々元気になられ嬉しいですよ。
鳩ポッポ幼児詩集はホントに上手く作ったものと感心して居ます、お陰で中・韓には完全に舐められました。
外交で「友愛」など表面に出すBAKAが何処に有るんでしょう?歴史を知らないとこうなるのです。
中国には沖縄を横切られ「清国」時代のお返しをされ、韓国には靖国神社にもいけない外相が新大久保の青年の墓参り、ホントにこの政権はクロ一色の「黒面鳥」が一匹・内閣は「七面鳥」、戦後の日本教育が生んだ新種が出揃いました。

投稿: 猪 | 2010/05/17 10:32

管理人さま
笑ったら友愛 「ルーピー鳩山 迷言集 改訂版」
http://alfalfalfa.com/archives/394296.html

上記に、今までの鳩山氏の発言が載っています。やはりとんでもない男だと思います。妻の幸さんや弟さんの発言もけっこうすごいと思いましたが...。

投稿: 普通の国民 | 2010/05/17 14:56

この記事へのコメントは終了しました。

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沖縄の米海兵隊は日本を守るための抑止力ではない。 民主・小沢が語ったように、日本を守るためだけなら、太平洋の第七艦隊があれば十分なのだ。 鳩山首相の認識もこの程度のものだったのだろう。 それは間違ってはいない。 海兵隊は日本を守るために沖縄にいるのではない。 北朝鮮から韓国を守るため、中国から台湾を守るために、沖縄に居なければならなかったのだ。 アメリカにとっては、それも過去のモノとなりつつあるが... [続きを読む]

受信: 2010/05/17 00:21

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