今日は長い一日でした… by Loopy@鳩山
私はメディアを信用していません。
メディアが「不偏不党」なんて、今や誰も信じていない、そう思います。
テレビも新聞も、それぞれの政治的、社会的立場を反映して情報を流す。
したがって、その報道は、ほとんど全てにバイアスがかかっている。
が、そういう認識の下にメディアに接すれば、テレビも新聞もけっこう役に立ちます。
以下は、その立場から見た新聞記事の紹介です。
この記事を読んで、私は「すんごい面白い」と思いました。
讀賣新聞からの引用。
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◆28日朝 日米合意「ユキオに感謝」 直後「福島切り」へ
沖縄の米軍普天間飛行場移設問題で、鳩山首相が28日、社民党党首の福島消費者相を罷免した。迷走を重ねた末にたどり着いた首相の「決断」の舞台裏を探った。(敬称略、関連記事1面)
日本時間28日午前8時過ぎ。オバマ米大統領は地元シカゴへ向かう大統領専用機エアフォースワンの機中から、秘匿通話装置を通じ、首相公邸の鳩山に親しげに語りかけた
「ユキオ、日米共同声明をまとめてくれたことに感謝する。6月にカナダで会おう」
共同声明には米国の要求通り、移設先として沖縄県名護市の「(米軍)キャンプ・シュワブ辺野古崎地区及びこれに隣接する水域」が明記された。福島は、共同声明に「辺野古」の3文字が盛り込まれれば、いかなる日本の対処方針にも反対し、閣議で署名を拒むと警告を発していたが、鳩山を動かしたのは「ユキオ、ユキオ」と鳩山を持ち上げたオバマだった。
「いい天気になったよね」
オバマとの電話会談を終えた鳩山は、公邸を出ると五月晴れの空を指さし、満足げにつぶやいた。直後に「辺野古」入りの共同声明が発表され、福島との対決は不可避となった。
「首相が最後の最後に社民党に強く出たのは、オバマさんとの会談がうまくいって、元気が出たからではないか」。政府関係者は、こう解説する。
社民党と沖縄が「県内移設」に猛反発する中、鳩山にはこの時点で、米国との合意で「5月末決着」の体裁を取り繕う道しか残されていなかった。政府の対処方針、さらには日米共同声明からの「辺野古」削除を求めてきた福島に、鳩山は急速にいらだちを募らせていった。27日には衆院本会議場で菅副総理に「もう社民党の連立離脱はしょうがない。国民新党だけはなんとか離脱させないようにするには、どうしたらいいか」と相談を持ちかけた。
◆27日夜 小沢氏説得もフイに
閣僚罷免にとどまらず、連立の枠組み見直しに急速に傾いていく鳩山。「閣僚人事は政府の話だ」とそれまで静観を決め込んでいた民主党の小沢幹事長が、ようやく動いた。
27日夜、首相公邸をひそかに訪れた小沢は、鳩山に慎重な対応を求めた。社民党の連立離脱は、参院選対策を取り仕切る小沢にとって戦略の練り直しに直結するためだ。
党内最大の実力者である小沢の来訪は、少なくとも鳩山を立ち止まらせる効果はあったようだ。28日に臨時閣議を開いて政府の対処方針を決定するため、27日中に与党3党首級の基本政策閣僚委員会を開くことを想定していた鳩山は、平野官房長官を通じ、福島を含む関係閣僚らに深夜0時まで官邸周辺で「待機」するよう要請していた。だが、小沢と会談後、急きょ「解除」を指示した。いったんは社民党の対応を見守る方針に転じたのだ。
しかし、鳩山は「直前に話した人の言葉に最も影響される」と評される。それは、小沢との秘密会談の翌朝、オバマとの電話会談後にはっきり表れた。鳩山は、平野が何パターンも用意した政府の対処方針案のうち、社民党の猛反発が明白な「辺野古」入りの文案をあえて選んだ。「安全保障の問題をあいまいにしたくない」との考えから、内閣全体の正式な意思決定の手続きである「閣議決定」でいくよう指示した。
小沢との会談は、オバマの電話に「上書き」されたのだった。
◆28日夜 「今日は長い一日でした…」
28日夜、臨時閣議の開催を決めた鳩山は、首相官邸の一室で福島と2人きりで向き合い、最後まで福島との接点を探る姿勢は見せた。だが、閣僚の罷免という異例の事態を避けるため、「辞任ではどうか」と福島に持ちかけ、穏便な着地点を探ったのは、後から加わった平野だった。
もはや「福島切り」の流れは止まらない。そう判断した民主党の輿石東参院議員会長は、世論対策に奔走するのが精いっぱいだった。
「国民に総理ご自身が説明をされる。それを冷静に見守っていきたい」。28日午前の民主党参院議員総会で、鳩山の記者会見に注目する考えを示した輿石は、鳩山の実質的なスピーチライター、松井孝治官房副長官に連絡し、対処方針決定後の記者会見で鳩山が読み上げる文案を全面的に見直すよう求めた。松井は普天間問題にはノータッチだったが、「(地元、米国、与党の)3者の理解が得られるよう、命がけで取り組む」といった文言で社民党との協力を維持したいメッセージをにじませた。
だが、当の鳩山からは、夏の参院選を前に、連立政権を危機に陥れたとの自覚や自省は伝わってこない。
「今日は長い一日でした。普天間基地問題への取り組みについて、日米で合意し、政府のなすべきことを決定しました。ただ、福島大臣にお辞めいただかざるを得なくなったことは、大変残念です」
鳩山は28日夜、簡易投稿サイト「ツイッター」への短い書き込みで、この日を締めくくった。
罷免の舞台裏 オバマコールで首相「変心」 (2010/05/30 讀賣新聞)
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どうでしたか?
私にとっては、久しぶりに面白い記事でした。
で、感想は?というと
あ~あ、もう、やだやだ……
付き合いきれないよ!
いかに心が広い私でも(爆)
「上書き」って、鳩山のオツムは壊れたパソコンか(笑)
「今日は長い一日でした」
だって!!!
沖縄県民にとっては「最悪の一日」だろう???
もう、辞任は避けられないな、こんなバカ!!!
今日は、この記事の紹介で終わりです。
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コメント
煽てにのり易いポッポちゃん。



ならば・・・応援メールを送って参議院選もポッポちゃんで参りましょう。
この手の御仁は何処までも政権にしがみつきそうでなかなか面白い。
小沢や輿石に何云われようと、さらりとかわして続投をきっぱり明言。タイミングもいい。ぶら下がりで先手を打つ。なかなかのものです。
馬鹿だけど計算してる。
投稿: 主婦 | 2010/06/01 19:36
■中国社会科学院研究員、抗議デモに参加
5・28県民集会に参加した、パネリストで、中国社会科学院研究員の孫歌氏は、沖縄に新たな基地建設を強いる日米共同声明に触れ、「28日は東アジアの研究者らと県庁前の抗議集会、デモに参加した。みなさんは決して孤独ではない」と話し、会場から拍手を受けた。
その上で、中国語世界で沖縄現代史への関心が高まっていると説明。「今後、中国社会の中で沖縄を新たな思考の場所として再創造することが求められている」と強調した。
沖縄タイムス
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>今後、中国社会の中で沖縄を新たな思考の場所として再創造することが求められている
意訳すれば、人民解放軍司令官「汚沢」の指揮下の元、「尖閣諸島をはじめ、沖縄本島も中国領として編入していく」って事ですか。
なるほど、ルウピィが言っていた「腹案」って、この事だったんですね。
これなら、米軍は県外どころか、日本国内には常駐できませんねw
投稿: war_cry | 2010/06/01 21:39
「今日は永い一日だった・・」には笑わせて頂きました。国民・沖縄県民にとっては、無駄な長い8カ月でしたと言いたい位です。
一国のリーダーが組んだ相手の思想も知らないで、組んだ途端に「0べース」と言った時点で今日の状況が見えるのが普通だと思うのですが、度量が広いと言うのか、Foolと言うか測りきれない人です。
14年間かけた自民党案を白紙に戻して置いて・・長い一日は・・自分を慰めているのでしょうか?福島が付き合えないのですから、凡人には突き合いきれません。
首相が「ツィッター」で遊んでいる、懲りていません。
投稿: 猪 | 2010/06/01 21:46
わたしは今回の鳩山総理の土壇場での日米合意の辺野古案の受け入れは評価したいと思います。どんなに鳩山総理が大馬鹿ものであろうとさすがに日米同盟を破棄するに等しいような暴挙をしてしまった暁にはこの日本にとんでもない災難が降りかかってくるだうろうと判断できたことの結果だと思います。それに引き換え民主党のほかの連中はこの鳩山総理よりもっと愚か者の集まりだということが恐ろしい。我々は鳩山総理がとんでもない愚か者だと思っているがまだ日米同盟が大事だと理解できる能力を持っていることに感謝しなければならない。なぜなら民主党の連中は底なしに頭の悪い奴ばかりなんですから。
投稿: ななしの経営者 | 2010/06/01 22:38
分り易い解説面白かったです
親指を立ててニヤリ、今日ほど鳩山が馬鹿である事に感謝した日はありません、本当にバカって自分がバカなのが分らないんですねぇw
鳩山勝利の結果からチラ裏の小沢資金枯渇が証明されましたな、小沢は以前なら強行的手段に躊躇が一切無いのに今回それをしないのは単に「出来ない」からでしょう
小沢は既に出涸らしのカスと言う噂も間違い無いようです、精々参院選まで内紛を続けグダグダのままマスゴミと共に自爆して下さいなwいや~段々楽しくなってきた!
投稿: 普通の日本人 | 2010/06/02 00:10
>もう、辞任は避けられないな、こんなバカ!!!
いやいや、参院選まで首相の座にしがみ付いてもらわないとねぇ
汚沢共々
( ・∀・)ニヤニヤ
投稿: 怪閻ペッパー | 2010/06/02 02:35
以下、天才(天災・転載)
●かんべえの不規則発言
2010年5月
http://tameike.net/diary/may10.htm
○いろんな人から聞く証言とピッタリ符合する症状でありますな。
「鳩山さんは人の意見をよく聞く。会った人は皆、自分を理解してくれたと思って喜ぶ」
「だが、次の人の話を聞くと、前の人の話は忘れてしまう。つまり記憶が”上書き保存”」
「最後は自分で物事を決められなくて、他人に決めさせようとする」
「なおかつ、当てにしている人がしょっちゅう変わる」
投稿: 憂国りん | 2010/06/02 08:24
いやっ~、此処にも時々無知盲目蒙昧ウヨが時々、書込みをしていますね。
現首相の愚かさの本質をチラリと紹介する昨日の裏話に較べ、上滑りの非難は残念です。
先ずは、現首相より思考が単純で更に愚かな社民党党首が罷免されたのは喜ばしい事なので、シンプルにお祝いすべきでしょう。
現首相は国家反逆思想を持っていると思われますが、周囲の情勢を捉えて、国内事情悪化や政局複雑化を避けずに日米合意に漕ぎ着けたのは、評価すべきかと。
一方、安全保障の現実から目を背け、まともな代替案も出さずに基地反対を叫ぶおバカ党首のような、レアルポリティークスに組しない政治屋は、またいつか来た道を招くので、夏の選挙で駆逐すべきと考えます。
その上で、ミンス党に隣国の独裁党みたいなしたたかさ(安保と経済で)を身に付けてもらうにはどうしたら良いかと。
投稿: ムフフ | 2010/06/02 08:59
ミンす党に強かさは無理でしょう、日本人政治家に強かさが無く、陳情受け付け屋と成った幹事長の元に、日本の為のマトモな政治など出来ません。
政治家は怨まれてナンボの所も必要、正常な発言で怨まれ、反日発言で評価される、阿呆なマスコミが相手、相手より知識が無いと駄目なのです。双方とも勉強どころか、市民とツィッター遊びしているのですから推して知るべし。
普天間も研究しておれば自民党の14年間の経過を見るだけで判断できる、それもしないで「0べース」沖縄県民を先導する左翼が大喜び、こんなことも判らない奴を評価する方がおかしのです。
元々「数」だけの為に旧社会党員が見限った社民党に大臣職を与え、「疑惑の総合商社」と呼んだ連中と同じ土俵に上げた、上がる方も恥知らずだが、恥知らずを持ち上げた奴の方が阿呆だと言う事でしょう。
国民が「お前ら」より上等だと言う所を政治家に見せる、ミンス党参議院改選組を全部落とせれば日本に未来は大きく開けるのです。
投稿: 猪 | 2010/06/02 10:54