« 鳩山首相 ついに退陣 | トップページ | 革マル派を擁立した民主党 »

2010/06/03

国家によるテロなら許されるのか?!

個人や組織によるテロは厳しく非難され糾弾される。
まるで「人道に反している」かのごとく。
では、ロシアによるチェチェンにおける悪行は、あるいは中国(中共)によるチベットに対する悪行はどうなのか?!
国家によるテロは「人道に対する罪」ではないのか?!

私は、国家の「暴力装置」が実行するテロの方がより無慈悲で野蛮な行為だと思う。
にもかかわらず、ロシアや中国(中共)のテロに対して、国際社会はなぜか沈黙する。
イスラエルによるパレスチナに対する暴虐についても同じである。

[エルサレム 31日 ロイター] イスラエル軍は31日、支援物資を乗せてパレスチナ自治区ガザに向かっていた国際船団を拿捕(だほ)した。少なくとも9人の親パレスチナ活動家が死亡し、船団への支援活動が広がっていたトルコや欧州諸国はイスラエルを強く非難。国連安全保障理事会は緊急会合を招集した。

6隻の船団には約700人が乗船し、支援物資1万トンが積まれていた。急襲を受けたのはトルコ船籍で、トルコ政府はイスラエルの行為を公海上での「テロ」として非難。支援物資を提供していた欧州連合(EU)は事件の調査を要求するとともに、ガザの封鎖解除を求めた。

オバマ米大統領は死者が出たことに遺憾の意を表明し、早期の事実解明を望んでいると述べた。

イスラエルのネタニヤフ首相は1日に予定していたホワイトハウスでのオバマ大統領との会談を取りやめ、訪問先のカナダから急きょ帰国を決定。事件に遺憾を表明した上で、イスラエル軍は殴る、刺すなどの攻撃を受け、発砲の報告もあるとし、自衛の必要があったと主張した。

イスラエル軍高官によると、急襲を受けたトルコ船籍の「マビ・マラマラ」号には600人近くが乗船、トルコ人をはじめとする9人の活動家が死亡した。また、軍当局によれば、イスラエル兵7人、活動家20人が負傷した。

中南米を公式訪問中だったトルコのエルドアン首相はイスラエルの行為について「国際法の原則に完全に反する。国家による非人道的なテロだ」として非難。急きょ帰国の途に着いた。トルコは駐イスラエル大使を召還し、計画されていたイスラエルとの合同軍事演習も中止した。

事件を受けてトルコや欧州諸国ではイスラエルに対する抗議デモが起きている。

イスラエルのガザ支援船団拿捕で9人死亡、安保理が緊急会合

確かにテロは許されない。平穏な日常を送る罪なき人たちに、耐え難い恐怖と悲しみをもたらすからだ。
が、これは個人や組織が行うものも、国家が行うものも同じである。
今回のイスラエルによる暴挙は、まさに「国家によるテロ」と言ってよい。
個人であれ、組織であれ、国家であれ、テロは絶対に許されない!
私は、対立セクトによるテロで、友人が意識不明の重態になった経験がある。戦線を離脱したあとのことだが、尊敬する先輩が殺害されたこともある。
この時は、我ながら、理屈抜きの激しい憎悪を覚え、復讐心に駆られたものだ。

私の場合は、テロの根底に共産主義というカルト思想があった。今回のイスラエルによる国家テロの背景には、ユダヤ教原理主義というカルトが控えている。
そして、ユダヤ教原理主義に連帯しているのが米国のキリスト教原理主義(福音派)である。対するパレスチナ(ガザ)は、イスラム教原理主義(シーア派)に支配されている。
つまりテロの源泉は、カルト宗教、あるいはカルト思想なのである。
ロシアによるテロはロシア至上主義、中国(中共)によるテロは全体主義。いびつな民族主義や一党独裁の全体主義が国家テロを生み出している。これもカルトの一種である。

ところで、パレスチナの紛争は根が深い。
ロシアのチェチェンに対する、あるいは中国(中共)のチベットに対する侵略と国家によるテロは、経済的利益、安保上の国益という側面も強い。
が、パレスチナにおけるイスラエルによる国家テロとイスラム教原理主義者による報復テロは、それを超えた位置にある。つまり、原理主義と原理主義の衝突である。

パレスチナやアラブに対するイスラエルの優位性は、世界最強国家である米国が後ろ盾になっているという側面が強い。
米国がいるからイスラエルの強硬姿勢が保たれている、これは事実である。だから9.11同時テロが起きた。だから、同時テロの映像を観たパレスチナやアラブの住民は狂喜乱舞した。
では、なぜ米国はイスラエルの後ろ盾なのか?
この根底には、米国において、ユダヤ人が金融、言論、教育の各界において大きな影響力を有しているという現実がある。
が、それだけではない。
今や米国民の4分の1がキリスト教原理主義の影響下にあると言われている。原理主義者は、人間は神が創造したものであるとして進化論を否定する。中東は、旧約聖書に書いてあるとおりユダヤ人が神から与えられた「約束の土地」であると信じている。
彼らは、米国は神によって「選ばれた国」だと考えている。だから神により選ばれし米国が、「自由と民主主義」を神に代わって世界に広げていくことは、神からの「使命」だと思っている。
だからイスラムとは絶対に妥協できない!

対するイスラム原理主義運動は、コーランの無謬を信じて厳密に字義どおり解釈し、預言者ムハンマドの時代のイスラム共同体を復興させようとするものである。
コーランは、「神は、モーゼに律法書を、イエスに福音書を与えた。しかし、彼らは、これらの啓典を改ざんし、ゆがめて解釈している」とする。
そして、「神の言葉をそのままの形で伝える啓典がコーランである」と……
改ざんし、ゆがめて解釈された律法書が旧約聖書であり、同じく福音書が新約聖書である。
これでは、ユダヤ教ともキリスト教とも絶対に妥協できない!

私は、原理主義者のどちらにも組しない。
カルトはしょせんカルトである。
ユダヤ教であれ、キリスト教であれ、イスラム教であれ、カルトは理性を欠いた憎悪を煽るだけで、何の解決策も提示できない。
私はテロに反対である。
それは国家によるテロも同罪である。
いや、国家によるテロの方がより罪深い。

イスラエルによる国家テロを糾弾する!

ハマス(イスラム原理主義者)によるガザ独裁支配を糾弾する!

我々は、政治的に、文化的に、宗教的に、あらゆる権力から精神的に自由でなければならない!

国際社会は、イスラエルによる、そしてロシアによる、中国(中共)による国家テロに対して、もっと非難の声をあげるべきである!

人気ブログランキングへ
人気ブログランキング

↓ついでにココもクリック
にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

Twitter_logo_header↓を3月の後半から始めました。

|

« 鳩山首相 ついに退陣 | トップページ | 革マル派を擁立した民主党 »

政治(国際)」カテゴリの記事

コメント

「君が代」を聞き続けて、人生を好転させましょう。
 http://kimigayo.jimdo.com/

投稿: | 2010/06/03 14:54

これが70年前にも有った事ですね。大陸で日本が戦闘範囲を拡大するのは「テロ」との戦い、現在ではアルカイダを追い詰めるアメリカ軍の立場に日本は有った事も僅か70年前の話、忘れてはいけません。

盧溝橋は共産軍の仕掛けた罠で有った事が証明もされつつあります。上海、日本租界を狙ったテロ、日本兵は海軍の陸戦隊(38銃で武装した水兵)に国府軍が本格的にテロ攻撃、これも現在のアメリカが置かれている立場です。

しかしこのテロを共産主義国は「テロとの戦い」としてモンゴル・チべット・ウズベキスタンと迫害をする道具に使う、戦争を起こす道具に、弾圧する道具にすり替える「独裁国のテロの戦い」を区別してみる必要が有ります。

イスラエルに関しては英国の責任は重いものが有ります。これもアメリカ軍の協力を得るがための、ユダヤ民族に国家建設を約束、中東地域の分割をやって仕舞った暴挙、これらを考えると理想を掲げた日本の先人は偉大で有りました。話が飛び済みませんでした。

投稿: 猪 | 2010/06/03 14:57

坂眞さん今日は。はじめまして。時々拝見させて頂いております。
私もキリスト教だろうが、イスラム教だろうが、仏教だろうが、原理主義に陥った物はやはりカルトであると思いますし、許容できないのは同意見です。
只、貴殿ご指摘の中共は、こういった宗教絡みでは無く、共産主義という別の意味のカルトですので、より不純さが目立つような気がします。その上、テロを起こす宗教の原理主義者は、少しは自分以外の者の為に自分の命を捧げる、というような、ある意味純粋さを持ち合わせているように思いますが、中共のそれは、共産主義とは?等と考えての行動というよりは、自分の利益の追求に終始しているようにしか思えません。
中共程世界中で利己的に活動し、貪欲に自己の利益を追求する国家と国民は無いんではないでしょうか。

投稿: gtea | 2010/06/03 15:21

こんばんは、管理人さま。余計なことかも知れませんが、「人気ブログランキング」のバナーの位置ですが、ページの最初の目立つ所に、もう一つ配置されたほうが良いのではと思うのですが・・・。

投稿: mikan | 2010/06/03 21:17

イスラエルの住人であるユダヤ人はことあるごとにホロコーストを持ち出しますが、やられたからやりかえす式はもうそろそろやめにしてもらいたいものです。
アメリカもイランの核には執拗ですが、イスラエルの核には黙認という矛盾した態度。
イランはテロ国家ということですが、最近のイスラエルだってドバイでハマス幹部を暗殺した疑いが濃厚です。
所詮は声が大きい体が大きい、そういう国家同士でしか利害関係が保てないのか、つくづくそう感じてしまいます。
アメリカがシナに気を使うのもそうした理由でしょう。
社民党は米軍基地はテニアンへと言っておりますが、ならば9条を改正し集団自衛権ならびに自衛隊が全力を出し切れるような法整備と防衛予算の大幅な増強が前提となります。
フィリッピンがクラークとスービックから米軍を追い出し我が物としたとき、共産シナは遠慮なくスプラトリーに出てきました。どうせ何もできやしない、既成事実を積み上げてやれ、理屈はどうにでもつけられる、てなもんです。
沖縄は危うい。
米軍が駐留しているのにもかかわらず、共産シナは既成事実の種をせっせと撒いているのです。米軍もそうですが、共産シナも自分に自信がありますから、国際世論なんかねじ伏せてやる、そんな姿勢で事に当たります。
日本人は平和ボケで、このままで大丈夫なんだろうかとも思いますが、何かのきっかけで一気に目覚める、そんな奇跡的なことを今祈る自分ではあります。

投稿: 001 | 2010/06/03 23:40

 よう言ってくれました。
ブログ復活おめでとう御座います。

投稿: 広島の名無し | 2010/06/04 03:20

坂眞さん今日は。はじめまして。時々拝見させて頂いております。
私もキリスト教だろうが、イスラム教だろうが、仏教だろうが、原理主義に陥った物はやはりカルトであると思いますし、許容できないのは同意見です。
只、貴殿ご指摘の中共は、こういった宗教絡みでは無く、共産主義という別の意味のカルトですので、より不純さが目立つような気がします。

投稿: 威哥王 | 2010/06/04 11:57

私もまったく同感です。私のブログにも何度か書いていますが、民主党・社民党、共産党はそれぞれ社会主義と共産主義カルトであり、公明党は日蓮宗を歪曲改竄した池田教のカルトです。そしてそろってシナ・チョーセンへの売国政党です。こう見ると日本の政界は日本人のための政党ではなく、ろくなところがないなあ、とため息か出てしまいます。

投稿: トラネコ | 2010/06/05 12:10

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91171/48526733

この記事へのトラックバック一覧です: 国家によるテロなら許されるのか?!:

» 今度は自民党の番だ [普通のおっさんの溜め息]
[民主党政権のこれから] 鳩山さんが遂に小沢さんを道連れにして辞職し、民主党と政権は大きな転換期を迎えています。 持続的な政権交代論者の私はその民主党と対極にある自民党の今後を考えて見ました。 菅さんが代表候補に立候補することを明らかにしていますが、彼が首相になった時のポイントは如何に党内の紛糾を避けながら、小沢さんの影響力を減らせるかに掛かっています。・詰まり彼の影響下にある人をどれだけ閣僚や幹事長など重要ポストに就けるか・小沢流のばら蒔き政策を真面目なものに変えて行くか、 一部のマス... [続きを読む]

受信: 2010/06/03 15:57

» 意見書文例×2:「中国人へのビザ緩和への反対意見書」(有志さま作成&管理人作成) *利用、改変可* [【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】]
※政局が大きく動いていますが、当ブログは淡々と意見書送信ならびに周知活動を続けて参りたいと思います。 皆さまのご理解とご協力をよろし... [続きを読む]

受信: 2010/06/03 22:12

» 一阿のことば 91 「美しい日本」 2 [ガラス瓶に手紙を入れて]
国宝「一遍上人絵伝」にこの教信寺が描かれています。「聖絵」は一遍さんが亡くなって(1289)十年後に彼の一番弟子、聖戒によって完成しますが、その中に「いなみのの島にて臨終すべきよし思つれど・・・」とあります。つまり一遍は印南野の教信寺を終焉の地と考えていました。どうしてでしょう。「捨ててこそ。」に生涯を貫いた彼は死に際して死骸を「野にすててけだものにほどこすべし」といっています。まさに一遍の脳裏には教信の往生の様子が描かれていたのでしょう。... [続きを読む]

受信: 2010/06/03 22:12

» 中共の「日本弱体化」戦略 Part1 中国に貢がれた日本の血税 [風林火山]
5月29日付けの日経新聞によれば、2030年における中国のGDPは、米国を抜いて世界の首位(24%)となり、日本のGDPの4倍の経済大国となるようだ。(内閣府予想) [続きを読む]

受信: 2010/06/03 23:21

« 鳩山首相 ついに退陣 | トップページ | 革マル派を擁立した民主党 »