菅首相は解散・総選挙で国民に信を問え
もう「破れかぶれ解散」か大連立しかないのではないか。
最近の新聞記事を読んでそう思う次第。
社民党は10日午前、首相官邸で開かれた11年度予算編成を巡る民主、国民新両党との協議で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古崎地区への移転に関し、環境影響評価など関連経費の計上をすべて見送るよう求めた。又市征治副党首は取材に対し「社民党は県外移設を主張しているので、辺野古への移転経費は必要ない」と説明した。
また、社民党は南西諸島に関する防衛関連予算についても調査費を計上しないよう要求。民主、国民新の与党は政府への要望項目をまとめる方向だが、取りまとめは難航しそうだ。【野原大輔】
社民党:普天間関連予算、見送り要求 与党と協議 (毎日新聞)
普天間基地の辺野古移設全否定、尖閣諸島の防衛も否定、こんな政党と組んで何ができる?
何にもできない、間違いない。
何もできないまま民主党は分裂含みの政局に突入する。
いや、次の記事を読めば、もう突入している。
菅直人首相は8日、民主党の小沢一郎元代表の国会招致問題で、衆院政治倫理審査会への招致議決も視野に党内調整するよう岡田克也幹事長に指示した。1月召集の通常国会を乗り切るには小沢氏の国会招致に前向きな姿勢を示すことが必要と判断した。これに対し、小沢氏に近い党幹部は8日、参院で問責決議が可決された仙谷由人官房長官を更迭し、内閣改造を断行すべきだとの考えを表明。11年度予算編成をめぐる財源問題の迷走など閉塞(へいそく)感が強まる中、沈静化していた党内抗争が一気に再燃した。【高山祐、葛西大博】
菅首相:小沢氏の招致議決検討を指示 (毎日新聞)
衆院政治倫理審査会への招致議決が可決されても、同議決には強制力が無いから小沢氏は出席しないだろう。
が、菅首相は、そこまで見込んで招致議決の指示を出した。
なぜなら、党の決定を経て議決すれば、出席しない場合に小沢氏を処分(離党勧告など)することもできるからだ。
なぜ菅首相は、ここに来て小沢氏との対決姿勢を打ち出したのか?
その理由は7日夜の小沢発言にある。
小沢氏は、東京都内の中華料理店で小沢氏支持の中堅議員と会合を開き、茨城県議選(12日投開票)について「負ければ、それが火種になって全国に広がり、4月の統一地方選は戦えなくなる」と述べた。
これは「菅内閣は4月の統一地方選まで持たない」、つまり「菅内閣は早々に倒れる」と宣言したに等しい。
要は、小沢氏が政局を仕掛け、菅首相がこれに呼応したのだ。
この小沢発言に菅首相サイドは強く反発している。
「小沢氏は地方選が厳しい、と批判するが、自分こそがマイナス要因だと分かっているのか」(首相に近い党幹部)
小沢氏の側も負けてはいない。
「小沢氏を国会招致しようとすれば菅政権は吹っ飛ぶ」(小沢氏に近い党幹部)
「仙谷由人官房長官を更迭し、内閣改造を断行すべき」(同上)
そして、締めたのが鳩山・ルーピー・由紀夫である。
「協力しようと思っても、首相は私たちを切って政権浮揚しようとしているので協力しようがない」(鳩山前首相)
ここまで来れば、もう「破れかぶれ解散」か大連立しかない、と思うのは私だけではなかろう。
反小沢派と親小沢派の分裂選挙。
が、私は選挙より大連立の可能性の方が高いと思う。
そして、大連立の軸になるのは小沢氏ではなく菅首相である。
小沢氏は、もうすぐ刑事被告人になる。
しかも、自民党内には小沢氏に嫌悪感を持つ者が多い。
が、菅氏には自民党に強い人脈があるのだ。
菅首相は自民党の加藤紘一氏と親しい。
谷垣禎一総裁は加藤氏の子分である。
石原伸晃幹事長との仲も悪くないし、石破茂政調会長も9日午前、「もし仮に小沢一郎氏のグループ抜きの連立を菅直人首相のグループが持ちかけてきたら『脱小沢』の民主党と自民党が組むのはあり得ない話ではない」と述べている。
つまり、今の自民党執行部は、人脈的には菅氏と近いところがあるのだ。
もちろん私は、大連立より解散・総選挙を期待している。
民主党の分裂と小沢派の消滅を願っている。
この可能性も大いにある。
なにより大連立は国民が受け入れない。
選挙をして国民の信任を得なければ、大連立は野合に堕する。
菅首相は解散・総選挙で国民に信を問うべきである。
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