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2011/03/11

東京大空襲の悲惨を忘れてはならない 2

3月10日は、約10万人が死亡したとされる東京大空襲から66年目だった。
墨田区横網の東京都慰霊堂では、戦災と関東大震災の犠牲者を悼む春季慰霊大法要(都慰霊協会主催)が行われ、関係者や遺族ら約320人が参列した。
参列者は06年が約400人、07年が約350人、08年以降は4年連続して約320人。
いずれ、遠からず、参列する遺族は限りなく0に近くなり、関係者ばかりによる慰霊大法要になるのだろう。
それだけ風化が進むということだ。
が、私たちは、この東京大空襲を忘れてはならないと思う。

石原慎太郎都知事は、今年も「恒久平和と永続的な安全を実現するため、より一層努力し、戦争の悲惨さと天災の脅威を語り継ぎ、平和な世界を次世代への財産として引き継いでいかなければなりません」と追悼の辞を述べた。
そして、高円宮妃久子さまと長女の承子さまに続いて遺族代表らが焼香し、犠牲者の冥福を祈った。

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私は、これまでにも、この大空襲をテーマに何度かエントリをアップしている。
その数や質は、広島や長崎に投下された原爆に関するものと同じくらいか、それ以上だと思う。

なぜ私は、この大空襲にこだわるのか?
それは、近代における戦争で、最大の非人道的行為だったと思うからである。
原爆投下も、それがもたらした被害と、人体実験だったという点で許すことのできない非人道的行為である。
が、大空襲は、その目的、計画性、手段、もたらした結果において他を圧倒するものがある。

ここで、その非人道性を比較しても意味がないし、また比較するべきものでもない。
原爆も大空襲も悲劇だったし、残酷で悲惨だった。
私たちは、そのどちらも忘れるべきではないし、二度と繰り返してはならないと思う。

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ここで、念を押しておきたいのは、私がこれから書こうとするのは反米感情を煽るのが目的ではない。
むしろ私は、対米国となると、反射的に批判や非難を口にする人たちに辟易する。

私は、我が国が憲法を改正し、軍隊を保有するようになっても日米同盟は堅持されるべきだと思っている。
中国(中共)の脅威、その拡張主義を考えれば、それ以外に選択肢はない。
私は、「憲法第9条のおかげで日本の平和は保たれてきた」という左翼平和主義者の妄想に組しない。
日本の平和は、日米安保条約によって守られてきた、と確信している。
もちろん、もっと自主性と自立性を持った国家になるべきである、という意見は正しいし、私も強く思う。
が、自主性や自立性を持った国になることと反米は同義ではない。
米国は同盟国であって敵ではない。
ましてや、中国(中共)と同列に論じるなど論外である。

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1945年(昭和20年)3月10日の米軍による東京大空襲は、1日で死者10万人以上を出す地獄を生み出した。
1機平均6トン以上の焼夷弾を搭載した344機のB29が、低空飛行で東京の下町を襲ったのである。
約100万発(2000トン)もの焼夷弾が無差別に投下された。
米軍はまず、先発部隊が江東区・墨田区・台東区にまたがる40k㎡の周囲にナパーム製高性能焼夷弾を投下して火の壁を作った。
これは、火の壁を作ることで市民の逃げ道を断ち、猛火の中に閉じ込めることが目的だった。
そして、火の壁の中に閉じ込められた状態の何十万人もの人々の頭上に焼夷弾を雨あられと投下した。
つまり、東京大空襲は、あらかじめ予定された区域内にいる人間を全て焼き殺すように綿密に計画された無差別集団殺戮だったのである。

普通であれば、電力、水道、通信施設などのインフラや工場などの生産設備を破壊して、相手国の継戦能力を殺ぐ。
したがって、通常は高性能爆弾を使う。
これなら、市民=非戦闘員の被害は少なくてすむ。
しかし、米軍は爆弾ではなく高性能焼夷弾を使った。
しかも、工場が密集した地域ではなく、一般市民が密集して暮らす住宅街を狙った。
焼夷弾で一般市民を焼き殺すために。
これは、世界史に残る残虐行為であり、彼らが極東国際軍事裁判で裁いた“人道に反する罪”以外の何ものでもない。

炎から逃げ惑う市民には超低空飛行のB29から機銃掃射が浴びせられ、なんとか隅田川に逃げ延びた人たちも、川面をなめるように駆け抜けた焼夷弾の炎で焼き殺された。

                  灰燼に帰した東京の下町。木造家屋は完全に焼失。Daikusyu

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映画「パールハーバー」の中の、日本の艦載機が病院を銃爆撃し、患者や看護婦がばたばた殺されていく場面を見て、石原都知事は「嘘が多すぎる」と言って怒ったそうである。
これは、明らかに米国の捏造である。
元JAL機長で、真珠湾攻撃にも参加した藤田怡与蔵氏は、
「米軍のパイロットならいざ知らず、日本軍はそんなことを思いつきもしない」
と語っている。
「米軍のパイロットならいざ知らず」とは、米軍機は、非戦闘員や非軍事施設を狙うのが常だったということだ。

石原都知事自身が「麦畑を走っていると米軍のP51がきて機銃掃射された」という。
また、都知事は、二子玉川(東京)の床屋で、
「橋を渡って東京側に逃げる若い女性を米軍機が低空飛行で追跡し撃ち殺した。パイロットの顔が地上からも見えた」
という話を聞いたとも語っている。
1942年東京に飛来したB25は、超低空で飛行し、必死で校舎に逃げ込もうとする国民学校高等科の14歳の少年を撃ち殺している。
要するに、彼らは狩猟感覚で日本の市民を撃ち殺していたということである。

石原都知事は、湘南高校時代の一時期、反米左翼だった、と聞いている。
そのころの都知事の心情には、戦時中の米軍機の所業が影響していたのではないか。

        幼子を背負ったまま焼かれた母親の背は白い そして子供は…/浅草・花川戸 Daikusyu2                    私は、最初にこの写真を見たとき、涙を流した。

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なぜ米国は、映画「パールハーバー」の中で、日本の艦載機を極悪非道に描いたのか?
病院を銃爆撃し、患者や看護婦がばたばた殺されていく場面を捏造したのか?
それは、東京大空襲や原爆投下に対して、彼らの深層心理に“罪の意識”が潜んでいるからではないか。
だから、日本の艦載機も非戦闘員を無差別に殺戮した、と言いたかったのではないか、そう思う。

本土空襲の指揮を取っていたカーティス・E・ルメイ少将は、明かに非戦闘員を狙ったとする批判に対して、戦後の回想録のなかで次の様に述べている。

「私は日本の民間人を殺したのではない。日本の軍需工場を破壊していたのだ。日本の都市の民家は全て軍需工場だった。ある家がボルトを作り、隣の家がナットを作り、向かいの家がワッシャを作っていた。木と紙でできた民家の一軒一軒が、全て我々を攻撃する武器の工場になっていたのだ。これをやっつけて何が悪いのか…」

これは、「こじつけ」、あるいは「強弁」、もしくは「責任転嫁」である。
まったく反省していないどころか、罪の意識のカケラも感じられないように思える。
が、“強弁”せざるを得ないほどに、自身が命令した無差別爆撃がもたらした結果に心理的負担を感じている、とも読める。

我が国と米国は今、政治、経済、軍事において密接な関係にある。
米国は、かけがえのない同盟国である。
しかし、米国が我が国に対して犯した過去の戦争犯罪を忘れてはならない。
いまさら米国を声高に非難するつもりはないし、反米感情を煽る気もない。
そんなことをしても何のプラスもない。
が、歴史の事実や相手を知った上で、初めて真の友好・同盟関係が生まれるのである。

ジョン・F・ケネディ政権で国防長官だったロバート・マクナマラ氏は、
「勝ったから許されるのか?私もルメイも戦争犯罪を行ったんだ」
と告白している。
マクナマラ氏は経営管理の理論を戦争に応用し、攻撃効率を高めるために統計を取り分析した。
彼の報告書を基にして日本に対する無差別絨毯爆撃が行われた。
つまり、マクナマラ氏は本音の部分では、自らの所業を“戦争犯罪”として後悔しているのだ。
ちなみに、彼の報告書を採用した上司こそ、後に東京大空襲を指揮し、広島・長崎に原爆を落とさせたカーティス・E・ルメイ少将だった。

ルメイ少将も、建前はともかく、本音の部分では反省しているのかもしれない。
が、自らの行為を公に否定することは彼にはできない。
なぜなら、それは、“米国の正義”を否定することになるからだ。

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国際政治は冷酷非情である。
勝者は「善」で敗者は「悪」。
勝者は裁く側にあり、敗者は裁かれる側にある。
しかし、冷静に考えれば、戦争に「善」も「悪」もない。
近代史において、戦争はすべて「自衛のための戦争」であり、「侵略のための戦争」なんかない。
実際上、「自衛戦争」と「侵略戦争」を区別することなどできない。
列強は、我が国も含めて「国家政策の手段としての戦争」、つまり侵略戦争を1928年の不戦条約によって放棄した。
が、その後も戦争が絶えることはなかった。

イラク戦争やアフガン紛争も、イスラム原理主義の側から見れば、「米国による侵略戦争」であり、米国の側から見れば「テロリストから我が身を守るための自衛戦争」である。
そして、勝った側が「善」で、負けた側が「悪」になる。

戦争には、過ちもあれば、やむを得ないこともあれば、正当なこともある。
一方的に、どちらかが被害者で、どちらかが加害者というものではない。
加害者の面もあれば被害者の面もある。
その時々の時代背景によって避けられなかった戦争もあるし、戦場の狂気が生み出した悲劇もある。

そもそも戦争自体が残酷なものなのだ。
しかし、その本質的に残酷なものである戦争が、この世からなくなることはない。
上部構造の政治と下部構造の経済が国家を基本に成り立っている限り、利害が対立し摩擦が起こる。
この摩擦を話合いで解決できなければ、実力で決着をつけるしかない。
それは我が国にとっても例外ではない。
したがって、我が国にも、そのための準備と用意が必要なのである。

※なお、ナチスのホロコーストは、戦争と直接的に結びつくものではない。
これは“戦争がもたらした悲劇”ではなく、ナチズムから導き出された“人類の惨禍”である。

【注】
本日のエントリは、過去の「東京大空襲の悲惨を忘れてはならない」(2006/03/10)に加筆・修正したものである。

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【追記】
石原氏、都知事選4選出馬へ=不出馬意向から一転 (時事通信)

                          本会議上での石原知事Ishihara2

              バンザイ!!!

【出馬理由】
本会議の最後に発言を求めた石原知事は、出馬理由として
国家破綻への危機感。日本の命運はこの数年間で決まる
と述べ
身命を賭して最後のご奉公をしたい
と出馬する意思を表明した。 (産経新聞)

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社会」カテゴリの記事

コメント

日本人は,忘れない。
非戦闘員、女、子供 無差別に殺りくしたアメリカ人!
空爆,広島・長崎への原子爆弾投下。
非人道的行為を行なった,アメリカ人。

ベトナム,イラクでも,,,,

過ちを繰り返しているアメリカ人よ,
反省するのは、いつになるのだろうか,,,,,,

盛者必衰の理が、あるのです。アーメン

投稿: | 2011/03/11 15:06

今晩は。
 私の郷里でも帝国石油の採掘場があり、軍が駐屯していました。45年8月14、15日と空襲があり、当時軍に従事していた祖父は死にました。実家は焼失しました。だから、坂さんのおっしゃる事が理解できます。米軍の本土空襲は東京始め六十数カ所で行われましたが、疎開がうまくいっていたと思います。それはペリリューや硫黄島での玉砕戦で予定の数十倍の時間がかかったからだと思います。世界史上玉砕戦はスパルタカス、マサダ、アラモの三回のみと言われていますが、日本はことごく玉砕戦を挑みました。そして神風をはじめとした特別攻撃で米軍を恐怖のどん底に追い込んだのも事実だと思います。立派に勇敢に戦ったから同盟が今日まで持ち堪えていると思います。スターリン.ソビエトと米国を比べてみると、米国は戦後共和党党首は、”戦う相手を間違った”と言ったそうですし、現実に朝鮮戦争勃発で全米の知るところとなりました。そして、マッカサー元帥の1951年5月3日の上院国際軍事委員会証言で侵略戦争ではなっかたことが判明しています。”黄色い猿”の偉大さが分かってくれてたし、世界の植民地は独立していくので、少し報われますが、スターリンは違いました!満州、南樺太などから百数十万捕虜にしシベリアで数十万が死にました。捕虜収容所はすでに出来上がっていたというから怒り心頭です!後世においても斉藤六郎がエリツィンに国家勲章授与なんて!です。”露国は明石元二郎によって滅ぼされ、大東亜戦争ではゾルゲによって敵を討たれた”と言った評論家がいましたが、そのとうりだと思います。今も.....カルトが!

投稿: けん | 2011/03/11 19:07

>空爆,広島・長崎への原子爆弾投下
は池田大作によれば「佛罰」だそうだ。
今の、日本人に左翼は知らないが、反米思想の持ち主は
いないと思う。
プラザ合意を借金踏み倒しと解釈しようと、中曽根と竹下に責任があるし、「悪の帝国」ソ連が存続していたから仕方ないと思っているのだろう。しかし、悪の帝国は日本に左側に出来ている(中共のこと)。
反米思想は持っていなくても、アメリカは日本を助けてはくれないし、日本国憲法(平和を愛する諸国民 笑い)は、講和条約としては有効だが、破棄して、明治
憲法の復元してそこから改正しないと、自主憲法制定
は、不可能だ。安倍さんのやった「国民投票法」も意味があるのかと思う。
技術的には、日本は核武装が可能だが、日教組やそれの
10倍以上の似非平和新興宗教がある限り、不可能。
アメリカが衰退することはないと思うが、アメリカに裏切られるのではないかと多くの日本人は思っているだろう。日教組と似非平和組織が非常に邪魔だ。(後者の方
が邪魔、日教組などろうそくが最後に明るくなるような
もの)

投稿: 大阪市民 | 2011/03/11 20:29

全く同感です。
アメリカがどんな国かきちんと理解すること。そのためには戦争のとき何が行われたのか知ることが必要です。
その一方で、日本の隣には全くの有害国があり、アメリカとの友好関係が必須であることを理解すること。
だから、反米を煽る連中の罠にはまらないようにすること。
この2つを同時に理解できるようにならないと。

投稿: | 2011/03/11 23:02

石原氏、都知事選4選出馬へ=不出馬意向から一転

バンザイ!!! バンザイ!!! バンザイ!!!
嬉しいですね。
石原知事4選実現を願っています。
その後は櫻井よしこ氏です。ハイ!

投稿: 琴姫七変化 | 2011/03/11 23:35

東京大空襲を指揮したアメリカ空軍のカーチス・ルメイ将軍は戦後、佐藤栄作総理から勲一等旭日大綬章を授与されました。戦争には負けたくないですね。

投稿: ありがとう | 2011/03/12 10:32

映画の事ですけど、罪の意識とありましたが、あくまでもあれは恋愛映画で、悪の日本軍を強調するための演出かと…

真珠湾攻撃の事は、いろんな実録本や実録ビデオを読んだり見たりしましたが、あくまで、日本への足掛かりになるハワイの軍事施設に関わる物だけの攻撃だと認識しています。
どの本かは忘れましたが、民間人、民間施設にはあまり被害がなかったので、ハワイ方面の軍か政府側の人だったと思いますが、奇襲の事は批判されてましたが、民間への被害の無さの徹底した攻撃ぶりには、誉め讃える様な事が書かれていた記憶があります。

ついでに、当時少年期の父親も、1人で駅に向かう途中、突然現れた戦闘機一機から機銃掃射されて怖かった。と言うてました。

投稿: ぽん | 2011/03/12 15:57

君が爆弾を投下し、そのことで何かの思いに責め苛まれたとしよう。そんなときはきっと、何トンもの瓦礫がベッドに眠る子供のうえに崩れてきたとか、身体中を炎に包まれ『ママ、ママ』と泣き叫ぶ三歳の少女の悲しい視線を、一瞬思い浮かべてしまっているに違いない。正気を保ち、国家が君に希望する任務を全うしたのなら、そんなものは忘れることだ。
 ドイツ本土空爆に赴く爆撃機の搭乗員にカーチス・ルメイが言い放った言葉らしいです。

投稿: 名も無き放浪者 | 2011/03/13 00:11

「誤魔化しても脅威は存在する」しかし、「侵略のための戦争」は有ると思う。


それは中国の周辺国への侵略と言えば誰でも分ると思う。

投稿: Pin | 2011/03/14 20:00

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