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2011/05/01

日米同盟こそが我が国の基盤

私は、3月4日のエントリ「私は反カルトを貫きます。」で、反米陰謀論者を“敵”と位置づけた。
これは思想的に左右を問わない。
いかに愛国を謳っていても、反米陰謀論を振りかざす人を私は受け付けられない。
理由は、これらの人の存在は我が愛する日本にとってマイナスと思うからだ。

気持ちは解る。
私も根っこは「反米」だから。
私が反米の理由は、「米国の正義」が「世界の正義」だと思っているところである。
自由と民主主義を普遍的価値として掲げながら、親米国家の権威主義的政権による独裁支配は容認する。
このダブルスタンダードを私は許容しがたい。
が、我が国の国益を考えた時、私は反米の立場に立たない。

米国は我が国に2発の原爆を落とした。
この人体実験とも言える原爆投下で21万人の国民が死んだ。
東京大空襲では、ナパーム製高性能焼夷弾約100万発を投下し、一夜で非戦闘員10万人を焼き殺した。
これらは明らかに戦争犯罪である。
にもかかわらず、戦後、米国は「この裁判の原告は文明である」として我が国を一方的に断罪した。
私は、米国の犯した戦争犯罪や極東国際軍事裁判のあり方に強い憤りを覚える。
が、今さら事を荒立てようとは思わない。
全ては、主権国家が交戦権を行使した結果だったのだ。
だから(当時は)戦争犯罪も戦犯も存在しない、と私は考えている。

戦後の我が国の歴史を思い出してほしい。
1956年7月17日の経済白書は、もはや“戦後”経済ではない、と宣言した。
前年の1人当たりの実質国民所得が戦前の最高水準を13%も上回るまでに日本経済は回復したからだ。
つまり10年間で、我が国は焦土の中からの復興を果たしたのだ。
この原動力になったのが、1950年から1953年まで戦われた朝鮮戦争である。
朝鮮特需は直接特需だけで10億ドル(1950年から52年までの3年間)、1955年までの間接特需は36億ドルと言われる(計1兆6千560億円・1ドル360円)。
ちなみに、我が国の一般会計予算が1兆円を突破したのは1953年(昭和28年)のことである。
ただ、戦後、1952年までに我が国が負担した占領軍総経費(終戦処理費)は47億ドルとも言われ、各種朝鮮特需の総計(46億ドル)に匹敵する。
ということは、朝鮮特需が戦後の高度経済成長の礎になったことは間違いないが、我が国も応分の負担をしたということだ。

戦後の日本は、石炭と鉄鋼を重点的に増産し、さらに化学肥料や電力などの重点的な産業に資材を重点配給した(傾斜生産方式)。
これが重工業復興の呼び水となった。
1956年には、商船建造量(造船)が英国を抜いて世界一になった。
その後1960年代には繊維産業が花形になり、米国市場を席巻する。
そして1970年代前半に日米繊維摩擦が起こる。
1970年代後半になると、鉄鋼と家電(特にカラーテレビ)が日米間で問題になる。
その後も日米自動車摩擦、日米半導体摩擦が続き、日本製品の米国市場におけるシェア拡大が次々と問題になる。
が、日本の対米輸出超過、米国の対日貿易赤字拡大はとどまることがなかった。
そこで実行されたのが1985年9月22日のプラザ合意である。

この合意で、為替レートは1ドル235円から1年後には150円台で取引されるようになった(現在は80円台)。
さらに米国は、日本建設市場の開放や牛肉・オレンジの輸入自由化を要求する。
そして、その後も様々な規制の緩和や撤廃を我が国に求めてくるのである。
が、それでも日本の対米輸出超過は現在まで続き、1985年(プラザ合意)の9兆3,693億円から2009年の3兆4,226億円に減ってはいるが、依然としてその黒字は巨額である。

以上が、対米関係を軸にした戦後日本経済の大雑把な歴史だが、今日の日本が米国との密接な関係を抜きにしては考えられないことがよく分かる。
これを対米隷属と言う者がいるが、私はそうは思わない。
むしろ、戦後の高度成長と今の豊かな日本は米国のおかげである、と言っても過言ではない。

戦後、日本には三つの選択肢があった。
一つは米国との同盟である。
もう一つは中立である。
そして三つ目がソ連や中国(中共)との同盟。
その中で、我が国は米国との同盟を選択した。
これは正しい選択であった。

日本社会党という非武装中立を掲げる政党がかつてあった。
が、この党の中立は反米・反日米安保であり、中立というのは隠れ蓑であった。
そもそも非武装中立などありえない。
軍隊を持たず、交戦権さえ有さない国が自立してやっていけるだろうか。
答えは否である。
それを承知で社会党は非武装中立を掲げていた。
もし、社会党が政権を取っていれば、間違いなくソ連の衛星国に成り下がったであろう。
もっとも、賢明な日本国民は、この社会党に国政において3分の1以上の議席を与えなかった(1度の例外を除いて)。

確かに日本は米国に従属している(隷属ではない)。
が、軍隊を持たず、交戦権さえ有さない国が米国にその安全保障を依存するのはやむを得ない。
日本が米国と対等の関係にありたいと思うのであれば、まず軍隊と交戦権を認めることである。
そして集団的自衛権の行使を当たり前のこととし、日米同盟を片務型から双務型に切り替えなければならない。
米国は日本を防衛する義務があるのに日本は米国を防衛する義務がない、こんな同盟関係にありながら、対米従属を批判するのはおかしい、と私は思う。

社民党は憲法第9条を擁護し、
自衛隊は縮小を図り、国境警備・災害救助・国際協力などの任務別組織に改編・解消して非武装の日本を目指します。また日米安全保障条約は、最終的に平和友好条約へと転換させ、在日米軍基地の整理・縮小・撤去を進めます(社会民主党宣言)
としているが、これはもう論外である。
また、右に位置する反米主義者も、憲法改正への動きさえ具体化していないのに、自国の安全保障を依存している米国に対する敵意を煽る、という点でマイナスの存在でしかない。
プロパガンダを駆使して反米感情を煽るなんて許されないことだ。

Ronald_reagan_oparation_tomodachi               Opereation Tomodachi 米原子力空母 ロナルド・レーガン

左右の反米主義者たちは、今回の大震災で見せた米軍の「TOMODACHI作戦」をどう捉えただろうか?
「日本占領」以来初めて、米軍の威力が目に見える形で発揮された。
「日本有事」への米軍の大規模即応能力の一端を我々は、はっきりと認識できた。
中国や北朝鮮、あるいはロシアなどの周辺諸国も米軍の力と、自衛隊との一心同体ぶりを思い知ったであろう。
米国や在日米軍を非難するばかりで、その価値を認めようとしない輩に鉄槌を下したい気分である。

我が国は、憲法を改正し国防軍を所有したとしても、一国だけで国土を防衛するのは無理がある。
やはり集団的安全保障に頼らざるを得ない。
その際の選択肢は今のところ米国しかない。
民主党の鳩山由紀夫前首相が言うような「中国を含めた東アジア共同体」に軸足を置くなどまったくの妄想である。
我々は、もっと米国との相互理解、相互協力を深めるべきである、と私は思う。

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政治(国内)」カテゴリの記事

コメント

さもなくば、最善の結果としても米中露による日朝台の共同管理。

投稿: otama | 2011/05/01 19:41

>反米陰謀論者によれば
プラザ合意とは、81年から日本は多額の「ドル建て」米
国債(長期物は償還が30年)を購入し始める。しかし、プラザ合意による円高ドル安により、「ドル建て」だったために、米国債の価値が減り、即ち、アメリカに借金を踏み倒された形になります。別に、反米でも左翼も、陰謀論者でもなくてもこれは事実そのものです。
次に、米国は、かつての敗戦国で当時(現在も)同盟国
である西ドイツと、日本に「金融緩和」と「内需拡大」
(前川リポート)を迫りますが、西ドイツは「拒否」し
日本は、のんでしまったので、土地と株に未曾有のバブルが生じ、バブル崩壊後不良債権問題などになやまされ
失われた10年(20年かも)が生じます。
海部内閣(黒幕は小沢一郎)の時の、対米隷従こそが米国の植民地たる日本の苦境を招いたと主張する著名学者もいます。(米国の脅威にならないように、天文学的な数値の「無駄」な公共事業。もうここまで来ると笑ってしまうと思いますが、これは事実です。

投稿: 三毛猫 | 2011/05/01 20:16

超・ねじれ思考  児童の被ばくは多い方が良い??
http://takedanet.com/2011/04/post_b591.html

子供をできるだけ多く被爆させたいという異常な心理で、子供を
被爆させるな!
【関連情報】
2011年5月1日 予算委員会 森ゆうこ(民主党・新緑風会)質疑内容
http://www.webtv.sangiin.go.jp/generator/meta_generator_wmv.php?ssp=4654&mode=LIBRARY&pars=0.08156575431142177

20分頃から重要証言、放射線作業従事者の白血病労災認定さ
れた被爆量は5.2ミリ・シーベルト

様々な疑惑に塗れた反日売国韓内閣が深夜にこっそりと放射能
の灰(死の灰)に汚染された水を海に流したり、原発爆発事故対
策を引き伸ばして6ケ月から10ケ月の長期間に渡り放射性物質
の放出を続ける計画を承認したりしている事。
自衛隊員大量殺戮10万人計画殺人や学校の規制値に20ミリ・
シーベルトを適用している事から
韓直人の目論見は放射線汚染による日本民族を殲滅する
プロ市民革命家の革命闘争と見做すことが出来る。

【マスコミ隠蔽の掲示板】最新版
http://www.aixin.jp/axbbs/kzsj/kzsj4.cgi
【マスコミ隠蔽のタイトル一覧】最新版はこちらをクリックして下さい。

投稿: 愛信 | 2011/05/01 20:23

 管理人様、ブログは数あれど、これほどの魂のこもった記事を書くブログが幾つあるでしょうか。100%記事の内容に同意致します。しかし現実には売国、国民へのネグレクト(無関心)、自衛隊の給料を下げる究極の最低内閣が与党というおぞましさが日本を覆っています。
 さてソ連が崩壊し、共産主義がうまくいかない事が証明されました。しかし日本における菅政権の出現プロセスと、その政権を維持する事が目的の「癌細胞」に似た政権運営を見ていると、民主主義、少なくとも「日本の民主主義」は欠陥があるのではないか、と思います。民主主義を保つだけの判断材料そのものがマスコミに隠蔽されているわけですし。「スイス民間防衛」にあった「マスコミを使った戦争以外の、敵の侵略手段」というやつです。

 さて米国も昔、余裕がありました。偶然そこに日本がはまり込み、現在があるのでしょう。菅政権の許せない点は、おぞましい中国や韓国と組もうとする点です。それがどれほど犯罪的かはネット社会に生きる者の常識です。ついにプレハブ仮設住宅は、復興の需要喚起を妨害するため国内生産をさせずに韓国製にするようです。コメの動きもおかしい。国産米は増産させず、民主党は韓国・中国米を輸入する意図があるのではないかと疑われています。
 日本は菅政権が続くというなら、いっそ米国に統治してもらった方がうまくいくのではないでしょうか。我が国では60歳後半の社会的地位の高い方々のエゴとずるさ、無知、不勉強、日本の若者たちへの反感などが目立ちます。超競争社会では若い者を育成するどころか、老人にとっては蹴落とすべき敵のようです。それは米国も同じです。しかし米国にも少し住んでいましたが、比較してみると日本の競争の方が陰惨で苛烈な印象があります。

 正義を尊び、不正を憎み、カネで信念を変えない。今回の米軍の助けを見ていて、騎士道精神という言葉がある国と一緒に歩みたいと思いました。中国・ロシアが何をしたか?領空侵犯は以前の倍近くに増えました。その行動は米国と180度異なり、完全な敵国の証拠であると思います。

投稿: 普通の国民 | 2011/05/01 20:46

連続投稿で、申し訳ありません(私のコメントは誤解を
招き兼ねない部分がありが、あえて訂正しません)
私は、原爆投下や東京や大阪への空襲に関しては、別に、米国に関して「憤り」は持っていません。親族に犠牲者が全くいないからでしょうか。ただ、戦後朝鮮人を
取り締まらず、いいようにのさばらせたのは、米国だなと思うのと、日教組をつくったのもGHQだしねとか、そういう点ではいいように思ってはいないと思います。
「プラザ合意」とは、「借金」の踏み倒しでもあります。日本は米国に「借金」を踏み倒されたのです。
GHQが「大麻取締り法」を制定したのは、大麻は勤労
意欲をなくすからです、日本人には働いてもらわないと
いけない。なぜか?日本は、日露戦争の戦費を米国国際
金融資本から借りていましたが、まだ、払い終えていなかったからです。破綻したリーマン・ブラザースと合併したクーン・ローブ=ジェイコブ・シフが有名ですが、
実は、ウォール街の国際金融資本に利息付で日本が返済
し終えたのは、昭和50年(75年)頃です。60年代や70年に支払いを終えたというのは似非情報です。私は信用の出来る人からその話を聞きました。

投稿: 三毛猫 | 2011/05/01 22:27

全くの正論です。いつもながら。
我が国の国益を考えたら、今、他の選択はあり得ないと思います。
まあ、頭のネジが緩んだ連中は沢山いますが、逆に考えれば、55年体制の流れのままなら有権者の1/3はリベラルって事なんでしょう。

ところで、普通の国民さんのコメント、普段、私が考えている事と結構似ているんですよね。「日本民主主義の欠陥」「騎士道精神」等。
私ね、実は民主主義が最高の政治形態とは思っていないんですよ。理想は「天皇陛下」「武士道」を中心とした「立憲君主制」と「重武装中立」。
結構、日本の国民性に合っていると思うんですけどね。
どうかな?

投稿: ナショナリスト | 2011/05/02 00:12

今晩は。
私は今日の坂さんの意見とほぼ同じ考え方です。
やはり、東京国際軍事裁判史観は更迭しなくてはと思います。これには根拠があります。ひとつは朝鮮戦争勃発時に、当時の米国共和党党首(名前が思い出せない)が”米国は戦う相手を間違えた!”と発言しています。もう一つはマッカーサーのアメリカ議会証言です。

引退後の1951年5月3日、上院軍事外交共同委員会で朝鮮戦争における中華人民共和国へ対しての海上封鎖戦略についての証言の中で、
They feared that if those supplies were cut off, there would be 10 to 12 million people unoccupied in Japan. Their purpose, therefore, in going to war was largely dictated by security.

朝鮮戦争の歴史的意義は、大東亜戦争における日本の正当性を証明していると思います。

投稿: けん | 2011/05/02 00:25

re:超・ねじれ思考  児童の被ばくは多い方が良い??

子供をできるだけ多く被爆させたいという異常な心理で、子供を
被爆させるな!
【関連情報】
2011年5月1日 予算委員会 森ゆうこ(民主党・新緑風会)質疑内容
http://www.webtv.sangiin.go.jp/generator/meta_generator_wmv.php?ssp=4652&mode=LIBRARY&pars=0.0010632021605577746
20分頃から重要証言、放射線作業従事者の白血病労災認定さ
れた被爆量は5.2ミリ・シーベルト

投稿: 愛信 | 2011/05/02 00:28

>むしろ、戦後の高度成長と今の豊かな日本は米国のおかげである、と言っても過言ではない。

これはどうでしょうか。戦後日本の経済成長を密かに妨害し続けていたことはマスゴミの凋落とともに少しづつ明らかになっているようにも思いますが。
アメリカは世界の盟主になれない国です。その理由はここいら辺にあると思っているのですが、アメリカ人はそうは思っていないようです。
A級戦犯が天皇の誕生日に起訴され、皇太子(当時)の誕生日に処刑されたことは周知です。これは大国のすることではありません。彼らにはこの感覚が解らないのです。

>我が国は、憲法を改正し国防軍を所有したとしても、一国だけで国土を防衛するのは無理がある。

一国だけで国土を防衛するとはどういう意味かが大事だと思うのです。
明治時代の日本にとって中国、ロシア、アメリカは今以上に大国であったはずです。ならば、現在の日本が一国だけで防衛できないなら、当時の日本も一国だけで防衛できなかったはずです。
しかし、日本は一国だけで清と戦い、一国だけでロシアと戦いました。そしてアメリカとも戦いました。一国だけで戦っているのに一国だけで戦っていない、これが国際戦争というものでしょう。過去の日本が一国だけでは防衛できないから、清とは戦わない、もちろんロシアとも戦わないとしたら、世界はどのようになっていたでしょうか。
アメリカとの同盟は必要であると思いますが、アメリカは決して中国と戦わないであろうということも考えておかなければなりません。
日本は中国と単独で戦わなければなりません。たとえ日米同盟があってもです。
多少論点がずれましたが、日米同盟があろうが、集団的安全保障があろうが、日本は、中国と一騎打ちの覚悟がいるということです。

>左右の反米主義者たちは、今回の大震災で見せた米軍の「TOMODACHI作戦」をどう捉えただろうか?

これを見て思ったことは、沖縄戦は過去のものになったということです。
沖縄戦の根本問題は何かというと、アメリカ人が日本人をインディアンを殺すように殺したということです。私はこれに尽きると思っています。
日本がより文明化されたのではなく、アメリカが文明国になってきたのです。
 

投稿: 縄文人 | 2011/05/02 06:18

米国との対等な同盟はありません。
同盟という名の服従です。
いづれ近いうちに本性を現すでしょうから、常に警戒は必要だと思われます。

投稿: ホビロン | 2011/05/02 06:24

福島原発「ベント」周知せず着手
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJP2011050101000621

刻々と進行する原発爆破劇で作業員の避難指示も出せないほど
に緊迫していたのか、それとも事故の重大さを強調する為の演出
なのか。 原発1号炉の水蒸気爆発に纏わる疑惑が余りにも多す
ぎる。
詳細は
【東日本関東大震災の真相は!の掲示板】
http://www.aixin.jp/axbbs/kzsj/kzsj13.cgi

投稿: 愛信 | 2011/05/02 10:46

集団的自衛権行使と安保条約の双務化は大賛成ですね。
およそ国家運営をするに当たって軍事を放棄すると、国際的な治安維持や国外周辺地域の政情安定という事について非常にエゴイスティックに振る舞わなきゃならなくなる事が証明されたのが我が国のこの20年間だったと思います。

我々は軍事同盟の傘の下で平和を享受するが、他国のために力の行使を伴わざるを得ない厄介事を抱え込む事は我々は拒否する。
そのために我々は対外的軍事力行使を放棄したのだ。

この20年間に起こった様々な国際的事件において、どんな理屈を付けようとも我が国の平和論は実質的にこういう具合にしか機能しなかったと言うしかない。
「子供たちを戦場に送らないため」といったスローガンが我が国にはありますが、これは「如何に他国の子供が戦場に送り込まれようとも」という定冠詞を付けるべき事です。
こうした精神は我が国の国際協調路線を最終的に危うくするものだと思います。

投稿: ブルー | 2011/05/02 10:58

re:福島原発「ベント」周知せず着手
今回の地震では建物は倒れなかった。

屈強な送電線鉄塔が倒壊する訳がないのに、鉄塔が倒壊して外部電源が断たれた。
これが原発1号炉爆発の要因になっている。
むしろこれさえ有れば1号炉の爆発が回避できた。

投稿: 愛信 | 2011/05/02 11:07

日米同盟は破棄、または有名無実化したほうがいいですよ。戦後~9.11までは確かに有益な同盟でしたが、今後も日本にとってプラスとなるとは到底思えません。アメリカが中東に介入した結果、却ってイスラエルの立場が悪化したわけですからね。今後、アメリカが中国や北朝鮮問題に本腰を入れたら日本の立場はプラスどころかマイナスになる可能性のほうがはるかに高いように思えます。はっきり言って、アメリカと協力して事にあたるくらいなら日本単独で行動したほうがいい結果がでるんじゃないでしょうか(それだけの行動力はとても期待できる状況ではありませんが)

投稿: そら | 2011/10/20 23:32

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