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2011/10/10

富裕になると海外脱出 異形の大国・中国を警戒せよ!

米軍のアフガニスタン進攻開始から7日で10年が経過した。
2001年の米同時テロを受けて開始されたテロとの戦争は未だに出口が見えない。
イスラム原理主義勢力タリバンの攻勢はむしろ強まり、歴史的な民族対立も再燃する気配が濃厚である。
そんな中、今年から米軍の撤収が始まった。

米軍進攻後、あっけなく政権から追われたタリバンだが、10年後の今、「復権」を果たしつつある。
タリバンは、旧来の地盤である南部や東部に加え北部でも勢力を拡大している。
元タリバン政権高官のワヒード・ムズダ氏は、「政府が実質的に統治しているのは、日中でもアフガン全土の5割超。夜間はほぼ全土をタリバン側が掌握している」と語っている。

一方で、北部を勢力圏とするタジク人は、首都カブールで、タジク人の英雄的存在だったラバニ元大統領がタリバン指導部の「使者」を装った自爆犯に殺害されたことに憎しみをあらわにしている。
タリバン以前からこの国で延々と続く「パシュトゥン対タジク」という対立の構図が、再び繰り返されようとしているのだ。

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イラクでの戦争もそうだが、米国というのは学習能力がない、とつくづく思う。
外から民主主義という衣を着せようとしても、それが当事国とその国民の背丈や体格に合わなければ、民主主義の衣などするりと脱げ落ちるのだ。
ベトナムで米国は共産主義と戦った。
が、ベトナム人は民族独立のために米国に抗戦した。
このとき米国は、ベトナムとベトナム人を見誤ったのだ。
ベトナム人の民族的自尊心を理解できない米国が、いくら近代兵器をつぎ込んでも戦いに勝てるはずがない。

イラクやアフガニスタンも事情は多少違うが、本質的には同じである。
両国とも多民族・多宗派で構成される部族社会であり、人々には国家や国民という意識が極めて薄い。
戦前、日本が戦った当時の中国と同じで、イラクやアフガニスタンという地域はあっても、そこには近代的国家は存在しない。
そんなところに民主主義を振りかざして乗り込み、戦いを挑んでも勝てる見通しなど立つわけがない。

その国の、その地域の在りようを決めるのは、そこに住む国民であり住民である。
ブッシュ米大統領は、かつて戦後の日本の民主化を例に挙げてイラク戦争に対する希望的観測を述べたが、ここにネオコンの思い上がりと歴史に対する無知がさらけ出されている。
当時の日本はほぼ単一民族国家であり、近代国家でもあった。
法治主義が浸透し、議会もあれば成人男子には選挙権もあった。
国民の教育水準は高く、勤勉で、高いモラルに支えられた社会だった。
敗戦と米国による占領は民主化を促進させたが、それによって民主化が始まったわけではない。
日本とイラクやアフガニスタンは180度違うのだ。
それすら認識できずに戦争を始めたのだから、米国が苦境に陥るのは当たり前かもしれない。

アフガン戦争は10年間に1700人近い米兵の命を奪い、年間1000億ドルを超す戦費が費やされた。
単純計算すれば10年間で1兆ドル(今のレートで80兆円近く)が、あの不毛の地に注ぎ込まれたことになる。
その見返りが、失業率9%超で、格差倍率は15.9倍(先進国の中でダントツ)、フードスタンプ(低所得者層向けの食料配給券)受給者数約4580万人、健康保険の未加入者数4990万人。
私からすれば、米国というのはほんとうに信じられないほど不思議な国である。

(参照:米軍進攻10年 泥沼アフガン 内戦の恐れ 読売新聞)

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ところで米国は信じられないほど不思議な国だが、中国は信じられないほど不気味な国だ。

中国では今、中国式の資本主義の方が日本を含む先進国型の資本主義よりも優れているという論調が幅を利かせているそうだ。
ギリシャの財政危機に端を発したECの混乱は収まる兆しがない。
他国の国民は、今以上の救済策(負担増)に強い反発を示しているし、肝腎のギリシャ国民はデモやストに明け暮れている。
米国も9%を超える失業率と巨額の双子の赤字を抱えていながら、民主党と共和党は党利党略に基づく政争を繰り広げている。
もう一つの核である我が日本はというと、この5年間で5人の首相が変わるというリーダーシップの欠如をさらけ出している。

これらと比較すると、独裁権力による効率的な資源投下を基盤にする中国型発展モデルはリーマンショック後も10%前後の高成長を維持しており、今や世界経済の牽引役になっている。
中国人は、これをもって中国式の資本主義の方が日本を含む先進国型の資本主義よりも優れていると言うわけだ。
が、ほんとうにそうだろうか?

以下は読売新聞からの引用である。

◇中国の実像

◆相次ぐ事故や環境汚染

中国福建省の省都・福州市の郊外。農地を開発したアパート群が立ち並ぶ。
「息子のおかげでやっと生活が安定したのに……」
夫と暮らす黄依妹さん(56)は泣き崩れた。一人息子の潘一恒さん(38)は7月23日に浙江省温州で発生し、40人が犠牲となった高速鉄道事故で追突した車両の運転士だった。

開発で農地を失った黄さん夫婦は、借金をして潘さんを運転士学校に通わせた。2年前、高速鉄道部門に抜てきされた息子は、「コンピューター制御だから安心だ」と誇らしげだった。
9月27日、上海の地下鉄でも追突事故が起きた。「安全は考慮されていないのか」と黄さんは悔しがる。

世界最高レベルの速度で各地を結ぶ高速鉄道事業は、独裁権力の効率的な資源投下を基盤にする中国型発展モデルの象徴だった。20055年からの投資総額は1兆元(約12兆円)以上で、総延長は約1万キロ・メートル。国内総生産(GDP)は日本を抜いて世界第2位になった。

「中国人はみなが貧乏だ」(1924年の講演)と嘆いた孫文は、三民主義の一つに民生主義を掲げていた。富が偏在した社会の是正に向けて国家主導の経済振興を訴え、国家目標を論じた著書「建国方略」では、総延長16万キロ・メートルに及ぶ遠大な鉄道網建設をぶち上げた。当時、孫が実現性を度外視して描いた鉄道網は、今や絵空事ではない。

だが、相次ぐ鉄道事故は、国家プロジェクトが権力による利権拡大の手段と化し、「民生」の核心である人命が軽視されてきた実態を改めて暴露した。歯止めがきかない貧富格差の拡大、相次ぐ「食の安全」問題や環境汚染など、深刻化する民生不安は、人命軽視という根幹で列車事故に通じる。

「中国は雷雨の中を疾走する高速鉄道だ」——今の中国の姿を言い当てた文章が、インターネットで賛同を集めている。
危険を察知し、「中国号」を脱出するかのような移民ブームも起きている。「よりよい生活環境を求め豊かな人から国を出て行く」と、上海の仲介業者は話す。

中国の金融機関が今年まとめた「中国私人財産報告」は、資産1000万元(約1億2000万円)以上の富裕層の約6割が、欧米に投資をして永住権や国籍を取得する「投資移民」の手続きを済ませたか、または検討中としている。
「友人の半分は移民した。お金がたまれば私たちも」と、1児の母である北京の外資系女性社員(36)。祖国の変化をあきらめたかに見える移民熱は、中産階級にまで広がる。

「革命いまだ成らず」。1925年3月に他界した孫文が遺(のこ)した言葉は、現代もなお生きている。

[辛亥革命100年](下)民生 人命軽視の急成長 (2011/10/07 読売新聞)

富裕になると海外に脱出する。
「お金がたまれば私たちも」と中間層が続く。
こんな国を「異常」と言わずして何と言う?

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Sonbun

辛亥革命を主導した孫文は1924年、広州での講演で、中国人を「一握りのバラバラな砂」と評し、民族の覚醒を促した。
共産革命を主導した毛沢東は、文化大革命によって「バラバラな砂」を強固な「共産主義の岩」にしようとした。
文化大革命に懲りた鄧小平は、改革・開放による経済成長と反日・愛国教育で「バラバラな砂」を団結させようとした。

改革・開放によって中国は高度成長を実現した。
GDPは世界第2位になった。
が、中国人は相変わらず「一握りのバラバラな砂」のままである。
中国人を結び付けているのは「カネと血」だけだ。
国家はもちろん隣人さえ信用しない。
だからカネが貯まると国外に脱出する。

中国は今、毎年50兆円を超える公共投資を実行し、銀行の新規融資も倍増する勢いである。
が、このうち、かなりの額が無人の荒野に注ぎ込まれ、何十もの巨大なゴーストタウンを生み出している。
このゴーストタウンがもたらすであろう巨額の負債はどうなるのか?今のところそれは不明である。

実質的には国営企業である基幹産業は極めて非効率で赤字企業が多い。
が、それでも倒産しないのは、これも実質的には国有銀行である4大商業銀行がコンプライアンスを無視して融資を継続しているからだ。
4大商業銀行の不良債権比率は公式には0.95%~1.67%だが、この数字を信じる者は誰もいない。
過去の経緯からして、おそらくその不良債権比率は40%を超えているだろう。
この闇に隠れている不良債権はどうなっているのか?これも不明である。

我が世の春を謳歌しているかに見える中国経済だが、一皮めくればその中身はもうボロボロなのだ。
しかし、独裁権力による独占的支配を基盤にする中国型発展モデルでは、その実態を正確に窺い知ることはできない。
しかし、上部構造の政治も下部構造の経済も、一歩間違えば大混乱に陥る危険性と背中合わせであることは間違いない。
中国が異常なまでの軍備の増強と前時代的な拡張政策を展開するのは、このような迫り来る自身の危機の裏返しなのである。
そう考えれば、異形で異常な今の中国の言動を理解することができる。

確かに膨大な額の無駄な投資が実行されても、非効率な赤字企業の裏に巨額の不良債権が隠されていても、中国はギリシャのようにはならない。
が、富裕層ほど我先に海外へと脱出する姿は、沈没しそうな船から逃げ出そうとするネズミに似ていないだろうか?

米国も中国も覇権国家だが、日本の同盟国たりえるのは米国だけである。
私は、エントリの前半で、「信じられないほど不思議な国」と米国を皮肉ったが、「信じられないほど不気味な国」である中国よりはず~っとマシである。

中共体制下の中国は崩壊するか侵略に乗り出すかの二者択一しかない。
当局者は「平和的台頭」をことあるごとに強調するが、やましいところがなければそんなことを言う必要はない。

最大の脅威・中国を警戒せよ!

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中国崩壊シリーズ」カテゴリの記事

コメント

人類にとっての
「最大の脅威・中国を警戒せよ」
ですね.
賛成です.

投稿: ガセネッタ | 2011/10/10 20:46

東日本大震災 真相
http://www.google.co.jp/m/search?source=mobilesearchapp&client=mobilesearchapp&q=%E6%9D%B1%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%A4%A7%E9%9C%87%E7%81%BD+%E7%9C%9F%E7%9B%B8&channel=iss&hl=ja&v=0.9.0.7005&start=0&sa=N
東日本大震災 真相東日本大震災の報道されない真実
今、この日本で一番必要なこと。 真実を伝え、真実を受け止めること。
俳優の辰巳琢郎さんのブログより・・・
http://news358nico.blog91.fc2.com/blog-entry-19.html

江頭2:50が物資支援の真相激白「お金ないからさ。体で払ってきただけ」
http://www.youtube.com/watch?v=vOH0A0L-viM&nofeather=True
(動画)
日本では放送できない 報道できない 震災の裏側 2
http://www.youtube.com/watch?v=MVKWtxXtZ3E&nofeather=True

日本では放送できない 報道できない 震災の裏側
http://www.youtube.com/watch?v=zrJje5pTZ0A&nofeather=True
【東日本関東大震災の真相は!の掲示板】
http://www.aixin.jp/axbbs/kzsj/kzsj13.cgi
証拠記事を集めた簡約版はこちらをカッチとね

投稿: 愛信 | 2011/10/10 21:11

拡散】民主党の大久保勉が外貨準備名目で韓国と中国を助けると表明。
http://politiceconomy.blog28.fc2.com/blog-entry-1337.html

http://www.youtube.com/watch?v=W6pTk3Z6nl8&nofeather=True
(動画)
 朝鮮と支那の財政状況は破綻状態です。 アメリカの債務超過に助け舟を出さない反日売国民主党
政権は日本の資産を朝鮮支那へ流出させようと企んでいます。
 検討を指示したTPPの加入は財政破綻状態にした日本をアメリカへ56番目の州として引き渡す
事を意味します。
反日売国テレビ局・マスコミが報道隠蔽しています、反日売国民主党が今、行おうとしている企み
を断固阻止しなければ成りません。
【動画ニュース掲示板】最新版
http://www.aixin.jp/axbbs/kzsj/kzsj6.cgi
【動画ニュース最新版タイトル一覧】はこちらをクリックして下さい。

投稿: 愛信 | 2011/10/10 23:14

>坂さま
「米国というのは学習能力がない」と決めつけるのは早計であると思いますよ。
 

まず
西欧文明というものは「史上最初の普遍的な文明」なのです。
「西欧文明にも原始的文明にも同一の構造があり
西欧文明の優越などを述べるのは単なるヨーロッパ人の偏見に過ぎない」
これは仏の構造主義人類学者レヴィ=ストロースが70年代に述べた言葉です。
 

>坂さま
私は「米国はベトナム戦争に負けた」とは思っていませんよ。
だって・・・
戦後 難民の流出やドイモイ(改革開放)政策の採用など・・・経済的敗北を喫したのはベトナムの方だったからです。
 
 

長い長い歴史を見れば・・・
中国の唐や明の治世は各々300年にも及んでいます。
「東洋では平和が長く続いた」
とも言えますが・・・
坂さまのご指摘のごとく「いつまでたっても東洋は封建主義社会である」(民主主義になれない)ことも事実です。
 

反面 西欧社会では
戦争に継ぐ戦争の歴史ではありますが
その代り”民主主義の達成”はちゃんと実現されております。
 

ここで再度 ベトナム戦争と米国の戦争好きの話に戻りますが・・・
米国がゲリラ戦争やテロ戦争などあらゆる戦争に参加しているのには
私は”意義がある”と思っています。
なぜなら
日本が日露戦争に勝利はしましたが
「203高地の闘い・旅順攻略戦」に1万5000名もの死者を出しました。その多くは東京や大阪などの大都市の兵隊だったのです。
ちなみに
日清戦争で日本が勝利できたのは足軽として戦争を体験していた東北や九州の農民出身の兵隊が主力だったからです。
日本の歴史上 都市の住民が戦争に参加したことは1度もありませんでした。
(お城を守る城壁はあっても都市全体を守る城壁は日本にはない)
 

ゆえに日露戦争後
日本人は都市民を中心に戦争を異常に怖がるようになり
同盟国イギリスの要請があっても その後の第一次世界大戦には参戦しませんでした。
結果・日本は
近代戦のやり方・・・塹壕戦→機動戦
決戦戦争→持久戦争 への移り変わりなどが分からなくなってしまったのです。
 

その結果どうなったか?はお分かりですね・・・
大鑑巨砲主義 補給軽視 の日本は
大東亜戦争(太平洋戦争)に大敗北しました。
ゆえに
米国はこの日本の敗北をちゃんと学習するがゆえに
世界でのあらゆる戦争に参加しているのです。
私はそう考えていますよ。

投稿: 柳生大佐 | 2011/10/11 14:02

辛亥革命百周年 革命を恐れる共産党
http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jp/polity/2011-10-10/959278897906.html
(動画付き)
 支那には地域住民の自由と人権は存在しない、共産主義の政治体制であり共産党員でさえも
選挙権が無い、ましてや一般人には就業の自由も無いので資産を保有して海外旅行で買い物が
が出来る者達は共産党の幹部の子女である。 反日売国テレビ局・マスコミの宣伝する支那人観
光客や高額商品の買い物や土地の買取等は他国を侵略する作戦行動であり国際詐欺の手口で
ある事に留意しよう。

【マスコミ隠蔽の掲示板】最新版
http://www.aixin.jp/axbbs/kzsj/kzsj4.cgi
【マスコミ隠蔽のタイトル一覧】最新版はこちらをクリックして下さい。

投稿: 愛信 | 2011/10/11 14:02

つい先ほど、Livedoor注目ニュースランキングにあったのですが、甘粛省で建造の二億円かけた「豪華客船」が完成お披露目式で沈没したそうです。
写真をみておもいっきり噴いてしまいました。
それにしても、カンスー省は内陸の奥の奥地だそうですし川もないようですので、
船をどうやって海に進水させるのかなー?

投稿: ロッキーmama | 2011/10/11 14:15

re:辛亥革命百周年 革命を恐れる共産党
ps:
中国の豪華客船がお披露目式で沈没 (画像アリ)
http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1669465.html

投稿: 愛信 | 2011/10/11 14:45

山口組系後藤組と創価学会
http://kakutatakaheri.blog73.fc2.com/blog-entry-2775.html
 民公連立すれば多くの愛国系有権者の注目を集めて政権存続の可否を巡り大論争に発展する
だろう。  この時には反日売国テレビ局・マスコミが今までの様に視聴者を騙し通す事は出来ない。 
日本人有権者は反日売国法案を成立させる為の売国政権を許さないので、彼等はこの国日本では国政
どころか県政、市町村議会で議席を失い居場所が無くなる。

【創価学会の掲示板】
http://www.aixin.jp/axbbs/snt/snt0.cgi
【創価学会の掲示板タイトル一覧】はこちらをクリックして下さい。

投稿: 愛信 | 2011/10/11 16:24

中国の不気味さは、内情というか、状況が把握出来ないという点にあると思います。
移民に関しては書きたいことがあったのですが、`中国は一枚岩ではない`という部分が気になったので止めました。
趣旨に関してきちんと反論されるのは嬉しいのですが、言葉尻だけを捉えて揶揄されるのは不快なので。

さて、前回の小林氏に関するエピソードですが、川田龍平というか、支援する会との対立の経緯と似ている点を感じました。
いわゆる14章問題です。
詳細は、Wikipedia ゴーマニズム宣言の 薬害エイズ問題を巡って を参照して下さい。
(やや長文なので、ここには引用しません)。

要約すると、支援団体が左翼に乗っ取られて、他の目的に利用されていることに気付いた。
それを川田に問いただすと、「知ってますよ」と言われ愕然とし、自分への悪意を感じた。
で、このことを批判する記事をゴー宣に掲載したことから、支援団体とトラブルが始まり、最終的に解任されたという事件です。
この時、小林は「ボランティアの役目は終わった。後はプロフェッショナルの仕事であり、学生は日常へ復帰して、現場に出てプロの仕事をして、次の薬害を防げ!」
と言っており、その後も、学生というか一般人が`運動`に参加することにはやや批判的なスタンスをとり続けて来た様に感じています。
その原点が、14章問題にあるのかは不明ですが、小林にとって「一般人が運動に参加する暇があったら、現実のことをやれ!」っていうのは、かなり信念に近い感覚なのかもしれません。

なお、原著が手元に無いので記載しませんでしたが、川田とのトラブルには、Wikiに記載されていないもっとメンタルな?トラブルがあった様に記憶していて、自分としてはそちらの方が印象に残っています。
出来れば、14章を実際に読んでみて下さい。

投稿: CO2 | 2011/10/11 19:12

第一次アフガン戦争を戦ったのは英国でした。盛時の英国が苦杯を舐めた地でアメリカはどうでしょうか?

昔、元英軍将校から自軍陣地の真上に砲弾が落ちてきて、微動だにしない軍隊は英国とドイツと日本軍のみ。また英軍が同数で戦ってヤバいのは この2国のみだと言ってました。

フォークランド紛争の時に、逆上陸をかける英地上部隊が五千、島を守るアルゼンチン軍は一万、上陸部隊3倍要の鉄則から、これで大丈夫なのか心配した所、かんらからから、昔は十倍のアルゼンチン軍を蹴散らしてブエノスアイレスを占領したこともあると。意気軒昂なものでしたね。

アフガンも中東も昔は英国の縄張りでしたが、第二次大戦で大英帝国が質流れし、東アジアでは日本帝国が消滅。アメリカが一手に肩代わりしているとも言えます。

日本統治時代、朝鮮に駐留していたのは僅か2箇師団でした。今、在韓米軍はじめ南北朝鮮に、一体どれだけの兵力が張り付いていることか。懸命な大国とは到底思えません。

>柳生大佐殿のベトナム戦争評、当事者のベトナムもアメリカに勝ったとは思ってませんね。ただ、負けなかったと言ってます。客観性がある点では、どこぞの近隣諸国とは比ぶるべくもありません。

コソボ紛争の時、鉄十字のマークを付けたドイツの戦闘車両がユーゴに出て行っても、欧州ではさしたる話題にもなりませんでした。映画「ネトレヴァの戦い」で有名な、チトーが神話的な対独レジスタンスを戦った場所ですけどね。

ビスマルクは ドイツ統一はパリを迂回する、と断じました。ベトナムの港湾や島嶼はかつて帝国海軍が根拠地とした馴染み深い場所でもあります。察せられよ。

アメリカ流のやり方ではいずれコスト倒れは必至です。平和憲法下の日本が米国債を一手買してアメリカの戦争をファイナンスしてましたが(それが実態で、罪深い事ですよ)
対中防衛網のため、中国が米国債を買うわけがありません。

アメリカの支配も累卵の危機にありますが、後継者が現れない?別の次元で、危険な状態かと思われます。

投稿: レッドバロン | 2011/10/11 21:07

>レッドバロンさま
拉孟(らもう)守備隊は40倍の蒋介石軍相手に3ヶ月間互角に戦いましたぞ!
延べ4000機飛来したB29も500機は撃墜しております。
ノモンハン事変でも
訓練不足で最弱の小松原師団がソ連最強であったジューコフの機械化旅団相手に自軍以上の損害を敵に与えております。
往年の帝国陸海軍こそが世界最強ではなかったでしょうか!
(武器が互角としてですが・・・)
 

>CO2さま
これまで私は政治BlogRanking4位の瀬戸弘幸氏やその弟子の有門大輔氏・西村脩平氏・桜井誠(Doronpa)氏などと一緒に街頭デモを行ったり 2007年の参院選で維新政党:新風の応援をしてきました。
立候補した瀬戸氏のポスター貼りもポスティングもやりました。
しかし現在は彼らと袂を分っています。
それはねぇ・・・
彼ら右翼は結局「社会主義を目指している」んですよ・・・
資本主義絶対擁護で市場原理主義者である私とは”水と油”なんです。
そう・・・
私は米国で言えば共和党的で・・・例のティーパーティのような運動が理想であり 米国に生まれていたらサラ・ペイリンを熱烈に応援していますね。
 

米国保守の聖書的著作で「利己主義という気概」(アイン・ランド)という米国で一番読まれているノンフィクションがあるのですが
これは何と2年前にやっと邦訳が出たのです。
だから
日本人は保守と左翼の違いがどこにあるかがぜんぜん分からないのです。
それで私は瀬戸氏に
「左翼スパイの侵入防止を跳ね返すために理論武装する必要がある」
と提案したのですが、行動一本槍の瀬戸氏らに拒否されました。
 

結果として・・・
私は小林氏と共産党との対立をちゃんと予想して対策まで考えていたのですが、日本では「世界標準の保守主義」というものを分かろうともしない連中が多すぎるのです。
これは非常に危険です!
 

たとえば・・・
最近”反原発運動”で小出裕章という大学助手が有名になっていますが 彼は何と!
「北朝鮮の核開発と保有を支持する」(米国と日本の方が悪い)
と言っているのですよ!
この左翼の詐欺師的魔術にからめとられて
「右翼や保守も反原発デモをやろう!」
というアホまでが出てきてるんですから・・・(マキとか西村とか・・・)
「豚も煽てりゃ木に登る」
と陰で左翼に笑われていますよ。

投稿: 柳生大佐 | 2011/10/11 23:58

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