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2012/02/19

若者の部落離れが著しい…と嘆く解同が望む人権擁護法

私が、かつて被差別部落で活動していたことは何度も書いた。
もう40年近く前のことだ。
極左の運動に限界を感じた私は、1年近い引きこもりの後、部落解放運動に左翼としての自分の存在意義を見出そうとしたのだ。
が、そこでも理想と現実との乖離、無法と理不尽の横行に直面し、私はさらに挫折感を深めた。

私は昨日のエントリで次のように書いた。

同和(解同)問題は難しくてね。
差別と貧困、暴力と理不尽が同居しています。
左派は差別と貧困を問題視し、右派は暴力と理不尽を批判します。
でも、差別と貧困はほぼ解消され、後に残った暴力と理不尽が現在の同和問題、と私は理解しています。

この私の認識を部落解放同盟(解同)が認めている。
以下は、解同の機関紙・解放新聞の【主張】である。

青年がおもう解放運動・全青を創造し、実現するため、全国各地の青年よ岡山全青に結集しよう 「解放新聞」(2011/08 81-2530)

1
第40回鳥取全青から本年で15年を迎えるが、集会参加者数でいえば、4分の1以下になっている。また参加する都府県連は全高参加都府県連と類似しており、固定化してきた。「特措法」が失効し、10年目となる本年、それ以前と比べ、解放運動の形態は各支部はもとより、都府県連単位で大きく差がではじめた。その背景には、財源問題が大きく関係しており、人材育成どころではないというところも実在している。青年に情報がなかなか届かないところや、独自カンパで全青に参加しているところなども散見される。換言すれば、「法」の失効は部落解放運動への青年の参加機会を減少させているともいえるのではないか。

2

~略~

3
東日本大震災の被災者支援のため、中央青年運動部は埼玉県連の協力を得て、5月28日から6月12日までの期間、第2次ボランティア行動を実施した。多くの都府県連からのべ100人が参加した。作業は炊き出しや大工仕事、どろだし、がれき撤去などさまざまであった。ボランティア活動は被災者に大変喜ばれたし、「部落解放同盟」を知ってもらうことにもつながった。

青年の部落離れがいわれてから久しく、さまざまな調査によって、その原因の一部も判明している。しかし、そのことが解決できない。それならば、解決するのではなく、現状に即した運動を創造し、実践することのほうが、多くの青年を結集できることにつながるのではないか。部落差別の撤廃は、被差別部落に集中する社会矛盾を集中しないようにすることと、加差別側の意識の変革、それを支える慣習や制度を変えることである。

8月20、21日、部落解放第55回全国青年集会を岡山市内でひらく。全国各地から多くの青年に結集してもらい、被差別地域だけでなく社会全体の現状を共有し、現状に即した運動を創造してもらいたい。来年は全国水平社創立から90年という節目の年である。全青についても、どのような形態が現状にふさわしいのかも徹底討論してもらうことを期待する。青年の力で全青を成功へと導き、部落解放運動の原動力となろう。

青年の部落離れがいわれてから久しく―
集会参加者数でいえば、(15年前の)4分の1以下になっている―
これをどう受け止めるのか?
差別と貧困はほぼ解消された―という私の認識を裏付けているのではないか。
もう、被差別部落民以外は全員が差別者だ、というドグマやプロパガンダが通用する時代ではないのだ。

私は、このブログを始めたころ、被差別部落の現実に言及した。
優秀な若者ほど部落を去っていく―
自立心の強い人ほど部落を見捨てる―
残っているのは高齢者と行政に依存して生きている者たちだけだ―
と…

優秀な若者や自立心の強い人たちは部落を去り、しかも都市部では市街化の波が押し寄せて混住が進んでいる。
私の住んでいる市にも被差別部落があったらしいが、今ではその面影もない。
痕跡として残っているのは製革工場の残骸だけである。
だから私の妻も子どもも、同和研修を受けてもピンとこない。
にもかかわらず、暴力と理不尽だけが残っている、特に行政に対する。

解放新聞の【主張】を読んでいると、差別や貧困を克服した者たちに「元に戻れ!」と呼びかけているように感じる。
若者が部落から離れていく、行政依存から脱却する、私は喜ぶべきことだと思うが、解同にとってはそうではないようだ。
なぜなら、このままでは解同がつぶれるからだ。
が、これは考え方が逆である。
「被差別部落に集中する社会矛盾」が小さくなれば、「加差別側の意識の変革」が進めば、解同が小さくなるのは当たり前であり、いずれはなくなるのが理想である。
それを―「法」の失効は部落解放運動への青年の参加機会を減少させているともいえるのではないか―などと主張するのはもう自滅宣言をしているに等しい。
「法」の存在、つまり行政のカネに裏付けられた運動―そんなものは解放運動でも何でもない。

上記の【主張】を読んで、解同という組織は差別がなければ生きていけない、ということが改めてよく解った。
解同が生き残るための“差別”の摘発。
人権擁護法はその最大の武器になる。
要は、“差別”という糧を得るための合法手段が人権擁護法なのだ。

こんな法律の成立を絶対に許してはならない!

「なくそう差別、守ろう人権」←建前
「のこそう差別、守ろう利権」←本音

「2ちゃんねる」のカキコだが、そのものズバリで爆笑してしまった。

Maehara2                  解同京都県連の大会でエールを送る前原誠司氏

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【追記】
以下のようなカキコがあった。

野中広務氏は共産党員であったことはないですよ。

どれだけ野中氏が嫌いなのか知りませんが、嘘はいけません。負の部分にだけ目を向け、その人を否定するのもどうかと思います。

すなはら

2012/02/18 19:49
IPアドレス 59.85.202.166

ネットには、ほんとうにこういう輩が多い。
私のエントリ、「北朝鮮の尖兵 野中広務を許すな!」を読んでから書け!と言いたい。
野中は元共産党員である。
間違いない。

Nonaka2                  「拉致はでっちあげだ」と主張した方と仲良く並ぶ野中

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解同&人権擁護法案」カテゴリの記事

コメント

長崎の本島等なども小さな野中でしょうね。左翼なのに自民党に在籍して市長となり、徐々にメッキがはがれ、市長退職後のいまでは中核派とも仲良しです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%AC%E5%B3%B6%E7%AD%89
自民党は身中の虫を退治して、保守政党として再建できないから橋下人気というものに甘んじていなくてはならないのです。自民党は次で敗れれば潮目はなくなると思います。自民党や民主党が反橋下を言い出していますが、「それよりも、自分を変えろよ」と国民は思っていますよ。

閑話休題 長崎県上五島町立奈良尾中学校の百人斬り授業の見せてくれるものは、総合の時間の無政府ぶりであり、それを許す教育行政の無策である。国旗国家不起立は数値として文科省は厳しく管理してきたが、指導案を提出させる権利をもつ校長が管理もせず授業の責任は負うという歪んだ状態が放置されている教育現場にこそその原因があるということをしらないといけないと思う。金にならない教育は議員もなかなか取り上げない、国民一人びとりが抗議するしかあるまい。抗議先などはURLへ。

投稿: amotoyamatotake | 2012/02/19 14:00

野中氏は同和出身だったはず、同和問題の解決の為に同和の人達にも厳しいことを言ったこともあって過去には同和以外の人達の信頼も得ていた。
朝鮮の人達と関係をもってから何だかおかしくなったのでしょうか?

投稿: | 2012/02/19 20:59

公務員になりやすいように優遇したりといった特権階級は、逆に一般の人のやっかみの対象となり、部落民問題の解決にならないのではないでしょうか?
こういった運動の問題点は、バランス間隔の欠如なんですよね。
自分は東北民なので、部落問題とかは実感として感じませんが、部落問題は職業差別からできた問題だと思ってます。
人が嫌がる仕事をしていた人を差別していたんだと思います。現代の感覚では逆に尊敬の対象となるような気がしますが。
まあ、現代でも原発作業員が放射線に過剰に反応する人から近寄らないように差別されるようなことがありますが。
特権階級にすると問題は、ずーっと続くんですから、一般の人と同等した時点で運動は止めるべきです。
運動自体が目的化してる人が、本当の解決なんてどうでもよくなってるんでしょうね。

投稿: | 2012/02/19 21:15

自民党の中にも、民主党のような議員がいる。
中国人大好き福田元首相
パチンコ族議員ではないのに、パチに寛容な「保守のプリンス」こと安倍晋三元首相
「自分は郵政民営化に反対だった」と突然言い出し物議を醸した麻生元首相、結局、政権交代も、その前の郵政
選挙も、実は、「総括」されているのだろうか。
TPP問題は、国論を二分する問題である。
ISD条項を知らない野田首相の無知を暴いた佐藤ゆかり議員だが、TPP問題は、農協の人だけの問題と矮小化されている。
私は、「TPP止めますか?それとも、人間止めますか?」と思っている。
断じて、農協の陰謀ではない。(TPP推進論者の文献
を読んで見たが、説得力ゼロ)。
移民1千万人受け入れの坂中英徳もダメ。
坂中英徳は在日コリアンと「多民族共生社会」を賛美する共著を出している、実にお里が知れる(本人が帰化人
という訳ではない)
①ISD条項を知らないがマスコミに叩かれない野田
②漢字の誤読や、カップラーメンの値段ごときで半年
近く、マスコミやネットで叩かれ続けた麻生
「閉ざされた言語空間」の世界は今も続けている。
「TPP」だけで、政界再編成すればよいと思う。

「若者の部落離れ」は結構なことですが、人権擁護法
や人権救済機関は断固阻止しなければならないが
「TPPも断固阻止しなければ」
日本の「国体」「国民」を「保守」出来ない。

投稿: 大阪市民 | 2012/02/19 23:33

 本来、解放同盟のような組織が存在しなければならないことに問題であるのではないのだろうか。

 解放同盟が衰退し、消滅することはむしろ望ましいことではないかと考えます。言い換えれば「同和」問題が無くなりつつあるとも考えられます。

  初めは、汚れのない純粋なものであっても、年を経る毎に汚れて(腐敗して)くる。
 組織が大きくなり、利権がからむようになると既得権を守る『我欲』が生じて来るのは、どのような組織であれ辿ってきたきたことは、歴史が物語っていると思います。
 

投稿: 道産子爺 | 2012/02/21 07:13

坂さんは部落に関連する宗教的な背景をどう思われますか。
明治以降、皇室の西洋化に伴い、皇族の仏教が廃止されました。
祭祀王である天皇に肉食をさせ、キリスト教的な価値観を植え付けました。
(京料理にみるように、仏教徒は基本的に菜食で動物性のものは口にしません。)
東日本にも仏教はあるけれど、東日本には部落問題は余りありません。
西日本、特に九州、もっと言えば薩摩、長州と朝鮮人の多い関西、このあたりに部落問題が集中してるので、明治以降政界を担っている人達と部落は運命共同体です。
皇族のキリスト教汚染は公然の秘密。
そう言えば、皇室に妹が嫁いだ麻生さんの洗礼名はフランシスコ(!)だそうです。
玉は敵の手の中にあるのです。
(坂さんも九州なので申し訳ありませんが。)

投稿: t | 2012/02/21 11:13

「部落差別は同盟の仇。仇恋しや懐かしや。」というところでしょうか。
本当かどうかは知りませんけれども、関西地方の役所の同和地区出身者に対する居住地や公的機関への就職特典が報道されるようになって、解放同盟の事務所に「派遣社員」を名乗る若者から「部落民になるにはどうしたらいいか。」という問い合わせの電話がかかって来たそうです。
解放同盟の人が「被差別部落というのはそういうものじゃない。」と諭すと「派遣社員」は「外部の人間を拒むのか。外部の人間を差別するつもりなのか。」となじられたという事です。
関東でも「狭山事件」が部落差別問題が絡んでいる、とか言われてましたけど、あれは実際はどうだったんだろう。
確かに関東に住んでいると被差別部落問題は中上健次の小説を読む時くらいしか意識しません。

投稿: ブルー | 2012/02/23 01:10

行政の税金担当の親からよく話を聞いていたのですが、メディアでは「差別反対!」の論調ばかりで現実を報道していない、と憤慨しておりました。
ですのでこちらの記事を拝読して気分がすっきりしました!
「のこそう差別、守ろう人権」が的確で、私も笑ってしまいました。

部落問題に限らず、あらゆる差別(?)問題において、差別だ!と叫べば叫ぶ程に問題を蒸し返しているような気がしてなりません。

投稿: 通りすがり | 2012/04/15 18:37

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