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2012/02/24

市当局が業務上のメールを把握し、管理するのは当たり前

私が元公務員だったことは何度も書いた。
これは、もちろん公務員だった過去を知ってもらいたいためではない。
エントリを書く上で、元公務員だったことを明らかにする必要があったからだ。

私は、ある政令指定都市の上級職だった。
だから指定都市の業務管理のやり方がよく解っている。
30年近く前のことだが、役人の仕事のやり方はほとんど変わっていない。
役人の仕事は、事務分掌条例に基づいている。
そして、その事務分掌に書かれた業務を遂行するためには稟議(決裁)が必要である。
つまり役人の仕事は、事務分掌と稟議(決裁)にそのすべてが基づくと言ってよいのだ。

これは何を意味するのか?
それは文書1枚であっても稟議(決裁)が必要だし、その内容は事務分掌の範囲に属するものでなければならないということだ。
決裁権は、指定都市の場合、三役と局長、部長、課長にある。
係長が決裁できるのは、局内の連絡文くらいである。
もちろんヒラに決裁権はない。

私は何が言いたいのか?
今はITが発達し、役所でもメールを業務に活用している。
が、たとえメールであっても稟議(決裁)が必要だし、その内容は事務分掌の範囲に属するものでなければならないということだ。
個人的メールはもちろん、事務分掌に含まれない業務メールも許されない。
と言うか、事務分掌には局の、部の、課の、係の、そして吏員の業務の範囲が定められており、そもそも事務分掌に含まれない業務メールなど存在するはずがないのだ。
当然のことながら業務メールは公文書になる。
私的業務メールなどありえない。

Shirouren

橋下徹大阪市長の意を受けた弁護士らによる業務メールの極秘調査が批判を招いている。
不思議なことだ。
市組合連合会(市労連)は、不当行為にあたる可能性があるとして大阪府委員会への救済申し立てを検討しているという。
また、その委員長は、「職員が萎縮し、市長の顔色を見ながら仕事をしているのが実態だ」と非難している。
ほとんどのメディアが批判的で、労組を擁護しているように見える。

が、コンプライアンスを重視する民間企業であれば、社員が会社のパソコンを使ってやり取りしている業務上のメールを管理するのは当たり前である。
社員が社内に、あるいは社外にどのような情報を発信しているのか、これを把握できないようではコーポレート・ガバナンスは成り立たない。
労務行政研究所の2006年の調査では、従業員数1000人以上の大企業の75%が「電子メールの送受信履歴の保存」を行っている(今ではもっと多いだろう)。
また、2002年2月の東京地裁判決でも、会社側がメールサーバーを調査することは「社会的に許容しうる」とされている。

公務員は、法律と政令と条例に基づいて業務を遂行している。
民間企業よりはるかに厳しいコンプライアンスを要求される。
したがって、業務上のメールの内容を当局が把握し、管理することは当然のことである。
それを、「不当行為にあたる可能性がある」とか「職員が萎縮し、市長の顔色を見ながら仕事をしている」と非難するのは筋違いもはなはだしい。
逆に、勤務中に、職場のパソコンを使って業務外のメールのやり取りをしているのではないかと疑ってしまう。
労組活動とか選挙運動とか、はなはだしきは私的メールとかをやっているのではないか、という疑いである。
大阪市なら十分にありえる。

厚労省の「者の個人情報保護に関する行動指針」(2000年)は、電子メールを見る場合について、者の権利を侵害しないよう、事前通知が必要としている、と「しんぶん赤旗」は主張している。
しかし、公務員が法律と政令と条例に基づいて発した業務上のメールのどこが個人情報なのだ?
もう一度言うが「公文書」ではないのか?
私がいた指定都市の幹部(同期)に聞いてみたが、職場のパソコンを使って勤務中に業務外のメールのやり取りをするなんて考えられない、と言っていた(同期は私より3歳も若いのです、念のため)。

労組をつぶすことはできない。
が、労組活動を適正化し、職場の規律を確立することは欠かすことができない。
それが大阪再建の第一歩である。

がんばれ!
橋下!

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「いちご白書」をもう一度
これはノンポリの歌でね。
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政治(国内)」カテゴリの記事

コメント

いちご白書ですな。

「何時か~君と行ったぁ~映画がまた来るぅ~♪

あれも大概全共闘世代当時の大学生の青春を
歌ったものですな(^O^)今となっては歌詞が
随分と古めかしくなりましたが。

それこそカクテル「ラスティネール」を
飲みたくなりますな。ドランブィに・・・

投稿: abusan | 2012/02/24 08:53

昔、民間企業(従業員1000人以上)に居ましたが、社内のメール・インターネットの利用は会社で把握されていました。
社内の施設を使い、勤務時間に仕事の状況を把握するのは、会社として不思議ではありません。(会社に無関係な事をして、給料泥棒されては、たまりません)

投稿: とおる | 2012/02/24 09:46

橋下市長がやったことは当然でしょう。全国の自治体でやらないとおかしい位です。公務員の労働三権は完全にはく奪した方が良いのではありませんか?有害無益だと思います。戦後の国鉄が最悪な一例だと思います。あれにはアメリカの思惑があったとも聞いています。日本人の団結力を削ごうとしたのではないでしょうか。

投稿: 素浪人 | 2012/02/24 11:34

業務用のメールを管理者が管理できなくなったらその企業はスパイ天国になってしまいます。仕事中にネットゲームをやっている干され課の人間が多いけど、今ではアクセス履歴も全部チェックするのが当たり前です。

会社のメPCで業務以外はしてはいけないのは当たり前。
基本でしょう。

法令違反の可能性が濃厚な長崎県職員、公務で知った経緯を私的に利用するという・・・
http://amotoyamatotake.blog.fc2.com/blog-entry-218.html

百人斬り授業など管理できていない学校現場を指し示しているのに変えようという声は届いてはいない。組合と教委がバーター材料にしているに違いない。
http://amotoyamatotake.blog.fc2.com/blog-entry-209.html

投稿: amotoyamatotake | 2012/02/24 14:02

反日組合組織は、組合活動を公務と勘違いしているのではないか。
そのくせ、情報公開からは逃れようとする。
国家権力の情報公開は当然だが、
公務と思い込んでいる組合活動情報は
公開の対象外というロジックを都合よく組み立てているようだ。
ダブスタの典型例。

自衛隊員の思想信条は制限されて当たり前だが、
教育公務員の思想信条が制限されてはならない。
この矛盾した論理をごり押しする反日サヨク組織に
正当性はかけらもない。

投稿: やす | 2012/02/24 15:38

橋下に注目しています。
時期的に、国歌斉唱時に起立したのしないのが話題になっていますね。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120224/lcl12022416420003-n1.htm
大月孝行の死刑確定の次は、反日教師のクビで、
また日本中のサヨクの皆さんにヒステリー状態になってもらいたいものです。
まあ彼らに、訓告を何回も無視する度胸があればのハナシですが。

読売が「維新が普天間の県外移設方針を固めた」と報道し、
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/news/20120223-OYT1T00672.htm
おやおやと思っていましたら、直後に橋下が
「全く何も固まっていない」と否定しております。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120223/waf12022323200047-n1.htm

橋下が次の衆院選の台風の目になることは確定的で、
それ故に各マスコミも色々な報道をしてきます。
その中には、橋下維新に対する印象操作を隠れた目的にしているような、
「トバシ」や「ホラ話」「関係者の話」が次々と出てくることでしょう。
振り回されないように、擁護にも否定にも傾かないように、
見ていきたいものです。

投稿: 鳩槃荼 | 2012/02/24 17:24

公職選挙法に違反したかどうかの「犯罪」の調査でしょ。メールチェックの何が問題なの?日本振興銀行でもやられとるぞ。

投稿: konnma01 | 2012/02/24 22:46

坂さま
こんばんは。

全共闘世代の方はフォークのイメージがあります。
ユーミン・サザンもありなんですね。
私は高校のころ、かぐや姫・NSPなども聴いていました。
「夕暮れ時はさびしそう」懐かしいです。

投稿: はやぶさ | 2012/02/24 22:59

 メールの点検、外部アクセスの監視は、民間の会社では極々当然のことです。公務員であれば尚のこと、当たり前の事です。公務でのメールのやり取りをチェックされることを拒否することは、やましい行為を行っていたことを認めていることになるのでは。
 このような非常識がまかり通る「組合員」がのさばっているのが現状なのですね。
 橋下市長を全面的に支持するには至りませんが、現在橋下市長が組合に対して行っている行動は、市長として当たり前の業務です。
 多くのマスコミは例の如く、ことの真実を隠し、得意のすり替え報道を行っております。


 前原民主党政調会長が、『言うだけ番長』と報道されたことを理由に産経新聞の取材拒否できると言う、言論統制が認められる世の中に変わりつつあるのですね。このことは 所謂『「人権法案」が3月12日の週に閣議決定される』との情報が流れていることを、裏付ける出来事ですね。
 増税論議に紛れて、着々と闇法案を通過させるとは国民を侮っているとしか思えません。油断のならない民主党です。
このまま手を拱いて看過するしかないのだろうか。

 わが国も中国、北朝鮮と同様、独裁国家に、否、中国の日本自治区に向かって進んでいるようです。

投稿: 道産子爺 | 2012/02/25 00:34

映画「いちご白書」は、パフィーセントマリーが歌う主題歌の「サークルゲーム」もいい曲でした。最近までNTTドコモのCMで、この曲のスローテンポアレンジのインストルメンタルが使われてました。

私たちは 時間の回転木馬から出られません
   戻ることはできずに ただ後ろを振り返るだけ
   やって来たところから 私たちは見るだけ
   そして 巡り 回り 回転します
   サークル・ゲームの中で

という歌詞が泣かせる。

投稿: ブルー | 2012/02/25 01:56

一般会社ではメールの把握(というよりモニター)は常識。
官公庁で今までやっていなかったしたらそれが非常識。
業務(公務)中、組織のメールシステムを使い私用に使うのは制限されて文句言うのは筋違い。

と思うのは、まっとうな人のみ。
公立学校教職員や地方役人はそうは思わない。
俺たちは「選民」だから一般会社でモニターされてても俺たちには関係ない。
(君たちの大好きな中国ではもっとひどいけどね)


ま、実際のメールモニターはソフト使ってメールサーバーにある特徴的なワードをピックアップしているだけ。
すべてのメールを見るなんてバカなことやっているのは、多分金盾だけ。

投稿: Rascal | 2012/02/26 09:53

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