被災地の瓦礫受入れ 完全に潮目が変わった
政治を動かすのはやはり世論の力
昨晩の報道ステーション(テレビ朝日系)を視ていて、「おおっ!」と声をあげそうになった場面があった。
被災地の瓦礫受入れをめぐって、コメンテーター(朝日新聞編集委員)が「この1日~2日で潮目が変わった。瓦礫は積極的に受け入れるべきだ」と述べたのだ。
「反原発」の色彩が濃い報道ステーションで、こういう発言を聞くとは思いもしなかった。
これは、11日の野田佳彦首相の首相官邸における記者会見での発言も大きく影響している。
野田首相は、被災地以外の都道府県に、法(災害廃棄物処理特別措置法)に基づき瓦礫の受け入れを文書で正式に協力要請すると語った。
報道ステーションでは次のようなニュースも紹介していた。
北九州市議会が12日、被災地の瓦礫を受け入れるよう市に求める決議案を全会一致で可決したというのだ。
政令指定都市の市議会が、全会一致で瓦礫の受け入れを求めたというのは影響力が大きい。
しかも決議案は、自民党、民主・社民系、公明党、共産党の4会派が共同で提案した。
社民党も共産党も瓦礫受入れに賛成?
これは画期的なことである。
ただ、受け入れ可能な放射性セシウムの濃度は各会派によって分かれている。
100ベクレル前後(1キロあたり、焼却前)との意見から、環境省が広域処理の対象とする240~480ベクレル以下(同)とする考えまで幅広い。
まあ、社民党から共産党まで含んだ決議だからこれも仕方がないだろう。
で、「放射性物質の濃度が通常の廃棄物相当と判断されるもの」に落ち着いたという。
北九州市は昨年、受け入れを一時検討したが、一部の市民団体が市役所に押し掛け、受け入れ反対を市長に執拗に迫った。
で、北橋健治市長は、「科学的知見に基づいて受け入れの可否を判断する」などと述べて、慎重な姿勢を示していた。
が、市議会の全会一致の決議を受けて、北橋市長は12日、「復興のため、国民が力を合わせて応援しなければならないとの思いを行政も共有したい」と前向きな姿勢に転換した。
市議会が、超党派の全会一致で「被災地の瓦礫受入れ」を決議する。
それを受けて市長が積極姿勢に転じる、この北九州モデルを全国に広げていきたいものだ。
ただ、「被災地の瓦礫受入れ」決議案を可決した北九州市議会の本会議は、傍聴席から賛成、反対の怒号が飛び交ったそうだ。
反対派「北九州コドモのミライ・白水弘美代表」
「議員さんたちは『安全だから、安心して』と言うが、何をもって安全というのか、市民に何の説明もない」
賛成派「八幡西区の自営業男性(39)」
「自分もがれき処理のボランティアで岩手県に行った。あの現場を見れば、助け合わないといけないと思うはず」
どちらの言い分に説得力があるか?
「何をもって安全というのか」
それは、「放射性物質の濃度は国の基準以下」で、且つ「通常の廃棄物相当と判断されるもの」である。
これ以上の何を求めるのだ?
それより「あの現場を見れば、助け合わないといけないと思うはず」の方が真っ当な人間の思いだろう。
市議会に押し掛けた反対派はわずか10人という。
そして1人が傍聴席から「絶対、反対」の叫び声を上げると、他の傍聴者も守衛の制止を振り切って次々に立ち上がり、「子どもを(放射能から)守れるのか」と怒号を飛ばす。
で、議長から退場を命じられる。
これは、もう過激派そのものである。
わずか10人の過激派の前に腰砕けになる行政。
もう少し毅然としてほしい。
被災瓦礫の広域処理は、各地で一部市民(過激派)の強い反発を受け、3月11日までに全体の6%程度しか進んでいない。
遅すぎた感もあるが、政府が法に基づき、瓦礫の受け入れを被災地以外の都道府県に文書で正式に協力要請するというのは大きい。
正当な理由がない限り都道府県は政府の協力要請を断れないからだ。
瓦礫の処理は被災地の復興にとって喫緊の課題であり、これができなければ日本全体の復興もあり得ない。
そういう意味では事態は大きく前に進み始めた、と強く思う。
日本青年会議所が8日に発表したアンケート調査では、全国で116人の市町村長が、瓦礫受け入れに前向きな姿勢を示している。
同会議所は2月下旬から3月上旬にかけ、焼却施設や最終処分場を持つ998市町村(一部事務組合での処理を含む)のトップに対し、瓦礫受け入れ意思について聞いた。
7日現在で590人から回答があり、その結果によると、回答全体の20%にあたる116人の首長が、要請があれば「受け入れてもよい」と答えた。
逆に「受け入れたくない」とした首長は160人(27%)。
残る314人は検討中や未回答で、態度を明確にしなかった。
「残る314人」の大半は様子見だろう。
政府が、法に基づく協力要請を正式に文書で行えば、この人たちは「瓦礫受入れ」に雪崩を打つ。
間違いなくそう思う。
あの辻元清美氏でさえブログで次のように書いている。
被災者への「絆」は大事、でも「ガレキはNO」という人もいる。
私はちょっと寂しい。
社民党も、共産党も辻元氏も「瓦礫受入れ賛成」。
やはり「放射線量を検査して、国の基準以下ならば受け入れても良い」という国民が80%近いという事実は重い。
社民党も共産党も辻元氏も世論には勝てない。
私は日本国民の良識に感謝するとともに、誇りに思う。
参照1:がれき受け入れ、法に基づき要請へ 首相「基準示す」
参照2:震災がれき受け入れ、全会一致で可決 北九州市議会
参照3:がれき決議可決 傍聴者怒号 北九州
参照4:北九州市長、震災がれき受け入れに前向き
参照5:がれき受け入れ116首長前向き 日本青年会議所調査
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コメント
全く同感です。しかし、ひとつだけ懸念すべきは今の政府による測定値公表が信用できるかどうか、その一点にかかっています。積極的な協力が進まない原因はここにあるのではないでしょうか。今までことごとく国民をだましてきた経過があり、根強い現政府への不信がある以上、各自治体の長がしっかり管理してくれると言う条件付きで賛成したいと思います。
投稿: ai | 2012/03/13 14:08
本当ならば、せいぜい原発事故の2、3ヶ月内外で結論を出すべき問題でしたね。遅過ぎます。とに角、今の日本は山本某派?的アレルギーを捨てて、全国民が一丸となるべきです。自己中で自己の安全ばかり声高に叫ぶのは日本人にあるまじき劣化した人間性でしょう。
投稿: 素浪人 | 2012/03/13 14:49
>これは、11日の野田佳彦首相の首相官邸における記者会見での発言も大きく影響している。
野田首相は、被災地以外の都道府県に、法(災害廃棄物処理特別措置法)に基づき瓦礫の受け入れを文書で正式に協力要請すると語った。
しかしこれも所詮、民意の高まりに野田総理が従わざるを得なかっただけのこと。本来、こうなる前に政府がきちんと指針をだし、自治体に対して協力に働きかけ、暴力的な反対意見に対しては断固たる態度を採ること、そのためには警察との協力も視野に入れるなどすべきだったでしょう。
また、もともとが、瓦礫の放射線レベルも本来の自然放射線や、中国から飛来する黄砂に混じってくるかつての大気圏核実験による放射性セシウムレベルに比べ、問題にならない量であることを繰り返し広報するなどする必要があったはず。これは政府の仕事であって、自治体に任せるべきではないでしょう。
ここまで左翼をのさばらせたのは全て民主党の無責任、無能、無策です。
民意が高まり、潮目が変わったのは結構ですが、何故最初からそうではなかったのかをよく考える必要があります。今回の原発事故による被害の99%は民主党による人災です。
私達はそれを徹底的に突き詰める必要があるのではないでしょうか。次の政権がどうなるか分かりませんが、喩えどうなっても無能無策無責任は絶対に許さないと国民が示さない限り、また同じような政権が生まれます。ばら撒きや実現の見通しもないのに耳あたりの良い暗中模索などを持ち出してくる政党には充分監視の目を注がなければなりません。
投稿: たかおじさん | 2012/03/13 15:54
aiさんのコメントに同意です。
国が決めた基準だから、
というのは馬鹿げた論ですがね。
なぜに、この期に及んで、
国の決めた基準を信じられるんでしょうかね。
残念ながら坂さんは、
低量被曝なんぞ怖くない、
と言っている御仁だから仕方無いかな。
でも現実は見極めるべきでしょうに。
>賛成派「八幡西区の自営業男性(39)」
>「自分もがれき処理のボランティアで岩手県に行った。
>あの現場を見れば、助け合わないといけないと思うはず」
自分は医療支援で現地に行きましたよ。
悲惨な現状も見ましたよ。
でも同じ様には決して思っておりませんが。
現地に行った人間が、皆、同じく思う、
という論調は如何なものですかね。
共産党の反原発と、
左翼としての論調は分けるべきでしょう。
彼らは日本を貶めるのが仕事であるのをお忘れなく。
その為には瓦礫をどうすれば良いのでしょうかね。
坂さんは放射能関連になると、
いつもの切れ味がありません。
読んでいて残念です。
投稿: 楽太郎 | 2012/03/13 16:26
同感です。 やっと動き出しそうです♪
しかし、今まで自治体に受け入れを求めるだけで政府が前面にでませんでした。
無能すぎます。
こんな大災害は政府が担当責任者です。
そもそも政府の情報に不信感があるのが今回の騒動の大きな要因だと考えています。
濃縮された焼却灰に不安が残るでしょうが、焼却炉にあるうちは問題ないはず。
政府が、万が一にも二次汚染はさせない。
焼却灰に問題があった場合、政府として責任をもって対処する。
と全国民に対して訴えれば支持率もあがると思うけど?
平凡な政治家はこんなチャンスもつかめないんだなと思っていました。
投稿: 電気は湧いてこない | 2012/03/13 16:50
教条的な反対を続けていたら、共産党と言えども被災地の支持者を失うでしょうからね。
汚染レベルは、政府が規制値を下げている傾向に疑問を感じます。焼却処理の場合のレベルはもっと上げて1000bqでも良い。
過激派は許容レベルを政府値よりも下げさせて、実質的な妨害をするでしょうね。
投稿: 団塊老人 | 2012/03/13 16:51
瓦礫を受け入れようという論調が強さを増してきたのは
素晴らしいことだと思います。
ただ、その、ヘソ曲がりなようですが、瓦礫受け入れ問題は、
「受け入れないのは非道い奴等、非道い地域」
という・・・その何て言うんでしょうね、指弾のし易い問題であったという点も
世論が動いた一因になってるような気がします。
瓦礫受け入れの話には"必ずしも該当しません"が、
震災から1年、誰それがいくら寄付したとか、
誰それが不謹慎なことを言ったとか、そういう話が沢山ありました。
被災地の方の苦労というのは想像を絶するものがあるでしょうが、
被害がなかった地域の人達に対して、
「被災地の方を見ろ!見ないのは非国民だ!」的なことを言うのも、
私はおかしいという考え方を持っています。
人は、幸せに笑っているべきであって、
殊更に社会の暗部や悲劇を「見なければならない」と言うのも、
個人レベルではおかしな話、だと思います。
しかしながら、市レベル以上の「行政」においては、
日本政府全体との連携を考えるのは当然のことであって、
そういう意味において、瓦礫受け入れの世論の高まりは、
日本人らしい素晴らしいことと思います。
札幌の上田市長には重ねて抗議するつもりです。
彼はおそらく、折れるのではないかと思います。
投稿: 鳩槃荼 | 2012/03/13 17:49
全く反対です。また反対する市民団体を過激派って…?
元々のがれき処理の計画をご存知ですか?3年です。他地域でのがれき処理が全く受け入れられなかった場合でも計算上3年9ヶ月です。
ちなみに阪神淡路大震災では2年かかりました。
がれき処理が進まないと復興が遅れるのならば、がれき集積場の設置場所が悪いだけ。
がれき処理とはセシウム濃縮処理も同時に行うんですよ。お分かりですか?
コストを掛け、CO2を排出し、がれきを運び、全国に放射性物質をばらまくよりは、地元に処理施設を建設し、雇用を生み出し、厳しく放射線その他の有害物質を管理するほうがコスト、環境共によっぽどいいと思う。
がれきの放射線量を全量測定するならば、被災地の農作物、魚介類の全量測定をやって欲しい。そのほうが地元のためになると思うが。その測定値がどちらも信用できるかは置いといて・・・
投稿: hide | 2012/03/13 20:10
今後、人々が安心して生活できる国土が築かれていくことを一同と共に願い、御霊(みたま)への追悼の言葉といたします。
このおことばがすべてです。
投稿: amotoyamatotake | 2012/03/13 20:53
>社民党も共産党も辻元氏も世論には勝てない。
とのことですが、
議会の傍聴席で頑強に反対していた市民と称する人物の名前を手がかりに、探っていきました。
すると、上記政党の関連団体のホームページに辿り着きました。
このような政党は、パーツとしての主張は「得意」ですが、総合してみると全くの支離滅裂です。
一体、日本をどうしたいのでしょう。
ただただ、無責任。
まあそもそも期待もしていませんが。
忘れてはならないのは、幼い子どもを抱えた母親の多くに不安感が強いことです。
これは当然なことでしょう。
彼女たちが安心できるようにすることは急務です。
投稿: Ethos | 2012/03/13 22:53
民主党政府が瓦礫や食品における、いわゆる放射能のレベルや安全性に関する知見の広報に消極的である理由は、その放射能の由来を詳細に述べる際、どうしても中国やソ連の核実験に触れなければならず、不必要な遠慮をしているからではないでしょうか。
ですから、中国やソ連の核実験に由来する放射能の件を連呼するのも一つの手段だと思います。
投稿: | 2012/03/13 22:53
>hide
被災者の前で同じ事言ってこいよ。
アンタの意見は山本太郎の狂った意見と同類だわ。
投稿: t | 2012/03/13 23:13
コメントの掲載、有難うございます。反対意見も掲載されることはフェアであり素晴らしい事だと思います。
さて、以下は追加分です。
がれきの総量は推定2000万トン。そのうち被災地以外での計画処理量は400万トンです。その400万トンをめぐって世論が動いてます。
陸前高田市長が市内に仮設処理場の建設を訴えています。処理スピードのアップと雇用の創出が主な理由です。地元の能力をアップするほうが全体の処理速度を上げる可能性は大きいと考えます。ところが国がこれを許しません。おかしいと思いませんか?
被災地の岩泉町の伊達勝身町長は急いで片付ける事の必要性に疑問を呈しています。がれきを山にしておいて、10年~20年掛けて処理すれば税金を無駄遣いせずに済むし、雇用も維持できると考えています。がれきの放射線量が心配ないレベルならば合理的な考えだと思います。
仙台市では計画を前倒して処理が進んでいるようです。前に書いた3年9ヶ月という試算にも影響するでしょう。
地震や津波の映像を見ていると、どうしても感情的になってしまいます。その感情で人を批判したり物事を判断するのではなく、冷静に、日本全体のことを考えて行動したいです。
投稿: hide | 2012/03/14 00:26
>t
被災者には話しましたよ。仙台に住む友人、石巻で教師として働き教師以外に避難所のお世話を行なった友人、そのまた友人の初対面の人達に。あなたが想像するより現地は冷静です。
結果として賛同してもらえました。
他人に迷惑を掛けたくないという東北人気質もあるでしょう。冷静に日本の将来のこと、地元のこと、震災以外のことを含め議論し、賛同してもらえました。
あなたに「アンタ」呼ばわりされるのは心外です。
投稿: hide | 2012/03/14 00:45
)hideさんとやら
我が郷里は 福島第一原発から直線 四十数キロにあります。
我が田舎の野菜や魚の放射能をご心配頂き ありがたい話ですが、そんなもん、 測定値以前に、一個のレタスも一匹の魚も売れる訳がないではありませんか。
売れない魚を採る暇人はおりません。被災地の状況も知らず、苦境にある同朋に痛みもなく、奇態な自説を補強する目的のためにだけ、被災者をダシに使うのはご無用に願います。
今、話題になっているのは、岩手県など北東北地方の瓦礫処理でありましょう。位置的に汚染の問題とは、まず関係がありません。
全国に汚染をばらまくとは聞き捨てなりません。福島県は実測以前に、既に風評被害で諦めの状態ですが、宮城県や岩手県はいつから放射能汚染地帯になったのですか?
心があれば、まずその心を動かし、その次に頭を使うのが人間というものでありましょう。心なきものの無知で傲慢な発言は、ある意味、原発のメルトダウンより深く人々を傷つけます。
同じ国民の一人として、まことに遺憾であります。
投稿: レッドバロン | 2012/03/14 01:08
えー、またまたコメントします。ご容赦を。
まず、自分の事。
私は福島第一原発から約100kmの所に住んでいます。知り合いを地震で亡くしました。県レベルで1/50万の確率です。何で…?と愕然としました。
東北六県それぞれに友人知人がいます。仕事プライベート含め、50人を超えます。
どうしても知り合いが多い宮城に足が向きますが、震災以降5回、ボランティアに参加させて頂きました。テント村はそこでまた助け合いの輪が広がって楽しく過ごさせて頂きました。ありがとう、全国の人達。
さて、極端な事を書かせて貰います。冷静に読んで下さい。
主に福島では、がれき問題よりも放射能汚染問題の方がクローズアップされます。
福島第一原発周辺の汚染土壌をどう処理するかが問題となっています。では、この汚染土を日本全土に均等にばらまいたならば、その汚染レベルはどれくらいになるのだろう?
私は計算していません。こんな事を国民は許さないだろうと考えてるからです。
では、がれきと汚染土とどう違うのだろう?
一方では集中管理し、一方では拡散させ、なかったことにする。この考え方の違いはなんなんだろう?
どちらが被災地のためになるか冷静に考えてみる必要があるのではないでしょうか?
投稿: hide | 2012/03/14 03:01
野田会見の成果でしょうか?急な政党の動きはシンディー・ローパー氏の外国人記者会見や鎌倉在住の米国人がワシントン・ポストに寄せた<瓦礫処理も進まず、被災地は見放されつつあるように見える。災害の時に示した日本人の優しさは失われてしまったのか>趣旨の発信が効いたのではないかと思ったりしています。
大手術後の快復もされていない天皇陛下が、国立劇場の会場で述べられたお言葉にも、それと推測出来る箇所がありましたし・・・私はこちらの方が有り難いです。
子供を思う親の心を疑いはしませんが、最近その中には「子供」と言いさえすれば黙るだろう意図も少し感じる事があります。ゼロレベルでなければ安心して子供を育てられない、とか。
投稿: よれこ | 2012/03/14 05:52
野田首相は、昨年8月に成立した法律を利用して、やっと文書で地方自治体に瓦礫処理を要請。
約半年の間、無為無策で放置していた野田首相。
自らの選挙区である千葉県に、リーダーシップや手本として瓦礫処理を要請することも無かった野田首相。
投稿: とおる | 2012/03/14 09:00
以前投稿しましたがもう一度、
静岡県、島田市は東北の瓦礫処理に対し、試験処理をしその結果及び、試験処理をした瓦礫を市役所の展示しています。
試験処理に当たって、当然、市民大体等が猛烈に反対をしていました。細野大臣も試験処理に辺り、地元住民に対しての説明を行ったいました。
福島の瓦礫ではなく、宮城の瓦礫なので放射能は基本的に関係ないのですが、とにかくヒステリックは反対しか見えません。最も、市民からしたら冷静に受け止め、はやり、瓦礫の処理をするのも当然ではないか、という意見が大半に思えます。
静岡県では島田市の瓦礫処理に対し、浜松市、静岡市等が瓦礫処理に前向きに検討をしています。
投稿: 静岡県民 | 2012/03/14 09:16
hideさんがお書きになった岩泉市は、今急に片付けなくて良い事情の市なら、そうすれば良いことで、陸前高田市が地元で処理する方が早いと判断したのなら、国が許可しない理由は分かりませんが、市内処理装置が出来れば良いですよね。唯陸前高田市の被害規模を見ますと、市がそこに至ったのは、何時までも引き受け手が無かったからではないでしょうか。雇用確保と抱き合わせなら国が即刻許可しないのがおかしいだけです。
そして、地元だけでは無理だと判断する地区があっても当然で、画一的に決められる方が迷惑かも知れません。
地元処理するから、それは放射能に汚染されているからだ、とお考えでしたら、カウンターを持って岩手・宮城の被災地ををお確かめになったら如何ですか?
問題なのは、被災地の窮状を知りつつ、岩手も宮城も放射能まみれのように考えたり煽ったりして、被災地を追い込んでいる日本の現状です。
hideさん 福島原発地帯の汚染された土壌を全国にばらまけ、と誰かが言っているのでしょうか?私が知る限りでは、少なくとも福島県には居られないと思いますよ。
投稿: よれこ | 2012/03/14 10:26
>hideさんへ
宮城県石巻市の牡鹿半島では仮置き場さえも造れない小さな浜が多いのです。
瓦礫はまだまだ発生します。
海の中に家屋、川の中に車、山の中に船。
地元でも瓦礫を焼却しています。
それは当たり前の事です。文句を言う住民はいません。
でも地方の一自治体だけでは限界があります。宮城県にしてもそうです。無理なのです。
投稿: 宮城県石巻市出身です | 2012/03/14 10:51
hide さん
>がれきと汚染土とどう違うのだろう?
離れた地域のがれきと汚染土は明らかに違うだろう、なんか意味不明なコメントですな、冷静にならなきゃならないのはあなたではないですか。
投稿: ナチュ | 2012/03/14 11:14
>hide氏へ
私も原発を14基も抱えている県で万が一のことがあれば故郷を失う距離に住んでいるので心から福島はお気の毒だと思います!
しかし、複数の方が指摘しているように宮城と岩手の瓦礫の話をしているのですが
それを無視して福島のほうに話を持ってきて宮城と岩手も汚染地帯のような言い方は、印象操作だと思います。
瓦礫を3年で処理する計画? 初耳です。
福島ではそれが周知の事実なのですか?
焼却処分する瓦礫の量を計算しても信じられません。
あなたが東北3県はもちろん福島を代表しているとは思いませんが、
福島の県議会が「福島に瓦礫の仮置き場を誘致し そこで時間をかけて処分する」と決議すれば尊重いたします。
投稿: 電気は湧いてこない | 2012/03/14 14:18
> 楽太郎殿、hide殿
すみませんが、ご自身の意図ではないにせよ、風評被害拡大の片棒を担いでいると見受けざるを得ないのですが、その御認識は有りますでしょうか?
> なぜに、この期に及んで、国の決めた基準を信じられるんでしょうかね。
との事、「坊主袈裟」の論理でしょうか? すると、国が発表するものは全て信じられないと。全て国の組織が絡んでいない機関や人達が出した基準と自主検査の結果しか信用できない? とすると、安全宣言が出されているかなりの部分は疑ってかかる必要がある?
そんな論理を振り回すよりも、個々の基準を是々非々で見て行くのが妥当ではないでしょうか? 国の息が掛かった専門家に騙されるのがイヤと考えるのでしたら、理系も文系も関係無く、ご自身で納得行くまで調べると。
...小出氏とかの似非専門家(原子炉の専門家で有って放射線医学の専門家ではない)の医学上及び疫学上の考察を伴わない論説を鵜呑みにするのは止めましょう。 同様の例として、分子生物学での放射線に対する知見をそのまま拡大した論説、統計学的な検討もされない医療現場のデータを基にした推測等々、提起している方が医者や生物学者と言うだけで信じてしまうのは愚かです。
もし、そんなの面倒だから怪しいのは全て拒否という事であれば、日本国民としての「絆」は持ちたくないとのことなのですね。
また、
> がれき処理とはセシウム濃縮処理も同時に行うんですよ。お分かりですか?
も風評に乗せられた論で、御自身で突き詰めて考えていないためか、幼稚な論と解らずに述べているのではと見受けます。
さて、100Bq/Kg のガレキを 1ton 処理して 1kg の灰が残り他所への放射性物質の飛散が無いと仮定すると残った灰は10の5剰Bq/Kg ですね。これは一般的な土壌 1ton に含まれる放射性同位元素カリウム40の 10の6剰Bq ですから、その土 1tonに埋めても大して変わらないものとなり、それから受ける外部被曝の増加は 18μSv/h 程度と推定されます。 また、この 18μSv は人体中のカリウム40から受ける内部被曝、約 170μSv/yrar と較べても、そう大きい値ではないと考えられます。(まさか、この灰の中にずっと居続ける訳ではないでしょうから)
で、恐らくその様な灰を1ton 集めても極低レベル放射性廃棄物にしかならないのではと推測致します。(もちろん、焼却灰の放射線量を計測した上で、適切な処分方法が決められるのは当然ですが)
このように、一般基準の 100Bq/Kg 以下のガレキを指して「全国に放射性物質をばらまく」というのは如何なものでしょうか?
また、ガレキは被災地域のアチラコチラに在り、全てが岩泉町長の疑問が当てはまる訳ではないのです。ちなみに、私が住む地域にも驚くほどのガレキの山がありますが。
投稿: ムフフ | 2012/03/14 17:04
【質問】
1.がれき総量のたった20%の処理のせいで【復興全体が進まない】???
→80%完了すれば8割は復興するってことですね。
20%を他県が受け入れると、”なぜ”復興するの? ”何が”復興するの?
2.阪神淡路大震災の時は2000万トンを兵庫90%、残りを大阪で全処理
今回は東北3県で2260万トン
→東北3県の土地なら余裕で処理できますね。
【数千億】かけて広域処理するなら、その金を東北3県に落として処理した方が雇用も増えて、潤いますよ。
岩手の岩泉町長:
「現場からは納得できないことが多々ある。がれき処理もそうだ。あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。山にしておいて10年、20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。
もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに、【★税金を青天井★】に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか。」
http://mytown.asahi.com/iwate/news.php?k_id=03000001202290001
【★税金を青天井★】は、こんなトコだけしっかり野田が表明。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120304/k10013473261000.html
広域処理で必要なバラマキ経費(交付金、バカ高い運送費etc)を地元に回しましょう。
どれだけ復興が早まることか。
復興交付金が少なすぎるって悲鳴も挙がってますよ。
・宮城県知事、「査定庁」と批判 復興交付金の圧縮で
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/354689.html
●処理期間2年、これなら公約守れるかも~(特に期間に根拠ナシ)←民主
●これで消費税大増税できるぞ~♪♪ ←役人
●ガレキで交付金もらえるし雇用生まれるし、受け入れなきゃソンソン!!
←受入表明の知事(しかも正しいことして偉いと思ってる)
投稿: ◆ | 2012/03/15 01:25
>ムフフさん
カリウム40ですか。被爆を検証する際には妥当な物質ですね。カリウムは半減期は億年単位であると共に、ヒトが生きていくには必要な物質なのでちょっといやらしい物質ですね。平時におけるヒトの内部被曝の1/3を占める物質です。ムフフさんの計算の基準となるがれきの100bq/kgには疑問が残ります。それは誰が、どのような環境で測定し、誰が定めた基準値なのでしょうか?無知な私にご教授頂けると助かります。
ちなみにここで言われている北九州モデルより一歩進んで、宮古と協定を結びがれき処理を受託している東京都の昨年6~12月の飛灰の最大値は13630ベクレルだったそうです。東京都の基準値は同一条件で8000ベクレルだそうです。公表された単位からして”おいおい”って思いますが、基準値を超えたことをどう受け止め、どう判断していいのか…
>電気は湧いてこないさんへ
3年でがれきを処理するというのは、被災各地の処理能力を計算した上での計画で、震災直後に政府から発表された計画だと認識しています。単純に全てを焼却するのではなく、分別し、再利用を促進する計画だと発表されたと思いますが…
今回野田首相が各県への要請の根拠とした災害廃棄物処理特別措置法と、放射性物質汚染対処特措法は2つの法律の間で境目が明確でないまま制定された法律です。
災害廃棄物処理特別措置法は被災三県で発生したがれきを対象とした特措法ですし、放射性物質汚染対処特措法は地域を特定しない特措法です。
2つの法律が被災地においてどちらに該当するか明確な基準がないことは問題だと思います。”福島のがれき、汚染土は?”というのは両法律のどっちで対応するのかという疑問から生まれたものです。この場で宮城、岩手に何を根拠に限定されたのでしょうか?災害廃棄物処理特別措置法を元に野田首相が要請したのならば福島も含むと思います。
>レッドバロンさんへ
バイクにお乗りですか?私もバイク乗りです。
今現在、福島の野菜などが消費者に受け入れられないのは悲しい事実ですね。私はこの事実は風評被害という責任の所在が曖昧な被害ではなく国や東電がまねいた”実害”だと考えています。原子力政策を推進した国や東電にしっかり賠償してもらうべきだと考えます。国を相手に戦うことは大変なことだということは認識しています。だからこそがれきの線量を計るぐらいなら、福島で生まれた食品の安全性をアピールし、消費者が安心して購入できるシステムに税金を使って欲しいと考えるのです。
先に書いた東京モデルですが、その実態をご存知ですか?
昨年の実績からいうと、災害廃棄物処理特別措置法に基づき岩手県に70億円が支払われます。その後受託した東京都に70億円が渡ります。その後が驚かせられます。
東電出資率が95.5%の東電子会社に東京都の手数料1億円前後を除いた69億円前後の金が東電子会社に入ります。
私個人は”え~?”と驚きました。福島を苦しませている企業の子会社に税金のほとんどが支払われるのかと。その企業は入札で決めたのですが、入札条件を見ると、都内には東電子会社以外に入札できる企業はなかったようです。1社入札で言値で落札されたのでしょう。こんなこと許せますか?。
全国にこのような東京モデルが広がらないことを願います。
投稿: hide | 2012/03/15 06:52
hideさん
>主に福島では、がれき問題よりも放射能汚染問題の方がクローズアップされます。
福島第一原発周辺の汚染土壌をどう処理するかが問題となっています。では、この汚染土を日本全土に均等にばらまいたならば、その汚染レベルはどれくらいになるのだろう?
簡単な計算をしてみました。
1.1963年頃の中国・ソ連の大気圏内核実験時代の
放射性降下物の量は最も多い時で、セシウム13
7、とストロンチウム90がそれぞれ、約500ベ クレル/平方メートル前後。合計約1000ベクレ
ル(気象庁の計測データグラフより)
2.福島の事故をレベル7に引き上げる時に原子力安全
保安院(当時)の予測放出量が約10テラベクレル
(記憶によるので、誤りあれば訂正して下さい)
3.当初の値は半減期8日のヨウソ131を含んでいる ので、現在の総量は相当減っているが、10テラと する。
4.それを、日本の国土面積約37万平方キロメートル
で割ると、10×10の12乗/37万×100万
≒2.7ベクレル/平方メートル。
核実験当時の3百分の1程度の低い値になります。
通常ある自然放射能に埋没して福島原産は計測不能 になると思われます。
以上の検討から、以前に述べた通り「汚染」瓦礫も全
国各地で焼却して排煙を広く拡散させることと、
残留灰は化学処理してセシウム除去後に一般土砂に
使用する。濃縮セシウムはガラス固化して、土中2m
より深部に埋めるか、深海底に投棄する。
汚染度は全く問題になりません。
放出量10テラのうち、瓦礫に付着しているものは数 百分の一程度だと思われるので、普通処理して無問
題。殆どは地面に残留しているので、除去した土砂も
水中で化学処理して、灰と同様の扱いで良い。
1960年代を通じて、500ベクレル/平方メート
ルの中で日本人は生活して、その間、特に疾病率が上
昇してはいないのだから、有力な安全証明になってい
るようです。
投稿: 団塊老人 | 2012/03/15 15:07
>この場で宮城、岩手に何を根拠に限定されたのでしょうか
「国の基準以下でも瓦礫の受け入れ反対!が15~16%
8割は「受け入れても良い」という記事http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2012/03/post-da90.html
の流れに続いてこのブログ記事があります。
それは宮城と岩手の瓦礫の話です。
NHKのニュ-スを観ていても広域処理で焼却する瓦礫は宮城と岩手のもの
とはっきり報道してますよ。
福島は政府がやるのだとか。
>【数千億】かけて広域処理するなら、その金を東北3県に落として処理した方が雇用も増えて、潤いますよ。
hide氏は自分の言葉のようなのでこれは他者かな?
こんなURLを張っただけの投稿は削除していただけると幸いです。
(;¬_¬) 11t車1車100万円以上の、そんなに高い運賃の業者があるのか!!
どこまで運ぶのかな??まさか地球の裏側までいかないよね;?
運送業者を利用していたことがあるけれど11t車の貸切で8万円でも受けてくれる業者がありましたよ、10万円で見積もれば充分なのでは?
これでも値切り上手な方から太っ腹と思われているかもしれません。
なぜそんな金額になるのか根拠を示してください。
投稿: 電気は湧いてこない | 2012/03/15 16:58
> hide 殿、
たぶん、原子炉等規制法の放射性物質として扱わないごみの基準、1キロあたり100ベクレル以下を知っていての質問ですよね。
とりあえず、岩手・宮城を想定して 8000Bq/Kg は使わなかったんですけど。
投稿: ムフフ | 2012/03/15 17:37
>hide:無知な私にご教授頂けると助かります。
「無知」なるがゆえの空騒ぎ。
おぬしや受け入れ反対派の大半はこの手の類だね。
分からないことに対して不安を募らせ、
針小棒大に受け取って過剰反応する。
地球が存在する宇宙空間は放射線があふれている。
しかし、地球には生命の営みがある。
自然界は生命と放射線が共存できることを実証している。
現段階の科学力ではコントロールできなくても
人類の英知で必ず克服できる。人間の力を信じよ!
そんなにビビってんじゃないよ!
投稿: やす | 2012/03/15 18:23
色々なまとめサイトでも取り上げられていましたが、hideさんに返答されている方は
この徳島県の回答にはどうお考えですか?
ttp://www.pref.tokushima.jp/governor/opinion/form/652
私は、知識が無いためまだ判断がつかないのですが、現状はそういった人に対する説明が
不十分な為、一歩踏み出せないが故に、受け入れ反対に回っているという方も多いのではないでしょうか。
また、「絆」という、何か急に感情に訴える形で物事が進められている事にも疑問を感じます。
反対者(または慎重な人)に対して、非難やレッテル張りも始まっており、過去にも
こういった事がありましたが(郵政選挙時や政権交代時など)それらの場合は往々にして
最後まで説明がされず曖昧なまま物事が進められ、皆がそれに流されるという状態になっていました。
私は物が物だけに、慎重であるべきだと思うのですが、皆さんはどうお考えでしょうか。
投稿: t@k | 2012/03/16 16:22
瓦礫と一言でいっても実はさまざまありますよね。
コンクリ-トなどの瓦礫も含めて論じられている場合もあります。
まとめましょう。
コンクリ-トなどは埋め立てや防潮堤などに利用でき比較的短期間で処分できるものと思われます。
今、問題になっているのは焼却処分する瓦礫です。
焼却炉を調べてみると意外に能力が低いことに驚きました。
どの自治体も数割程度は余裕をもっているのでしょうが、
1日の処理能力が30~100トン程度なのです。
被災地といえど日常生活で発生するごみを焼却して余裕分で震災瓦礫を焼却していると
気が遠くなるような年月がかかることが容易に理解できます。 一説には100年以上かかるとも。
だから広域で処分に協力しようということになったのだと理解しています。
この話がもちあがったとき福島の分も入っていたか?は定かに覚えていません。
でも、宮城と岩手の焼却瓦礫に限定してあるのなら
まず問題はないと思います。
が、それでも不安を抱く人がいて反対運動に使われるのだから*徳島県への回答”政府はもう一歩も2歩も前にでるべきです。
具体的には、焼却灰がもし高濃度の放射線濃度を示した場合責任をもって引き取る”ことを表明すればすむのではないでしょうか?
現地に焼却設備を作るというのも一方法です。
しかし、仮の焼却設備でという論は矛盾していると思います。
そもそもダイオキシン問題があって簡易な焼却設備での処分が禁止されました。
阪神大震災当時とは条件が違います。
放射能は怖いけどダイオキシンは怖くないとなると笑い話です。
だから本格的な設備を作らないと話がヘンですよね。
が、完成までに時間がかかります。 建設期間だけで2~3年ぐらい。
しかも、候補地を絞って権利関係の調整などをしていると数カ月~数10年が別途必要になります。
1日あたりの処理能力一トンあたり4000~7000万かかるようです。
瓦礫を時間かまわず数10年かけて処分するならば広域処理の運搬費用並みで賄えるでしょうが
急ぐとなるともっと多大なコストが必要に思われます。
それに瓦礫処理でも一時的に雇用がありますが、産業ではないですよ。
瓦礫がなくなれば終わりなんてものは前途にまったく明るさがありません。
他に振興する産業を考えたほうがよいのでは?
それでも現地の多数が望むならば私は尊重しますが。
反対している人をどうみるか?
本気で心配している人はもう少し冷静になって欲しいです。
何がなんでも反対の人はエコではなくエゴイストだと感じますよ。
投稿: 電気は湧いてこない | 2012/03/16 20:26
例えば、
水俣病は、症状が報告されて実に11年もの間、風評被害だの工場排水が原因ではないだなど、今の原発事故の状況そのままの状態があったといいます。
御用学者が出てきてわずか5日の調査で見当違いの物質を原因物質としたり、原因企業が汚染防護をしたとしてザルの対応策を展開していたり、環境庁(当時)が汚染された水銀25ppm以上の土壌を海岸の埋立地に埋めて除染したと・・・埋立地の耐用年数が過ぎたらどう対処をするのかは判りませんが、、、
国も組織も企業もその体質は変わらない。
原子爆弾による被爆の調査も水俣病も薬害エイズも原発事故も放射性物質の拡散も大事なところは同じ。
賛否両論どれを選ぶかは自分次第。
多くの原因は10年、20年を過ぎて真実が世に出てくる、最近はネットがあるからもっと早いか、、しかし、真実を知ったときにはもう遅いことだって沢山ある。
ハインリッヒの法則により場所を替え原因を変え忍び寄る。絶対安全、この言葉に翻弄される。
それに対処出来るのはひとりひとりの気づきだと思います。
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
投稿: kochacha | 2012/03/17 01:09
> (;¬_¬) 11t車1車100万円以上の、そんなに高い運賃の業者があるのか!!
どえらい勘違いしているようで。
思い込みはやめましょうね。
-----
細野豪志環境相は5日、東日本大震災により岩手、宮城両県で発生したがれきを被災地以外で処理する「広域処理」を進めるため、受け入れ先の自治体に対する追加支援策を発表した。【放射線量の測定や住民説明会の開催にかかる費用、焼却場の減価償却費を含めた処理費用を全額国が負担することや、焼却灰などの最終処分場の新設、拡充が必要になった場合の経費も支援】する。
政府はこれまで、受け入れ先の自治体に負担が生じないよう、がれきの運搬、処理費用を負担してきた。細野氏は追加措置により「費用負担への不安がかなり解消されるのではないか」と記者団に述べ、広域処理の拡大に期待を示した。
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沖縄恩納村も受け入れ表明したけど、11t車で海を渡るんだね★
投稿: ◆ | 2012/03/17 01:27
投稿: t@k | 2012/03/16 16:22さんへ
>色々なまとめサイトでも取り上げられていましたが、>hideさんに返答されている方は
>この徳島県の回答にはどうお考えですか?
hideさんには色々と回答がありますが、私もその一人(一般的には過激と感じるかもしれない“被爆瓦礫も含めて焼却し、煙を高空拡散しても問題なし”と言っている)として、見解を述べます。以前のエントリーでも関連事項を数式交えて書きましたが、要点を記載します。
-結論-
徳島県の回答は、反対者押さえか、無知からか、放射能への過剰反応です。理由要点以下に縷々記載
1.海外の数値例は通常時の基準で、放射線防護学的には、規制値を自然放射線レベルと同等以下を目安にします。つまり計測に現れないからだれもその廃棄物の出自がわからない。・・・根拠のない不安感情から政治化しない、金銭要求にさせないのが要求事項です。これを超えたら危険というレベルを設定してはいません。
2.放射線はその出自での違いは全くありません。巷間
自然放射線だからよいが人工放射線は・・という煽りがありますが、有機肥料は◎、化学肥料(人工肥料)は×という信仰心をくすぐるプロパガンダです。
3.自然界のすべての物質には「同位元素」が一定割合で存在しており、その大半は放射性物質です。福島事故が無ければ、放射線被爆はゼロだと思っている人もいますが、それは理科音痴です。例えば、生命体は炭素化合物で作られていますが、その炭素には質量数12(非放射性)と質量数16(放射性)が混在しています。発掘遺跡が◎◎年前、と計測されるのは、空気と遮断された状態では、放射性炭素が特有の半減期で減少するので、その量を空気と触れている同一物との比較で年代が割り出されます。人体を含む生命体には多種類の元素がありますので、一定割合の放射性物質を持っています。代表的なのは、既述した炭素16とカリウム40です。成人一人当たり、約5000~7000ベクレル持っています。つまり、人は「歩く放射能」です。
因みに1ベクレルとは1秒間に1回、放射線を出す量を言います。
4.今残存している物質はセシウム137が殆どです。そして、人がこのセシウム137を7万7千ベクレル食べたとき、人体への影響が成人の場合50年間の総計で1ミリシーベルトになります。(実効預託線量という)
一方、日本人は平均して年間2.4ミリシーベルトを浴びています。世界には高い線量の中で暮らす人々がいます。ブラジル・カリバラやイラン・ラムサールでは年間10ミリシーベルト以上ですが、そこの人々は特別に疾病率が高いわけではありません。
5.セシウム137の原子1個は一回の放射線放出(β線:電子、とγ線:電波)でバリウム137(非放射性物質)に変わります。このために、放射性物質の量は時間が経てば減少していきます。半分の量になる期間を「半減期」といい、セシウム137は約30年です。ただし、人体に入った場合は新陳代謝で排出され、約100日の半減期になります。
6.大体の目安がついてきたと思いますが、瓦礫が1キログラム当たり8000ベクレル持っているなら、その瓦礫を10キログラム食べたとしたときに、実効預託線量が1ミリシーベルトになる計算ですね。
7、瓦礫はだれも食べませんから、体の外部からセシウム137の放射線を浴びたらどうなるか。5項で、放射線はβ線とγ線だと述べました。β線は台所のアルミ箔1枚で遮断できますし、空中では数mも飛べません。γ線は固めた土約2mでほぼ阻止できます。ですから外にある放射性物質からの影響は食べたときよりも格段に小さくなります。そこからの距離、服装、、暴露時間で影響は違います。
8.空中に放射線がどの程度飛んでいるかは、放射性物質を密集させれば強く、薄く広げれば弱くなります。
この測定値を「空間線量率」と呼び、マスコミが◎◎地点で何マイクロシーベルト云々と報道している値です。正確には「グレイ」という単位が正しいのですが、マスコミは無視しています。β線とγ線の場合はほぼ等しいと考えてよいです。しかし、そこに居たからといってその線量を浴びるわけではありません。
9.医学的、統計的にわかっているのは、1000ミリシーベルト浴びた場合の全ガン発生リスクが5%高まるということです。そして、国際機関は事故の場合で、20ミリシーベルト~100ミリシーベルトを許容値にしています。
10.そこで、徳島の1キロ当たり8000ベクレルを荒っぽく評価すると、10キログラムを一年あまり体に巻きつけ続けたとき、実効預託線量が1ミリシーベルトになるかどうか、という程度です。
11.1960年代に核実験で1平方メートル当たり、1000ベクレル程度が広くばら撒かれた状態で、何もなかった過去と比較して、この程度のものは、焼却して広くばら撒けば、問題なしと主張している根拠はこのようなところにあります。今の自治体や人々の反応は枯れ尾花を幽霊と思って怖がるようなものだと考えます。
詳細は数式や変換係数など色々あるので省きます。また、焼却で部分的に凝集するところがあるので、化学分離して埋めればよいのです。本当はこの程度なら海に広く撒けば測定できなくなるほどに薄まります。
海全体では、ウランが約40億トン混じっています。
放射線は正しく怖がりましょう。
投稿: 団塊老人 | 2012/03/17 03:13
>団塊老人様
きになるところがあるので教えてください。
5.セシウム137の原子1個は一回の放射線放出(β線:電子、とγ線:電波)でバリウム137(非放射性物質)に変わります。このために、放射性物質の量は時間が経てば減少していきます。半分の量になる期間を「半減期」といい、セシウム137は約30年です。ただし、人体に入った場合は新陳代謝で排出され、約100日の半減期になります。
ですが、この場合ですと例えば、初日1回だけセシウム137を取り込んだ場合、セシウム137の内部被爆の期間は200日間と言うことでしょうか?
また、子供特に乳幼児の場合の影響も合わせて教えてもらいたいのです。
投稿: kochacha | 2012/03/18 03:12
>沖縄恩納村も受け入れ表明したけど、11t車で海を渡るんだね★
わざわざもっとも遠距離の沖縄を引き合いにだす意味は
何としても反対を煽って妨害したい。
という情熱だけは届くよ。(呆)
普通、価格を考えるときには標準的なところで見積もるもんだよ。
近ければ安くなり遠距離になれば高くなる。
あたり前だろう。
だから平均して考えるものなのだ。
せっかくだけど沖縄まで船で運べばスケ-ルメリットがでて安くなるかもしれんよ(合掌)
無能政府の支援策が豪華になっていくのは、妨害活動が激しいからだろうが!
>ブログ主様
新記事 瓦礫受け入れ反対の左翼が屁理屈で動員をかけてる無様
に同意します。 煽りだと思いながら相手してしまいました。こんな輩を相手にするのは時間の浪費になりますしこのブログを穢します。
以後、無視します。
投稿: 電気は湧いてこない | 2012/03/18 07:04
>>団塊老人 様
丁寧なご説明ありがとうございます。
団塊老人様や坂様の新しい記事での内容や他の方の意見を見て、そこまでヒステリックに
心配や受け入れについての反対をする程の問題は無いと判断するようになりました。
瓦礫受け入れについて不安を感じたのは、1年経った今頃になって急に騒がれ出した上に、
「遅すぎる」「何で今頃?」という政府に対する非難が無く、ただ「絆」のみでこの問題について
論じている報道が殆どであった為、穿った見方をしていました。
また、「放射線は正しく怖がりましょう。」のご指摘の通り、私に放射能についての知識が無く、
原発事故や今回の瓦礫の処理と照らし合わせて説明された情報が少ない事や、不安を煽る
情報も多い事から自分で判断が出来なかった事があります。
まだ受け売りレベルの理解ですが、瓦礫の処理後の問題も少なからずあるようですので、
追って理解を深めていきたいと思います。
誠に有難うございました。
投稿: t@k | 2012/03/19 12:45
投稿: kochacha | 2012/03/18 03:12様
ご質問があったのを見落としていました。大変申し訳ありません。
管理人さん、よろしくお願いします。
遅くなりましたが、わかる範囲で記載します。私にも乳児の孫がいるので、アドバイスなどしています。私は工学系なので、医学関係は書物等によります。
>初日1回だけセシウム137を取り込んだ場合、セシウム137の内部被爆の期間は200日間と言うことでしょうか?
半減期は「指数関数」になりますので、半減期100日なら、半分がそののちの100日で1/4、そのまたのちの100日で1/8となるように減っていきます。
>子供特に乳幼児の場合の影響も合わせて教えてもらいたいのです。
日本産科婦人科学会は震災後、100ミリシーベルト以下では、統計的な異常データは出ていない。乳幼児含めて50ミリシーベルトを安全目安にする、と声明を出しました。これは、東大の放射線治療を行っている、「チーム中川」と同じ見解で、治療側の医学者の共通認識です。
反核団体から、根拠の示されない「抗議」を受けて、産科婦人科学会のHPから今は削除されていますが・・
今問題になっているセシウム137は体内に入ると、筋肉に集まる性質があるので、母乳からは数十分の一に減るようです。
内部被ばくの場合のベクレルとシーベルトの換算係数は、ICRUという国際機関が「人体ファントム:コンピュータ上での人体モデル」を使って、すべての放射性物質について決定された数値があります。
大人の場合で、セシウム137の経口摂取では
1.3×10のマイナス8乗になっており、これには人体半減期が反映されています。因みに、当初問題にされていたヨウ素131では2.2×10のマイナス8乗です。
ここから計算されるシーベルトは大人の場合は、50年間の総トータルのシーベルト値です。子供の場合は70年を使いますが、今手元にその換算係数がありませんが子供は若干高くなるように設定されています。
この換算係数を使うと、セシウムでは大人で7万7千ベクレルを経口摂取した場合、
77000×1.3×10のマイナス8乗≒1ミリシーベルトになります。あくまでも50年間の総計です。
これを「実効預託線量」と言います。
現在厚労省が年間1ミリシーベルト以下を目指すとして、除染目標にしていますが、77000ベクレルが50年間で1ミリシーベルトであるので、はるかに少ない影響になります。自然レベルの数%になりますね。
かっての暫定規制値であった、米の500ベクレル/kgの場合、約150kgを食したときに、1ミリシーベルトの実効預託線量になります。
極端に低い値を規制値にすると、泣くのは農家ですね。
余談ですが、スゥエーデンでは子供の甲状腺ガンの治療薬として、放射性物質セシウム131を処方していました。量によって、毒は薬に変わるわけですが、ICRPはLNT仮説を固執して、どんなに少なくても、毒は毒と言っており、ここに低線量の場合の医学界からの知見と合わない状況が起こっています。
福島からの低レベル廃液よりも、温泉地のベクレル値がはるかに高いのがあるのを知っておいてください。
なお、シーベルトは外部、内部に関係なく同等に評価するために作られた単位です。
投稿: 団塊老人 | 2012/03/23 17:51