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2012/10/13

強盗国家=中国と、雷同する反日売国の輩を糾弾する

東京で開催中の国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会に、中国の財政相と中国人民銀行総裁が欠席することになった。
どうやら日本が沖縄県の尖閣諸島を国有化したことへの対抗措置らしい。
そして中国側は「全て日本側の責任」としている。

しかし、まあ常識では考えられない措置である。
尖閣問題とIMF・世銀年次総会に何の関係があるのか?
日中両国以外の参加国首脳も口をあんぐりさせたことだろう。

反日デモの暴徒化を許し、根拠のない尖閣領有権を声高に唱え、尖閣領海侵犯を常態化させ、日中交流事業を一方的に中止する。
これだけでも国際常識の通じない異常な国家であることは明白だが、今回の事態を見るともう狂っているとしか言いようがない。

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南シナ海に目を転じれば、中国はその大半を自国の領海だと公言している。
下の図を見てほしい。

Minamishinakai3

フィリピンやベトナムのすぐ近海までが中国領である。
そこでは国際法など通用しない。
すべてが力を背景にした中国のごり押しである。
もちろんフィリピンやベトナムは猛烈に反発している。
が、中国は島嶼に鉄骨やコンクリートからなる構造物を建設し、既成事実を積み上げている。

しかもである。
南シナ海だけではなく、その周縁部にも中国の手は伸びている。
インドネシア領ナトゥナ諸島の近海(北西57カイリ=約105キロ)でも大型漁業監視船に護衛された中国漁船が我が物顔にのさばっている。
この海域は完全にインドネシア領であり、当然のことながらインドネシア海軍艦船は中国漁船を拿捕する。
が、これに対し中国の漁業監視船は「拿捕した中国漁船を解放しなければ攻撃する」と警告し、大口径の機銃の銃口を向ける有様なのだ。

China_kanshi  南シナ海を徘徊する中国の漁業監視船(排水量4450トン)。まるで軍艦である。

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中国は国際常識が通じないというより、国際常識など関係がないと思っている。
これは間違いない。
今回のIMF・世銀年次総会に参加した国の中で、国際常識が通じない国としてロシアがあげられる。
が、そのロシアも中国ほどはひどくはない。
ロシアは最後は妥協するし、軍艦もどきの艦船を前面に押し出すようなまねはしない。

実は、中国の本音を如実に表している発言が今年の5月にあった。
朝鮮日報が報じたもので、ご存知の方も多いと思う。
その内容は以下のとおりだ。

「謙虚であることは他国にばかにされるのを耐えることとは異なる。フィリピンのような小国は大国をばかにすべきではない」(朝鮮日報 2012/05/17)
これは、中国外交の「司令塔」的立場にある戴秉国・国務委員が中国人民対外友好協会全国委員会の席上で述べた言葉だが、まさに傲岸不遜。
「フィリピン(やベトナム)のような小国が、世界の大国である中国と対等な口をきくなんてふざけている」という意味に解せるが、こんな言葉を吐く大国など中国以外に聞いたことがない。

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中国は南シナ海全域を自国の内海にしようとしている。
そして、それが可能と思っている。
その背景にあるのは、周辺国であるフィリピンやベトナム、インドネシアが(中国よりはるかに)小国であるからだ。
しかも、この地域では米軍のプレゼンスが薄い。
だから中国は我が物顔にふるまうのだ。

我が国の反米平和主義者たちは、このような南シナ海の現実をどのように見つめているのだろう?
小泉首相(当時)が靖国に参拝したとき、北京に詣でて中共首脳と口を揃えて非難した社民党の福島瑞穂ごときは何を考えているのか。
南シナ海では、日本は当事国でないから内政不干渉だってか(爆)

普通の神経、普通の感覚の持ち主であれば、南シナ海で起きていることは東シナ海でも起こり得ると考える。
それは当たり前のことだ。
ところが、日本や沖縄の変態たちにはそう思えないらしいから不思議としか言いようがない。
中国は、これまでにベトナムが実効支配していた島(西沙諸島)を軍事力で強奪した。
今はルソン島から遠くないスカボロー礁を巡ってフィリピン海軍と対峙している。
この現実を見れば、中国がどのような国か分かりそうなものだ。

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中国は尖閣諸島の問題で妄動を繰り返しているが、逆に言えば東シナ海ではその程度のことしかできないということだ。
なぜなら我が国には自衛隊があり、背後には在日米軍が控えているからだ。
だから尖閣周辺で漁業監視船をウロウロさせたり、外交的嫌がらせをするくらいしかできない。

日米安保に反対する人たちは、その事実が解っているのだろうか?
まあ、北朝鮮による日本人拉致を「でっち上げ」と真顔で主張する人たちだから、今の中国が平和勢力に見えるのかもしれない。
で、米国は傍若無人の侵略者(爆)
こういう連中が衆院選挙で300万票も獲得するのだから、日本は普通の国になりつつある、と言ってもまだまだ異常な国ということだ。

私たちは、中国が凶暴な侵略国家であることを国民に訴えていかねばならない。
経済関係が多少冷え込んだからと言って、中国に妥協するような言動を取ってはならない。
それこそ中国の思うつぼだ。
経済関係が冷え込んで困るのはむしろ中国なのだから、我が国は毅然とした態度を貫くべきである。

強盗国家=中国と、それに雷同する反日売国の輩たちを糾弾しよう!

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政治(国内)」カテゴリの記事

コメント

 私が気にしているのは、日本の国内です。中国は外務省チャイナスクールと組み、日中友好協会を通じて着々と日本支配を進めていて、事態は既に深刻なところまで来ています。国民の大多数は知らないと思いますが、日中友好協会のネットワークは日本中、恐ろしいほど張り巡らされています。
 「日本のチベット化」を心配する声がありますが、日中友好協会によって日本人の表現の自由も思想の自由も真実を知る権利もすでに奪われ始めています。
 全国レベルの「社団法人日中友好協会」の下に、都道府県レベルのNGOや任意団体と思われる「日中友好協会」があり、その下に市町村レベルの「日中友好協会」があります。それぞれの下の階層の団体が上の団体に加入するという形になっていて、各種帳簿の状況等を国がチェックできる公益社団法人は一番上だけで、アトの部分は極めて不透明で暴力団のような組織になっています。全国的な拠点網を通じて、例えばどこかの知事が台湾に行こうとするとそれを妨害する等、日本の隅々まで監視しています。まるで平家のカムロやナチスドイツの秘密警察みたいです。

投稿: | 2012/10/13 12:33

なるほど。確かに、ブログ主さんの言うとおり、中国海軍の西太平洋への跳梁跋扈は、もはや無視できないレベルに達していますなあ。

なんらか「中国封じ込め」策のようなものが必要かもしれませんね。そのためには、NATOの東南アジア版をつくり、ASEAN諸国が共同すれば中国海軍を圧倒できるほどの軍事同盟を形成する、その軍事バランスを確保するために日本とアメリカがASEAN諸国に対し様々な便宜を図る、そういうことが必要になってくる。治にいて乱を忘れず。これは能臣の心がけとして昔から古人が説いてきたことです。

 これまで日本は、武器は自国では作らず、ほぼ全てをアメリカから買っていたし、いわゆる不戦憲法なんていうのも、日本が再軍備をすると他のアジア諸国に不安を与えるからと自制してきた面がある。この発想は、もう時代に合わないかもしれない。中国の指導者も民衆も、やることなすことバカ丸出しですからね。ヒツジの群れならともかく、いったん暴走を始めると止まらない猛牛の群れに早変わりしてしまう。

 中国は、日本や他の西側諸国のような国民国家ではないのですよ。そのことを痛感させられました。

例えば、日本なら日露戦争のあと賠償金が得られなくて不満を持った民衆が「日比谷焼き討ち事件」を起こしたけれども、官憲が迷わず鎮圧した。外交問題と国内治安の問題とを区別できるだけの国民全般の教育レベルが高かったから、割に簡単に鎮圧できた。ところが、中国ときたら、外国公館に投石したり商店・工場を襲撃したりしている暴徒を警官隊がぼうっと眺めてやらせているとか、群集に取り囲まれて萎縮しているとか、治安確保にあたるべき警官隊ですらあのレベルですから考えられない民度の低さです。理も法もあったものじゃない。高層ビルはぼんぼん建っているけれども、国民の中身は明治の終わりにも遠く達していない、と結論しました。

 中国は昔から、日本のヤクザ組織を巨大化したような軍閥(例えば張作霖)が地方に割拠してきた社会ですから、そういう状況を考えたほうがいいのかもしれない。いずれにせよ、もう少し、まともな連中だろうと思っていたのですけど、今度の暴動は、中国に甘い幻想を抱く私の心も壊してくれました。

今度の暴動のまとめ
愛国無罪:怒れる支那豚さんたちが面白すぎる件
http://www.howitzer.jp/china/page02.html

投稿: ピラニア軍団 | 2012/10/13 12:57

どなたかが、中国のIMFへの財政相・中国人民銀行総裁の欠席について、未成熟な国家とあると国際社会に訴える良い機会ではないかと述べたところ、中国を見下した差別であると指摘された方がいらっしゃいました。
世界第二の経済大国であっても、このような行動は稚拙としか表しようがないのでは、差別でも見下しでもありません。

わが国内にも未成熟で中国の手先としか言い様がない御仁が尽きぬほどいることも事実です。

 そのうちの一人が「言うだけ番長」こと前原誠司国家戦略担当大臣です。それと共に野田首相も同罪です。

10月13日の報道によれば

 <<石原慎太郎都知事が尖閣諸島の購入を目指したことを「海上保安庁も自衛隊も持っていないのに気合だけで言ってもらっては困る。(購入計画は張ったりだ」と強く批判し、中国で反日デモが広がったことについて「もともと石原氏が(尖閣購入を)言い出さなかったら問題は起きていない」と中国側反発の矛先を石原都知事に向けた。
 国有化前の8月19日に首相公邸で行われた石原氏と野田総理の秘密会談も「石原氏は『(中国との)戦争も辞せず』と言うような話をして首相はあきれた。都が所有しては大変なことになると首相は思った」とやり取りを明かした>>

とありましたが、野田首相、前原国家戦略担当相は、いずこの国の大臣なのであろうか?

 さすが、民主党です。

 お得意のはぐらかし、すり替え、責任転嫁、民主党の得意技全てを駆使し、中国にわが国を捧げようとしているしか見えません。

 民主党政権下の日本は、半ばチベット化しているとしか表しようがありません。

 近いうちに、ネットでもこのようなを自由にのべることも出来なくなる恐れが十分にあります。

 気が付かないうちに、PCに侵入され無実で監獄送りにはなりたくないものです。

特に2チャンネルには気をつけなくてはいけないようですね。


投稿: 道産子爺 | 2012/10/13 18:57

支那をここまでつけ上がらせている責任の一端は
残念ながら日本にもあるようです。
反米親支那のルーピー政権を誕生させてしまったから。
一刻も早くルーピーどもを引きずりおろし、
安倍首相の下、反支那の旗を掲げ、
南シナ海周辺諸国と対支那包囲網を形成し
封じ込めを図らねばなりません。
現憲法を破棄して自主憲法を制定し
欺瞞に満ちた非核3原則を破棄した上で
米国との核シェアリングもしくは
単独核武装の準備を進めるべきです。
そこまでやらねば、支那の暴走は止まりません。

投稿: やす | 2012/10/13 21:29

18世紀のこと、清国がベトナムと揉めていた土地で、よりにもよって金鉱が発見されました。

時の皇帝は擁正帝(在位1722〜1735年)大字典で有名な康煕帝の息子さんですね。

ただちに出兵の裁可を求める地方長官に対して、擁正帝は「天朝は利益のために、小邦とは争わぬ」一言のもとに却下します。

立ち居振る舞いは歴代王朝から見ても、今は下の下。古りしシナの帝国の中身はともかく、包装紙は少なくとも美しいものがあり、日本でもうっとりする人が大勢おりました。

もとよりカリスマ性に欠ける党官僚出身の中国指導者と、解散風に吹かれて、さらにレベルの落ちる民主党政権が対峙する図式は、どうしたら良いかは判らないけど、カッコだけはつけたい同士の長期消耗戦の様相を呈してきました。

昨年の10月23日、ベトナムの国防相が防衛省を訪れました。アチラはばりばりの現役武官、此方は「素人がやるのが本当のシビリアン・コントロール」の、一川大臣ときては、全身から力が抜ける思いですが、アホの子は何もせんでいいから、せめて余分にお茶を飲め!

日越の国防相が予定時間を超えて会談をした、という事実だけでも、中国側は必ずウォッチしてきます。お茶の一、二杯を余分に飲むのでも、国を守る一助になるのですが。頭の中に国家どころか、世界地図も入ってない人間に、何を言っても無駄でありましたね。

クマのプーさんじゃなかった、田中大臣の後を襲った森本大臣はさすがに良くやってます。もともと対米協調に「過ぎる」という批判がある人でしたが、日米合同での離島奪還演習を早急に実施するなど、実務レベルで今、為すべきべきことは着実にやって、政治の不在をかなりカバーしています。そう言えば、森本大臣は退役武官ドノでありましたね。

今のところ夢物語でありますが、大陸中国とは単独で対峙できる防衛力を構築しつつ、なお政略的にはアメリカを中心とした包囲網を形成する二段構えがベスト、というか、当然の流れかと思います。

投稿: レッドバロン | 2012/10/14 19:11

( ゚ー゚)…だいたい社会主義とかは私に言わせたら『赤眉の乱』、一種の政治的空白で軍事政権とかと同様に『より安定した政治システムができるまでの代打』や。
(-_-;)…キレイゴトをゆーのは構へんけど
『アノ理念は実現不可能レベルでした。ウソやったんです。→orz』
ってごめんなさいする前提でないとおかしいやん。他国を暴力で恫喝できるまで肥大しておきながら政治的解決が『赤色革命』程度とか…食べてる夕ご飯が天井に飛び散ってしまう〜

投稿: 八神はやて | 2012/10/14 21:46

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