私は2日前のエントリで
―新党「日本未来の党」に対し、「小沢新党にすぎない」という批判が強い。
批判は立場の左右を問わない。
朝日新聞が良い例だ―
と書いた。
朝日新聞は、体質的に未来の党代表の嘉田由紀子に最も近いメディアの一つだが、それでも批判せざるを得なかった。
そして次は菅直人元首相だ。
菅は朝日よりもっと嘉田に近い。
なぜなら両人とも、市民運動的価値観に依拠しているからだ。
実際、どちらもあの市民の党から選挙支援を受けている。
ところが菅は、同志とも言うべき嘉田を痛烈に批判している。
「未来」も小沢さん支配がはっきりしてきた。これでは嘉田さんは総選挙用の顔として利用されるだけ。小沢さんの「傀儡」で、政党のトップに据えられてうまくいった例は過去に一つもない。
私自身、政党運営では苦労し、失敗も多かった。しかし、誰かの傀儡になった事はない。小沢流の政党運営は顔はだれかにやらせ、実権は握るというやり方。そして顔になった人を、しっかり支えず、気に入らないと電話に出なくなるなど、いじめ始めるというのも特徴だ。
「傀儡」政党はうまくいかない。
菅直人Official Blog 傀儡政党(抜粋) 2012/11/30
やはり、本来は仲間であるべき人間から見ても、今回の嘉田の行動は異様に見えるということだろう。
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嘉田は、脱原発を含めた環境問題以外は全くの素人と言ってよい。
外交や安全保障はもちろん、経済に関しても完全に無知だ。
こういう人物に、国政政党の党首が務まるとは思えない。
11月29日のフジテレビ「とくダネ!」で、新党改革の舛添要一代表から「政策を聞きたい。とくに景気対策」と問われた嘉田は次のように答えた。
「全員参加型の雇用による経済成長と生活の安定を目指します。女性がスウェー デン並みになれば道は開ける。環境、観光、健康の3つの分野が重点となります。ダブルインカム・3キッズ」
「日本の力を大前提に、これまでの議論に欠けていたところを示したものです」
この主張は一理ある。
11月26日付のAFPは以下のレポートを紹介している。
―米金融大手ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)も2010年のリポートで、日本で現在は60%の女性の就業率が男性並みの80%に上昇した場合、国内総生産(GDP)の伸び率は15%に拡大すると推計している。その一方でリポートは、第1子出産後に仕事を辞める女性が10人中7人に上り、大学レベルの教育を受けた女性の65%しか就業していないとも指摘している―
(日本経済再生の「秘密兵器」、女性の就労が日本を救う:抜粋)
確かに女性の就業率が上がればGDPは増えるだろう。
また世帯収入も増えるから、「ダブルインカム・3キッズ」が実現するかもしれない。
が、舛添が聞きたかったのは、現下のデフレをどう克服するかであって、中長期的な施策を聞いているわけではない。
女性の就業率を上げることは確かに重要だが時間がかかるし、それが喫緊の課題であるデフレ対策になるとは思えない。
そういう意味では、嘉田の回答はピンボケである。
と言うより、景気対策など持ち合わせていないからピンボケの回答しかできなかったと言うべきだろう。
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ピンボケと言えば、11月30日に日本記者クラブで行われた党首討論会での発言もひどかった。
嘉田は、「小沢問題をどういう消化の仕方をしているのか」との質問に次のように答えた。
「なぜ、みなさん、そう小沢さんを怖がるのか、これまで小沢さんを嫌がるのか。小沢さんの力を、ご自分のために利用してきた方々が、怖がっていらっしゃるのかなあ、と思います。私は、国民が求める政治を実現するために、小沢さんの力を使わせていただきたいと思っています。小沢さんを使いこなせずに、官僚を使いこなすことはできません」
私は、この時の様子を録画で見たのだが、「小沢さんを使いこなせずに、官僚を使いこなすことはできません」と断言したところで会場はどっと沸いた。
笑いの裏に隠された記者たちの気持ち。
それは「話がずれてるだろう?」というものだったと思う。
つまり冷笑だ。
冷笑の対象は二つある。
一つは、誰しも嘉田がD.Ozwを使いこなせるとは思っていないということだ。
にもかかわらず嘉田は啖呵を切った。
私なら使いこなせると。
二つ目は、D.Ozwと官僚を対比させたことだ。
D.Ozwと官僚では、その立場も力のありようも全く違う。
一方は傲慢で我が儘な政治家であり、他方はしたたかだが法令には従順な役人である。
D.Ozwは対個人の問題だが官僚は対組織の問題であり、両者を対比するなど笑止千万なのだ。
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嘉田は完全に勘違いしている。
錯覚していると言い換えてもよいかもしれない。
彼女は県知事が精いっぱいの器である。
陣笠議員ならともかく、国政の一端を担おうとする政党の党首などとても務まらない。
それは、D.Ozwも亀井静香も河村たかしも分かっているはずだ。
にもかかわらず腹黒3人組は、浮動層に受けそうだ、というただ一点のみで嘉田を党首に担いだ。
こういう有権者を愚弄する無責任極まりない輩を許してはならない。
第二民主党=未来の党を粉砕せよ!
~文中敬称略~
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私は在日とパチンコのために頑張ります。
小沢鋭仁
小沢鋭仁とは↓
在日韓国人をはじめとする永住外国人住民の法的地位向上を推進する議員連盟
副会長
「政権奪取で在日韓国人に対する参政権を実現する」と講演
パチンコチェーンストア協会アドバイザー
娯楽産業(パチンコ)健全育成研究会議員連盟に所属
解散直後に民主党を脱党し、日本維新の会に参加。
山梨一区の恥
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