日本は酷い国だ、謝罪すべきだと宣う宮崎駿監督の無知
宮崎駿監督の「憲法を変えるなどもってのほか」と題した記事(談話)、無事読めましたか?
7月10日に全国の書店で冊子を配布、18日にホームページで緊急配信、そして20日の18時で閉鎖。
参院選を意識してやったとしか思えません。
彼の話は単純です。
憲法改正に絶対反対。
理由は、
日本はかつて愚かな戦争をした―
近隣諸国、特に中国でひどいことをした―
からです。
だから
戦争放棄をうたった憲法第9条を変えてはならない―
慰安婦には謝罪して賠償するべき―
領土問題(尖閣や竹島)は折半にするか共同管理にする―
というわけです。
その根底には、この世代に特徴的な「日本の歴史の否定」が横たわっていますね。
明治維新以降の近代化も、戦後の高度成長も、この男にはすべてがマイナスに見えるらしい。
つまり発想が「負」の連鎖なのです。
近代日本の歴史は「負の連続」。
己が誰のおかげで贅沢な暮らしができているか、など、これっぽっちも考えない。
戦時中に幼少期を過ごし、敗戦後に国家を否定する“民主教育”を受けた世代の典型ですね。
要は、左翼全盛時代が青春だった人です。
だから自分が生まれ育った国の歴史に唾をかけ、それが正義だ、知識人の証だ、と思いっきり勘違いしている。
周りもそんな人ばかりだから全く違和感を覚えないのでしょう。
が、その自らの歪んだ価値観が今、安倍首相によって、それを支持する国民によって否定されようとしている。
それが我慢ならない、危機意識が募って仕方がない―
だから全国的に冊子を配って、ネットで拡散しようとしたのです。
それにしても、どうしてこういう連中は、憲法改正を徴兵制に結び付けたがるのですかね?
頭がイカレテル、と言うか妄想でしか物事を考えられないのでしょう、きっと。
憲法改正を歴史認識と絡めるのも連中の常套手段。
自らの手で自らを守るのは当然であって、コイツらが常日頃称賛するドイツだって国防軍を持っているし、集団的自衛権も行使している。
世界標準からすれば“変態”ですよ、連中は!
今回の選挙でコイツらに鉄槌を下しましょう!
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コメント
スタジオジブリの新作は、今日が全国公開の日です。
確かに、このくらいの時期に公開するのが恒例なのですが
ジブリのプロデューサーが言うように「全て偶然だ」というのは
私にはちょっと信じられません。
何らかの調整意図が働いたと思います。
スタジオジブリは日本のアニメ文化の代名詞ともいえるものです。
その新作公開が、参院選投開票日の前日だとすれば、
公開報道とセットで「宮崎監督が改憲に反対している」という報道を
挟み込むのは容易でしょう。
きわめて政治的な干渉だと思います。
件の「冊子」文章を見てみましたが、
宮崎氏は中国の拡大政策を「他の国(昔の日本)もそうだった」と
一般化しています。 これは看過できません。
かつて宮崎氏は、手塚治虫に傾倒していましたが、
その人類を俯瞰するかのような態度に対して違和感を持ち、
手塚崇拝から決別したと、どこかで読んだことがあります。
いま、宮崎氏もそのように、自分を天上人のようにして
世界を俯瞰しているようです。
私はその態度に違和感を感じます。
宮崎駿氏とタイマンで議論したら、私などは瞬殺されるでしょうが、
それでも、彼は間違っていると思います。
投稿: 鳩槃荼 | 2013/07/20 19:16
残念ですねぇ~。
今までのアニメで訴えていたことはまだ、自然との共存なり人間が大切だと思えることが映像化されていたわけで、それだけに世界中とともいえる大きな支持が得られたのでしょう。
しかし、蓋が開いたら単なる「自虐史観」の持ち主であったとはガッカリです。
有り得るとは思っていましたが、もうこの年齢、終生変わることはないでしょう。
つまりそれは日本再生の邪魔者ということです。
なぜ、今正体を露呈させたか?
それは憲法改正が現実のものになったからです。
投稿: Pin | 2013/07/20 21:01
ぽにょで宮崎監督の才能は既に「枯渇」したと
はっきり感じました
その後は一作たりとも見ていません
ナウシカとラピュタ、トトロが大好きでしたが、
もう・・・いいや見なくて
投稿: miku | 2013/07/20 23:34
創価学会、オーム教同様、「九条教」なるカルト教団に洗脳されている人間の存在には困ったものです。
参議院選挙の直前にこのような行い出ることは明らかに、意図的であると感じるのは極めて自然だと思います。
日本の国、日本人を守るためにも、投票所に足を運び一票を投じて来ます。
投稿: 道産子爺 | 2013/07/21 00:34
連投申し訳ありません。
私、2ちゃんねるの雑多さが気にならないのでよく行くのですが、
この件に関して、
「ジブリはゼロ戦の話を作って、戦争賛美みたいに言われるのが嫌だから
こういうことをしたのだろう」
という意見が、けっこう沢山あって面白いなぁ・・・と思いました。
世代的な思想傾向についてまったくわかっていないと、
そういう発想になるんだなと思いましたね。
この冊子は「戦争賛美に見られることを回避する」などという、
そんなレベルを、はるかに越えてますね。。
投稿: 鳩槃荼 | 2013/07/21 00:37
坂さん、早速宮崎駿氏のコメントについて解説して頂き、本当にありがとうございます。
私はこの人の仰天するような発言を聞いてから(これで72歳ですよ!信じられない!)腸が煮えくり返るような気分でしたが、坂さんが取り上げて下さってスッといたしました。
中国の拡大政策が昔の日本と一緒って…日本軍を挑発し続けたのはシナだと知らんのか?
平和で友好的なチベットを侵略して120万人を虐殺し、ウイグルに侵略して45回もの核実験を地元民に何も知らせずに行い、数十万人を殺したのは中国共産党という事を知らんのか??
前から左翼的な人だとは思っていましたが、まさかこれ程無知だったとは!
しかし妹尾河童さんも美輪明宏さんもそうですが、70代はどうしてこうも「自分は戦争を知っている」ような発言を続けるんでしょう。満州事変から大東亜戦争までを俯瞰的に捉えられるのは、戦前すでに20歳を過ぎている人でしょう。しかもみんなGHQの書いた憲法を鵜呑みにしているんですよ。下手に年を取っているだけに若い世代も信じ込みやすく、実に性質が悪いです。
これからも左翼活動をなさっていた坂さんにバンバン分析をして頂きたいものです。
応援クリック。
投稿: おれんじ | 2013/07/21 01:15
時代に先駆けた問題提起作品連作で注目と賛意を集め、大震災で原発事故が起こったら即,原発反対と言い始め「原発で作られた電気ではない電力で仕事をしたい」と発信していましたっけ。
アニメ制作に限らず、テレビ・映画や流通一切でさんざん使用してきた電力を、どう考えて居られるのか?と思ったものです。
今度の新作は零戦を創ったお人が主人公だとか。
ジブリは「戦闘場面は無い」(から良い?)と。
只の飛行機制作者なら他にもおられたでしょうし、零戦の素晴らしさは戦闘に使ってこその物を、敢えて今取り上げ、そしてこの談話。
「千と千尋」あたりからでしょうか、韓国人名を制作スタッフに多く見られるようになって、なんか変だな、と思って居りました。
ある意味、機を見るに敏な方かもしれません。
今まで観た劇場やDVD代をこんなに勿体ないと思った事はありません。
投稿: よれこ | 2013/07/21 01:50
宮崎作品には確かに「反戦」思想が色濃く見受けられましたし、同時に「反文明」なところもありましたね。
「未来少年コナン」から「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」あたりまで、「防備を放棄した平和なコミュニティが、文明の利器を駆使する専制集団に攻められて窮地に陥るが、大自然の力を宿した“何か”に救われる」という筋書きが共通していました。
宮崎駿氏の中では、その「専制集団」が日本そのものだったのでしょうね。
しかし現状では、役割が違ってきています。
攻撃される無防備なコミュニティのほうが日本で、インダストリアやトルメキアに当たるのがシナであるようにしか見えません。
いま若い人たちがこれらの作品を初見すれば、まず間違いなくそのように受け取るでしょう。
自分自身の作品に裏切られていることに、彼はまだ気づいていないと思います。
72歳というと昭和16年生まれですか。
私の母と同じくらいですが、この世代は、戦後すぐの、戦中よりもさらに治安が悪く食糧が行き渡らなかった時期に物心ついているので、「国家」への不信感はむしろその下の団塊世代よりも強いのかもしれません。
戦後教育第一世代でもありますし。
そういや田嶋陽子なんかも同い年だったっけか(^_^;;
もう、彼らが眼を醒ますことは無いのではないでしょうか。
投稿: 面毒斎 | 2013/07/21 10:11
宮崎監督は非凡な作品群を世に送り出してきた御仁ですが
作品とその作者の人格は必ずしも比例しませんよね
世の中そんなもんでしょう
現在進行形の中国による侵略行為
(左側の人からすると、拡大行為とか進出行為という穏便な表現になるようですが)を持ち出すと
左側の人からは、昔日本もやってただろという反論が返って来るけど、それ全く反論になっていませんね
百歩譲って、昔日本が中国を侵略したとしましょう
だからと言って、現在、日本が大人しく中国に侵略されていいはずがない
左側が贖罪意識を抱くのは勝手だけど、それを他人に押し付けるのは止めて欲しいです
武力によらず、話し合いで外交問題を解決しようという姿勢は大切だけど
相手が話し合いに応じず、武力でこちらを屈服させようと迫ってくる事があるという事も想定し
それに備えておかなければならないでしょう
これは太陽が東から昇って、西に沈むのと同様、当たり前のことで疑問を挟む余地はありません
反戦アレルギーが過ぎると論理よりも感情が優先し
正常な思考力、判断力が奪われてしまうのかもしれませんね
若い人たちには、こういう大人に育って欲しくないです
投稿: f15 | 2013/07/21 11:58
宮崎氏の映画は(地域性・歴史性を持たない)ファンタジー作品であることに特徴があります。
例えば「魔女の宅配便」で、ハンザ同盟の都市らしきものが出てきますが、単なる風景描写として利用されているだけで、その美しい街並みを造りだすに至る地域の文化や生活の営みの積み重ねが描かれることはありません。
彼はアルプスの少女「ハイジ」を通じて、スイスの平和で牧歌的な風景に憧れていたこともあったようですか、一方においてスイスがハリネズミのように武装している国民皆兵国家であることに気がつくと、俄かに口を噤む。
都合の悪い現実は無視するか、あえて見ない振りをする。彼の様々なファンタジー作品がこの9条信者の意識構造と同じものから出ていたとすれば、甚だ残念ではありますが、今振り返ってみれば符合する場面は多々あったかもしれませんね。
日本の映画はアニメに限らず、緻密な職人芸の積み重ねで、監督が「思想」を語り出すと、何だそれ?いや、唖然とするほど凡庸で通俗的、時代風潮への、しかもズレた追随以外の何物でもないことが多いですが、今回の宮崎監督の発言もその範疇にぴったり嵌っておりますね。
不都合な真実を背負おうとしない、そのようなものは政治的ファンタジーであって、政治「思想」の名にさえ値しない代物と思われます。
投稿: レッドバロン | 2013/07/21 16:24
実は宮崎駿氏は人間が嫌い、国と言う括りが嫌い。芸術家とは、己の絶対的美意識の中に生きる世界観を、自らの腕と才能に寄って世界と対峙して生きている…。
と…、
書けば聞こえは言いが、日本アニメが商業芸術、娯楽、である限り、彼もまた、己の世界観を切り売りして生きているに過ぎぬ…。
故に、守るもの、(家族、息子、)ジブリ、(雇用者)とのしがらみ、経済的お金の流れには逆らえない。彼は、死んで価値を認められたゴッホではないのだから…。
限りない原始共産主義への憧れと、宮崎駿氏自身の日本人のある部分の歴史への嫌悪感が、己のアイデンティティと人間を嫌う故なのかもしれない。(けれども自分の影響力を自覚は、してはもらいたいものだけれども…。)
宮崎駿氏の思考冒険の本質的答えは、次に作られるべきであろう、最後の一本のファンタジー映画の中で語られると信じたい。
きっと言い忘れた、或は語り忘れた本当の彼がいる事を、宮崎駿本人自身が誰よりも知っているはずであろうから…。
投稿: どり | 2014/06/05 19:00